JPH07279904A - シリンダ装置の制御方法 - Google Patents

シリンダ装置の制御方法

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JPH07279904A
JPH07279904A JP6935694A JP6935694A JPH07279904A JP H07279904 A JPH07279904 A JP H07279904A JP 6935694 A JP6935694 A JP 6935694A JP 6935694 A JP6935694 A JP 6935694A JP H07279904 A JPH07279904 A JP H07279904A
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JP
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piston
chamber
air
pressure
time
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JP6935694A
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Masatoshi Morita
昌寿 森田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ピストンの移動開始時の加速度を低下させて物
品の倒れを防止することができるシリンダ装置の制御方
法を提供する。 【構成】ピストンにより、第1及び第2の2つの室に仕
切られたシリンダの第1の室に第1の圧力の圧縮空気を
送入するとともに、第2の室を第1の圧力よりも低い第
2の圧力に減圧してピストンをシリンダの延出方向に沿
って比較的小さい第1の加速度で移動させ始める第1の
工程と、第2の室の空気を大気に排出してピストンを前
記第1の加速度よりも大きい第2の加速度で移動させる
第2の工程と、第2の室に第1の高圧よりも低い第3の
圧力の空気を送入してピストンの移動速度を減速させる
第3の工程とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は空気圧により駆動される
シリンダ装置の制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】シリンダ装置において、動き始めたピス
トンを途中で減速させることにより、シリンダの終点位
置でシリンダの内壁にピストンが高速で衝突することを
防止する方法としては、本願出願人が既に出願している
特願平4−314563号に示される様なものがある。
【0003】この方法は、ピストンにより2つの室に仕
切られたシリンダの一方の室に第1の高圧の圧縮空気を
送入するとともに、他方の室から空気を排出して、ピス
トンをシリンダの延出方向に沿って移動させ、シリンダ
の中間位置に取りつけられたセンサの前をピストンが通
過してから所定の待ち時間の後に、他方の室に第1の高
圧よりも低い第2の高圧の空気を送入してピストンの移
動速度を減速させるというものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来例においては、ピストンを移動させ始めるときに前
記他方の室から空気を直接大気に開放していたため、ピ
ストンの移動の立ち上がり加速度が非常に大きくなり、
移載物品によっては加速度が大きすぎて物品が倒れると
いう問題点があった。
【0005】また、上記の従来例では、シリンダ装置に
より実際にワークを搬送する前段階として、センサの前
を通過してからピストンを減速させるまでの待ち時間の
初期値としての目標待ち時間を設定するが、この目標待
ち時間を測定する際、シリンダが十分に暖まってピスト
ンが動き易くなっている状態で目標待ち時間を測定する
場合がある。この様な状態で測定された目標待ち時間
を、長時間停止させた後に初めてシリンダを動作させる
時に、実際の待ち時間として使用した場合には、ピスト
ンの動きがまだ重い状態であるので、ピストンが十分に
減速されないままで終点に到達し、停止時の衝撃が大き
くなるという問題点がある。
【0006】従って、本発明は上述した課題に鑑みてな
されたものであり、その第1の目的は、ピストンの移動
開始時の加速度を低下させて物品の倒れを防止すること
ができるシリンダ装置の制御方法を提供することであ
る。
【0007】また、本発明の第2の目的は、シリンダを
長時間停止させた後に初めて動作させる場合でも、ピス
トンの減速動作をスムーズに行なわせることができるシ
リンダ装置の制御方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し、目
的を達成するために、本発明のシリンダ装置の制御方法
は、ピストンにより、第1及び第2の2つの室に仕切ら
れたシリンダの前記第1の室に第1の圧力の圧縮空気を
送入するとともに、前記第2の室を前記第1の圧力より
も低い第2の圧力に減圧して前記ピストンを前記シリン
ダの延出方向に沿って比較的小さい第1の加速度で移動
させ始める第1の工程と、前記第2の室の空気を大気に
排出して前記ピストンを前記第1の加速度よりも大きい
第2の加速度で移動させる第2の工程と、前記第2の室
に前記第1の高圧よりも低い第3の圧力の空気を送入し
て前記ピストンの移動速度を減速させる第3の工程とを
具備することを特徴としている。
【0009】また、この発明に係わるシリンダ装置の制
御方法において、前記第1の工程において、前記第2の
室の圧力を前記第2の圧力に保持する時間は任意に設定
されることを特徴としている。
【0010】また、この発明に係わるシリンダ装置の制
御方法において、前記第1の工程は、前記ピストンを移
動させる前に前記第1の室と前記第2の室の空気を大気
に開放する第1のサブ工程を備えることを特徴としてい
る。
【0011】また、この発明に係わるシリンダ装置の制
御方法において、前記第2の室を前記第2の圧力に減圧
させる動作と、前記第2の室に前記第3の圧力の空気を
送入する動作とは、同一の電磁弁により制御されること
を特徴としている。
【0012】また、本発明のシリンダ装置の制御方法
は、ピストンにより、第1及び第2の2つの室に仕切ら
れたシリンダの前記第1の室に第1の高圧の圧縮空気を
送入すると共に、前記第2の室から空気を排気して前記
ピストンを前記シリンダの延出方向に沿って、前記第1
の室の端部であるスタート位置から前記第2の室の端部
であるエンド位置に向けて移動させる第1の工程と、前
記シリンダに配置されたところの、前記ピストンの位置
を検出する第1の検出手段により、前記ピストンが前記
第1の検出手段の位置と整合する位置を通過したことを
検出する第2の工程と、前記ピストンが前記第1の検出
手段と整合する位置を通過したことを検出した時点から
一定の待ち時間の経過後に、前記第2の室に前記第1の
高圧よりも低い第2の高圧の空気を送入して前記ピスト
ンの移動速度を減速させ、前記ピストンを前記エンド位
置に、衝撃が少ない状態で到達させる第3の工程とを具
備するシリンダ装置の制御方法において、シリンダの動
作を停止させていた時間が所定時間を越えた後にシリン
ダを再動作させる場合には、前記待ち時間に所定の定数
を乗じて、該乗じた値を新たな待ち時間に設定すること
を特徴としている。
【0013】また、この発明に係わるシリンダ装置の制
御方法において、前記待ち時間を新たに設定する動作
は、シリンダを再動作させた後の1回目の動作時に行な
われることを特徴としている。
【0014】
【作用】以上の様にこの発明に係わるシリンダ装置の制
御方法は構成されているので、ピストンを移動させ始め
る初期においては、第2の室を大気に開放せずに第1の
室に供給する空気よりも低い圧力に設定しておくことに
より、ピストンの加速度が過度に大きくなることを防止
でき、搬送される物品の倒れ等を防止することができ
る。
【0015】また、第2の室を第2の圧力に減圧させる
動作と、第2の室に第3の圧力の空気を送入する動作と
を、同一の電磁弁により制御する様にしているので、装
置の構成が単純化されコストの低減を図ることができ
る。
【0016】また、シリンダ装置を長時間停止させた後
に、再び動作させるときに、待ち時間に所定の定数を乗
ずることにより、動作初期の動きが重い状態のシリンダ
装置においてもピストンをスムーズに停止させることが
できる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について、添付
図面を参照して詳細に説明する。 (第1の実施例)図1は、第1の実施例の制御方法が適
用されるシリンダ装置の構成を示した空気圧回路図であ
る。
【0018】図1において、参照番号12はエア供給源
であり、このエア供給源12は、空気圧ロッドレスシリ
ンダ34に対する圧縮空気の供給源である。このエア供
給源12には、このエア供給源12から供給される空気
からオイル等の不純物を取り除くためのフィルタ14が
接続されている。このフィルタ14には更に第1の圧力
調整装置16が接続されており、この第1の圧力調整装
置16はエア供給源12から供給された空気を第1の高
圧(例えば0.49MPa(5kgf/cm2))に調
圧する。この圧力調整装置16の後方では空気の流通経
路が2方向に分割されており、そのうちの一方は、第2
の圧力調整装置18に接続されており、もう一方は、分
流通路17を介して第2の電磁弁30の第2ポート30
b2に接続されている。
【0019】第2の圧力調整装置18では、エア供給源
12から供給された空気を第2の高圧(例えば0.29
MPa(3kgf/cm2 ))に調圧し、この第2の高
圧の空気により、後述する様な方法によりピストン36
にブレーキをかける様にされている。この第2の高圧を
変化させることにより、ピストン36に加わるブレーキ
力を変化させることができる。第2の圧力調整装置18
の後方には第1の電磁弁26が接続されている。第1の
電磁弁26は2ポジション3ポートの電磁弁であり、こ
の第1の電磁弁26に接続されたソレノイド24によ
り、2つのポジションに切り換えられる様に構成されて
いる。そして、ソレノイド24のOFF状態では、第1
の電磁弁26は図示した様な状態にあり、圧縮空気は第
1の電磁弁26の第1ポート26a1に供給される。こ
の状態においては、図示した様に第1ポート26a1は
閉止された状態にあるので、第2の圧力調整装置18か
ら第1ポート26a1に供給された圧縮空気は密封され
た状態となっている。
【0020】一方第1室26aの第2ポート26a2に
は、マフラ20が接続されており、後述する様に、空気
圧シリンダ34の2つの空気室34a,34bから排出
された空気が、このマフラ20から大気に排出される。
このように空気圧シリンダ34の空気室から排出される
空気をこのマフラ20に導くために第1の電磁弁26の
第3ポート26a3には空気通路27が接続されてい
る。この空気通路27は、その上流側において2つに分
岐されており、その一方の空気通路27aは、第2の電
磁弁30の第1ポート30b1に接続されている。ま
た、他方の空気通路27bは、第2の電磁弁30の第3
ポート30b3に接続されている。
【0021】第2の電磁弁30は、2ポジション5ポー
トの電磁弁であり、この第2の電磁弁30に接続された
ソレノイド28,32により、2つのポジションに切り
換えられる様に構成されている。そして、ソレノイド2
8,32のOFF状態では、第2の電磁弁30は図示し
た様な状態にあり、分流通路17を通過した圧縮空気は
第2の電磁弁30の第2ポート30b2に供給される。
この状態においては、図示した様に第2ポート30b2
は30b5,31bを通り第2空気室34bに接続され
ている。
【0022】また、この状態においては、空気圧シリン
ダ34の第1空気室34aに接続された空気通路31a
は、第2の電磁弁30の第4ポート30b4に接続され
ており、第2空気室34bに接続された空気通路31b
は、第2の電磁弁の第5ポート30b5に接続されてい
る。
【0023】次に、空気圧シリンダ34は、空気圧シリ
ンダ本体34cの内部にピストン36を備えており、こ
のピストン36が、空気圧シリンダ本体34cの長手方
向に沿って移動することにより、このピストン36に固
定された移動対象物が移動される。ピストン36は、第
1空気室34aに圧縮空気が供給され、第2空気室34
bから空気が排出されることにより、空気圧シリンダ本
体34cに対して図中右側から左側に向かって移動され
る。また、逆にピストン36は、第2空気室34bに圧
縮空気が供給され、第1空気室34aから空気が排出さ
れることにより、空気圧シリンダ本体34cに対して図
中左側から右側に向かって移動される。
【0024】ここで、空気圧シリンダ本体34cには、
ピストンの位置を検出するための4つの位置検出センサ
が備えられている。これら4つの位置検出センサのうち
の2つはピストン36の移動途中の位置を検出するため
の中間位置検出センサ38,40であり、他の2つはピ
ストン36の停止位置を検出するための停止位置検出セ
ンサ42,44である。
【0025】中間位置検出センサ38,40は、ピスト
ン36がその前を通過したことを検知し、後述するCP
Uに、その位置を通過したという検出信号を出力するた
めの検出センサである。また停止位置検出センサ42
は、ピストン36が移動を終了し、空気圧シリンダ本体
34cの左端部に到着したことを検出するとともにピス
トン36が左から右へ動き出したことを検出するための
センサである。同様に、停止位置検出センサ44は、ピ
ストン36が移動を終了し、空気圧シリンダ本体34c
の右側端部に到着したことを検出するとともにピストン
36が右から左へ動き出したことを検出するためのセン
サである。
【0026】次に、図2は、制御装置と、ソレノイド及
び位置検出センサの接続状態を示した斜視図である。
【0027】図2において、参照番号90は、シリンダ
装置全体を制御するための制御装置を示しており、この
制御装置90は、制御用の電気信号を出力するOUTポ
ート92と、同じく制御用の電気信号が入力されるIN
ポート94とを複数個備えている。具体的には、OUT
ポート92は少なくとも3個備えられており、これら3
つのOUTポートには第1の電磁弁26のソレノイド2
4と、第2の電磁弁30のソレノイド28,32とが接
続されている。また、INポート94は、少なくとも4
個備えられており、これら4つのINポートには中間位
置検出センサ38,40と、停止位置検出センサ42,
44とが接続されている。
【0028】一方、制御装置90には、シリンダ装置全
体の動作を制御するために必要なデータを入力するため
の入力装置96が接続されている。そして、INポート
94に入力される検出信号の情報と、入力装置96から
入力されるデータ制御装置90内のプログラムによりO
UTポート92に出力する信号の出力タイミングを制御
する様にされている。また、入力装置96は、制御装置
90にプログラムを送る通信機能も備えている。
【0029】図3は、制御装置90内のシステム構成図
である。制御装置90は、種々の演算をつかさどる1つ
のCPU(中央数値演算ユニット)102と、書き換え
可能であり、且つ、バックアップ電源により主幹の電源
が切られても内部の情報を保持することのできるメモリ
部104と、少なくとも一回書込みが可能で書き込まれ
たデータを保持しておくことのできるデータ部106
と、CPU102で必要となるプログラムを記憶してお
くプログラム記憶部108と、中間位置センサ38から
の信号が入力されてから、所定の時間だけ経過したのち
終了信号をCPU102に送る待ち時間計測部110と
を備えている。待ち時間計測部110には独立した少な
くとも1つのタイマーが備えられている。また、制御装
置90は、待ち時間計測部110から出力された終了信
号、またはCPU102から出力されるスタート指令信
号を受けてから、停止位置検出センサ42,44からピ
ストン36の到着信号が出力されるまでの時間を計測す
る減速時間計測部112と、待ち時間を補正するために
必要となる補正値を、減速時間と目標減速時間とから求
める待ち時間補正値算出部114と、センサの情報の取
り扱い及びソレノイドへの信号の出力を行うとともに、
データ入力装置96との通信を行う外部インターフエー
ス118とを備えている。なお、これらの制御装置90
を構成する要素は、一つの筺体内に収納されている必要
はなく、通信手段等でつながれていれば独立させること
も可能である。
【0030】次に上記の様に構成されたシリンダ装置の
動作について説明する。
【0031】まず、シリンダ装置により実際にワーク等
を搬送する前の段階として、ピストン36が停止すると
きの衝撃が最小となる場合の、ピストン36が減速を開
始してから停止するまでの時間である目標減速時間Tm
dを測定する必要がある。以下、その測定手順について
説明する。
【0032】まず、初期状態として、ソレノイド24,
28,32が全てOFF状態にされており(図1に示し
た状態)、ピストン36が、図1において、空気圧シリ
ンダ本体34cの右端に位置するものとする。
【0033】まず、ピストン36に、被搬送物であるワ
ークと同一の重量の重りを付けるか、あるいはワークそ
のものを取り付け、実際の動作状態と同一状態とする。
ここでは、例えばワークの重量を29.4N(3kg
f)と仮定する。この状態で、空気圧シリンダ34の第
1空気室34a内に第1の圧力調整装置16からの0.
49MPa(5kgf/cm2 )の圧縮空気を送入する
と共に、第2の空気室34b内の空気を第1の電磁弁2
6を介してマフラ20から大気に排出させる。これによ
りピストン36は、空気圧シリンダ本体34cの右端か
ら左端に向けて移動し始める。次に、ピストン36が中
間位置検出センサ38の前を通過すると同時に、第2の
空気室34bに第2の圧力調整装置18からの0.29
MPa(3kgf/cm2 )の圧縮空気を送入し、ピス
トン36にブレーキをかける。このとき、中間位置検出
センサ38は、空気圧シリンダ本体34cの適当な位置
に取りつけられている。ピストン36にブレーキがかか
ると、ピストン36は、その動きのスピードが減速され
ながら、空気圧シリンダ本体34cの左側の端部の終点
位置に向かって動いていき、最終的には停止する。
【0034】この停止する位置は、ピストン36にブレ
ーキをかけ始める位置、すなわち中間位置検出センサ3
8の図中左右方向の位置により決定される。従って、中
間位置検出センサ38がどの位置に取りつけられている
かによって、ピストン36は、終点位置に到着する前に
停止したり、終点位置で丁度停止したり、終点位置に到
着するまでに停止せずに、空気圧シリンダ本体34cの
左側の内壁に衝突したりすることとなる。そして、これ
らの内で最も望ましいのは、ピストン36が終点位置で
丁度停止することである。
【0035】そこで、ピストン36が、終点位置に丁度
停止する様な中間位置検出センサ38の位置を実験的に
求める。実際には、ピストン36が移動を繰り返す度
に、軸受けの摺動抵抗等が微妙に変化するので、常にピ
ストン36を終点位置に丁度停止させることは不可能で
ある。また、ピストン36が終点位置に到着する前に停
止してしまった場合には、被搬送物であるワーク等が目
標位置まで搬送されないことになるので、それも問題で
ある。そのため、実際的には、ピストン36が、終点位
置に微小な衝撃を伴って衝突し、そこで停止する様に、
中間位置検出センサ38の位置を調整する。
【0036】ここで、ピストン36が終点位置に衝突す
る時の衝撃の大きさは、この衝突時のピストン36の加
速度を検出するか、あるいは、シリンダ34の長手方向
の振動の振幅を測定することにより判断される。そし
て、ピストン36の衝突の衝撃がなるべく小さくなる様
に、中間位置検出センサ38の位置が調節される。この
中間位置検出センサ38の位置調整は、ピストン36を
繰り返し移動させて実験的に決定される。そして、この
点が本実施例の一つの特徴的な部分であるが、上記の様
に中間位置検出センサ38の位置が最適な減速開始位置
に調整された状態で、ピストン36を移動させ、ピスト
ン36が中間位置検出センサ38の前を通過した瞬間
(この瞬間からピストン36の減速が開始される)か
ら、停止するまでの時間を計測して、これを目標減速時
間Tmdとする。シリンダ装置を連続的に動作させてい
るうちに摺動抵抗等が変化し、ピストン36の移動速度
が変化した場合でも、ピストン36を減速させ始めてか
ら停止するまでの時間が、この目標減速時間Tmdと一
致すれば、ピストン36が丁度良い状態で終点位置に停
止することが経験的に確かめられている。
【0037】次に上記の様にして測定された、目標減速
時間Tmdに基づいて、空気圧シリンダ34のピストン
36を図1において右端から左端に移動させ、初期加速
度を抑え、ピストン36をショック無く停止させる動作
を、図4及び図5に示したフローチャートを参照して説
明する。
【0038】まず、初期状態として、ソレノイド24,
28,32が全てOFF状態にされており(図1に示し
た状態)、ピストン36が、図1において、空気圧シリ
ンダ本体34cの右端に位置するものとする。また、中
間位置検出センサ38は、上述した最適な減速開始位置
よりも、僅かに右側に寄った位置に配置されているもの
とする。この中間位置検出センサ38が実際に配置され
ている位置から、上記の最適な減速開始位置までピスト
ン36が移動するためにかかる時間を、後述する目標待
ち時間Tmwと名づける。すなわち、ピストン36が中
間位置検出センサ38の前を通過した瞬間から、目標待
ち時間Tmwだけ待った後に、ピストン36にブレーキ
をかけ始めれば、ピストン36は終点位置に丁度良い状
態で停止することとなるわけである。また、ピストン3
6には、目標減速時間を測定した時と同じ重量の付加荷
重(上記の例では29.4N(3kgf))がかかって
いるものとする。
【0039】ステツプS1はスタートである。ステツプ
S2ではメモリ内の待ち時間補正値Thを0としてお
く。また、タイマーはリセットしタイマー値を0とす
る。ステツプS3ではCPU102から移動指令が出力
されるのを待ち、移動指令が出力されるとステツプS4
に進む。ステツプS4において、制御装置90はOUT
ポート92から第2の電磁弁30の一方のソレノイド2
8をONにする信号を出力し、第2の電磁弁30の第3
室30cの第2ポート30c2を分流通路17に接続さ
せると共に、第4ポート30c4を空気通路31aに接
続させ、空気圧シリンダ34の第1空気室34a内に第
1の圧力調整装置16からの0.49MPa(5kgf
/cm2 )の圧縮空気を送入する。これと同時に、第1
の電磁弁26のソレノイド24をON状態とすると、第
2の電磁弁30の第3室30cの第3ポート30c3が
空気通路27bに接続されると共に、第5ポート30c
5が空気通路31bに接続され、空気圧シリンダ34の
第2空気室34b内の空気が第1の電磁弁26を介して
分流通路19を通り第2の圧力調整装置18に接続さ
れ、第2の空気室34b内の空気の圧力は第2の圧力調
整装置18で設定した圧力に降下する。これにより、ピ
ストン36は、空気圧シリンダ本体34cに対して右側
から左側に向かって移動を始める。このとき、第2空気
室34bの空気が大気に対して抵抗無く放出されること
がないため、初期加速度が抑えられる(図6の区間
1)。
【0040】ステツプS4Aでは経過時間計測部のタイ
マを駆動し、ステツプS4Bでは、予め設定していた時
間(初期加速度抑制時間)と比較し、タイマがこの時間
を越えると次のステツプに進む。
【0041】ステツプS4Cでは、第1の電磁弁26の
ソレノイド24をOFF状態とする。そうすると、経過
時間計測部タイマがOFFされ、第2の電磁弁30の第
2室30cの第3ポート30c3が空気通路27bに接
続され、空気圧シリンダ34の第2空気室34b内の空
気が第1の電磁弁26を介してマフラ20から大気に排
出される。このとき、第2空気室34bの空気が大気に
対して抵抗なく放出されるので、ピストン36は第2空
気室34b内の圧力による反力をほとんど受けることが
なく、ピストン36は極めて高速に移動を始める(図6
の区間2)。
【0042】ステツプS5では、前述した様にあらかじ
め決められている目標待ち時間Tmwとメモリ内に記憶
されている待ち時間補正値Thとを加算し、その値Tw
をメモリ内に記憶する。このTwを待ち時間と名づけ
る。一番最初においては、Th=0に設定されているの
で、Tw=Tmwである。
【0043】ステツプS6では、中間位置検出センサ3
8がONとなるまで待ち、ONになればステツプS7に
進む。ステツプS7では、待ち時間計測部110のタイ
マーをスタートさせる。ステツプS8では、ステツプS
5で求めた待ち時間Twと、ステツプS7でスタートし
たタイマーの値を比較し、タイマーの値が待ち時間Tw
と等しくなるか又は待ち時間Twよりも大きくなるまで
待ち、そのようになった後にステツプS9に進む。
【0044】ステツプS9では、減速時間計測部112
のタイマーをスタートさせ、待ち時間計測部110のタ
イマーを止める。これと同時に、制御装置90は、第1
の電磁弁26のソレノイド24をONさせる。これによ
り、第1の電磁弁26の第2室26bの第1ポート26
b1が空気通路19に接続されると共に、第3ポート2
6b3が空気通路27に接続され、第2の圧力調整装置
18からの0.29MPa(3kgf/cm2 )の圧縮
空気が空気圧シリンダ34の第2空気室34bに送入さ
れる。このとき第2の圧力調整装置18からの圧縮空気
は、第2空気室34bの圧力を確実に上昇させることに
なる。これにより、ピストン36は減速を開始する(図
6の区間3)。
【0045】ステップS10では、制御装置90は、ピ
ストン36が停止位置検出センサ42の位置(空気圧シ
リンダ本体34cの左端の位置)まで移動し、この停止
位置検出センサ42が反応してINポート94から検出
信号が入力されるまで待機する。ステップS10で、I
Nポート94から検出信号が入力されると、ステップS
11に進む。
【0046】ステツプS11では、減速時間計測部11
2のタイマーを止め、この時間を減速時間Tdとして、
この減速時間Tdをメモリ104内に記憶させる。ステ
ツプS12では、前述した目標減速時間Tmdと減速時
間Tdとを減算し、偏差Th´を求める。ここで、偏差
Th′=0、すなわち実際の減速時間Tdが、目標減速
時間Tmdと一致している場合には、ピストン36は、
衝撃の少ない状態、すなわち丁度良い状態で終点位置に
停止したこととなる。
【0047】次に、偏差Th´にあらかじめ決められて
いる定数Tk、例えば1/5などを乗ずる。この乗算で
求められた値を待ち時間補正値Thとする。この待ち時
間補正値Thを、次回ピストン36を右から左に移動さ
せる時に、ステツプS8において目標待ち時間Tmwに
加算して実際の待ち時間Twとするわけである。これに
より、実際の減速時間Tdと目標減速時間Tmdの偏差
が、次回のピストン36の動作にフィードバックされ、
ピストン36の移動動作を数回繰り返すうちに、実際の
減速時間Tdが目標減速時間Tmdに収束してゆくわけ
である。もし、偏差Th′が0であれば、Thも0とな
るので、次回のピストン36の移動時には、実際の待ち
時間Twは変化せず、ピストン36は今回と同じタイミ
ングで減速が開始される。
【0048】ここで、偏差Th′の値をそのまま待ち時
間補正値Thとしないのは、シリンダ装置の軸受けの摩
擦抵抗等がピストン36の移動のたび毎に微妙に変化す
るため、偏差Th′をそのまま待ち時間補正値Thとし
たのでは、減速時間Tdの値が目標減速時間Tmdに収
束しなくなる可能性があるからである。そのため、減速
時間Tdと目標減速時間Tmdの偏差が徐々に0に近づ
くが、なかなか0にならない場合は定数Tkを大きく設
定し、振動する場合、つまり偏差が+,−,+,−とな
る場合は、逆に定数Tkの値を小さく設定する。
【0049】また、この実施例においては、Th=Tk
×Th´としているが、待ち時間補正値Thと偏差Th
´の関係をテーブル(表)で表し、例えば、偏差Th´
が0〜10の範囲内であれば、待ち時間補正値Thを3
に設定し、また、偏差Th´が10〜20の範囲であれ
ば待ち時間補正値Thを5に設定するという様にしても
よい。
【0050】ステツプS13では、メモリ104上に記
憶されているThの値をステツプS12で求めた待ち時
間補正値Thの値に更新する。このメモリ104に記憶
された待ち時間補正値Thは、次回、ピストン36を右
から左へ移動させる時に使用する。また、このステツプ
では電磁弁26のソレノイド24をOFFにする。する
と第2空気室34bへの圧縮空気が大気に排出される。
【0051】ステツプS14では、制御装置90は停止
位置検出センサ42が反応してINポート94から検出
信号が入力されてからの経過時間を測定し、この経過時
間が0.5秒となったところでOUTポート92から信
号を送り、第2の電磁弁30のソレノイド28をOFF
状態とする。以上で、ピストン36の図1における右端
から左端への移動動作を終了する。
【0052】なお、ピストン36の左から右への移動も
右から左への移動の場合と全く同様に制御される。
【0053】また、この第1の実施例では、移動を開始
すると同時に移動される側の空気を抜いているが、移動
を開始する以前に第1空気室と第2空気室の圧縮空気を
大気に排出することも可能である。また、初期加速度抑
制時間は任意に設定することができる。
【0054】本実施例は、移動指令が出力され、ピスト
ンを実際に動かし、このときでてきた減速時間Tdと目
標減速時間Tmdとの偏差をなくすように待ち時間補正
値Thを求め、次回この値を目標待ち時間Tmwに加算
することにより、時間の経過と共に、シリンダ装置の軸
受けの摺動抵抗等が変化した場合でも、ピストンを常に
スムーズに停止させる様にしたものである。
【0055】また、本システムはロータリーアクチュエ
ータでもシステムに変更を加えることなく利用できる。
【0056】また、第2の圧力調整装置18はハイリリ
ーフ型のものでも利用できる。また、第2の高圧は0P
a(0kgf/cm2 )でも良い。 (第2の実施例)図7は、第2の実施例の制御方法が適
用されるシリンダ装置の構成を示した空気圧回路図であ
る。
【0057】図7において、参照番号512はエア供給
源であり、このエア供給源512は、空気圧ロッドレス
シリンダ534に対する圧縮空気の供給源である。この
エア供給源512には、このエア供給源512から供給
される空気からオイル等の不純物を取り除くためのフィ
ルタ514が接続されている。このフィルタ514には
更に第1の圧力調整装置516が接続されており、この
第1の圧力調整装置516はエア供給源512から供給
された空気を第1の高圧(例えば0.49MPa(5k
gf/cm2 ))に昇圧する。この圧力調整装置516
の後方では空気の流通経路が2方向に分割されており、
そのうちの一方は、第2の圧力調整装置518に接続さ
れており、もう一方は、分流通路517を介して第2の
電磁弁530の第2ポート530b2に接続されてい
る。
【0058】第2の圧力調整装置518では、エア供給
源512から供給された空気を第2の高圧(例えば0.
29MPa(3kgf/cm2 ))に昇圧し、この第2
の高圧の空気により、後述する様な方法によりピストン
536にブレーキをかける様にされている。この第2の
高圧を変化させることにより、ピストン536に加わる
ブレーキ力を変化させることができる。第2の圧力調整
装置518の後方には逆止弁522を介して第1の電磁
弁526が接続されている。第1の電磁弁526は2ポ
ジション3ポートの電磁弁であり、この第1の電磁弁5
26に接続されたソレノイド524により、2つのポジ
ションに切り換えられる様に構成されている。そして、
ソレノイド524のOFF状態では、第1の電磁弁52
6は図示した様な状態にあり、逆止弁522を通過した
圧縮空気は第1の電磁弁526の第1ポート526a1
に供給される。この状態においては、図示した様に第1
ポート526a1は閉止された状態にあるので、第2の
圧力調整装置518から逆止弁522を介して第1ポー
ト526a1に供給された圧縮空気は密封された状態と
なっている。
【0059】一方第1室526aの第2ポート526a
2には、マフラ520が接続されており、後述する様
に、空気圧シリンダ534の2つの空気室534a,5
34bから排出された空気が、このマフラ520から大
気に排出される。このように空気圧シリンダ534の空
気室から排出される空気をこのマフラ520に導くため
に第1の電磁弁526の第3ポート526a3には空気
通路527が接続されている。この空気通路527は、
その上流側において2つに分岐されており、その一方の
空気通路527aは、第2の電磁弁530の第1ポート
530b1に接続されている。また、他方の空気通路5
27bは、第2の電磁弁530の第3ポート530b3
に接続されている。
【0060】第2の電磁弁530は、2ポジション5ポ
ートの電磁弁であり、この第2の電磁弁530に接続さ
れたソレノイド528,532により、2つのポジショ
ンに切り換えられる様に構成されている。そして、ソレ
ノイド532が一度ON状態となり、第2の電磁弁53
0が図示した様な状態にあるとき、分流通路517を通
過した圧縮空気は第2の電磁弁530の第2ポート53
0b2に供給される。この状態においては、図示した様
に第2ポート530b2は530b5,531bを通り
第2空気室534bに接続されている。
【0061】また、この状態においては、空気圧シリン
ダ534の第1空気室534aに接続された空気通路5
31aは、第2の電磁弁530の第4ポート530b4
に接続されており、第2空気室534bに接続された空
気通路531bは、第2の電磁弁の第5ポート530b
5に接続されている。
【0062】次に、空気圧シリンダ534は、空気圧シ
リンダ本体534cの内部にピストン536を備えてお
り、このピストン536が、空気圧シリンダ本体534
cの長手方向に沿って移動することにより、このピスト
ン536に固定された移動対象物が移動される。ピスト
ン536は、第1空気室534aに圧縮空気が供給さ
れ、第2空気室534bから空気が排出されることによ
り、空気圧シリンダ本体534cに対して図中右側から
左側に向かって移動される。また、逆にピストン536
は、第2空気室534bに圧縮空気が供給され、第1空
気室534aから空気が排出されることにより、空気圧
シリンダ本体534cに対して図中左側から右側に向か
って移動される。
【0063】ここで、空気圧シリンダ本体534cに
は、ピストンの位置を検出するための4つの位置検出セ
ンサが備えられている。これら4つの位置検出センサの
うちの2つはピストン536の移動途中の位置を検出す
るための中間位置検出センサ538,540であり、他
の2つはピストン536の停止位置を検出するための停
止位置検出センサ542,544である。
【0064】中間位置検出センサ538,540は、ピ
ストン536がその前を通過したことを検知し、後述す
るCPUに、その位置を通過したという検出信号を出力
するための検出センサである。また停止位置検出センサ
542は、ピストン536が移動を終了し、空気圧シリ
ンダ本体534cの左端部に到着したことを検出すると
ともにピストン536が左から右へ動き出したことを検
出するためのセンサである。同様に、停止位置検出セン
サ544は、ピストン536が移動を終了し、空気圧シ
リンダ本体534cの右側端部に到着したことを検出す
るとともにピストン536が右から左へ動き出したこと
を検出するためのセンサである。
【0065】次に、図8は、制御装置と、ソレノイド及
び位置検出センサの接続状態を示した斜視図である。
【0066】図8において、参照番号590は、シリン
ダ装置全体を制御するための制御装置を示しており、こ
の制御装置590は、制御用の電気信号を出力するOU
Tポート592と、同じく制御用の電気信号が入力され
るINポート594とを複数個備えている。具体的に
は、OUTポート592は少なくとも3個備えられてお
り、これら3つのOUTポートには第1の電磁弁526
のソレノイド524と、第2の電磁弁530のソレノイ
ド528,532とが接続されている。また、INポー
ト594は、少なくとも4個備えられており、これら4
つのINポートには中間位置検出センサ538,540
と、停止位置検出センサ542,544とが接続されて
いる。
【0067】一方、制御装置590には、シリンダ装置
全体の動作を制御するために必要なデータを入力するた
めの入力装置596が接続されている。そして、INポ
ート594に入力される検出信号の情報と、入力装置5
96から入力されるデータ制御装置590内のプログラ
ムによりOUTポート592に出力する信号の出力タイ
ミングを制御する様にされている。また、入力装置59
6は、制御装置590にプログラムを送る通信機能も備
えている。
【0068】図9は、制御装置590内のシステム構成
図である。制御装置590は、種々の演算をつかさどる
1つのCPU(中央数値演算ユニット)602と、書き
換え可能であり、且つ、バックアップ電源により主幹の
電源が切られても内部の情報を保持することのできるメ
モリ部604と、少なくとも一回書込みが可能で書き込
まれたデータを保持しておくことのできるデータ部60
6と、CPU602で必要となるプログラムを記憶して
おくプログラム記憶部608と、中間位置センサ538
からの信号が入力されてから、所定の時間だけ経過した
のち終了信号をCPU602に送る待ち時間計測部61
0とを備えている。待ち時間計測部610には独立した
少なくとも1つのタイマーが備えられている。また、制
御装置590は、待ち時間計測部610から出力された
終了信号、またはCPU602から出力されるスタート
指令信号を受けてから、停止位置検出センサ542,5
44からピストン536の到着信号が出力されるまでの
時間を計測する減速時間計測部612と、待ち時間を補
正するために必要となる補正値を、減速時間と目標減速
時間とから求める待ち時間補正値算出部614と、セン
サの情報の取り扱い及びソレノイドへの信号の出力を行
うとともに、データ入力装置596との通信を行う外部
インターフエース618とを備えている。なお、これら
の制御装置590を構成する要素は、一つの筺体内に収
納されている必要はなく、通信手段等でつながれていれ
ば独立させることも可能である。
【0069】次に上記の様に構成されたシリンダ装置の
動作について説明する。
【0070】まず、シリンダ装置により実際にワーク等
を搬送する前の段階として、ピストン536が停止する
ときの衝撃が最小となる場合の、ピストン536が減速
を開始してから停止するまでの時間である目標減速時間
Tmdを測定する必要がある。以下、その測定手順につ
いて説明する。
【0071】まず、初期状態として、ソレノイド52
4,528,532が全てOFF状態にされており(図
7に示した状態)、ピストン536が、図7において、
空気圧シリンダ本体534cの右端に位置するものとす
る。また、電磁弁は図7の状態にあるものとする。
【0072】まず、ピストン536に、被搬送物である
ワークと同一の重量の重りを付けるか、あるいはワーク
そのものを取り付け、実際の動作状態と同一状態とす
る。ここでは、例えばワークの重量を29.4N(3k
gf)と仮定する。この状態で、空気圧シリンダ534
の第1空気室534a内に第1の圧力調整装置516か
らの0.49MPa(5kgf/cm2 )の圧縮空気を
送入すると共に、第2の空気室534b内の空気を第1
の電磁弁526を介してマフラ520から大気に排出さ
せる。これによりピストン536は、空気圧シリンダ本
体534cの右端から左端に向けて移動し始める。次
に、ピストン536が中間位置検出センサ538の前を
通過すると同時に、第2の空気室534bに第2の圧力
調整装置518からの0.29MPa(3kgf/cm
2 )の圧縮空気を送入し、ピストン536にブレーキを
かける。このとき、中間位置検出センサ538は、空気
圧シリンダ本体534cの適当な位置に取りつけられて
いる。ピストン536にブレーキがかかると、ピストン
536は、その動きのスピードが減速されながら、空気
圧シリンダ本体534cの左側の端部の終点位置に向か
って動いていき、最終的には停止する。
【0073】この停止する位置は、ピストン536にブ
レーキをかけ始める位置、すなわち中間位置検出センサ
538の図中左右方向の位置により決定される。従っ
て、中間位置検出センサ538がどの位置に取りつけら
れているかによって、ピストン536は、終点位置に到
着する前に停止したり、終点位置で丁度停止したり、終
点位置に到着するまでに停止せずに、空気圧シリンダ本
体534cの左側の内壁に衝突したりすることとなる。
そして、これらの内で最も望ましいのは、ピストン53
6が終点位置で丁度停止することである。
【0074】そこで、ピストン536が、終点位置に丁
度停止する様な中間位置検出センサ538の位置を実験
的に求める。実際には、ピストン536が移動を繰り返
す度に、軸受けの摺動抵抗等が微妙に変化するので、常
にピストン536を終点位置に丁度停止させることは不
可能である。また、ピストン536が終点位置に到着す
る前に停止してしまった場合には、被搬送物であるワー
ク等が目標位置まで搬送されないことになるので、それ
も問題である。そのため、実際的には、ピストン536
が、終点位置に微小な衝撃を伴って衝突し、そこで停止
する様に、中間位置検出センサ538の位置を調整す
る。
【0075】ここで、ピストン536が終点位置に衝突
する時の衝撃の大きさは、この衝突時のピストン536
の加速度を検出するか、あるいは、シリンダ534の長
手方向の振動の振幅を測定することにより判断される。
そして、ピストン536の衝突の衝撃がなるべく小さく
なる様に、中間位置検出センサ538の位置が調節され
る。この中間位置検出センサ538の位置調整は、ピス
トン536を繰り返し移動させて実験的に決定される。
そして、この点が本実施例の一つの特徴的な部分である
が、上記の様に中間位置検出センサ538の位置が最適
な減速開始位置に調整された状態で、ピストン536を
移動させ、ピストン536が中間位置検出センサ538
の前を通過した瞬間(この瞬間からピストン536の減
速が開始される)から、停止するまでの時間を計測し
て、これを目標減速時間Tmdとする。シリンダ装置を
連続的に動作させているうちに摺動抵抗等が変化し、ピ
ストン536の移動速度が変化した場合でも、ピストン
536を減速させ始めてから停止するまでの時間が、こ
の目標減速時間Tmdと一致すれば、ピストン536が
丁度良い状態で終点位置に停止することが経験的に確か
められている。
【0076】次に上記の様にして測定された、目標減速
時間Tmdに基づいて、空気圧シリンダ534のピスト
ン536を図7において右端から左端に移動させ、ピス
トン536をショック無く停止させる動作を、図10及
び図11に示したフローチャートを参照して説明する。
【0077】まず、初期状態として、ソレノイド52
4,528,532が全てOFF状態にされており(図
7に示した状態)、ピストン536が、図7において、
空気圧シリンダ本体534cの右端に位置するものとす
る。また、中間位置検出センサ538は、上述した最適
な減速開始位置よりも、僅かに右側に寄った位置に配置
されているものとする。この中間位置検出センサ538
が実際に配置されている位置から、上記の最適な減速開
始位置までピストン536が移動するためにかかる時間
を、後述する目標待ち時間Tmwと名づける。すなわ
ち、ピストン536が中間位置検出センサ538の前を
通過した瞬間から、目標待ち時間Tmwだけ待った後
に、ピストン536にブレーキをかけ始めれば、ピスト
ン536は終点位置に丁度良い状態で停止することとな
るわけである。また、ピストン536には、目標減速時
間を測定した時と同じ重量の付加荷重(上記の例では2
9.4N(3kgf))がかかっているものとする。
【0078】ステツプS51はスタートである。ステツ
プS52ではメモリ内の待ち時間補正値Thを0として
おく。また、タイマーはリセットしタイマー値を0とす
る。ステツプS53ではCPU602から移動指令が出
力されるのを待ち、移動指令が出力されるとステツプS
54に進む。ステツプS54において、制御装置590
はOUTポート592から第2の電磁弁530の一方の
ソレノイド528をONにする信号を出力し、第2の電
磁弁530の第3室530cの第2ポート530c2を
分流通路517に接続させると共に、第4ポート530
c4を空気通路531aに接続させ、空気圧シリンダ5
34の第1空気室534a内に第1の圧力調整装置51
6からの0.49MPa(5kgf/cm2 )の圧縮空
気を送入する。これと同時に、第2の電磁弁530の第
3室530cの第3ポート530c3が空気通路527
bに接続されると共に、第5ポート530c5が空気通
路531bに接続され、空気圧シリンダ534の第2空
気室534b内の空気が第1の電磁弁526を介してマ
フラ520から大気に排出される。これにより、ピスト
ン536は、空気圧シリンダ本体534cに対して右側
から左側に向かって移動を始める。このとき、上記の様
に、第2空気室534bの空気が大気に対して抵抗無く
放出されるので、ピストン536は第2空気室534b
内の圧力による反力をほとんど受けることがなく、ピス
トン536は極めて高速に移動を始める。
【0079】ステツプS55では、前述した様にあらか
じめ決められている目標待ち時間Tmwとメモリ内に記
憶されている待ち時間補正値Thとを加算し、その値T
wをメモリ内に記憶する。このTwを待ち時間と名づけ
る。一番最初においては、Th=0に設定されているの
で、Tw=Tmwである。
【0080】ステツプS56では、中間位置検出センサ
538がONとなるまで待ち、ONになればステツプS
57に進む。ステツプS57では、待ち時間計測部61
0のタイマーをスタートさせる。ステツプS58では、
ステツプS55で求めた待ち時間Twと、ステツプS5
7でスタートしたタイマーの値を比較し、タイマーの値
が待ち時間Twと等しくなるか又は待ち時間Twよりも
大きくなるまで待ち、そのようになった後にステツプS
59に進む。
【0081】ステツプS59では、減速時間計測部61
2のタイマーをスタートさせ、待ち時間計測部610の
タイマーを止める。これと同時に、制御装置590は、
第1の電磁弁526のソレノイド524をONさせる。
これにより、第1の電磁弁526の第2室526bの第
1ポート526b1が空気通路519に接続されると共
に、第3ポート526b3が空気通路527に接続さ
れ、第2の圧力調整装置518からの0.29MPa
(3kgf/cm2 )の圧縮空気が空気圧シリンダ53
4の第2空気室534bに送入される。このとき第2の
圧力調整装置518からの圧縮空気は、逆止弁522に
より逆流が防止されるので、空気圧シリンダ534の第
2空気室534bから空気が逆流することは無く、第2
空気室534bの圧力は上昇されることになる。これに
より、ピストン536は減速を開始する。
【0082】ステップS60では、制御装置590は、
ピストン536が停止位置検出センサ542の位置(空
気圧シリンダ本体534cの左端の位置)まで移動し、
この停止位置検出センサ542が反応してINポート5
94から検出信号が入力されるまで待機する。ステップ
S60で、INポート594から検出信号が入力される
と、ステップS61に進む。
【0083】ステツプS61では、減速時間計測部61
2のタイマーを止め、この時間を減速時間Tdとして、
この減速時間Tdをメモリ604内に記憶させる。ステ
ツプS62では、前述した目標減速時間Tmdと減速時
間Tdとを減算し、偏差Th´を求める。ここで、偏差
Th′=0、すなわち実際の減速時間Tdが、目標減速
時間Tmdと一致している場合には、ピストン536
は、衝撃の少ない状態、すなわち丁度良い状態で終点位
置に停止したこととなる。
【0084】次に、偏差Th´にあらかじめ決められて
いる定数Tk、例えば1/5などを乗ずる。この乗算で
求められた値を待ち時間補正値Thとする。この待ち時
間補正値Thを、次回ピストン536を右から左に移動
させる時に、ステツプS58において目標待ち時間Tm
wに加算して実際の待ち時間Twとするわけである。こ
れにより、実際の減速時間Tdと目標減速時間Tmdの
偏差が、次回のピストン536の動作にフィードバック
され、ピストン536の移動動作を数回繰り返すうち
に、実際の減速時間Tdが目標減速時間Tmdに収束し
てゆくわけである。もし、偏差Th′が0であれば、T
hも0となるので、次回のピストン536の移動時に
は、実際の待ち時間Twは変化せず、ピストン536は
今回と同じタイミングで減速が開始される。
【0085】ここで、偏差Th′の値をそのまま待ち時
間補正値Thとしないのは、シリンダ装置の軸受けの摩
擦抵抗等がピストン536の移動のたび毎に微妙に変化
するため、偏差Th′をそのまま待ち時間補正値Thと
したのでは、減速時間Tdの値が目標減速時間Tmdに
収束しなくなる可能性があるからである。そのため、減
速時間Tdと目標減速時間Tmdの偏差が徐々に0に近
づくが、なかなか0にならない場合は定数Tkを大きく
設定し、振動する場合、つまり偏差が+,−,+,−と
なる場合は、逆に定数Tkの値を小さく設定する。
【0086】また、この実施例においては、Th=Tk
×Th´としているが、待ち時間補正値Thと偏差Th
´の関係をテーブル(表)で表し、例えば、偏差Th´
が0〜10の範囲内であれば、待ち時間補正値Thを3
に設定し、また、偏差Th´が10〜20の範囲であれ
ば待ち時間補正値Thを5に設定するという様にしても
よい。
【0087】ステツプS63では、メモリ604上に記
憶されているThの値をステツプS62で求めた待ち時
間補正値Thの値に更新する。このメモリ604に記憶
された待ち時間補正値Thは、次回、ピストン536を
右から左へ移動させる時に使用する。また、このステツ
プでは電磁弁526のソレノイド524をOFFにす
る。
【0088】ステツプS64では、制御装置590は停
止位置検出センサ542が反応してINポート594か
ら検出信号が入力されてからの経過時間を測定し、この
経過時間が0.5秒となったところでOUTポート59
2から信号を送り、第2の電磁弁530のソレノイド5
28をOFF状態とする。これにより、第2の電磁弁5
30は、図7に示した状態に戻り、空気圧シリンダ53
4の第1空気室534aと第2の電磁弁530の間に停
留している圧縮された空気がマフラ520から大気に排
出される。
【0089】これにより、ソレノイド528がOFF状
態とされてから約1秒後には、空気圧シリンダ534の
第1空気室534aと第2空気室534bの圧力は大気
圧と同一になる。以上で、ピストン536の図7におけ
る右端から左端への移動動作を終了する。
【0090】なお、ピストン536の左から右への移動
も右から左への移動の場合と全く同様に制御される。
【0091】ここで、本発明の特徴的な部分について説
明する。
【0092】上記の説明のステツプS57では待ち時間
計測部610のタイマーをスタートさせるが、このシリ
ンダ装置を起動させた第1回目または長時間(例えば2
時間)停止させた後の始めての動作の時には、予め設定
してある待ち時間補正値Thを0とし、目標待ち時間T
mwに予め決められた定数(例えば3/5)を乗算し、
これをTmwのメモリ内に記憶する。そして2回目の動
作からは求められた目標待ち時間を利用し、次のステツ
プS58に進む。このように、シリンダ装置の動作開始
時に、目標待ち時間を小さく設定することにより、動作
初期のピストンの動きが重い状態においてもピストンを
衝撃の少ない状態でスムーズに停止させることができ
る。
【0093】また、この第2の実施例では、移動を開始
すると同時に移動される側の空気を抜く(排気する)こ
とを行なっているが、このとき排気口に急速排気弁を取
り付けるとさらに効果的である。
【0094】本実施例は、移動指令が出力され、ピスト
ンを実際に動かし、このときでてきた減速時間Tdと目
標減速時間Tmdとの偏差をなくすように待ち時間補正
値Thを求め、次回この値を目標待ち時間Tmwに加算
することにより、時間の経過と共に、シリンダ装置の軸
受けの摺動抵抗等が変化した場合でも、ピストンを常に
スムーズに停止させる様にしたものである。
【0095】また、本システムはロータリーアクチュエ
ータでもシステムに変更を加えることなく利用できる。
【0096】また、第2の圧力調整装置はハイリリーフ
型のものでも使用可能である。また、第2の高圧は0M
Pa(0kgf/cm2 )でも良い。
【0097】なお、本発明はその主旨を逸脱しない範囲
で、上記実施例を修正または変形したものに適用可能で
ある。
【0098】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明のシリンダ装
置の制御方法によれば、ピストンを移動させ始める初期
においては、第2の室を大気に開放せずに第1の室に供
給する空気よりも低い圧力に設定しておくことにより、
ピストンの加速度が過度に大きくなることを防止でき、
搬送される物品の倒れ等を防止することができる。
【0099】また、第2の室を第2の圧力に減圧させる
動作と、第2の室に第3の圧力の空気を送入する動作と
を、同一の電磁弁により制御する様にしているので、装
置の構成が単純化されコストの低減を図ることができ
る。
【0100】また、シリンダ装置を長時間停止させた後
に、再び動作させるときに、待ち時間に所定の定数を乗
ずることにより、動作初期の動きが重い状態のシリンダ
装置においてもピストンをスムーズに停止させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の制御方法が適用されるシリンダ
装置の構成を示した空気圧回路図である。
【図2】制御装置とソレノイド及び位置検出センサとの
接続状態を示した斜視図である。
【図3】制御装置内のシステム構成図である。
【図4】ピストンを移動させる動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図5】ピストンを移動させる動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図6】ピストンの移動速度と時間の関係を示した図で
ある。
【図7】第2の実施例の制御方法が適用されるシリンダ
装置の構成を示した空気圧回路図である。
【図8】制御装置とソレノイド及び位置検出センサとの
接続状態を示した斜視図である。
【図9】制御装置内のシステム構成図である。
【図10】ピストンを移動させる動作を説明するための
フローチャートである。
【図11】ピストンを移動させる動作を説明するための
フローチャートである。
【符号の説明】
12,512 エア供給源 14,514 フィルター 16,516 第1の圧力調整装置 17,517 分流通路 18,518 第2の圧力調整装置 19,519 空気通路 20,520 マフラ 522 逆止弁 24,524 ソレノイド 26,526 第1の電磁弁 27,527 空気通路 28,528 ソレノイド 30,530 第2の電磁弁 31,531 空気通路 32,532 ソレノイド 34,534 空気圧シリンダ 36,536 ピストン 38,40,538,540 中間位置検出センサ 42,44,542,544 停止位置検出センサ 90,590 制御装置 92,592 OUTポート 94,594 INポート 96,596 入力装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンにより、第1及び第2の2つの
    室に仕切られたシリンダの前記第1の室に第1の圧力の
    圧縮空気を送入するとともに、前記第2の室を前記第1
    の圧力よりも低い第2の圧力に減圧して前記ピストンを
    前記シリンダの延出方向に沿って比較的小さい第1の加
    速度で移動させ始める第1の工程と、 前記第2の室の空気を大気に排出して前記ピストンを前
    記第1の加速度よりも大きい第2の加速度で移動させる
    第2の工程と、 前記第2の室に前記第1の高圧よりも低い第3の圧力の
    空気を送入して前記ピストンの移動速度を減速させる第
    3の工程とを具備することを特徴とするシリンダ装置の
    制御方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の工程において、前記第2の室
    の圧力を前記第2の圧力に保持する時間は任意に設定さ
    れることを特徴とする請求項1に記載のシリンダ装置の
    制御方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の工程は、前記ピストンを移動
    させる前に前記第1の室と前記第2の室の空気を大気に
    開放する第1のサブ工程を備えることを特徴とする請求
    項1に記載のシリンダ装置の制御方法。
  4. 【請求項4】 前記第2の室を前記第2の圧力に減圧さ
    せる動作と、前記第2の室に前記第3の圧力の空気を送
    入する動作とは、同一の電磁弁により制御されることを
    特徴とする請求項1に記載のシリンダ装置の制御方法。
  5. 【請求項5】 ピストンにより、第1及び第2の2つの
    室に仕切られたシリンダの前記第1の室に第1の高圧の
    圧縮空気を送入すると共に、前記第2の室から空気を排
    気して前記ピストンを前記シリンダの延出方向に沿っ
    て、前記第1の室の端部であるスタート位置から前記第
    2の室の端部であるエンド位置に向けて移動させる第1
    の工程と、前記シリンダに配置されたところの、前記ピ
    ストンの位置を検出する第1の検出手段により、前記ピ
    ストンが前記第1の検出手段の位置と整合する位置を通
    過したことを検出する第2の工程と、前記ピストンが前
    記第1の検出手段と整合する位置を通過したことを検出
    した時点から一定の待ち時間の経過後に、前記第2の室
    に前記第1の高圧よりも低い第2の高圧の空気を送入し
    て前記ピストンの移動速度を減速させ、前記ピストンを
    前記エンド位置に、衝撃が少ない状態で到達させる第3
    の工程とを具備するシリンダ装置の制御方法において、 シリンダの動作を停止させていた時間が所定時間を越え
    た後にシリンダを再動作させる場合には、前記待ち時間
    に所定の定数を乗じて、該乗じた値を新たな待ち時間に
    設定することを特徴とするシリンダ装置の制御方法。
  6. 【請求項6】 前記待ち時間を新たに設定する動作は、
    シリンダを再動作させた後の1回目の動作時に行なわれ
    ることを特徴とする請求項5に記載のシリンダ装置の制
    御方法。
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