JPH07277192A - 地上装置 - Google Patents

地上装置

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Publication number
JPH07277192A
JPH07277192A JP7491094A JP7491094A JPH07277192A JP H07277192 A JPH07277192 A JP H07277192A JP 7491094 A JP7491094 A JP 7491094A JP 7491094 A JP7491094 A JP 7491094A JP H07277192 A JPH07277192 A JP H07277192A
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JP
Japan
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vehicle
circuit
ground
vehicle control
output terminal
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Application number
JP7491094A
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English (en)
Inventor
Shuichi Matsuda
修一 松田
Yasuhiro Ichikura
庸宏 市倉
Haruo Sato
春雄 佐藤
Shinobu Hayakawa
忍 早川
Yoshio Ohashi
義男 大橋
Hidetaka Saegusa
秀隆 三枝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Signal Co Ltd
East Japan Railway Co
Original Assignee
Nippon Signal Co Ltd
East Japan Railway Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両追跡により適切な閉塞区間に制御信号を
送信し、地上送信器の利用効率を上げコストパフォーマ
ンスを向上させ得る地上装置を提供する。 【構成】 軌道1は、複数の閉塞区間1T〜4Tに区切
られている。地上送信器2、3の送信回路(211、2
12)、(311、312)は、同一の地上送信器に属
するものが互いに隣接しないように閉塞区間(1T、3
T)、(2T、4T)に個別に設けられ、制御回路2
2、32から供給される車両制御信号S2、S3を車両
6に送信する。制御回路22、32は、車両位置に基づ
く信号S1に応じて車両制御信号S2、S3を送信すべ
く出力端子221、222)、(321、322)を選
択し、車両制御信号S2、S3を出力端子(221、2
22)、(321、322)に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地上装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動列車停止装置(以下「ATS装置」
という)、自動列車制御装置(以下「ATC装置」とい
う)等に用いられる地上装置は、一般に、「信号」(吉
村 寛、吉越 三郎共著、交友社発行)の第581頁に
記載されているように、軌道回路毎に地上送信器を有
し、各地上送信器が車両に車両制御信号を送信する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
地上装置にあっては、閉塞区間毎に設けられた地上送信
器が列車制御信号を発生し、その列車制御信号を列車の
有無に拘らず当該閉塞区間に送信する。また、いわゆる
踏込送信方式の場合は、地上送信器が列車在線閉塞には
列車制御信号を送信し、列車不在閉塞には列車検知信号
を送信する。このため、地上送信器の利用効率が低くな
り、コストパフォーマンスも低くなる。
【0004】そこで、本発明の課題は、車両追跡により
車両制御に必要な閉塞区間に車両制御信号を送信し、地
上送信器の利用効率を上げ、コストパフォーマンスを向
上させ得る地上装置を提供することである。
【0005】本発明のもう一つの課題は、車両追跡によ
り、車両制御に必要な閉塞区間に車両制御信号を送信
し、地上送信器の個数を減少させ得る地上装置を提供す
ることである。
【0006】本発明の更にもう一つの課題は、複数の車
両制御する場合でも、地上送信器の個数を減少させ、コ
ストパフォーマンスを向上させ得る地上装置を提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題解決のた
め、本発明に係る地上装置は、軌道と、少なくとも2つ
の地上送信器とを含んでおり、前記軌道は、複数の閉塞
区間に区切られており、前記地上送信器のそれぞれは、
複数の送信回路と、制御回路とを含んでおり、前記送信
回路のそれぞれは、同一の地上送信器に属するものが互
いに隣接しないように前記閉塞区間に個別に設けられ、
前記制御回路から供給される車両制御信号を車両に送信
するものであり、前記制御回路は、複数の出力端子を有
し、前記出力端子のそれぞれが前記送信回路のそれぞれ
に接続され、車両位置に基づく信号が入力され、車両位
置に応じて前記車両制御信号を送信すべく前記出力端子
を選択し、前記車両制御信号を前記出力端子に供給する
ものである。
【0008】好ましい例では、前記軌道は、前記閉塞区
間毎に軌道回路を構成しており、前記送信回路は、前記
軌道回路でなる。
【0009】別の好ましい例では、前記送信回路は、軌
道に沿って張られたループアンテナでなる。
【0010】更に別の好ましい例では、前記制御回路
は、先行車両及び後続車両のそれぞれに対応した前記車
両制御信号を時分割処理により前記出力端子に供給す
る。
【0011】
【作用】軌道は、複数の閉塞区間に区切られており、送
信回路のそれぞれは、同一の地上送信器に属するものが
互いに隣接しないように閉塞区間に個別に設けられ、制
御回路から供給される車両制御信号を車両に送信するも
のであるから、例えば、地上送信器が2つで構成される
場合は、それぞれの地上送信器の送信回路が車両の進行
方向に交互に並び、隣接する閉塞区間において地上送信
器毎に独立した車両制御信号を送信する。このため、各
地上送信器の制御回路が、車両追跡により、車両制御信
号を適当な送信回路に供給すると、車両が隣接する閉塞
区間を通過する際に、隣接する閉塞区間の一方では、一
方の地上送信器から車両制御信号を受信し、隣接する閉
塞区間の他方では、他方の地上送信器から車両制御信号
を受信する。従って、車両は各閉塞区間毎に独立した車
両制御信号を連続的に受信できる。
【0012】制御回路は、複数の出力端子を有し、出力
端子のそれぞれが送信回路のそれぞれに接続され、車両
位置に基づく信号が入力され、車両位置に応じて車両制
御信号を送信すべく出力端子を選択し、車両制御信号を
出力端子に供給するから、例えば、地上送信器が2つで
構成された場合は、車両が一方の地上送信器の送信回路
の備えられた閉塞区間に在線するときに、一方の地上送
信器の制御回路が、その車両の在線する閉塞区間に備え
られた送信回路に接続される出力端子を選択し、その出
力端子に車両制御信号を供給する。他方の地上送信器の
制御回路は、車両の在線する閉塞区間の前方の閉塞区間
に備えられた送信回路に接続される出力端子を選択し、
その出力端子に車両制御信号を供給する。車両が前方の
閉塞区間に移動したときは、他方の地上送信器の制御回
路が、その車両の在線する閉塞区間に備えられた送信回
路に接続される出力端子を選択しているので、そのまま
その出力端子に車両制御信号を供給する。一方の地上送
信器の制御回路は、車両の在線する閉塞区間の前方の閉
塞区間に備えられた送信回路に接続される出力端子を選
択し、その出力端子に車両制御信号を供給する。これに
より、車両追跡により、車両制御に必要な閉塞区間の送
信回路に車両制御信号を供給できる。
【0013】地上送信器が3つ以上で構成される場合
は、車両制御信号の連続性を得るためには、隣接する2
つの閉塞区間の送信回路が異なる地上送信器に属するも
のであればよく、地上送信器の送信回路を任意に組み合
わせることができる。
【0014】このため、車両追跡により、車両制御に必
要な閉塞区間の送信回路に車両制御信号を送信し、地上
送信器の利用効率を上げ、地上装置のコストパフォーマ
ンスを向上させることができる。
【0015】軌道が閉塞区間毎に軌道回路を構成し、送
信回路が軌道回路でなる例では、地上送信器を制御回路
のみで構成でき、しかも制御回路は軌道回路に選択的に
車両制御信号を供給するので、従来の地上装置に比し
て、地上送信器の個数を大幅に削減できる。
【0016】送信回路が軌道に沿って張られたループア
ンテナでなる例では、例えばモノレール等のように軌道
回路を送信回路として使用できない場合であっても、本
発明による車両制御を行なうことができ、地上送信器の
利用効率を上げ、地上装置のコストパフォーマンスを向
上させることができる。
【0017】制御回路が先行車両及び後続車両のそれぞ
れに対応した車両制御信号を時分割処理により出力端子
に供給する例では、先行車両及び後続車両が1閉塞区間
の間隔を開けて制御された場合でも、2つの地上送信器
が各車両毎に車両制御信号を送信できる。これにより、
複数の車両制御する場合でも、地上送信器の個数を減少
させ、地上装置のコストパフォーマンスを向上させるこ
とができる。
【0018】
【実施例】図1は本発明に係る地上装置の構成を示すブ
ロック図である。本発明に係る地上装置は、軌道1と、
少なくとも2つの地上送信器2、3とを含んでいる。図
では、説明の簡単化のため、地上送信器を2つに限定し
て示してある。参照符号6は車両である。
【0019】軌道1は、複数の閉塞区間1T〜4Tに区
切られている。地上送信器2は、複数の送信回路21
1、212と、制御回路22とを含んでいる。送信回路
211、212のそれぞれは、同一の地上送信器に属す
るものが互いに隣接しないように閉塞区間1T、3Tに
個別に設けられ、制御回路22から供給される車両制御
信号S2を車両6に送信する。同様に、地上送信器3
は、複数の送信回路311、312と、制御回路32と
を含んでいる。送信回路311、312のそれぞれは、
閉塞区間2T、4Tに個別に設けられ、制御回路32か
ら供給される車両制御信号S3を車両6に送信する。車
両制御信号S2、S3は、例えばATC信号等である。
送信回路(211、212)、(311、312)は、
軌道回路、ループアンテナ等で構成でき、図示しない車
上装置との電磁結合により車両制御信号S2、S3を伝
送する。図では、送信回路(211、212)、(31
1、312)がループアンテナでなる。軌道回路及びル
ープアンテナの構成は、当業者に公知であるので説明は
省略する。
【0020】制御回路22は、複数の出力端子221、
222を有し、出力端子221、222のそれぞれが送
信回路211、212のそれぞれに接続されている。制
御回路22は、車両位置に基づく信号(以下車両位置信
号という)S1が入力され、車両位置に応じて車両制御
信号S2を送信すべく出力端子221、222の何れか
一つを選択し、車両制御信号S2を出力端子221、2
22に供給する。車両位置信号S1は、例えば列車制御
の場合であれば、連動装置に入力される車両追跡信号を
利用できる。同様に、制御回路32は、複数の出力端子
321、322を有している。出力端子321、322
のそれぞれは、送信回路311、312のそれぞれに接
続されている。制御回路32は、車両位置信号S1が入
力され、車両位置に応じて車両制御信号S3を送信すべ
く出力端子321、322の何れか一つを選択し、車両
制御信号S3を出力端子321、322に供給する。
【0021】図2は地上送信器の制御状態を示す図であ
る。図において、丸印は選択されている出力端子を意味
し、棒線は選択されていない出力端子を意味する。車両
6が閉塞区間1Tに在線するときは、制御回路22が出
力端子221を選択し、制御回路32が出力端子321
を選択する。車両6が閉塞区間2Tに在線するときは、
制御回路22が出力端子222を選択し、制御回路32
が出力端子321を選択する。車両6が閉塞区間3Tに
在線するときは、制御回路22が出力端子222を選択
し、制御回路32が出力端子322を選択する。車両6
が閉塞区間4Tに在線するときは、制御回路32が出力
端子322を選択する。
【0022】上述したように、軌道1は、複数の閉塞区
間1T〜4Tに区切られており、地上送信器2、3の送
信回路(211、212)、(311、312)のそれ
ぞれは、同一の地上送信器に属するものが互いに隣接し
ないように閉塞区間(1T、3T)、(2T、4T)に
個別に設けられ、制御回路22、32から供給される車
両制御信号S2、S3を車両6に送信するから、地上送
信器2、3の送信回路(211、212)、(311、
322)が車両の進行方向に交互に並ぶ。隣接する閉塞
区間(1T、2T)においては、送信回路(211、3
11)が独立した車両制御信号S2、S3を送信し、隣
接する閉塞区間(2T、3T)においては、送信回路
(311、212)が独立した車両制御信号S3、S2
を送信し、隣接する閉塞区間(3T、4T)において
は、送信回路(212、312)が独立した車両制御信
号S2、S3を送信する。このため、地上送信器2、3
の制御回路22、32が、車両追跡により、車両制御信
号S2、S3を適当な送信回路(211、212)、
(311、322)に供給すると、車両6は隣接する閉
塞区間(1T、2T)を通過する際に、例えば閉塞区間
1Tでは一方の地上送信器2から送信される車両制御信
号S2を受信し、閉塞区間2Tでは他方の地上送信器3
から送信される車両制御信号S3を受信する。従って、
車両6は各閉塞区間毎に独立した車両制御信号S2、S
3を連続的に受信できる。
【0023】地上送信器2、3の制御回路22、32
は、複数の出力端子(221、222)、(321、3
22)を有し、出力端子(221、222)、(32
1、322)のそれぞれが送信回路(211、21
2)、(311、312)のそれぞれに接続され、車両
位置信号S1が入力され、車両位置に応じて車両制御信
号S2、S3を送信すべく出力端子(221、22
2)、(321、322)を選択し、車両制御信号S
2、S3を出力端子(221、222)、(321、3
22)に供給するから、例えば、車両位置信号S1が
「閉塞区間1Tに在線」であれば、制御回路22は、出
力端子221を選択し、車両制御信号S2を出力端子2
21に供給し、制御回路32は、出力端子321を選択
し、車両制御信号S3を出力端子321に供給する。車
両6が移動し、車両位置信号S1が「閉塞区間2Tに在
線」であれば、制御回路32は、出力端子321を選択
し、車両制御信号S3を出力端子321に供給し、制御
回路22は、出力端子222を選択し、車両制御信号S
2を出力端子222に供給する。従って、車両追跡によ
り、車両制御に必要な閉塞区間2T、3Tの送信回路3
11、212に車両制御信号S3、S2を伝送できる。
同様に、車両位置信号S1が「閉塞区間3Tに在線す
る」であれば、制御回路22は、出力端子222を選択
し、車両制御信号S2を出力端子222に供給し、制御
回路32は、出力端子322を選択し、車両制御信号S
3を出力端子322に供給する。従って、車両追跡によ
り、車両制御に必要な閉塞区間3T、4Tの送信回路2
12、312に車両制御信号S2、S3を伝送できる。
【0024】このように、制御回路22、32は車両6
が何処にいても動作しており、しかも、制御回路22、
32は、車両追跡により、車両制御に必要な閉塞区間の
送信回路に選択的に車両制御信号S2、S3を供給する
ので、従来の地上装置に比して、必要とされる地上送信
器の個数が減少する。
【0025】このため、車両追跡により、車両制御に必
要な閉塞区間の送信回路に車両制御信号を送信し、地上
送信器の利用効率を上げ、地上装置のコストパフォーマ
ンスを向上させることができる。
【0026】図3は本発明に係る地上装置の別の実施例
の構成を示すブロック図、図4はその地上送信器の制御
状態を示す図である。図において、図1及び図2同一参
照符号は同一性ある構成部分を示している。
【0027】軌道1は、閉塞区間毎に軌道回路1T〜2
nTを構成している。送信回路211〜21nは、軌道
回路1T〜2nTでなる。この実施例では、地上送信器
2、3を制御回路22、32のみで構成でき、しかも制
御回路22、32は軌道回路1T〜2nTに選択的に車
両制御信号S2、S3を供給するので、従来の地上装置
に比して、地上送信器の個数を減少させることができ
る。
【0028】図5は本発明に係る地上装置の更に別の実
施例の構成を示すブロック図である。図において、図1
及び図3と同一参照符号は同一性ある構成部分を示して
いる。参照符号61は先行車両、62は後続車両であ
る。
【0029】制御回路22及び制御回路32は、先行車
両61及び後続車両62のそれぞれに対応した車両制御
信号S2、S3を時分割処理により出力端子(221〜
223)、(321〜323)に供給する。例えば、先
行車両61が閉塞区間5Tに、後続車両62が閉塞区間
3Tに在線し、先行列車61及び後続列車62に対して
0.5秒毎に車両制御信号S2、S3を送信する場合を
想定すると、前半の0.5秒間は、制御回路22が出力
端子223を、制御回路32が出力端子323を選択
し、軌道回路5T、6Tに車両制御信号S2、S3を送
信し、後半の0.5秒間は、制御回路22が出力端子2
22を、制御回路32が出力端子322を選択し、軌道
回路3T、4Tに車両制御信号S2、S3を送信する。
先行車両61及び後続車両62は、最も高密度運転され
る場合でも、車両の安全運行の観点から1閉塞区間の間
隔を開けて制御される。この実施例では、地上送信器が
2つの場合でも、地上送信器2、3の時分割処理によ
り、先行車両61及び後続車両62のそれぞれに車両制
御信号S2、S3を送信できる。これにより、複数の車
両を制御する場合でも、地上送信器の個数を減少させ、
地上装置のコストパフォーマンスを向上させることがで
きる。
【0030】この実施例では、車上装置が1秒間連続し
て車両制御信号S2、S3を受信できない場合に、車上
装置が地上装置の異常を判断するように構成すると、車
両制御信号S2、S3が連続的に送信された場合と同様
の異常時処理が可能となる。
【0031】図6は本発明に係る地上装置の更に別の実
施例の構成を示すブロック図である。本実施例は隣接す
る閉塞区間が「青」、「黄」、「赤」の3現示区間を構
成する場合を示している。図において、図1及び図3と
同一参照符号は同一性ある構成部分を示している。参照
符号4は地上送信器、51〜56は信号機である。地上
送信器4は地上送信器2、3と同様に構成される。説明
の都合上、閉塞区間2Tが「青」現示区間、閉塞区間3
Tが「黄」現示区間、閉塞区間4Tが「赤」現示区間で
ある場合に限定して説明する。
【0032】車両6が閉塞区間1Tにあるときは、閉塞
区間1Tも「青」現示区間である。制御回路22は、出
力端子221を選択し、軌道回路1Tに「青」現示の車
両制御信号S2を伝送する。制御回路42は、出力端子
421を選択し、軌道回路2Tに「青」現示の車両制御
信号S4を伝送する。車両6は、軌道回路2Tから
「青」現示の車両制御信号S2を受信し、「青」現示に
基づく走行を行なう。
【0033】車両6が閉塞区間2Tに進入するときは、
連動装置の連動条件により、信号機52が「青」現示、
信号機53が「黄」現示、信号機54が「赤」現示とな
る。制御回路42は、出力端子421を選択し、軌道回
路2Tに「青」現示の車両制御信号S4を伝送する。制
御回路32は、出力端子321を選択し、軌道回路3T
に「黄」現示の車両制御信号S3を伝送する。車両6
は、軌道回路から「青」現示の車両制御信号S4を受信
し、「青」現示に基づく走行を行なう。
【0034】車両6が閉塞区間3Tに進入すると、制御
回路32は、出力端子321を選択し、軌道回路3Tに
「黄」現示の車両制御信号S3を供給する。同様に、制
御回路22は、出力端子222を選択し、軌道回路4T
に「赤」現示の車両制御信号S2を供給する。車両6
は、軌道回路3Tから「黄」現示の車両制御信号S3を
受信し、「黄」現示に基づく走行を行なう。
【0035】車両6が閉塞区間4Tに進入すると、制御
回路22は、出力端子222を選択し、軌道回路4Tに
「赤」現示の車両制御信号S2を供給する。車両6は、
軌道回路4Tから「赤」現示の車両制御信号S2を受信
し、閉塞区間4Tで停止する。
【0036】これにより、車両6は、進行に合わせて3
現示の車両制御信号S2乃至S4を連続的に受信し、車
両制御信号S2乃至S4に応じた走行が可能となる。
【0037】図7は本発明に係る地上装置の更にまた別
の実施例の構成を示すブロック図である。本実施例は車
両が双方向に走行する場合を示している。図において、
図1及び図3と同一参照符号は同一性ある構成部分を示
している。実線は車両6がa方向に走行する場合を示
し、一点鎖線は車両6がb方向に走行する場合を示して
ある。
【0038】まず、車両6がa方向に走行する場合につ
いて説明する。車両6が閉塞区間1Tに在線するとき
は、制御回路22は出力端子221を選択し、車両制御
信号S2を軌道回路1Tに伝送する。制御回路32は、
出力端子321を選択し、車両制御信号S3を軌道回路
2Tに伝送する。車両6が閉塞区間2Tに在線するとき
は、制御回路32は、出力端子321を選択し、車両制
御信号S3を軌道回路2Tに伝送する。制御回路22
は、出力端子222を選択し、車両制御信号S2を軌道
回路3Tに伝送する。車両6が閉塞区間3T、4Tに在
線するときも同様である。
【0039】次に、車両6がb方向に走行する場合につ
いて説明する。車両6が閉塞区間4Tに在線するとき
は、制御回路32は、出力端子324を選択し、車両制
御信号S3を軌道回路4Tに伝送する。制御回路22
は、出力端子224を選択し、車両制御信号S2を軌道
回路3Tに伝送する。車両6が閉塞区間3Tにいるとき
は、制御回路22は、出力端子224を選択し、車両制
御信号S2を軌道回路3Tに伝送する。制御回路32
は、出力端子323を選択し、車両制御信号S3を軌道
回路2Tに伝送する。車両6が閉塞区間2T、1Tに在
線するときも同様である。
【0040】この例では、上述の効果に加え、車両制御
信号S2、S3の送信方向を変えるだけで、車両6の双
方向制御が可能となる。
【0041】図示のような構成を別の軌道にも設ける
と、地上送信器2、3は複数の軌道を走行する車両を制
御することができる。複数の軌道を走行する車両の運転
密度が高い場合は、時分割処理をすることが望ましい。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、以
下のような効果が得られる。 (a)車両追跡により、車両制御に必要な閉塞区間に車
両制御信号を送信し、地上送信器の利用効率を上げ、コ
ストパフォーマンスを向上させ得る地上装置を提供でき
る。 (b)車両追跡により、車両制御に必要な閉塞区間に車
両制御信号を送信し、地上送信器の個数を減少させ得る
地上装置を提供できる。 (c)複数の車両制御する場合でも、地上送信器の個数
を減少させ、コストパフォーマンスを向上させ得る地上
装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る地上装置の実施例の構成を示すブ
ロック図である。
【図2】図1に示す地上送信器の制御状態を示す図であ
る。
【図3】本発明に係る地上装置の別の実施例の構成を示
すブロック図である。
【図4】図3に示す地上送信器の制御状態を示す図であ
る。
【図5】本発明に係る地上装置の更に別の実施例の構成
を示すブロック図である。
【図6】本発明に係る地上装置の更に別の実施例の構成
を示すブロック図である。
【図7】本発明に係る地上装置の更にまた別の実施例の
構成を示すブロック図である。
【符号の説明】 1 軌道 1T〜4T 軌道回路 2 地上送信器 211、212 送信回路 22 制御回路 221、222 出力端子 3 地上送信器 311、312 送信回路 32 制御回路 321、322 出力端子 6 車両 S1 車両位置信号 S2、S3 車両制御信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 春雄 東京都渋谷区代々木2丁目2番6号 東日 本旅客鉄道株式会社安全研究所内 (72)発明者 早川 忍 東京都渋谷区代々木2丁目2番6号 東日 本旅客鉄道株式会社安全研究所内 (72)発明者 大橋 義男 埼玉県浦和市上木崎1丁目13番8号 日本 信号株式会社与野事業所内 (72)発明者 三枝 秀隆 埼玉県浦和市上木崎1丁目13番8号 日本 信号株式会社与野事業所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軌道と、少なくとも2つの地上送信器と
    を含む車両制御用の地上装置であって、 前記軌道は、複数の閉塞区間に区切られており、 前記地上送信器のそれぞれは、複数の送信回路と、制御
    回路とを含んでおり、 前記送信回路のそれぞれは、同一の地上送信器に属する
    ものが互いに隣接しないように前記閉塞区間に個別に設
    けられ、前記制御回路から供給される車両制御信号を車
    両に送信するものであり、 前記制御回路は、複数の出力端子を有し、前記出力端子
    のそれぞれが前記送信回路のそれぞれに接続され、車両
    位置に基づく信号が入力され、車両位置に応じて前記車
    両制御信号を送信すべく前記出力端子を選択し、前記車
    両制御信号を前記出力端子に供給するものである地上装
    置。
  2. 【請求項2】 前記軌道は、前記閉塞区間毎に軌道回路
    を構成しており、 前記送信回路は、前記軌道回路でなる請求項1に記載の
    地上装置。
  3. 【請求項3】 前記送信回路は、軌道に沿って張られた
    ループアンテナでなる請求項1に記載の地上装置。
  4. 【請求項4】 前記制御回路は、先行車両及び後続車両
    のそれぞれに対応した前記車両制御信号を時分割処理に
    より前記出力端子に供給する請求項1、2または3に記
    載の地上装置。
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