JPH07278159A - ヒドロキシル基含有ポリシロキサン化合物 - Google Patents

ヒドロキシル基含有ポリシロキサン化合物

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JPH07278159A JP2388887A JP2388887A JPH07278159A JP H07278159 A JPH07278159 A JP H07278159A JP 2388887 A JP2388887 A JP 2388887A JP 2388887 A JP2388887 A JP 2388887A JP H07278159 A JPH07278159 A JP H07278159A
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Abstract

(57)【要約】 電子出願以前の出願であるので 要約・選択図及び出願人の識別番号は存在しない。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は合成樹脂の表面改質に用いる珪素化 合物に関し、更に詳しくは、ポリオールの反応 性を応用した、合成高分子樹脂の表面特性の改 良に有用な新規有機珪素化合物に関する。
(従来の技術) ポリシロキサン化合物がもつ撥水性、非接着 性、防汚性などのユニークな界面特性を合成樹 脂に付与する目的で、シリコーンオイル等が種 々の合成樹脂にブレンドまたは化学的に結合さ れて用いられている。
即ち、単なるブレンドの場合シリコーン樹脂 と多くの合成樹脂との相溶性が乏しいことに由 来するブリード現象が起こり易い欠点があるた め、この点が問題になる場合には、例えば、特 開昭59−78236号のようにビニル重合性の 二重結合を備えたシロキサン化合物を用いて改 質をはかることが行われている。ポリウレタン やポリエステルのようにポリオールの反応性水 酸基の反応によりつくられる高分子は、ビニル 重合性二重結合を有するシロキサン化合物によ つてはシリコーン変性ができないため、従来か かる高分子には両末端に水酸基を有する、いわ ゆる両末端ヒドロキシル基変性ポリシロキサン 化合物が用いられている。しかしながら両末端 ヒドロキシル基変性ポリシロキサン化合物を用 いた場合には、ポリシロキサン連鎖が重合体の 主鎖に取り込まれるため樹脂成形物の表面特性 の改善に要するポリシロキサン化合物の割合を 大きくせねばならないという弱点があり、この 点の改良を目的として、本発明者等はポリウレ タンやポリエステルのようにポリオールの反応 性水酸基の反応によりつくられる高分子を、シ リコーン変性するために好ましい化合物として、 片末端に2個の水酸基を有する、いわゆる片末 端ヒドロキシル基変性ポリシロキサン化合物を 提供していた(特願昭61−38765号)。しか しながら、この片末端ヒドロキシル基変性ポリ シロキサン化合物の2個のヒドロキシル基は反 応性の異なるヒドロキシル基であるため、ポリ ウレタンやポリエステルの合成樹脂にこれを導 入する際、一方のヒドロキシル基のみが優先的 に反応し樹脂成形物に期待した表面特性が発現 しないという恐れがある。
(発明が解決しようとする課題) 前述したことから明らかなように、本発明の 目的は、ポリオールの反応性水酸基の重合によ つて生成するポリマーから造られる樹脂の表面 特性を改良するのに特に優れた、片末端ジヒド ロキシル基変性のポリシロキサン化合物を提供 することにある。
(問題を解決する手段) 本発明は、一般式 (式中、RはH、MeまたはEtであり、Meはメチル 基をEtはエチル基をそれぞれ示し、nは0〜4,000 の整数である) にて表される、片末端ジヒドロキシル基変性の ポリシロキサン化合物である。
本発明のシロキサン化合物は(I)式から明ら かなように、片末端をトリメチルシリル基で連 鎖停止したポリジメチルシロキサンのもう一方 の末端に一級の水酸基を2個有する置換アルキ ル基を持つことを特徴としている。(I)式の化 合物におけるnはポリジメチルシロキサン直鎖 部の数平均重合度の意味に於いて上限が4,000で ある。ポリオールを一方のモノマーとするポリ ウレタン、ポリエステルなどの重合体にポリジ メチルシロキサン鎖を導入するべく本発明の化 合物を用いる場合、目的とする重合体の特性に 応じて用いられる(I)式の化合物のnは違つて くるが、通常nが1000以下の物、換言すれば 数平均分子量としておよそ8万以下の物を適当 に用いることができる。
本発明の化合物の製造法の一例をつぎに述べ る。まず、2−(2−プロペニルオキシ)メチ ル−2−アルキルプロパン−1,3−ジオール(II) とヘキサメチルジシラザン(III)とをトリメチル クロロシランの存在下に反応させて、1,3−ビ ス(トリメチルシロキシ)−2−(2−プロペ ニルオキシ)メチル−2−アルキルプロパン(IV) を合成する。次に片末端ハイドロジエン変性(以 下片末端Si−H変性と略記する)のポリジメチル シロキサン化合物(V)と(IV)とを不活性ガス雰 囲気中で白金錯体等の付加反応触媒の存在下に 反応させて、(VI)式のポリジメチルシロキサン 誘導体とし、次いで(VI)を脱トリメチルシリル 化することにより、目的の片末端ジヒドロキシ ル基変性のポリシロキサン化合物(I)を得る。
これを反応式で示すと次のようになる。
(式中、RはH、MeまたはEtであり、Meおよ びEtはそれぞれメチル基およびエチル基である。) (V)式でn≧1の片末端Si−H変性ポリジメ チルシロキサンは、ヘキサメチルシクロトリシ ロキサンをリチウムトリメチルシラノレートも しくはナトリウムトリメチルシラノレートによ りリビング重合させ、ジメチルクロロシランを 連鎖停止剤として所望の平均重合度の物を得る ことができる。このようにして合成される片末 端Si−H変性のポリシロキサンは分子量及び分 子量分布の調節された物であり、平均分子量が 8万以下であれば自由に合成できる。また、平 均分子量がより大きな物もリビング重合の条件 を変えることにより調製可能である。なお(V) 式でn=0の化合物はペンタメチルジシロキサ ンであり容易に入手できるものである。片末端 Si−H変性ポリジメチルシロキサン化合物(V) とプロペニルオキサメチルアルキルプロパンジ オール誘導体(IV)との反応は前者に対し後者を 等モル以上に、好ましくは、1.2倍当量以上に 用いるのがよい。このヒドロシリル化反応の触 媒としては、一般に周期律表第VIII属の金属元素 の錯化合物を用いることができ、塩化白金酸を アルコールもしくはカルボニル化合物に溶解し た物、または各種オレフインと白金もしくはロ ジウムとのコンプレツクスなどが好ましく用い られる。(VI)式の化合物の脱トリメチルシリル 化反応は、メタノール、エタノール等の低級ア ルコールまたは塩酸を用いて行うことができる。
アルコールを用いる場合(VI)式のポリシロキサ ンにアルコールを加えて数時間加熱還流させる ことにより、また塩酸を用いる場合(VI)式の化 合物に適量の塩酸を加えて室温で数時間撹拌す ることにより、脱トリメチルシリル化を容易に 行うことができる。
(発明の効果) 前記した片末端に反応性の異なる水酸基を有 するポリシロキサンに変えて、本発明の化合物 をポリウレタン、ポリエステルなどのモノマー の一つとして用いると、重合体の主鎖に片末端 の二個の水酸基を介してポリジメチルシロキサ ン直鎖が分枝鎖として件合した構造の重合体が 得られる。得られる重合体は本発明のシロキサ ン化合物によつてその成形品の表面特性として 撥水性、防汚性、非接着性、耐摩耗性、耐熱性 などの諸機能を付与されたものである。本発明 により目的とした新規な片末端ジヒドロキシル 基変性シロキサン化合物が提供されることは後 記する実施例からも明かである。
(実施例) 以下に、実施例によつて本発明を詳細に説明 するが、本発明はこれらの実施例に限定される ものではない。
実施例1 2−(3′−ペンタメチルジシロキサニルプロ ピルオキシ)メチル−2−メチルプロパン−1, 3−ジオール 塩化白金酸1gを20mlのイソプロパノール に溶解した溶液4μlと1,3−ビス(トリメチル シロキシ)−2−(2−プロペニルオキシ)メ チル−2−メチルプロパン1.0g(3.3mmol) とを窒素雰囲気下のフラスコ内で加熱撹拌し80 ℃で、ペンタメチルジシロキサン0.73g(4.8 mmol)を滴下し、滴下後80℃で更に2時間撹 拌を続けた。次いでこの反応混合物を蒸溜する ことにより、沸点150℃/10mmHgの留分 (無色透明の液体1.19g、収率80%)を得 た。
この物のH−NMR、IR及びマススペクトル の結果はそれぞれ後記の通りであり、次の構造 式を有するシロキサン化合物であることを確認 した。
H−NMR(CDCl):δ(ppm) 0.06(Si−Me,s,33H) 0.56(−CH−Si,m,2H) 0.86(CH−C隙,s,3H) 1.58(−CH−,m,2H) 3.17(−CH−,s,2H) 3.33(−CH−,t,2H) 3.40(−CH−,s,4H) IR(KBr)νmax 2970cm-1(C−H) 1120〜1050cm-1(Si−O) MS m/e:452(M) 次にここで得たシロキサン化合物1.0g(2.2 mmol)とメタノール40mlとをフラスコに仕込 み、2時間加熱撹拌させた。この反応混合物を 蒸溜することにより、沸点160℃/10mmHgの 留分(無色透明の液体0.55g、収率80%) を得た。この液体の分析結果は後記の通りであ り、次の構造式を有する目的のシロキサン化合 物であると確認された。
H−NMR(CDCl):δ(ppm) 0.06(Si−Me,s,33H) 0.53(−CH−Si,m,2H) 0.83(CH−C隙,s,3H) 1.58(−CH−,m,2H) 3.10(C−OH,bs,2H) 3.37(−CH−,t,2H) 3.40(−CH−,s,2H) 3.63(−CH−,s,4H) IR(KBr)νmax 3400cm-1(O−H) 2970cm-1(C−H) 1120〜1050cm-1(Si−O) MS m/e:308(M) 実施例2 実施例1におけるペンタメチルジシロキサン に変えて、片末端Si−H変性のジメチルシロキ サンオリゴマー(水素当量5600、従つて数 平均分子量5600であるオリゴマー)100 g(0.018モル相当)を用い、これと1,3− ビス(トリメチルシロキシ)−2−(2−プロ ペニルオキシ)メチル−2−メチルプロパン 7.1g(23mmol)とを実施例1と同様にし て反応させた。次に反応混合液から150℃/ 1mmHgのもとに未反応原料と低沸分を2時間 かけて溜去した。冷却後蒸留残液にメタノール 100mlを加え2時間還流し、次いでメタノー ル層を分離した後、低沸分を100℃/1mmHg にて1時間かけ溜去し、缶残として無色透明の 液体100gを得た。この物をH−NMR、IR スペクトル、水酸基定量及びゲルパーミユエイ シヨンクロマトグラフイ(GPC)の結果は後記 の通りであり、次式の構造と確認された。
H−NMR(CDCl):δ(ppm) 0.06(Si−Me,s,420H) 0.53(−CH−Si,m,2H) 0.83(CH−C隙,s,3H) 1.58(−CH−,m,2H) 3.10(C−OH,bs,2H) 3.37(−CH−,s,2H) 3.40(−CH−,s,2H) 3.63(−CH−,s,4H) IR(KBr)νmax 3400cm-1(O−H) 2980cm-1(C−H) 1120〜1050cm-1(Si−O) 水酸基 0.60 従つて水酸基当量 2800 GPC: ポリスチレン換算の数平均分子量(Mn) 5400 〃 重量平均分子量(Mw) 6600 分散度(Mn/Mw) 1.2

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (式中、RはH、MeまたはEtであり、Meはメ チル基をEtはエチル基をそれぞれ示し、nは0〜 4,000である) にて表されるポリシロキサン化合物。
  2. 【請求項2】一般式(I)においてnが0〜1,000であ
    る 特許請求の範囲(1)に記載のポリシロキサン化合 物。
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