JPH0727833B2 - プラスチツク磁石の製造方法 - Google Patents
プラスチツク磁石の製造方法Info
- Publication number
- JPH0727833B2 JPH0727833B2 JP19809586A JP19809586A JPH0727833B2 JP H0727833 B2 JPH0727833 B2 JP H0727833B2 JP 19809586 A JP19809586 A JP 19809586A JP 19809586 A JP19809586 A JP 19809586A JP H0727833 B2 JPH0727833 B2 JP H0727833B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mold
- product
- gate
- disc gate
- rotor yoke
- Prior art date
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- Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
- Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本発明は、強磁性体粉末を含有した成形材料を用いディ
スクゲート方式でローターヨークのインサート成形を行
うプラスチック磁石の製造方法に関するものである。
スクゲート方式でローターヨークのインサート成形を行
うプラスチック磁石の製造方法に関するものである。
《従来技術》 従来よりプラスチック磁石の製造方法において、サイド
ゲート方式、ピンポイント方式などが、金型構造が容易
であり、生産性が高いために多く用いられてきた。しか
しながら成形後得られたプラスチック磁石を多極に着磁
すると、成形品のゲート部及びウエルド部の磁力が乱れ
るという欠点があり、高度な着磁精度を要求される磁気
式エンコーダ等には使用できなかった。またインサート
したローターヨークの内側から樹脂を充填するディスク
ゲート方式を用いると多極着磁後、サイドゲート方式、
ピンポイントゲート方式では避けられなかったゲート部
及びウエルド部の磁力の乱れがなくくなり、強磁性体粉
末を均一に分散させた成形品が得られる事も知られてい
る。しかしながらディスクゲート方式を用いた場合、従
来より用いられてきた第３図ような金型構造を用いると
成形後金型から取り出された成形品は、第４図に示すよ
うにディスクゲート部（９）と製品部（10）が一体化し
ているためディスクゲート部（９）と製品部（10）を第
５図のように切り離す必要があるために、切削治具等を
用いた後加工が必要となり、このため生産性が極めて悪
く製品コストが大巾に上がるという欠点があった。
ゲート方式、ピンポイント方式などが、金型構造が容易
であり、生産性が高いために多く用いられてきた。しか
しながら成形後得られたプラスチック磁石を多極に着磁
すると、成形品のゲート部及びウエルド部の磁力が乱れ
るという欠点があり、高度な着磁精度を要求される磁気
式エンコーダ等には使用できなかった。またインサート
したローターヨークの内側から樹脂を充填するディスク
ゲート方式を用いると多極着磁後、サイドゲート方式、
ピンポイントゲート方式では避けられなかったゲート部
及びウエルド部の磁力の乱れがなくくなり、強磁性体粉
末を均一に分散させた成形品が得られる事も知られてい
る。しかしながらディスクゲート方式を用いた場合、従
来より用いられてきた第３図ような金型構造を用いると
成形後金型から取り出された成形品は、第４図に示すよ
うにディスクゲート部（９）と製品部（10）が一体化し
ているためディスクゲート部（９）と製品部（10）を第
５図のように切り離す必要があるために、切削治具等を
用いた後加工が必要となり、このため生産性が極めて悪
く製品コストが大巾に上がるという欠点があった。
《発明の目的》 本発明は、熱可塑性樹脂中に強磁性体粉末を含有させた
成形材料でローターヨークのインサート成形をディスク
ゲート方式を用いて行う際、ディスクゲート部と製品部
の切り離し方法を鋭意検討した結果、スプールロックブ
ッシュ部とディスクゲート部にアンダーカットを設け、
且つスプリングを入れる事により型開き方向に移動可能
なブロックを設けた金型を使用する事により、成形後、
後加工する事なくディスクゲート部と製品部を容易に切
り離す事が可能となるとの知見を得、更にこの知見に基
ずき種々研究を進めて本発明を完成するに至ったもので
ある。その目的とする所は、成形品の強磁性体粉末の分
散が均一で、且つ生産性も良好なるディスクゲート方式
でのプラスチック磁石の製造方法である。
成形材料でローターヨークのインサート成形をディスク
ゲート方式を用いて行う際、ディスクゲート部と製品部
の切り離し方法を鋭意検討した結果、スプールロックブ
ッシュ部とディスクゲート部にアンダーカットを設け、
且つスプリングを入れる事により型開き方向に移動可能
なブロックを設けた金型を使用する事により、成形後、
後加工する事なくディスクゲート部と製品部を容易に切
り離す事が可能となるとの知見を得、更にこの知見に基
ずき種々研究を進めて本発明を完成するに至ったもので
ある。その目的とする所は、成形品の強磁性体粉末の分
散が均一で、且つ生産性も良好なるディスクゲート方式
でのプラスチック磁石の製造方法である。
《発明の構成》 本発明は、熱可塑性樹脂中に強磁性体粉末を含有させた
成形材料を用いて、ディスクゲート方式でローターヨー
クのインサート成形を行う際、スプールロックブッシュ
部とディスクゲート部にアンダーカットを設け、且つス
プリングを入れる事により型開き方向に移動可能なブロ
ックを設けた金型を使用する事を特徴とするプラスチッ
ク磁石の製造方法に関するものである。
成形材料を用いて、ディスクゲート方式でローターヨー
クのインサート成形を行う際、スプールロックブッシュ
部とディスクゲート部にアンダーカットを設け、且つス
プリングを入れる事により型開き方向に移動可能なブロ
ックを設けた金型を使用する事を特徴とするプラスチッ
ク磁石の製造方法に関するものである。
本発明に用いられる強磁性体粉末としては、ストロンチ
ューム、バリウムなどのフェライト系、希土類系等永久
磁石となるものであれば何ら制限されるものではない。
ューム、バリウムなどのフェライト系、希土類系等永久
磁石となるものであれば何ら制限されるものではない。
本発明において用いられるローターヨークと金型の略図
を第１図及び第２図に示す。
を第１図及び第２図に示す。
ディスクゲート方式で強磁性体粉末を含有させた成形材
料を充填させ一定時間冷却した後金型をパーティングラ
インより開くとスプリング２によりブロック３は製品部
４を第２図に示す矢印の方向に押しつける。また、スプ
ルーロックブッシャ部５のアンダーカットによりスプー
ル部６は第２図に示す矢印の方向に引っぱられディスク
ゲート部７は、ディスクゲート部のアンダーカットによ
り矢印の方向に引っぱられる。
料を充填させ一定時間冷却した後金型をパーティングラ
インより開くとスプリング２によりブロック３は製品部
４を第２図に示す矢印の方向に押しつける。また、スプ
ルーロックブッシャ部５のアンダーカットによりスプー
ル部６は第２図に示す矢印の方向に引っぱられディスク
ゲート部７は、ディスクゲート部のアンダーカットによ
り矢印の方向に引っぱられる。
これら３つの方向の力によりゲート口８は、切断されデ
ィスクゲート部と製品部が切り離されるのである。第１
図に示すような外周にアンダーカットをもたないロータ
ーヨークを用いる場合、ローターヨークと成形材料との
接着力が弱いため、ディスクゲート部のアンダーカット
により生ずる矢印方向の力により製品部４がローターヨ
ークよりはずれてしまい製品にならない事が多い。しか
しながらスプリング２のバネの力で型開き方向に移動可
能なブロック３を設けておく事により、かた開き時数mm
だけスプリングによりブロック３が製品部４を、第２図
に示す矢印の方向に押しつけているため、外周にアンダ
ーカットを持たないローターヨークを用いても、製品部
４がローターヨーク１からはずれる事なく、ディスクゲ
ート部と製品部を切り離す事ができるのである。
ィスクゲート部と製品部が切り離されるのである。第１
図に示すような外周にアンダーカットをもたないロータ
ーヨークを用いる場合、ローターヨークと成形材料との
接着力が弱いため、ディスクゲート部のアンダーカット
により生ずる矢印方向の力により製品部４がローターヨ
ークよりはずれてしまい製品にならない事が多い。しか
しながらスプリング２のバネの力で型開き方向に移動可
能なブロック３を設けておく事により、かた開き時数mm
だけスプリングによりブロック３が製品部４を、第２図
に示す矢印の方向に押しつけているため、外周にアンダ
ーカットを持たないローターヨークを用いても、製品部
４がローターヨーク１からはずれる事なく、ディスクゲ
ート部と製品部を切り離す事ができるのである。
第２図に示した矢印は、金型がパーティングラインによ
り開き始めた時に成形材料に加わる力の方向を示したも
のである。
り開き始めた時に成形材料に加わる力の方向を示したも
のである。
《発明の効果》 本発明によればローターヨークのインサート成形をディ
スクゲート方式を用いて行う際、ディスクゲート方式の
欠点であったディスクゲート部と製品部の切り離しを後
加工する事なくできるので生産性が向上し製品コストを
下げる事が可能となる。
スクゲート方式を用いて行う際、ディスクゲート方式の
欠点であったディスクゲート部と製品部の切り離しを後
加工する事なくできるので生産性が向上し製品コストを
下げる事が可能となる。
また得られたプラスチック磁石は、ディスクゲート方式
を用いているため強磁性体粉末が均一に分散されてお
り、従来サイドゲート方式やピンポイントゲート方式で
の成形品に比べ磁石を多極化した際の磁力が均一になる
ため、磁気式エンコーダー等にも使用可能となり工業的
なプラスチック磁石の製造方法として好適である。
を用いているため強磁性体粉末が均一に分散されてお
り、従来サイドゲート方式やピンポイントゲート方式で
の成形品に比べ磁石を多極化した際の磁力が均一になる
ため、磁気式エンコーダー等にも使用可能となり工業的
なプラスチック磁石の製造方法として好適である。
第１図は、ローターヨークの断面図である。 第２図は、本発明のディスクゲート方式の構造を有する
金型の概略断面図である。 第３図は、従来より用いられてきたディスクゲート方式
の構造を有する金型の概略断面図である。 第４図は、第３図の金型を用いた時に成形後取り出され
たディスクゲート部と製品部が一体化したプラスチック
磁石の断面図である。 第５図は、ディスクゲート部と製品部を切り離した状態
の概略断面図である。
金型の概略断面図である。 第３図は、従来より用いられてきたディスクゲート方式
の構造を有する金型の概略断面図である。 第４図は、第３図の金型を用いた時に成形後取り出され
たディスクゲート部と製品部が一体化したプラスチック
磁石の断面図である。 第５図は、ディスクゲート部と製品部を切り離した状態
の概略断面図である。
Claims (1)
- 【請求項１】熱可塑性樹脂中に強磁性体粉末を含有させ
た成形材料を用いて、ディスクゲート方式でローターヨ
ークのインサート成形を行う際、スプールロックブッシ
ュ部とディスクゲート部にアンダーカットを設け、且つ
スプリングを入れる事により型開き方向に移動可能なブ
ロックを設けた金型を使用する事を特徴とするプラスチ
ック磁石の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19809586A JPH0727833B2 (ja) | 1986-08-26 | 1986-08-26 | プラスチツク磁石の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19809586A JPH0727833B2 (ja) | 1986-08-26 | 1986-08-26 | プラスチツク磁石の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6354712A JPS6354712A (ja) | 1988-03-09 |
| JPH0727833B2 true JPH0727833B2 (ja) | 1995-03-29 |
Family
ID=16385414
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19809586A Expired - Lifetime JPH0727833B2 (ja) | 1986-08-26 | 1986-08-26 | プラスチツク磁石の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0727833B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2881232A1 (en) | 2013-12-05 | 2015-06-10 | Nakanishi Metal Works Co. Ltd. | Ring-shaped insert molded article |
| EP2865999B1 (en) | 2004-01-22 | 2018-08-22 | NSK Ltd. | Magnetic encoder and bearing |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005214874A (ja) * | 2004-01-30 | 2005-08-11 | Nsk Ltd | エンコーダ及び当該エンコーダを備えた転がり軸受 |
-
1986
- 1986-08-26 JP JP19809586A patent/JPH0727833B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2865999B1 (en) | 2004-01-22 | 2018-08-22 | NSK Ltd. | Magnetic encoder and bearing |
| EP3495782B1 (en) * | 2004-01-22 | 2023-06-14 | Nsk Ltd. | Magnetic encoder and bearing |
| EP2881232A1 (en) | 2013-12-05 | 2015-06-10 | Nakanishi Metal Works Co. Ltd. | Ring-shaped insert molded article |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6354712A (ja) | 1988-03-09 |
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