JPH0727981A - 実体顕微鏡 - Google Patents

実体顕微鏡

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JPH0727981A
JPH0727981A JP5169230A JP16923093A JPH0727981A JP H0727981 A JPH0727981 A JP H0727981A JP 5169230 A JP5169230 A JP 5169230A JP 16923093 A JP16923093 A JP 16923093A JP H0727981 A JPH0727981 A JP H0727981A
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JP
Japan
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optical system
lens
lens group
objective lens
observation
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JP5169230A
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Toyohiro Kondo
豊浩 近藤
Susumu Takahashi
進 高橋
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/18Arrangements with more than one light path, e.g. for comparing two specimens
    • G02B21/20Binocular arrangements
    • G02B21/22Stereoscopic arrangements
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/02Objectives
    • G02B21/025Objectives with variable magnification

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Microscoopes, Condenser (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 偏光ビームスプリッタ等の特殊で且つ高価な
光学素子を用いずに、しかも、たとえレンズ群間隔が可
変であっても、比較的簡単な構成により、顕微鏡観察の
妨げになるフレアーを容易に除去し得るようにした実体
顕微鏡を提供すること。 【構成】 複数のレンズ群103,104を含み、少な
くとも1つのレンズ群103が光軸111方向に移動可
能に構成された対物レンズ102と、対物レンズ102
を射出した光を受ける観察光学系105a,105b
と、対物レンズ102を介して被観察物体101に照明
光を照射する照明光学系108とを夫々に備え、対物レ
ンズ102中には、移動するレンズ群103の移動作動
に伴い、当該対物レンズ102の光軸111に対する偏
心量が変化するレンズ群103を配して構成し、観察時
における対物レンズ102のレンズ群103の光軸11
1方向への移動に伴うフレアーにつき、これをレンズ群
103の光軸111に対する偏心量を変化させること
で、その観察光学系105a,105bへの入射を阻止
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医療用,又は工業用等
に適用して効果的な実体顕微鏡に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の医療用,又は工業用等
に対応される実体顕微鏡においては、照明光学系が対物
レンズよりも観察者側に配置されており、当該照明光学
系からの照明光は、対物レンズを通過して被観察物体を
照明するという全体構成を採用している場合が多く、こ
のような構成による実体顕微鏡では、照明光学系からの
照明光が対物レンズの表面,或いは接合面で反射して観
察光学系に侵入し、観察に有害なフレアーになる。
【0003】従来の実体顕微鏡の場合、このような不都
合を改善するために、例えば、特開昭55−11301
4号公報には、次のような技術手段が提案されている。
即ち、この形式による従来の実体顕微鏡は、図15に示
されているように、補助対物レンズ(本願発明での後述
する対物レンズに対応)9の後方に配置した夫々に1対
の対物レンズ1a,1b及び接眼レンズ2a,2bから
なる観察光学系を有し、当該各観察光学系の内部に夫々
に偏光ビームスプリッタ4a,4bを備えている。又、
1対の各光源3a,3bと対応する各偏光ビームスプリ
ッタ4a,4bとの間に夫々に偏光子6a,6bを配置
させ、同様に、1対の各偏光ビームスプリッタ4a,4
bと対応する各接眼レンズ2a,2bとの間に夫々に検
光子7a,7bを配置させてあり、且つ補助対物レンズ
9の前方にはλ/4板8を備えている。更に、各偏光子
6a,6bと各検光子7a,7bとは、透過する光の振
動方向が直交するようになっている。而して、このよう
に照明光と観察光とを偏光によって分離する従来構成に
おいては、光源3aから発した光のうち,偏光子6aを
透過した偏光成分が、対物レンズ1a及び補助対物レン
ズ9を介して被観察物体面5に照射されると共に、当該
物体面5で反射或は拡散された光が、補助対物レンズ9
を経て対物レンズ1bに入射する。そして、この場合,
光がλ/4板8を2回に亘って通過することにより、当
該光の振動面が90°回転されているため、この対物レ
ンズ1bからの光が、偏光ビームスプリッタ4b,検光
子7b,及び接眼レンズ2bを透過して観察者の眼に至
る。又、これに対して、対物レンズ1a,補助対物レン
ズ9,及びλ/4板8からの反射光は、先ず、偏光ビー
ムスプリッタ4aで大部分が反射され、更に、検光子7
aにより阻止されて接眼レンズ2aにまでは到達しな
い。つまり、このようにして、仮に、符号中の傍記号a
側が右側を表すものとすれば、右側光学系の光源3aか
らの照射光によって、観察者は左眼で物体面5を観察す
ることができるもので、しかも、当該右側光学系からの
反射光については、これが検光子7aに阻止されてフレ
アーを生ずる惧れがない。一方、これは左側に関しても
全く同様であるから、ここでの光学系についてはフレア
ー除去の構成として有効である。
【0004】又、別に、実開平2−136209号公報
には、この種の実体顕微鏡として照明光路と観察光路と
を分離させた形式の構成に、次のような技術手段が提案
されている。即ち、ここでも、この形式による従来の実
体顕微鏡は、図16に示されているように、観察対象の
試料Sと、対物レンズObと、変倍光学系Z1 ,Z2
び接眼レンズOc1 ,Oc2 とを夫々に設けて、これら
の変倍光学系Z1 及び接眼レンズOc1 により一方の観
察光学系を、同様に、変倍光学系Z2 及び接眼レンズO
2 により他方の観察光学系を夫々に構成させ、且つ対
物レンズObの光軸Oに対して、1対の観察光学系の光
軸O1 ,O2 を観察者側へ平行に偏心させるようにし、
又一方で、個々の各光源L1 ,L2 と、各反射鏡M1
2 とを夫々に設けて、これらの光源L1 及び反射鏡M
1 により一方の照明光学系を、同様に光源L2 及び反射
鏡M2 により他方の照明光学系を夫々に構成させ、且つ
これらの各光源L1 ,L2 から夫々に発して、対応した
各反射鏡M1 ,M2 で反射される各照明用光束の光軸I
1 ,I2 が、前記対物レンズObの光軸Oに平行で、且
つ当該光軸Oに対して観察光学系の光軸O1 ,O2 と対
称な位置に配置させたものである。そして、このように
照明光路と観察光路とを分離させた従来構成において
は、対物レンズの光軸に対して各1対宛の観察光学系と
照明光学系との各光軸を平行に偏心させることにより、
同様に当該1対の観察光学系へのフレアーの侵入を阻止
でき、ここでの光学系についてもフレアー除去の構成と
して有効である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術としての上記前者の特開昭55−113014号公報
に開示された構成,つまり、照明光と観察光とを偏光に
よって分離する構成の双眼実体顕微鏡においては、例え
ば、偏光子,検光子の消光比特性とか、光学部材の歪
み,偏光ビームスプリッタの特性等によって、照明光が
観察光学系内にフレアーとして入る場合があり、これを
避けるために、その光学的性能を向上させようとする
と、装置構成自体が全体的に高価になるという不利を有
している。
【0006】又、上記後者の実開平2−136209号
公報に開示された構成,つまり、対物レンズの光軸に対
し、1対の観察光学系の各光軸を平行に偏心させ、且つ
当該1対の観察光学系と対称的に1対の照明光学系を配
して、これらの観察光路と照明光路とを分離させ、これ
によって1対の観察光学系へのフレアーの侵入を阻止す
るようにした双眼実体顕微鏡においては、対物レンズが
複数の群構成からなっていて、これらの群構成による各
対物レンズ群の間隔が可変であると、例えば、図17
(a),(b) に示されているように、個々の各対物レンズ群
よりも観察者側に配置されている照明光学系から発した
照明光13は、複数の群構成による各対物レンズ群1
1,12の内で、先ず、一方の対物レンズ群12を透過
し、次いで、他方の対物レンズ群11の表面で反射され
て、再度,前者の対物レンズ群12を透過する。そし
て、この場合,図17(a) に見られる如く、前記対物レ
ンズ群11が被観察物体面Oから遠い位置にある場合に
は、当該対物レンズ群11の表面で反射された光束14
と、観察光学系15の光軸16とのなす角度θ1 が大き
くなり、一方、図17(b) に見られる如く、対物レンズ
群11が被観察物体面Oに近い位置にある場合には、当
該対物レンズ群11の表面で反射された光束14と、観
察光学系15の光軸16とのなす角度θ2 が小さくな
る。つまり、これを換言するとき、このように反射光束
14の光軸と、観察光軸16とのなす角度θが小さいと
きには、その反射光束14が顕微鏡観察にとって好まし
くないフレアーになり易く、且つ被観察物体面Oに近い
側の対物レンズ群11で照明光13が反射されたとき
に、その反射光束14がフレアーになり易いものと言え
る。
【0007】そこで、前記群構成による個々の各対物レ
ンズ群11,12において、被観察物体面に近い対物レ
ンズ群11の表面で反射される光を除去するための対策
手段として、例えば、フレアー絞り等を付設させるとし
ても、前記のように個々の各対物レンズ群11,12の
相互間隔自体が可変であることから、たとえ1つの状態
においてこそ、反射光束14によるフレアーを除去でき
たとしても、当該状態が変化された時点では、この状態
変化に対応できずに、ここでの所望するフレアー除去を
なし得なくなる可能性が高い。
【0008】又、前記観察光学系がズームレンズ群で構
成され、且つ対物レンズが複数群で構成されると共に、
対物レンズ群よりも観察者側に照明光学系が配置されて
いる場合にも、可変であるレンズ群が多数である上、フ
レアーを生じ易い反射面数も多くなるために、フレアー
の除去が困難なものであった。
【0009】本発明は、このような従来の問題点を解消
するためになされたもので、その目的とするところは、
偏光ビームスプリッタ等の特殊で且つ高価な光学素子を
用いずに、しかも一方で、たとえレンズ群間隔が可変で
あっても、比較的簡単な構成により、顕微鏡観察の妨げ
になるフレアーを容易に除去し得るようにした実体顕微
鏡を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段,及び作用】前記目的を達
成するために、本発明の第1の発明に係る実体顕微鏡
は、複数のレンズ群を含み、少なくとも1つのレンズ群
が光軸方向に移動可能に構成された対物レンズと、当該
対物レンズを射出した光を受ける観察光学系と、前記対
物レンズを介して被観察物体に照明光を照射する照明光
学系とを夫々に備え、前記対物レンズ中には、前記移動
するレンズ群の移動作動に伴い、当該対物レンズの光軸
に対する偏心量が変化するレンズ,又はレンズ群を配し
たことを特徴とするものである。従って、本発明の第1
の発明においては、照明光学系からの照明光が対物レン
ズを透過して被観察物体を照射し、当該物体を観察光学
系で観察でき、且つこの観察時における対物レンズのレ
ンズ群の光軸方向への移動に伴うフレアーについては、
当該対物レンズ中でのレンズ,又はレンズ群の光軸に対
する偏心量を変化させて、その観察光学系への入射を阻
止し得る。
【0011】又、本発明の第2の発明に係る実体顕微鏡
は、対物レンズと、複数のレンズ群を含み、少なくとも
1つのレンズ群が光軸方向に移動可能に構成されて、前
記対物レンズを射出した光を受ける変倍可能な観察光学
系と、前記対物レンズ,及び前記観察光学系の移動する
レンズ群を介して被観察物体に照明光を照射する照明光
学系とを夫々に備え、前記観察光学系中には、前記移動
するレンズ群の移動作を含み、少なくとも1つのレンズ
群が光軸方向に移動可能に構成されて、前記対物レンズ
を射出した光を受ける変倍可能な観察光学系と、前記観
察光学系の移動するレンズ群,及び前記対物レンズを介
して被観察物体に照明光を照射する照明光学系とを夫々
に備え、前記観察光学系中には、前記移動するレンズ群
の移動作動に伴い、当該観察光学系の光軸に対する偏心
量が変化するレンズ,又はレンズ群を配したことを特徴
とするものである。従って、本発明の第2の発明におい
ては、照明光学系からの照明光が変倍可能な観察光学
系,及び対物レンズを透過して被観察物体を照射し、当
該物体を観察光学系で観察できると共に、且つこの観察
時における観察光学系の変倍操作に伴う偏心量の変化に
よって、当該観察光学系へのフレアーの入射を阻止し得
る。
【0012】又、本発明の第3の発明に係る実体顕微鏡
は、複数のレンズ群を含み、少なくとも1つのレンズ群
が光軸方向に移動可能に構成された対物レンズと、複数
のレンズ群を含み、少なくとも1つのレンズ群が光軸方
向に移動可能に構成されて、対物レンズを射出した光を
受ける変倍可能な観察光学系と、前記対物レンズを介し
て被観察物体に照射する第1の照明光学系と、前記対物
レンズ,及び前記観察光学系の移動可能なレンズ群を介
して照明光を被観察物体に照明光を照射する第2の照明
光学系とを夫々に備え、前記対物レンズの移動するレン
ズ群の移動作動に伴い、前記第1,第2の照明光学系を
切換え得るようにしたことを特徴とするものである。従
って、本発明の第3の発明においては、第1,又は第2
の各照明光学系からの照明光が対物レンズ,又は変倍可
能な観察光学系を透過して被観察物体を照射し、当該物
体を観察光学系で観察でき、且つこの観察時における対
物レンズ,又は変倍可能な観察光学系での各レンズ群の
間隔変化に伴うフレアーについては、当該第1,第2の
各照明光学系を切換え使用することで、その観察光学系
への入射を阻止し得る。
【0013】又、本発明の第4の発明に係る実体顕微鏡
は、複数のレンズ群を含み、少なくとも1つのレンズ群
が光軸方向に移動可能に構成された対物レンズと、当該
対物レンズを射出した光を受ける観察光学系と、前記対
物レンズを介して被観察物体に照明光を照射する照明光
学系とを夫々に備え、前記対物レンズの移動するレンズ
群の移動作動に伴い、当該対物レンズの光軸に対する前
記照明光学系の光軸の偏心量を変化させ得るようにした
ことを特徴とするものである。従って、本発明の第4の
発明においては、照明光学系からの照明光が対物レンズ
を透過して被観察物体を照射し、当該物体を観察光学系
で観察でき、且つこの観察時における対物レンズのレン
ズ群の光軸方向への移動に伴うフレアーについては、当
該照明光学系の光軸の偏心量を変化させて、その観察光
学系への入射を阻止し得る。
【0014】更に、本発明の第5の発明に係る実体顕微
鏡は、複数のレンズ群を含み、少なくとも1つのレンズ
群が光軸方向に移動可能に構成された対物レンズと、当
該対物レンズを射出した光を受ける観察光学系と、前記
対物レンズを介して被観察物体に照明光を照射する照明
光学系と、前記観察光学系の光路中に配された遮光部材
とを夫々に備え、前記対物レンズの移動するレンズ群の
移動作動に伴い、前記遮光部材を移動させ得るようにし
たことを特徴とするものである。従って、本発明の第5
の発明においては、照明光学系からの照明光が対物レン
ズを透過して被観察物体を照射し、当該物体を観察光学
系で観察でき、且つこの観察時における対物レンズのレ
ンズ群の光軸方向への移動に伴うフレアーについては、
遮光部材を移動させて、その観察光学系への入射を阻止
し得る。
【0015】
【実施例】以下、本発明に係る実体顕微鏡の各別の実施
例につき、図1乃至図14を参照して詳細に説明する。
【0016】第1実施例 図1は、本発明の第1実施例を適用した実体顕微鏡にお
ける光学系の構成を原理的に示す斜視構成図であり、図
2(a),(b) は、同上第1実施例での照明光学系による照
明態様,及び観察光学系へのフレアーの侵入態様を夫々
に説明する側面図、図3(a),(b) は、同上第1実施例で
の観察光学系へのフレアーの侵入排除のための各別の操
作態様例を夫々に説明する側面図である。
【0017】これらの図1乃至図3に示す第1実施例装
置の構成において、101は被観察対象としての物体面
を示し、102は可変作動距離型の群構成による対物レ
ンズ(以下、単に可変WD型対物レンズという)であ
り、103,104は当該可変WD型対物レンズ102
を構成するところの,前記物体面101側から、夫々に
第1レンズ群,及び第2レンズ群である。又、106
a,106bは1対の変倍光学系、107a,107b
は1対の接眼レンズを夫々に示しており、ここでの変倍
光学系106aと接眼レンズ107aとによって一方の
観察光学系105aを構成し、同様に、変倍光学系10
6bと接眼レンズ107bとによって他方の観察光学系
105bを構成すると共に、これら各観察光学系105
a,105bの各光軸113a,113bを前記可変W
D型対物レンズ2の光軸111に対して、観察者側へ平
行に偏心させてある。更に、109は光源、110は反
射鏡を夫々に示しており、ここでの光源109と反射鏡
110とによって照明光学系108を構成する。
【0018】ここで、前記可変WD型対物レンズ102
については、これを2以上の複数のレンズ群によって構
成し、これらの各レンズ群,ここでは、第1レンズ群1
03,及び第2レンズ群104間の相対的間隔を可変操
作することで焦点距離を変化させ、これによってWD
(作動距離)を調整し得るようにした対物レンズであ
り、この第1実施例構成の場合には、当該可変WD型対
物レンズ102を構成する夫々の各第1レンズ群10
3,及び第2レンズ群104の内で、前記被観察対象の
物体面101側の第1レンズ群103に関して、観察時
点でのフレアーを排除するために、適当する任意夫々の
機構手段等を用いることで、以下に続いて述べるよう
に、第2レンズ群104に対する第1レンズ群103の
間隔調整作動に伴い、光軸111に対して第1レンズ群
103の傾斜角度θa1を調整可能にする第1の傾動移動
手段103−A1(図3(a)),或いは光軸111に対す
る第1レンズ群103の偏心量eb1を調整可能にする第
1の平行移動手段103−B1(図3(b))を配して構成
させたものである。
【0019】従って、上記構成による第1実施例の場
合、図2(a) に示されているように、光源109から発
した照明光束112は、反射鏡110で反射された後、
可変WD型対物レンズ102の光軸111に平行な照明
光軸112aによって当該可変WD型対物レンズ102
に入射され、且つ第2レンズ群104,及び第1レンズ
群103を順次に透過して被観察対象の物体面101を
所期通りに照明する。そして、この際、図2(b) に示さ
れているように、可変WD型対物レンズ102における
第2レンズ群104に対して第1レンズ群103の間隔
d1 が調整され、当該第1レンズ群103が物体面10
1に近付けられると、先にも述べた如く、第2レンズ群
104を透過して第1レンズ群103の表面で反射さ
れ、再度,第2レンズ群104を逆透過した反射照明光
束112が、観察の妨げになるフレアーとして、1対か
らなる各観察光学系105a,105bでの変倍光学系
106a,106bに入射されることになる。
【0020】そこで、本第1実施例においては、前記観
察時点でのフレアー入射排除のために、図2(b) での第
1レンズ群103が物体面101に近付けられるのに伴
い、図3(a) に示されているように、第1の傾動移動手
段103−A1の作動により、光軸111に対して第1
レンズ群103を対応する傾斜角度θa1まで傾斜させる
か、或いは、図3(b) に示されているように、第1の平
行移動手段103−B1の作動により、光軸111に対
する第1レンズ群103を偏心量eb1が増加する方向へ
平行移動させるようにしたものであり、これによって当
該第1レンズ群103面に入射される照明光束112の
入射角が大きくされると共に、反射角もまた大きくさ
れ、この結果、反射される照明光束114の各変倍光学
系106a,106bへの入射,つまり、1対からなる
各観察光学系105a,105bに対する有害なフレア
ーの入射が所期通りに排除されるのである。仍って、本
第1実施例によれば、実体顕微鏡における光学系の有害
反射光であるフレアーについて、これを偏光板等を使用
せずに、又、対物レンズが、可変WD型対物レンズであ
っても、極めて容易に防止できる。又、本第1実施例構
成の場合、可変WD型対物レンズを構成する何れのレン
ズ群を傾斜作動,若しくは、平行移動させるようにして
も、同等,又は略同等の作用効果が得られる。尚、ここ
での傾斜移動,及び平行移動の夫々については、これら
を実質的に光軸に対する偏心量の変化と見做すことがで
きる。
【0021】第2実施例 図4は、本発明の第2実施例を適用した実体顕微鏡にお
ける観察光学系の構成と、当該観察光学系へのフレアー
の侵入排除のための操作態様例を説明する側面図であ
る。
【0022】先に述べた第1実施例による図3(a) に示
す装置構成の場合には、可変WD型対物レンズ102を
構成する第1レンズ群103,及び第2レンズ群104
の夫々の内で、第2レンズ群104に対する第1レンズ
群103の群間隔調整作動に伴い、光軸111に対して
第1レンズ群103を傾斜作動させるようにし、これに
よって観察時点における1対の各観察光学系105a,
105bへのフレアーの入射を排除するようにしている
が、この構成では、観察軸が視野中心から幾分かずれる
ことになる。
【0023】そこで、本第2実施例装置においては、前
記第1実施例装置での視野中心からの観察軸のずれを補
正するために、図4に示した如く、第2レンズ群104
に対する第1レンズ群103の群間隔調整作動に伴い、
光軸111に対して第1レンズ群103の傾斜角度を所
定方向に調整する第1の傾動移動手段103−A1の作
動対応に、同時に第2レンズ群104の傾動角度をこれ
とは逆方向に調整作動可能にする第2の傾動移動手段1
04−A1を配して構成させたものである。
【0024】従って、本第2実施例による装置構成の場
合には、前記観察時点でのフレアー入射排除のために、
第1レンズ群103が物体面101に近付けられるのに
伴い、第1の傾動移動手段103−A1の作動により、
光軸111に対して第1レンズ群103を対応する傾動
角度まで変化作動させると共に、同時に第2の傾動移動
手段104−A1の作動により、第2レンズ群104を
逆方向へ所要の傾斜角度まで傾斜させることによって、
視野中心からの観察軸のずれを容易に補正し得るのであ
る。
【0025】第3実施例 図5は、本発明の第3実施例を適用した双眼実体顕微鏡
における観察光学系の構成と、当該観察光学系へのフレ
アーの侵入排除のための操作態様例を説明する側面図で
ある。
【0026】ここでも、上記第1実施例による図3(b)
に示した装置構成の場合には、可変WD型対物レンズ1
02を構成する第1レンズ群103,及び第2レンズ群
104の夫々の内で、第2レンズ群104に対する第1
レンズ群103の間隔調整作動に伴い、光軸111に対
する第1レンズ群103を平行移動させるようにし、こ
れによって観察時点における1対の各観察光学系105
a,105bへのフレアーの入射を排除しており、この
構成においても、観察軸が視野中心から幾分かずれるこ
とになる。
【0027】そこで、本第3実施例装置においては、前
記第1実施例装置での視野中心からの観察軸のずれを補
正するために、同図5に示した如く、第2レンズ群10
4に対する第1レンズ群103の群間隔調整作動に伴
い、光軸111に対する第1レンズ群103の偏心量を
所定方向に調整する第1の平行移動手段103−B1の
作動に合わせて、同時に第2レンズ群104の偏心量を
同一方向に調整作動可能にする第2の平行移動手段10
4−B1を配して構成させたものである。
【0028】従って、本第3実施例による装置構成の場
合には、前記観察時点でのフレアー入射排除のために、
第1レンズ群103が物体面101に近付けられるのに
伴い、第1の平行移動手段103−B1の作動により、
光軸111に対して第1レンズ群103を対応する偏心
量だけ平行移動させると共に、同時に第2の平行移動手
段104−B1の作動により、第2レンズ群104を同
一方向へ所要の偏心量だけ平行移動させることによっ
て、ここでも亦、視野中心からの観察軸のずれを容易に
補正し得るのである。
【0029】第4実施例 図6(a),(b) は、本発明の第4実施例を適用した実体顕
微鏡における観察光学系の構成と、当該観察光学系への
フレアーの侵入排除のための各別の操作態様例を夫々に
説明する側面図である。
【0030】先に述べた第1実施例による図3(a),(b)
に示す装置構成の場合には、可変WD型対物レンズ10
2を構成する第1レンズ群103,及び第2レンズ群1
04の夫々の内で、第2レンズ群104に対する第1レ
ンズ群103の群間隔調整作動に伴い、光軸111に対
して第1レンズ群103を傾斜させ、若しくは平行移動
させるようにしているが、本第4実施例では、可変WD
型対物レンズ102の第2レンズ群104に対する第1
レンズ群103の群間隔調整作動に伴い、光軸111に
対して可変WD型対物レンズ102の全体の傾動角度を
所定方向に調整する第1の傾動移動手段102−A1
(図6(a)), 或いは光軸111に対して可変WD型対物
レンズ102の全体の偏心量を所定方向に調整する第1
の平行移動手段102−B1(図6(b))を配したもので
あり、ここでも亦、前記各実施例の場合と同様,若しく
は略同様な作用効果が得られる。
【0031】第5実施例 図7は、本発明の第5実施例を適用した実体顕微鏡にお
ける光学系の構成を原理的に示す側面図である。
【0032】この図7に示す第5実施例装置の構成にお
いて、201は被観察対象としての物体面を示し、20
2は2つのレンズ群からなる対物レンズである。又、2
03a,203bは複数のレンズ群からなる1対からな
る各ズーム変倍光学系(1対からなる各観察光学系)で
あり、これらの1対の各ズーム変倍光学系203a,2
03bは、前記対物レンズ202よりも上方に配置され
ている。更に、204a,204bは1対からなる各照
明光学系であって、夫々に光源205a,205bと、
照明レンズ206a,206bと、それに、前記1対の
各ズーム変倍光学系203a,203bの光軸上に配置
させたハーフミラー207a,207bとによって構成
したものである。
【0033】従って、本第5実施例の構成においては、
1対からなる各ズーム変倍光学系203a,203bの
内の少なくとも1群が、自身の光軸上を移動するのに伴
い、当該光軸に対して偏心されることで、前記各実施例
の場合と同様に、フレアーを除去することができる。
又、本実施例構成の場合には、各照明光学系204a,
204bにより、各ズーム変倍光学系203a,203
bを透過させて物体面201を照明しているために、倍
率の変更によって視野の範囲も変化するところの,所
謂、ズーム照明をなし得るという利点もある。
【0034】第6実施例 図8は、本発明の第6実施例を適用した実体顕微鏡にお
ける光学系の構成を原理的に示す側面図である。
【0035】この図8に示す第6実施例装置の構成にお
いて、301は被観察対象としての物体面を示し、30
2は可変WD型の対物レンズであり、前記と同様に、第
1レンズ群303,及び第2レンズ群304からなって
いる。又、305は変倍可能な3つのレンズ群306,
307,308によって構成されたズームレンズから成
る観察光学系であり、この変倍可能な観察光学系305
は、前記可変WD型対物レンズ302の光軸上で、これ
よりも上方に配置されている。更に、309a,309
bは1組からなる第1,及び第2の各照明光学系であ
り、夫々に光源310a,310bと、前記可変WD型
対物レンズ302の光軸上に配置させたハーフミラー3
11a,311bとによって構成され、一方の第1の照
明光学系309aは、前記可変WD型対物レンズ302
と変倍可能な観察光学系305との間に配置され、且つ
他方の第2の照明光学系309bは、前記変倍可能な観
察光学系305よりも観察者側に配置されて随時光路中
に挿脱することにより切換え使用可能なように構成させ
たものである。
【0036】従って、本第6実施例の構成においては、
第1,又は第2の各照明光学系309a,309bから
の照明光について、可変WD型対物レンズ302,又は
変倍可能な観察光学系305と可変WD型対物レンズ3
02とを透過させて物体面301を照明することによ
り、ここでの利点としてズーム照明,及び物体面301
にピントの合った照明をなし得る反面,その分だけフレ
アーとなり得るレンズ表面と接合面での反射も多くなっ
て、当該フレアーの発生による危険性も増加することに
なる。そこで、本第6実施例構成では、前記変倍可能な
観察光学系305,及び可変WD型対物レンズ302の
可変操作による各レンズ群間隔の変化に伴い、比較的フ
レアー発生の少ない第1の照明光学系309aと、比較
的フレアー発生が多いものと考えられる第2の照明光学
系309bとを随時に切換えて使用することにより、当
該フレアー光の侵入を低減させ得るのである。
【0037】第7実施例 図9(a),(b) 及び(c) は、本発明の第7実施例を適用し
た実体顕微鏡における観察光学系の構成と、当該観察光
学系へのフレアーの侵入排除のための操作態様例を説明
する側面図である。
【0038】先に述べた第1実施例による図2(a),(b)
(本第7実施例での図9(a),(b) に該当)示す装置構成
の場合には、可変WD型対物レンズ102を構成する第
1レンズ群103,及び第2レンズ群104の夫々の内
で、第2レンズ群104に対する第1レンズ群103の
群間隔調整作動に伴い、図3(a),(b) に示すように、光
軸111に対して第1レンズ群103を傾斜作動,又は
平行移動させるようにし、これによって観察時点におけ
る第1,第2の各観察光学系105a,105bへのフ
レアーの入射を排除するようにしている。
【0039】これに対して、本第7実施例構成において
は、前記第2レンズ群104に対する第1レンズ群10
3の群間隔調整作動に伴い、図9(c) に見られるよう
に、照明光学系108における反射鏡110の配置位置
を平行移動させることによって、可変WD型対物レンズ
102の光軸111に対し、当該照明光学系108から
の照明光束112の照明光軸112aの入射される位置
を所要偏心量だけ変化させ、これによって観察光学系1
05a,105bへのフレアー光の侵入を阻止するよう
にしたものである。又、本第7実施例構成の場合には、
前記第1実施例でのように、第2レンズ群104に対す
る第1レンズ群103の群間隔調整作動に伴い、当該第
1レンズ群103を偏心させることがないので、レンズ
収差上の影響がなく、物体面101の像を良好に観察し
得る。
【0040】第8実施例 図10(a),(b) は、本発明の第8実施例を適用した実体
顕微鏡における光学系の構成を原理的に示す夫々に側面
図であり、又、図11(a),(b) は、同上第8実施例での
透過・遮光フィルターの各別例を示す夫々に平面説明図
である。
【0041】この図10(a),(b) に示す第8実施例装置
の構成において、401は被観察対象としての物体面を
示し、402は可変WD型の対物レンズであり、前記と
同様に、第1レンズ群403と第2レンズ群404とか
らなっている。又、405a,405bは1対からなる
変倍可能な各観察光学系を示し、406は照明光学系で
あり、夫々に光源407と、反射鏡408とからなって
いる。そして亦、409a,409bは前記可変WD型
の対物レンズ402と1対の変倍可能な各観察光学系4
05a,405bとの間に介在して配置された夫々に円
板状をなす1対の各透過・遮光フィルターを示してお
り、これらの各透過・遮光フィルター409a,409
bとしては、例えば、図11(a) に示されているよう
に、透明な透過部分410aと不透明な遮光部分410
bとを交互に平行して縞状に形成するか、又は図11
(b) に示されているように、透明な透過部分411aと
不透明な遮光部分411bとを交互に同芯上で縞状に形
成したものであってよく、当該各透過・遮光フィルター
309a,309bについては、この場合、各観察光学
系405a,405bでの各光軸414a,414b上
を上下方向,或は水平方向に偏心移動させ得るようにし
たものである。
【0042】従って、本第8実施例の構成においては、
図10(a) に示されているように、前記第1実施例での
図2(a) の場合と同様に、光源407から発した照明光
束413は、反射鏡408で反射された後、可変WD型
対物レンズ402の光軸412に平行な照明光軸413
aによって当該可変WD型対物レンズ402に入射さ
れ、且つ第2レンズ群404,及び第1レンズ群403
を順次に透過して被観察対象の物体面401を照明す
る。そして、この際、図10(b) に示されているよう
に、可変WD型対物レンズ402における第2レンズ群
404に対して第1レンズ群403の間隔d1 が調整さ
れ、当該第1レンズ群403が物体面401に近付けら
れると、先にも述べた如く、第2レンズ群404を透過
して第1レンズ群403の表面で反射され、再度,第2
レンズ群404を逆透過した反射照明光束415が、観
察の妨げになるフレアーとして、1対の各観察光学系4
05a,405bに入射されようとするが、この場合に
は、各透過・遮光フィルター409a,409bを上
下,或は水平方向に偏心移動させることで、当該フレア
ーの入射を夫々の遮光部分410b,又は411bによ
って阻止し得るのである。
【0043】第9実施例 図12(a),(b) は、本発明の第9実施例を適用した実体
顕微鏡における光学系の構成を原理的に示す夫々に側面
図であり、又、図13(a),(b) は、同上第9実施例での
透過・遮光フィルターの各別例を示す夫々に平面説明図
である。
【0044】この図12(a),(b) に示す第9実施例装置
の構成においても、前記第8実施例の場合と同様に、5
01は被観察対象としての物体面、502は第1レンズ
群503と第2レンズ群504とからなる可変WD型の
対物レンズ、505a,505bは1対からなる変倍可
能な各観察光学系、506は夫々に光源507と反射鏡
508とからなる照明光学系である。又、509a,5
09bは前記可変WD型の対物レンズ502と1対の変
倍可能な各観察光学系505a,505bとの間に介在
して配置された夫々に円板状をなす各透過・遮光フィル
ターを示しており、これらの各透過・遮光フィルター5
09a,509bとしては、例えば、図13(a) に示さ
れているように、不透明な円板の中心510から夫々に
異なった半径位置で放射状位置を占めて所定直径による
複数個の透過穴部511a,511b,‥‥,511n
を穿設するか、又は図13(b) に示されているように、
不透明な円板の中心510から夫々に異なる半径位置で
連続する透過穴部,つまり換言すると、所定幅で渦巻き
方向に延びる透過穴部512を穿設したものであってよ
く、当該各透過・遮光フィルター509a,509bに
ついては、この場合、各観察光学系505a,505b
の光軸515a,515b上で回転移動させ得るように
したものである。
【0045】従って、本第9実施例の構成においても、
図12(a) に示されているように、前記第1実施例での
図2(a) の場合と同様に、光源507から発した照明光
束514は、反射鏡508で反射された後、可変WD型
対物レンズ502の光軸513に平行な照明光軸514
aによって当該可変WD型対物レンズ502に入射さ
れ、且つ第2レンズ群504,及び第1レンズ群503
を順次に透過して被観察対象の物体面501を照明す
る。そして、この際、図12(b) に示されているよう
に、可変WD型対物レンズ502における第2レンズ群
504に対して第1レンズ群503の間隔d1 が調整さ
れ、当該第1レンズ群503が物体面501に近付けら
れると、ここでも亦、第2レンズ群504を透過して第
1レンズ群503の表面で反射され、再度,第2レンズ
群504を逆透過した反射照明光束516が、観察の妨
げになるフレアーとして、同様に1対の各観察光学系5
05a,505bに入射されようとするが、この場合、
各透過・遮光フィルター509a,509bを回動移動
させることで、各透過穴部511a,511b,‥‥,
511nと512とを除く不透明な円板部分において、
当該フレアーの入射を阻止し得るのである。尚、ここで
前記各透過・遮光フィルター509a,509bにおけ
る透過穴部511a,511b,‥‥,511nと51
2との各穿設位置によっては、観察像面の明るさにムラ
を生ずる場合もあるが、各観察光学系505a,505
bへのフレアーの入射による観察不能に比較するとき、
十分に有効である。
【0046】第10実施例 図14(a),(b) は、本発明の第10実施例を適用した実
体顕微鏡における光学系の構成を原理的に示す夫々に側
面図である。
【0047】この図14(a),(b) に示す第10実施例装
置の構成においても、前記第8,第9実施例の各場合と
同様にして、601は被観察対象としての物体面、60
2は第1レンズ群603と第2レンズ群604とからな
る可変WD型の対物レンズを示している。又、605
a,605bは1対の各変倍光学系606a,606b
と1対の各明るさ絞り607a,607bとからなる夫
々の各観察光学系であり、当該各明るさ絞り607a,
607bについては、その光軸613a,613bに対
する偏心量を水平方向に調整する各平行移動手段105
−A1a,105−A1bを配してある。更に、608
は夫々に光源609と反射鏡610とからなる照明光学
系である。
【0048】従って、本第10実施例の構成でも、図1
4(a) に示されているように、前記第1実施例での図2
(a) の場合と同様に、光源609から発した照明光束6
12は、反射鏡610で反射された後、可変WD型対物
レンズ602の光軸611に平行な照明光軸612aに
よって当該可変WD型対物レンズ602に入射され、且
つ第2レンズ群604,及び第1レンズ群603を順次
に透過して被観察対象の物体面601を照明する。そし
て、この際、図12(b) に示されているように、可変W
D型対物レンズ602における第2レンズ群604に対
して第1レンズ群603の間隔d1 が調整され、当該第
1レンズ群603が物体面601に近付けられると、こ
こでも亦、第2レンズ群604を透過して第1レンズ群
603の表面で反射され、再度,第2レンズ群604を
逆透過した反射照明光束614が、観察の妨げになるフ
レアーとして、同様に1対の各観察光学系605a,6
05bに入射されようとするが、この場合には、1対の
各観察光学系605a,605bでの各明るさ絞り60
7a,607bを各平行移動手段105−A1a,10
5−A1bにより、その光軸613a,613bに対す
る偏心量を調整することによって、当該フレアーの入射
を阻止し得るのである。
【0049】
【発明の効果】以上、各実施例によって詳述したよう
に、この発明の第1,乃至第5の各発明による実体顕微
鏡においては、夫々に特殊な光学素子等を用いることな
く、併せて、比較的簡単且つ安価な構成により、しか
も、レンズ群間隔が変化する対物レンズ,及び観察光学
系の構成であっても、当該観察光学系へのフレアー光の
侵入を容易に排除し得るもので、結果的に、被観察物体
における良好な観察像が得られるという優れた特長を有
するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の発明を適用した第1実施例での
実体顕微鏡における光学系の構成を原理的に示す斜視構
成図である。
【図2】(a),(b) は、同上第1実施例での照明光学系に
よる照明の態様,及び観察光学系へのフレアーの侵入を
夫々に説明する側面図である。
【図3】(a),(b) は、同上第1実施例での観察光学系へ
のフレアーの侵入排除のための各別の操作態様例を夫々
に説明する側断面図である。
【図4】本発明の第1の発明を適用した第2実施例での
実体顕微鏡における観察光学系の構成と、当該観察光学
系へのフレアーの侵入排除のための操作態様例とを説明
する側面図である。
【図5】本発明の第1の発明を適用した第3実施例での
実体顕微鏡における観察光学系の構成と、当該観察光学
系へのフレアーの侵入排除のための操作態様例とを説明
する側面図である。
【図6】(a),(b) は、本発明の第1の発明を適用した第
4実施例での実体顕微鏡における観察光学系の構成と、
当該観察光学系へのフレアーの侵入排除のための操作態
様例とを夫々に説明する側面図である。
【図7】本発明の第2の発明を適用した第5実施例での
実体顕微鏡における観察光学系の構成と、当該観察光学
系へのフレアーの侵入排除のための操作態様例とを説明
する側面図である。
【図8】本発明の第3の発明を適用した第6実施例での
実体顕微鏡における観察光学系の構成と、当該観察光学
系へのフレアーの侵入排除のための操作態様例とを説明
する側面図である。
【図9】(a),(b) 及び(c) は、本発明の第4の発明を適
用した第7実施例での実体顕微鏡における観察光学系の
構成と、当該観察光学系へのフレアーの侵入排除のため
の操作態様例とを夫々に説明する側面図である。
【図10】(a),(b) は、本発明の第5の発明を適用した
第8実施例での実体顕微鏡における観察光学系の構成
と、当該観察光学系へのフレアーの侵入排除のための操
作態様例とを夫々に説明する側面図である。
【図11】(a),(b) は、同上第8実施例での透過・遮光
フィルターの各別例を示す夫々に平面説明図である。
【図12】(a),(b) は、本発明の第5の発明を適用した
第9実施例での実体顕微鏡における観察光学系の構成
と、当該観察光学系へのフレアーの侵入排除のための操
作態様例とを夫々に説明する側面図である。
【図13】(a),(b) は、同上第9実施例での透過・遮光
フィルターの各別例を示す夫々に平面説明図である。
【図14】(a),(b) は、本発明の第5の発明を適用した
第10実施例での実体顕微鏡における観察光学系の構成
と、当該観察光学系へのフレアーの侵入排除のための操
作態様例とを夫々に説明する側面図である。
【図15】従来の第1例での実体顕微鏡における観察光
学系の構成を説明する側面図である。
【図16】従来の第2例での実体顕微鏡における観察光
学系の構成を説明する斜視説明図である。
【図17】(a),(b) は、同上第2例での実体顕微鏡にお
ける観察光学系の構成と、当該観察光学系へのフレアー
の侵入排除のための操作態様例とを夫々に説明する側面
図である。
【符号の説明】
101,201,301,401,501,601 被
観察対象の物体面 102,202,302,402,502,602 可
変作動距離(WD)型の対物レンズ 103,303,403,503,603 対物レンズ
の第1対物レンズ群 104,304,404,504,604 対物レンズ
の第2対物レンズ群 105a,405a,605a 一方の観察光学系 105b,405b,606b 他方の観察光学系 106a,606a 一方の観察光学系の変
倍光学系 106b,606b 他方の観察光学系の変
倍光学系 107a 一方の観察光学系の接眼レンズ 107b 他方の観察光学系の接眼レンズ 108,406,506,608 照明光学系 109,407,507,609 照明光学系の光源 110,408,508,610 照明光学系の反射鏡 111,412,513,611 対物レンズの光軸 112,413,514,612 照明光束 112a,413a,514a,610a 照明光軸 113a,414a,515a,613a 一方の観察
光学系の光軸 113b,414b,515b,613b 他方の観察
光学系の光軸 114,115,415,516,614 反射照明光
束 203a 一方のズーム変倍光学系 203b 他方のズーム変倍光学系 204a 一方の照明光学系 204b 他方の照明光学系 205a 一方の照明光学系の光源 205b 他方の照明光学系の光源 206a 一方の照明光学系の照明レンズ 206b 他方の照明光学系の照明レンズ 207a 一方の照明光学系のハーフミラー 207b 他方の照明光学系のハーフミラー 305 変倍可能な観察光学系 306,307,308 変倍可能なズームレンズ群 309a 第1の照明光学系 309b 第2の照明光学系 310a 第1の照明光学系の光源 310b 第2の照明光学系の光源 311a 第1の照明光学系のハーフミラー 311b 第2の照明光学系のハーフミラー 405a,505a,606a 一方の変倍可能な観察
光学系 405b,505b,606b 他方の変倍可能な観察
光学系 409a,509a 一方の透過・遮光フィルター 409b,509b 他方の透過・遮光フィルター 410a 一方の透過・遮光フィルターの透過部分 410b 他方の透過・遮光フィルターの透過部分 411a 一方の透過・遮光フィルターの遮光部分 411b 他方の透過・遮光フィルターの遮光部分 510 不透明円板の中心 511a,511b,‥‥,511n 透過穴部 512 透過穴部 607a 一方の明るさ絞り 607b 他方の明るさ絞り 102−A1,103−A1 第1の傾動操作手段 102−B1,103−B1 第1の平行移動手段 104−A1 第2の傾動移動手段 104−B1 第2の平行移動手段 105−A1a,105−A1b 平行移動手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のレンズ群を含み、少なくとも1つ
    のレンズ群が光軸方向に移動可能に構成された対物レン
    ズと、 前記対物レンズを射出した光を受ける観察光学系と、 前記対物レンズを介して被観察物体に照明光を照射する
    照明光学系とを夫々に備え、 前記対物レンズ中には、前記移動するレンズ群の移動作
    動に伴い、当該対物レンズの光軸に対する偏心量が変化
    するレンズ,又はレンズ群を配したことを特徴とする実
    体顕微鏡。
  2. 【請求項2】 対物レンズと、 複数のレンズ群を含み、少なくとも1つのレンズ群が光
    軸方向に移動可能に構成されて、前記対物レンズを射出
    した光を受ける変倍可能な観察光学系と、 前記対物レンズ,及び前記観察光学系の移動するレンズ
    群を介して被観察物体に照明光を照射する照明光学系と
    を夫々に備え、 前記観察光学系中には、前記移動するレンズ群の移動作
    動に伴い、当該観察光学系の光軸に対する偏心量が変化
    するレンズ,又はレンズ群を配したことを特徴とする実
    体顕微鏡。
  3. 【請求項3】 複数のレンズ群を含み、少なくとも1つ
    のレンズ群が光軸方向に移動可能に構成された対物レン
    ズと、 複数のレンズ群を含み、少なくとも1つのレンズ群が光
    軸方向に移動可能に構成されて、前記対物レンズを射出
    した光を受ける変倍可能な観察光学系と、 前記対物レンズを介して被観察物体に照明光を照射する
    第1の照明光学系と、 前記対物レンズ,及び前記観察光学系の移動可能なレン
    ズ群を介して被観察物体に照明光を照射する第2の照明
    光学系とを夫々に備え、 前記対物レンズの移動するレンズ群の移動作動に伴い、
    前記第1,第2の照明光学系を切換え得るようにしたこ
    とを特徴とする実体顕微鏡。
  4. 【請求項4】 複数のレンズ群を含み、少なくとも1つ
    のレンズ群が光軸方向に移動可能に構成された対物レン
    ズと、 当該対物レンズを射出した光を受ける観察光学系と、 前記対物レンズを介して照明光を被観察物体に照射する
    照明光学系とを夫々に備え、 前記対物レンズの移動するレンズ群の移動作動に伴い、
    当該対物レンズの光軸に対する前記照明光学系の光軸の
    偏心量を変化させ得るようにしたことを特徴とする実体
    顕微鏡。
  5. 【請求項5】 複数のレンズ群を含み、少なくとも1つ
    のレンズ群が光軸方向に移動可能に構成された対物レン
    ズと、 当該対物レンズを射出した光を受ける観察光学系と、 前記対物レンズを介して被観察物体に照明光を照射する
    照明光学系と、 前記観察光学系の光路中に配された遮光部材とを夫々に
    備え、 前記対物レンズの移動するレンズ群の移動作動に伴い、
    前記遮光部材を移動させ得るようにしたことを特徴とす
    る実体顕微鏡。
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