JPH0728086U - 衣類の収納箱 - Google Patents

衣類の収納箱

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JPH0728086U
JPH0728086U JP6366693U JP6366693U JPH0728086U JP H0728086 U JPH0728086 U JP H0728086U JP 6366693 U JP6366693 U JP 6366693U JP 6366693 U JP6366693 U JP 6366693U JP H0728086 U JPH0728086 U JP H0728086U
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JP
Japan
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bar
storage box
hanger
clothes
hanger suspension
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JP6366693U
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English (en)
Inventor
誠吾 土屋
昌弘 坂井
謙一 伊藤
Original Assignee
山下印刷紙器株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】収納箱1の本体部分2を構成している板状部材
の他にはハンガー吊下げバーを支持するための別部材を
必要としないから、本体部分2を扁平に折り畳むことが
できる衣類の収納箱であって、ハンガー吊下げ部に充分
な強度が与えられた衣類の収納箱を提供する。 【構成】収納箱を構成している箱状の本体部分2の両側
面板4・6の上端縁にそれぞれバー支持片13・15が
連設されており、この一対のバー支持片13・15に
は、それぞれ横方向の折畳み線pと、該折畳み線pに沿
って折り畳まれた状態においてそれを貫通する位置に挿
入孔22があけられている。したがって、これらのバー
支持片13・15を縦方向に折り畳むと、ハンガー吊下
げバーの両端部を一対のバー支持片13・15に形成さ
れている上記挿入孔22・22に挿入することで、該ハ
ンガー吊下げバーを収納箱の本体部分2に取り付けるこ
とができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、ハンガーに掛けられた衣類をその中に収納して衣類を輸送又は保 管するための、衣類の収納箱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
衣類をハンガーに掛けた状態のまま、それを輸送又は保管するための衣類の収 納箱としては、実開昭58−88367号公報、実開昭58−183383号公 報、特公昭58−44550号公報、実開昭62−134883号公報、実開昭 63−105687号公報及び実開平2−19793号公報等がすでに公知であ り、そこには、直方体状の収納箱の中にハンガーを吊り下げるためのバーを、収 納箱を構成している両側面板間に架け渡して配設したもの(以下「第1の従来技 術」という)、が開示されている。
【0003】 また、衣類をハンガーに掛けた状態のまま、それを輸送又は保管するための衣 類の収納箱としては、実開平2−25418号公報に、直方体状の収納箱の両側 面板間にハンガーを吊り下げるためのバーを架け渡すことなく、収納箱を構成し ている部材の連設部分を使ってハンガー掛け部を形成し、そこにハンガーを掛け るための孔を形成したもの(以下「第2の従来技術」という)、が開示されてい る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし乍ら、上記第1の従来技術には、なお次のような問題があった。
【0005】 すなわち、先ず第1に、この第1の従来技術にしたがった衣類の収納箱では、 上記バーの両端部を収納箱の両側面板間に架け渡して止め付けるための手段が、 何れも、該収納箱の本体部分を構成している部材とは別の部材(例えば受座、軸 支持部材、掛具、係合爪又はバー受具等)でもって構成されていた。
【0006】 したがって、第1の従来技術では、収納箱を組み立てる際、バーの他に、バー を収納箱の両側面板に止め付けるための手段として、収納箱の本体部分を構成し ている部材とは別の部材を必要とした。
【0007】 このため、第1の従来技術にしたがった衣類の収納箱では、上記バーの取り付 け部材を収納箱に取り付けたままの状態にしておくと、たとえ該収納箱がバーを 取り外すと折畳み可能な構造のものになっていても、それを扁平に折畳み難いと いった問題があった。
【0008】 そこでこの考案は、衣類の収納箱を構成している板状部材とバーの他には、従 来技術が必要としていたような別部材(前記受座、軸支持部材…等)を必要とし ないから、必要部品の管理が容易であり、且つ、バーを外せば収納箱を折り畳ん だとき、上記したような別部材がないので、それを扁平に折り畳むことができ、 したがってそれを折り畳んで輸送することが容易な、衣類の収納箱を提供しよう とするものである。
【0009】 また、第1の従来技術にしたがった衣類の収納箱は、ハンガーを吊り下げるた めのバー及び該バーを収納箱の両側面板間に架け渡して止め付けるための手段( 前記別部材)が、何れも収納箱を構成している板状の部材とは別の材質の素材で もって構成されており、それらが紙製品ではなかったので、収納箱の本体を段ボ ールでもって構成しても、不用になった収納箱を再生処理又は焼却処分する際に は、上記バー及び上記別部材を取り外して処理する必要があった。
【0010】 この点、第2の従来技術にしたがった衣類の収納箱では、ハンガー掛け部が、 収納箱を構成している部材の連設部分を使って構成されているので、第1の従来 技術に関して指摘したような問題点がない。しかしながら、この第2の従来技術 にしたがった収納箱には、ハンガー掛け部に充分な強度を得難いといった問題が なお残っている。
【0011】 そこでこの考案は、ハンガー掛け部にバーを使った第1の従来技術に改良を加 えることで、すなわち、従来の衣類の収納箱におけるハンガーの吊り下げ手段に 改良を加えることで、収納箱の本体部分を段ボールのような紙質の板状素材でも って作っておけば、第1の従来技術が必要としていたような前記別部材を必要と しないから、衣類の収納箱が不用になった場合における該本体部分の再生処理又 は焼却処分が容易な、衣類の収納箱を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためにこの考案がとった技術的手段は、次の通りである。
【0013】 すなわち、その1は、収納箱の本体部分が、正面板、背面板、左側面板及び右 側面板からなる折畳み可能な角筒体と、該角筒体に連設された頂面形成片及び底 面形成片でもって構成されていて、上記角筒体と各形成片を箱状に組み立てると 、箱状に組み立てられた本体部分を固定手段でもって箱状に保持せしめうるよう に構成されており、箱状に組み立てられた収納箱の少なくとも正面の上半部分が 開閉自在に構成されており、且つ、該収納箱内にはその両側面板間にハンガー吊 下げバーが架け渡されている、衣類の収納箱において、上記左側面板と右側面板 の各上端縁に、ハンガー吊下げバーの支持部を構成するためのバー支持片が折線 を介してそれぞれ延設されており、上記各バー支持片には、それぞれ、バー支持 片を2重以上縦方向に折り畳むための横方向の折畳み線が施される共に、該バー 支持片を上記折畳み線に沿って折り畳んだ状態においてそれを貫通する位置に、 前記ハンガー吊下げバーの端部を挿入するための挿入孔があけられていて、該挿 入孔に前記ハンガー吊下げバーの端部が挿入されていること、を特徴とするもの である。
【0014】 その2は、前記ハンガー吊下げバーが紙製のパイプであること、を特徴とする ものである。
【0015】 その3は、前記ハンガー吊下げバーが円筒状で、このハンガー吊下げバーに角 筒状のハンガー固定筒が外嵌めされていて、該ハンガー固定筒の角部に、ハンガ ーの横滑りを防止するための、角筒横断方向の切込み溝が多数形成されているこ と、を特徴とするものである。
【0016】
【作用】
この考案に係る衣類の収納箱には、その本体部分を構成している両側面板の上 端縁に、それぞれ、ハンガー吊下げバーの支持部を構成するためのバー支持片が 折線を介して連設されており、上記各バー支持片には、それぞれ、バー支持片を 2重以上縦方向に折り畳むための横方向の折畳み線が施されると共に、該バー支 持片を上記折畳み線に沿って折り畳んだ状態においてそれを貫通する位置に、ハ ンガー吊下げバーの端部を挿入するための挿入孔があけられているので、この考 案に係る衣類の収納箱は、収納箱の本体部分を上方が開いた箱状に組み立てた状 態において、両側面板の上端縁に連設されている上記各バー支持片をそれぞれ上 記折畳み線に沿って2重以上に折り畳んだ上、折り畳まれた部分を、収納箱の内 側において両側面板にそれぞれ密接させるならば、両側面板間を若干押し開いて 、折り畳まれた一対のバー支持片にそれぞれあけられている挿入孔に、ハンガー 吊下げバーの両端部を挿入した上、両側面板をもとの状態(平行状態)に戻すと 、折り畳まれた一対のバー支持片間にハンガー吊下げバーを架け渡すことができ 、このようにして架け渡されたハンガー吊下げバーにハンガーを吊り下げた場合 には、ハンガーを介して吊り下げられた衣類の荷重は、上記バー支持片を介して 、両側面板の全巾に亘って均一に作用せしめられることになる。
【0017】 そして、この考案にしたがった衣類の収納箱における本体部分の上記バー支持 片は、収納箱の本体部分を箱状に組み立てる以前の状態においては、それに前記 折線及び折畳み線が施されているだけで、側面板と面一の扁平な状態であるから 、その存在に支障されることなく、この収納箱の本体部分はそれを偏平に折り畳 むことができる。
【0018】 また、上記収納箱の本体部分が段ボール製である場合には、この考案にしたが って上記ハンガー吊下げバーを紙製としておくと、この考案にしたがった衣類の 収納箱は、それが不用になった場合、該ハンガー吊下げバーを収納箱の本体部分 と共に再生処理又は焼却処分することができる。
【0019】 また、前記ハンガー吊下げバーが円筒状である場合には、この考案にしたがっ て、ハンガー吊下げバーに角筒状のハンガー固定筒を外嵌めし、該ハンガー固定 筒の角部に角筒横断方向の切込み溝を多数形成しておくと、ハンガー吊下げバー 上におけるハンガーの横滑りを防止することができる。そしてその場合、上記ハ ンガー固定筒を紙製としておくときは、上記紙製のハンガー吊下げバー同様に、 それを収納箱の本体部分と共に再生処理又は焼却処分することができる。
【0020】
【実施例】
一実施例を図1〜15について説明すると、この実施例の衣類の収納箱1は、 図1に示してあるような素材板(段ボール)2′からなる本体部分2(図3、4 参照)と、図10に示してあるような紙製のパイプ(紙管)からなるハンガー吊 下げバー21と、図11に示してあるような素材板(段ボール)30′からなる ハンガー固定筒30(図12、13参照)とでもって構成されている。
【0021】 図1は、本考案に係る衣類の収納箱1の本体部分2の一部切欠き展開図で、図 3〜6に示してある収納箱1の本体部分2は、この図1に示してあるような、長 方形の背面板3の縦方向の長辺の左側に、それぞれ内折線a,bを介して左側面 板4と正面板5を連設すると共に、上記背面板3の縦方向の長辺の右側に、それ ぞれ内折線c,dを介して右側面板6と連結片7を連設し、背面板3、左側面板 4、正面板5及び右側面板6の各下側の短辺に、それぞれ内折線e,f,g及び hを介して底面形成片8、9、10及び11を連設し、背面板3、左側面板4、 正面板5及び右側面板6の各上側の短辺に、それぞれ内折線i,j,k及びlを 介して後部頂面の形成片12、左バー支持片13、頂面形成片14及び右バー支 持片15を連設してなる、素材板2′でもって構成されている。なお、この素材 板2′は、2枚の段ボール板を上記内折線a位置の近くで連結片16を介して連 結したものでもって構成されている。
【0022】 そして、この素材板2′の上記正面板5には、その適宜高さ位置に横方向の折 線mが施されると共に、正面板5と左側面板4との間に、前記折線bの延長線上 に該折線mの端部に達する切込み線nが施されていて、この正面板5の上半部( 上部正面板)5aは、これを折線m位置において前倒し方向に開くことができる ようになっており、この上部正面板5aに折線kを介して連設されている前記頂 面形成板14の先端縁には、折線oを介して爪片17が連設されている。
【0023】 また、この素材板2′の上記左バー支持片13と右バー支持片15には(図2 参照)、それぞれ、左右のバー支持片13・15を縦方向内巻きに巻き込んで、 それらを3重に折り畳むための4本の横方向の折畳み線(内折線)pと、折り畳 まれた各バー支持片13・15を、左右の側面板4・7の内面に面接触させた状 態になるように更に折り畳むための内折線qが、それぞれ形成されており、この 実施例の左右のバー支持片13・15には、上記折畳み線pを介して3つに区分 されたバー支持片13・15における、中央の区分13b・15bに、それぞれ 、それらの各両側辺に配して、縦方向の折線rを介して引き起こし可能なT字形 のフック19が一対宛、段形の切込み線でもって形成されており、上記折畳み線 pを介して3つに区分された各バー支持片13・15における、上下の区分13 a、13c・15a、15cには、それぞれ、それらの各両側辺に配して、バー 支持片13・15を上記せる如く3重に折り畳んだ状態において上記T字形のフ ック19を引き起こすと、該フック19の足の部分19b(図8参照)を嵌合せ しめうる位置に、切欠き部20が形成されていて、上記フック19は、それを引 き起こしてその足の部分19bを上記切欠き部20に嵌合させると、引き起こさ れたフック19の頭の部分19aが区分13c・15cの外面に係合されるよう になっている。すなわち、この実施例の左右のバー支持片13・15は、それら を3重に折り畳んだ状態において、それぞれT字形のフック19を引き起こし、 それらの頭部19aをバー支持片13・15の区分13c・15cの各外面に係 合させると、該支持片13・15が、これらのT字形のフック19でもって折り 畳まれた状態に保持されるようになっているのである(図4〜8参照)。
【0024】 また、これらの左バー支持片13と右バー支持片15には、それぞれ、それら を3重に折り畳んだ状態において、それらを貫通する位置に、図10に示してあ るような紙製のパイプからなる円筒状のハンガー吊下げバー21の端部を挿入す るための挿入孔22があけられている。
【0025】 また、この実施例の左バー支持片13と右バー支持片15には、それぞれ、前 記各区分13c・15cの後側の下端部にL字形の切欠き部23・23が形成さ れており、前記各区分13a・15aの上端部に切欠き部24が形成されており 、前記後部頂面の形成片12の上端縁には、内折線sを介して上記後部頂面の形 成片12よりも若干巾が狭い差込み片25が連設されており、この差込み片25 には、その両側の上端部に横向きの突起25a・25aが形成されていて、この 後部頂面の形成片12には、前記頂面形成片14の先端縁に連設されている爪片 17を挿入するための溝形の孔26が前記折線iに沿って形成されている。
【0026】 したがって、この実施例の素材板2′(図1、2参照)は、前記正面板5の、 前記折線mよりも下側の下部正面板5bの部分を、前記連結辺7を介して右側面 板6に連結すると、図3に示してあるような角筒状の本体部分2が得られる。そ して、この状態においては、この本体部分2は、これを押し潰すと扁平に折り畳 むことが可能である。
【0027】 そして、この角筒状の本体部分2は、その底面形成片8〜11を内折線e〜h にしたがってそれぞれ90°宛折り曲げ、それらを適宜の固定手段でもって折り 曲げ状態に固定すると、その底部を図4に示してある通りの箱状に組み立てるこ とができ、箱状に組み立てられた本体部分2においては、前記正面板5の、前記 折線mよりも上側の上部正面板の部分5aと、それに連設されている頂面形成片 14は、これらを図4に示してあるごとく前方に開くことができ、右バー支持片 15を前記折畳み線pに沿って3重に折り畳むと、該右バー支持片15は、それ に形成されている3個の挿入孔22が重複した状態となり、この状態において前 記T字形のフック19を引き起こし、その頭部19aを該バー支持片15の区分 15cの外面に係合させると、該右バー支持片15が3重に折り畳まれた状態に 保持されるから、それを折畳み線q及び内折線lを介して更に90°宛折り畳む と、右バー支持片15の区分15bを右側面板6の内面に面接触させた状態にな して、3重に折り畳まれた右バー支持片15をして図4に示してある状態になす ことができる。
【0028】 したがって、引続き左バー支持片13を上記右バー支持片15同様に折り畳ん だ上(図8参照)、両側面板4・6間を若干押し開げると、図5、7、8に示し てあるごとく、ハンガー吊下げバー21の両端部を、3重に折り畳まれた上記左 右のバー支持片13・15の各挿入孔22・22に挿入することができ、しかる 後両側面板4・6を常態に復元させると、ハンガー吊下げバー21をして、その 両側のバー支持片13・15に支持させることができる。
【0029】 なお、前記L字形の切欠き部23と切欠き部24は、左右のバー支持片13・ 15をそれぞれ3重に折り畳むと(図5参照)L字形の切欠き部23の底部と切 欠き部24の底部が互いに一部重複せしめられる位置に形成されており、上記L 字形の切欠き部23と切欠き部24には、バー支持片13・15を3重に折り畳 むと両者の底部が一部重複される切込み深さを与えられていて、この実施例の収 納箱1では、前記後部頂面の形成片12と差込み片25をそれぞれ90°宛内折 線i・sに沿って折り曲げると、上記差込み片25の両側辺を上記L字形の切欠 き部23・23の縦方向の溝にそれぞれ係合させることができ、差込み片25の 両側の突起25a・25a部分をして、それぞれ上記L字形の切欠き部23を通 過して前記切欠き部24の底部に係合させることができ(図9参照)、この後部 頂面の形成片12をこの収納箱1の組立状態(図6参照)に固定することができ るようになっている。
【0030】 なお、図5に示した実施例は、上記ハンガー吊下げバー21にハンガーの横滑 りを防止するための、ハンガー固定筒30が外嵌めされている場合に関するもの であるから、次に、このハンガー固定筒30の詳細を図11〜15を参照して説 明すると、この実施例のハンガー固定筒30は、図11に示してあるような矩形 の素材板(段ボール板)30′でもって構成されている。
【0031】 すなわち、この素材板30′には、4本の平行な折線t、u、v及びwが、素 材板30′の長手方向に沿ってほぼ等間隔に形成されると共に、多数の切抜き窓 31が、これらの折線(t〜w)を横断する方向に並列せしめてほぼ等間隔に形 成されており、また、この素材板30′の一方の長辺30a′には、折線xを介 して一対の爪片32・32が連設され、この素材板30′の他方の長辺30b′ には、上記切抜き窓31と同一位相に配して多数の切欠き部33が形成され、こ の素材板30′の長辺30b′に最も近い前記折線t上には、上記爪片32・3 2を挿入するための切込み線34・34が形成されていて、この素材板30′は 、それを上記各折線(t〜x)に沿って90°宛折り曲げ、爪片32・32を切 込み線34・34に挿し込むと、その平面形状が図12に示したような形状を呈 し、その背面形状が図13に示したような形状を呈した、四角筒のハンガー固定 筒30となり、上記切抜き窓31がハンガーの横滑りを防止するための角筒横断 方向の切込み溝31となってハンガー固定筒30の3つの角部に現れた、ハンガ ー固定筒30が得られるようになっている。
【0032】 したがって、この実施例の素材板30′は、それをハンガー吊下げバー21に 巻き付けてハンガー固定筒30に組み立てるか、又は、それをハンガー固定筒3 0に組み立てた上で、その中にハンガー吊下げバー21を挿入するならば、図1 4、15に示してあるごとく、ハンガー吊下げバー21に外嵌めされたハンガー 固定筒30の切込み溝31によってハンガーの横滑りを防止することができる、 ハンガー吊下げ部を得ることができるようになっている(図5、6参照)。
【0033】 なお、上記実施例においては、前記ハンガー吊下げバー21が紙製である例を 示したが、他の実施例においては、このハンガー吊下げバー21は従来品同様の 金属製のパイプであってもよく、更にまた、上記実施例においては、ハンガー吊 下げバー21に、角筒横断方向の切込み溝31が多数形成されたハンガー固定筒 30を外嵌めしてある例を示したが、他の実施例においては、このハンガー固定 筒30は外嵌めされていなくてもよい。
【0034】 なお、上記実施例においては、各バー支持片13・15に、それぞれT字形の フック19及び該フック19の足部19bを嵌合させるための切欠き部20等が 形成されている例を示したが、他の実施例においては、このようなT字形のフッ ク19及びそれを嵌合させるための切欠き部20は、これを必ずしも形成してお かなくてもよく、その場合には、ガムテープ等を使ってバー支持片を所望の折畳 み状態に固定すればよい。
【0035】 また、上記実施例においては、バー支持片13・15が共に3重に折り畳まれ るようになっている例を示したが、他の実施例においては、これらのバー支持片 13・15は、それらが折畳み線を介して2重又は4重に折り畳まれるようにな っていてもよい。
【0036】 また、上記実施例においては、背面板3の上端縁に前記したような後部頂面の 形成片12と突起25aを有する差込み片25を連設した上、両側のバー支持片 13・15に前記したようなL字形の切欠き部23と切欠き部24を形成してあ る例を示したが、他の実施例においては、上記後部頂面の形成片12以下の構成 部分は、これを省略してもよい。
【0037】 また、上記実施例においては、箱状に組み立てられた収納箱の上部正面板5a の部分が、横方向の折線mを介して前方に開閉自在に構成されている例を示した が、ハンガーに吊り下げられた衣類の出し入れを可能ならしめるため、上部正面 板の部分5a又は正面板5の全部を閉自在に構成することは、従来技術(実開平 2−25418号公報)にも開示されているように、自明のことであるから、こ の点も、上記実施例に限定されるものではない。
【0038】 また、上記実施例においては、角筒状のハンガー固定筒30が四角筒である例 を示し、切込み溝31がハンガー固定筒30の3つの角部に現れている例を示し たが、角筒状の上記ハンガー固定筒30における角数及び上記切込み溝31が現 れる角部の数等は、上記実施例に限定されるものではなく、他の実施例において は、上記角数は、例えばこれが3、5又は6であってもよく、また、上記角部の 数は、これが1以上いくつであってもよい。
【0039】
【考案の効果】
以上述べたように、この考案にしたがった衣類の収納箱は、ハンガー吊下げバ ーの支持手段が、収納箱を構成している本体部分の左側面板と右側面板の各上端 縁に延設された、収納箱の本体部分を構成している部材と同一の部材からなる各 バー支持片でもって構成されていて、収納箱を組み立てる際、すなわち収納箱の 本体部分にハンガー吊下げバーを取り付ける際、バーの両端部を収納箱の両側面 板に取り付けるために、冒頭に述べたような収納箱の本体部分とは別の部材を必 要としないから、この考案にしたがった衣類の収納箱は、第1の従来技術とは異 なり、必要部品の管理が容易である。
【0040】 また、この考案にしたがった衣類の収納箱は、バーを外せば、収納箱の本体部 分に冒頭に述べたような別部材を使用していないので、収納箱の本体部分を扁平 に折り畳むことができる。したがって、この考案にしたがった衣類の収納箱は、 大量の収納箱の本体部分をそれぞれ折り畳み、それらを積み重ねて輸送すること が容易である。
【0041】 また、この考案にしたがった衣類の収納箱は、その本体部分が段ボール製であ る場合には、前記ハンガー吊下げバー及び前記ハンガー固定筒等を紙製としてお けば、ハンガー吊下げバーの支持手段が収納箱を構成している本体部分に延設さ れたバー支持片でもって構成されているので、収納箱が不用になった場合、それ らをそのまま再生処理又は焼却処分することができる。
【0042】 しかも、この考案にしたがった収納箱では、作用の項において詳述したように 、前記ハンガー吊下げバーの支持手段が収納箱を構成している両側面板の上端縁 に折線を介して連設された一対のバー支持片でもって構成されていて、この一対 のバー支持片に架け渡されたハンガー吊下げバーに衣類が掛かったハンガーを吊 り下げた場合には、吊り下げられた衣類の荷重が、上記バー支持片を介して両側 面板の全巾に亘って均一に作用されることになるので、この考案にしたがった収 納箱は、第2の従来技術に比し、ハンガーの吊下げ部により充分な強度を得るこ とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 衣類の収納箱を構成している本体部分の一部
切欠展開図である。
【図2】 図1のII部分の拡大図である。
【図3】 角筒状に組み立てられた本体部分の一部切欠
斜視図である。
【図4】 本体部分の底部を箱状に組み立てて上部正面
板の部分を開き、右バー支持片を3重に折り畳んだ状
態、を示した本体部分の一部切欠斜視図である。
【図5】 左右のバー支持片を3重に折り畳み、ハンガ
ー固定筒が外嵌めされたハンガー吊下げバーを左右のバ
ー支持片に取り付けた状態、を示した収納箱の一部切欠
斜視図である。
【図6】 後部頂面の形成片に連設されている差込み片
を左右のバー支持片のL字形の切欠き部に挿し込んで組
み立てを完了した状態、を示した収納箱の一部切欠斜視
図である。
【図7】 図4に示されている右バー支持片のVII部
分の拡大縦断正面図である。
【図8】 図5に示されている左バー支持片のVIII
部分の拡大正面図である。
【図9】 図6に示されている右バー支持片のIX部分
の拡大縦断正面図である。
【図10】 ハンガー吊下げバーの正面図である。
【図11】 ハンガー固定筒を構成している素材板の展
開図である。
【図12】 角筒状に組み立てられたハンガー固定筒の
平面図である。
【図13】 同背面図である。
【図14】 ハンガー固定筒が外嵌めされたハンガー吊
下げバーの平面図である。
【図15】 図14のXV−XV線に沿った拡大断面図
である。
【符号の説明】
1 衣類の収納箱 2 本体部分 2′ 素材板 3 背面板 4 左側面板 5 正面板 5a 上部正面板の部分 5b 下部正面板の部分 6 右側面板 7 連結片 8〜11 底面形成片 12 後部頂面の形成片 13 左バー支持片 13a、13b、13c 区分 14 頂面形成片 15 右バー支持片 15a、15b、15c 区分 16 連結片 17 爪片 19 T字形のフック 19a 頭部 19b 足部 20 切欠き部 21 ハンガー吊下げバー 22 挿入孔 23 L字形の切欠き部 24 切欠き部 25 差込み片 25a 突起 26 溝形の孔 30 ハンガー固定筒 30′ 素材板 30a′、30b′ 長辺 31 切抜き窓(切込み溝) 32 爪片 33 切欠き部 34 切込み線 a〜l 内折線 m 横方向の折線 n 切込み線 o 内折線 p 折畳み線(内折線) q〜x 内折線

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】収納箱の本体部分が、正面板、背面板、左
    側面板及び右側面板からなる折畳み可能な角筒体と、該
    角筒体に連設された頂面形成片及び底面形成片でもって
    構成されていて、上記角筒体と各形成片を箱状に組み立
    てると、箱状に組み立てられた本体部分を固定手段でも
    って箱状に保持せしめうるように構成されており、箱状
    に組み立てられた収納箱の少なくとも正面の上半部分が
    開閉自在に構成されており、且つ、該収納箱内にはその
    両側面板間にハンガー吊下げバーが架け渡されている、
    衣類の収納箱において、上記左側面板と右側面板の各上
    端縁に、ハンガー吊下げバーの支持部を構成するための
    バー支持片が折線を介してそれぞれ延設されており、上
    記各バー支持片には、それぞれ、バー支持片を2重以上
    縦方向に折り畳むための横方向の折畳み線が施される共
    に、該バー支持片を上記折畳み線に沿って折り畳んだ状
    態においてそれを貫通する位置に、前記ハンガー吊下げ
    バーの端部を挿入するための挿入孔があけられていて、
    該挿入孔に前記ハンガー吊下げバーの端部が挿入されて
    いること、を特徴とする衣類の収納箱。
  2. 【請求項2】前記バー支持片に、このバー支持片を縦方
    向に3重に折り畳むための折畳み線が施されていて、該
    折畳み線が何れも内折線であり、該折畳み線を介して3
    つに区分されたバー支持片の中央の区分には、その両側
    辺に配して、縦方向の折線を介して引き起こし可能なT
    字形のフックが切込み線でもって形成されており、上記
    折畳み線を介して3つに区分されたバー支持片の上下の
    区分には、それぞれ、それらの両側辺に配して、このバ
    ー支持片を3重に折り畳んだ状態において上記T字形の
    フックを引き起こしたとき該フックの足の部分を嵌合さ
    せるための切欠き部が形成されていること、を特徴とす
    る請求項1記載の衣類の収納箱。
  3. 【請求項3】前記ハンガー吊下げバーが紙製のパイプで
    あること、を特徴とする請求項1又は2記載の衣類の収
    納箱。
  4. 【請求項4】前記ハンガー吊下げバーが円筒状で、この
    ハンガー吊下げバーに角筒状のハンガー固定筒が外嵌め
    されていて、該ハンガー固定筒の角部に、ハンガーの横
    滑りを防止するための、角筒横断方向の切込み溝が多数
    形成されていること、を特徴とする請求項1、2又は3
    記載の衣類の収納箱。
  5. 【請求項5】前記ハンガー固定筒が紙製であること、を
    特徴とする請求項4記載の衣類の収納箱。
JP6366693U 1993-11-01 1993-11-01 衣類の収納箱 Withdrawn JPH0728086U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019018904A (ja) * 2017-07-21 2019-02-07 株式会社パパネッツ カーテン用ケース

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