JPH07278983A - 弾性糸 - Google Patents

弾性糸

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JPH07278983A
JPH07278983A JP6074952A JP7495294A JPH07278983A JP H07278983 A JPH07278983 A JP H07278983A JP 6074952 A JP6074952 A JP 6074952A JP 7495294 A JP7495294 A JP 7495294A JP H07278983 A JPH07278983 A JP H07278983A
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JP
Japan
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molecular weight
elastic
ether glycol
polytetramethylene ether
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JP6074952A
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Kenichi Katsuo
憲一 勝尾
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Toyobo Co Ltd
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Toyobo Co Ltd
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 弾性回復に優れたポリウレタン重合体からの
成形体、特にポリウレタン弾性糸を得る。 【構成】 高分子量成分を溶媒分配法により、通常のポ
リテトラメチレンエーテルグリコールから除去した、高
分子量成分除去ポリテトラメチレンエーテルグリコール
を使用して、ポリウレタン重合体を得て、このポリウレ
タン重合体を用いて成形体、弾性糸を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は弾性回復性に優れた弾性
糸に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から弾性回復性に優れた弾性糸を得
る目的で原料として使用する高分子グリコールの分子量
を小さくすることや得られた弾性糸を熱処理することな
どが推奨されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】弾性糸はその加工およ
び使用に際し、伸長・収縮の繰り返し変形をうける収縮
のとき回復性が不良であると、加工糸・製品の寸法があ
わなかったり、緊迫力が小さくなったりすることがあ
る。本発明の目的は、このような回復性を改善しようと
するものであり、同時に物性の改善された弾性糸を提供
するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、数平均分子量
が1250〜2750の両末端基に水酸基を有するポリ
テトラメチレンエーテルグリコールと有機ジイソシアネ
ート化合物とを1/1.4〜1/2.7のモル比で反応
させて得られる末端基にイソシアネート基を有する中間
重合体に有機ジアミン化合物を反応させてセグメント化
ポリウレタンを得るに際し、高分子量成分が実質的に排
除されたポリテトラメチレンエーテルグリコールを用い
てセグメント化ポリウレタンポリマーを得、このセグメ
ント化ポリウレタンポリマーからの紡糸用原液を紡糸す
ることによって得られる弾性回復性に優れた弾性糸であ
る。
【0005】セグメント化ポリウレタンの原料として使
用されるポリテトラメチレンエーテルグリコールは分子
量の増加とともにその融点が上昇していくことがみられ
る。また高分子量のポリテトラメチレンエーテルグリコ
ールを用いてセグメント化ポリウタンを得、紡糸して得
られた弾性糸はそれが伸長されたときポリテトラメチレ
ンエーテルグリコールセグメントも同時に伸長され、結
晶化することがみられる。この結晶化がおきると弾性糸
はその弾性回復性が阻害される。その反面低分子量のテ
トラメチレンエーテルグリコールを用いてセグメント化
ポリウレタンを得、紡糸して得られた弾性糸は伸長によ
るポリテチトラメチレンエーテルグリコールセグメント
の結晶はみられないが、ポリテトラメチレンエーテルグ
リコールセグメントの分子量が低いため必要な伸度が得
られない。弾性糸として良好な物性を得るためには本発
明にあるように、数平均分子量が1250〜2750の
ポリテトラメチレンエーテルグリコールを使うことがの
ぞましい。しかしながら、この範囲のポリテトラメチレ
ンエーテルグリコールを使用しても弾性糸の伸長による
ポリテトラメチレンエーテルグリコールセグメントの結
晶化がみられそのため弾性回復性がよくないことがみら
れる。
【0006】これらを解決するために、ポリテトラメチ
レンエーテルグリコールの高分子量を分離除去したもの
を用いてセグメント化ポリウレンを得、紡糸して弾性糸
を得る。このようにしてえられた弾性糸は伸長によって
ポリテトラメチレンエーテルグリコールセグメントの結
晶か抑制され、その結果として良好な弾性回復性を示
す。高分子成分が排除されたポリテトラメチレンエーテ
ルグリコールはつぎのようにして得られる。ジオキサン
と水との混合物にポリテトラメチレンエーテルグリコー
ルを溶解させ静置すると二層に分離する。下層には分子
量の小さなポリテトラメチレンエーテルグリコール、上
層には分子量の大きなポリテトラメチレンエーテルグリ
コールが含まれる。これを分離したのち溶媒を留去し加
熱乾燥し下層部分から高分子量成分が除去されたポリテ
トラメチレンエーテルグリコールが得られる。このポリ
テトラメチレンエーテルグリコールを用いセグメント化
ポリウレタンを得て、紡糸して弾性糸を得る。このよう
にして得られた弾性糸は良好な弾性回復性を示す。
【0007】即ち、高分子成分が排除されたポリテトラ
メチレンエーテルグリコールを用いることにより、良好
な弾性回復性をもつ弾性糸を得ることができる。ここで
用いられるポリテトラメチレンエーテルグリコールは高
分子量成分だけ排除さているもので十分であり低分子量
成分が含有されていてもかまわない。むしろ低分子成分
が含有されている場合のほうが良好な物性を示す。ま
た、数平均分子量が1250〜2750が好ましく、さ
らに1600〜2400の数平均分子量が好ましい。本
発明で使用される有機ジイソシアネート化合物として
は、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、
2,4−トルエンジイソシアネート、1,4−フェニレ
ンジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタ
ンジイソシアネート等が挙げられる。とくに、p,p’
−ジフェニルメタンジイソシアネート(4,4’−ジフ
ェニルメタンジイソシアネート)が好ましい。
【0008】さらに、有機ジイソシアネート化合物は、
イソシアネート基と水酸基との比が1.4から2.7の
間で使用される。さらに好ましくはこの比は1.5から
2.2の間である。有機ジアミンとしては、ヒドラジ
ン、エチレンジアミン、1,2−プロピレンジアミン、
1,4−ブチレンジアミン、1,6−ヘキサメチレンジ
アミン、1,3−シクロヘキシルジアミン、4,4’−
ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジシク
ロヘキシルメタン、m−キシリレンジアミンおよびその
水添物、p−キシリレンジアミンおよびその水添物等の
ジアミンまたはそっらの混合物が挙げられる。これらの
ジアミンのうち、良好な物性を与えるものとし、エチレ
ンジアミン、1,2−ジアミノプロパンまたはこれらの
混合物が好ましい。重合反応のときに使用される不活性
溶媒としては、N,N−ジメチルフォルムアミド、N,
N−ジメチルアセトアミド、N,N,N’,N’−テト
ラメチル尿素、N−メチルピロリドン、ジメチルスルフ
ォキシド等の極性溶媒が挙げられる。また、ポリテトラ
メチレンエーテルグリコールの高分子量成分を排除する
ときの溶媒としては、ジオキサンと水との混合物が用い
られる。ジオキサンと水との混合比は容量で85:15
〜65:35の比率で用いられる。
【0009】セグメント化ポリウレタンは例えば次のよ
うにして得られる。高分子量成分が排除され乾燥された
ポリテトラメチレンエーテルグリコールに対して過剰モ
ルの有機ジイソシアネート化合物が加えられ加熱され
る。このようにして得られた中間重合体を不活性溶媒に
溶解した後、有機ジアミンを加えて鎖延長してポリマー
溶液が得られる。得られたポリマー溶液には、必要に応
じて抗酸化剤、紫外線吸収剤、顔料、第三級アミノ化合
物等の添加物が加えられる。セグメント化ポリウレタン
ポリマーは、該ポリマー溶液からフイルム、繊維等に成
形され実用に供せられる。成形に際しては、良好な物性
を得るために好適な溶液のポリマー濃度、溶液粘度があ
る。即ち、ポリマー濃度が高くなりすぎると構造粘性の
発現によって流動性が低下し成形しがたいものとなる。
また、ポリマー濃度が低くなりすぎると成形の時に除去
されるべき溶媒の量が増えるため経済性の面からみて好
ましいものではない。溶液粘度にも好適な範囲がある。
あまり低い粘度では繊維を得るには滴さず、望ましい溶
液のポリマー濃度は、約25〜37重量%であり、溶液
粘度は30°Cで1500〜3000ポイズである。
【0010】このようにして得られたポリマー溶液を通
常の方法で乾式紡糸して、仮撚り等の方法でフイラメン
トを収束せしめ油剤が付与され弾性繊維(弾性糸)が得
られる。このようにして得られた弾性繊維は弾性回復が
良好であり加工製品の特性も改善される。ポリマー溶液
の粘度は、ポリマー溶液を30°Cの恒温槽中に置き溶
液の温度を一定にしたのち、回転粘度計(例えば、東京
計器製B型粘度計)で測定される。ポリテトラメチレン
エーテルグリコールの末端水酸基を測定して、この末端
水酸基の値から数平均分子量が決められる。末端水酸基
の測定はJIS K 1557 6.4項に同様の方法
で行い、単位はmgKOH/gで表す。弾性繊維(弾性
糸)の弾性回復の評価は次のようにして行われる。40
dの弾性糸に40mgの重りを下げた状態で弾性糸に1
00mm間隔の印を付す(L0)。そして、その間隔が
200mm(L1 )になるまで伸長し、そのまま24時
間(20°C,65Rh%)固定する。24時間後、糸
を無緊張状態にし10分間放置する。そののち、糸に4
0mgの重りを下げて最初につけた印の間隔の長さを測
る(L2 )。そして弾性回復率をつぎの式から算出す
る。(測定は特記しないかぎり20°C,65Rh%で
行う)弾性回復率=〔(L1 −L2 )/(L1
0 )〕×100この弾性回復率が0%であるというこ
とは、伸長された弾性糸の張力が除かれたあと糸は全く
収縮しないことを示し、弾性回復率が100%であると
いうことは、伸長された弾性糸の張力が除かれたあと糸
が完全に元の長さに戻ることを示すものである。この弾
性回復率は、95%以上であることが製品に好ましく、
本発明の弾性糸の特性である。
【0011】弾性糸以外のポリウレタン重合体からの弾
性体の弾性回復の評価は次のようにして行う。溶液重合
て得られた重合体溶液を約3%の濃度に溶媒で希釈し乾
燥皮膜厚さが約50〜60μmになるように、清浄なガ
ラス板上に拡げられる。これを乾燥し弾性体皮膜が得ら
れる。このようにして得られた弾性体皮膜からJISK
6301 13.2項記載の方法で短冊状1号型(幅
5mm,長さ100mm,厚さ50〜60μm)を打ち
抜き試験片とする。これを、引っ張り試験機にセット
し、毎分1000%の速度で2倍の長さまで伸長しその
まま10分間保持する。10分後元の長さまで戻し、引
っ張り試験機から外して10分後に標線間の長さを測定
する。そして弾性回復率は下記の式で算出する。測定条
件は、10°C、20°Cで行う。 弾性回復率=〔(L1 −L2 )/(L1 −L0 )〕×100 L0 は伸長前の標線間の長さ(40mm)、L1 は伸長
された時の長さ(80mm)、L2 は張力がき除かれた
時の10分後の長さ(mm)
【0012】本発明を以下の実施例により説明する。な
おこれらの実施例は本発明を例示するものであり、限定
するものではない。実施例中、部は重量を示し、弾性回
復率の評価は前記の方法に従った。
【実施例】
実施例1.数平均分子量2480(水酸基価45.24
mgKOH/g)のポリテトラメチレンエーテルグリコ
ール1000部をジオキサンと水との混合物(10/
4,Volume)2800部に加え激しくかき混ぜ
た。5分間かき混ぜた後そのまま室温で静置し、二層に
分離したものを上層と下層に分離し各々ロータリーエバ
ポレーターで溶媒を留去した。下層部から得られたポリ
テトラメチレンエーテルグリコールに上記の混合溶媒2
800部を加え同様の操作を行った。さらに同様の操作
を2回繰り返し、各々の段階で得られた下層部分からの
ポリテトラメチレンエーテルグリコールを混合し減圧下
で16時間105°Cで乾燥した。その結果652部の
高分子量成分が除去されたポリテトラメチレンエーテル
グリコールが得られた。得られたポリテトラメチレンエ
ーテルグリコールは59.94mgKOH/gの水酸基
価で数平均分子量は1872であった。こうして得られ
たポリテトラメチレンエーテルグリコール370部と
4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート100部
とを重合容器に仕込み、かき混ぜながら70°Cに加熱
した。1時間加熱したのち加熱を停止し、N,N−ジメ
チルアセトアミド910部を加え、冷却しながら、反応
混合物を溶解させ、内温度が10°Cになったとき、
1,2−ジアミノプロパン14部、N,N−ジエチルア
ミン1.4部をN,N−ジメチルアセトアミド200部
に溶解させた溶液をかき混ぜながら徐徐に滴下した。約
170部を滴下したところで、冷却を停止し、さらに残
りの溶液を滴下した。全部のアミン溶液を滴下、添加し
たのち、N,N−ジエチルアミン1.8部をN,N−ジ
メチルアセトアミド28部に溶解させた溶液を添加し
た。得られたポリマー溶液の粘度は30°Cで2690
ポイズであった。
【0013】上記のポリマー溶液1500部に、ステア
リン酸マグネシウムの15重量%N,N−ジメチルアセ
トアミド分散液を6部加え、さらに1,3,5−トリス
(4−t−ブチル−ヒドロキシ−2,6−ジメチル−ベ
ンジル)イソシアヌル酸4.5部、ポリ(N,N−ジエ
チルアミノエチル)メタクリレートの50重量%N,N
−ジメチルアセトアミド溶液13.5部、二酸化チタン
の30重量%N,N−ジメチルアセトアミド分散液を6
部を加えて45分間かき混ぜて、粘度が30°Cで22
70ポイズの紡糸用原液を得た。この紡糸用原液を毎分
8.1gの割合で4つの細孔を有する紡糸口金へ供給
し、細孔から熱風中へ押し出し溶媒を蒸発させた。乾燥
された糸条は旋回する空気流を発生する仮撚機に通し、
仮撚りを付与した後オイリングローラーに接触させた。
オイル(油剤)の付着量が糸条にたいして6重量%にな
るようにオイリングローラーの表面速度を調節した。オ
イルを付与された糸条(弾性糸)は毎分550mの速度
でボビンに巻き取った。100gの弾性糸をボビンに巻
き取って40dの弾性糸チーズを得た。得られたボビン
上の糸条(弾性糸)即ちチーズを45°Cの雰囲気で2
4時間放置したのち、糸の弾性回復率を測定した。弾性
回復率は97.1%であり、弾性糸の伸度は417%で
あった。
【0014】実施例2.実施例1で得られたポリテトラ
メチレンエーテルグリコール93.6部と4,4’−ジ
フェニルメタンジイソシアネート21.2部とを重合容
器に仕込み、かき混ぜながら70°Cに加熱した。80
分間加熱したのち加熱を停止し、N,N−ジメチルアセ
トアミド225部を加え、冷却しながら、反応混合物を
溶解させ、内温度が10°Cになったとき、1,2−ジ
アミノプロパン0.8部、N,N−ジエチルアミン0.
25部、エチレンジアミン1.4部をN,N−ジメチル
アセトアミド30部に溶解させた溶液をかき混ぜながら
徐徐に滴下した。約25部を滴下したところで、冷却を
停止し、さらに残りの溶液を滴下した。全部のアミン溶
液を滴下、添加したのち、N,N−ジエチルアミン0.
5部をN,N−ジメチルアセトアミド17部に溶解させ
た溶液を添加した。このポリマー溶液に、ステアリン酸
マグネシウムの15重量%N,N−ジメチルアセトアミ
ド分散液を1.5部加え、45分間かき混ぜて、粘度が
30°Cで2310ポイズの液とした。
【0015】このポリマー溶液、3gを50mlビーカ
ーに採取しN,N−ジメチルアセトアミド10部を加
え、希釈した。12.5cm×12.5cmの清浄なガ
ラス板を水平に調節しその上に前記希釈溶液を静かに拡
げ、赤外線ランプで加熱乾燥した。乾燥された後さらに
減圧乾燥器で減圧下で乾燥した。ガラス板上の皮膜を静
かに剥がし、JIS K 6301 13.2記載の短
冊状1号型試料を得た。皮膜の厚さは56μmであっ
た。弾性回復率は10°Cで91%、20°Cで96%
であり良好な回復性を示した。
【0016】実施例3.数平均分子量2820(水酸基
価39.78mgKOH/g)のポリテトラメチレンエ
ーテルグリコール1000部をジオキサンと水との混合
物(10/3,Volume)2800部に加え激しく
かき混ぜた。5分間かき混ぜた後そのまま室温で静置
し、二層に分離したものを上層と下層に分離し各々ロー
タリーエバポレーターで溶媒を留去した。下層部から得
られたポリテトラメチレンエーテルグリコールに上記の
混合溶媒2800部を加え同様の操作を行った。さらに
同様の操作を2回繰り返し、各々の段階で得られた下層
部分からのポリテトラメチレンエーテルグリコールを混
合し減圧下で16時間105°Cで乾燥した。その結果
580部の高分子量成分が除去されたポリテトラメチレ
ンエーテルグリコールが得られた。得られたポリテトラ
メチレンエーテルグリコールは55.82mgKOH/
gの水酸基価で数平均分子量は2010であった。
【0017】こうして得られたポリテトラメチレンエー
テルグリコール500部と4,4’−ジフェニルメタン
ジイソシアネート112.5部とを重合容器に仕込み、
かき混ぜながら70°Cに加熱した。1時間加熱したの
ち加熱を停止し、N,N−ジメチルアセトアミド120
0部を加え、冷却しながら、反応混合物を溶解させ、内
温度が10°Cになったとき、1,2−ジアミノプロパ
ン4.2部、N,N−ジエチルアミン1.4部エチレン
ジアミン8部をN,N−ジメチルアセトアミド180部
に溶解させた溶液をかき混ぜながら徐徐に滴下した。約
135部を滴下したところで、冷却を停止し、さらに残
りの溶液を滴下した。総量181部のアミン溶液を滴
下、添加したのち、N,N−ジエチルアミン1.8部を
N,N−ジメチルアセトアミド80部に溶解させた溶液
を添加した。 上記のポリマー溶液1500部に、ステ
アリン酸マグネシウムの15重量%N,N−ジメチルア
セトアミド分散液を6部加え、さらに1,3,5−トリ
ス(4−t−ブチル−ヒドロキシ−2,6−ジメチル−
ベンジル)イソシアヌル酸4.5部、ポリ(N,N−ジ
エチルアミノエチル)メタクリレートの50重量%N,
N−ジメチルアセトアミド溶液13.5部、二酸化チタ
ンの30重量%N,N−ジメチルアセトアミド分散液を
60部を加えて45分間かき混ぜて、粘度が30°Cで
2020ポイズの紡糸用原液を得た。この紡糸用原液を
毎分12.9gの割合で7つの細孔を有する紡糸口金へ
供給し、細孔から熱風中へ押し出し溶媒を蒸発させた。
乾燥された糸条は旋回する空気流を発生する仮撚機に通
し、仮撚りを付与した後オイリングローラーに接触させ
た。オイル(油剤)の付着量が糸条にたいして4重量%
になるようにオイリングローラーの表面速度を調節し
た。オイルを付与された糸条(弾性糸)は毎分500m
の速度でボビンに巻き取った。100gの弾性糸をボビ
ンに巻き取って70dの弾性糸チーズを得た。得られた
ボビン上の糸条(弾性糸)即ちチーズを45°Cの雰囲
気で24時間放置したのち、糸の弾性回復率を測定し
た。弾性回復率は20°Cで96.2%であった。
【0018】比較例1.実施例1において、高分子量成
分が除去されたポリテトラメチレンエーテルグリコール
のかわりに数平均分子量が1850の市販のポリテトラ
メチレンエーテルグリコールを用いた以外は、同様に行
って、ポリマー溶液を得た。ポリマー溶液の粘度は30
°Cで2410ポイズであった。実施例1と同様に添加
剤を加えて粘度が30°Cで2030ポイズである紡糸
用原液を得た。実施例1と同様に紡糸し、40d(デニ
ール)の弾性糸チーズを得た。弾性糸の弾性回復率は9
3.8%であり、伸度は488%であった。
【0019】比較例2.実施例2において、高分子量成
分が除去されたポリテトラメチレンエーテルグリコール
のかわりに数平均分子量が1850の市販のポリテトラ
メチレンエーテルグリコールを用いた以外は、同様に行
って、ポリマー溶液を得た。ポリマー溶液の粘度は30
°Cで2410ポイズであった。実施例2と同様の処理
を行って厚さ58μmの皮膜を得た。JIS K 63
01 13.2記載の短冊状1号型試料を得、弾性回復
率の測定を行った。弾性回復率は10°Cで72%、2
0°Cで92%であった。
【0020】
【発明の効果】本発明の、高分子量成分が除去されたポ
リテトラメチレンエーテルグリコールを使用してポリウ
レタン重合体を得て、このポリウレタン重合体から種々
の成形体をえる時、該成形体の弾性回復が優れたものと
なる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 数平均分子量が1250〜2750の両
    末端基に水酸基を有するポリテトラメチレンエーテルグ
    リコールと有機ジイソシアネート化合物とを1/1.4
    〜1/2.7のモル比で反応させて得られる末端基にイ
    ソシアネート基を有する中間重合体に有機ジアミン化合
    物を反応させてセグメント化ポリウレタンを得るに際
    し、高分子量成分が実質的に排除されたポリテトラメチ
    レンエーテルグリコールを用いてセグメント化ポリウレ
    タンポリマーを得、このセグメント化ポリウレタンポリ
    マーからの紡糸用原液を紡糸することによって得られる
    弾性回復性に優れた弾性糸。
  2. 【請求項2】 セグメント化ポリウレタンが、非プロト
    ン性極性溶媒中で重合されたことを特徴とする請求項1
    記載の弾性糸。
  3. 【請求項3】 有機ジイソシアネート化合物がジフェニ
    ルメタンジイソシアネート、有機ジアミンが少なくとも
    エチレンジアミンあるいは1,2−ジアミノプロパンま
    たはその混合物から構成されることを特徴とする請求項
    1記載の弾性糸。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2001040345A1 (en) * 1999-12-03 2001-06-07 Du Pont-Toray Company, Ltd. Spandex having low set at low temperatures
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