JPH07281199A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH07281199A
JPH07281199A JP11921894A JP11921894A JPH07281199A JP H07281199 A JPH07281199 A JP H07281199A JP 11921894 A JP11921894 A JP 11921894A JP 11921894 A JP11921894 A JP 11921894A JP H07281199 A JPH07281199 A JP H07281199A
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JP
Japan
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liquid crystal
width
substrate
counter electrode
display device
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Application number
JP11921894A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Ueda
博之 上田
Yuji Okita
雄二 置田
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表示領域のまわりに設けられるシール部によ
り一対の基板が貼り合わされて構成される液晶表示装置
において、基板の反りを抑制する。 【構成】 表示領域13を挟む両側のシール部14の形
成される領域の幅を表示領域13の幅の25%以上、好
ましくは30%以上とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示装置に関する
ものであり、特に薄膜トランジスタ(以下、TFTとい
う)により画素電極を駆動するアクティブマトリクス型
液晶表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】表示品位が優れていることから、液晶の
スイッチング素子を各画素ごとに配置したアクティブマ
トリクス型の液晶表示装置の商品化が進んでいる。最近
では、スイッチング素子としてポリシリコンでTFTを
形成し、このTFT形成時にスイッチング素子を駆動さ
せるためのドライバ回路をも同時に基板上に形成するド
ライバ一体型の液晶表示パネルがビューファインダ用や
プロジェクタ用の小型パネルとして注目されている。こ
のようなドライバ一体型基板を用いた液晶表示装置で
は、ドライバ回路及びスイッチング素子を構成するTF
Tが設けられたTFT基板と、表示領域部分に対向電極
が形成された対向電極基板とを貼り合わせ、それらの間
に液晶相を封入することにより液晶表示パネルが構成さ
れている。
【0003】図6は、このような従来の液晶表示装置を
示す平面図である。図6を参照して、TFT基板1上に
は、TFT基板1より小さい面積でかつ表示領域3より
も大きな面積を有する対向電極基板2が貼り合わされて
いる。TFT基板1の表示領域3には画素電極がマトリ
クス状に配置されており、該画素電極のスイッチング素
子を構成するTFTがこれに対応してマトリクス状に設
けられている。対向電極基板2には、表示領域3に対応
する部分に対向電極が設けられている。対向電極基板2
は表示領域3よりも大きな面積を有しており、表示領域
3より外側の周辺部においてシール剤が塗布されシール
部4が形成されている。シール部4はコーナー部の一箇
所において開放されており、この部分が液晶注入口7と
なる。シール部4のシール剤を硬化させた後、液晶注入
口7から液晶を注入し表示領域3内に液晶相を形成す
る。TFT基板1の表示領域3より外側の部分にはドラ
イバ回路が形成されており、このドライバ回路に表示信
号を入力する表示信号入力端子5a及び5bがTFT基
板1の一方端部に設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図7は、従来の液晶表
示装置を示す図6におけるA−A線に沿う断面図であ
る。従来の液晶表示装置では対向電極基板2の端部のわ
ずかの領域に形成されるシール部4により対向電極基板
2がTFT基板1に取り付けられているため、図7に示
されるように、TFT基板1及び対向電極基板2の中央
部分がたわんでしまうという問題があった。
【0005】シール部4においては、グラスファイバー
等のスペーサーを混入したシール剤が塗布され、これに
よってシール部4の厚みが一定に保持されるが、基板の
中央部においては反りが発生する。そこで、従来は、こ
のような反りの発生を防止するため、ポリマービーズな
どのスペーサーを対向電極基板2とTFT基板1の間の
液晶相8内に均等に分散させて、これらの問題に対処し
ている。図8は、このようなスペーサー9を液晶相8内
に分散させた状態を示す断面図である。しかしながら、
ポリマービーズ等のスペーサーは液晶と異なった光学的
異方性を有するため、スペーサー部から光漏れが発生し
たり、スペーサーの周囲部分の液晶の配向が乱れ光漏れ
が発生し、コントラスト比を著しく低下させてしまうと
いう問題を生じた。
【0006】本発明の目的は、このような従来の問題点
を解消し、TFT基板及び対向電極基板の反りを抑制す
ることのできる、新規な液晶表示装置のパネル構造を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の局面に従
う液晶表示装置は、表示領域のまわりに設けられるシー
ル部により一対の基板が貼り合わされて構成される液晶
表示装置であり、表示領域を挟む両側の各シール部の幅
が、表示領域の幅に対して所定の割合以上の幅となるよ
うに設定されていることを特徴としている。
【0008】第1の局面に従う液晶表示装置装置の一実
施態様においては、基板上の表示領域にマトリクス状に
配置される画素電極と該画素電極のスイッチング素子を
構成するTFTとが設けられたTFT基板と、TFT基
板と対向して配置され、TFTの表示領域と対向する表
示領域部分に対向電極が設けられた対向電極基板と、T
FT基板と対向電極基板とを貼り合わせ表示領域内に液
晶を保持するため形成されるシール部とを備え、表示領
域を挟む両側の各シール部の幅が、表示領域の幅に対し
て所定の割合以上の幅となるように設定されていること
を特徴としている。
【0009】本発明の第2の局面に従う液晶表示装置
は、TFT基板と対向基板とを貼り合わせて構成される
液晶表示装置であり、対向電極基板が少なくともTFT
基板を含むような大きさであることを特徴としている。
【0010】第2の局面に従う液晶表示装置の一実施態
様では、基板上の表示領域にマトリクス状に配置される
画素電極と該画素電極のスイッチング素子を構成するT
FTとが設けられたTFT基板と、TFT基板と対向し
て配置されTFTの表示領域と対向する表示領域部分に
対向電極が設けられた対向電極基板と、TFT基板と対
向電極基板とを貼り合わせ表示領域内に液晶を保持する
ため形成されるシール部とを備え、対向電極基板が少な
くともTFT基板を含むような大きさであることを特徴
としている。従って、第2の局面に従えば、対向電極基
板の面積はTFT基板の面積よりも大きくなる。
【0011】第2の局面に従う液晶表示装置の他の実施
態様では、表示信号の入力は対向電極基板側から行われ
る。対向電極基板に表示信号入力端子を設ける場合に
は、TFT基板と対向電極基板との間にコンタクト領域
を設け、コンタクト領域を介して表示信号をTFT基板
に伝達させる。
【0012】また、本発明において、好ましくは、表示
領域から基板外側に向かう方向にシール部を少なくとも
2重以上の多重構造になるように形成する。
【0013】
【作用】本発明の第1の局面では、表示領域を挟む両側
の各シール部の幅が、表示領域の幅に対して所定の割合
以上の幅となるように設定されている。従来の液晶表示
装置では、各シール部の幅は表示領域の幅の3%程度で
あり、第1の局面ではこれよりも大きな割合となるよう
にシール部の幅が設定される。このため、広い領域にお
いて基板間を接着し支持することができ、基板のたわみ
を抑制することができる。従って、表示領域におけるセ
ルギャップをより均一にすることができる。
【0014】本発明の第2の局面に従えば、対向電極基
板が少なくともTFT基板を含むような大きさである。
従来の液晶表示装置では、TFT基板よりも対向電極基
板が小さく形成されている。従って、シール部は限定さ
れた領域に形成されていた。第2の局面に従えば、対向
電極基板は少なくともTFT基板を含むような大きさで
あるので、TFT基板と対向電極基板とを接着するため
のシール部の領域を従来よりも広い領域内に形成するこ
とができる。従って、広い領域においてTFT基板と対
向電極基板とを接着し支持することができるので、TF
T基板及び対向電極基板のたわみを抑制することがで
き、表示領域におけるセルギャップを均一にすることが
できる。
【0015】従って、本発明によれば、従来のようなポ
リマービーズ等のスペーサーを表示領域内に分散させず
とも、TFT基板と対向電極基板の反りを抑制し、セル
ギャップを均一化することができる。従って、スペーサ
ーを使用せずに、あるいは使用するスペーサーの量を少
なくして製品化することができ、表示品質に優れた液晶
表示装置とすることができる。
【0016】また、本発明に従えば、TFT基板と対向
電極基板とを接着するためのシール部の領域を従来より
も広い領域に形成することができるので、接着強度を従
来よりも高めることができる。特に、シール部材として
UV照射により硬化するUV硬化型接着剤を用いること
が最近検討されており、このようなUV硬化型接着剤の
接着強度が低いことが問題となっているが、本発明によ
れば、このような接着強度の問題を解消することができ
る。
【0017】
【実施例】図1は、本発明に従う第1の実施例を示す平
面図である。図2は、図1に示すB−B線に沿う断面図
である。図1及び図2を参照して、TFT基板11の上
にはシール部14を介して対向電極基板12が載せられ
ている。対向電極基板12としては、TFT基板11の
面積よりも大きい面積のものが用いられている。従っ
て、TFT基板11の表示領域13の外周の境界とTF
T基板11の外周端部との間の領域が、シール部14の
領域として用いることができる。シール部14は、内周
ライン部14aと外周ライン部14bとから構成されて
おり、内周ライン部14aと外周ライン部14bは、コ
ーナー部に形成された2つの連結ライン部14cにより
それぞれ連結されている。2つの連結ライン部14cの
間の空間は、TFT基板11及び対向電極基板12の表
示領域が対向している部分内に液晶を注入する際の液晶
注入口17となる。このように液晶注入口17の近傍に
は、2つの連結ライン部14cが形成されており、特に
この近傍においてシール部が補強された構造になってい
る。
【0018】本発明に従えば、表示領域13の外周境界
領域とTFT基板の外周端部との間にシール部を形成す
ることができ、例えばこの領域全体にシール部をべた塗
りして形成することも可能である。本実施例ではシール
剤をべた塗りせず内周ライン部14aと外周ライン部1
4bの2重構造になるようにシール部を形成している。
これは、内周ライン部14aと外周ライン部14bの部
分の間に、通常ドライバ回路等が形成されているので、
このようなドライバ回路等を避けてシール部を形成する
ためである。
【0019】図2の断面図に示されるように、TFT基
板11と対向電極基板12との間の表示領域13の部分
には液晶相18が設けられている。このような液晶相1
8が設けられている部分においてはTFT基板11及び
対向電極基板12の反りはほとんど発生していない。シ
ール部14が内周ライン部14a及び外周ライン部14
bから構成される2重構造であるため、TFT基板11
及び対向電極基板12の反りを抑制することができる。
従って、図8に示すようなスペーサー9を液晶相18内
に分散せずとも、TFT基板11及び対向電極基板12
の反りを防止することができる。
【0020】図1を参照して、本実施例は、上述のよう
にTFT基板11に駆動回路が形成されており、ドライ
バ一体型の液晶パネルである。本実施例では、このよう
な駆動回路に表示信号を入力するための表示信号入力端
子15a,15bが対向電極基板12側に設けられてい
る。
【0021】図3は、図1のC−C線に沿う断面図であ
り、信号入力端子15aの近傍を示している。表示信号
入力端子15aから延びる信号配線21aは、駆動回路
に表示信号を送信する配線である。対向電極基板12と
TFT基板11の間のシール部を構成する外周ライン部
14bの側面には、例えば銀ペーストを塗布することに
よりコンタクト領域20aが形成されている。信号配線
21aは、このコンタクト領域20aと電気的に接続し
ている。またコンタクト領域20aはTFT基板11に
おいて信号配線22と電気的に接続している。この信号
配線22は、TFT基板11上に設けられたドライバ部
23に到達している。ドライバ部23からは表示領域の
TFTに表示信号を送るための信号配線24が延びてい
る。また、表示信号入力端子15aからは、図3に示さ
れるように、ITOからなる対向電極26と接続される
信号配線25も延びている。図1に示す表示信号入力端
子15bも、表示信号端子15aと同様にして構成され
ている。
【0022】以下、図1に示す液晶表示パネルの製造例
について説明する。ここでは対角3インチの液晶表示パ
ネルを製造する例について説明する。TFT基板11及
び対向電極基板12の基板材料としては厚さ0.7mm
の石英ガラスを用いた。TFT基板11において表示領
域13は、長辺方向に対して基板と表示領域との比が約
4:3となるように領域を設定した。対向電極基板12
としては、長辺方向の両側合計で0.4cm、短辺方向
の両側合計で0.6cm分TFT基板11より大きな基
板を用いた。TFT基板11及び対向電極基板12の表
示領域にポリイミド(日本合成ゴム社製、商品名:JA
LS−218−R6)を塗布し、1000〜2000Å
の厚みの配向膜を形成し、ラビング処理を行った。次
に、エポキシ系接着剤(三井東圧化学社製、商品名:X
N−21S)にグラスファイバー(3〜5μm)を混入
したものをシール剤として用い、図1に示すシール部1
4のパターンになるよう塗布した。
【0023】図3に示す信号配線21a,22,24,
25は、Alから形成した。TFT基板11及び対向電
極基板12を貼り合わせ、約0.5kg/cm2 の圧力
をかけながら150℃で1時間熱圧着することにより、
シール部14に塗布されたシール剤を硬化させ、TFT
基板11と対向電極基板12とを接着させた。
【0024】次に、図1に示す液晶注入口17から液晶
を注入し、注入後液晶注入口17の部分に樹脂を充填す
ることにより封止し液晶表示パネルを得た。得られた液
晶表示パネルにおいては、表示領域13中の液晶相18
内にスペーサーを散布していないが、TFT基板11と
対向電極基板12との間のギャップ、すなわちパネルギ
ャップのばらつきは±0.1μm以下であった。表示領
域にスペーサーを散布していないので、コントラストを
大幅に向上させることができる。従って、表示不良によ
る不良品の発生を低減させることができ、生産歩留りの
向上を図ることができる。
【0025】図4は、本発明に従う第2の実施例を示す
平面図である。図4を参照して、本実施例では、シール
部34が表示領域13の外周境界領域に沿う内周ライン
部34aと、表示領域の各辺に平行な4つの独立した外
周ライン部34bとから構成されている。液晶注入口1
7の近傍には内周ライン部34aの端部が外側に向かっ
て延び、ライン端部34cが形成されている。その他の
構成は、図1に示す実施例と同様であるので、同一の参
照番号を付し説明を省略する。
【0026】本実施例では、図4に示すようにシール部
34全体が閉じた構造となっていない。図1に示すシー
ル部14のように閉じた構造になっていると、表示領域
内に液晶を注入するため表示領域内を真空にする際、表
示領域内とシール部14内の圧力に差を生じ、この圧力
差によりシール部14が破壊されるおそれがある。図4
に示す実施例では、このような閉じた構造になっていな
いので、このような表示領域内を真空にする際の問題を
解消することができる。
【0027】図5は、本発明に従う第3の実施例を示す
平面図である。本実施例では、シール部44が3重構造
になるように形成されている。すなわち、シール部44
は、内周ライン部44aと、表示領域の各辺に平行に沿
う4つの独立した中間ライン部44b、中間ライン部4
4bのさらに外側に独立して4つ設けられる外周ライン
部44cから形成されている。また液晶注入口17の近
傍には、図4に示す実施例と同様に、内周ライン部44
aの端部が外側に向かって延びたライン端部44dが形
成されている。本実施例に示すように、シール部を3重
構造にすることにより、さらにシール部における接着強
度を高めることができる。
【0028】上記実施例では、シール部の多重構造とし
て、2重構造及び3重構造を示したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、これらより多い多重構造のも
のであってもよい。さらに、上記実施例では、内周ライ
ン部より外側のシール部は、すべて表示領域の各辺に平
行に沿うように形成されているが、本発明はこれに限定
されるものではなく、例えば内周ライン部と垂直方向に
延びるようなライン部を所定間隔で複数形成させた構造
のものであってもよい。
【0029】なお、上記実施例では、表示領域内の液晶
相中にポリマービーズ等のスペーサーが含有されていな
いが、本発明はこのような構成に限定されるものではな
く、表示領域内の液晶相中にポリマービーズ等のスペー
サーを含有させることも可能である。
【0030】また、上記実施例では、対向電極基板が縦
方向及び横方向の四方においてTFT基板よりも大きな
例を示しているが、本発明では、対向電極基板の一方の
みがTFT基板から突き出ており、残りの三方の部分が
対向電極基板と端縁を同じくするような形状の対向電極
基板を用いてもよい。
【0031】次に、表示領域の幅に対するシール部の幅
の影響について検討した。図9に示すように、表示領域
13のまわりにシール部14を設けた。ここではシール
部14全体に上記実施例と同様のエポキシ系接着剤を塗
布し、基板間のセルギャップに与える影響を検討した。
表示領域13の横方向の幅aに対するシール部14の横
方向の幅bの比b/a、並びに表示領域13の縦方向の
幅cに対するシール部14の縦方向の幅dの比c/d
を、それぞれ5〜35%と変化させ、セルギャップの設
定値に対するばらつきを評価した。ばらつきは、複数作
製したサンプルの表示領域の中央部のギャップを測定す
ることにより、各サンプル間のばらつきとして評価し
た。
【0032】基板としては、厚み0.7mmのソーダラ
イムガラス基板を用い、表示領域13の大きさは1.7
インチとなるように設定した。従って、シール部14の
幅b及び幅dを変化させた。
【0033】図10はシール部幅(b/a,d/c)が
与えるセルギャップのばらつきへの影響を示した図であ
る。図10に示されるように、シール部幅の割合が5%
以上であれば、セルギャップの設定値の±15%以内と
することができる。またシール部幅の割合が10%以上
であれば、セルギャップの設定値の10%以内とするこ
とができる。またシール部幅の割合が25%以上であれ
ば、セルギャップの設定値の±5%以内とすることがで
き、シール部幅の割合が30%以上であれば、セルギャ
ップの設定値の±2%以内とすることができる。本発明
においてシール部幅の割合は、基板間のセルギャップの
ばらつきの許容範囲に応じて設定されるものである。
【0034】基板のたわみは、基板の厚み及び材質によ
り異なるが、一般にソーダガラスより硬い基板を用い、
厚みを0.7mm以上とすれば、シール幅を25%以
上、あるいは30%以上とすることにより、ポリマービ
ーズ等のスペーサーを用いずとも、セルギャップのばら
つきを±5%以内あるいは±2%以内にすることが可能
となる。また、基板の大きさとしては、表示領域の大き
さが3インチ以下のものに対し特に有効であり、ハイビ
ジョン対応の表示領域に対しても適用することができ
る。
【0035】
【発明の効果】本発明の第1の局面に従えば、表示領域
を挟む両側の各シール部の幅が表示領域の幅に対して所
定の割合以上の幅となるように設定されている。このよ
うなシール部の幅の設定により、基板の反りを抑制する
ことができ、スペーサなしでセルギャップを均一にする
ことが可能になる。
【0036】本発明の第2の局面に従えば、対向電極基
板が少なくともTFT基板を含むような大きさであるの
で、対向電極基板とTFT基板とを接着させるシール部
の領域を従来よりも広い面積の領域とすることができ
る。従って、広い領域にわたって対向電極基板とTFT
基板を接着し支持することができ、対向電極基板及びT
FT基板の反りを抑制することができ、スペーサなしで
セルギャップを均一にすることが可能になる。
【0037】以上のように、本発明の第1の局面または
第2の局面に従えば、表示領域にポリマービーズ等のス
ペーサーを含有させる必要がなくなったり、あるいは含
有させるスペーサーの量を少なくすることが可能とな
り、コントラスト比の向上を図ることができ、表示品質
に優れた液晶表示装置とすることができる。また、不良
品の発生を少なくすることができるので、従来よりも高
い歩留りで製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う第1の実施例を示す平面図。
【図2】図1に示すB−B線に沿う断面図。
【図3】図1に示すC−C線に沿う断面図。
【図4】本発明に従う第2の実施例を示す平面図。
【図5】本発明に従う第3の実施例を示す平面図。
【図6】従来の液晶表示装置の一例を示す平面図。
【図7】図6に示すA−A線に沿う断面図であり、液晶
相内にスペーサーを含有していない例を示す断面図。
【図8】図6に示すA−A線に沿う断面図であり、液晶
相内にスペーサーを含有している例を示す断面図。
【図9】本発明に従う第4の実施例を示す平面図。
【図10】表示領域に対するシール部幅とセルギャップ
のばらつきとの関係を示す図。
【符号の説明】
11…TFT基板 12…対向電極基板 13…表示領域 14…シール部 14a,34a,44a…内周ライン部 14b,34b,44c…外周ライン部 14c…連結ライン部 34c,44d…ライン端部 44b…中間ライン部 15a,15b…表示信号入力端子 17…液晶注入口 18…液晶相 20a,20b…コンタクト領域 21a,21b…信号配線
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年4月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示領域のまわりに設けられるシール部
    により一対の基板が貼り合わされて構成される液晶表示
    装置において、 前記表示領域を挟む両側の各シール部の幅が、前記表示
    領域の幅に対して所定の割合以上の幅となるように設定
    されていることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 基板上の表示領域にマトリクス状に配置
    される画素電極と該画素電極のスイッチング素子を構成
    する薄膜トランジスタとが設けられた薄膜トランジスタ
    基板と、 前記薄膜トランジスタ基板と対向して配置され、前記薄
    膜トランジスタの表示領域と対向する表示領域部分に対
    向電極が設けられた対向電極基板と、 前記薄膜トランジスタ基板と前記対向電極基板とを貼り
    合わせ前記表示領域内に液晶を保持するため形成される
    シール部とを備える液晶表示装置において、 前記表示領域を挟む両側の各シール部の幅が、前記表示
    領域の幅に対して所定の割合以上の幅となるように設定
    されていることを特徴とする液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 前記表示領域の幅に対するシール部の幅
    の所定割合が、基板間のセルギャップのばらつきの許容
    範囲に応じて設定されることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 薄膜トランジスタ基板と対向電極基板と
    を貼り合わせて構成される液晶表示装置において、 前記対向電極基板が少なくとも前記薄膜トランジスタ基
    板を含むような大きさであることを特徴とする液晶表示
    装置。
  5. 【請求項5】 基板上の表示領域にマトリクス状に配置
    される画素電極と該画素電極のスイッチング素子を構成
    する薄膜トランジスタとが設けられた薄膜トランジスタ
    基板と、 前記薄膜トランジスタ基板と対向して配置され、前記薄
    膜トランジスタの表示領域と対向する表示領域部分に対
    向電極が設けられた対向電極基板と、 前記薄膜トランジスタ基板と前記対向電極基板とを貼り
    合わせ前記表示領域内に液晶を保持するため形成される
    シール部とを備える液晶表示装置において、 前記対向電極基板が少なくとも前記薄膜トランジスタ基
    板を含むような大きさであることを特徴とする液晶表示
    装置。
  6. 【請求項6】 前記対向電極基板の面積が前記薄膜トラ
    ンジスタ基板の面積よりも大きいことを特徴とする請求
    項4または5に記載の液晶表示装置。
  7. 【請求項7】 前記表示領域を挟む両側の各シール部の
    幅が、前記表示領域の幅に対して所定の割合以上の幅と
    なるように設定されていることを特徴とする請求項4〜
    6のいずれかに記載の液晶表示装置。
  8. 【請求項8】 前記表示領域の幅に対するシール部の幅
    の所定割合が、基板間のセルギャップのばらつきの許容
    範囲に応じて設定されることを特徴とする請求項7に記
    載の液晶表示装置。
  9. 【請求項9】 前記対向電極基板側から入力される表示
    信号を前記薄膜トランジスタ基板に伝達するため前記対
    向電極基板と前記薄膜トランジスタ基板との間にコンタ
    クト領域が設けられている請求項4〜8のいずれか1項
    に記載の液晶表示装置。
  10. 【請求項10】 前記シール部が基板外側に向かう方向
    に少なくとも2重以上の多重構造になるように形成され
    ている請求項1〜9のいずれか1項に記載の液晶表示装
    置。
  11. 【請求項11】 前記表示領域を挟む両側の各シール部
    の幅が、前記表示領域の幅の5%以上であることを特徴
    とする請求項1、2、または7項に記載の液晶表示装
    置。
  12. 【請求項12】 前記表示領域を挟む両側の各シール部
    の幅が、前記表示領域の幅の10%以上であることを特
    徴とする請求項1、2、または7項に記載の液晶表示装
    置。
  13. 【請求項13】 前記表示領域を挟む両側の各シール部
    の幅が、前記表示領域の幅の25%以上であることを特
    徴とする請求項1、2、または7項に記載の液晶表示装
    置。
  14. 【請求項14】 前記表示領域を挟む両側の各シール部
    の幅が、前記表示領域の幅の30%以上であることを特
    徴とする請求項1、2、または7項に記載の液晶表示装
    置。
  15. 【請求項15】 前記表示領域と該表示領域内の画素部
    を駆動するための駆動領域とが基板上に形成されたドラ
    イバ一体型の液晶表示装置であることを特徴とする請求
    項1〜14のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
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