JPH0727757Y2 - スピーカ用エッジ - Google Patents

スピーカ用エッジ

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JPH0727757Y2
JPH0727757Y2 JP1988030790U JP3079088U JPH0727757Y2 JP H0727757 Y2 JPH0727757 Y2 JP H0727757Y2 JP 1988030790 U JP1988030790 U JP 1988030790U JP 3079088 U JP3079088 U JP 3079088U JP H0727757 Y2 JPH0727757 Y2 JP H0727757Y2
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JP
Japan
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edge
speaker
present
speaker edge
thermoplastic elastomer
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JP1988030790U
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信也 溝根
保 阿部
一弥 寺澤
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Onkyo Corp
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Onkyo Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、スピーカに於ける振動板を支持するための
スピーカ用エッジに関する。
[従来の技術] 従来におけるスピーカ用エッジの代表的な構造は、周知
の如く波形状若しくはU字状の半径方向断面を有するリ
ング形状を有し、その内周部に振動板が接着され、外周
部はフレームの外周縁に接着されて振動板を支持する。
当該エッジは、安価なスピーカ用として木綿等の織布に
ゴムラテックスをコーティングした構造のものが使用さ
れていたが、耐湿・耐熱性の点で品質の安定性が良くな
いので、一般的にウレタン系熱可塑性エラストマを所定
形状に成形した構造のものが使用されている。
[解決しようとする課題] 上記の様な構成の従来例エッジは、材料の硬度が比較的
高いため所要コンプライアンスを確保するため材厚を薄
くして使用する必要があり、材料自体の伸び率が小さい
ことと相俟って、大振幅に於て内部に発生した応力を吸
収し切れずにエッジの一部が凹んだり、或いは半径方向
に折れ目が生じたりして振動系の直線性が悪く再生音の
歪みの原因となっていた。
又、従来例の材料であるウレタン系熱可塑性エラストマ
は、 但し、x,y,は整数 P,P′Rは夫々アルキル基又は芳香族基で表されるソフ
トセグメントAとハードセグメントBとが、−{A}m-{B}
n−(但し、m,nは整数)のように連なった分子構造を有
し、上記分子中、ウレタン結合 の部分が親水性を有するため耐湿性が悪くて高温・高湿
下で永久変形を生じ、且つ光エネルギーによって分解し
やすいので耐候性に乏しく苛酷な環境条件下で寿命が短
縮するという解決すべき課題があった。
そこで本考案は、物理的、化学的に分子構造が安定なエ
ラストマをエッジ材料とし、上記従来例の有する課題を
解決することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記した目的を達成するための本考案に係る実施例スピ
ーカ用エッジは、水素添加したスチレン・ブタジエン共
重合レジンを主成分とした熱可塑性エラストマを加熱成
形してなることを特徴とするエッジである。
[作用] そして、此の様な構成のスピーカ用エッジでは、主成分
である水素添加スチレン・ブタジエン共重合レジンは、 但し、l,m,nは整数 {CH2-CH}はスチレン部分 {CH2}はブタジエン部分 なる構造を有し、親水性及び光に対する不安定性を有す
る部分が分子構造の中に存在しないので、耐湿性及び耐
候性は飛躍的に向上する。
更に、材料の硬度、並びに伸び率に就いても、下記第1
表に示すごとく、 但し、ショア硬度はゴム領域での値 伸び率は引張り応力50kgf/cm2 ゴム領域でのショア硬度は約50〜83%と低く、伸び率は
約7倍と大きいため、エッジのコンプライアンスを同一
とした場合、エッジ厚さを大きくして振動系の変位に伴
う応力を充分に吸収することができるので、従来例の様
に変位に際してエッジの一部が凹んだり或いは半径方向
に折り目が生じたりして振動系の直線性が悪くなり、再
生音を歪ませるということが無い。
更に、親水性及び光エネルギーに対する不安定性を有す
る部分が分子構造中に存在しないので、耐湿性及び耐候
性は飛躍的に向上する。
[実施例] 本考案の実施例エッジを詳述すると、原材料である水素
添加スチレン・ブタジエン共重合レジンを主成分とした
熱可塑性エラストマを押出し成形機により厚さ0.3mmの
シートとし、金型温度150℃、成形圧力5kg/cm2、成形
時間10Secにて第1図の様な半径方向断面形状がU字状
で全体がリング形状のエッジ1を作成した。
所定形状となった上記エッジ1は、第1図に示す様に、
その内周部に振動板2が接着され、外周部はフレーム3
の外周縁部に接着された状態でスピーカに組込まれる。
以上、本考案に係るスピーカ用エッジについて代表的と
思われる実施例を基に詳述したが、本考案によるスピー
カ用エッジの実施態様は、例えばエッジ断面形状や成形
方法などに関して上記実施例に限定されるものではな
く、エッジの材料に関して前記したクレーム記載の構成
要件を具備し、本考案にいう作用を呈し、以下に述べる
効果を有する限りにおいて、適宜改変して実施しうるも
のである。
[効果] 本考案に係るスピーカ用エッジの効果を調べるため、従
来例として同一の成形条件に於てウレタン系熱可塑性エ
ラストマからなるエッジを作成し、性能を比較した。
この両者について、Jis K6301に準拠して硬度を測定し
た結果、本考案の実施例は硬度65であるのに対して従来
例は93であった。
更に、両者のエッジをスピーカに組込んで、振動板を変
位させたとき、実施例は局部的な凹みが生じないのに対
し、従来例には一部が凹んだり或いは半径方向に折り目
が生じるのが観察された。
このことから、本考案に係るスピーカ用エッジは、以下
に述べる効果を有する。
(1)エッジを構成する材料のショア硬度が低く、伸び
率は大きいため、同一のエッジコンプライアンスとする
場合、エッジ厚さを大きくして振動系の変位に伴う応力
を充分に吸収することができるので、変位に際してエッ
ジが不自然な変形を生じること無く、従って振動系の直
線性は充分良好であり、再生音の歪みレベルが低下す
る。
(2)分子の化学構造からして湿気・熱並びに光エネル
ギーに対して安定であるから、耐湿性及び耐候性は極め
て優れている。
従って、従来例に於て見られた、耐湿性が悪くて高温・
高湿度に於いて振動系に永久変形が生じたり、耐候性に
欠けるため苛酷な環境条件下で寿命が短縮されるという
課題が解決される。
以上の利点によって、良好な特性と安定した品質とが長
期に亘って保証されたスピーカを提供する事が出来ると
いう効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施例の要部の斜視断面図である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】水素添加したスチレン・ブタジエン共重合
    レジンを主成分とした熱可塑性エラストマを加熱成形し
    てなるスピーカ用エッジ。
JP1988030790U 1988-03-07 1988-03-07 スピーカ用エッジ Expired - Lifetime JPH0727757Y2 (ja)

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JPH01133896U JPH01133896U (ja) 1989-09-12
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52127227A (en) * 1976-04-16 1977-10-25 Hitachi Ltd Cone edge for loudspeaker
JPS54147029A (en) * 1978-05-11 1979-11-16 Pioneer Electronic Corp Edge for speaker
JPS62193399A (ja) * 1986-02-19 1987-08-25 Pioneer Electronic Corp スピ−カ用振動体の支持体

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JPH01133896U (ja) 1989-09-12

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