JPH07276256A - テーパキー抜取装置 - Google Patents

テーパキー抜取装置

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JPH07276256A
JPH07276256A JP6359094A JP6359094A JPH07276256A JP H07276256 A JPH07276256 A JP H07276256A JP 6359094 A JP6359094 A JP 6359094A JP 6359094 A JP6359094 A JP 6359094A JP H07276256 A JPH07276256 A JP H07276256A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】各種回転軸に被取付物を固着するために用いる
テーパキーを確実かつ容易に抜き取ることができる。 【構成】テーパキー抜取装置は、装置本体の中央部に前
後方向に進退自在に取付け、先端にテーパキーの頭部と
係合可能なキー係合部を具備するキー抜取手段と、装置
本体の下部に、キー抜取手段と平行間隔を開けて前後方
向に進退可能に設け、先端に軸の端面と当接可能な軸端
面当接部を具備する第1反力受手段と、装置本体の上部
にキー抜取手段と略略平行に設け、その先端に被取付物
当接部を具備する第2反力受手段とを具備する。このよ
うに、装置本体と、キー抜取手段と、二つの反力受手段
からなる簡単な構造のテーパキー抜取装置を用いること
によって、一人でも、容易、迅速、かつ、確実にテーパ
キーの抜取作業を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種回転軸、例えば、
モータの出力軸にプーリ等を固着するために用いるテー
パキーを確実かつ容易に抜き取ることができるテーパキ
ー抜取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、モータの出力軸へプーリ等を固着
する方法の一つとして、出力軸の外周面に設けたキー溝
に、出力軸の端面側からテーパキーを打ち込み、プーリ
等をガタを生じることなく固着する方法が知られてい
る。
【0003】しかし、テーパキーはキー溝にハンマー等
を用いて強力に打ち込むものであるため、テーパキーの
抜取作業は、以下のような構成を有する強力な軸受抜取
装置を用いて行われている。
【0004】即ち、同軸受抜取装置は、軸受によって支
持される軸の端面から離隔した位置に略平行状態に一定
の長さを有する基板を配設し、同基板の両側に軸受係合
アームの基端を枢支連結し、同軸受係合アームの先端
に、軸受と係合可能な係合フックを設け、さらに、基板
の中央に螺杆の基端を螺着し、同螺杆の基端を軸の端面
に当接している。
【0005】そして、かかる軸受抜取装置の本来的な使
用形態としては、係合フックを軸受の外周縁に係合し、
その後、螺杆を進出させることによって、反力を利用し
て軸受を抜き取るものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の軸受抜取装置をそのままテーパーキーへ適用すると、
テーパキーは出力軸の一側のみしか打ち込まれていない
ので、二つの軸受係合アームのうち、一方の軸受係合ア
ームの先端に設けた係合フックしかテーパーキーに係合
することができない。従って、この状態で螺杆を進出さ
せると、軸受係合アームの基端は基板の一側端に枢支さ
れているので、その一端側方向に装置全体が変形し、軸
受抜取装置は充分な抜取力を発揮することができず、ま
た、テーパキーを抜き取った際にテーパキーが変形し、
再度使用することが不可能となる場合がある。しかし、
テーパキーは特殊なものが多いので、再製作を要した
り、また、別途、交換キーを用意する必要があり、テー
パキーの抜取作業を煩雑なものとしていた。
【0007】本発明は、上記した課題を解決することが
できるテーパキー抜取装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【発明が解決するための手段】本発明は、軸の端部へ被
取付物を固定連結するため打ち込んだテーパキーを抜き
取る装置であって、装置本体の中央部に前後方向に進退
自在に取付け、先端にテーパキーの頭部と係合可能なキ
ー係合部を具備するキー抜取手段と、装置本体の下部
に、キー抜取手段と平行間隔を開けて前後方向に進退可
能に設け、先端に軸の端面と当接可能な軸端面当接部を
具備する第1反力受手段と、装置本体の上部にキー抜取
手段と略平行に設け、その先端に被取付物当接部を具備
する第2反力受手段とを具備するテーパキー抜取装置に
係るものである。
【0009】本発明は、また、軸の端部へ被取付物を固
定連結するため打ち込んだテーパキーを抜き取る装置で
あって、装置本体の中央部に、前後方向に進退可能だが
回転不能なキー抜取用螺杆を貫通状態に設けるととも
に、同螺杆の先端にテーパキーの頭部と係合可能なキー
係合片を着脱自在に取付け、装置本体の下部に、キー抜
取用螺杆と平行間隔を開けて前後方向に進退可能な反力
受用螺杆を貫通状態に設けるとともに、同螺杆の先端に
軸の端面と当接可能な軸端面当接部を設け、装置本体の
上部前面に、キー抜取用螺杆と略平行をなす反力受板を
設けるとともに、同反力受板の先端に被取付物当接部を
設け、さらに、キー抜取用螺杆の装置本体より後方をな
す個所にナットを螺着し、同ナットに回転操作レバーを
着脱自在に嵌合したことを特徴とするテーパキー抜取装
置に係るものである。
【0010】また、上記した構成を有するテーパキー抜
取装置において、装置本体の中央部に、上記したキー抜
取用螺杆に代えてキー抜取用杆を進退自在に取付け、同
キー抜取用杆の後端を、油圧シリンダー等のシリンダ駆
動装置と連通連結することもできる。
【0011】
【実施例】以下、添付図に示す実施例を参照して本発明
に係るテーパキー抜取装置を具体的に説明する。
【0012】(実施例1)図1〜図9に示す実施例におい
て、本発明に係るテーパキー抜取装置Aは、モータMの
出力軸SにプーリPを固着するために用いるテーパキー
Tを抜き取るために用いる装置として示されている。
【0013】まず、図1〜図3を参照して、テーパキー
抜取装置Aの全体構成について説明する。
【0014】図1に示すように、テーパキー抜取装置A
は、モータMの出力軸Sの先端側に配設されており、以
下の構成を有する。
【0015】図1において、10はテーパキー抜取装置A
の装置本体であって、装置本体10の中央部に、前後方向
に進退可能だが回転不能なキー抜取用螺杆20を貫通状態
に設けるとともに、同螺杆20の先端にテーパキーTの頭
部tと係合可能なキー係合片30を着脱自在に取付けてい
る。
【0016】また、装置本体10の下部には、キー抜取用
螺杆20と平行間隔を開けて前後方向に進退可能な反力受
用螺杆40を貫通状態に設けるとともに、同螺杆40の先端
に、出力軸Sの端面と当接可能な軸端面当接部50を設け
ている。
【0017】また、装置本体10の上部前面に、キー抜取
用螺杆20と略平行をなす反力受板60を設けるとともに、
同反力受板60の先端にプーリPの一側面に当接する被取
付物当接部70を設けている。
【0018】さらに、キー抜取用螺杆20の装置本体10よ
り後方をなす個所にナット80を螺着しており、同ナット
80に回転操作レバー90を着脱自在に嵌合している。
【0019】かかる構成を有するテーパキー抜取装置A
によるテーパキー抜取作業について説明すると以下の如
くなる。
【0020】まず、プーリPの一側側面に反力受板60の
先端に設けた被取付物当接部70を当接するとともに、回
転操作レバー90を外した状態で、キー抜取用螺杆20を前
方に移動して、そのキー係合片30をテーパキーTの頭部
tに係合させ、さらに、反力受け用螺杆40を回転して、
その先端に設けた被取付物当接部70を、出力軸Sの端面
の略中央部に当接させる。
【0021】その後、回転操作レバー90をキー抜取用螺
杆10の後端に取付けたナット80に嵌合し、同回転操作レ
バー90を回転すれば、同回転によって、キー抜取用螺杆
20に強大な引張力が生じることになり、この引張力を利
用して、テーパキーTを容易かつ迅速に抜き取ることが
できる。
【0022】このように、本発明によれば、装置本体10
と、キー抜取用螺杆20と、反力受用螺杆40と、反力受板
60とからなる簡単な構造のテーパキー抜取装置Aを用い
ることによって、一人でも、容易、迅速、かつ、確実に
テーパキーTの抜取作業を行うことができる。
【0023】また、テーパキーTを抜き取る際に生じる
反力を、反力受用螺杆40と反力受板60の2個所で受ける
ようにしているので、安定した抜取作業が可能となる。
従って、抜取作業を安全に行うことができ、また、テー
パキーTに不要な力が加わらないので、テーパキーTが
変形するのを防止でき、再使用が可能となり、別途、予
備のテーパキーTを用意する必要がなくなる。
【0024】次に、図示の実施例におけるテーパキー抜
取装置Aの各構成ないし構成要素について具体的に説明
する。
【0025】(装置本体10)装置本体10は、厚肉板からな
る矩形のボックス状をなしており、その前後端壁12,13
間に補強スリーブ10a が挟持されており、同補強スリー
ブ10a 内に、前後方向に全長にわたって伸延する円形断
面の貫通孔11が形成される。そして、この貫通孔11内
に、後述するキー抜取用螺杆20が、進退可能だが、回転
不能な状態で嵌入されることになる。
【0026】即ち、装置本体10は、その前後端部に連結
した前後端壁12,13 に、それぞれ異形開口14,15 を設け
ており、かかる異形開口14,15 は、後述するキー抜取用
螺杆20とおなじ両側を膨出した矩形断面形状を有してい
る。
【0027】従って、キー抜取用螺杆20は、装置本体10
内を前後方向に進退できるが、相対回転はできない構成
となっている。
【0028】また、装置本体10は、その下部に、上記し
た補強スリーブ10a と平行間隔を開けて前後端壁12,13
間に補強スリーブ10b を挟持した状態で介設している。
【0029】そして、同補強スリーブ10b 内には、全長
にわたって伸延する貫通孔16を設けている。さらに、貫
通孔16は、その先端側に、拡径開口部17を設けており、
同拡径開口部17内に、内面に雌ねじ面を形成したねじ筒
18を嵌着しており、かつ、ねじ筒18は固定ボルト18a に
よって緊締している。
【0030】そして、このねじ筒18に、前述し、かつ、
後で詳細に説明する反力受け用螺杆40が螺合されること
になる。
【0031】また、本実施例では、装置本体10は、その
上面にハンドル19を一体的に取付けており、同ハンドル
19を一方の手で把持することにより、テーパキー抜取装
置Aを容易に出力軸Sに対峙させることができる。
【0032】さらに、本実施例では、装置本体10を構成
する厚肉板を超超ジュラルミン等の軽量だが高い強度を
有する材質とすることによって、テーパキー抜取装置A
の著しい軽量化を図ることができ、取り扱い性や、万
一、落下した場合等の使用者の安全性を確保できる。
【0033】(キー抜取用螺杆20)キー抜取用螺杆20は、
図1に示すように、その両端が装置本体10の前後端より
突出した状態で、上記した貫通孔11内に嵌入されてい
る。
【0034】また、図4及び図5に示すように、キー抜
取用螺杆20は、その外周面に雄ねじ面21を形成するとと
もに、上下を面取りして、平坦面22を形成しており、実
質的に、両側を膨出した矩形断面形状を有している。
【0035】そして、このキー抜取用螺杆20は、装置本
体10の前後端部に連結した前後端壁12,13 に設けた異形
開口14,15 に、進退自在だが、回転不能状態に嵌合され
ることになる。
【0036】また、キー抜取用螺杆20は、その先端に、
キー取付部23を一体的に形成しており、同キー取付部23
は、矩形板状の取付部本体23a と、同取付部本体23a の
先端に、下方に屈曲状態に連設した爪部23b とからな
る。
【0037】さらに、キー取付部23の両側側面には、着
脱連結用ボール23c が埋設されている。
【0038】(キー係合片30)キー係合片30は、図4〜図
7に示すように、上方開の凹状横断面を有する螺杆連結
部31と、フック形状の縦断面を有し、テーパキーTの頭
部tと係合可能なキー係合部32とから形成されている。
【0039】螺杆連結部31内には螺杆先端嵌入溝31a が
形成されることになる。また、螺杆連結部31は、その底
壁31b の前部に、下方に開口する爪部嵌入開口31c を設
けており、同爪部嵌入開口31c は、上記した螺杆先端嵌
入溝31a と連通している。
【0040】そして、この螺杆先端嵌入溝31a は、前述
したキー抜取用螺杆20の先端に設けたキー取付部23にお
ける取付部本体23a と同一の形状を有しており、一方、
爪部嵌入開口31c は、上記したキー取付部23の爪部23b
と同一の形状を有している。
【0041】さらに、螺杆連結部31は、その両側側壁31
d,31d に、それぞれ、ボール嵌入溝31e,31e を設けてい
る。
【0042】従って、螺杆連結部31の螺杆先端嵌入溝31
a と爪部嵌入開口31c とを、それぞれ、キー抜取用螺杆
20の先端に設けたキー取付部23の取付部本体23a と爪部
23bとに嵌入するだけで、着脱連結用ボール23c が弾性
的にボール嵌入溝21e,21e に嵌入することになり、キー
係合片30をキー抜取用螺杆20に簡単かつ確実に連結する
ことができる。
【0043】また、図4〜図7に示すように、フック状
のキー係合部32は、その先端フック部32a を全体として
縮径方向に配設している。
【0044】図1に示すように、直径が比較的小さい出
力軸Sに装着したテーパキーTであっても、キー係合部
32の先端フック部32a を確実にテーパキーTの頭部tに
係合することによって、テーパキーTを抜き取ることが
できる。
【0045】(反力受用螺杆40)第1反力受手段である反
力受用螺杆40も、図1に示すように、キー抜取用螺杆20
と同様に、装置本体10を貫通可能な長さを有しており、
装置本体10の下部に設けた貫通孔16内を伸延するととも
に、その一部を、装置本体10の前端に固着したねじ筒18
内に螺着している。また、反力受用螺杆40は、その先端
に、出力軸Sの端面と当接可能な軸端面当接部50を一体
的に設けている。
【0046】従って、テーパキーTにキー抜取用螺杆20
の先端に設けたキー係合部32を係合させた後、反力受用
螺杆40を回転することによって、軸端当接部50を出力軸
Sの端面に当接させることができ、テーパキーTの抜取
作業において生じる反力の一部を出力軸Sに効果的に受
けさせることができる。
【0047】また、本実施例では、反力受用螺杆40は、
装置本体10の前方をなす個所にクランプ用ナット41を装
着しており、軸端面当接部50を出力軸Sの端面に当接さ
せた後に、同クランプ用ナット41を回転して、反力受用
螺杆40を装置本体10に強力にクランプして、テーパキー
Tの抜取作業中に反力受用螺杆40が緩み、その結果、不
慮の事故が発生するのを確実に防止している。
【0048】(反力受板60)第2反力受手段である反力受
板60は、装置本体10の上部前面に、キー抜取用螺杆20と
略平行をなす状態で配設されている。
【0049】反力受板60は、図1に示すように、その基
端を溶接等によって装置本体10の基端に固着するととも
に、その先端に、プーリPの一側面と当接可能な被取付
物当接部70を形成している。
【0050】従って、テーパキーTにキー抜取用螺杆20
の先端に設けたキー係合部32を係合させた後、キー抜取
用螺杆20を回転することによって、テーパキーTの抜取
作業において生じる反力の一部を、反力受板60と被取付
物当接部70とを介してプーリPの一側側面に効果的に受
けさせることができる。
【0051】また、本実施例では、反力受板60は、図2
に示すように、水平平板部61と、その両側を下方に屈曲
して形成した屈曲部62とからなり、全体の剛性を高める
ことができるので、この面からも、テーパキー抜取装置
Aの軽量化を図ることができることになる。
【0052】(ナット80)ナット80は、図1に示すように
キー抜取用螺杆20上であって、装置本体10の後部より突
出する個所に、スペーサーリング81を介して螺着されて
おり、本実施例では、図3に示すように六角形ナットと
して示されている。
【0053】そして、このナット80を、後述する回転操
作レバー90を含めて、所望の駆動手段によって回転する
ことによって、テーパキーTを出力軸Sより容易に抜き
取ることができる。
【0054】(回転操作レバー90)回転操作レバー90は、
図8及び図9に示すように、長尺の平板からなるレバー
ー本体91と、同レバー本体91の中央部に設けたナット係
合部92とからなる。
【0055】ナット係合部92は、図示するように、レバ
ー本体91の中央部に設けた開口93に嵌合される筒状ナッ
ト94と、同筒状ナット94と一体をなす拡径フランジ95と
からなる。そして、拡径フランジ95をボルト96によって
レバー本体91に連結することによって、ナット係合部92
とレバー本体91と一体化することができる。
【0056】また、筒状ナット94は、その内周面の形状
を、上記したナット80の外周面に形成した六角形状と等
しくしているので、ナット80に容易に嵌着することがで
きることになる。
【0057】また、かかる構成を有する回転操作レバー
90において、レバー本体91は、その中央部から端部にか
けて充分な長さを有するので、わずかな力を端部にかけ
ても充分な回転モーメントを確保することができ、キー
抜取用螺杆20に強力な引き抜き力を付与することがで
き、テーパキーTをわずかな力で確実に抜き取ることが
できる。
【0058】さらに、本実施例では、回転操作レバー90
を超超ジュラルミン等の軽量だが高い強度を有する材質
とすることによって、著しい軽量化を図ることができ、
取り扱い性や、万一、落下した場合等の使用者の安全性
を確保できる。
【0059】(実施例2)本実施例は、上記した構成を
有するテーパキー抜取装置Aにおいて、小径の出力軸S
に装着したテーパキーTの抜取に適したキー係合片30に
代えて、大径の出力軸Sに装着したテーパキーTの抜取
に適したキー係合片35を用いることを特徴とするもので
ある。
【0060】即ち、図11〜図14に示すように、キー係合
片35は、図4〜図7に示すように、下方開の凹状横断面
を有する螺杆連結部36と、フック形状の縦断面を有し、
テーパキーTの頭部tと係合可能なキー係合部37とから
形成されている。
【0061】螺杆連結部36内には螺杆先端嵌入溝36a が
形成されることになる。また、螺杆連結部36は、その上
壁36b の前部に、上方に開口する爪部嵌入開口36c を設
けており、同爪部嵌入開口36c は、上記した螺杆先端嵌
入溝36a と連通している。
【0062】そして、この螺杆先端嵌入溝36a は、前述
したキー抜取用螺杆20の先端に設けたキー取付部23にお
ける取付部本体23a と同一の形状を有しており、一方、
爪部嵌入開口36c は、上記したキー取付部23の爪部23b
と同一の形状を有している。
【0063】さらに、螺杆連結部36は、その両側側壁36
d,36d に、それぞれ、ボール嵌入溝36e,36e を設けてい
る。
【0064】従って、図11に示すように、キー抜取用螺
杆20を180 °反転した状態において、螺杆連結部36の螺
杆先端嵌入溝36a と爪部嵌入開口36c とを、それぞれ、
キー抜取用螺杆20の先端に設けたキー取付部23の取付部
本体23a と爪部23b とに嵌入するだけで、着脱連結用ボ
ール23c が弾性的にボール嵌入溝21e,21e に嵌入するこ
とになり、キー係合片35をキー抜取用螺杆20に簡単かつ
確実に連結することができる。
【0065】また、本実施例では、図11〜図14に示すよ
うに、フック状のキー係合部37は、その先端フック部37
a を全体として拡径方向に配設している。
【0066】従って、図10に示すように、直径が比較的
大きい出力軸Sに装着したテーパキーTであっても、キ
ー係合部37の先端フック部37a を確実にテーパキーTの
頭部tに係合することによって、テーパキーTを抜き取
ることができる。
【0067】このように、本発明では、単にキー係合片
30,35 を取り替えるのみで、直径を異にする出力軸Sに
対応させることができる。
【0068】また、上記した二つの異なる直径に対応で
きるのみならず、反力受用螺杆40を出力軸Sの中心から
任意に偏心量で偏心させることによって、他の異なる直
径の出力軸SにおけるテーパキーTの抜取作業にも好適
に用いることができる。
【0069】
【発明の効果】 本発明では、テーパキー抜取装置は、装置本体の中央
部に前後方向に進退自在に取付け、先端にテーパキーの
頭部と係合可能なキー係合部を具備するキー抜取手段
と、装置本体の下部に、キー抜取手段と平行間隔を開け
て前後方向に進退可能に設け、先端に軸の端面と当接可
能な軸端面当接部を具備する第1反力受手段と、装置本
体の上部にキー抜取手段と略平行に設け、その先端に被
取付物当接部を具備する第2反力受手段とを具備する。
【0070】このように、装置本体と、キー抜取手段
と、二つの反力受手段からなる簡単な構造のテーパキー
抜取装置を用いることによって、一人でも、容易、迅
速、かつ、確実にテーパキーの抜取作業を行うことがで
きる。
【0071】また、テーパキーを抜き取る際に生じる反
力を、二つの反力受手段によって2個所で受けるように
しているので、安定した抜取作業が可能となる。従っ
て、抜取作業を安全に行うことができ、また、テーパキ
ーに不要な力が加わらないので、テーパキーが変形する
のを防止でき、再使用が可能となり、別途、予備のテー
パキーを用意する必要がなくなる。
【0072】キー抜取手段を、前後方向に進退可能だ
が回転不能なキー抜取用螺杆を貫通状態に設けるととも
に、同螺杆の先端にテーパキーの頭部と係合可能なキー
係合片を着脱自在に取付けて構成した場合は、フック形
状の異なるキー係合片を用いることによって、軸径を異
にする多数の軸に、単一のテーパキー抜取装置で対応す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係るテーパキー抜取装置の
全体構成説明図である。
【図2】図1のI-I 線による矢視図である。
【図3】図1のII-II 線による矢視図である。
【図4】キー係合片の係合片取付軸への取付前状態を示
す分解斜視図である。
【図5】キー係合片の係合片取付軸への取付後状態を示
す分解斜視図である。
【図6】キー係合片の平面図である。
【図7】図6のIII-III 線によるキー係合片の側面図で
ある。
【図8】回転補助具の平面図である。
【図9】回転補助具の一部切欠側面図である。
【図10】本発明に係るテーパキー抜取装置の他の形態
のキー係合片を装着した場合の全体構成説明図である。
【図11】キー係合片の係合片取付軸への取付前状態を
示す分解斜視図である。
【図12】キー係合片の係合片取付軸への取付後状態を
示す分解斜視図である。
【図13】キー係合片の平面図である。
【図14】図13のIV-IV 線によるキー係合片の断面側面
図である。
【符号の説明】
A テーパキー抜取装置 T テーパキー 10 装置本体 20 キー抜取用螺杆 30 キー係合片 40 反力受用螺杆 50 軸端面当接部 60 反力受板 70 被取付物当接部 80 ナット 90 回転操作レバー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸の端部へ被取付物を固定連結するため打
    ち込んだテーパキー(T) を抜き取る装置であって、 装置本体(10)の中央部に前後方向に進退自在に取付け、
    先端にテーパキー(T)の頭部と係合可能なキー係合部を
    具備するキー抜取手段と、 装置本体(10)の下部に、キー抜取手段と平行間隔を開け
    て前後方向に進退可能に設け、先端に軸の端面と当接可
    能な軸端面当接部(50)を具備する第1反力受手段と、 装置本体(10)の上部にキー抜取手段と略平行に設け、そ
    の先端に被取付物当接部(70)を具備する第2反力受手段
    とを具備するテーパキー抜取装置。
  2. 【請求項2】軸の端部へ被取付物を固定連結するため打
    ち込んだテーパキー(T) を抜き取る装置であって、 装置本体(10)の中央部に、前後方向に進退可能だが回転
    不能なキー抜取用螺杆(20)を貫通状態に設けるととも
    に、同螺杆(20)の先端にテーパキー(T) の頭部と係合可
    能なキー係合片(30)を着脱自在に取付け、 装置本体(10)の下部に、キー抜取用螺杆(20)と平行間隔
    を開けて前後方向に進退可能な反力受用螺杆(40)を貫通
    状態に設けるとともに、同螺杆(40)の先端に軸の端面と
    当接可能な軸端面当接部(50)を設け、 装置本体(10)の上部前面に、キー抜取用螺杆(20)と略平
    行をなす反力受板(60)を設けるとともに、同反力受板(6
    0)の先端に被取付物当接部(70)を設け、 さらに、キー抜取用螺杆(20)の装置本体(10)より後方を
    なす個所にナット(80)を螺着し、同ナット(80)に回転操
    作レバー(90)を着脱自在に嵌合したことを特徴とするテ
    ーパキー抜取装置。
  3. 【請求項3】装置本体(10)の中央部に、上記したキー抜
    取用螺杆(20)に代えてキー抜取用杆を進退自在に取付
    け、同キー抜取用杆の後端を、油圧シリンダー等のシリ
    ンダ駆動装置と連通連結したことを特徴とする請求項2
    記載のテーパキー抜取装置。
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