JPH07281100A - オートフォーカス顕微鏡用の挟持標本体 - Google Patents

オートフォーカス顕微鏡用の挟持標本体

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JPH07281100A
JPH07281100A JP6067035A JP6703594A JPH07281100A JP H07281100 A JPH07281100 A JP H07281100A JP 6067035 A JP6067035 A JP 6067035A JP 6703594 A JP6703594 A JP 6703594A JP H07281100 A JPH07281100 A JP H07281100A
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JP
Japan
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sample
slide glass
infrared
developed
film
Prior art date
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Pending
Application number
JP6067035A
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English (en)
Inventor
Yoshitaro Nakano
義太郎 中野
Takeshi Moriyama
健 森山
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 標本の塗布・展開が容易であり、標本の染色
状態を損なうことがなく、十分なオートフォーカス検知
光が得られ、かつ、正確なオートフォーカスが可能な、
オートフォーカス顕微鏡用の挟持標本体(挟持体と、そ
の間に挟持された標本)を提供すること。 【構成】 少なくとも、スライドガラス4と、該スライ
ドガラス4上に塗布・展開してなる標本3と、該標本3
上に形成してなる赤外線反射膜2と、該赤外線反射膜2
上に載置してなるカバーガラス1と、からなるオートフ
ォーカス顕微鏡用の挟持標本体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医学分野における診
断、研究や生物学分野における研究、等に使用されるオ
ートフォーカス顕微鏡用の挟持標本体(挟持体と、その
間に挟持された標本)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】顕微鏡により多数の標本を観察するとき
に、オートフォーカス機構を有する顕微鏡を使用すれ
ば、標本の視野を移動する度にフォーカス調整を行う必
要がないので観察効率がよい。また、顕微鏡を利用した
自動画像診断装置においては、顕微鏡へのオートフォー
カス機構の設置は必須である。
【0003】かかるオートフォーカス機構を有する顕微
鏡を使用する例としては、例えば、多数の標本が診断さ
れる染色体診断がある。この場合、染色体(標本の一
例)を挟持するプレパラート(カバーガラス、スライド
ガラス)の染色体隣接部分に赤外線反射膜を形成してい
る。そして、オートフォーカス機構を有する顕微鏡は、
例えば、赤外線光源、光源からの赤外線を前記反射膜面
上に結像するレンズ、該反射面からの反射光を再結像さ
せるレンズ、該レンズの結像位置にある受光素子、から
なる光学系であって対物レンズと一体移動可能な光学系
を有しており、前記受光素子の出力(オートフォーカス
信号となる)を検出して対物レンズの位置を最適化する
ことで自動的にフォーカシングを行っている。
【0004】前記赤外線反射膜を形成したプレパラート
(挟持体)としては、例えば、スライドガラス4に赤外
線反射膜2を形成したもの(図4参照)や、カバーガラ
ス1に赤外線反射膜2を形成したもの(図5参照)が用
いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図2は、赤外線反射膜
2を形成したスライドガラス4上に標本3を塗布・展開
させた後、標本上にカバーガラス1を載置した例を示す
概略断面図である。この例では、スライドガラス4上に
赤外線反射膜2を形成しているので、スライドガラス4
とは表面状態が異なる赤外線反射膜2上に標本を塗布・
展開することになり、標本の種類によっては、塗布・展
開が困難になるという問題点があった(例えば、染色体
標本の場合には、染色体の延びや拡がりに問題が生じ
る)。
【0006】また、標本の塗布・展開後に標本を染色す
る場合、赤外線反射膜が染色状態に悪影響を及ぼして診
断に支障をきたすことがあるという問題点があった。さ
らに、赤外線反射膜を標本が覆うことになるので、十分
な赤外線反射光が得られない(即ち、十分なオートフォ
ーカス検知光が得られない)という問題点があった。
【0007】図3は、スライドガラス4上に標本3を塗
布・展開させた後、標本上に赤外線反射膜2を形成した
カバーガラス1を反射膜が標本3と接するように載置し
た例を示す概略断面図である。この例では、標本3とカ
バーガラス1下面の赤外線反射膜2が密着すれば問題は
ないが、現実には、標本3の包埋液の厚みが大きい場合
や、ゴミ等の不純物を標本3と赤外線反射膜2の間に挟
み込んだ場合には、標本3と赤外線反射膜2との間でフ
ォーカス位置のずれが生じて、正確なオートフォーカス
が達成できないという問題点があった。
【0008】本発明の目的は、標本の塗布・展開が容易
であり、標本の染色状態を損なうことがなく、十分なオ
ートフォーカス検知光が得られ、かつ、正確なオートフ
ォーカスが可能な、オートフォーカス顕微鏡用の挟持標
本体(挟持体と、その間に挟持された標本)を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明は第一
に「少なくとも、スライドガラスと、該スライドガラス
上に塗布・展開してなる標本と、該標本上に形成してな
る赤外線反射膜と、該赤外線反射膜上に載置してなるカ
バーガラスと、からなるオートフォーカス顕微鏡用の挟
持標本体(請求項1)」を提供する。
【0010】また、本発明は第二に「少なくとも、スラ
イドガラスと、該スライドガラス上に塗布・展開してな
る標本と、該標本上に形成してなる紫外線反射膜と、該
紫外線反射膜上に載置してなるカバーガラスと、からな
るオートフォーカス顕微鏡用の挟持標本体(請求項
2)」を提供する。
【0011】
【作用】本発明にかかる挟持標本体では、スライドガラ
ス4上のうち、少なくとも、標本が塗布・展開される部
分に赤外線反射膜又は紫外線反射膜2を形成していない
ので、スライドガラス4上への標本の塗布・展開が困難
になるという問題は発生せず、標本の塗布・展開が容易
である。また、標本の塗布・展開後に標本を染色する場
合、スライドガラス4上のうち、少なくとも、標本が塗
布・展開される部分に赤外線反射膜又は紫外線反射膜2
を形成していないので、染色状態に悪影響を及ぼして診
断に支障をきたすことがない。
【0012】さらに、赤外線反射膜又は紫外線反射膜が
標本上に直接形成されているので、十分な赤外線反射光
又は紫外線反射光が得られる(即ち、十分なオートフォ
ーカス検知光が得らる)。また、標本3と赤外線反射膜
又は紫外線反射膜2との間でフォーカス位置のずれが生
じることがないので、正確なオートフォーカスが達成で
きる。
【0013】なお、本発明の挟持標本体にかかる標本
は、染色体に限らず、医学分野における診断、研究や生
物学分野における研究、等に使用される標本が含まれ
る。以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本
発明はこの例に限定されるものではない。
【0014】
【実施例】本実施例では、標本が染色体の場合について
説明する。先ず、スライドガラス4上に染色体標本3を
塗布・展開した後、標本3を染色して十分に乾燥させ
た。次に、スパッタリングにより、標本3上に赤外線反
射膜2として、AuとPdの合金膜2を薄く(膜厚10
〜200Å)形成した。なお、該合金膜2は標本上だけ
に形成すればよいが、標本3が塗布・展開されていない
スライドガラス4上にも同時に形成してもよい。本実施
例では、標本3が塗布・展開されていないスライドガラ
ス4上にも合金膜2を同時に形成した。
【0015】前記合金膜2による赤外線反射率は10〜
20%程度であり、赤外線をオートフォーカスの検知光
とするオートフォーカスが可能な範囲であった。また、
標本観察用の光に対する前記合金膜2の吸収や反射は小
さく、標本観察への障害とはならなかった。このように
して作製した挟持標本体を図1に示す。
【0016】本実施例の挟持標本体では、スライドガラ
ス4上のうち、少なくとも、標本が塗布・展開される部
分に赤外線反射膜2を形成していないので、スライドガ
ラス4上への標本3の塗布・展開が困難になるという問
題は発生せず、標本の塗布・展開が容易であった。ま
た、標本3の塗布・展開後に標本3を染色しているが、
スライドガラス4上のうち、少なくとも、標本が塗布・
展開される部分に赤外線反射膜2を形成していないの
で、染色状態に悪影響を及ぼして診断に支障をきたすこ
とがなかった。
【0017】さらに、赤外線反射膜2が標本3上に直接
形成されているので、十分な赤外線反射光が得られた
(即ち、十分なオートフォーカス検知光が得られた)。
また、標本3と赤外線反射膜2との間でフォーカス位置
のずれが生じることがないので、正確なオートフォーカ
スが達成できた。なお、赤外線反射膜の代わりに紫外線
反射膜を形成し、紫外線をオートフォーカスの検知信号
光としても、同様な効果が得られた。
【0018】
【発明の効果】以上の通り、本発明の挟持標本体によれ
ば、標本の塗布・展開が容易であり、標本の染色状態を
損なうことがなく、十分なオートフォーカス検知光が得
られ、かつ、正確なオートフォーカスが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、実施例の挟持標本体を示す概略断面図であ
る。
【図2】は、赤外線反射膜2を形成したスライドガラス
4を用いた従来の挟持標本体の例を示す概略断面図であ
る。
【図3】は、赤外線反射膜2を形成したカバーガラス1
を用いた従来の挟持標本体の例を示す概略断面図であ
る。
【図4】は、赤外線反射膜2を形成したスライドガラス
4の例を示す概略断面図である。
【図5】は、赤外線反射膜2を形成したカバーガラス1
の例を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1・・・カバーガラス 2・・・赤外線反射膜又は紫外線反射膜 3・・・標本 4・・・スライドガラス 以 上

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、スライドガラスと、該スラ
    イドガラス上に塗布・展開してなる標本と、該標本上に
    形成してなる赤外線反射膜と、該赤外線反射膜上に載置
    してなるカバーガラスと、からなるオートフォーカス顕
    微鏡用の挟持標本体。
  2. 【請求項2】 少なくとも、スライドガラスと、該スラ
    イドガラス上に塗布・展開してなる標本と、該標本上に
    形成してなる紫外線反射膜と、該紫外線反射膜上に載置
    してなるカバーガラスと、からなるオートフォーカス顕
    微鏡用の挟持標本体。
JP6067035A 1994-04-05 1994-04-05 オートフォーカス顕微鏡用の挟持標本体 Pending JPH07281100A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002507762A (ja) * 1998-03-16 2002-03-12 プリーラックス・インコーポレイテッド 共焦点顕微鏡イメージングシステム
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