JPH07280009A - 摩擦材の撥水処理方法 - Google Patents

摩擦材の撥水処理方法

Info

Publication number
JPH07280009A
JPH07280009A JP6938694A JP6938694A JPH07280009A JP H07280009 A JPH07280009 A JP H07280009A JP 6938694 A JP6938694 A JP 6938694A JP 6938694 A JP6938694 A JP 6938694A JP H07280009 A JPH07280009 A JP H07280009A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
friction material
toluene
pores
water
water repellent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6938694A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3527774B2 (ja
Inventor
Shigeru Ichikawa
繁 市川
Kenji Abe
健司 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP06938694A priority Critical patent/JP3527774B2/ja
Publication of JPH07280009A publication Critical patent/JPH07280009A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3527774B2 publication Critical patent/JP3527774B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 連続した気孔を有する摩擦材を短時間で撥水
処理する方法を得る。 【構成】 トルエン12の入った容器10内に、トルエ
ン12の上方に位置するように多孔板16を設置し、そ
の多孔板16に裏金18が取り付けられた摩擦材16を
置く。蓋22を閉じて機密空間28を形成した後に、熱
処理を行う。熱処理の過程でトルエン12が蒸発し、摩
擦材の気孔内に侵入して少なくともその一部が気孔を形
成する壁面に付着し、また、熱処理後の冷却過程におい
ても蒸気が凝結して壁面に付着する。蒸気は液に比較し
て気孔内に容易に侵入するため、気孔の深部まで迅速に
侵入し、短時間で撥水性の良好な摩擦材が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、摩擦材の撥水処理方法
に関するものであり、特に、短時間で撥水処理を行う方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】連続した気孔を有する摩擦材では、摩擦
材が水に濡れた後、気孔内に溜まった水分が蒸発して乾
いていく過程で摩擦係数が上がり易い。そのため、例え
ばブレーキ用摩擦材では、制動時にブレーキの効きが変
わったり、いわゆるブレーキの鳴きや異音が発生したり
することがある。この吸水による摩擦係数の変化の小さ
い摩擦材として、撥水性表面処理材で処理された摩擦材
が特開平3−103487号公報に記載されている。こ
の公報には2通りの撥水処理方法が記載されている。一
つは、摩擦材を構成する無機繊維或いは無機充填材を成
形前にフッ素樹脂系あるいはシリコン樹脂系の表面処理
材で処理する方法であり、他の一つは、成形された摩擦
材に上記表面処理材を含浸させて処理する方法である。
このように撥水性処理材で処理することにより、摩擦材
が水で濡れても気孔内に水が入りにくく、摩擦係数の変
化の小さい摩擦材を得ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報記載
の摩擦材では撥水処理の方法に起因する問題がある。摩
擦材を構成する無機繊維或いは無機充填材を成形前にフ
ッ素樹脂系あるいはシリコン樹脂系の表面処理材で処理
する場合、その表面処理材と摩擦材を結合する結合材と
の接着性が不良となる場合がある。そのため、表面処理
された無機繊維等を用いて成形した摩擦材では強度等の
機械的性能が低下する場合がある。また、成形された摩
擦材に上記表面処理材を含浸させて処理する場合には、
処理時間が長くかかり、また、気孔の径が小さい場合に
は、撥水処理を必要とする部分への表面処理材の含浸が
困難となり、撥水処理が十分に行われない場合がある。
そこで、本発明の課題は、摩擦材の機械的性能を損なう
ことなく、かつ、短時間で撥水処理を良好に行う方法を
得ることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】そして、本発明の要旨
は、連続した気孔を有する摩擦材に疎水性物質を供給
し、前記気孔を形成する壁面の少なくとも一部に前記疎
水性物質を付着させた摩擦材を製造する方法において、
疎水性物質を蒸発させ、その疎水性物質の蒸気を気孔内
に侵入させて、その気孔内に侵入させた蒸気の少なくと
も一部を前記壁面に付着させることにある。
【0005】摩擦材は、有機系の摩擦材であってもよ
く、焼結合金やセラミックス等で形成される無機系の摩
擦材であってもよい。疎水性物質は、特にその種類は制
限されないが、蒸気の気孔内への侵入により気孔の壁面
に付着させられるものであるため、揮発性を有する必要
がある。そのような揮発性を有する疎水性物質として
は、例えば、ベンゼン,トルエン,エチルベンゼン,プ
ロピルベンゼン,クメン,ブチルベンゼン,アミルベン
ゼン,ジメチルベンゼン,トリメチルベンゼン,テトラ
メチルベンゼンペンタメチルベンゼン,ヘキサメチルベ
ンゼン,シメン等のアルキルベンゼンの他、クレゾー
ル,四塩化炭素,クロロベンゼン,クロロホルム,シク
ロヘキサン,デカリン,デカン,ヘプタン,オクタン,
ノナン,ヘキサン,ペンタン等の種々の溶剤がある。な
お、ジメチルベンゼンとしては、o−キシレン,m−キ
シレン,p−キシレンがあり、トリメチルベンゼンとし
ては、ヘミメリテン,プソイドクメン,メシチレンがあ
り、テトラメチルベンゼンとしては、プレニテン,イソ
ジュレン,ジュレンがある。また、疎水性物質の蒸発の
容易性の観点から、例えば、疎水性物質の0.1MPa
での沸点が300℃以下であることが望ましく、260
℃以下であることがさらに望ましく、220℃以下であ
ることが特に望ましい。なお、疎水性物質が低沸点物質
である場合には、経時的に疎水性物質が摩擦材から離脱
する場合もあり得るため、摩擦材の0.1MPaでの沸
点の最低値が50℃以上であることが望ましく、80℃
以上であることがさらに望ましく、100℃以上である
ことが特に望ましい。
【0006】疎水性物質を蒸発させる方法は特に制限さ
れず、加熱によって蒸発させてもよく、減圧によって蒸
発させてもよく、両方法を組み合わせて蒸発させてもよ
い。例えば、加熱による方法としては、摩擦材と疎水性
物質とを互いに離隔した状態で機密空間内に入れ、その
機密空間を加熱して疎水性物質を蒸発させる方法があ
る。この場合、摩擦材の製造工程に新たに加熱工程を付
加してもよいが、有機系摩擦材に本発明を適用する場合
には、摩擦材を加熱成形した後の熱処理工程を本加熱工
程としてもよい。そして、このように機密空間を加熱し
て疎水性物質を蒸発させ、摩擦材内に侵入させた後は、
摩擦材は放冷してもよいが、気孔内に侵入した蒸気を摩
擦材内になるべく多く保持させたい場合は、摩擦材を急
速に冷却して蒸気を凝結させることが望ましい。放冷の
場合、摩擦材が熱せられた状態では気孔内の蒸気は摩擦
材と同じ温度であり、外部環境温度が低下しても気孔内
の温度は摩擦材と同じ温度である。そのため、冷却過程
においては外部環境より気孔内の温度の方が高くなり、
気孔内の蒸気が徐々に外部へ放出されることとなって気
孔内の疎水性物質の量が減少するためである。
【0007】また、減圧による方法としては、摩擦材と
疎水性物質とを互いに離隔した状態で機密空間内に入
れ、減圧状態で疎水性物質を蒸発させる方法がある。こ
の場合、摩擦材と疎水性物質とを同時に機密空間内に入
れて減圧してもよく、摩擦材を先に機密空間内に入れ、
予め減圧状態とした後に疎水性物質を機密空間内に入れ
てもよい。さらに別の減圧による方法の例としては、摩
擦材と疎水性物質とを互いに離隔した状態で機密空間内
に入れ、その摩擦材に吸気口が接続された減圧装置で機
密空間内を減圧状態とすることにより、発生した疎水性
物質の蒸気を強制的に気孔内を通過させて気孔内に蒸気
を満たす方法もある。また、この方法の場合、摩擦材の
一部が機密空間の外部に出され、その外部に出された部
分に減圧装置の吸気口が接続されてもよい。
【0008】
【作用】連続した気孔を有する摩擦材を形成し、その摩
擦材に疎水性物質の蒸気を供給すると、その蒸気は、拡
散等により気孔内に侵入する。侵入した蒸気は、少なく
ともその一部が気孔を形成する壁面に付着し、気孔を形
成する壁面に撥水性を与える。
【0009】
【発明の効果】疎水性物質の蒸気を成形後の摩擦材の気
孔内に侵入させることにより、気孔内に迅速に疎水性物
質を供給することができ、特に拡散によって侵入させる
場合には均一に供給することができる。そのため、迅速
な撥水処理が可能となり、かつ、撥水処理による機械的
性能の低下を回避できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1に示すように、本摩擦材は、結合材としてフェノール
樹脂を15重量%含み、繊維基材としてアラミドファイ
バを10重量%、ガラスファイバを8重量%、チタン酸
カリウムファイバを8重量%含み、潤滑剤としてグラフ
ァイトを7重量%、二硫化モリブデンを5重量%含み、
有機充填材としてカシューダストを12重量%含み、無
機充填材として硫酸バリウムを15重量%、酸化マグネ
シウムを10重量%、銅粉を10重量%含んでいる。こ
れらを混合し、温度165℃,圧力19.6MPa(2
00kgf/cm2 )で10分間加熱成形して摩擦材を
得る。この摩擦材を研削し、研削後の摩擦材に裏金を取
り付けた後、280℃で3時間熱処理を行ってブレーキ
パッドを得る。そして、この熱処理と同時にトルエン蒸
気による撥水処理を施す。
【0011】撥水処理は図2に示す装置で行う。容器1
0の底部にトルエン12を蓄えるとともに脚14で支持
された多孔板16をトルエン12より上方にあるように
設置し、その多孔板16上に裏金18が取り付けられた
摩擦材20を置いた後、蓋22を閉じる。容器10と蓋
22との間にはシール部材24が配設されているため、
容器10と蓋22とをクランプ装置26でクランプする
ことにより、機密空間28が形成される。このように機
密空間28に摩擦材20とトルエン12とを入れた状態
で熱処理を施す。この熱処理温度は280℃であり、ト
ルエン12の0.1MPaでの沸点である110℃を大
幅に上回るため、トルエン12が大量に気化し、機密空
間28に含まれる空気の熱膨張と相まって機密空間28
の圧力が上昇する。
【0012】機密空間28内の圧力が高まると、その機
密空間28と摩擦材20の気孔内部とに圧力差が生じ
る。気孔の径は小さく、圧力の伝播に時間を要するため
である。この圧力差によって機密空間28内のトルエン
/空気混合気が気孔内に侵入し、気孔内部に存在する気
体と入れ替わる。トルエン12の蒸発に伴って機密空間
28の圧力が上昇し続け、平衡状態に達するまで、機密
空間28内のトルエン12の蒸気量が増加し続ける。そ
のため、少なくともその間、気孔内部の圧力は機密空間
28の圧力より低く、また、気孔内部のトルエン蒸気の
分圧も機密空間28のトルエン蒸気の分圧より低い。こ
の圧力差およびトルエン蒸気分圧差に起因する拡散によ
って機密空間28内のトルエン/空気混合気が気孔内に
侵入し、気孔内のトルエン蒸気分圧が機密空間28のト
ルエン蒸気分圧に近づく。このようにして、侵入したト
ルエン蒸気の少なくとも一部が気孔を形成する壁面に付
着し、さらに、熱処理が終了して摩擦材12が冷却され
ると、気孔内のトルエン蒸気が気孔内で凝結し、液滴と
なって気孔壁面に付着して摩擦材の撥水処理が終了す
る。
【0013】このようにして撥水処理した摩擦材(以
下、実施例品という)の撥水性と、摩擦材をトルエンに
浸漬することにより撥水処理した摩擦材(以下、比較例
品という)の撥水性とを比較した。比較例品の浸漬時間
とトルエンの浸透量との関係を図3に示す。浸透量は、
浸漬開始から30分,1時間,2時間,3時間,4時間
後に容器から取り出して測定した摩擦材の重さと、浸漬
前の摩擦材の重さとの差から算出した。この浸透量は、
気孔中へのトルエンの含浸程度を示すものであり、4時
間後の含浸量を100%として各時間における含浸程度
を表している。図から、浸漬開始後4時間が経過しても
まだトルエンの含浸は飽和状態にはなっていないことが
判る。
【0014】図4に摩擦材へのトルエンの浸透量と摩擦
材の吸水時間との関係を示す。摩擦材の吸水時間を撥水
性の指標としたのである。吸水時間は、摩擦材の摩擦面
に40μlの水を滴下し、その水が消失するまでの時間
を測定した。トルエンへの浸漬時間が長く、トルエンの
含浸量が多いほど吸水時間が長くなり、撥水性が良好に
なることが判る。
【0015】この吸水時間を実施例品と比較した結果を
図5に示す。実施例品の熱処理時間は3時間であるが、
含浸を4時間行った比較例品より吸水時間が長く、撥水
性が良好であることが判る。また、比較のために、トル
エンを含浸させない摩擦材(図中、従来例品と記載)の
吸水時間を示したが、本実施例品の吸水時間は従来例品
のおよそ5倍であり、高い撥水性を有することが判る。
【0016】次に、実施例品,比較例品および従来例品
を用いて吸水後の各摩擦材の摩擦係数を測定した。摩擦
係数の測定は台上試験にて実施した。車両質量が150
0Kgの乗用車のフロント用ブレーキシステムを使用
し、必要な形状に成形した実施例品,比較例品,従来例
品を裏金に固定したブレーキパッドを装着して、それぞ
れについて図6の図表に示す試験条件で試験を行った。
試験では、各ブレーキパッド毎の試験開始時におけるデ
ィスクロータとの当たり等の差異を減少させるために、
まず予備調整を行った。車速8.3m/sec.に相当
する回転をしているディスクロータに、面圧1.47M
Pa(15kg/cm2 )でブレーキパッドを押し当て
て制動する操作を15回繰り返し、ブレーキパッドをデ
ィスクロータになじませたのである。
【0017】予備調整終了後、車速5.6m/sec.
に相当する回転をしているディスクロータに、面圧0.
49MPa(5kg/cm2 )でパッドを押し当てて制
動する操作を3回繰り返し、各回の摩擦係数を算出した
後、その平均摩擦係数μmeanを算出した。なお、摩擦係
数は、面圧と回転減速度とから算出した。次に、そのブ
レーキパッドをブレーキシステムから取り外し、容器に
用意した水に2分間浸漬した後、再びブレーキシステム
に取り付けて試験を行った。摩擦係数の測定は、平均摩
擦係数算出時の試験条件と同条件の下で10回行った。
このブレーキパッドの水への浸漬と浸漬後の摩擦係数測
定を1サイクルとし、このサイクルを5回繰り返し、そ
の中での摩擦係数最大値μmax を求めた。
【0018】図7に、摩擦係数最大値μmax と平均摩擦
係数μmeanとの差であるΔμを各ブレーキパッド毎に比
較した結果を示す。Δμは、吸水に伴う摩擦係数の上昇
程度を示す。実施例品および比較例品ではともにΔμは
ほぼ0であり摩擦係数の上昇はほとんど観察されなかっ
たが、従来例品では、およそ0.15の摩擦係数の上昇
が観察された。
【0019】次に、実施例品,比較例品および従来例品
について図8の図表に示す条件で実車での鳴き試験を実
施した。試験車両は、ディスクブレーキを装着した総質
量1500Kgの乗用車を用い、ディスクブレーキに上
記3種類のブレーキパッドを順番に取り付けて行った。
本試験においても摩擦係数測定試験の場合と同様に、最
初にブレーキパッドの予備調整を行った後に鳴き試験を
実施した。この予備調整では、車速8.3m/sec.
に相当する速度で回転するディスクロータを、ホイール
シリンダ内のブレーキ液圧を2.94MPa(30kg
/cm2 )で制動する操作を15回繰り返した。
【0020】この予備調整の後、ブレーキパッドに2分
間注水し、その後、車速5.6m/sec.に相当する
速度で回転するディスクロータを、ブレーキ液圧0.9
8MPa(10kg/cm2 )で制動する操作を10回
繰り返し、鳴きの発生回数を計測した。このブレーキパ
ッドへの注水と鳴きの計測とを1サイクルとし、5サイ
クル実施した。図9に、各ブレーキパッド毎の鳴きの発
生率を示す。鳴きの発生率は、各ブレーキパッドの全制
動回数50回に対する鳴きが発生した回数の割合を示す
ものである。なお、図中、従来例品注水有とあるのは、
従来例品について実施例品および比較例品と同様にブレ
ーキパッドに注水を行った後に制動操作を行って鳴き試
験を行った結果であり、従来例品注水無とあるのは、ブ
レーキパッドへの注水無しに鳴き試験を行った結果であ
る。図から明らかなように、従来例品注水有の場合には
鳴きの発生率が50%程度あるのに対し、その他の場合
には10%程度でほぼ同じであった。このことから、実
施例品および比較例品ではブレーキパッドの吸水に起因
する鳴きの発生は殆どないことが明らかとなった。
【0021】以上の結果から、本発明により、摩擦材の
気孔内に浸漬法により疎水性物質を付着させたものと同
等以上の撥水性を有する摩擦材を、短時間で得ることが
できることが判る。以上、本発明の一実施例について説
明したが、本発明はこれに限られず、その他、特許請求
の範囲を逸脱すること無く、当業者の知識に基づいて種
々の変更、改良を施した態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の撥水処理が施される摩擦材の一例の組
成を示す図表である。
【図2】上記撥水処理に使用される装置を断面にして示
す斜視図である。
【図3】上記撥水処理が施された実施例品と比較するた
めにトルエンへの浸漬により撥水処理が施された比較例
品の浸漬時間とトルエン浸透量との関係を示すグラフで
ある。
【図4】上記比較例品のトルエン浸透量と吸水時間との
関係を示すグラフである。
【図5】上記実施例品および比較例品と、撥水処理が施
されていない従来例品との吸水時間の比較を示すグラフ
である。
【図6】上記実施例品等の摩擦係数を測定する際の条件
を示す図表である。
【図7】上記実施例品等の吸水による摩擦係数の変化を
示すグラフである。
【図8】上記実施例品等において鳴きを測定する際の条
件を示す図表である。
【図9】上記鳴き測定における実施例品,比較例品およ
び従来例品の鳴き発生率の比較を示すグラフである。
【符号の説明】
12 トルエン 20 摩擦材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続した気孔を有する摩擦材に疎水性物
    質を供給し、前記気孔を形成する壁面の少なくとも一部
    に前記疎水性物質を付着させる摩擦材の撥水処理方法に
    おいて、 前記疎水性物質を蒸発させ、その疎水性物質の蒸気を前
    記気孔内に侵入させてその気孔内に侵入させた蒸気の少
    なくとも一部を前記壁面に付着させることを特徴とする
    摩擦材の撥水処理方法。
JP06938694A 1994-04-07 1994-04-07 摩擦材の撥水処理方法 Expired - Fee Related JP3527774B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06938694A JP3527774B2 (ja) 1994-04-07 1994-04-07 摩擦材の撥水処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06938694A JP3527774B2 (ja) 1994-04-07 1994-04-07 摩擦材の撥水処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07280009A true JPH07280009A (ja) 1995-10-27
JP3527774B2 JP3527774B2 (ja) 2004-05-17

Family

ID=13401108

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06938694A Expired - Fee Related JP3527774B2 (ja) 1994-04-07 1994-04-07 摩擦材の撥水処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3527774B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3527774B2 (ja) 2004-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6027032B2 (ja) 多孔性材料の第二の材料による浸透方法及び関連設備
RU2184715C2 (ru) Армированный волокном композиционный керамический материал и способ его изготовления
US6221475B1 (en) Friction element in composite carbon/carbon-silicon carbide material and method for manufacturing same
CN108623320A (zh) 一种汽车制动用C/C-SiC复合材料、其制备方法及应用
US4029829A (en) Friction member
US6077607A (en) Brake/clutch disc, such as for a vehicle
US20100018815A1 (en) C-c composite brakes with improved wear rates
WO2007055951A1 (en) Carbon friction materials
JP5027253B2 (ja) ブレーキディスクおよびクラッチディスクの改良またはそれに関連する改良
JP3527774B2 (ja) 摩擦材の撥水処理方法
US7419700B2 (en) Nanoparticle-modified carbon-ceramic brake discs
EP2109636A1 (en) Improvements in or relating to brake and clutch discs
RU2170220C1 (ru) Способ получения углерод-углеродного композиционного материала
JP3228096B2 (ja) 摩擦材の製造方法
JPH0559350A (ja) 摩擦デイスクの製造方法
US20240052897A1 (en) Disc brake pad and method for the manufacturing thereof
US20230406782A1 (en) In-situ silicon oxycarbide formation in carbon-carbon composites
JPH0539478A (ja) 摩擦デイスク
JPH04165130A (ja) ブレーキ用摩擦材料
JP2000053945A (ja) 摩擦材組成物及び摩擦材組成物を用いた摩擦材
JPH0526271A (ja) 摩擦材
JPH01126445A (ja) 摩擦ディスク
JPH03166287A (ja) 摩擦材
JPS58142042A (ja) ブレ−キライニング材
JPH025710B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Effective date: 20031226

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20040223

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080227

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090227

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100227

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110227

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees