JP3332589B2 - シリンダ装置の制御方法 - Google Patents

シリンダ装置の制御方法

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JP3332589B2 JP18116394A JP18116394A JP3332589B2 JP 3332589 B2 JP3332589 B2 JP 3332589B2 JP 18116394 A JP18116394 A JP 18116394A JP 18116394 A JP18116394 A JP 18116394A JP 3332589 B2 JP3332589 B2 JP 3332589B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシリンダ装置の制御方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本願出願人は特願平4−314563号
において、ピストンが始点位置から移動し始めてから一
定の待ち時間の後に、ピストンにブレーキをかけ、終端
位置に停止させる様にしたシリンダ装置の制御方法を提
案している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の制御方法においては、シリンダの摩擦抵抗等が動
作を繰り返すうちに微妙に変化し、これによるシリンダ
の動作不良(終端位置における停止時の衝突の衝撃が大
きくなる)をなくすために、ブレーキをかけ始めるまで
の待ち時間を補正していた。
【0004】しかし、シリンダ装置を長時間止めておく
と、ピストンの動作を繰り返すのとは逆の方向に摩擦抵
抗等が変化する(ピストンの動きが重くなる)ため、再
び動作させる時、前回の動作時に設定された待ち時間を
そのまま利用すると、例えばピストンが終端点に到着す
る前に停止してしまう等の動作不良を起こすことがあっ
た。
【0005】従って、本発明は上述した課題に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、シリンダ
装置を長時間止めておいた後に再動作させる場合におい
ても、ピストンの作動不良が起こらない様にしたシリン
ダ装置の制御方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し、目
的を達成するために、本発明のシリンダ装置の制御方法
は、ピストンにより、2つの室に仕切られたシリンダの
一方の室に第1の高圧の圧縮空気を送入すると共に、他
方の室から空気を排気して前記ピストンを前記シリンダ
の延出方向に沿って、前記一方の室の端部であるスター
ト位置から前記他方の室の端部であるエンド位置に向け
て移動させる第1の工程と、前記シリンダに配置された
ところの、前記ピストンの位置を検出する第1の検出手
段により、前記ピストンが前記第1の検出手段の位置と
整合する位置を通過したことを検出する第2の工程と、
前記ピストンが前記第1の検出手段と整合する位置を通
過したことを検出した時点から一定の待ち時間Twの経
過後に、前記他方の室に前記第1の高圧よりも低い第2
の高圧の空気を送入して前記ピストンの移動速度を減速
させ、前記ピストンを前記エンド位置に、衝撃が少ない
状態で到達させる第3の工程とを具備するシリンダ装置
の制御方法であって、シリンダ装置がその動作を停止し
ている停止時間を計測し、該停止時間の長さに応じて前
記待ち時間Twを変更することを特徴としている。
【0007】また、この発明に係わるシリンダ装置の制
御方法において、前記待ち時間Twの変更は、前記停止
時間に所定の係数を乗算し、その乗算値を前回のシリン
ダ装置の動作時の待ち時間に加えることにより実行され
ることを特徴としている。
【0008】また、この発明に係わるシリンダ装置の制
御方法において、前記待ち時間に加える乗算値に、上限
値と下限値を設けたことを特徴としている。
【0009】
【作用】以上の様にこの発明に係わるシリンダ装置の制
御方法は構成されているので、シリンダ装置をある時間
停止させていた後に再動作させる場合、ピストンが移動
し始めてからブレーキをかけ始めるまでの待ち時間に補
正を加えることにより、再動作させた最初からピストン
をエンド位置にスムーズに停止させることが出来る。
【0010】また、シリンダ装置を停止させていた後に
再動作させる場合、停止させていた時間が長い程、ピス
トンの動作は動きが重くなる方向に推移するので、停止
していた時間を計測し、その時間に所定の係数を乗算し
て前回の待ち時間に加算することにより、容易に待ち時
間の補正を行なうことが出来る。
【0011】また、待ち時間に加算する値に上限と下限
を設けることにより、待ち時間に過度の補正を加えてし
まうことが防止される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について、添付
図面を参照して詳細に説明する。
【0013】図1は、第1の実施例の制御方法が適用さ
れるシリンダ装置の構成を示した空気圧回路図である。
【0014】図1において、参照番号12はエア供給源
であり、このエア供給源12は、空気圧ロッドレスシリ
ンダ34に対する圧縮空気の供給源である。このエア供
給源12には、このエア供給源12から供給される空気
からオイル等の不純物を取り除くためのフィルタ14が
接続されている。このフィルタ14には更に第1の圧力
調整装置16が接続されており、この第1の圧力調整装
置16はエア供給源12から供給された空気を第1の高
圧(例えば0.39MPa(4kgf/cm2))に設
定する。この圧力調整装置16の後方では空気の流路経
路が2方向に分割されており、そのうちの一方は、第2
の圧力調整装置18に接続されており、もう一方は、分
流通路17を介して第2の電磁弁30の第2ポート30
b2に接続されている。
【0015】第2の圧力調整装置18では、エア供給源
12から供給された空気を第2の高圧(例えば0.29
MPa(3kgf/cm2 ))に設定し、この第2の高
圧の空気により、後述する様な方法によりピストン36
にブレーキをかける様にされている。この第2の高圧を
変化させることにより、ピストン36に加わるブレーキ
力を変化させることができる。第2の圧力調整装置18
の後方には第1の電磁弁26が接続されている。第1の
電磁弁26は2ポジション3ポートの電磁弁であり、こ
の第1の電磁弁26に接続されたソレノイド24によ
り、2つのポジションに切り換えられる様に構成されて
いる。そして、ソレノイド24のOFF状態では、第1
の電磁弁26は図示した様な状態にあり、第2の高圧の
圧縮空気は第1の電磁弁26の第1ポート26a1に供
給される。この状態においては、図示した様に第1ポー
ト26a1は閉止された状態にあるので、第2の圧力調
整装置18から第1ポート26a1に供給された圧縮空
気は密封された状態となっている。
【0016】一方第1室26aの第2ポート26a2に
は、マフラ20が接続されており、後述する様に、空気
圧シリンダ34の2つの空気室34a,34bから排出
された空気が、このマフラ20から大気に排出される。
このように空気圧シリンダ34の空気室から排出される
空気をこのマフラ20に導くために第1の電磁弁26の
第3ポート26a3には空気通路27が接続されてい
る。この空気通路27は、その上流側において2つに分
岐されており、その一方の空気通路27aは、第2の電
磁弁30の第1ポート30b1に接続されている。ま
た、他方の空気通路27bは、第2の電磁弁30の第3
ポート30b3に接続されている。
【0017】第2の電磁弁30は、2ポジション5ポー
トの電磁弁であり、この第2の電磁弁30に接続された
ソレノイド28,32により、2つのポジションに切り
換えられる様に構成されている。そして、ソレノイド2
8がOFF、32がONとなった状態では、第2の電磁
弁30は図示した様な状態にあり、分流通路17を通過
した圧縮空気は第2の電磁弁30の第2ポート30b2
に供給される。
【0018】次に、空気圧シリンダ34は、空気圧シリ
ンダ本体34cの内部にピストン36を備えており、こ
のピストン36が、空気圧シリンダ本体34cの長手方
向に沿って移動することにより、このピストン36に固
定された移動対象物が移動される。ピストン36は、第
1空気室34aに圧縮空気が供給され、第2空気室34
bから空気が排出されることにより、空気圧シリンダ本
34cに対して図中右側から左側に向かって移動され
る。また、逆にピストン36は、第2空気室34bに圧
縮空気が供給され、第1空気室34aから空気が排出さ
れることにより、空気圧シリンダ本体34cに対して図
中左側から右側に向かって移動される。
【0019】ここで、空気圧シリンダ本体34cには、
ピストンの位置を検出するための2つの位置検出センサ
が備えられている。この2つはピストン36の停止位置
を検出するための停止位置検出センサ42,44であ
る。
【0020】停止位置検出センサ42は、ピストン36
が移動を終了し、空気圧シリンダ本体34cの左端部に
到着したことを検出するとともにピストン36が左から
右へ動き出したことを検出するためのセンサである。同
様に、停止位置検出センサ44は、ピストン36が移動
を終了し、空気圧シリンダ本体34cの右側端部に到着
したことを検出するとともにピストン36が右から左へ
動き出したことを検出するためのセンサである。
【0021】次に、図2は、制御装置と、ソレノイド及
び位置検出センサの接続状態を示した斜視図である。
【0022】図2において、参照番号90は、シリンダ
装置全体を制御するための制御装置を示しており、この
制御装置90は、制御用の電気信号を出力するOUTポ
ート92と、同じく制御用の電気信号が入力されるIN
ポート94とを複数個備えている。具体的には、OUT
ポート92は少なくとも3個備えられており、これら3
つのOUTポートには第1の電磁弁26のソレノイド2
4と、第2の電磁弁30のソレノイド28,32とが接
続されている。また、INポート94は、少なくとも2
個備えられており、これら2つのINポートには停止位
置検出センサ42,44が接続されている。
【0023】一方、制御装置90には、シリンダ装置全
体の動作を制御するために必要なデータを入力するため
の入力装置96が接続されている。そして、INポート
94に入力される検出信号の情報と、入力装置96から
入力されるデータ制御装置90内のプログラムによりO
UTポート92に出力する信号の出力タイミングを制御
する様にされている。また、入力装置96は、制御装置
90にプログラムを送る通信機能も備えている。
【0024】図3は、制御装置90内のシステム構成図
である。制御装置90は、種々の演算をつかさどる1つ
のCPU(中央数値演算ユニット)102と、書き換え
可能であり、且つ、バックアップ電源により主幹の電源
が切られても内部の情報を保持することのできるメモリ
部104と、少なくとも一回書込みが可能で書き込まれ
たデータを保持しておくことのできるデータ部106
と、CPU102で必要となるプログラムを記憶してお
くプログラム記憶部108と、中間位置センサ38から
の信号が入力されてから、所定の時間だけ経過したのち
終了信号をCPU102に送る待ち時間計測部110と
を備えている。待ち時間計測部110には独立した少な
くとも1つのタイマーが備えられている。また、制御装
置90は、待ち時間計測部110から出力された終了信
号、またはCUP102から出力されるスタート指令信
号を受けてから、停止位置検出センサ42,44からピ
ストン36の到着信号が出力されるまでの時間を計測す
る減速時間計測部112と、待ち時間を補正するために
必要となる補正値を、減速時間と目標減速時間とから求
める待ち時間補正値算出部114と、センサの情報の取
り扱い及びソレノイドへの信号の出力を行うとともに、
データ入力装置96との通信を行う外部インターフエー
ス118とを備えている。なお、これらの制御装置90
を構成する要素は、一つの筐体内に収納されている必要
はなく、通信手段等でつながれていれば独立させること
も可能である。
【0025】次に、上記の様に構成されるシリンダ装置
の動作について説明する。
【0026】まず、シリンダ装置により実際にワーク等
を搬送する前の段階として、ピストン36が停止する時
の衝撃が最小となる場合の、ピストンが動き始めてから
減速を開始するまでの時間である待ち時間と、ピストン
が減速を開始してから停止するまでの時間である減速時
間Tmdを測定する。このとき、実際に搬送ワークと同
じ荷重の重りを装着する。最初に待ち時間を0としてお
き、動作させ、この待ち時間を徐々に増やしていき、ピ
ストンの終端点での衝突の衝撃がもっとも小さくなった
時の待ち時間と減速時間を求め、これを目標待ち時間T
mwと目標減速時間Tmdとする。
【0027】次に、実際のワークの搬送動作に移る。初
期状態として図1に示した状態でピストン36は右端に
あるものとする。
【0028】右端から左端へ移動させる時の動作をフロ
ーチャート図4及び図5を参照して説明する。
【0029】ステップS41はスタートである。ステッ
プS42ではメモリ内の待ち時間補正値Thを0として
おく。また、タイマーはリセットし、タイマー値を0と
しておく。ステップS43では、前述した様にあらかじ
め決められている目標待ち時間Tmwとメモリ内に記憶
されている待ち時間補正値Thとを加算し、その値Tw
をメモリ内に記憶する。このTwを待ち時間と名づけ
る。一番最初においては、Th=0に設定されているの
で、Tw=Tmwである。
【0030】ステップS44ではCPU102から移動
指令が出力されるのを待ち、移動指令が出力されるとス
テップS45に進む。ステップS45において、制御装
置90はOUTポート92から第2の電磁弁30のソレ
ノイド28をON、ソレノイド32をOFFにする信号
を出力し、それと同時に待ち時間計測部110のタイマ
ーをスタートさせる。
【0031】ソレノイド28をON、ソレノイド32を
OFFにすることにより、第2の電磁弁30の第3室3
0cの第2ポート30c2を分流通路17に接続させる
と共に、第4ポート30c4を空気通路31aに接続さ
せ、空気圧シリンダ34の第1空気室34a内に第1の
圧力調整装置16からの0.49MPa(5kgf/c
2 )の圧縮空気を送入する。これと同時に、第2の電
磁弁30の第3室30cの第3ポート30c3が空気通
路27bに接続されると共に、第5ポート30c5が空
気通路31bに接続され、空気圧シリンダ34の第2空
気室34b内の空気が第1の電磁弁26を介してマフラ
20から大気に排出される。これにより、ピストン36
は、空気圧シリンダ本体34cに対して右側から左側に
向かって移動を始める。このとき、上記の様に、第2空
気室34bの空気が大気に対して抵抗無く放出されるの
で、ピストン36は第2空気室34b内の圧力による反
力をほとんど受けることが無く、ピストン36は極めて
高速に移動を始める。
【0032】ステップS46では、ステップS43で求
めた待ち時間Twと、ステップS45でスタートしたタ
イマーの値を比較し、タイマーの値が待ち時間Twと等
しくなるか又は待ち時間Twよりも大きくなるまで待
ち、そのようになった後にステップS47に進む。
【0033】ステップS47では、減速時間計測部11
2のタイマーをスタートさせ、待ち時間計測部110の
タイマーを止める。これと同時に、制御装置90は、第
1の電磁弁26のソレノイド24をONさせる。これに
より、第1の電磁弁26の第2室26bの第1ポート2
6b1が空気通路19に接続されると共に、第3ポート
26b3が空気通路27に接続され、第2の圧力調整装
置18からの0.29MPa(3kgf/cm2 )の圧
縮空気が空気圧シリンダ34の第2空気室34bに送入
される。これにより、第2空気室34bの圧力は上昇さ
れることになり、ピストン36は減速を開始する。
【0034】ステップS48では、制御装置90は、ピ
ストン36が停止位置検出センサ42の位置(空気圧シ
リンダ本体34cの左端の位置)まで移動し、この停止
位置検出センサ42が反応してINポート94から検出
信号が入力されるまで待機する。ステップS48で、I
Nポート94から検出信号が入力されると、ステップS
49に進む。
【0035】ステップS49では、減速時間計測部11
2のタイマーを止め、この時間を減速時間Tdとして、
この減速時間Tdをメモリ104内に記憶させる。ステ
ップS50では、前述した目標減速時間Tmdと減速時
間Tdとを減算し、偏差Th’を求める。ここで、偏差
Th’=0、すなわち実際の減速時間Tdが、目標減速
時間Tmdと一致している場合には、ピストン36は、
衝撃の少ない状態、すなわち丁度良い状態で終点位置に
停止したこととなる。
【0036】次に、偏差Th’にあらかじめ決められて
いる定数Tk、例えば1/5などを乗ずる。この乗算で
求められた値を待ち時間補正値Thとする。この待ち時
間補正値Thを、次回ピストン36を右から左に移動さ
せる時に、ステップS43において目標待ち時間Tmw
に加算して実際の待ち時間Twとするわけである。これ
により、実際の減速時間Tdと目標減速時間Tmdの偏
差が、次回のピストン36の動作にフィードバックさ
れ、ピストン36の移動動作を数回繰り返すうちに、実
際の減速時間Tdが目標減速時間Tmdに収束してゆく
わけである。もし、偏差Th’が0であれば、Thも0
となるので、次回のピストン36の移動時には、実際の
待ち時間Twは変化せず、ピストン36は今回と同じタ
イミングで減速が開始される。
【0037】ここで、偏差Th’の値をそのまま待ち時
間補正値Thとしないのは、シリンダ装置の軸受けの摩
擦抵抗等がピストン36の移動のたび毎に微妙に変化す
るため、偏差Th’をそのまま待ち時間補正値Thとし
たのでは、減速時間Tdの値が目標減速時間Tmdに収
束しなくなる可能性があるからである。そのため、減速
時間Tdと目標減速時間Tmdの偏差が徐々に0に近づ
くが、なかなか0にならない場合は定数Tkを大きく設
定し、振動する場合、つまり偏差が+,−,+,−とな
る場合は、逆に定数Tk値を小さく設定する。
【0038】ステップS51では、メモリ104上に記
憶されているThの値をステップS50で求めた待ち時
間補正値Thの値に更新する。このメモリ104に記憶
された待ち時間補正値Thは、次回、ピストン36を右
から左へ移動させる時に使用する。また、このステップ
では電磁弁26のソレノイド24をOFFにする。
【0039】以上で、ピストン36の図9における右側
から左側への移動動作を終了する。
【0040】このとき、修正された待ち時間Twは保存
され、次回の待ち時間として用いられる。
【0041】ここで、1回の移動動作を終了させた時点
から次に動作させるまでの時間を計測用のタイマーで計
測する。
【0042】前述した様に、動作を繰り返すうちに、シ
リンダの摩擦抵抗等が、温度またはオイルが行き渡るこ
とにより微妙に変化してくる。動作を止めることで温度
変化やオイルがピストンの下部に流れていき、摩擦抵抗
の変化が動作を繰り返しているのとは逆の方向に変化し
てゆく。
【0043】しかし、停止している時間が非常に短い場
合(例えば、1分以内)には、変化する度合いも非常に
少ない。
【0044】そこで、タイマーで計測された停止してい
た時間にある定数(停止時間補正値)を乗じ、そこで出
た数を前回用いられた待ち時間Twに加算する(ステツ
プS44A)。すなわち長時間停止していた場合には、
ピストン36の動きが重くなっているので、移動を開始
してから減速を開始するまでの待ち時間Twを大きく設
定してブレーキのきき具合を弱めるわけである。
【0045】ここで、この加算する値にはあらかじめ、
上限と下限を設定しておき、上限を越える値もしくは下
限を下回る値が出てきた場合は制限を加える。これは、
停止時間計測用タイマーは制御基板のメイン電源を切っ
たとしても動作するものとするため、もし長期で停止し
た場合は際限なく値が大きくまたは小さくなる可能性が
あるからである。
【0046】ここで、修正された待ち時間Twを次回の
動作の時に利用し動作を行う。
【0047】また、ここでは、停止時間に応じて待ち時
間を変更しているが、減速させる圧力を変更する制御も
可能である。
【0048】以上の様に本実施例では、動作停止時間に
応じて、待ち時間を補正することで動作を停止した直後
に再び動作させる。または、長時間停止した後に再び動
作させるなど停止時間による摩擦抵抗の変化が起こって
も常にシリンダをスムーズに動作させ、停止させること
ができる。
【0049】なお、本発明はその主旨を逸脱しない範囲
で、上記実施例を修正または変形したものに適用可能で
ある。
【0050】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明のシリンダ装
置の制御方法によれば、シリンダ装置をある時間停止さ
せていた後に再動作させる場合、ピストンが移動し始め
てからブレーキをかけ始めるまでの待ち時間に補正を加
えることにより、再動作させた最初からピストンをエン
ド位置にスムーズに停止させることが出来る。
【0051】また、シリンダ装置を停止させていた後に
再動作させる場合、停止させていた時間が長い程、ピス
トンの動作は動きが重くなる方向に推移するので、停止
していた時間を計測し、その時間に所定の係数を乗算し
て前回の待ち時間に加算することにより、容易に待ち時
間の補正を行なうことが出来る。
【0052】また、待ち時間に加算する値に上限と下限
を設けることにより、待ち時間に過度の補正を加えてし
まうことが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の制御方法が適用されるシリンダ装置
の構成を示した空気圧回路図である。
【図2】制御装置とソレノイド及び位置検出センサとの
接続状態を示した斜視図である。
【図3】制御装置内のシステム構成図である。
【図4】ピストンを移動させる動作を説明するフローチ
ャートである。
【図5】ピストンを移動させる動作を説明するフローチ
ャートである。
【符号の説明】
12 エア供給源 14 フィルター 16 第1の圧力調整装置 17 分流通路 18 第2の圧力調整装置 19 空気通路 20 マフラ 24 ソレノイド 26 第1の電磁弁 27 空気通路 28 ソレノイド 30 第2の電磁弁 31 空気通路 32 ソレノイド 34 空気圧シリンダ 36 ピストン 42,44 停止位置検出センサ 90 制御装置 92 OUTポート 94 INポート 96 入力装置

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンにより、2つの室に仕切られた
    シリンダの一方の室に第1の高圧の圧縮空気を送入する
    と共に、他方の室から空気を排気して前記ピストンを前
    記シリンダの延出方向に沿って、前記一方の室の端部で
    あるスタート位置から前記他方の室の端部であるエンド
    位置に向けて移動させる第1の工程と、 前記シリンダに配置されたところの、前記ピストンの位
    置を検出する第1の検出手段により、前記ピストンが前
    記第1の検出手段の位置と整合する位置を通過したこと
    を検出する第2の工程と、 前記ピストンが前記第1の検出手段と整合する位置を通
    過したことを検出した時点から一定の待ち時間Twの経
    過後に、前記他方の室に前記第1の高圧よりも低い第2
    の高圧の空気を送入して前記ピストンの移動速度を減速
    させ、前記ピストンを前記エンド位置に、衝撃が少ない
    状態で到達させる第3の工程とを具備するシリンダ装置
    の制御方法であって、 シリンダ装置がその動作を停止している停止時間を計測
    し、該停止時間の長さに応じて前記待ち時間Twを変更
    することを特徴とするシリンダ装置の制御方法。
  2. 【請求項2】 前記待ち時間Twの変更は、前記停止時
    間に所定の係数を乗算し、その乗算値を前回のシリンダ
    装置の動作時の待ち時間に加えることにより実行される
    ことを特徴とする請求項1に記載のシリンダ装置の制御
    方法。
  3. 【請求項3】 前記待ち時間に加える乗算値に、上限値
    と下限値を設けたことを特徴とする請求項2に記載のシ
    リンダ装置の制御方法。
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