JPH07276790A - 記録用シート及びそれを用いた印刷法 - Google Patents

記録用シート及びそれを用いた印刷法

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JPH07276790A
JPH07276790A JP7022789A JP2278995A JPH07276790A JP H07276790 A JPH07276790 A JP H07276790A JP 7022789 A JP7022789 A JP 7022789A JP 2278995 A JP2278995 A JP 2278995A JP H07276790 A JPH07276790 A JP H07276790A
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aldrich
chemical
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sheet
weight
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JP7022789A
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English (en)
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Shadi L Malhotra
シャディ・エル・マルホトラ
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Original Assignee
Xerox Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/50Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
    • B41M5/52Macromolecular coatings
    • B41M5/5227Macromolecular coatings characterised by organic non-macromolecular additives, e.g. UV-absorbers, plasticisers, surfactants

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  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】特にインクジェット印刷法において、水性イン
クで作像したときに乾燥時間が速い記録用シート及びそ
れを用いた印刷法を提供する。 【構成】基体及び、単糖、オリゴ糖とそれらの混合物か
ら成る群から選ばれる添加剤から成る記録用シート。
(a)基体及び、単量体アルコール、単糖、オリゴ糖と
それらの混合物から成る群から選ばれる物質、任意選択
の結合剤、任意選択の帯電防止剤、任意選択の殺菌剤及
び任意選択の充填剤から成る記録用シートを準備し、
(b)記録用水性液を画像状パターンに記録用シートに
塗布し、かつ(c)その後、基体にマイクロウェーブを
照射して記録用シート上の記録用液を乾燥することから
成る印刷法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透明材料、充填剤入り
プラスチックス、紙等の記録用シートに関する。より詳
しくは、本発明は、特にインクジェット印刷法での使用
に適した記録用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】公知の組成物や方法はその所期の目的に
かなっている一方で、改良された記録用シートが求めら
れている。また、インクジェット印刷法での使用に適し
た記録用シートが求められている。更に、水性インクで
作像したときに乾燥時間が速い記録用シートが求められ
ている。また、印刷工程の間に、液体インクからシート
表面に染料を析出させることが出来る記録用シートが求
められている。記録用基体に液体インクで作像し、マイ
クロウェーブ照射で乾燥する印刷法での使用に特に適し
た記録用シートも求められている。更に、不連続多孔質
膜で被覆された記録用シートが求められている。また、
水性インクで作像した後で起こるカール現象が少ない記
録用シートも求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の利点を有する記録用シートを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記及びその他の本発明
(或はその特異的な実施態様)の目的は、基体及び、単
糖、オリゴ糖とそれらの混合物から成る群から選ばれる
物質から成ることを特徴とする記録用シートを提供する
ことにより達成することが出来る。本発明のもう1つの
実施態様は、(a)基体及び、単量体アルコール、単
糖、オリゴ糖とそれらの混合物から成る群から選ばれる
物質、任意選択の結合剤、任意選択の帯電防止剤、任意
選択の殺菌剤及び任意選択の充填剤から成る記録用シー
トを配し、(b)記録用水性液を画像状パターンに記録
用シートに塗布し、かつ(c)その後、基体にマイクロ
ウェーブを照射して記録用シート上の記録用液を乾燥す
ることから成る印刷法に関する。
【0005】本発明の記録用シートは、基体及び、単量
体アルコール、単糖、オリゴ糖とそれらの混合物から成
る群から選ばれる少なくとも1つの物質から成る。適正
な基体はどれでも使用することが出来る。その例として
は、マイラー(商標)を含むポリエステルなどの透明材
料があるが、マイラー(商標)などのポリエステルが、
入手し易さと比較的安い値段の点で好ましい。基体は不
透明でも良く、不透明プラスチックスなどがある。特に
“不破紙(never-tear paper)”記録用シートを作ること
が望まれている場合は、充填剤入りプラスチックスを基
体として用いることも出来る。紙もまた適しており、ゼ
ロックス(登録商標)4024などの普通紙、ジアゾ紙
などがある。
【0006】基体は、有効厚さがどのようなものでもよ
い。典型的な基体の厚さとしては、約50〜約500ミ
クロン、好ましくは約100〜約125ミクロンである
が、この範囲から外れてもよい。
【0007】本発明の基体には、単量体アルコール、単
糖、オリゴ糖とそれらの混合物から成る群から選ばれる
物質が配合される。一般に、単量体アルコールとは、水
素原子、炭素原子及び/又はカルボニル結合(C=O)
以外の官能基(OH基が結合している同じ炭素にカルボ
ニル基があると、化合物がカルボン酸になるので)が結
合している炭素原子に、OH基がついている化合物のこ
とである。適切なアルコールの例としては、(I)脂肪
族アルコールがあり、そのようなものとして、(1)ペ
ンタエリスリトール C(CH2 OH)4 (アルドリッ
チ P475−5);(2)ジペンタエリスリトール
(HOCH2 3 CCH2 OCH2 C(CH2 OH)3
(アルドリッチ D20,320−3);(3)トリペ
ンタエリスリトール (HOCH2 3 CCH2 OCH
2 C(CH2 OH)2 CH2 OCH2 C(CH2 OH)
3 (アルドリッチ 10,746−6);(4)1,
2,7,8−オクタンテトロール −[CH2 CH2
H(OH)CH2 OH]2 (アルドリッチ 26,02
7−4);(5)D−エリスロース HOCH2 [CH
(OH)]2 CHO(アルドリッチ 12,098−
7);(6)トレイトール HOCH2 [CH(O
H)]2 CH2 OH(アルドリッチ26,355−9、
アルドリッチ 29,887−5);(7)メソエリス
リトール HOCH2[CH(OH)]2 CH2 OH
(アルドリッチ E260−4);(8)キシリトール
HOCH2 [CH(OH)]3 CH2 OH(アルドリ
ッチ 85,158−2);(9)トリスヒドロキシメ
チルエタン H3 CC(CH2 OH)3 (アルドリッチ
T8,780−7);(10)水酸化コリン HOC
2 CH2N(CH3 3 OH(アルドリッチ 29,
425−7;C7,971−9);(11)トリス(ヒ
ドロキシメチル)アミノメタン (CH2 OH)3 CN
2(アルドリッチ T8,760−2);(12)ト
リス(ヒドロキシメチル)ニトロメタン (CH2
H)3 CNO2 (アルドリッチ10,818−9);
(13)2−エチル−2−(ヒドロキシメチル)−1,
3−プロパンジオール C2 5 C(CH2 OH)
3 (アルドリッチ 23,974−7;14,808−
3);(14)(±)−パントテノール HOCH2
(CH3 2 CH(OH)CONH(CH2 3 OH
(アルドリッチ 29,578−7);(15)1−
[N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2
−プロパノール CH3 CH(OH)CH2 N(CH2
CH2 OH)2 (アルドリッチ 23,375−7);
(16)N,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロ
キシプロピル)エチレンジアミン [−CH3 CH(O
H)CH2 2 N CH2 CH2 N [CH2 CH(O
H)CH3 2 (アルドリッチ12,226−2);
(17)N,N,N’,N”,N”−ペンタキス(2−
ヒドロキシプロピル)ジエチレントリアミン CH3
H(OH)CH2 N(CH2 CH2 N[CH2 CH(O
H)CH3 2 2 (アルドリッチ 29,583−
3);は、(18)式:
【化1】 の(S)−(+)−エリスルロース水和物(S)−1,
3,4−トリヒドロキシブタノン水和物(アルドリッチ
32,985−1)、(19)式:
【化2】 のL−キシルロース(アルドリッチ 28,417−
3)、(20)式:
【化3】 のL−アラビトール(アルドリッチ 85,135−
3)、(21)式:
【化4】 のアドニトール(アルドリッチ 15,337−0)、
(22)式:
【化5】 のL−イジトール(アルドリッチ 30,227−
9)、(23)式:
【化6】 のダルシトール(アルドリッチ D22,315−
8)、(24)式:
【化7】 のn−メチルD−グルカミン(アルドリッチ M470
0−2)、(25)式:
【化8】 のD−グルコン酸(アルドリッチ G195−1)、
(26)式:
【化9】 のD−ソルビトール(アルドリッチ S,375−
5)、(27)式:
【化10】 のD−マニトール(アルドリッチ M235−7)、
(28)式:
【化11】 の 2,5−0−メチレン−D−マニトール(アルドリ
ッチ 20,665−2)、(29)式:
【化12】 の3,4−0−イソプロピリデン−D−マニトール(ア
ルドリッチ 33,817−6)、(30)式:
【化13】 の1,2,5,6−ジ−O−イソプロピリデン−D−マ
ニトール(アルドリッチ29,640−6)、(31)
式:
【化14】 のD−グリセロ−D−グロ−ヘプトース(アルドリッチ
20,668−7)、(32)式:
【化15】 のD−グリセロ−D−グロ−ヘプトン酸、ナトリウム二
水和物(アルドリッチ30,676−2)、等がある。
【0008】(II)芳香族アルコールも適しており、そ
のようなものとしては、(1)ピロガロール(別名1,
2,3−トリヒドロキシベンゼン) C6 3 (OH)
3 (アルドリッチ 25,400−2);(2)フロロ
グルシノール二水和物(1,3,5−トリヒドロキシベ
ンゼン二水和物) C6 3 (OH)3 ・2H2 O(ア
ルドリッチ P3,800−5);(3)1,1,1−
トリヒドロキシフェニルエタンCH3 C(C6 4
H)3 (アルドリッチ 32,684−4);(4)
2’,3’,4’,−トリヒドロキシアセトフェノン
(HO)3 6 2 COCH3 (アルドリッチ T6,
440−8);(5)2’,4’,6’−トリヒドロキ
シアセトフェノン一水和物 (HO)3 6 2 COC
3 ・H2 O(アルドリッチT6,460−2);
(6)2,3,4−トリヒドロキシベンズアルデヒド
(HO)3 6 2 CHO(アルドリッチ 26,08
4−3);(7)2,4,6−トリヒドロキシベンズア
ルデヒド水和物(HO)3 6 2 CHO・H2 O(ア
ルドリッチ T6,540−4);(8)3,4,5−
トリヒドロキシベンズアルデヒド一水和物(HO)3
6 2 CHO・H2 O(アルドリッチ 25,959−
4);(9)2,3,4−トリヒドロキシ安息香酸
(HO)3 6 2 COOH(アルドリッチ 25,3
84−7);(10)2,4,6−トリヒドロキシ安息
香酸一水和物 (HO)3 6 2 COOH・H2
(アルドリッチT6,560−9);(11)1,3,
5シクロヘキサントリオール二水和物 C6 9 (O
H)3 ・2H2 O(アルドリッチ 35,901−
7);(12)1,3,4,5−テトラヒドロキシシク
ロヘキサンカルボン酸(HO)4 6 7 COOH(ア
ルドリッチ 13,862−2);(13)2,2’,
4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン[(HO)
2 6 3 2 ・CO(アルドリッチ T1,640−
3); (14)式:
【化16】 のテトラヒドロキシ−1,4−ベンゾキノン水和物(ア
ルドリッチ T1,700−0); (15)式:
【化17】 のプルプロガリン( アルドリッチ P5,590−
2)、(16)式:
【化18】 のグリオキサール−トリメリック二水和物(アルドリッ
チ 22,013−2)、(17) 式:
【化19】 のキナリザリン(1,2,5,8−テトラヒドロキシア
ントラキノン)(アルドリッチ 13,677−8)
、(18)式:
【化20】 のエモジン(アルドリッチ 23,051−0)、(1
9)式:
【化21】 のヒドロインダンチン二水和物(アルドリッチ 13,
563−1)、(20)式:
【化22】 のエラグ酸二水和物(アルドリッチ E40−1)、
(21)式:
【化23】 のケルセチン二水和物(3,3’,4’,5,7−ペン
タヒドロキシフラボン二水和物(アルドリッチ 17,
196−4)、(22)式:
【化24】 のモリン水和物(2’,3,4,5,7−ペンタヒドロ
キシフラボン水和物(アルドリッチ M8,763−
0)、(23)式:
【化25】 のミリセチン(アルドリッチ 11,481−2)、
(24)式:
【化26】 のラクモイド(アルドリッチ 27,472−0)、
(25)式:
【化27】 のD,L−ロダノソリン臭化水素三水和物(アルドリッ
チ 11,577−0)、(26)式:
【化28】 のテトラヒドロパパベロリン臭化水素(アルドリッチ
24,215−2)、(27)式:
【化29】 のエスクリン一水和物(アルドリッチ E280−
9)、(28)式:
【化30】 のヘスペリジン(アルドリッチ 29,260−5)、
(29)式:
【化31】 のヘスペリジンメチルカルコン(アルドリッチ H50
0−6)、(30)式:
【化32】 の(+)−ルチン三水和物(アルドリッチ R230−
3)、(31)式
【化33】 の3’,5,7−トリヒドロキシ−4′−メトキシフラ
ボン−7−ルチノシド(アルドリッチ 24,531−
3)、(32)式:
【化34】 のナリンジン水和物(アルドリッチ 22,249−
6)、(33)式:
【化35】 のテトラサイクリン塩酸塩(アルドリッチ 25,01
6−3)、(34)式:
【化36】 のクロロテトラサイクリン塩酸塩(アルドリッチ 2
7,180−2)等がある。
【0009】(III)複素環式アルコールも適しており、
そのようなものとして、(1)式:
【化37】 のL−アスコルビン酸(アルドリッチ A9,290−
2)、(2)式:
【化38】 のD−イソアスコルビン酸(アルドリッチ 85,60
6−1)、(3)式:
【化39】 の5,6−L−イソプロピリデン−L−アスコルビン酸
(アルドリッチ 30,136−1)、(4)式:
【化40】 のシキミ酸(アルドリッチS320−8)、(5)式:
【化41】 のシアヌル酸(アルドリッチ C9,545−5)、
(6)式:
【化42】 の1,3,5−トリス(2−ヒドロキシエチル)シアヌ
ル酸(アルドリッチ 30,900−1)等がある。
【0010】(IV)単糖類とオリゴ糖類もまた適してい
る。本発明の目的のためには、単糖類は5または6員環
の糖部分を1個持つ化合物として定義し、一方オリゴ糖
は2から約10の5または6員環の糖部分を持つ化合物
と定義する。適切な単糖類の例としては、(1)式:
【化43】 の1,4−アンヒドロエリスリトール(アルドリッチ
34,092−8)、(2)式:
【化44】 の1,4−アンヒドロ−L−トレイトール(アルドリッ
チ 34,093−6)、(3)式:
【化45】 の2,5−アンヒドロ−D−マニトール(アルドリッチ
30,226−0)、(4)式:
【化46】 のL−グルコニック−γ−ラクトン(アルドリッチ 3
1,030−1)、(5)式:
【化47】 のD−グルコニック−γ−ラクトン(アルドリッチ 2
1,935−5)、(6)式:
【化48】 のα−D−グルコヘプトニック−γ−ラクトン(アルド
リッチ 12,564−4)、(7)式:
【化49】 のα,β−D−グルコオクタノイック−γ−ラクトン
(アルドリッチ 20,664−4)、(8)式:
【化50】 のδ−グルコノラクトン(アルドリッチ G200−
1)、(9)式:
【化51】 ここで、R=CH2 OH のL−グルコノ−1,5−ラクトン(アルドリッチ 3
3,232−10) (10)式:
【化52】 の1,6アンヒドロ−β−D−グルコース(アルドリッ
チ 31,655−5)、(11)式:下式のD−アラ
ビノース(アルドリッチ 14,112−7)、
【化53】 は、炭素原子の置換基は互換性があることを示してい
る。すなわち、
【化54】 (12)式:
【化55】 のL−アラビノース(アルドリッチ A9,190−
6)、(13)式:
【化56】 のL−キシロース(アルドリッチ 85,159−0
)、(14)式:
【化57】 のD−キシロース(アルドリッチ X107−5)、
(15)式:
【化58】 のα−D−グルコース(アルドリッチ 25,307−
3)、(16)式:
【化59】 のD−ガラクトース(アルドリッチ 11,259−
3)、(17)式:
【化60】 のL−ソルボース(アルドリッチ 85,156−
6)、(18)式:
【化61】 のD−フラクトース(アルドリッチ 14,092−
9)、(19)式:
【化62】 のD−ガラクツロン酸一水和物(アルドリッチ 85,
728−9)、(20)式:
【化63】 のD−フコース(ロデオース)(アルドリッチ 85,
028−4)、(21)式:
【化64】 のラクトビオン酸(アルドリッチ 15,351−
6)、(22)式:
【化65】 のLラムノース一水和物(6−デオキシ−L−マノー
ス)(アルドリッチ 17,198−0)、(23)
式:
【化66】 のD−グルコサアミン塩酸塩(アルドリッチ G220
−6)、(24)式:
【化67】 の2−デオキシ−D−ガラクトース(アルドリッチ D
440−7)、(25)式:
【化68】 の2 −デオキシ−D −グルコース(アルドリッチ
D460−1)、(26)式:
【化69】 のL−フコース(6−デオキシ−L−ガラクトース)
(アルドリッチ 85,138−8)、(27)式:
【化70】 のイノシトール(アルドリッチ 1−665−2)、
(28)式:
【化71】 の(−)−ケブラキトール(2−0−メチル−L−イノ
シトール)(アルドリッチ36,060−0) 、(2
9)式:
【化72】 のα−クロラロース(アルドリッチ 10,620−
8)、(30)式:
【化73】 の4,6−0−エチリデン−α−D−グルコース(アル
ドリッチ E3,275−4)、(31)式:
【化74】 の1,2,0−イソプロピリデン−D−グルコフラノー
ス(アルドリッチ1−2,290−0)、(32)式:
【化75】 の1,2−0−イソプロピリデン−D−キシロフラノー
ス(アルドリッチ29,636−8) 、(33)式:
【化76】 の1,2−0−イソプロピリデン−β−L−イドフラノ
ース(アルドリッチ30,225−2)、(34)式:
【化77】 のサルシン(アルドリッチ S30−5)等がある。
【0011】適切なオリゴ糖の例としては、(35)
式:
【化78】 のスクロース(アルドリッチ 24,761−8;1
7,994−9)、(36)式:
【化79】 のマルチトール(アルドリッチ 86,206−1)、
(37)式:
【化80】 のD−マルトース一水和物(アルドリッチ 11,25
6−9)、(38)式:
【化81】 のα−D−メリビオース水和物(アルドリッチ M26
9−1)、(39)式:
【化82】 のα−D−ラクトース一水和物(アルドリッチ L25
−4)、(40)式:
【化83】 のβ−D−ラクトース(アルドリッチ 25,971−
3)、(41)式:
【化84】 のD−トレハロース二水和物(アルドリッチ 18,8
35−2)、(42)式:
【化85】 のD−ツラノース(3−O−α−D−グルコピラノシル
−D−フラクトース)(アルドリッチ 28,737−
7)、(43)式:
【化86】 のパラチノース(アルドリッチ 85,151−5)、
(44)式:
【化87】 のドデシル−β−D−マルトシド(アルドリッチ86,
231−2)、(45)一般式:
【化88】 のD−アミグダリン(アルドリッチ A8,320−
2)、(46)式:
【化89】 のマルトトリオース(アルドリッチ 85,149−
3)、(47)式:
【化90】 のマルトテトロース(アルドリッチ 28,395−
9)、(48)式:
【化91】 のマルトペントース水和物(アルドリッチ 28,40
3−3)、(49)式:
【化92】 のマルトヘキソース水和物(アルドリッチ 28,40
4−1)、(50)式:
【化93】 のマルトヘプトース水和物(アルドリッチ 28,40
1−7)、(51)式:
【化94】 のメレジトース二水和物(アルドリッチ 85,037
−3)、(52)式:
【化95】 のD−ラフィノース五水和物(アルドリッチ 20,6
67−9)、(53)式:
【化96】 のスタキオース四水和物(α−D−ガラクトシル−α−
D−ガラクトシル−α−D−グルコシル−β−D−フラ
クトース(アルドリッチ 85,178−7)、(5
4)一般式:
【化97】 のイヌリン(コダック545、イーストマンコダック社
から市販されている)等がある。
【0012】上記物質の二以上の混合物もまた適してい
る。
【0013】単量体アルコール、単糖、オリゴ糖又はそ
れらの混合物は、基体に対していかなる有効量であって
もよい。一般に、単量体アルコール、単糖、オリゴ糖又
はそれらの混合物の量は、基体の約1〜約50重量%、
好ましくは約5〜約30重量%であるが、この範囲から
外れてもよい。量は、基体の単位面積当たりの単量体ア
ルコール、単糖、オリゴ糖又はそれらの混合物の重量で
表すことも出来る。一般に、単量体アルコール、単糖、
オリゴ糖又はそれらの混合物の量は、それが塗布される
基体表面の平方メートル当り約0.8〜約40g、好ま
しくは約4〜約24gであるが、この範囲から外れても
よい。
【0014】単量体アルコール、単糖、オリゴ糖又はそ
れらの混合物を、被覆剤として基体に使用する場合は、
本発明の記録用シートに使用する被覆物は、単量体アル
コール、単糖、オリゴ糖又はそれらの混合物に加えて、
任意の結合剤を含むことが出来る。適正な結合剤ポリマ
ーの例としては、(a)親水性多糖類とその変性物、
(b)ビニールポリマー、(c)フォルムアルデヒド樹
脂、(d)イオン性ポリマー、(e)ラテックスポリマ
ー、(f)無水マレイン酸及びマレイン酸含有ポリマ
ー、(g)アクリルアミド含有ポリマー、及び(h)ア
ルキレンが2個(エチレン)、3個(プロピレン)また
は4個(ブチレン)の炭素原子を持つポリ(アルキレン
イミン)等があり、その外にそれらの調合物或は混合物
があるが、入手し易さと紙への適用性から、澱粉とラテ
ックスが特に好ましい。上記成分をどのような相対量で
混合したものでも使用することが出来る。
【0015】結合剤を含有させる場合は、どのような有
効量で被覆膜内にあってもよい;結合剤と、単量体アル
コール、単糖、オリゴ糖又はそれらの混合物は、結合剤
が約10重量%に対して、単量体アルコール、単糖、オ
リゴ糖又はそれらの混合物が約90重量%から、結合剤
が約99重量%に対して、単量体アルコール、単糖、オ
リゴ糖又はそれらの混合物が約1重量%までの相対量で
配合するのが一般的であるが、相対量がこの範囲から外
れてもよい。
【0016】更に、本発明の記録用シートの被覆膜は、
任意の帯電防止剤を含むことが出来る。適切な或は望ま
しい帯電防止剤はどんなものであれ、四級塩やその他の
物質など、単独で或は複数で使用することが出来る。帯
電防止剤は、どのような有効量であってもよく、被覆物
の約1〜約5重量%、好ましくは約1〜約2重量%の量
が代表的であるが、この範囲から外れてもよい。
【0017】更に、本発明の記録用シートの被覆膜は、
1つ以上の任意の殺菌剤を含むことが出来る。適正な殺
菌剤の例としては、(A)非イオン性殺菌剤、(B)ア
ニオン性殺菌剤、(C)カチオン性殺菌剤などがあり、
その外にそれらの混合物がある。殺菌剤は、どのような
有効量であってもよく、一般に、被覆物の約10ppm
〜約3重量%であるが、この範囲から外れてもよい。
【0018】更に、本発明の記録用シートの被覆膜は、
任意の充填剤成分を含むことが出来る。
【0019】単量体アルコール、単糖、オリゴ糖又はそ
れらの混合物を含む被覆膜は、本発明の記録用シートの
基体上に任意の有効厚さで配置される。被覆層(基体の
両面を被覆する場合は、各々の側)の全厚は、約1〜約
25ミクロン、好ましくは約5〜約10ミクロンが代表
的であるが、この範囲から外れてもよい。
【0020】単量体アルコール、単糖、オリゴ糖又はそ
れらの混合物、或は単量体アルコール、単糖、オリゴ糖
又はそれらの混合物、任意選択の結合剤、任意選択の帯
電防止剤、任意選択の殺菌剤及び/又は任意選択の充填
剤の混合物は、サイズプレス処理、ディップコーティン
グ、リバースロールコーティング、押し出しコーティン
グ等の適当な技術で基体上に塗布することが出来る。
【0021】本発明の記録用シートは、インクジェット
印刷法で使用することが出来る。本発明の一実施態様
は、水性記録液を本発明の記録用シート上に画像状パタ
ーンに塗布することから成る方法に関する。本発明のも
う一つの実施態様は、(1)本発明の記録用シートを、
水性インクの入ったインクジェット印刷装置に装填し、
そして(2)インク粒を記録用シート上に画像状パター
ンに噴射させ、それにより記録用シート上に作像するこ
とより成る印刷法に関する。特に好ましい実施態様で
は、印刷装置は、ノズル中のインクを選択的に画像状パ
ターンに加熱して、それによりインク粒を画像状パター
ンに噴射させる熱インクジェット法を用いる。もう一つ
の好ましい実施態様では、水性インクで基体に印字し、
次に印字した基体にマイクロウェーブを照射し、それに
よりシート上のインクを乾燥する。この種の印刷法は、
例えば米国特許第5,220,346号に開示されてい
る。
【0022】本発明の記録用シートは、特にインク像を
マイクロウェーブ照射によって乾燥するような場合、水
性インクで基体に印字する際のカールが少ない。一般
に、“カール”とは、幅方向(或は長さに対する短寸
法、例えば8.5×11インチ(216×279mm)
シートにおける8.5インチ、又は長寸法、例えば8.
5×11インチシートにおける11インチ)の断面から
見たときの記録用シートによって作られる弧のベースラ
インと弧の中間点との距離を指す。カールを測るために
は、親指と人指し指でシートの長辺の1つの真中(例え
ば、8.5×11インチシートの11インチ辺の1つ)
を持って、シートによって作られる弧を、前もって引い
た型板カーブに合わせてみることが出来る。
【0023】本発明の記録用シートは、作像に用いるイ
ンクが記録用シートのインク受容層となじみが良けれ
ば、ペンプロッターによる印字、インクペンによる手書
き、オフセット印刷法等の他の印刷法或は作像法に用い
ることも出来る。
【0024】ここでいう光学濃度は、パシフィックスペ
クトログラフカラーシステムで測定を行った。当該シス
テムは、2つの主要な構成部、即ち光学センサーとデー
タ端末から成る。光学センサーには、拡散照明と8段階
ビューを与える6インチ積分球が使われている。このセ
ンサーを使って透過及び反射両試料を測定することが出
来る。反射試料を測定する時は、鏡面装置が使われる。
高解像度、全分散、回折格子モノクロメータを使って、
380〜720ナノメータのスペクトルを走査した。デ
ータ端末は、12インチCRT表示装置、操作パラメー
タ選択用、及び三刺激値入力用の数値キーボード及び製
品標準情報入力用の英数字キーボードとから成る。
【0025】実施例I 透明シートを以下のように調製した。ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース(K35LV、ダウケミカル社より
入手)70重量%とそれぞれアルドリッチケミカル社よ
り入手した各種添加剤成分30重量%の混合物を、ヒド
ロキプロピルメチルセルロース56gと添加剤成分24
gを2リッターの広口ビン中で水1、000ミリリッタ
ーに混合し、中味をオムニホモゲナイザーで2時間撹拌
することにより調製した。続いて、溶液を一晩放置して
空気泡を取り除いた。次に、厚さ100ミクロンのカッ
トシート状(8.5×11インチ)のマイラー(登録商
標)ベースシートを用意して、調製した混合物をディッ
プコーティング法で塗布した(1回操作で両面塗布)。
25℃で3時間空気乾燥し、続いて100℃で10分間
炉内乾燥して塗布前後の重量差を調べた所、乾燥塗布シ
ートにはそれぞれ1gが基体各面に厚さ10ミクロンで
塗布されていた(2面透明体に対して2gの合計塗布重
量)。比較のため、塗布物がヒドロキプロピルメチルセ
ルロース100重量%から成り、添加剤成分を含まない
透明シートも調製した。
【0026】調製した透明シートを、下記の成分のイン
クの入ったヒューレットパッカード500−Cカラーイ
ンクジェットプリンターに装填した: シアン:20重量%エチレングリコール、2.5重量%
ベンジルアルコール、1.9重量%塩化アンモニウム、
0.1重量%ダウケミカル社、ミドランド、MIより入
手したダウィシル150殺菌剤、0.05重量%ユニオ
ンカーバイド社より入手したポリエチレンオキシド(分
子量18、500)、30重量%ICI社より入手した
プロジェットシアン1染料、45.45重量%水。
【0027】マゼンタ:20重量%エチレングリコー
ル、2.5重量%ベンジルアルコール、1.9重量%塩
化アンモニウム、0.1重量%ダウケミカル社、ミドラ
ンド、MIより入手したダウィシル150殺菌剤、0.
05重量%ユニオンカーバイド社より入手したポリエチ
レンオキシド(分子量18、500)、2.5重量%ト
リコン社より入手したトリトンダイレクトレッド22
7、72.95重量%水。
【0028】イエロー:20重量%エチレングリコー
ル、2.5重量%ベンジルアルコール、1.9重量%塩
化アンモニウム、0.1重量%ダウケミカル社、ミドラ
ンド、MIより入手したダウィシル150殺菌剤、0.
05重量%ユニオンカーバイド社より入手したポリエチ
レンオキシド(分子量18、500)、3重量%ヘキス
ト社より入手したヘキストドュアシンブリリアントイエ
ローSF−GLVP220、72.45重量%水。シア
ン、マゼンタ、イエロー及びブラックのブロックパター
ンを印刷して結像を行った。コンスーマ社、ミッシソー
ガ、オンタリオ、カナダより入手したシティズンモデル
No.JM55581で、出力700ワット、周波数2
450MHzに合わせてマイクロウェーブを照射して、
形成した画像を乾燥した。黒色画像は“プロセスブラッ
ク”であった(即ち、シアン、マゼンタ及びイエロー画
像の重畳によって形成した)。生成画像の乾燥時間と光
学濃度は以下の通りであった。
【0029】
【表1】 結果に示されているように、すべての色のの乾燥時間
は、添加物の有る方が無い場合と同等か、或は速かっ
た。更に、画像の光学濃度も許容範囲内であり、向上し
ている場合もあった。
【0030】実施例II 透明シートを以下のように調製した。ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース(K35LV、ダウケミカル社より
入手)90重量%とそれぞれアルドリッチケミカル社よ
り入手した各種添加剤成分10重量%の混合物を、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロース72gと添加剤成分8
gを2リッターの広口ビン中で水1、000ミリリッタ
ーに混合し、中味をオムニホモゲナイザーで2時間撹拌
することにより調製した。続いて、溶液を一晩放置して
空気泡を取り除いた。次に、厚さ100ミクロンのカッ
トシート状(8.5×11インチ)のマイラー(登録商
標)ベースシートを用意して、調製した混合物をディッ
プコーティング法で塗布した(1回操作で両面塗布)。
25℃で3時間空気乾燥し、続いて100℃で10分間
炉内乾燥して塗布前後の重量差を調べた所、乾燥塗布シ
ートにはそれぞれ1gが基体各面に厚さ10ミクロンで
塗布されていた(2面透明体に対して2gの合計塗布重
量)。比較のため、塗布物がヒドロキシプロピルメチル
セルロース100重量%から成り、添加剤成分を含まな
い透明シートも調製した。
【0031】調製した透明シートを、下記の成分のイン
クの入ったヒューレットパッカード500−Cカラーイ
ンクジェットプリンターに装填した: シアン :実施例Iと同じ。
【0032】マゼンタ:実施例Iと同じ。
【0033】イエロー:実施例Iと同じ。
【0034】シアン、マゼンタ、イエロー及びブラック
のブロックパターンを印刷して結像を行った。形成した
画像を25℃で乾燥するままにした。黒色画像は“プロ
セスブラック”であった(即ち、シアン、マゼンタ及び
イエロー画像の重畳によって形成した)。生成画像の乾
燥時間と光学濃度は以下の通りであった。
【0035】
【表2】 結果に示されているように、一般に、添加物を含む透明
体の乾燥時間は、添加物を含まない透明体より速かっ
た。更に、添加物を含む透明体上の画像の光学濃度は許
容範囲内であり、添加物を含まない透明体に比べて向上
している場合もあった。
【0036】実施例III 透明シートを以下のように調製した。ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース(K35LV、ダウケミカル社より
入手)90重量%とそれぞれアルドリッチケミカル社よ
り入手した各種添加剤成分10重量%の混合物を、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロース72gと添加剤成分8
gを2リッターの広口ビン中で水1、000ミリリッタ
ーに混合し、中味をオムニホモゲナイザーで2時間撹拌
することにより調製した。続いて、溶液を一晩放置して
空気泡を取り除いた。次に、厚さ100ミクロンのカッ
トシート状(8.5×11インチ)のマイラーRベース
シートを用意して、調製した混合物をディップコーティ
ング法で塗布した(1回操作で両面塗布)。25℃で3
時間空気乾燥し、続いて100℃で10分間炉内乾燥し
て塗布前後の重量差を調べた所、乾燥塗布シートにはそ
れぞれ1gが基体各面に厚さ10ミクロンで塗布されて
いた(2面透明体に対して2gの合計塗布重量)。比較
のため、塗布物がヒドロキシプロピルメチルセルロース
100重量%から成り、添加剤成分を含まない透明シー
トも調製した。
【0037】調製した透明シートを、下記の成分のイン
クの入ったヒューレットパッカード500−Cカラーイ
ンクジェットプリンターに装填した: シアン :実施例Iと同じ。
【0038】マゼンタ:実施例Iと同じ。
【0039】イエロー:実施例Iと同じ。
【0040】シアン、マゼンタ、イエロー及びブラック
のブロックパターンを印刷して結像を行った。形成した
画像を25℃で乾燥するままにした。黒色画像は“プロ
セスブラック”であった(即ち、シアン、マゼンタ及び
イエロー画像の重畳によって形成した)。生成画像の光
学濃度は以下の通りであった。
【0041】
【表3】 結果に示されているように、添加剤があると、特に透明
体がイノシトール、D−グルコン酸、ラクトビオン酸、
β−D−ラクトース及びD−マルトーズ一水和物を含ん
でいるような場合に、シアン画像の光学濃度が高くなっ
た。
【0042】実施例IV 透明シートを以下のように調製した。ヒドロキシロピル
メチルセルロース(K35LV、ダウケミカル社より入
手)54重量%、ユニオンカーバイド社より入手したポ
リ(エチレンオキシド)(POLY OX WSRN−
3000)36重量%及びそれぞれアルドリッチケミカ
ル社より入手した各種添加剤成分10重量%の混合物
を、ヒドロキシプロピルメチルセルロース43.2g、
ポリ(エチレンオキシド)28.8gと添加剤成分8g
を2リッターの広口ビン中で水1、000ミリリッター
に混合し、中味をオムニホモゲナイザーで2時間撹拌す
ることにより調製した。続いて、溶液を一晩放置して空
気泡を取り除いた。次に、厚さ100ミクロンのカット
シート状(8.5×11インチ)のマイラーRベースシ
ートを用意して、調製した混合物をディップコーティン
グ法で塗布した(1回操作で両面塗布)。25℃で3時
間空気乾燥し、続いて100℃で10分間炉内乾燥して
塗布前後の重量差を調べた所、乾燥塗布シートにはそれ
ぞれ1gが基体各面に厚さ10ミクロンで塗布されてい
た(2面透明体に対して2gの合計塗布重量)。比較の
ため、塗布物がヒドロキシプロピルメチルセルロース6
0重量%とポリ(エチレンオキシド)40重量%から成
り、添加剤成分を含まない透明シートも調製した。
【0043】調製した透明シートを、下記の成分のイン
クの入ったヒューレットパッカード500−Cカラーイ
ンクジェットプリンターに装填した: シアン :実施例Iと同じ。
【0044】マゼンタ:実施例Iと同じ。
【0045】イエロー:実施例Iと同じ。
【0046】シアン、マゼンタ、イエロー及びブラック
のブロックパターンを印刷して結像を行った。形成した
画像を25℃で乾燥するままにした。黒色画像は“プロ
セスブラック”であった(即ち、シアン、マゼンタ及び
イエロー画像の重畳によって形成した)。生成画像の乾
燥時間と光学濃度は以下の通りであった。
【0047】
【表4】 結果に示されているように、一般に、添加物を含む透明
体の乾燥時間は、添加物を含まない透明体より速かっ
た。更に、添加物を含む透明体上の画像の光学濃度は許
容範囲内であり、添加物を含まない透明体に比べて向上
している場合もあった。
【0048】実施例V 紙記録用シートを以下のように調製した。それぞれアル
ドリッチケミカル社より入手した各種添加剤成分を含有
する塗布組成物を、添加剤物50gをビーカー中の水5
00ミリリッターに溶解し、25℃で1時間撹拌するこ
とにより調製した。次に、厚さ100ミクロンのカット
シート状(8.5×11インチ)の紙ベースシートを用
意して、調製した添加剤溶液をディップコーティング法
で紙に塗布した(1回操作で両面塗布)。100℃で1
0分間空気乾燥して塗布前後の重量差を調べた所、シー
トにはそれぞれ500mgの添加剤成分が厚さ5ミクロ
ン(2面シートに対して1gの合計塗布重量)に塗布さ
れていた。比較のため、同様の処方により水のみを含む
組成物で処理した未塗布紙シートについても、作像を行
った。
【0049】調製した紙シートを、下記の成分のインク
の入ったヒューレットパッカード500−Cカラーイン
クジェットプリンターに装填した: シアン :実施例Iと同じ。
【0050】マゼンタ:実施例Iと同じ。
【0051】イエロー:実施例Iと同じ。
【0052】100パーセントインク塗布により作像を
行った。画像を印刷した後で、時間ゼロの時点及びその
後一定の時間間隔で、それぞれ紙シートについてその重
さを精密秤で正確に測りとった。100分をインクの揮
発成分の大部分が蒸発するのに必要な最長時間と考え
て、重量差を時間の関数として記録した(揮発成分は、
染料、塩類及び/又はその他の非揮発成分のような成分
と比べると、蒸発することが出来る水やグリコールなど
のインク成分であると考えた。時間ゼロでの塗布インク
の重量を知れば、画像中の揮発成分量を計算することが
出来る)。1000分後に紙シートのカール値を測定し
た。その値を下記表に挙げる。黒色画像は“プロセスブ
ラック”であった(即ち、シアン、マゼンタ及びイエロ
ー画像の重畳によって形成した)。
【0053】
【表5】 結果に示されているように、添加剤を塗布した紙は、水
だけで処理した紙に比べて1,000分での揮発成分重
量損が高かった。更に、添加剤を塗布した紙は、水だけ
で処理した紙に比べてカール値が低かった。
【0054】実施例VI 紙記録シートを以下のように調製した。それぞれアルド
リッチケミカル社より入手した各種添加剤成分を含有す
る塗布組成物を、添加剤50gをビーカー中の水500
ミリリッターに溶解し、25℃で1時間撹拌することに
より調製した。次に、厚さ100ミクロンのカットシー
ト状(8.5×11インチ)の紙ベースシートを用意し
て、調製した添加剤溶液をディップコーティング法で紙
に塗布した(1回操作で両面塗布)。100℃で10分
間空気乾燥して塗布前後の重量差を調べた所、シートに
はそれぞれ500mgの添加剤成分が厚さ5ミクロン
(2面シートに対して1gの合計塗布重量)に各面に塗
布されていた。比較のため、同様の処方により水のみを
含む組成物で処理した未塗装紙シートについても、作像
を行った。
【0055】調製した透明シートを、下記の成分のイン
クの入ったヒューレットパッカード500−Cカラーイ
ンクジェットプリンターに装填した: シアン :実施例Iと同じ。
【0056】マゼンタ:実施例Iと同じ。
【0057】イエロー:実施例Iと同じ。
【0058】黒色画像は“プロセスブラック”であった
(即ち、シアン、マゼンタ及びイエロー画像の重畳によ
って形成した)。生成画像の光学濃度は以下の通りであ
った。
【0059】
【表6】 結果に示されているように、添加剤成分を塗布した紙
は、すべての色の光学濃度が許容範囲内であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D21H 27/00 D21H 5/00 Z

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体及び、単糖、オリゴ糖とそれらの混
    合物から成る群から選ばれる添加剤から成る記録用シー
    ト。
  2. 【請求項2】 (a)基体及び、単量体アルコール、単
    糖、オリゴ糖とそれらの混合物から成る群から選ばれる
    物質、任意選択の結合剤、任意選択の帯電防止剤、任意
    選択の殺菌剤及び任意選択の充填剤から成る記録用シー
    トを準備し、(b)記録用水性液を画像状パターンに記
    録用シートに塗布し、かつ(c)その後、基体にマイク
    ロウェーブを照射して記録用シート上の記録用液を乾燥
    することから成る印刷法。
JP7022789A 1994-02-15 1995-02-10 記録用シート及びそれを用いた印刷法 Withdrawn JPH07276790A (ja)

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US196922 1994-02-15

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