JPH07278907A - パンティストッキングの連続縫製装置 - Google Patents
パンティストッキングの連続縫製装置Info
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- JPH07278907A JPH07278907A JP9301794A JP9301794A JPH07278907A JP H07278907 A JPH07278907 A JP H07278907A JP 9301794 A JP9301794 A JP 9301794A JP 9301794 A JP9301794 A JP 9301794A JP H07278907 A JPH07278907 A JP H07278907A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 パンティストッキング縫製の能率向上を図る
ことができる連続縫製装置を提供する。 【構成】 複数の咬持部材20を備えた股上自動縫製機
Pと、複数の吸引部材30,30aを備えたつま先自動
縫製機Tと、これら両縫製機P,Tの接続部に設けら
れ、股上自動縫製機Pからつま先自動縫製機Tにパンテ
ィストッキング半製品を受渡す把持部材50とを含んで
なり、把持部材50の把持具を後退位置で吸引部材3
0,30aの移動軌跡内から速やかに退避させ、また吸
引部材30,30aに脚部をたくし上げて裏返し状とす
る第1及び第2の巻上げローラを吸引部材30,30a
に追従移動させ、これによって吸引部材30,30aの
停止時間を短縮し、パンティストッキングの縫製能率を
向上させる。
ことができる連続縫製装置を提供する。 【構成】 複数の咬持部材20を備えた股上自動縫製機
Pと、複数の吸引部材30,30aを備えたつま先自動
縫製機Tと、これら両縫製機P,Tの接続部に設けら
れ、股上自動縫製機Pからつま先自動縫製機Tにパンテ
ィストッキング半製品を受渡す把持部材50とを含んで
なり、把持部材50の把持具を後退位置で吸引部材3
0,30aの移動軌跡内から速やかに退避させ、また吸
引部材30,30aに脚部をたくし上げて裏返し状とす
る第1及び第2の巻上げローラを吸引部材30,30a
に追従移動させ、これによって吸引部材30,30aの
停止時間を短縮し、パンティストッキングの縫製能率を
向上させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パンティストッキン
グの股上部を縫製する股上縫製機と、つま先縫製機とを
接続したパンティストッキングの連続縫製装置、特に縫
製スピードをアップさせることができるようにした連続
縫製装置に関する。
グの股上部を縫製する股上縫製機と、つま先縫製機とを
接続したパンティストッキングの連続縫製装置、特に縫
製スピードをアップさせることができるようにした連続
縫製装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パンティストッキングを製造するには、
原糸から編立てられた二本の筒状ストッキング素材を左
右合せ、パンティ部となる股上部分を股上縫製機によっ
て縫製し、パンティストッキング半製品を形成し、次い
で該半製品の両脚部つま先部分をつま先縫製機で縫製す
ることによって1個のパンティストッキングを得るもの
である。そして、この縫製作業を完了したパンティスト
ッキングは更に染色、セット仕上げ包装等各種の作業工
程を経て製品となる。
原糸から編立てられた二本の筒状ストッキング素材を左
右合せ、パンティ部となる股上部分を股上縫製機によっ
て縫製し、パンティストッキング半製品を形成し、次い
で該半製品の両脚部つま先部分をつま先縫製機で縫製す
ることによって1個のパンティストッキングを得るもの
である。そして、この縫製作業を完了したパンティスト
ッキングは更に染色、セット仕上げ包装等各種の作業工
程を経て製品となる。
【0003】上記の股上自動縫製機とつま先自動縫製機
はそれぞれ単独の機械として構成され、以前は各縫製機
間におけるパンティストッキング半製品の運搬や供給作
業が必要で極めて多くの労力と時間を費やす結果とな
り、パンティストッキング縫製工程の能率向上の弊害と
なっていた。
はそれぞれ単独の機械として構成され、以前は各縫製機
間におけるパンティストッキング半製品の運搬や供給作
業が必要で極めて多くの労力と時間を費やす結果とな
り、パンティストッキング縫製工程の能率向上の弊害と
なっていた。
【0004】このため、本出願人は、股上自動縫製機と
つま先自動縫製機を接続し、両縫製機間におけるパンテ
ィストッキング半製品の移送を自動的に行なうことによ
り、パンティストッキング縫製作業工程の能率化と省力
化を図り、人件費、運転管理費等の大幅な低減を可能に
するパンティストッキングの一貫縫製方法及び装置を本
出願人が特公昭61−21430号によって提案した。
つま先自動縫製機を接続し、両縫製機間におけるパンテ
ィストッキング半製品の移送を自動的に行なうことによ
り、パンティストッキング縫製作業工程の能率化と省力
化を図り、人件費、運転管理費等の大幅な低減を可能に
するパンティストッキングの一貫縫製方法及び装置を本
出願人が特公昭61−21430号によって提案した。
【0005】この一貫縫製装置は、複数の咬持部材を備
えた股上自動縫製機と、複数の吸引部材を備えたつま先
自動縫製機と、これら両縫製機の接続部に設けられた把
持部材とを含んでなり、前記股上自動縫製機の1個の咬
持部材上においてパンティストッキング半製品の両脚部
を自由に分離させた状態でパンティ部を咬持し、前記接
続部においてつま先自動縫製機の一対の吸引部材に両脚
部の片方ずつを吸気捕捉し、更に接続部において咬持部
材によるパンティ部の咬持を解放すると共に、把持部材
の作用によりパンティ部を裏返しにして一対の吸引部材
上に被せることによって、パンティストッキング半製品
を股上自動縫製機からつま先自動縫製機に受渡すように
なっている。また、つま先自動縫製機においては、一対
の吸引部材に装着したパンティストッキング半製品の両
脚部を外部からたくし上げて吸引部材の外部に裏返し状
に引き出し、両吸引部材の先端に突出させた両脚部のつ
ま先部分を吸引部材の移動途中でミシンで縫製し、パン
ティストッキングの縫製を完了する。
えた股上自動縫製機と、複数の吸引部材を備えたつま先
自動縫製機と、これら両縫製機の接続部に設けられた把
持部材とを含んでなり、前記股上自動縫製機の1個の咬
持部材上においてパンティストッキング半製品の両脚部
を自由に分離させた状態でパンティ部を咬持し、前記接
続部においてつま先自動縫製機の一対の吸引部材に両脚
部の片方ずつを吸気捕捉し、更に接続部において咬持部
材によるパンティ部の咬持を解放すると共に、把持部材
の作用によりパンティ部を裏返しにして一対の吸引部材
上に被せることによって、パンティストッキング半製品
を股上自動縫製機からつま先自動縫製機に受渡すように
なっている。また、つま先自動縫製機においては、一対
の吸引部材に装着したパンティストッキング半製品の両
脚部を外部からたくし上げて吸引部材の外部に裏返し状
に引き出し、両吸引部材の先端に突出させた両脚部のつ
ま先部分を吸引部材の移動途中でミシンで縫製し、パン
ティストッキングの縫製を完了する。
【0006】ところで、上記のような一貫縫製装置を用
い、更に縫製スピードを向上させ、能率化を図るには、
パンティストッキング半製品の受渡しに要する時間を短
縮し、間欠移動する吸引部材の停止時間を短くする必要
がある。
い、更に縫製スピードを向上させ、能率化を図るには、
パンティストッキング半製品の受渡しに要する時間を短
縮し、間欠移動する吸引部材の停止時間を短くする必要
がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の一貫縫製装置は、両縫製機の接続部に設けられ
た把持部材が吸引部材の長手方向に沿ってのみ進退動自
在となり、一対の把持具をパンティストッキング半製品
の受渡し後に両縫製機間の待機位置に戻すまで、吸引部
材を移動させることができないと共に、一対の吸引部材
からパンティストッキング素材の脚部を外部にたくし上
げて裏返す工程は、停止する吸引部材と対向する位置に
巻上げローラを配置し、吸引部材の停止中にたくし上げ
を行なうようになっていたので、このたくし上げに必要
な時間だけ吸引部材を停止させなければならない。
た従来の一貫縫製装置は、両縫製機の接続部に設けられ
た把持部材が吸引部材の長手方向に沿ってのみ進退動自
在となり、一対の把持具をパンティストッキング半製品
の受渡し後に両縫製機間の待機位置に戻すまで、吸引部
材を移動させることができないと共に、一対の吸引部材
からパンティストッキング素材の脚部を外部にたくし上
げて裏返す工程は、停止する吸引部材と対向する位置に
巻上げローラを配置し、吸引部材の停止中にたくし上げ
を行なうようになっていたので、このたくし上げに必要
な時間だけ吸引部材を停止させなければならない。
【0008】このため、従来の一貫縫製装置において
は、吸引部材の停止時間に2秒以上必要になり、吸引部
材の間欠移動時に一ピッチ移動する時間を加えると4.
5〜4.7秒となり、パンティストッキング縫製の高速
化のために、上記時間を更に短縮する要請が高まってい
る。
は、吸引部材の停止時間に2秒以上必要になり、吸引部
材の間欠移動時に一ピッチ移動する時間を加えると4.
5〜4.7秒となり、パンティストッキング縫製の高速
化のために、上記時間を更に短縮する要請が高まってい
る。
【0009】そこで、この発明の課題は、パンティスト
ッキング半製品の受渡し及びたくし上げに要する時間を
短くし、吸引部材の停止時間を短縮することにより、パ
ンティストッキング縫製の高速化を実現することができ
る連続縫製装置を提供することにある。
ッキング半製品の受渡し及びたくし上げに要する時間を
短くし、吸引部材の停止時間を短縮することにより、パ
ンティストッキング縫製の高速化を実現することができ
る連続縫製装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、この発明は把持部材を、一対の把持具が吸引
部材の移動軌跡から退避し得るよう、受取りポジション
に停止する吸引部材に対して対面方向に進退動自在と
し、つま先自動縫製機の受取りポジションに停止する一
対の吸引部材の一方吸引部材と対向する位置に、この吸
引部材の移動方向と直角方向の進退動と吸引部材の移動
方向に沿う往復動とが自在となり、一方吸引部材に追従
移動しながらパンティストッキング半製品の一方脚部を
一方吸引部材から引き出してその外側に裏返し状となる
ようたくし上げる第1の巻上げローラと、受取りポジシ
ョンの下流側のポジションに移動する一対の吸引部材の
他方吸引部材と対向する位置に、この吸引部材の移動方
向と直角方向の進退動と吸引部材の移動方向に沿う往復
動とが自在となり、他方吸引部材に追従移動しながらパ
ンティストッキング半製品の他方脚部を他方吸引部材か
ら引き出してその外側に裏返し状となるようたくし上げ
る第2の巻上げローラとを配置した構成を採用したもの
である。
するため、この発明は把持部材を、一対の把持具が吸引
部材の移動軌跡から退避し得るよう、受取りポジション
に停止する吸引部材に対して対面方向に進退動自在と
し、つま先自動縫製機の受取りポジションに停止する一
対の吸引部材の一方吸引部材と対向する位置に、この吸
引部材の移動方向と直角方向の進退動と吸引部材の移動
方向に沿う往復動とが自在となり、一方吸引部材に追従
移動しながらパンティストッキング半製品の一方脚部を
一方吸引部材から引き出してその外側に裏返し状となる
ようたくし上げる第1の巻上げローラと、受取りポジシ
ョンの下流側のポジションに移動する一対の吸引部材の
他方吸引部材と対向する位置に、この吸引部材の移動方
向と直角方向の進退動と吸引部材の移動方向に沿う往復
動とが自在となり、他方吸引部材に追従移動しながらパ
ンティストッキング半製品の他方脚部を他方吸引部材か
ら引き出してその外側に裏返し状となるようたくし上げ
る第2の巻上げローラとを配置した構成を採用したもの
である。
【0011】
【作用】股上自動縫製機の咬持部材によって咬持された
パンティストッキング半製品の自由状態にある両脚部が
一対の吸引部材によって吸引捕捉された状態で、把持部
材の一対の把持具は、パンティストッキング半製品のパ
ンティ部を裏返しにして一対の吸引部材上に被せると、
その位置で吸引部材の対向面方向に退動し、把持具を吸
引部材の移動軌跡外に退避させることにより、吸引部材
の停止時間を短くすることができる。また、受取りポジ
ションに停止する一対の吸引部材が、パンティストッキ
ング半製品を受取ると、第1の巻上げローラが一方吸引
部材に接近動すると共に、移動する吸引部材に追従移動
し、この追従移動中に第1の巻上げローラが一方の脚部
をたくし上げて一方吸引部材の外側に裏返し状となるよ
う引き出し、第1の巻上げローラは移動途中で一方吸引
部材から離返して待機位置に戻る。更に、吸引部材が次
のポジションに向けて移動する途中で、他方吸引部材に
第2の巻上げローラが接近動すると共に追従移動し、他
方の脚部をたくし上げて他方吸引部材の外側に裏返し状
となるよう引き出す。
パンティストッキング半製品の自由状態にある両脚部が
一対の吸引部材によって吸引捕捉された状態で、把持部
材の一対の把持具は、パンティストッキング半製品のパ
ンティ部を裏返しにして一対の吸引部材上に被せると、
その位置で吸引部材の対向面方向に退動し、把持具を吸
引部材の移動軌跡外に退避させることにより、吸引部材
の停止時間を短くすることができる。また、受取りポジ
ションに停止する一対の吸引部材が、パンティストッキ
ング半製品を受取ると、第1の巻上げローラが一方吸引
部材に接近動すると共に、移動する吸引部材に追従移動
し、この追従移動中に第1の巻上げローラが一方の脚部
をたくし上げて一方吸引部材の外側に裏返し状となるよ
う引き出し、第1の巻上げローラは移動途中で一方吸引
部材から離返して待機位置に戻る。更に、吸引部材が次
のポジションに向けて移動する途中で、他方吸引部材に
第2の巻上げローラが接近動すると共に追従移動し、他
方の脚部をたくし上げて他方吸引部材の外側に裏返し状
となるよう引き出す。
【0012】このように、パンティストッキング半製品
の脚部をたくし上げて外部に引き出す工程を、吸引部材
の移動中に行なうことにより、該たくし上げのために吸
引部材を停止させる必要がなく、吸引部材の停止は受取
りに必要な時間だけでよく、停止時間の短縮による縫製
能率の向上が図れる。
の脚部をたくし上げて外部に引き出す工程を、吸引部材
の移動中に行なうことにより、該たくし上げのために吸
引部材を停止させる必要がなく、吸引部材の停止は受取
りに必要な時間だけでよく、停止時間の短縮による縫製
能率の向上が図れる。
【0013】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。
て説明する。
【0014】図1は、パンティストッキングの連続縫製
装置の全体構造を示し、本出願人が開発した股上自動縫
製機P(特公昭52−8734号)と、同じく出願人が
開発したつま先自動縫製機T(特公昭55−37272
号)を接続し、この接続部分に把持部材50を設けて構
成され、パンティストッキングの股上部とつま先部の連
続一貫縫製作業を可能としている。
装置の全体構造を示し、本出願人が開発した股上自動縫
製機P(特公昭52−8734号)と、同じく出願人が
開発したつま先自動縫製機T(特公昭55−37272
号)を接続し、この接続部分に把持部材50を設けて構
成され、パンティストッキングの股上部とつま先部の連
続一貫縫製作業を可能としている。
【0015】先ず、股上自動縫製機Pの概要について説
明すると、図1において、円周軌道形状をしたガイドレ
ール11に環状をした細長いキャリア12を摺動可能に
配設し、該キャリア12に前記ガイドレール11より大
径の輪をしたガイドパイプ13を取付具14を介して取
付ける。更に、前記キャリア12上には、左右一対、上
下一対の咬持板21a,21b,22a,22b(図2
参照)を備えた左右のアーム23,24からなる咬持部
材20が所定の間隔をもって複数個設けられている。そ
して、この咬持部材20の左右一対の咬持板は、互いに
平行する状態からキャリア12の円周軌道線上に拡開す
るように往復回動可能に構成されており、且つ上下一対
の咬持板は互いに圧接離間可能に構成されている。
明すると、図1において、円周軌道形状をしたガイドレ
ール11に環状をした細長いキャリア12を摺動可能に
配設し、該キャリア12に前記ガイドレール11より大
径の輪をしたガイドパイプ13を取付具14を介して取
付ける。更に、前記キャリア12上には、左右一対、上
下一対の咬持板21a,21b,22a,22b(図2
参照)を備えた左右のアーム23,24からなる咬持部
材20が所定の間隔をもって複数個設けられている。そ
して、この咬持部材20の左右一対の咬持板は、互いに
平行する状態からキャリア12の円周軌道線上に拡開す
るように往復回動可能に構成されており、且つ上下一対
の咬持板は互いに圧接離間可能に構成されている。
【0016】上記咬持部材20はキャリア12及びガイ
ドパイプ13と一体に図1矢印a方向、すなわち図1で
時計方向に回動して前記ガイドレール11上の6つの作
業ステーションA乃至Fに順次位置する。
ドパイプ13と一体に図1矢印a方向、すなわち図1で
時計方向に回動して前記ガイドレール11上の6つの作
業ステーションA乃至Fに順次位置する。
【0017】図1の作業ステーションAにおいて、作業
者が人手によって2本の筒状ストッキング素材1,2を
左右揃えて咬持部材20の上側咬持板21a,22a及
び下側咬持板21b,22bにそれぞれ装着して咬持す
ると、該素材1,2の脚部からつま先まではガイドパイ
プ13から垂れ下がり状態となり、作業ステーションB
とCの間で切断部材16により両素材1,2の股上部を
切断し、作業ステーションDからEへ移動する間にミシ
ン17で股上部を縫製し、パンティストッキング半製品
は作業ステーションFの取出し位置に至り、つま先自動
縫製機Tの受取りポジションに停止する吸引部材に臨む
ことになる。
者が人手によって2本の筒状ストッキング素材1,2を
左右揃えて咬持部材20の上側咬持板21a,22a及
び下側咬持板21b,22bにそれぞれ装着して咬持す
ると、該素材1,2の脚部からつま先まではガイドパイ
プ13から垂れ下がり状態となり、作業ステーションB
とCの間で切断部材16により両素材1,2の股上部を
切断し、作業ステーションDからEへ移動する間にミシ
ン17で股上部を縫製し、パンティストッキング半製品
は作業ステーションFの取出し位置に至り、つま先自動
縫製機Tの受取りポジションに停止する吸引部材に臨む
ことになる。
【0018】次に、つま先自動縫製機Tは、図1と図4
(A)及び図5等に示すように、機台31の前面に長円
形をした一対のフレーム32,32が適宜の間隔を存し
て取付けられ、この一対のフレーム32,32間には、
該フレーム32,32の長円形の無端軌道に沿って一対
の吸引部材30,30aが6組所定の間隔をもって配置
されている。
(A)及び図5等に示すように、機台31の前面に長円
形をした一対のフレーム32,32が適宜の間隔を存し
て取付けられ、この一対のフレーム32,32間には、
該フレーム32,32の長円形の無端軌道に沿って一対
の吸引部材30,30aが6組所定の間隔をもって配置
されている。
【0019】上記吸引部材30,30aは、その先端部
に吸引管頭部33を備えた中空の吸引管34と、該吸引
管に組付いて吸引管に沿って摺動する中間摺動部材35
と、後部摺動部材36を有し、更に、前記吸引管頭部3
3の両側に穿設された案内溝に嵌って摺動できるような
板状をした一対のフィンガーピース37,38とから構
成され、このフィンガーピース37,38の中間位置は
適当なピン(図示せず)によって中間摺動部材35とピ
ポット式に結合されている。更にまた、後部摺動部材3
6にはフィンガーピース37,38の先端を開いたり閉
じたりするための円板39が取付けられ、円板39を回
転させれば両フィンガーピース37,38の先端は開
き、また円板39を反対の方向に回動させれば、両フィ
ンガーピース37,38の先端は閉じの状態となる。そ
して、通常は閉じの状態にて待機する。上記フィンガー
ピース37,38、中間摺動部材35、後部摺動部材3
6は一つのユニットを構成し、吸引管頭部34の方に向
けて軸方向に移動可能になっている。
に吸引管頭部33を備えた中空の吸引管34と、該吸引
管に組付いて吸引管に沿って摺動する中間摺動部材35
と、後部摺動部材36を有し、更に、前記吸引管頭部3
3の両側に穿設された案内溝に嵌って摺動できるような
板状をした一対のフィンガーピース37,38とから構
成され、このフィンガーピース37,38の中間位置は
適当なピン(図示せず)によって中間摺動部材35とピ
ポット式に結合されている。更にまた、後部摺動部材3
6にはフィンガーピース37,38の先端を開いたり閉
じたりするための円板39が取付けられ、円板39を回
転させれば両フィンガーピース37,38の先端は開
き、また円板39を反対の方向に回動させれば、両フィ
ンガーピース37,38の先端は閉じの状態となる。そ
して、通常は閉じの状態にて待機する。上記フィンガー
ピース37,38、中間摺動部材35、後部摺動部材3
6は一つのユニットを構成し、吸引管頭部34の方に向
けて軸方向に移動可能になっている。
【0020】以上のように構成された吸引部材30,3
0aは前述したように長円形とした一対のフレーム3
2,32に対して等間隔に配置されており、そして図示
しない適宜の駆動装置によって吸引部材30,30aは
フレーム32の無端軌道に沿って図3に示す矢印b方向
へ吸引部材30,30aの配置間隔に等しいピッチで間
欠的に移動することにより、該吸引部材30,30a
は、フレーム上の定められたそれぞれのポジションI乃
至VIの位置に順次位置する。
0aは前述したように長円形とした一対のフレーム3
2,32に対して等間隔に配置されており、そして図示
しない適宜の駆動装置によって吸引部材30,30aは
フレーム32の無端軌道に沿って図3に示す矢印b方向
へ吸引部材30,30aの配置間隔に等しいピッチで間
欠的に移動することにより、該吸引部材30,30a
は、フレーム上の定められたそれぞれのポジションI乃
至VIの位置に順次位置する。
【0021】先ず、図1と図4(A)及び図4(B)等
において、ポジションIはパンティストッキング半製品
の受取りポジションであり、前述の股上自動縫製機Pの
咬持部材20に咬持され、ガイドパイプ13から垂れ下
がった状態にあるパンティストッキング半製品5の2本
の脚部を、そのつま先までを該ポジションIに停止する
一対の吸引部材30,30aの各吸引管34内に吸引さ
せる。
において、ポジションIはパンティストッキング半製品
の受取りポジションであり、前述の股上自動縫製機Pの
咬持部材20に咬持され、ガイドパイプ13から垂れ下
がった状態にあるパンティストッキング半製品5の2本
の脚部を、そのつま先までを該ポジションIに停止する
一対の吸引部材30,30aの各吸引管34内に吸引さ
せる。
【0022】即ち、前記咬持部材20の上側咬持板21
a、22aに装着された上位の脚部はポジションIの上
位の吸引管34に吸引され、下側咬持板21b,22b
に装着された下位の脚部はポジションIの下位の吸引管
34に吸引されることになる。なお、吸引管34の吸引
作用は図4(B)と図5に示すように、ポジションIに
設置された吸引装置40によって行なわれる。
a、22aに装着された上位の脚部はポジションIの上
位の吸引管34に吸引され、下側咬持板21b,22b
に装着された下位の脚部はポジションIの下位の吸引管
34に吸引されることになる。なお、吸引管34の吸引
作用は図4(B)と図5に示すように、ポジションIに
設置された吸引装置40によって行なわれる。
【0023】このポジションIに停止する吸引部材3
0,30aは前述したように股上自動縫製機Pの作業ス
テーションFにおける咬持部材20の前方に対向状に位
置し、そして両者の対向状態において、前記咬持部材2
0に咬持されているパンティストッキング半製品5の咬
持が開放され、該開放動作と略同期してパンティストッ
キング半製品5のパンティ部1cが後述する把持部材5
0の作用によって咬持部材20の咬持板上から裏返し状
態で吸引部材30,30aの外側に被せられ、これによ
ってパンティストッキング半製品5は咬持部材20から
完全に一対の吸引部材30,30aに受渡されるのであ
る。また、このポジションIの吸引部材30,30aを
挟んで把持部材50と反対側の位置に第1の巻上げロー
ラ81が配置され、吸引部材30,30a内に脚部が吸
引されて吸気装置40の吸引作用が停止すると、下位の
一方吸引部材30における脚部をたくし上げて外部に引
き出し、一方脚部をつま先部分まで裏返しにするように
なっている。また、ポジションIIには、このポジション
IIに進入してくる他方の吸引部材30aと対向する第2
の巻上げローラ82が配置され、他方吸引部材30aに
おける脚部をたくし上げて外部に引き出し、他方脚部を
つま先部分まで裏返しにするようになっている。
0,30aは前述したように股上自動縫製機Pの作業ス
テーションFにおける咬持部材20の前方に対向状に位
置し、そして両者の対向状態において、前記咬持部材2
0に咬持されているパンティストッキング半製品5の咬
持が開放され、該開放動作と略同期してパンティストッ
キング半製品5のパンティ部1cが後述する把持部材5
0の作用によって咬持部材20の咬持板上から裏返し状
態で吸引部材30,30aの外側に被せられ、これによ
ってパンティストッキング半製品5は咬持部材20から
完全に一対の吸引部材30,30aに受渡されるのであ
る。また、このポジションIの吸引部材30,30aを
挟んで把持部材50と反対側の位置に第1の巻上げロー
ラ81が配置され、吸引部材30,30a内に脚部が吸
引されて吸気装置40の吸引作用が停止すると、下位の
一方吸引部材30における脚部をたくし上げて外部に引
き出し、一方脚部をつま先部分まで裏返しにするように
なっている。また、ポジションIIには、このポジション
IIに進入してくる他方の吸引部材30aと対向する第2
の巻上げローラ82が配置され、他方吸引部材30aに
おける脚部をたくし上げて外部に引き出し、他方脚部を
つま先部分まで裏返しにするようになっている。
【0024】このように、吸引部材30,30aがポジ
ションIIに停止すると、パンティストッキング半製品5
は両脚部が裏返しとなってつま先部が吸引部材30,3
0aの吸引管頭部33の先端に正しく配置され、次に吸
引部材30,30aがポジションIIIを通過する過程
で、円板39と板カム45の協働によって最初にフィン
ガーピース37,38の間隔が拡げられ、一対のフィン
ガーピースの上のつま先部1a,1bは横の方向に拡げ
られる。
ションIIに停止すると、パンティストッキング半製品5
は両脚部が裏返しとなってつま先部が吸引部材30,3
0aの吸引管頭部33の先端に正しく配置され、次に吸
引部材30,30aがポジションIIIを通過する過程
で、円板39と板カム45の協働によって最初にフィン
ガーピース37,38の間隔が拡げられ、一対のフィン
ガーピースの上のつま先部1a,1bは横の方向に拡げ
られる。
【0025】続いて前記フィンガーピース37,38と
2本のつま先部1a,1bが一体となって吸引管頭部3
3から前方へ突出することにより、つま先部の縫製準備
状態が完了する。続いて、つま先部1a,1bはミシン
46によって所定の縫製作業が完了し、このように2本
のつま先部1a,1bをミシン46で縫製されたパンテ
ィストッキング半製品5は完成されたパンティストッキ
ングとなり、吸引部材30,30aが次のポジションIV
に移動する過程で、フィンガーピース37,38を後退
させ、この後退時にフィンガーピース37,38は閉じ
の状態となる。そして、吸引部材30,30aがポジシ
ョンVに至ると、吸気装置47を作動させて、一対の吸
引管34,34の中につま先部1a,1bから吸込ませ
て、吸引部材30,30aの外側に裏返し状態で巻上げ
られているパンティストッキング6の脚部からパンティ
部1cまでを一対のローラ48によって積極的に巻戻し
て表返しにする。しかる後、前記吸気装置47の吸引作
用を停止すると共に、ポジションVの吸引部材30,3
0aの前面に位置するラッパ状吸引パイプ49に吸引力
を作用させることによって、前記表返しされたパンティ
ストッキング6は、そのパンティ部から吸引され、吸引
部材30,30aから抜取られて次の作業場へと空気輸
送されることになる。
2本のつま先部1a,1bが一体となって吸引管頭部3
3から前方へ突出することにより、つま先部の縫製準備
状態が完了する。続いて、つま先部1a,1bはミシン
46によって所定の縫製作業が完了し、このように2本
のつま先部1a,1bをミシン46で縫製されたパンテ
ィストッキング半製品5は完成されたパンティストッキ
ングとなり、吸引部材30,30aが次のポジションIV
に移動する過程で、フィンガーピース37,38を後退
させ、この後退時にフィンガーピース37,38は閉じ
の状態となる。そして、吸引部材30,30aがポジシ
ョンVに至ると、吸気装置47を作動させて、一対の吸
引管34,34の中につま先部1a,1bから吸込ませ
て、吸引部材30,30aの外側に裏返し状態で巻上げ
られているパンティストッキング6の脚部からパンティ
部1cまでを一対のローラ48によって積極的に巻戻し
て表返しにする。しかる後、前記吸気装置47の吸引作
用を停止すると共に、ポジションVの吸引部材30,3
0aの前面に位置するラッパ状吸引パイプ49に吸引力
を作用させることによって、前記表返しされたパンティ
ストッキング6は、そのパンティ部から吸引され、吸引
部材30,30aから抜取られて次の作業場へと空気輸
送されることになる。
【0026】次に、前述した股上自動縫製機Pの咬持部
材20上からつま先自動縫製機Tの吸引部材30,30
a上にパンティストッキング半製品5のパンティ部1c
を把持して、裏返し状態で受渡す把持部材50の一例を
図6乃至図8を参照して説明する。
材20上からつま先自動縫製機Tの吸引部材30,30
a上にパンティストッキング半製品5のパンティ部1c
を把持して、裏返し状態で受渡す把持部材50の一例を
図6乃至図8を参照して説明する。
【0027】同図において、つま先自動縫製機Tのフレ
ーム32に、受取りポジションで停止する下部吸引部材
30の側方に位置し、該吸引部材30の長さ方向に平行
して水平に突出するベース51を固定し、このベース5
1上に吸引部材30の長さ方向と直角状の配置となるよ
う設けた二条のレール52上に、このレール52に沿っ
て移動自在となるL型ブラケット53を載置し、シリン
ダ54により該ブラケット53を吸引部材30,30a
に対して進退動させるようにすると共に、ブラケット5
3の上部で吸引部材30,30aと対向する面に、長手
ブラケット55を吸引部材30,30aの長手方向に平
行して股上自動縫製機Pの方向に延在するように固定
し、該長手ブラケット55に二本の案内軸56,56と
その間にねじ軸57を長さ方向に水平に設け、該案内軸
56,56に摺動体58が往復動可能となるよう取付け
られている。
ーム32に、受取りポジションで停止する下部吸引部材
30の側方に位置し、該吸引部材30の長さ方向に平行
して水平に突出するベース51を固定し、このベース5
1上に吸引部材30の長さ方向と直角状の配置となるよ
う設けた二条のレール52上に、このレール52に沿っ
て移動自在となるL型ブラケット53を載置し、シリン
ダ54により該ブラケット53を吸引部材30,30a
に対して進退動させるようにすると共に、ブラケット5
3の上部で吸引部材30,30aと対向する面に、長手
ブラケット55を吸引部材30,30aの長手方向に平
行して股上自動縫製機Pの方向に延在するように固定
し、該長手ブラケット55に二本の案内軸56,56と
その間にねじ軸57を長さ方向に水平に設け、該案内軸
56,56に摺動体58が往復動可能となるよう取付け
られている。
【0028】上記摺動体58はねじ軸57と螺合するね
じ孔を有し、L型ブラケット53に固定した減速モータ
59とねじ軸57をチエンとスプロケットを介して連動
し、該モータ59でねじ軸57を正逆回転させることに
より、摺動体58を案内軸56,56に沿って往復動さ
せるようになっている。
じ孔を有し、L型ブラケット53に固定した減速モータ
59とねじ軸57をチエンとスプロケットを介して連動
し、該モータ59でねじ軸57を正逆回転させることに
より、摺動体58を案内軸56,56に沿って往復動さ
せるようになっている。
【0029】上記摺動体58の側面で下部の上下位置に
短軸60,61を枢着し、この短軸60,61に一対の
把持アーム62,63を固着し、両短軸60,61を一
対の歯車64,65で逆転するよう連動し、摺動体58
の歯車64よりも上方の位置に軸66を取付け、この軸
66の一端側に扇形歯車67を歯車64と噛合するよう
固定し、軸66の長手ブラケット55側に位置する端部
にカムレバー68が固定されている。
短軸60,61を枢着し、この短軸60,61に一対の
把持アーム62,63を固着し、両短軸60,61を一
対の歯車64,65で逆転するよう連動し、摺動体58
の歯車64よりも上方の位置に軸66を取付け、この軸
66の一端側に扇形歯車67を歯車64と噛合するよう
固定し、軸66の長手ブラケット55側に位置する端部
にカムレバー68が固定されている。
【0030】前記長手ブラケット55に、その長手方向
に沿ってカム溝69が股上自動縫製機Pに接近する先端
側の途中で上方に屈曲するように設けられ、このカム溝
69に前記カムレバー68の先端が嵌合している。従っ
て、モータ59を起動して摺動体58を移動させると、
カムレバー68はカム溝69の形状に沿って揺動し、扇
形歯車67で両歯車64,65を回動させ、一対の把持
アーム62,63を開閉運動させることができる。
に沿ってカム溝69が股上自動縫製機Pに接近する先端
側の途中で上方に屈曲するように設けられ、このカム溝
69に前記カムレバー68の先端が嵌合している。従っ
て、モータ59を起動して摺動体58を移動させると、
カムレバー68はカム溝69の形状に沿って揺動し、扇
形歯車67で両歯車64,65を回動させ、一対の把持
アーム62,63を開閉運動させることができる。
【0031】また、この把持アーム62,63の各先端
部には、適宜の回動手段(図示せず)によって互いに内
方向に一定の角度を回動するように構成された一対の把
持具70,71が設けられている。
部には、適宜の回動手段(図示せず)によって互いに内
方向に一定の角度を回動するように構成された一対の把
持具70,71が設けられている。
【0032】前記把持部材50は、図6と図8の実線で
示すように待機位置にあるとき、ポジションIに停止す
る吸引部材30,30aから離反し、把持具70,71
は、作業ステーションFに位置する咬持部材20と、こ
の咬持部材20の前方で対面状態に位置するポジション
Iの吸引部材30,30a間を結ぶ中心線よりも側方で
咬持部材20と吸引部材30,30a間の位置に、上下
に拡開した状態で待機している。そして、パンティスト
ッキング半製品5の受渡し時には、図6と図8に二点鎖
線で示すように、把持部材50が吸引部材30に接近動
して把持具70,71は上記中心線上に前進し、前記摺
動体58の移動によって、咬持部材20の左右一対の咬
持板間の上下位置に進入する前進位置と、一対の吸引部
材30,30a上の適宜位置まで後退し、この後退位置
で把持部材50は、吸引部材30,30aから離反動
し、把持具70,71は吸引部材30,30aの移動軌
跡内から速やかに退避し、摺動体58の移動により退避
した後退位置から図6の実線で示す待機位置に戻ること
になる。このように、把持具70,71を後退位置で吸
引部材30,30aから離反動させて退避させるように
すると、吸引部材30,30aの移動軌跡外への退避が
短時間で行なえ、吸引部材30,30aを停止させてお
く時間をその分だけ、短くでき、間欠移動のサイクルを
速くすることができる。
示すように待機位置にあるとき、ポジションIに停止す
る吸引部材30,30aから離反し、把持具70,71
は、作業ステーションFに位置する咬持部材20と、こ
の咬持部材20の前方で対面状態に位置するポジション
Iの吸引部材30,30a間を結ぶ中心線よりも側方で
咬持部材20と吸引部材30,30a間の位置に、上下
に拡開した状態で待機している。そして、パンティスト
ッキング半製品5の受渡し時には、図6と図8に二点鎖
線で示すように、把持部材50が吸引部材30に接近動
して把持具70,71は上記中心線上に前進し、前記摺
動体58の移動によって、咬持部材20の左右一対の咬
持板間の上下位置に進入する前進位置と、一対の吸引部
材30,30a上の適宜位置まで後退し、この後退位置
で把持部材50は、吸引部材30,30aから離反動
し、把持具70,71は吸引部材30,30aの移動軌
跡内から速やかに退避し、摺動体58の移動により退避
した後退位置から図6の実線で示す待機位置に戻ること
になる。このように、把持具70,71を後退位置で吸
引部材30,30aから離反動させて退避させるように
すると、吸引部材30,30aの移動軌跡外への退避が
短時間で行なえ、吸引部材30,30aを停止させてお
く時間をその分だけ、短くでき、間欠移動のサイクルを
速くすることができる。
【0033】把持部材50は上記のような構成であり、
股上自動縫製機Pの咬持部材20に咬持されたパンティ
ストッキング半製品5の2本の脚部がつま先自動縫製機
Pの受取りポジションIに位置する吸引部材30,30
aに吸引された状態(なお、この咬持部材20と一対の
吸引部材30,30aの対面状態になる直前において把
持部材50の一対の把持具70,71は図7に二点鎖線
で示すように、その待機位置から咬持部材20の左右の
咬持板間に進入する位置まで前進させておく)になった
とき、一対の把持具70,71を適宜な回動手段を介し
て互いに内方向に一定角度回動せしめて咬持部材20に
咬持されているパンティストッキング半製品5のパンテ
ィ部1cの開口端部を把持させる。そして、この把持状
態で次に前記咬持部材20に咬持されているパンティス
トッキング半製品5の咬持を開放すると共に、把持具7
0,71を摺動体58の移動により後退動させると、把
持具70,71は途中で上下方向に拡開し、拡開把持さ
れたパンティ部1cは裏返し状態で一対の吸引部材3
0,30a上に被さるようにして受渡されることにな
る。その後把持部材50は吸引部材30,30aから離
反動し、把持具70,71は待機位置に戻る間に回動復
帰し、把持部材50の1サイクルの作業は完了する。
股上自動縫製機Pの咬持部材20に咬持されたパンティ
ストッキング半製品5の2本の脚部がつま先自動縫製機
Pの受取りポジションIに位置する吸引部材30,30
aに吸引された状態(なお、この咬持部材20と一対の
吸引部材30,30aの対面状態になる直前において把
持部材50の一対の把持具70,71は図7に二点鎖線
で示すように、その待機位置から咬持部材20の左右の
咬持板間に進入する位置まで前進させておく)になった
とき、一対の把持具70,71を適宜な回動手段を介し
て互いに内方向に一定角度回動せしめて咬持部材20に
咬持されているパンティストッキング半製品5のパンテ
ィ部1cの開口端部を把持させる。そして、この把持状
態で次に前記咬持部材20に咬持されているパンティス
トッキング半製品5の咬持を開放すると共に、把持具7
0,71を摺動体58の移動により後退動させると、把
持具70,71は途中で上下方向に拡開し、拡開把持さ
れたパンティ部1cは裏返し状態で一対の吸引部材3
0,30a上に被さるようにして受渡されることにな
る。その後把持部材50は吸引部材30,30aから離
反動し、把持具70,71は待機位置に戻る間に回動復
帰し、把持部材50の1サイクルの作業は完了する。
【0034】このように、把持部材50の一対の把持具
70,71によって股上自動縫製機Pの咬持部材20上
からつま先自動縫製機Tの一対の吸引部材30,30a
上に受渡されたパンティストッキング半製品5は、ポジ
ションIからポジションIIに移動する間において、両脚
部が第1の巻上げローラ81と第2の巻上げローラ82
によって別々にたくし上げられ、この後、前述したよう
に、つま先自動縫製機Tの定められた無端軌道上を吸引
部材30,30aと共に移動する間に、つま先縫製に必
要な作業ステップを経て、順次つま先縫製されるのであ
る。
70,71によって股上自動縫製機Pの咬持部材20上
からつま先自動縫製機Tの一対の吸引部材30,30a
上に受渡されたパンティストッキング半製品5は、ポジ
ションIからポジションIIに移動する間において、両脚
部が第1の巻上げローラ81と第2の巻上げローラ82
によって別々にたくし上げられ、この後、前述したよう
に、つま先自動縫製機Tの定められた無端軌道上を吸引
部材30,30aと共に移動する間に、つま先縫製に必
要な作業ステップを経て、順次つま先縫製されるのであ
る。
【0035】前記第1の巻上げローラ81の構造は、図
3,図6及び図8並びに図9に示すように、ポジション
Iに停止する吸引部材30,30aを挟んで把持部材5
0と反対側の側方位置に、垂直のレール83を設け、こ
のレール83にシリンダ等の適宜駆動機構で上下動する
よう取付けたL型ブラケット84に支持部材85を設
け、支持部材85の二又状となる先端に枢止した軸86
にL形揺動アーム87を枢止し、支持部材85に設けた
シリンダ88で揺動が付与される揺動アーム87の先端
に第1の巻上げローラ81を軸89で取付け、支持部材
85に固定したモータ90で軸86,89に取付けたス
プロケット91,92とチエンを介して第1の巻上げロ
ーラ81を駆動するようになっている。
3,図6及び図8並びに図9に示すように、ポジション
Iに停止する吸引部材30,30aを挟んで把持部材5
0と反対側の側方位置に、垂直のレール83を設け、こ
のレール83にシリンダ等の適宜駆動機構で上下動する
よう取付けたL型ブラケット84に支持部材85を設
け、支持部材85の二又状となる先端に枢止した軸86
にL形揺動アーム87を枢止し、支持部材85に設けた
シリンダ88で揺動が付与される揺動アーム87の先端
に第1の巻上げローラ81を軸89で取付け、支持部材
85に固定したモータ90で軸86,89に取付けたス
プロケット91,92とチエンを介して第1の巻上げロ
ーラ81を駆動するようになっている。
【0036】第1の巻上げローラ81は、図6と図8に
実線で示すように、待機位置にあるとき、ポジションI
に停止する下位吸引部材30の側面と対向した離反位置
にあり、脚部の巻上げ工程時は、図6に二点鎖線で示す
如く、シリンダ88の収縮で吸引部材30の側面に圧接
し、モータ90の駆動による回転で脚部を吸引部材30
の外側にたくし上げると共に、吸引部材30,30aの
移動時は、この吸引部材30が対となる吸引部材30a
との間隔に等しい距離を移動する間、レール83に沿う
上昇動によって追従移動し、この追従移動中にも脚部の
たくし上げを行ない、上昇位置に達してたくし上げが完
了すると、第1の巻上げローラ81は、シリンダ88の
伸長で吸引部材30から離反し、離反後に下降動して待
機位置に戻る動作を繰返すことになる。また、第2の巻
上げローラ82は、図示詳細を省したが、前記第1の巻
上げローラ81と構造的に等しく、ポジションIIに進入
してくる他方吸引部材30aと対向すると共に、従動移
動するように配置され、他方吸引部材30aがポジショ
ンIIの定位置に停止するまでの間に他方の脚部をたくし
上げて吸引部材30aが外側に裏返し状とするものであ
る。
実線で示すように、待機位置にあるとき、ポジションI
に停止する下位吸引部材30の側面と対向した離反位置
にあり、脚部の巻上げ工程時は、図6に二点鎖線で示す
如く、シリンダ88の収縮で吸引部材30の側面に圧接
し、モータ90の駆動による回転で脚部を吸引部材30
の外側にたくし上げると共に、吸引部材30,30aの
移動時は、この吸引部材30が対となる吸引部材30a
との間隔に等しい距離を移動する間、レール83に沿う
上昇動によって追従移動し、この追従移動中にも脚部の
たくし上げを行ない、上昇位置に達してたくし上げが完
了すると、第1の巻上げローラ81は、シリンダ88の
伸長で吸引部材30から離反し、離反後に下降動して待
機位置に戻る動作を繰返すことになる。また、第2の巻
上げローラ82は、図示詳細を省したが、前記第1の巻
上げローラ81と構造的に等しく、ポジションIIに進入
してくる他方吸引部材30aと対向すると共に、従動移
動するように配置され、他方吸引部材30aがポジショ
ンIIの定位置に停止するまでの間に他方の脚部をたくし
上げて吸引部材30aが外側に裏返し状とするものであ
る。
【0037】このように、第1及び第2の巻上げローラ
81,82を吸引部材30,30aの移動に追従移動さ
せながら脚部のたくし上げを行なうと、脚部のたくし上
げ工程のために吸引部材30,30aの移動を停止させ
る必要はなく、吸引部材30,30aの停止時間の短縮
を図ることができる。ちなみに、吸引部材30,30a
にパンティストッキング半製品5を股上自動縫製機Pか
ら受渡すために、吸引部材30,30aを停止させるた
めの時間は1.2秒となり、吸引部材30,30aの各
ポジション間への移動は2.3秒となり、合計3.5秒
でパンティストッキングの縫製が行なえることになる。
81,82を吸引部材30,30aの移動に追従移動さ
せながら脚部のたくし上げを行なうと、脚部のたくし上
げ工程のために吸引部材30,30aの移動を停止させ
る必要はなく、吸引部材30,30aの停止時間の短縮
を図ることができる。ちなみに、吸引部材30,30a
にパンティストッキング半製品5を股上自動縫製機Pか
ら受渡すために、吸引部材30,30aを停止させるた
めの時間は1.2秒となり、吸引部材30,30aの各
ポジション間への移動は2.3秒となり、合計3.5秒
でパンティストッキングの縫製が行なえることになる。
【0038】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、把持
部材を後退位置で吸引部材から退動させ、把持具を吸引
部材の移動軌跡から退避させると共に、脚部のたくし上
げを行なう第1及び第2の巻上げローラを吸引部材の移
動に追従移動させるようにしたので、把持具の退避が速
やかに行なえ、吸引部材の移動のための待時間が短くな
り、しかも脚部のたくし上げに吸引部材を停止させる必
要がなく、吸引部材の停止時間を短縮することによっ
て、パンティストッキングの縫製作業工程の能率向上を
図ることができる。
部材を後退位置で吸引部材から退動させ、把持具を吸引
部材の移動軌跡から退避させると共に、脚部のたくし上
げを行なう第1及び第2の巻上げローラを吸引部材の移
動に追従移動させるようにしたので、把持具の退避が速
やかに行なえ、吸引部材の移動のための待時間が短くな
り、しかも脚部のたくし上げに吸引部材を停止させる必
要がなく、吸引部材の停止時間を短縮することによっ
て、パンティストッキングの縫製作業工程の能率向上を
図ることができる。
【図1】パンティストッキング連続縫製システムを実施
する装置全体の平面図である。
する装置全体の平面図である。
【図2】股上自動縫製機の咬持部材の一部省略正面図で
ある。
ある。
【図3】吸引部材の各ポジションにおける工程を示す説
明図である。
明図である。
【図4】(A)は咬持部材と吸引部材の関係を示す平面
図である。(B)は同上の側面図である。
図である。(B)は同上の側面図である。
【図5】吸引部材の移動工程におけるパンティストッキ
ング半製品のミシン掛け準備工程から、つま先縫製され
たパンティストッキングの下流工程への空気搬送に至る
各工程を示した平面的な概略展開図である。
ング半製品のミシン掛け準備工程から、つま先縫製され
たパンティストッキングの下流工程への空気搬送に至る
各工程を示した平面的な概略展開図である。
【図6】吸引部材に対する把持部材と第1の巻上げロー
ラの関係を示す平面図である。
ラの関係を示す平面図である。
【図7】図6の矢印A−Aに沿う側面図である。
【図8】図6の矢印B−Bに沿う正面図である。
【図9】図6の矢印C−Cに沿う側面図である。
P 股上自動縫製装置 T つま先自動縫製装置 20 咬持部材 30,30a 吸引部材 50 把持部材 81 第1の巻上げローラ 82 第2の巻上げローラ
Claims (1)
- 【請求項1】 所定の周行路に沿って移動するよう設け
られた複数の咬持部材を備え、咬持部材の移動中にスト
ッキング素材のパンティ部を縫製してパンティストッキ
ング半製品にする股上自動縫製機と、所定の周行路に沿
って間欠的に移動する一対の吸引部材を複数組備え、吸
引部材の移動中にパンティストッキング半製品のつま先
部を縫製してパンティストッキング完成品にするつま先
自動縫製機と、これら両縫製機の接続部の位置に設けら
れ、パンティストッキング半製品のパンティ部の開口端
を把持する一対の回転可能な把持具と、これら把持具を
一対となる吸引部材の長さ方向に往復動させる駆動機構
と、該往復動コースを含む垂直面内において把持具を移
動させる揺動機構とを含んで構成された把持部材とから
なり、 咬持部材によって咬持されたパンティストッキング半製
品の自由状態にある両脚部が接続部において、受取りポ
ジションに停止する一対の吸引部材によって分離して吸
引捕捉され、把持部材の一対の把持具がその往復動によ
りパンティストッキング半製品のパンティ部を裏返しに
して一対の吸引部材上に被せて、パンティストッキング
半製品を股上自動縫製機からつま先自動縫製機に自動的
に受渡すようにしたパンティストッキングの連続縫製装
置において、 前記把持部材を、一対の把持具が吸引部材の移動軌跡か
ら退避し得るよう、受取りポジションに停止する吸引部
材に対して対面方向に進退動自在とし、 前記つま先自動縫製機の受取りポジションに停止する一
対の吸引部材の一方吸引部材と対向する位置に、この吸
引部材の移動方向と直角方向の進退動と吸引部材の移動
方向に沿う往復動とが自在となり、一方吸引部材に追従
移動しながらパンティストッキング半製品の一方脚部を
一方吸引部材から引き出してその外側に裏返し状となる
ようたくし上げる第1の巻上げローラと、 受取りポジションの下流側のポジションに移動する一対
の吸引部材の他方吸引部材と対向する位置に、この吸引
部材の移動方向と直角方向の進退動と吸引部材の移動方
向に沿う往復動とが自在となり、他方吸引部材に追従移
動しながらパンティストッキング半製品の他方脚部を他
方吸引部材から引き出してその外側に裏返し状となるよ
うたくし上げる第2の巻上げローラとを配置したことを
特徴とするパンティストッキングの連続縫製装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9301794A JPH07278907A (ja) | 1994-04-05 | 1994-04-05 | パンティストッキングの連続縫製装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9301794A JPH07278907A (ja) | 1994-04-05 | 1994-04-05 | パンティストッキングの連続縫製装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07278907A true JPH07278907A (ja) | 1995-10-24 |
Family
ID=14070703
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9301794A Pending JPH07278907A (ja) | 1994-04-05 | 1994-04-05 | パンティストッキングの連続縫製装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07278907A (ja) |
-
1994
- 1994-04-05 JP JP9301794A patent/JPH07278907A/ja active Pending
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