JPH07279963A - 小型モータの軸受け構造 - Google Patents
小型モータの軸受け構造Info
- Publication number
- JPH07279963A JPH07279963A JP6838494A JP6838494A JPH07279963A JP H07279963 A JPH07279963 A JP H07279963A JP 6838494 A JP6838494 A JP 6838494A JP 6838494 A JP6838494 A JP 6838494A JP H07279963 A JPH07279963 A JP H07279963A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- bearing
- sintered metal
- low temperature
- slide surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Sliding-Contact Bearings (AREA)
- Motor Or Generator Frames (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 小型モータの高品質と長寿命化を実現する優
れた構成を提供する。 【構成】 小型モータの軸受け構造において、使用する
シャフトの軸受けとのしゅう動面に微細な溝加工をほど
こし、この溝へ保持されたオイルが始動時軸受けとの界
面に付着し、始動時のシャフトと軸受けの直接接触によ
る金属音発生を防止するとともに、軸受けの性能向上に
より小型モータの長寿命化を実現する小型モータの軸受
け構造。
れた構成を提供する。 【構成】 小型モータの軸受け構造において、使用する
シャフトの軸受けとのしゅう動面に微細な溝加工をほど
こし、この溝へ保持されたオイルが始動時軸受けとの界
面に付着し、始動時のシャフトと軸受けの直接接触によ
る金属音発生を防止するとともに、軸受けの性能向上に
より小型モータの長寿命化を実現する小型モータの軸受
け構造。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばテープレコーダ
ー・ビデオテープレコーダーなどのテープを駆動するた
めに使用される小型モータの軸受け構造に関するもので
ある。
ー・ビデオテープレコーダーなどのテープを駆動するた
めに使用される小型モータの軸受け構造に関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】従来は使用電圧１Ｖ〜１２Ｖ、使用電流
１０ｍＡ〜５００ｍＡ、シャフト径１〜３mm、焼結金属
軸受けの長さ１．５〜３mmの小型モータで説明する。こ
の種のモータに使用されるシャフトは表面粗さ０．１〜
０．２μｍの滑らかな表面を有するものと、焼結金属の
軸受けの組み合わせで使用されることが一般的であり、
低温で始動する時潤滑剤が焼結金属の中に入り込んでし
まっているので金属シャフトと金属軸受けのしゅう動面
が直接接触し金属音を発生する不都合があった。また、
そのために軸受けの寿命が著しく短くなる場合があっ
た。
１０ｍＡ〜５００ｍＡ、シャフト径１〜３mm、焼結金属
軸受けの長さ１．５〜３mmの小型モータで説明する。こ
の種のモータに使用されるシャフトは表面粗さ０．１〜
０．２μｍの滑らかな表面を有するものと、焼結金属の
軸受けの組み合わせで使用されることが一般的であり、
低温で始動する時潤滑剤が焼結金属の中に入り込んでし
まっているので金属シャフトと金属軸受けのしゅう動面
が直接接触し金属音を発生する不都合があった。また、
そのために軸受けの寿命が著しく短くなる場合があっ
た。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、軸受け構造
の低温でのしゅう動性を向上することにより軸受けとシ
ャフトの金属接触を防止し、軸受け部のしゅう動時の騒
音を抑制すると同時に軸受けの長寿命化を実現するもの
である。
の低温でのしゅう動性を向上することにより軸受けとシ
ャフトの金属接触を防止し、軸受け部のしゅう動時の騒
音を抑制すると同時に軸受けの長寿命化を実現するもの
である。
【０００４】
【課題を解決するための手段】前記問題点を解決するた
めに本発明は、シャフトの軸受けと接触する部分にシャ
フトの長手方向あるいは回転方向に微細な溝を成形し、
その溝部へオイルを保持する構造とするものである。
めに本発明は、シャフトの軸受けと接触する部分にシャ
フトの長手方向あるいは回転方向に微細な溝を成形し、
その溝部へオイルを保持する構造とするものである。
【０００５】
【作用】上記手段によりシャフトの微細な溝部へ保持さ
れたオイルは、低温での作動時遠心力で焼結金属の軸受
けの内面へ飛散し、シャフトと焼結金属の金属接触を防
止することができるとともに軸受け構造の長寿命化に貢
献する。
れたオイルは、低温での作動時遠心力で焼結金属の軸受
けの内面へ飛散し、シャフトと焼結金属の金属接触を防
止することができるとともに軸受け構造の長寿命化に貢
献する。
【０００６】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。
しながら説明する。
【０００７】図１および図２はそれぞれ本発明の一実施
例を示したものである。図１は本発明の実施例である。
焼結金属軸受けしゅう動するシャフトのしゅう動面へ長
手方向へ微細な溝を設けたものである。
例を示したものである。図１は本発明の実施例である。
焼結金属軸受けしゅう動するシャフトのしゅう動面へ長
手方向へ微細な溝を設けたものである。
【０００８】図２は本発明の他の実施例である。焼結金
属軸受けしゅう動するシャフトのしゅう動面へ円周方向
へ微細な溝を設けたものである。１はシャフト、２は軸
受け、３は軸受けと接触するシャフト表面、４はシャフ
トに設けた長手方向の微細な溝、５は軸受けと接触する
シャフト表面、６はシャフトに設けた円周方向の微細な
溝である。
属軸受けしゅう動するシャフトのしゅう動面へ円周方向
へ微細な溝を設けたものである。１はシャフト、２は軸
受け、３は軸受けと接触するシャフト表面、４はシャフ
トに設けた長手方向の微細な溝、５は軸受けと接触する
シャフト表面、６はシャフトに設けた円周方向の微細な
溝である。
【０００９】
【表１】
【００１０】７は溝部の拡大断面図である。溝部の幅は
１０〜５０μｍが有効であり、深さは１０〜５０μｍが
有効であった。また溝の数は長さ方向，円周方向ともに
５〜２０本が有効であった。
１０〜５０μｍが有効であり、深さは１０〜５０μｍが
有効であった。また溝の数は長さ方向，円周方向ともに
５〜２０本が有効であった。
【００１１】（表１）は本発明における従来例と実施例
との比較である。始動時のしゅう動音に対して有効であ
り、また環境温度を変化させたライフテストにおいても
良い結果が得られている。
との比較である。始動時のしゅう動音に対して有効であ
り、また環境温度を変化させたライフテストにおいても
良い結果が得られている。
【００１２】この微細な溝４，６へ潤滑オイルが保持さ
れる。保持されたオイルは、モータ始動時の遠心力で焼
結金属軸受け内面へ付着し、シャフトと軸受けのしゅう
動を円滑なものとする。
れる。保持されたオイルは、モータ始動時の遠心力で焼
結金属軸受け内面へ付着し、シャフトと軸受けのしゅう
動を円滑なものとする。
【００１３】本発明の軸受け構造は低温条件で特に有効
に働く。わけても低温で始動時は潤滑剤が焼結金属の内
部へ線膨張係数の違いから入り込んでしまいしゅう動面
に保持されていない。始動時のシャフト回転の遠心力で
焼結金属軸受けしゅう動面へシャフト溝部へ保持されて
いた潤滑剤が供給されるためシャフトと焼結金属の金属
接触が起こらず金属音の発生を防止できる。この軸受け
構造は低温でも円滑に回転する。
に働く。わけても低温で始動時は潤滑剤が焼結金属の内
部へ線膨張係数の違いから入り込んでしまいしゅう動面
に保持されていない。始動時のシャフト回転の遠心力で
焼結金属軸受けしゅう動面へシャフト溝部へ保持されて
いた潤滑剤が供給されるためシャフトと焼結金属の金属
接触が起こらず金属音の発生を防止できる。この軸受け
構造は低温でも円滑に回転する。
【００１４】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、下記の効果を奏する。 （１）本発明の軸受け構造は、低温から高温までの広い
温度範囲で円滑なしゅう動特性を有し長寿命化に貢献す
る。 （２）低温条件でのシャフトと焼結金属軸受けの金属接
触が発生せず、運転音の静かなモータとなる。
よれば、下記の効果を奏する。 （１）本発明の軸受け構造は、低温から高温までの広い
温度範囲で円滑なしゅう動特性を有し長寿命化に貢献す
る。 （２）低温条件でのシャフトと焼結金属軸受けの金属接
触が発生せず、運転音の静かなモータとなる。
【００１５】以上の結果、小型モータの品質が向上し低
温特性が改善できる。
温特性が改善できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】シャフトに加工した縦方向の微細な溝の説明図
【図２】シャフトに加工した円周方向の微細な溝の説明
図
図
【図３】シャフトの溝部の拡大図
【図４】シャフトと軸受けの構成図
１ シャフト ２ 軸受け ３，５ シャフト表面 ４，６ 溝 ７ 溝部拡大断面図
Claims (3)
- 【請求項１】小型モータのシャフトの軸受けとのしゅう
動面に幅１０〜５０μｍ、深さ１０〜５０μｍのシャフ
トの長さ方向に１〜３mm長さの溝を成形したことを特徴
とする小型モータの軸受け構造。 - 【請求項２】小型モータのシャフトの軸受けとのしゅう
動面に幅１０〜５０μｍ、深さ１０〜５０μｍのシャフ
トの回転方向に全周にわたって溝を成形したことを特徴
とする小型モータの軸受け構造。 - 【請求項３】溝の数は５〜２０本とすることを特徴とす
る請求項１または請求項２記載の小型モータの軸受け構
造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6838494A JPH07279963A (ja) | 1994-04-06 | 1994-04-06 | 小型モータの軸受け構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6838494A JPH07279963A (ja) | 1994-04-06 | 1994-04-06 | 小型モータの軸受け構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07279963A true JPH07279963A (ja) | 1995-10-27 |
Family
ID=13372185
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6838494A Pending JPH07279963A (ja) | 1994-04-06 | 1994-04-06 | 小型モータの軸受け構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07279963A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001018413A1 (fr) * | 1999-09-03 | 2001-03-15 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Palier a pression dynamique et moteur a broche comprenant le palier a pression dynamique |
| CN102510246A (zh) * | 2012-01-04 | 2012-06-20 | 北京蓝卡软件技术有限公司 | 一种低温条件下电机加热的方法、装置和系统 |
-
1994
- 1994-04-06 JP JP6838494A patent/JPH07279963A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001018413A1 (fr) * | 1999-09-03 | 2001-03-15 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Palier a pression dynamique et moteur a broche comprenant le palier a pression dynamique |
| US6749339B1 (en) | 1999-09-03 | 2004-06-15 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Hydrodynamic bearing assembly and spindle motor having the same |
| US7033078B2 (en) | 1999-09-03 | 2006-04-25 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Hydrodynamic bearing assembly and spindle motor having the same |
| US7360950B2 (en) | 1999-09-03 | 2008-04-22 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Hydrodynamic bearing assembly |
| CN102510246A (zh) * | 2012-01-04 | 2012-06-20 | 北京蓝卡软件技术有限公司 | 一种低温条件下电机加热的方法、装置和系统 |
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