JPH07277785A - 水硬性組成物 - Google Patents

水硬性組成物

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JPH07277785A
JPH07277785A JP9700094A JP9700094A JPH07277785A JP H07277785 A JPH07277785 A JP H07277785A JP 9700094 A JP9700094 A JP 9700094A JP 9700094 A JP9700094 A JP 9700094A JP H07277785 A JPH07277785 A JP H07277785A
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JP
Japan
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concrete
amount
powder
cement
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JP9700094A
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Hidenori Endo
秀紀 遠藤
Hiromi Fujiwara
浩巳 藤原
Akito Dosono
昭人 堂園
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Taiheiyo Cement Corp
Original Assignee
Nihon Cement Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B7/00Hydraulic cements
    • C04B7/36Manufacture of hydraulic cements in general
    • C04B7/48Clinker treatment
    • C04B7/52Grinding ; After-treatment of ground cement
    • C04B7/527Grinding ; After-treatment of ground cement obtaining cements characterised by fineness, e.g. by multi-modal particle size distribution

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 単位セメント量が400kg/m3 以下、か
つ、単位水量が170kg/m3 以下で高流動コンクリ
ートの製造が可能な水硬性組成物を提供すること。 【構成】 ブレーン比表面積が4000〜7000cm
2 /gの範囲にあり、かつ、粒度分布(Rosin−R
ammler式のN値)が0.8〜0.9の範囲にある
ポルトランドセメント系水硬性組成物あるいはポルトラ
ンドセメントが50%以上で、かつ、残りが高炉スラ
グ、フライアッシュ、石灰石粉末、珪石粉末から選ばれ
る少なくとも1種以上の無機粉末からなる水硬性組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高流動コンクリート用
水硬性組成物に関し、詳細には、単位セメント(粉体)
量が400kg/m3 以下、かつ、単位水量が170k
g/m3 以下で高流動コンクリートの製造が可能な、粒
度分布を特定範囲に調整した水硬性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリート構造物の施工方法として
は、鉄筋を配筋した型枠内へコンクリートを投入して、
バイブレーター振動により締固めを行なうのが一般的で
ある。しかし近年、バイブレーターによる騒音公害が問
題となっている。また、コンクリート作業員の高齢化に
伴い現場作業の省力化や合理化が求められつつある。こ
れらの問題に対し、振動締固め作業が不要の高流動コン
クリートの研究が行なわれている。
【0003】高流動コンクリートは、高い流動性と高い
材料分離抵抗性を持つ必要がある。すなわち、JIS
A 1101(スランプ試験)に準じたスランプの広が
り径であるスランプフローが500〜700mm、分離
指標値が5%以下であることが必要である。ここで、分
離指標値は、5mmメッシュの上に2リットルのコンク
リートを静置し、5分後メッシュを通過して落下したモ
ルタルの重量を測定し、(1)式によって計算した値で
ある。
【0004】高流動コンクリートの研究におけるコンク
リートの流動性を改善するための一手法として、セメン
トの粒度分布を特定範囲に調整する方法が提案されてい
る(特願平3−183646)。これは、ブレーン比表
面積が3700cm2 /g以上で、(2)式によって得
られる粒度分布指数(DI値)が0.5以下になるよう
に粒度分布を調整するものである。 (但し、D10% ,D50% およびD90% は、ふるい上残分
が10重量%、50重量%および90重量%となる粒子
径を表わし、これらの粒子径は10,15,20,3
0,40,50,63および80μmの電蝕網ふるいを
用いてエア・ジェット式ふるい装置により測定した各ふ
るい上残分(重量%)測定値の間をRosin−Ram
mler式によって補完して得られる粒度分布から算出
されるものとする)。
【0005】一方、これまで、普通ポルトランドセメン
ト、中庸熱ポルトランドセメントなどの市販のポルトラ
ンドセメント(ブレーン比表面積:3000〜4500
cm2 /g、Rosin−Rammler式のN値:
1.0〜1.1)を用いて、上記スランプフローが50
0〜700mm、分離指標値が5%以下の高流動コンク
リートを得ようとすると単位セメント量が500〜70
0kg/m3 程度、単位水量が200kg/m3 程度必
要となり、通常のコンクリートを得る場合と比べて多く
の単位セメント量と単位水量が必要であった。そのた
め、通常のコンクリートに比べ該高流動コンクリートを
打設した場合には、水和発熱量や乾燥収縮量が大きくな
り、温度ひび割れや乾燥収縮ひび割れが発生しやすいと
いう欠点があった。また、単位セメント量が多いため混
和剤の使用量も多くなり、得られる該高流動コンクリー
トは通常のコンクリートに比べ高価にならざるえなかっ
た。そこで、これらの欠点を低減するため、コンクリー
トの水和発熱量、乾燥収縮量と密接に関係する単位セメ
ント量と単位水量を少なくとも通常のコンクリート並み
の400kg/m3 以下と170kg/m3 以下に低減
し、それによって水和発熱量と乾燥収縮量を通常のコン
クリート並みに抑制する必要があった。これに対し、単
位セメント量を少なくする方法として、増粘剤を併用す
る方法がある。増粘剤を併用した場合、単位セメント量
は400〜500kg/m3 程度、単位水量は180〜
190kg/m3 程度で高流動コンクリートを製造する
ことができるが、まだコンクリートの水和発熱量が大き
い、硬化後の乾燥収縮が大きい等の問題が十分解決でき
ない。また、高性能減水剤の添加率も多くなるため、コ
ンクリートの硬化が遅延する。
【0006】上記の特願平3−183646に開示され
る粒度分布指数(DI値)を0.5以下に調整したセメ
ントを使用した場合でも、該高流動コンクリートを調製
するには、単位セメント量が400kg/m3 以上、単
位水量が170kg/m3 以上必要となり、コンクリー
トの水和発熱量が大きくなる、乾燥収縮が大きくなる等
の問題が十分解決できない。また、コンクリートの単位
水量を低減するためセメントに水硬性物質を加えて、粒
度分布を広くする方法も提案されている(特願平3−2
61638)。この場合、単位水量は170kg/m3
まで低減できるが、単位セメント量は400kg/m3
以上必要となるので、コンクリートの水和発熱量は大き
くなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者ら
は、スランプフローが500〜700mm、分離指標値
が5%以下の高流動コンクリートを製造する際、通常の
コンクリート並みの単位セメント(粉体)量が400k
g/m3 以下、かつ、単位水量が170kg/m3以下
で該高流動コンクリートが得られるセメント(粉体)に
ついて検討した結果、市販のポルトランドセメントおよ
び無機粉末のブレーン比表面積と粒度分布を特定範囲に
調整すれば良いことを見出し、本発明を完成した。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、ブ
レーン比表面積が4000〜7000cm2 /gの範囲
にあり、かつ、粒度分布(Rosin−Rammler
式のN値)が0.8〜0.9の範囲にあるポルトランド
セメント系水硬性組成物あるいは、ポルトランドセメン
トが50%以上で、かつ、残りが高炉スラグ、フライア
ッシュ、石灰石粉末、珪石粉末から選ばれる少なくとも
1種以上の無機粉末からなる水硬性組成物である。以
下、本発明を詳細に説明する。
【0009】本発明では、水硬性組成物のブレーン比表
面積は4000〜7000cm2 /gの範囲にある必要
がある。ブレーン比表面積が4000cm2 /gより小
さいと、単位セメント量が400kg/m3 以下、単位
水量が170kg/m3 以下では、コンクリートの粘性
が低くなり、スランプフローを500〜700mmとし
た場合、分離指標値を5%以下にすることができない。
ブレーン比表面積が7000cm2 /gを越えると、単
位セメント量が400kg/m3 以下、単位水量が17
0kg/m3 以下では、コンクリートの粘性が大きくな
り過ぎ、分離指標値を5%以下では、スランプフローを
500〜700mmとすることができない。
【0010】また、Rosin−Rammler式のN
値で示される粒度分布が0.8〜0.9の範囲にある必
要がある。Rosin−Rammler式は、(3)式
で示される式であり、N値が小さい程、粒度分布が広く
なる。 R=exp{−(x/x0 N } (3) N:Rosin−Rammler式のN値 R:粒子径x(μm)における累積残分 x0 :代表粒子径(μm)(残分比が0.368となる
粒子径)
【0011】前記したように、市販のポルトランドセメ
ントでは、N値は1.0〜1.1の範囲にある。本発明
において、Rosin−Rammler式のN値が0.
8より小さいと、単位セメント量が400kg/m3
下、単位水量が170kg/m3 以下では、コンクリー
トの粘性が低くなり、スランプフローを500〜700
mmとした場合、分離指標値を5%以下にすることがで
きない。Rosin−Rammler式のN値が0.9
を越えると、単位セメント量が400kg/m3 以下、
単位水量が170kg/m3 以下では、ペーストの流動
性が不足し、分離指標値を5%以下では、スランプフロ
ーを500〜700mmとすることができない。以上の
ように、ブレーン比表面積と粒度分布を調整すると、粒
子の充填性が向上し、良好なコンクリートの流動性と材
料分離抵抗が得られる。
【0012】本発明において、ポルトランドセメント系
水硬性組成物とは、市販の普通ポルトランドセメント、
早強ポルトランドセメントなどの各種ポルトランドセメ
ントをさす。本発明の水硬性組成物はブレーン比表面積
とRosin−Rammler式のN値が上記所定の範
囲にあればポルトランドセメント単味でもよいが、水和
発熱量をより低減するため、ポルトランドセメントに高
炉スラグ、フライアッシュ、石灰石粉末、珪石粉末など
の無機粉末を添加してもよい。但し、この場合、ポルト
ランドセメントの割合は50%以上にする必要がある。
50%未満では強度発現性が低くなる。これらの無機粉
末は、市販の工業用製品が使用できる。上記において、
通常のコンクリート並みの水和発熱量を有する高流動コ
ンクリートを得る場合は、前者のポルトランドセメント
系水硬性組成物を用いればよいが、温度ひび割れの発生
しやすい大型コンクリート構造物用の高流動コンクリー
トを得る場合には、後者の無機粉末を配合した水和発熱
量のより少ない水硬性組成物を用いるのが望ましい。
【0013】本発明の水硬性組成物は、ブレーン比表面
積の異なる粉体を所定のブレーン比表面積とRosin
−Rammler式のN値となるように混合したり、空
気分級機によって分級した粉体を所定のブレーン比表面
積とRosin−Rammler式のN値となるように
混合することによって得られる。ブレーン比表面積の異
なる粉体の調製には粉砕機を使用するが、用いられる粉
砕機は特に限定されるものではない。また、空気分級機
も使用風量やローターの回転数が調整できるものであれ
ば、特に限定されるものではない。なお、ポルトランド
セメントと無機粉末とからなる請求項2記載の水硬性組
成物においては、予めこれら混合材料を混合したものに
ついて上記粒度調整をしてもよいし、予めこの粒度調整
をしたポルトランドセメントと無機粉末とを後に混合し
てもよい。本発明の水硬性組成物を用いた高流動コンク
リートは、既存のコンクリート製造方法を用いて製造で
きる。使用骨材の種類や粒度分布も特に限定されるもの
ではない。また、必要に応じ、増粘剤や分離低減剤、さ
らには高性能減水剤などの既存のコンクリート混和剤を
使用してもよい。以下の実施例によって本発明の作用を
更に詳細に説明する。
【0014】
【実施例】
実施例1 普通ポルトランドセメント(日本セメント製)を、空気
分級機(日清エンジニアリング製)を用いて、風量を
2.0〜3.0m3 /minの範囲、ローター回転数を
1000〜5500rpmの範囲で変えることにより、
5μm以下,5〜20μm,20〜40μm,40〜6
0μm,60μm以上の各粒分を80%以上含むように
分級した。得られた5種類の各セメントを適宜用いて、
ブレーン比表面積とN値が所定値付近になるように、配
合割合を調整しながらマイクロスピートミキサ(宝工機
製)で混合することにより、ブレーン比表面積とRos
in−Rammler式のN値が異なるセメント試料1
0種を試製した。試製したセメントで、スランプフロー
が500〜600mm、分離指標値が5%以下になるよ
うにコンクリート配合での単位セメント量と単位水量を
調整した。なお、細骨材は瑞穂産砕砂(F.M.2.7
1)を、粗骨材は青梅産砕石(F.M.6.79)を、
高性能減水剤としてマイティ150(花王製)を使用し
た.
【0015】表1に使用したセメントの特性とコンクリ
ートの配合を示す。表2にコンクリークのスランプフロ
ーと分離指標値を示す。スランプフローはJIS A
1101(スランプ試験)に準じたスランプの広がり径
を求めた。分離指標値は以下の方法で求めた。5mmメ
ッシュの上に2リットルのコンクリートを静置し、5分
後メッシュを通過して落下したモルタルの重量を測定
し、(1)式によって計算した値である。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】ブレーン比表面積が4000〜7000c
2 /gの範囲であり、かつ、Rosin−Ramml
er式のN値が0.8〜0.9の範囲にあるセメントで
は、単位セメント量が400kg/m3 以下、単位水量
が170kg/m3 以下でも、スランプフローが500
〜700mm、かつ分離指標値が5%以下の高流動コン
クリートが調製できる。
【0019】〔確認実験〕実施例1−1,1−3および
比較例1−1のコンクリートについて、断熱温度上昇お
よび硬化後の乾燥収縮量を測定した。コンクリートの断
熱温度上昇は、空気循環式断熱温度上昇試験装置(マル
トー製)を用いて測定した。乾燥収縮は、JIS A
1129に従って測定した。コンクリート供試体寸法は
10×10×40cmとした。湿布養生を材令7日まで
行なった後、20℃,相対湿度60%の条件で乾燥し
た。各コンクリートの断熱温度上昇の終局値を表3に示
す。また、乾燥収縮の測定結果を図1に示す。
【0020】
【表3】
【0021】本発明のポルトランドセメント系水硬性組
成物を用いた高流動コンクリートでは、従来の高流動コ
ンクリートに比べ、断熱温度上昇の終局値を30℃程
度、かつ乾燥収縮量を材令56日で40%程度低減でき
ることを確認した。
【0022】〔実施例2〕普通ポルトランドセメント
(日本セメント製),高炉スラグ(住友金属製),フラ
イアッシュ(電砂発電所品)、石灰石粉(奥多摩工業
製)および珪石粉末(秩父鉱業製)を用いて、ブレーン
比表面積とRosin−Rammler式のN値が異な
る試料10種を試製した。試製方法は、実施例1と同様
の手法で粒度調整したポルトランドセメントと無機粉末
とを後で混合することにより行なった。試製した試料
で、スランプフローが500〜600mm、分離指標値
が5%以下になるようにコンクリート配合での単位粉体
量と単位水量を調整した。スランプフローと分離指標値
の測定は、実施例1と同様にして行なった。なお、細骨
材は瑞穂産砕砂(F.M.2.71)を、粗骨材は青梅
産砕石(F.M.6.79)を、高性能減水剤としてマ
イティ150(花王製)を使用した。各粉体の配合,ブ
レーン比表面積およびRosin−Rammler式の
N値を表4に、コンクリートの配合、スランプフローと
分離指標値を表5に示す。
【0023】
【表4】
【0024】
【表5】
【0025】ブレーン比表面積が4000〜7000c
2 /gの範囲であり、かつ、Rosin−Ramml
er式のN値が0.8〜0.9の範囲にあるセメントと
無機粉末の混合物からなる粉体でも、単位粉体量が40
0kg/m3 以下、かつ単位水量が170kg/m3
下で、スランプフローが500〜700mm、分離指標
値が5%以下の高流動コンクリートが調製できる。
【0026】〔確認実験〕実施例2−2,2−4および
比較例2−4,2−5のコンクリートについて、断熱温
度上昇および硬化後の乾燥収縮量を測定した。コンクリ
ートの断熱温度上昇は、空気循環式断熱温度上昇試験装
置を用いて測定した。乾燥収縮は、JISA 1129
に従って測定した。コンクリート供試体寸法は10×1
0×40cmとした。湿布養生を材令7日まで行なった
後、20℃,相対湿度60%の条件で乾燥した。各コン
クリートの断熱温度上昇の終局値を表6に示す。また、
乾燥収縮の測定結果を図2に示す。
【0027】
【表6】
【0028】ブレーン比表面積が4000〜7000c
2 /gの範囲であり、かつ、Rosin−Ramml
er式のN値が0.8〜0.9の範囲にあるセメントと
無機粉末の混合物からなる粉体を用いた高流動コンクリ
ートでも、従来の高流動コンクリートに比べ、同配合の
粉体においては断熱温度上昇の終局値を20℃程度、か
つ乾燥収縮量を材令56日で25%程度低減できること
を確認した。
【0029】
【発明の効果】本発明のブレーン比表面積と粒度分布
(Rosin−Rammler式のN値)を特定範囲に
調整した水硬性組成物を用いれば、従来に比べ少ない単
位セメント(粉体)量(400kg/m3 以下)と少な
い単位水量(170kg/m3 以下)で高流動コンクリ
ートが製造できる。また、水和発熱量及び乾燥収縮量が
低減するので、得られる硬化体はこれまでの高流動コン
クリートに比べ、温度ひび割れや乾燥収縮ひび割れが少
ないものとなる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年5月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、ブ
レーン比表面積が4000〜7000cm/gの範囲
にあり、かつ、粒度分布(Rosin−Rammler
式のN値)が0.8〜0.9の範囲にあるポルトランド
セメント系水硬性組成物あるいは、ポルトランドセメ
ントが50%以上で、かつ、残りが高炉スラグ、フライ
アッシュ、石灰石粉末、珪石粉末から選ばれる少なくと
も1種以上の無機粉末からなるブレーン比表面積と粒度
分布が上記範囲の水硬性組成物である。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年7月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】追加
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1−1,1−3および比較例1−1の
各コンクリートの硬化後の乾燥収縮量(ひずみ量)を示
した図である。
【図2】 実施例2−1,2−4および比較例2−1の
各コンクリートの硬化後の乾燥収縮量(ひずみ量)を示
した図である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】[確認実験]実施例2−1,2−4および
比較例2−1のコンクリートについて、断熱温度上昇お
よび硬化後の乾燥収縮量を測定した。コンクリートの断
熱温度上昇は、空気循環式断熱温度上昇試験装置を用い
て測定した。乾燥収縮は、JIS A 1129に従っ
て測定した。コンクリート供試体寸法は10×10×4
0cmとした。湿布養生を材令7日まで行った後、20
℃,相対湿度60%の条件で乾燥した。各コンクリート
の断熱温度上昇の終局値を表6に示す。また、乾燥収縮
の測定結果を図2に示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーン比表面積が4000〜7000
    cm2 /gの範囲にあり、かつ、粒度分布(Rosin
    −Rammler式のN値)が0.8〜0.9の範囲に
    あるポルトランドセメント系水硬性組成物。
  2. 【請求項2】 ブレーン比表面積が4000〜7000
    cm2 /gの範囲にあり、かつ、粒度分布(Rosin
    −Rammler式のN値)が0.8〜0.9の範囲に
    あるポルトランドセメント50%以上で、かつ、残りが
    高炉スラグ、フライアッシュ、石灰石粉末、珪石粉末か
    ら選ばれる少なくとも1種以上の無機粉末からなる水硬
    性組成物。
JP9700094A 1994-04-12 1994-04-12 水硬性組成物 Pending JPH07277785A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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