JPH07277254A - 騎乗型車両のチェーンガード - Google Patents
騎乗型車両のチェーンガードInfo
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- JPH07277254A JPH07277254A JP9579694A JP9579694A JPH07277254A JP H07277254 A JPH07277254 A JP H07277254A JP 9579694 A JP9579694 A JP 9579694A JP 9579694 A JP9579694 A JP 9579694A JP H07277254 A JPH07277254 A JP H07277254A
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- swing arm
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- guard
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- Axle Suspensions And Sidecars For Cycles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】一体成形のチェーンガードのまま、チェーンガ
ードにチェーンが接触する時の打音を減少させ、打音が
スイングアームに伝わって発生する反響音を減少させ、
騒音を防止する。 【構成】チェーンガード10のチェーン接触面とスイン
グアーム1のチェーンガード装着面との間に、一体成形
のリブ13、14、15や空洞18やボッチ20や凹穴
21などにより空間を設け、更にリブの場合には各リブ
をスイングアーム1の上面や下面に対して傾斜させるこ
とにより、チェーン9が衝突する時のチェーンガード1
0の剛性を低くして振動吸収性を持たせる。
ードにチェーンが接触する時の打音を減少させ、打音が
スイングアームに伝わって発生する反響音を減少させ、
騒音を防止する。 【構成】チェーンガード10のチェーン接触面とスイン
グアーム1のチェーンガード装着面との間に、一体成形
のリブ13、14、15や空洞18やボッチ20や凹穴
21などにより空間を設け、更にリブの場合には各リブ
をスイングアーム1の上面や下面に対して傾斜させるこ
とにより、チェーン9が衝突する時のチェーンガード1
0の剛性を低くして振動吸収性を持たせる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動2輪車や自動4輪車
等の騎乗型車両のチェーンガードに関する。
等の騎乗型車両のチェーンガードに関する。
【0002】
【従来の技術】自動2輪車や自動4輪車など、フレーム
上に装着したシートに跨がり、前輪を支持したフロント
フォークに固定されたバーハンドルを握って操縦する騎
乗型車両においては、チェーンドライブ方式の駆動力伝
動機構を用いることがある。このチェーンドライブ方式
にあっては、一般に、スイングアームの前端部を車体に
揺動可能に軸支するとともに、後輪スプロケットを有す
る後輪を該スイングアームの後端部で軸支し、エンジン
スプロケットと前記後輪スプロケットとの間に張架され
たチェーンを介して前記後輪を回転駆動するように構成
されている。
上に装着したシートに跨がり、前輪を支持したフロント
フォークに固定されたバーハンドルを握って操縦する騎
乗型車両においては、チェーンドライブ方式の駆動力伝
動機構を用いることがある。このチェーンドライブ方式
にあっては、一般に、スイングアームの前端部を車体に
揺動可能に軸支するとともに、後輪スプロケットを有す
る後輪を該スイングアームの後端部で軸支し、エンジン
スプロケットと前記後輪スプロケットとの間に張架され
たチェーンを介して前記後輪を回転駆動するように構成
されている。
【0003】上記騎乗型車両においては、後輪が大きく
クッションすると、その反動で前記チェーンの振れも大
きくなり、該チェーンが前記スイングアームの前部を叩
いて磨耗の原因となる場合がある。そのため、チェーン
ラインに沿うスイングアームの前部に、該スイングアー
ムおよびチェーンの磨耗防止のためのチェーンガードを
装着することが行なわれている。このチェーンガード
は、例えば、ゴムやウレタン・ナイロン等の比較的硬質
の合成樹脂で作られている。先行技術を開示する文献と
しては、例えば実公平1−31595号公報がある。
クッションすると、その反動で前記チェーンの振れも大
きくなり、該チェーンが前記スイングアームの前部を叩
いて磨耗の原因となる場合がある。そのため、チェーン
ラインに沿うスイングアームの前部に、該スイングアー
ムおよびチェーンの磨耗防止のためのチェーンガードを
装着することが行なわれている。このチェーンガード
は、例えば、ゴムやウレタン・ナイロン等の比較的硬質
の合成樹脂で作られている。先行技術を開示する文献と
しては、例えば実公平1−31595号公報がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
チェーンガードでは、磨耗を防ぐという観点から硬い樹
脂を使用するため、チェーンが当たった時に高周波の打
音が発生することがある。そして、スイングアームのア
ーム本体が矩形断面のものでは、前記打音がスイングア
ーム内部で反響し、音が大きくなって騒音の原因となる
こともある。
チェーンガードでは、磨耗を防ぐという観点から硬い樹
脂を使用するため、チェーンが当たった時に高周波の打
音が発生することがある。そして、スイングアームのア
ーム本体が矩形断面のものでは、前記打音がスイングア
ーム内部で反響し、音が大きくなって騒音の原因となる
こともある。
【0005】このような打音の防止対策として、例えば
実公平1−31595号公報に開示されるように、硬い
樹脂製のチェーンガードの内側に軟らかい弾性板を添
え、これらをスイングアームに共締めで締結する構成を
採ることによって、チェーンガードにチェーンが当たっ
て発生する打音を前記弾性板により減衰させ、スイング
アームに伝わる打音を減少させて反響音を小さくする方
法がある。しかし、このような方法では、チェーンガー
ドの他に弾性板も必要であり、さらにスイングアームに
締結しなければならないので、部品点数および組立工数
が増えてしまうことになる。また、上記の打音防止対策
のための類似技術として、チェーンガードの内側に軟ら
かい樹脂を貼り付けて一つの部品としたものも使用され
ている。
実公平1−31595号公報に開示されるように、硬い
樹脂製のチェーンガードの内側に軟らかい弾性板を添
え、これらをスイングアームに共締めで締結する構成を
採ることによって、チェーンガードにチェーンが当たっ
て発生する打音を前記弾性板により減衰させ、スイング
アームに伝わる打音を減少させて反響音を小さくする方
法がある。しかし、このような方法では、チェーンガー
ドの他に弾性板も必要であり、さらにスイングアームに
締結しなければならないので、部品点数および組立工数
が増えてしまうことになる。また、上記の打音防止対策
のための類似技術として、チェーンガードの内側に軟ら
かい樹脂を貼り付けて一つの部品としたものも使用され
ている。
【0006】本発明はこのような従来技術に鑑みてなさ
れたものであり、本発明の目的は、部品点数を増やすこ
となく、しかも簡単な構造で、チェーン接触時の打音発
生を減少させることができ、打音がスイングアームに伝
わって発生する反響音を小さくして騒音発生を抑えるこ
とができる騎乗型車両のチェーンガードを提供すること
である。
れたものであり、本発明の目的は、部品点数を増やすこ
となく、しかも簡単な構造で、チェーン接触時の打音発
生を減少させることができ、打音がスイングアームに伝
わって発生する反響音を小さくして騒音発生を抑えるこ
とができる騎乗型車両のチェーンガードを提供すること
である。
【0007】
【課題解決のための手段】請求項1の発明は、チェーン
がスイングアームに直接接触することを防止するため
に、チェーンラインに沿うスイングアームの前部に装着
される騎乗型車両のチェーンガードにおいて、該チェー
ンガードのチェーン接触面とスイングアームのチェーン
ガード装着面との間に空間を設けることにより、該チェ
ーンガードの剛性を低くし、チェーン接触時にスイング
アームに伝達される打音を減少させる構成とすることに
より、上記目的を達成するものである。
がスイングアームに直接接触することを防止するため
に、チェーンラインに沿うスイングアームの前部に装着
される騎乗型車両のチェーンガードにおいて、該チェー
ンガードのチェーン接触面とスイングアームのチェーン
ガード装着面との間に空間を設けることにより、該チェ
ーンガードの剛性を低くし、チェーン接触時にスイング
アームに伝達される打音を減少させる構成とすることに
より、上記目的を達成するものである。
【0008】請求項2の発明は、チェーンがスイングア
ームに直接接触することを防止するために、チェーンラ
インに沿うスイングアームの前部に装着される騎乗型車
両のチェーンガードにおいて、装着時に前記スイングア
ームのチェーンガード装着部に当接しかつ該チェーンガ
ード装着部の表面に対して傾斜する方向に形成された複
数のリブを有し、該リブを形成することにより、チェー
ンガードの剛性を低くし、チェーン接触時にスイングア
ームに伝達される打音を減少させる構成とすることによ
り、一層効率よく上記目的を達成するものである。
ームに直接接触することを防止するために、チェーンラ
インに沿うスイングアームの前部に装着される騎乗型車
両のチェーンガードにおいて、装着時に前記スイングア
ームのチェーンガード装着部に当接しかつ該チェーンガ
ード装着部の表面に対して傾斜する方向に形成された複
数のリブを有し、該リブを形成することにより、チェー
ンガードの剛性を低くし、チェーン接触時にスイングア
ームに伝達される打音を減少させる構成とすることによ
り、一層効率よく上記目的を達成するものである。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明を適用したチェーンガードを装着し
た騎乗型車両の駆動系の側面図であり、図2は図1中の
スイングアームおよびチェーンガードの斜視図である。
図1および図2において、スイングアーム1の前端部
は、車体に対し、左右水平のピボット軸2を中心として
上下方向揺動可能に軸支されており、該スイングアーム
1の後端部には後車軸3を介して後輪(不図示)が軸支
されており、該後輪には後輪スプロケット4が固定され
ている。
する。図1は本発明を適用したチェーンガードを装着し
た騎乗型車両の駆動系の側面図であり、図2は図1中の
スイングアームおよびチェーンガードの斜視図である。
図1および図2において、スイングアーム1の前端部
は、車体に対し、左右水平のピボット軸2を中心として
上下方向揺動可能に軸支されており、該スイングアーム
1の後端部には後車軸3を介して後輪(不図示)が軸支
されており、該後輪には後輪スプロケット4が固定され
ている。
【0010】前記スイングアーム1と車体との間には後
輪荷重を支持するクッションユニット5が取り付けら
れ、該スイングアーム1は該クッションユニット5によ
り揺動可能の懸架されている。車体に搭載されたエンジ
ン6の出力軸7にはエンジンスプロケット8が固定され
ており、該エンジンスプロケット8と前記後輪スプロケ
ット4との間にはチェーン9が張架されている。すなわ
ち、エンジン6によりチェーン9を介して後輪(後輪ス
プロケット4)を回転駆動するチェーンドライブ方式の
駆動機構が構成されている。
輪荷重を支持するクッションユニット5が取り付けら
れ、該スイングアーム1は該クッションユニット5によ
り揺動可能の懸架されている。車体に搭載されたエンジ
ン6の出力軸7にはエンジンスプロケット8が固定され
ており、該エンジンスプロケット8と前記後輪スプロケ
ット4との間にはチェーン9が張架されている。すなわ
ち、エンジン6によりチェーン9を介して後輪(後輪ス
プロケット4)を回転駆動するチェーンドライブ方式の
駆動機構が構成されている。
【0011】前記チェーン9のチェーンラインに沿うス
イングアーム1の前部には、チェーン9が直接スイング
アーム1に接触することを防止することにより、該スイ
ングアーム1を保護するチェーンガード10が取り付け
られている。
イングアーム1の前部には、チェーン9が直接スイング
アーム1に接触することを防止することにより、該スイ
ングアーム1を保護するチェーンガード10が取り付け
られている。
【0012】図3は本発明によるチェーンガードの一実
施例の正面図であり、図4は図3中の線4−4に沿った
断面図であり、図5は図4中の線5−5から見た裏面図
であり、図6は図5中の線6−6から見た断面図であ
る。図3〜図6において、チェーンガード10は比較的
高硬度(例えばJISのゴム硬度で約95度)のウレタ
ン樹脂の一体成形品で作られており、前部にはスイング
アーム1のピボット軸受部が嵌合する孔部(目玉部)1
1が形成され、該目玉部11の後側にはスイングアーム
1のチェーンライン側のアーム本体(図示の例では左側
のアーム本体)の外側面と上下面を覆う一面開放の筐形
形状をした鞘部12が一体に形成されている。
施例の正面図であり、図4は図3中の線4−4に沿った
断面図であり、図5は図4中の線5−5から見た裏面図
であり、図6は図5中の線6−6から見た断面図であ
る。図3〜図6において、チェーンガード10は比較的
高硬度(例えばJISのゴム硬度で約95度)のウレタ
ン樹脂の一体成形品で作られており、前部にはスイング
アーム1のピボット軸受部が嵌合する孔部(目玉部)1
1が形成され、該目玉部11の後側にはスイングアーム
1のチェーンライン側のアーム本体(図示の例では左側
のアーム本体)の外側面と上下面を覆う一面開放の筐形
形状をした鞘部12が一体に形成されている。
【0013】チェーンガード10の前記鞘部12の上下
壁部の内面には、装着時にスイングアーム1の表面(上
下面)に接触するリブ13、14が形成されている。ま
た、チェーンガード10の前記目玉部11の内面にも、
装着時にスイングアーム1の表面(ピボット軸受部の外
周面)に接触するリブ15が形成されている。前記リブ
13、14、15はそれぞれ複数本づつ形成され、各リ
ブ13、14、15は図示のように車両左右方向に延び
ており、前後方向に所定ピッチ間隔で配列されている。
壁部の内面には、装着時にスイングアーム1の表面(上
下面)に接触するリブ13、14が形成されている。ま
た、チェーンガード10の前記目玉部11の内面にも、
装着時にスイングアーム1の表面(ピボット軸受部の外
周面)に接触するリブ15が形成されている。前記リブ
13、14、15はそれぞれ複数本づつ形成され、各リ
ブ13、14、15は図示のように車両左右方向に延び
ており、前後方向に所定ピッチ間隔で配列されている。
【0014】図7は図3〜図6のチェーンガード10の
鞘部12のリブ13、14の断面形状を示す部分断面図
である。本実施例の各リブ13、14は、図3〜図7に
示すように、スイングアームの上面や下面に対して傾斜
(傾斜角度θ)している。チェーンガード10の前記鞘
部12の上下壁部の外面には、装着時のチェーンライン
に沿って、細い突起16、17が形成されている。これ
らの突起16、17の幅はチェーン9のローラ幅より若
干狭い寸法に設定され、チェーン9がチェーンガード1
0を叩く際に該チェーン9のローラ部が先ず接触するよ
うになっている。なお、チェーンガード10の前記鞘部
12の側面部には、材料および重量を軽減するための開
口18が形成されている。
鞘部12のリブ13、14の断面形状を示す部分断面図
である。本実施例の各リブ13、14は、図3〜図7に
示すように、スイングアームの上面や下面に対して傾斜
(傾斜角度θ)している。チェーンガード10の前記鞘
部12の上下壁部の外面には、装着時のチェーンライン
に沿って、細い突起16、17が形成されている。これ
らの突起16、17の幅はチェーン9のローラ幅より若
干狭い寸法に設定され、チェーン9がチェーンガード1
0を叩く際に該チェーン9のローラ部が先ず接触するよ
うになっている。なお、チェーンガード10の前記鞘部
12の側面部には、材料および重量を軽減するための開
口18が形成されている。
【0015】図3〜図7の実施例においては、前記リブ
13、14、15を形成することにより、チェーンガー
ド10のチェーン接触面(外周面)とスイングアームの
チェーンガード装着面との間に空間が形成される。そし
て、この空間を設けることにより、チェーンガード10
の剛性が低くされ、チェーン9が接触した時にスイング
アーム1に伝達される打音を減少させるように構成され
ている。なお、本実施例では、前記リブ13、14がス
イングアーム1の上面や下面に対して傾斜しているの
で、該チェーン9が衝突した時のチェーンガード10の
剛性をさらに低減することができ、その分、スイングア
ーム1に伝達される打音を更に減少させることができ
る。
13、14、15を形成することにより、チェーンガー
ド10のチェーン接触面(外周面)とスイングアームの
チェーンガード装着面との間に空間が形成される。そし
て、この空間を設けることにより、チェーンガード10
の剛性が低くされ、チェーン9が接触した時にスイング
アーム1に伝達される打音を減少させるように構成され
ている。なお、本実施例では、前記リブ13、14がス
イングアーム1の上面や下面に対して傾斜しているの
で、該チェーン9が衝突した時のチェーンガード10の
剛性をさらに低減することができ、その分、スイングア
ーム1に伝達される打音を更に減少させることができ
る。
【0016】さらに詳細に説明すると、図3において、
Fは前方を示し、この状態で上側のリブ13は後方へ傾
斜させ、下側のリブ14は前方へ傾斜させている。この
実施例によると、チェーン9の走行方向Rと同方向に撓
みやすく構成されている。すなわち、リブ13、14は
チェーン9が接触した時に突っ張ることなく素直に伏せ
るような方向に傾斜して形成されている。
Fは前方を示し、この状態で上側のリブ13は後方へ傾
斜させ、下側のリブ14は前方へ傾斜させている。この
実施例によると、チェーン9の走行方向Rと同方向に撓
みやすく構成されている。すなわち、リブ13、14は
チェーン9が接触した時に突っ張ることなく素直に伏せ
るような方向に傾斜して形成されている。
【0017】以上説明した実施例によれば、チェーンガ
ード10の内面に一体成形によってリブ13、14、1
5を形成することにより、チェーンガード10のチェー
ン接触面(外周面)とスイングアーム1のチェーンガー
ド装着面との間に空間を形成するとともに該チェーンガ
ード10の剛性を低下させるので、チェーン9が当たっ
た時にチェーンガード10を撓ませることができ、それ
によって、打音の発生を減少させるとともに、打音がス
イングアーム1に伝わって発生する該スイングアーム1
内での反響音を小さくすることができ、騒音の発生を効
果的に抑え得る騎乗型車両のチェーンガードが提供され
る。
ード10の内面に一体成形によってリブ13、14、1
5を形成することにより、チェーンガード10のチェー
ン接触面(外周面)とスイングアーム1のチェーンガー
ド装着面との間に空間を形成するとともに該チェーンガ
ード10の剛性を低下させるので、チェーン9が当たっ
た時にチェーンガード10を撓ませることができ、それ
によって、打音の発生を減少させるとともに、打音がス
イングアーム1に伝わって発生する該スイングアーム1
内での反響音を小さくすることができ、騒音の発生を効
果的に抑え得る騎乗型車両のチェーンガードが提供され
る。
【0018】前述の実施例では、リブ13、14をチェ
ーン走行方向に対して後方に傾斜させたが、これは垂直
(θ=0度)に形成してもよい。また、前記リブ13、
14は、図8に示すようにその先端部が細くなるように
テーパを付けてもよく、このように先端を細くすること
により、チェーンガード10の剛性を更に低下させて打
音発生および打音伝達をさらに低減させることが可能に
なる。
ーン走行方向に対して後方に傾斜させたが、これは垂直
(θ=0度)に形成してもよい。また、前記リブ13、
14は、図8に示すようにその先端部が細くなるように
テーパを付けてもよく、このように先端を細くすること
により、チェーンガード10の剛性を更に低下させて打
音発生および打音伝達をさらに低減させることが可能に
なる。
【0019】前述の実施例では、チェーンガード10の
チェーン接触面(外周面)とスイングアーム1のチェー
ンガード装着面との間に空間を設ける手段として、リブ
13、14を設けたが、これに代えて、図9に示すよう
に、チェーンガード10の外周面(チェーン接触面)と
内周面(スイングアーム1への装着面)との間(内部)
に空洞19を形成してもよく、このような空洞19を設
けることによっても前述の実施例の場合と同様の作用効
果が得られる。
チェーン接触面(外周面)とスイングアーム1のチェー
ンガード装着面との間に空間を設ける手段として、リブ
13、14を設けたが、これに代えて、図9に示すよう
に、チェーンガード10の外周面(チェーン接触面)と
内周面(スイングアーム1への装着面)との間(内部)
に空洞19を形成してもよく、このような空洞19を設
けることによっても前述の実施例の場合と同様の作用効
果が得られる。
【0020】また、チェーンガード10のチェーン接触
面(外周面)とスイングアーム1のチェーンガード装着
面との間に空間を設ける手段としては、図10および図
11に示すように、チェーンガード10の内周面に多数
のボッチ20を所定配列を成して形成してもよく、さら
に、図12および図13に示すように、チェーンガード
10の内周面に複数の凹穴21を所定配列を成して形成
してもよい。このようなボッチ20あるいは凹穴21を
形成することによっても前述の実施例の場合と同様の雇
用効果が得られる。
面(外周面)とスイングアーム1のチェーンガード装着
面との間に空間を設ける手段としては、図10および図
11に示すように、チェーンガード10の内周面に多数
のボッチ20を所定配列を成して形成してもよく、さら
に、図12および図13に示すように、チェーンガード
10の内周面に複数の凹穴21を所定配列を成して形成
してもよい。このようなボッチ20あるいは凹穴21を
形成することによっても前述の実施例の場合と同様の雇
用効果が得られる。
【0021】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、請求項
1の発明によれば、チェーンがスイングアームに直接接
触することを防止するために、チェーンラインに沿うス
イングアームの前部に装着される騎乗型車両のチェーン
ガードにおいて、該チェーンガードのチェーン接触面と
スイングアームのチェーンガード装着面との間に空間を
設けることにより、該チェーンガードの剛性を低くし、
チェーン接触時にスイングアームに伝達される打音を減
少させる構成としたので、部品点数を増やすことなく、
しかも簡単な構造で、チェーン接触時の打音発生を減少
させることができ、打音がスイングアームに伝わって発
生する反響音を小さくして騒音発生を抑えることができ
る騎乗型車両のチェーンガードが提供される。
1の発明によれば、チェーンがスイングアームに直接接
触することを防止するために、チェーンラインに沿うス
イングアームの前部に装着される騎乗型車両のチェーン
ガードにおいて、該チェーンガードのチェーン接触面と
スイングアームのチェーンガード装着面との間に空間を
設けることにより、該チェーンガードの剛性を低くし、
チェーン接触時にスイングアームに伝達される打音を減
少させる構成としたので、部品点数を増やすことなく、
しかも簡単な構造で、チェーン接触時の打音発生を減少
させることができ、打音がスイングアームに伝わって発
生する反響音を小さくして騒音発生を抑えることができ
る騎乗型車両のチェーンガードが提供される。
【0022】請求項2の発明によれば、チェーンがスイ
ングアームに直接接触することを防止するために、チェ
ーンラインに沿うスイングアームの前部に装着される騎
乗型車両のチェーンガードにおいて、装着時に前記スイ
ングアームのチェーンガード装着部に当接しかつ該チェ
ーンガード装着部の表面に対して傾斜する方向に形成さ
れた複数のリブを有し、該リブを形成することにより、
チェーンガードの剛性を低くし、チェーン接触時にスイ
ングアームに伝達される打音を減少させる構成としたの
で、部品点数を増やすことなく、しかも簡単な構造で、
一層効率よく、チェーン接触時の打音発生を減少させる
ことができ、打音がスイングアームに伝わって発生する
反響音を小さくして騒音発生を抑えることができる騎乗
型車両のチェーンガードが提供される。
ングアームに直接接触することを防止するために、チェ
ーンラインに沿うスイングアームの前部に装着される騎
乗型車両のチェーンガードにおいて、装着時に前記スイ
ングアームのチェーンガード装着部に当接しかつ該チェ
ーンガード装着部の表面に対して傾斜する方向に形成さ
れた複数のリブを有し、該リブを形成することにより、
チェーンガードの剛性を低くし、チェーン接触時にスイ
ングアームに伝達される打音を減少させる構成としたの
で、部品点数を増やすことなく、しかも簡単な構造で、
一層効率よく、チェーン接触時の打音発生を減少させる
ことができ、打音がスイングアームに伝わって発生する
反響音を小さくして騒音発生を抑えることができる騎乗
型車両のチェーンガードが提供される。
【図1】本発明を適用したチェーンガードを装着した騎
乗型車両の駆動系の側面図である。
乗型車両の駆動系の側面図である。
【図2】図1中のスイングアームおよびチェーンガード
の斜視図である。
の斜視図である。
【図3】本発明によるチェーンガードの一実施例の正面
図である。
図である。
【図4】図3中の線4−4に沿った断面図である。
【図5】図4中の線5−5から見た裏面図である。
【図6】図5中の線6−6から見た断面図である。
【図7】図3〜図6の実施例のリブの部分断面図であ
る。
る。
【図8】リブの他の形状を示す部分断面図である。
【図9】内部に空洞が形成されたチェーンガードの部分
断面図である。
断面図である。
【図10】スイングアームへの装着面にボッチが形成さ
れたチェーンガードの部分断面図である。
れたチェーンガードの部分断面図である。
【図11】図10中の線11−11から見た内面図であ
る。
る。
【図12】スイングアームへの装着面に凹穴が形成され
たチェーンガードの部分断面図である。
たチェーンガードの部分断面図である。
【図13】図12中の線13−13から見た内面図であ
る。
る。
1 スイングアーム 2 ピボット 3 後車軸 4 後輪スプロケット 6 エンジン 8 エンジンスプロケット 9 チェーン 10 チェーンガード 11 目玉部(チェーンガード) 12 鞘部(チェーンガード) 13 リブ 14 リブ 15 リブ 19 空洞 20 ボッチ 21 凹穴
Claims (2)
- 【請求項1】 チェーンがスイングアームに直接接触
することを防止するために、チェーンラインに沿うスイ
ングアームの前部に装着される騎乗型車両のチェーンガ
ードにおいて、該チェーンガードのチェーン接触面とス
イングアームのチェーンガード装着面との間に空間を設
けることにより、該チェーンガードの剛性を低くし、チ
ェーン接触時にスイングアームに伝達される打音を減少
させることを特徴とする騎乗型車両のチェーンガード。 - 【請求項2】 チェーンがスイングアームに直接接触
することを防止するために、チェーンラインに沿うスイ
ングアームの前部に装着される騎乗型車両のチェーンガ
ードにおいて、装着時に前記スイングアームのチェーン
ガード装着部に当接しかつ該チェーンガード装着部の表
面に対して傾斜する方向に形成された複数のリブを有
し、該リブを形成することにより、チェーンガードの剛
性を低くし、チェーン接触時にスイングアームに伝達さ
れる打音を減少させることを特徴とする騎乗型車両のチ
ェーンガード。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP6095796A JP2886085B2 (ja) | 1994-04-08 | 1994-04-08 | 騎乗型車両のチェーンガード |
Applications Claiming Priority (1)
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JP6095796A JP2886085B2 (ja) | 1994-04-08 | 1994-04-08 | 騎乗型車両のチェーンガード |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07277254A true JPH07277254A (ja) | 1995-10-24 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2886085B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022157312A (ja) * | 2021-03-31 | 2022-10-14 | 本田技研工業株式会社 | 鞍乗り型車両 |
JP2023047988A (ja) * | 2021-09-27 | 2023-04-06 | 本田技研工業株式会社 | チェーンスライダの保持機構 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5630175U (ja) * | 1979-08-14 | 1981-03-23 | ||
JPH05305894A (ja) * | 1992-04-30 | 1993-11-19 | Suzuki Motor Corp | 自動二輪車用チェーンバッファ |
-
1994
- 1994-04-08 JP JP6095796A patent/JP2886085B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS5630175U (ja) * | 1979-08-14 | 1981-03-23 | ||
JPH05305894A (ja) * | 1992-04-30 | 1993-11-19 | Suzuki Motor Corp | 自動二輪車用チェーンバッファ |
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JP2022157312A (ja) * | 2021-03-31 | 2022-10-14 | 本田技研工業株式会社 | 鞍乗り型車両 |
JP2023047988A (ja) * | 2021-09-27 | 2023-04-06 | 本田技研工業株式会社 | チェーンスライダの保持機構 |
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JP2886085B2 (ja) | 1999-04-26 |
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