JPH07276472A - ポリプロピレン樹脂発泡シートの製造方法 - Google Patents
ポリプロピレン樹脂発泡シートの製造方法Info
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- JPH07276472A JPH07276472A JP6074919A JP7491994A JPH07276472A JP H07276472 A JPH07276472 A JP H07276472A JP 6074919 A JP6074919 A JP 6074919A JP 7491994 A JP7491994 A JP 7491994A JP H07276472 A JPH07276472 A JP H07276472A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 溶融状態の発泡性ポリプピレン樹脂組成物を
押出機2の先端に取り付けられたTダイ6を通してシー
ト状に押出した後、押出されたシート1に気泡割れが生
じないうちにロール31成形および水5中浸漬を行う。 【効果】 表面平滑性と独立気泡性がともに優れた発泡
シートが得られる。
押出機2の先端に取り付けられたTダイ6を通してシー
ト状に押出した後、押出されたシート1に気泡割れが生
じないうちにロール31成形および水5中浸漬を行う。 【効果】 表面平滑性と独立気泡性がともに優れた発泡
シートが得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面平滑性および独立
気泡性に優れたポリプロピレン樹脂発泡シートの製造方
法に関する。
気泡性に優れたポリプロピレン樹脂発泡シートの製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】発泡倍率が1.5〜5倍程度のポリプロ
ピレン樹脂発泡シートは、軽量で適度の緩衝性を有する
素材で、自動車内装用の芯材や建材、二次加工を行って
箱や収納ケース、間仕切、文具、食器等に広く用いられ
ている。
ピレン樹脂発泡シートは、軽量で適度の緩衝性を有する
素材で、自動車内装用の芯材や建材、二次加工を行って
箱や収納ケース、間仕切、文具、食器等に広く用いられ
ている。
【0003】ポリプロピレン樹脂発泡シートは、ポリプ
ロピレン樹脂と発泡剤を押出機内で溶融混練し、次いで
押出機先端に取り付けられたダイを通してシート状に押
し出し、しかる後、発泡が進行して厚みの増しつつある
押出されたシートをロール成形することにより得られ
る。ロール成形は、ロールにより、シートを圧延すると
ともに冷却することにより成形するものである。
ロピレン樹脂と発泡剤を押出機内で溶融混練し、次いで
押出機先端に取り付けられたダイを通してシート状に押
し出し、しかる後、発泡が進行して厚みの増しつつある
押出されたシートをロール成形することにより得られ
る。ロール成形は、ロールにより、シートを圧延すると
ともに冷却することにより成形するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ロール
成形では、押出されたシートとロールの接触する面積が
小さくかつその接触時間も短いため押し出されたシート
を冷却する効率が低く、そのため、シート内部が十分に
冷却されずに気泡の成長が進んで気泡が連続気泡となり
やすいという問題がある。この傾向は、厚物のシートに
なるほど顕著である。このように連続気泡となってしま
ったシートは、独立気泡のシートに比べて耐油性および
機械的特性に乏しい。
成形では、押出されたシートとロールの接触する面積が
小さくかつその接触時間も短いため押し出されたシート
を冷却する効率が低く、そのため、シート内部が十分に
冷却されずに気泡の成長が進んで気泡が連続気泡となり
やすいという問題がある。この傾向は、厚物のシートに
なるほど顕著である。このように連続気泡となってしま
ったシートは、独立気泡のシートに比べて耐油性および
機械的特性に乏しい。
【0005】押出されたシートの成形方法としては、上
記したロール成形の他に、サイジングダイを用いる方法
およびスチールベルトを用いる方法がある。しかし、サ
イジングダイを用いる方法は、サイジングダイ内壁面と
シートとの摩擦が大きいため得られるシートの表面平滑
性に欠けるという問題がある。また、スチールベルトを
用いる方法は、設備が大掛かりとなるうえに、Tダイと
の距離が大きくシートの冷却が遅れるという問題があ
る。
記したロール成形の他に、サイジングダイを用いる方法
およびスチールベルトを用いる方法がある。しかし、サ
イジングダイを用いる方法は、サイジングダイ内壁面と
シートとの摩擦が大きいため得られるシートの表面平滑
性に欠けるという問題がある。また、スチールベルトを
用いる方法は、設備が大掛かりとなるうえに、Tダイと
の距離が大きくシートの冷却が遅れるという問題があ
る。
【0006】本発明は、上記した従来の製造方法の問題
を解決し、表面平滑性と独立気泡性がともに優れた発泡
シートの製造方法を提供することを目的とする。
を解決し、表面平滑性と独立気泡性がともに優れた発泡
シートの製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、発泡剤
が混合された発泡性ポリプロピレン樹脂組成物を押出機
により押出発泡して発泡シートを製造する方法におい
て、押出機の先端に取り付けられたTダイを通して溶融
状態の前記発泡性ポリプロピレン樹脂組成物をシート状
に押出した後、押出されたシート表面に気泡割れが生じ
ないうちにロール成形および水中浸漬を行うことを特徴
とするポリプロピレン樹脂発泡シートの製造方法を提供
するものである。
が混合された発泡性ポリプロピレン樹脂組成物を押出機
により押出発泡して発泡シートを製造する方法におい
て、押出機の先端に取り付けられたTダイを通して溶融
状態の前記発泡性ポリプロピレン樹脂組成物をシート状
に押出した後、押出されたシート表面に気泡割れが生じ
ないうちにロール成形および水中浸漬を行うことを特徴
とするポリプロピレン樹脂発泡シートの製造方法を提供
するものである。
【0008】本発明における発泡性ポリプロピレン樹脂
組成物は、ポリプロピレン樹脂と発泡剤を必須としてな
り、必要に応じて添加剤が混合されてなる。ポリプロピ
レン樹脂は、得られる発泡シートの骨格となってシート
の高い剛性、優れた耐熱性等の物性の発現のもととな
る。本発明に用いるポリプロピレン樹脂としては、結晶
性のプロピレン−エチレン共重合体が好ましい。なかで
もエチレン含有量が20重量%以下でメルトインデック
ッス(MI)が2g/10分(230℃)以下のものが好
ましい。さらに好ましくは、エチレン含有量が1〜15
重量%、MIが0.1〜1.5g/10分のものである。
このような共重合体は、押出成形時の溶融粘度が大き
く、広い温度範囲にわたって発泡に適した粘弾性を示す
ため、良好な発泡組織を形成し、弾力性、緩衝性に優れ
た発泡シートの製造を可能にする。エチレン含有量が2
0重量%を越えるか、MIが2g/10分より大きいかす
る結晶性プロピレン−エチレン共重合体は、均一で微細
な発泡組織を備えた発泡シートにすることが難しく、ま
た得られる発泡シートの耐熱性の低下を招く傾向があ
る。
組成物は、ポリプロピレン樹脂と発泡剤を必須としてな
り、必要に応じて添加剤が混合されてなる。ポリプロピ
レン樹脂は、得られる発泡シートの骨格となってシート
の高い剛性、優れた耐熱性等の物性の発現のもととな
る。本発明に用いるポリプロピレン樹脂としては、結晶
性のプロピレン−エチレン共重合体が好ましい。なかで
もエチレン含有量が20重量%以下でメルトインデック
ッス(MI)が2g/10分(230℃)以下のものが好
ましい。さらに好ましくは、エチレン含有量が1〜15
重量%、MIが0.1〜1.5g/10分のものである。
このような共重合体は、押出成形時の溶融粘度が大き
く、広い温度範囲にわたって発泡に適した粘弾性を示す
ため、良好な発泡組織を形成し、弾力性、緩衝性に優れ
た発泡シートの製造を可能にする。エチレン含有量が2
0重量%を越えるか、MIが2g/10分より大きいかす
る結晶性プロピレン−エチレン共重合体は、均一で微細
な発泡組織を備えた発泡シートにすることが難しく、ま
た得られる発泡シートの耐熱性の低下を招く傾向があ
る。
【0009】ポリプロピレン樹脂組成物には、必要に応
じて、各種充填剤、帯電防止剤、酸化防止剤、導電性材
料、難燃剤、顔料、架橋剤、結晶核剤、熱老化防止剤、
遮光剤、耐候剤等を適量配合してもかまわない。なお、
押出発泡する際の押出機のシリンダ温度は160〜19
0℃に管理するのが好ましい。
じて、各種充填剤、帯電防止剤、酸化防止剤、導電性材
料、難燃剤、顔料、架橋剤、結晶核剤、熱老化防止剤、
遮光剤、耐候剤等を適量配合してもかまわない。なお、
押出発泡する際の押出機のシリンダ温度は160〜19
0℃に管理するのが好ましい。
【0010】本発明に用いる発泡剤としては、ポリプロ
ピレン樹脂と反応することのない気体もしくは揮発性の
液体の発泡剤、または熱により分解して気体を生じる熱
分解型の発泡剤が挙げられる。前者の発泡剤としては、
例えば、窒素、炭酸ガス、空気、ブタン等の炭化水素、
クロロフルオロカーボン(フロンガス)などが挙げられ
る。後者の熱分解型の発泡剤を用いる場合は、アゾジカ
ルボンアミドなどの分解温度が樹脂の溶融温度に近いも
のを用いればよい。
ピレン樹脂と反応することのない気体もしくは揮発性の
液体の発泡剤、または熱により分解して気体を生じる熱
分解型の発泡剤が挙げられる。前者の発泡剤としては、
例えば、窒素、炭酸ガス、空気、ブタン等の炭化水素、
クロロフルオロカーボン(フロンガス)などが挙げられ
る。後者の熱分解型の発泡剤を用いる場合は、アゾジカ
ルボンアミドなどの分解温度が樹脂の溶融温度に近いも
のを用いればよい。
【0011】本発明においては、Tダイを通して押し出
されたシート表面に気泡割れが生じないうちにロールに
より成形をする。気泡割れとは、押し出されたシートの
発泡が進行してシートの表面に気泡の抜け穴が生じて表
面が荒れた状態になることをいう。押出されたシートは
波状に発泡する前にその両面もしくは片面にロールが接
触してフラットに冷却されながら成形されて表面が平滑
に仕上がる。必要があればエアナイフを使用する。さら
に、シートを内部まで十分に冷却するために水中浸漬を
併用することで、独立気泡性の優れた発泡シートが得ら
れる。このように冷却を早めた場合、樹脂自体の結晶化
度は低下する場合もあるため、機械的特性をさらに向上
させる手段として、水中浸漬を行った後の発泡シート
に、樹脂の軟化温度より多少低い温度で加熱して結晶化
度を上げるための熱処理を行ってもよい。
されたシート表面に気泡割れが生じないうちにロールに
より成形をする。気泡割れとは、押し出されたシートの
発泡が進行してシートの表面に気泡の抜け穴が生じて表
面が荒れた状態になることをいう。押出されたシートは
波状に発泡する前にその両面もしくは片面にロールが接
触してフラットに冷却されながら成形されて表面が平滑
に仕上がる。必要があればエアナイフを使用する。さら
に、シートを内部まで十分に冷却するために水中浸漬を
併用することで、独立気泡性の優れた発泡シートが得ら
れる。このように冷却を早めた場合、樹脂自体の結晶化
度は低下する場合もあるため、機械的特性をさらに向上
させる手段として、水中浸漬を行った後の発泡シート
に、樹脂の軟化温度より多少低い温度で加熱して結晶化
度を上げるための熱処理を行ってもよい。
【0012】
【作用】本発明の製造方法においては、押出されたシー
トに気泡割れが生じないうちにロール成形を行うことに
より表面平滑性が優れ、気泡割れが生じないうちに水中
浸漬することにより独立気泡性に優れた発泡シートが得
られる。
トに気泡割れが生じないうちにロール成形を行うことに
より表面平滑性が優れ、気泡割れが生じないうちに水中
浸漬することにより独立気泡性に優れた発泡シートが得
られる。
【0013】
【実施例】以下に、本発明の実施例および比較例を示
す。いずれの例も、ポリプロピレン樹脂としては、結晶
性プロピレン−エチレンブロック共重合体(エチレン含
有量9重量%、メルトインデックス0.5g/10分)を
使用し、この樹脂と発泡剤をL/D=24の押出機の中
で溶融混合し、押出機の先端に取り付けられたTダイを
通して押出した。なお、このときの押出機のシリンダ温
度は170〜180℃に管理した。押出されたシートの
成形は、それぞれ次のようにして行った。
す。いずれの例も、ポリプロピレン樹脂としては、結晶
性プロピレン−エチレンブロック共重合体(エチレン含
有量9重量%、メルトインデックス0.5g/10分)を
使用し、この樹脂と発泡剤をL/D=24の押出機の中
で溶融混合し、押出機の先端に取り付けられたTダイを
通して押出した。なお、このときの押出機のシリンダ温
度は170〜180℃に管理した。押出されたシートの
成形は、それぞれ次のようにして行った。
【0014】実施例1 図1に示すようにTダイ6を通して下に向けて押出され
たシート1を2本のロール31間を通過させて圧延成形
し、ロール31通過とほぼ同時に水5中に浸漬し、これ
を引き取って本発明の製造方法による発泡シートを得
た。
たシート1を2本のロール31間を通過させて圧延成形
し、ロール31通過とほぼ同時に水5中に浸漬し、これ
を引き取って本発明の製造方法による発泡シートを得
た。
【0015】実施例2 図2に示すようにTダイ6を通して水平方向に押出され
たシート1を2本のロール31間を通して圧延成形し、
ロール31通過後、水5中に浸漬し、これを引き取って
本発明の製造方法による発泡シートを得た。
たシート1を2本のロール31間を通して圧延成形し、
ロール31通過後、水5中に浸漬し、これを引き取って
本発明の製造方法による発泡シートを得た。
【0016】実施例3 図3に示すようにTダイ6を通して下に向けて押出され
たシート1を水5中に浸漬し、浸漬直後に該水5中内
で、水平2本ロール33でカレンダ成形し、これを引き
取って本発明の製造方法による発泡シートを得た。
たシート1を水5中に浸漬し、浸漬直後に該水5中内
で、水平2本ロール33でカレンダ成形し、これを引き
取って本発明の製造方法による発泡シートを得た。
【0017】実施例4 図4に示すようにTダイ6を通して下に向けて押出され
たシート1を水5中に浸漬し、浸漬直後に該水5中内
で、Z型4本ロール35でカレンダ成形し、これを引き
取って本発明の製造方法による発泡シートを得た。
たシート1を水5中に浸漬し、浸漬直後に該水5中内
で、Z型4本ロール35でカレンダ成形し、これを引き
取って本発明の製造方法による発泡シートを得た。
【0018】実施例5 図9に示すようにTダイ6を通して水平方向に押出され
たシート1を上下のロール36で圧延成形するととも
に、水5中に浸漬し、これを引き取って本発明の製造方
法による発泡シートを得た。ここで、シートの水5中浸
漬は、図9に示すように水槽4の側壁に設けられたシー
ト導入口10よりシート1を水槽4内に導入し、ついで
水槽4の向かいの側壁に設けられたシート引取口11よ
り引出すことにより行った。なお、水槽4の下方には水
槽41が設けられていて、水槽4のシート導入口10お
よびシート引取口11より漏れだしてくる水を受けとめ
られるようになっており、水槽41に溜まった水5はポ
ンプ8と送水管9により水槽4に戻されるようになって
いる。
たシート1を上下のロール36で圧延成形するととも
に、水5中に浸漬し、これを引き取って本発明の製造方
法による発泡シートを得た。ここで、シートの水5中浸
漬は、図9に示すように水槽4の側壁に設けられたシー
ト導入口10よりシート1を水槽4内に導入し、ついで
水槽4の向かいの側壁に設けられたシート引取口11よ
り引出すことにより行った。なお、水槽4の下方には水
槽41が設けられていて、水槽4のシート導入口10お
よびシート引取口11より漏れだしてくる水を受けとめ
られるようになっており、水槽41に溜まった水5はポ
ンプ8と送水管9により水槽4に戻されるようになって
いる。
【0019】比較例1 図5に示すようにTダイ6を通して水平方向に押出され
たシート1を上下各8本のロール36で圧延成形し、こ
れを引き取って比較例の製造方法による発泡シートを得
た。押出されたシートに水中浸漬は行わなかった。
たシート1を上下各8本のロール36で圧延成形し、こ
れを引き取って比較例の製造方法による発泡シートを得
た。押出されたシートに水中浸漬は行わなかった。
【0020】比較例2 図6に示すようにTダイ6を通して水平方向に押出され
たシートを直立3本ロール34でカレンダ成形し、これ
を引き取って比較例の製造方法による発泡シートを得
た。押出されたシートに水中浸漬は行わなかった。
たシートを直立3本ロール34でカレンダ成形し、これ
を引き取って比較例の製造方法による発泡シートを得
た。押出されたシートに水中浸漬は行わなかった。
【0021】比較例3 図7に示すようにTダイ6から水平方向に押出されたシ
ート1を2枚の平行板7ではさみながら引き取って比較
例の製造方法による発泡シートを得た。
ート1を2枚の平行板7ではさみながら引き取って比較
例の製造方法による発泡シートを得た。
【0022】比較例4 図8に示すようにTダイ6から下に向けて押出されたシ
ート1を水5中に浸漬し、これを引き取って比較例の製
造方法による発泡シートを得た。押出されたシートにロ
ールによる成形は行わなかった。
ート1を水5中に浸漬し、これを引き取って比較例の製
造方法による発泡シートを得た。押出されたシートにロ
ールによる成形は行わなかった。
【0023】なお、以上の実施例および比較例におけ
る、ロールによる圧延成形およびカレンダ成形、平行板
による成形ならびに水中浸漬は、いずれも押出されシー
トに気泡割れが生じないうちに行った。
る、ロールによる圧延成形およびカレンダ成形、平行板
による成形ならびに水中浸漬は、いずれも押出されシー
トに気泡割れが生じないうちに行った。
【0024】以上の実施例1〜5、比較例1〜4で得ら
れた発泡シートについて、シートの厚さ、密度、表面平
滑性および独立気泡性を調べた結果を表1に示す。な
お、表1中、表面平滑性については、良好の場合を◎、
ほぼ良好の場合を○、悪い場合を×で示した。独立気泡
性については、完全な独立気泡の場合を◎、ほぼ独立気
泡の場合を○、若干連続気泡の有る場合を△、ほぼ連続
気泡の場合を×で示した。
れた発泡シートについて、シートの厚さ、密度、表面平
滑性および独立気泡性を調べた結果を表1に示す。な
お、表1中、表面平滑性については、良好の場合を◎、
ほぼ良好の場合を○、悪い場合を×で示した。独立気泡
性については、完全な独立気泡の場合を◎、ほぼ独立気
泡の場合を○、若干連続気泡の有る場合を△、ほぼ連続
気泡の場合を×で示した。
【0025】
【表1】 1) 測定不能
【0026】表1からわかるように、実施例1〜5の本
発明の製造方法により得られたポリプロピレン樹脂発泡
シートは、いずれも、表面平滑性および独立気泡性とも
に良好であった。これに対し、水中浸漬を行わなかった
比較例1、2では、独立気泡性が良くなかった。また、
比較例3では、シートと平行板との摩擦抵抗が大きく、
表面平滑性が悪かった。また、ロールによる圧延成形を
行わなかった比較例4では、表面平滑性が悪く、寸法の
安定もなかった。
発明の製造方法により得られたポリプロピレン樹脂発泡
シートは、いずれも、表面平滑性および独立気泡性とも
に良好であった。これに対し、水中浸漬を行わなかった
比較例1、2では、独立気泡性が良くなかった。また、
比較例3では、シートと平行板との摩擦抵抗が大きく、
表面平滑性が悪かった。また、ロールによる圧延成形を
行わなかった比較例4では、表面平滑性が悪く、寸法の
安定もなかった。
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の製造方
法によれば押出されたシートに気泡割れが生じないうち
にロール成形および水中浸漬を行うので、スチールベル
トのような大掛かりな設備を必要とすることなく、表面
平滑性と独立気泡性がともに優れた発泡シートが得られ
る。そして、本発明の製造方法により得られる発泡シー
トは、独立気泡性に優れるため耐油性および機械的特性
が優れるものである。
法によれば押出されたシートに気泡割れが生じないうち
にロール成形および水中浸漬を行うので、スチールベル
トのような大掛かりな設備を必要とすることなく、表面
平滑性と独立気泡性がともに優れた発泡シートが得られ
る。そして、本発明の製造方法により得られる発泡シー
トは、独立気泡性に優れるため耐油性および機械的特性
が優れるものである。
【図1】図1は、本発明の製造方法の一実施例の説明図
で、実施例1で示した例の説明図である。
で、実施例1で示した例の説明図である。
【図2】図2は、本発明の製造方法の一実施例の説明図
で、実施例2で示した例の説明図である。
で、実施例2で示した例の説明図である。
【図3】図3は、本発明の製造方法の一実施例の説明図
で、実施例3で示した例の説明図である。
で、実施例3で示した例の説明図である。
【図4】図4は、本発明の製造方法の一実施例の説明図
で、実施例4で示した例の説明図である。
で、実施例4で示した例の説明図である。
【図5】図5は、比較例1の製造方法の説明図である。
【図6】図6は、比較例2の製造方法の説明図である。
【図7】図7は、比較例3の製造方法の説明図である。
【図8】図8は、比較例4の製造方法の説明図である。
【図9】図9は、本発明の製造方法の一実施例の説明図
で、実施例5で示した例の説明図である。
で、実施例5で示した例の説明図である。
1 シート 2 押出機 30、31、33、34、35、36 ロール 37 引取ロール 4、41 水槽 5 水 6 Tダイ 7 平行板 8 ポンプ 9 送水管 10 シート導入口 11 シート引取口
Claims (1)
- 【請求項1】 発泡剤が混合された発泡性ポリプロピレ
ン樹脂組成物を押出機により押出発泡して発泡シートを
製造する方法において、押出機の先端に取り付けられた
Tダイを通して溶融状態の前記発泡性ポリプロピレン樹
脂組成物をシート状に押出した後、押出されたシート表
面に気泡割れが生じないうちにロール成形および水中浸
漬を行うことを特徴とするポリプロピレン樹脂発泡シー
トの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6074919A JPH07276472A (ja) | 1994-04-13 | 1994-04-13 | ポリプロピレン樹脂発泡シートの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6074919A JPH07276472A (ja) | 1994-04-13 | 1994-04-13 | ポリプロピレン樹脂発泡シートの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07276472A true JPH07276472A (ja) | 1995-10-24 |
Family
ID=13561281
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6074919A Pending JPH07276472A (ja) | 1994-04-13 | 1994-04-13 | ポリプロピレン樹脂発泡シートの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07276472A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003522052A (ja) * | 2000-02-04 | 2003-07-22 | ダウ グローバル テクノロジーズ インコーポレーテッド | 物理発泡剤を用いる熱成形性発泡体シートの製造方法 |
WO2007010739A1 (ja) * | 2005-07-15 | 2007-01-25 | Konica Minolta Opto, Inc. | 光学フィルムの処理方法、光学フィルムの処理装置及び光学フィルムの製造方法 |
JP2008521638A (ja) * | 2004-11-26 | 2008-06-26 | コルボント ベスローテン フェンノートシャップ | 廃ポリマーを含有する構造化プレートおよびこのようなプレートを製造するための方法 |
JP2008188938A (ja) * | 2007-02-07 | 2008-08-21 | Japan Steel Works Ltd:The | 微細発泡シートの成形方法および成形装置 |
KR20200038602A (ko) * | 2018-10-04 | 2020-04-14 | 이응기 | 폴리프로필렌 발포시트 압출기 |
-
1994
- 1994-04-13 JP JP6074919A patent/JPH07276472A/ja active Pending
Cited By (8)
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---|---|---|---|---|
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