JPH0727967Y2 - パチンコ機における球切り装置 - Google Patents

パチンコ機における球切り装置

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JPH0727967Y2
JPH0727967Y2 JP5965792U JP5965792U JPH0727967Y2 JP H0727967 Y2 JPH0727967 Y2 JP H0727967Y2 JP 5965792 U JP5965792 U JP 5965792U JP 5965792 U JP5965792 U JP 5965792U JP H0727967 Y2 JPH0727967 Y2 JP H0727967Y2
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prize balls
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、パチンコ機の球切り
装置に関し、更に詳しくは、パチンコ球を利用したゲー
ムで発生した入賞の成立に対する球排出指令に基いて、
球貯留送出部側に用意されているパチンコ球を所定数ず
つ排出する球切り装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】パチンコ機に装備されているこの種の球切
り装置は、一般に賞球排出装置とも呼ばれて実施されて
おり、パチンコゲーム中に発生したセーフ球、あるいは
図柄同志の組合わせにより成立した入賞に対する賞球排
出条件に基いて、1回毎または1単位毎の作動により、
所定数の賞球を排出するようになっている。そしてこの
ような球切り装置について、従来から提案、実施されて
いる形態のものとして大別的にみると、以下のものが挙
げられる。
【0003】(a) 球供給路の上流側と下流側との所定
間隔部位に一組の電磁ソレノイドを配設し、各ソレノイ
ドの可動部に球供給路に対して出没変位し得る開閉式の
規制弁を連結する。そして両規制弁間に位置する所定個
数のパチンコ球を1単位分の賞球としたもとで、球排出
指令に基く夫々のソレノイドの設定交互作動により、双
方の規制弁を交互に出没開閉制御させて、当該回分の賞
球排出(球切り)と、次回分の賞球収容(球詰め)とを行な
い得る形態。 (b) 球供給路の出口下方に所定個数のパチンコ球を1
単位分の賞球として収容、排出し得る球ケースを傾動可
能に装備する。そしてセーフ球の処理時に連動される連
動操作機構部の作動またはセーフ球の検出記憶条件に関
連される電動操作機構部の作動を利用して、球ケースを
1回ずつ傾動させて、当該回分の賞球排出(球切り)と、
次回分の賞球収容(球詰め)とを行ない得る形態。また球
ケースを縦向きまたは斜状に定置セットして、その上流
端入口と下流端出口とに各々の開閉弁を配設する。そし
て連動操作機構部または電動操作機構部の作動を利用し
て、双方の開閉弁を交互に開閉制御させて、賞球の排出
と収容とを行ない得る形態。 (c) 球供給路の所要部位に、外周に多数個の球受部を
等ピッチで形成配置した爪車状(鎖車状)の球送り盤を設
置して球受部の一部を路内に臨ませる一方、この球送り
盤に対して電磁ソレノイドおよびレバー等、あるいはモ
ータおよびギヤ等を含む電動制御機構部を関連付ける。
そして電動制御機構部の通電作動前では、球送り盤が球
止め状態で停止保持されているもとで、球出指令に応答
する電動制御機構部の通電作動時に、球送り盤が回転フ
リー状態に解放されて路内の球を受けながら所定ピッチ
(1回転を含む)に亘り回転されたり、所定角度分を回転
されて、予め設定された個数の賞球の排出作動を行ない
得る形態。
【0004】ちなみに前述した夫々の球切り装置(賞球
排出装置)について、(a)〜(c)項における夫々の電動
操作制御形態のものでは、セーフ球が1球ずつ電気的に
検出(記憶)されて処理される場合や、図柄同志の組合わ
せによる入賞成立(得点)が電気的に検出判定される場合
に対して適用され、一方(b)項における機械的排出作動
形態のものでは、セーフ球が1球ずつ機械的に確認処理
される場合に対して適用される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】前述した(a)〜(c)項
に係る何れの形態の球切り装置についても、構成部材お
よび関連部品等が多いことから、必然的に装置全体が大
型で複雑となり、取扱いの容易な小型化やユニット化を
図ることが極めて困難である。このため定格的なサイズ
とされている現行のパチンコ機に装備される機構セット
盤においては、セット盤自体の外郭サイズや各部分間の
スペース等に自ずと制限があるもとで、各形態の球切り
装置を実施する場合にはかなりの制約を受けることにな
る。現にこのセット盤では、装置の装備に関連して各部
分の縮小化が強いられており、スペース等に係る有効な
利用が難しい状況にある。
【0006】一方近年のパチンコ機では、設定されたゲ
ーム内容が異なる各機種毎において、遊技盤の各部の入
賞口に入ったセーフ球を価値別に区分して、夫々のセー
フ球に対して獲得されるべき賞球の個数を一定の多数個
と少数個とに予め設定すると共に、区分排出するように
したものが開発されつつあり、これに適合し得る球切り
装置が要望されている。この要望に係る技術的対応策と
して、第一には一定多数個用と一定少数個用の2基以上
の装置を装備することが提案される。しかしこの対応策
では、装置全体があまりにも大型化し、しかも各基の装
置に対して賞球用の供給路、更にはセーフ球用の処理部
を夫々用意しなければならず、機構セット盤全体が大型
でコスト高にもなる。その上、機種毎によって賞球個数
が増減変更される場合では、別途用意される多数個用と
少数個用の各装置を交換セットしなければならない。こ
のため現実として、実施し難い問題があった。
【0007】そこで前述した対応策とは別に、1基の球
切り部において、賞球の区分排出を可能とする技術、言
換えると所要とする多数個と少数個との2通り以上の区
分排出ができる1基共通の球切り装置の提案が望まれて
いる。しかしこの要望に対応して前述した各形態の装置
をみた場合、以下の提案がなされている。
【0008】(a)項の形態では、球供給路の所要部位に
3基以上の電磁ソレノイドおよび規制弁を配設し、必要
があれば球数変更を考慮して夫々のソレノイドおよび規
制弁を位置調節可能に設定する。このもとで、夫々のセ
ーフ球の処理に対応して各位置のソレノイドおよび規制
弁を交互に開閉的に制御し得る型式。 (b)項の形態では、球ケースの各列の収容路に特別な開
閉制御手段を個々に付設して、収容路を単列と複列とに
区分して開閉制御し得る型式、あるいは複列の収容路の
中段所要位置に特別な開閉制御手段を付設して、収容路
を下段部と全体とに区分して開閉制御し得る型式。 (c)項の形態において、球供給路が2列の場合では、各
列毎に球送り盤および電動制御機構部を設置して、賞球
の多数個用と少数個用とに区分制御し得る型式。また球
供給路が1列の場合では、1基の球送り盤に対して2通
り以上に回転停止を図り得る手段や、停止位置の検出手
段等を付設して電動制御機構部の切換え作動に基いて、
多数個用と少数個用とに区分排出し得る型式。
【0009】しかしこれら何れの提案型式の球切り装置
にあっても、大型化、複雑化は免れなかった。
【0010】
【考案の目的】本考案は、前述した課題を好適に解決す
るべく提案されたものであって、構成の簡素化、ひいて
は装置全体の小型化を図り、パチンコ球(賞球)の供給経
路の所要部位に簡単に装備可能とすると共に、賞球を1
個ずつカウント検出排出する態様に基いて、球排出条件
に対して排出すべき賞球を所定個数に簡単に変更可能と
し得る低コストの球切り装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を達成するため本考案は、パチンコゲームにおけ
る所定の入賞成立時に対して、適宜制御回路装置から発
信される排出指令に応答作動されて所定個数の賞球をカ
ウント排出する装置にあって、賞球用の貯留供給経路と
排出経路との間の所定部位に対して着脱可能に位置決め
セットされたケースと、このケースの側部に成形されて
前記賞球用の夫々の経路に縦通され、賞球を1球ずつ通
入させて所定内部に形成された消勢路部から静的に通出
させ得る通路と、該通路の消勢路部の適宜上方に設置さ
れて、同通路内に通入される賞球の有無に基いて、1球
ずつカウント検出した信号を前記制御回路装置へ入力さ
せ得る検出手段と、この検出手段の適宜下方において、
同手段で検出される賞球に対する球切り前の拘束位置と
球切り時の解放位置とに変位可能にされた規制部材と、
前記ケースの他側部に設置され、前記検出手段の検出制
御をなす前記制御回路装置から発信される排出指令条件
に応答制御作動されて、前記規制部材を一旦解放位置に
切換え操作した後再び元の拘束位置へ復帰させ得る電動
操作具とを備え、前記制御回路装置から発信される前記
排出指令に応答する賞球排出制御作動について、予め設
定された個数分の賞球に係るカウント検出の開始時から
満了時で当該回の作動を終了するよう設定したことを特
徴とする。
【0012】
【作用】賞球用の貯留供給経路側から通路に通入した賞
球の最先行球が、拘束位置にある規制部材で停留待機さ
れて検出手段により初期検出されているもとで、入賞成
立に対して適宜制御回路装置から球排出指令が発信され
たことに応答して、電動操作具が作動されて規制部材を
解放位置に切換え操作する。これにより最先行球から上
方に連なる賞球が1球ずつ検出手段を通出してカウント
検出されて、通路から排出経路へ排出される。この賞球
カウント通出状況において、排出分の賞球に係るカウン
ト検出条件が予め設定された所定満了値に達した時点
で、当該の球排出指令の終了停止に基く電動操作具の停
止復帰および規制部材の拘束位置での停止に従って、賞
球排出制御作動が終了されて所定個数分の賞球を排出す
る。
【0013】
【実施例】次に、本考案に係るパチンコ機における球切
り装置について、好適な実施例を挙げて添付図面を参照
しながら以下詳細に説明する。
【0014】先ず図1に裏側全体が略示されるパチンコ
機について要約説明すると、外枠1に組付けられた前枠
2の裏側に機構セット盤3がセットされている。このセ
ット盤3では、賞球の貯留供給ならびに排出に係る手段
として、図示のように相当量の賞球を収容給出し得るタ
ンク4と、このタンク4からの賞球を整列流出し得る2
列路の整流樋5と、該整流樋5からの賞球を減圧化して
送出し得る1列路の送出樋6とが連設されており、この
送出樋6の出口下部に後述する本実施例の球切り装置M
が設置されている。そして該装置Mの下方に賞球用の排
出路7が画成されて、その途上の供給口8を介して上の
球皿(図示せず)に連絡される一方、その下流端出口を介
して下の球皿(図示せず)に連絡される。
【0015】なお機構セット盤3におけるその他の構成
として、図1に略示するように、前記整流樋5を送出樋
6との直交連絡部分に、2列の賞球を1球ずつ交互に受
入れて単列化する球送り整列機構部9が装備されてい
る。また遊技盤(図示せず)の裏面主要部に適した広さの
窓口10の下方に、アウト球用の排出路11とセーフ球
用の集合排出路12が画成されており、集合排出路12
の途上にセーフ球処理装置13が装備されている。この
処理装置13は、全てのセーフ球についてスイッチ14
で1球ずつ検出して、電磁ソレノイド15で切換え操作
されるストッパ16により一旦停留させ、当該セーフ球
に対する後述の賞球排出作動終了時に、ソレノイド15
の作動により変位操作されたストッパ16から解放して
排出処理する電動検出処理形態とされている(図2参
照)。一方排出路7と球抜き路17との連絡部分に、球
抜き操作用手段としてスイッチ(図示せず)のON時に適
宜通電作動されるロータリーソレノイド18と、該ソレ
ノイド18で制御されて双方の路7,17を切換え開閉
し得る切換えレバー19とが設けられている(図4およ
び図5参照)。ちなみに送出樋6および各路7,11,1
2,17は、カバー(図示せず)で覆蓋される。
【0016】前述した機構セット盤3における賞球供給
排出経路の所要部位に実施される本実施例の球切り装置
Mは、電動検出形式の1球単位カウント検出排出態様の
ものであって、その基本的な構成としては、図3〜図5
に示すように、装置の本体とされる合成樹脂成形の1つ
のケース21において、側方に縦通成形された単列の通
路23と、通路23の上部に設置された賞球用の検出手
段29と、通路23の外側部に設置された電動操作具3
1と、この操作具31の作動変化により通路23に対す
る開閉方向へ出没変位操作される賞球用の規制部材34
等を備えて、全体がケース単位で容易に取扱い得るユニ
ット化されている。なおケース21の開口面にはカバー
(図示せず)が取着されて、通路23および各部材が覆蓋
される。
【0017】このような球切り装置Mにおいて、前記ケ
ース21は通路23と各部材用の取着部22とを合わせ
て一体成形されており、そして前述した送出樋6と排出
路7との間における設置部20に対してビス止めを利用
して着脱可能に位置セットされている。このケース21
の通路23は、図4に示す如く、送出樋6の下端出口と
排出路7の上端入口とに整合縦通される単列路とされて
おり、その途中部分(図示中段部分)に賞球の落下通出勢
力を軽減化するための消勢路部24が一連に成形されて
いる。この消勢路部24では、路内の一側(図示左側)に
賞球を一旦受止めて斜状面を利用して静的に通出案内し
得る球受け案内部25が突設されている一方、路内の他
側(図示右側)に膨出壁26が形成されて、両者25,2
6間に1球分に適した通出間隔を保有している。また通
路23の上部に検出手段用のセット部27が形成されて
いると共に、一側部の上部に規制部材用の出入口28が
形成されている。
【0018】一方前記検出手段29は、前述の送出樋6
から通路23に通入される賞球を1球ずつ検出するもの
で、光センサ形式例のものが前記セット部27に水平の
向きで位置決めセットされて、その検出口部30を消勢
路部24に整合している。そして検出口部30内におけ
る発光部と受光部(共に図示せず)の間において、受光
(ON)状態では「球無」の検出条件に、非受光(OFF)状
態では「球有」の検出条件に設定されている。このもと
で、「球無、球有」の各検出条件に係るON,OFF信号
が電気的な制御回路装置Cに入力制御されて、これに基
いて検出口部30を通入、通出する賞球の個数がカウン
ト検出されるようになっている。但しこの検出手段29
の検出口部30の開口下面と、前記消勢路部24の球受
け案内部25の上面との間隔は、賞球1個分に適した通
出寸法に設定されている。
【0019】そして前記電動操作具31は、図示例のよ
うなフラッパー形式のソレノイドがケース21の取着部
22中央に設置されており、そして前記検出手段29の
「球有」検出条件時に可動状態とされたもとで、制御回路
装置Cから発信される賞球排出指令条件に基いて設定通
りに通電励磁されて、その磁着部32に牽引方向の磁着
力を発生し得るようになっている。これに対して前記規
制部材34は、金属材成形されたものであって、その下
部が電動操作具31の支持枠33に傾動可能に支持され
ると共に、ばね36で常には拘束位置側へ付勢されてお
り、その上部には前記出入口28を利用して検出手段2
9の検出口部30の下方に対して出没(開閉)変位し得る
規制弁部35が形成されている。そしてこの部材34
は、電動操作具31の磁着力により切換え変位されて、
その規制弁部35を検出口部30内の賞球に対する通常
の球切り前の拘束位置と、球切り時の解放位置とに保持
し得るようになっている。
【0020】このように構成された本実施例の球切り装
置Mは、遊技に供されるパチンコ機の電源投入状態にお
いて、通常では図4に例示する作動前状態に静止保持さ
れており、電動操作具31が未作動(停止)状態にあるこ
とに対して、規制部材34が前述した拘束位置に保持さ
れている。この状態において賞球の貯留通入状態をみる
と、タンク4内に投入されたパチンコ球が賞球として整
流樋5から送出樋6に整列通入されて、通路23から検
出手段29の検出口部30に入った最先行球が、前記規
制部材34の規制弁部35で拘束停留される。これによ
りこの停留球に続く相当数の賞球が、双方の樋6,5に
亘り連続整列状態で排出可能に収容保持される。
【0021】
【実施例の作用】次に、前述した本実施例に係るパチン
コ機における球切り装置の作用につき説明する。実施例
のパチンコ機では、パチンコゲーム中にアウト口、各入
賞口に入った遊技球がアウト球、セーフ球とされて最終
的には裏側の機構セット盤3の各排出路11,12から
機外へ排出される。このゲームにおいて、集合排出路1
2から通出される全てのセーフ球については、前述した
ようにセーフ球処理装置13において、1球ずつ検出さ
れて暫時停留待機された後の適時点(後述する賞球排出
作動の終了時)で、停留解除されて排出処理される(図2
参照)。そしてこのセーフ球処理毎における検出信号が
前記制御回路装置Cに入力されることになり、これに基
いて同装置Cから当該セーフ球に対する1回ずつの賞球
排出指令が発信されて、本実施例の球切り装置Mが作動
されることになる。
【0022】そこで前述したセーフ球処理に対応する本
実施例の球切り装置Mの制御作動について、以下に説明
する。
【0023】すなわち装置Mは通常図4に示す作動前状
態に保持されており、そして検出手段29が前述した賞
球供給経路部内における最先行端の賞球を検知して「球
有」検出信号を制御回路装置Cに入力している状態で排
出作動が可能とされる。このもとで前述のセーフ球処理
装置13の検出信号に応答して制御回路装置Cから設定
内容の排出指令が発信されると、電動操作具31が通電
励磁されて、その磁着部32で発生した磁着力により規
制部材34を牽引する。これにより同部材34が解放位
置へ切換え変位されて、その規制弁部35が出入口28
から路外へ退避した状態のまま暫時保持される。
【0024】この規制部材34の解放状態中において、
送出樋6側に連なる賞球は、検出手段29の検出口部3
0から通路23の下方へ連続的に通出される。この通出
状況について、図4および図5を参照して具体的にみる
と、検出口部30内に停留している第1番目の球が規制
弁部35から解放されるやいなや通出落下した直後に、
消勢路部24内の球受け案内部25上に一旦受止められ
る。この時点で、上方の第2番目の球が第1番目の球と
当接したまま検出口30に入りかかった状態にある(図
5)。そして球受け案内部25上の第1番目の球が消勢
路部24内に転落した時点で、第2番目の球が検出口部
30を通入出して案内部25上に受止められた後に、消
勢路部24に転落する。以降同様に、検出口部30から
1球ずつ順次通出した賞球が、球受け案内部25で好適
に消勢されて、最終的には通路23の下流から排出路7
に通出して上の球皿および下の球皿へ排出される。
【0025】前述した賞球の消勢通出状態にあって、検
出手段29は賞球1球ずつに係る検出条件として、図4
および図5を対比して理解できるように、賞球が検出口
部30に入った時点で「球有」検出とされ、同口部30か
ら通出した時点で既に「球無」検出とされて、1回ずつの
ON・OFF状態を1球毎に繰返し行ない、この検出信
号を制御回路装置Cへ入力することに基いて、同装置C
では「球無」検出時を基準として1球分ずつのカウント検
出をなす。そして実際のカウント検出条件が、予め設定
入力されている所定個数N分の満了値に達した時点で、
カウント検出満了に伴い当該回の賞球排出指令を終了停
止する。なおこの時点において、検出口部30を通出し
た最終N番目の賞球をみると、球受け案内部25に受止
められて消勢路部24に転落しようとする状態にある。
【0026】そしてこの信号条件に基いて、前記電動操
作具31が即時に消磁停止されて磁着部32の磁着力を
消去する。この結果、前記規制部材34が磁着部32か
ら解放されるやいなや、ばね36により元の拘束位置へ
復帰されて、その規制弁部35を出入口28から路内に
突入させて検出口部30の下方に臨ませ、同口部30に
入りかかっている次の賞球、つまり(N+1)個目の賞球
を係止して拘束停留させる(図4の状態を参照)。これに
より当該のセーフ球に対する1回の賞球排出作動が終了
されて、所定N個の賞球を速やかに排出し得る。
【0027】なお賞球排出作動の終了時点において、検
出手段29は(N+1)番目の賞球に対して初期の「球有」
検出条件とされる。一方前記セーフ球処理装置13で
は、制御回路装置Cから発信される制御信号に基いて、
電磁ソレノイド15が通電励磁されてストッパ16を解
放位置に切換え操作して、前記セーフ球を解放通出処理
する。そして同セーフ球の排出に伴い、スイッチ14が
非検出条件になった時点の信号に基いて、ソレノイド1
5が消磁停止されてストッパ16を元の拘束位置に復帰
させて次のセーフ球処理状態に戻される。
【0028】このように本実施例の球切り装置Mでは、
セーフ球がセーフ球処理装置13で1球ずつ検出した時
点を基準例として、賞球排出指令に応答して排出作動を
行ない、排出された所定個数の賞球のカウント検出満了
時点で作動を終了し得るものである。そして具体的な賞
球個数の排出態様については、装置M自体の実施条件に
委ねられることになり、前述した共通な構成および可動
設定条件等のもとで、下記の例が容易に可能であり、ま
た必要に応じて好適に採用できる。
【0029】(a) 全てのセーフ球の賞球獲得価値が一
律とされている場合にあっては、各セーフ球に対する賞
球排出指令に基く1回分の作動において、例えば10〜
15個範囲の何れか一定多数個の賞球を排出する定数排
出例。 (b) 普通セーフ球と特定セーフ球との賞球獲得価値が
予め区分されている場合にあっては、各セーフ球毎に対
する普通用、特定用の賞球排出指令に基く夫々の1回分
の作動において、前記の一定多数個の賞球と、例えば1
〜9個範囲の何れか一定少数個の賞球とを区分排出する
異数個区分排出例。
【0030】ここで、前述した本実施例装置Mによる賞
球排出の保全対策について付記する。すなわち当該回の
排出作動中において、通路23への球通入不良が生じた
場合、検出手段29がこの直前の有効賞球をカウント検
出した時点から設定時間以上に亘り「球無」検出条件とさ
れることに応答して、制御回路装置Cでは、ノーカウン
ト検出状況を判断して当該賞球排出指令を即時中断する
ことになる。これにより装置M自体は、電動操作具31
の消磁停止および規制部材34の拘束位置への復帰の状
態で排出作動を中断する。そして球流れ不良が解消され
て通路23内に再び賞球が正常通入されると、検出手段
29が検出口部30で停留された賞球を新たに検出した
ことに応答して、セーフ球検出停留条件のもとで、制御
回路装置Cから当該回の賞球排出指令が再発信される。
これにより装置M自体は、電動操作具31の再通電励磁
および規制部材34の解放位置への変位の状態で当該回
の排出作動を再開して残り分の賞球をカウント排出し得
る。
【0031】なお前述した実施例の球切り装置Mでは、
検出手段29について光センサ形式を例示したが、球通
過型の磁気センサ形式を使用してもよい。またセーフ球
の1球に対する賞球の個数について、例えば1〜15個
までの1種類(1通りの一定数)に設定するだけでなく、
予め2種類(所要とする多数個と少数個)以上に区分設定
し、遊技の状況等に応じて区分検出される各セーフ球や
図柄組合わせによる当り等の入賞成立に対して何れか片
方種類の賞球を排出するように構成してもよい。
【0032】
【考案の効果】以上詳述したように、本考案に係るパチ
ンコ機における球切り装置によれば、電動検出形式の1
球単位カウント排出形態にあって、賞球用の貯留供給経
路側から通路に通入する賞球の初期検出状態において、
所定の入賞成立に対して発信される排出指令に応答して
電動操作具の作動および規制部材の解放時状態に基く賞
球排出制御作動を開始して、賞球を1球ずつカウント検
出しながら連続的に排出し得、そして排出された賞球の
カウント検出満了時点で電動操作具の停止および規制部
材の拘束位置での停止に基いて当該回の作動を終了し得
る。このようにして入賞成立毎に対する排出指令に応答
した制御作動を毎回安定して行ない、予め設定されたカ
ウント検出満了条件毎の賞球を的確に排出することがで
きる。
【0033】しかも本考案装置では、通路に臨ませた賞
球用の検出手段と電動操作具および規制部材をもって構
成されるものであるから、装置全体が冒頭で述べた各形
式、形態の装置と比較して大幅に小型化し得ると共に、
制御作動も簡素化し得る。そしてこのような基本的構成
にあって、夫々の入賞成立に対する賞球の個数設定に際
しては、各部材の交換や特別な組合わせ等を一切不要と
したまま唯単に制御回路装置に設定される排出指令条
件、つまりカウント検出満了条件を予め適宜選定してお
くだけの対応で、極めて容易にかつ正確に設定すること
ができる。従って、これに基いて装置自体の排出態様に
ついても、所定個数の1通りの変更設定や多数個と少数
個との複通りの変更設定も簡単になし得、夫々の定めら
れた個数の賞球を排出することができる。
【0034】特に本考案装置では、賞球用の貯留供給経
路と排出経路との間の所定部位に対して着脱可能に位置
決めセットされるケースにおいて、消勢路部を有する通
路を成形すると共に、賞球用の検出手段および規制部材
そして電動操作具の全ての構成部材を組込んで、全体を
このケース単位で構成することができる。これにより装
置自体が本体とされるケースのサイズをもってコンパク
トにまとめ得ると共に、容易に取扱うことができ、その
管理更には機構セット盤に対する設置(実施)が至極楽に
できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ機の裏側、主として球切り装置を装備
した機構セット盤を略示する背面図である。
【図2】図1中のII部を拡大したセーフ球処理装置部分
の詳細図である。
【図3】球切り装置のセット前状態を略示する正面図で
ある。
【図4】球切り装置の実施状態における作動前(球止め)
状態を略示する正面図である。
【図5】球切り装置の実施状態における作動時(球切り)
状態を略示する正面図である。
【符号の説明】
21 ケース 23 通路 24 消勢路部 29 検出手段 31 電磁操作具 34 規制部材 C 制御回路装置 M 球切り装置

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パチンコゲームにおける所定の入賞成立
    時に対して、適宜制御回路装置(C)から発信される排出
    指令に応答作動されて所定個数の賞球をカウント排出す
    る装置にあって、 賞球用の貯留供給経路と排出経路との間の所定部位に対
    して着脱可能に位置決めセットされたケース(21)と、 このケース(21)の側部に成形されて前記賞球用の夫々の
    経路に縦通され、賞球を1球ずつ通入させて所定内部に
    形成された消勢路部(24)から静的に通出させ得る通路(2
    3)と、 該通路(23)の消勢路部(24)の適宜上方に設置されて、同
    通路(23)内に通入される賞球の有無に基いて、1球ずつ
    カウント検出した信号を前記制御回路装置(C)へ入力さ
    せ得る検出手段(29)と、 この検出手段(29)の適宜下方において、同手段(29)で検
    出される賞球に対する球切り前の拘束位置と球切り時の
    解放位置とに変位可能にされた規制部材(34)と、 前記ケース(21)の他側部に設置され、前記検出手段(29)
    の検出制御をなす前記制御回路装置(C)から発信される
    排出指令条件に応答制御作動されて、前記規制部材(34)
    を一旦解放位置に切換え操作した後再び元の拘束位置へ
    復帰させ得る電動操作具(31)とを備え、 前記制御回路装置(C)から発信される前記排出指令に応
    答する賞球排出制御作動について、予め設定された個数
    分の賞球に係るカウント検出の開始時から満了時で当該
    回の作動を終了するよう設定したことを特徴とするパチ
    ンコ機における球切り装置。
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