JPH0727615Y2 - 電磁石 - Google Patents

電磁石

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JPH0727615Y2
JPH0727615Y2 JP1986068039U JP6803986U JPH0727615Y2 JP H0727615 Y2 JPH0727615 Y2 JP H0727615Y2 JP 1986068039 U JP1986068039 U JP 1986068039U JP 6803986 U JP6803986 U JP 6803986U JP H0727615 Y2 JPH0727615 Y2 JP H0727615Y2
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JP
Japan
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spindle
yoke
coil
electromagnet
force
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Application number
JP1986068039U
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JPS62180910U (ja
Inventor
康男 上野
Original Assignee
国際技術開発株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は、一般に広く利用される電気力を機械力に変換
するためのアクチュエータに関するものであり、比較的
動作ストロークが長く長寿命で特に電流の増減によりス
ピンドルの位置を容易に制御し得るごとき電磁石に関す
るものである。
(ロ)従来の技術 一般の電磁石としては、コイルを囲むヨークの一端に穴
を設け、他端にはスピンドルとほぼ同じ直径の鉄芯を植
設し、コイルに通電することによりコイル内の内部でス
ピンドルと鉄芯が互いに引き合い、作動力を出す第1の
タイプと、ヨークの両端に穴を設け、固定鉄芯をもた
ず、スピンドルはヨーク両端面を通って動くことができ
るようにした第2のタイプがある。
(ハ)考案が解決しようとする問題点 第1のタイプの電磁石は最終吸引力は強いが一定以上の
作動力を必要とする負荷を動作させ得るストロークは比
較的短く、動作完了時に固定鉄芯とスピンドルとが衝突
するために生ずる音が高く、使用場所によっては問題と
なる。
第2のタイプは第1のタイプの電磁石を改良したもの
で、動作完了時に発生する音はなく、またスピンドルの
形状を工夫することにより動作ストロークを長くするこ
ともできるが、動作力が比較的小さいためヨークとスピ
ンドルとに働く吸引力の偏りによってスピンドルとガイ
ドパイプ間に働く摩擦力が大きく、前進と後退時の作動
力の差が比較的大きく、コイルに流す電流の増減によっ
て、スピンドルの位置を制御するなどのことは、現実的
にかなり困難である。
(ニ)問題点を解決するための手段 本考案はコイルの両端面にリング状のスペーサーを設
け、該スペーサーの中心穴内をスピンドルが、摺動し、
スペーサーの外径と同径で円筒状に形成した穴をヨーク
両端面に設けることにより極めて簡単な構造で従来の問
題点を解決し、寿命も大幅に長くできるごとくなしたも
のである。
(ホ)作用 上記のごとく構成することにより、スピンドルとヨーク
との対向面積を大きくし、そのかわり対向距離を長くし
て、スピンドルがガイドパイプとの嵌合隙間により多少
偏心した場合でもスピンドルとヨークとの間に働く吸引
力の不釣合が小さく、従ってガイドパイプとスピンドル
とに働く摩擦力を大幅に減少させ、適当なバネ定数のス
プリングでスピンドルを付勢することによりコイルに流
す電流によって、スプリングに抗してスピンドルを作動
させて任意の位置で停止させることができる。
(ヘ)実施例 以下図について本考案の構造を説明する。
第1図は本考案の一実施例の構造を示す側面図、第2図
はその断面斜視図である。
第1図において、1はコイル、2はコイル枠となるボビ
ン、3はコイル1の両端面と側面をつなぐごとく構成し
たヨーク、4はスピンドル、5はスピンドル4の動作の
ためのガイドパイプである。ボビン2の両端面には、リ
ング状のスペーサー6が設けられ、該スペーサー6の内
径部には、前記ガイドパイプ5が固定され、外径部に
は、ヨーク3の両端面から形成された円筒部7が嵌合し
ている。また、スピンドル4はその一端の2面をカット
した斜平面部8を形成している。
第1図に示す実施例の作用を以下に説明する。
スピンドル4が第1図における実線の位置にあるときに
コイル1が通電すると、ヨーク3の円筒部7とスピンド
ル4の斜平面部8との間に生ずる吸引力のスピンドル4
の軸方向成分によりスピンドル4は実線の位置から点線
の位置まで作動する。この場合、円筒部7とスピンドル
4との距離dは従来の電磁石の場合、通常ガイドパイプ
5の厚さに等しく約0.3mm程度であり、この間に働く吸
引力はスピンドル4を軸方向に動かす力の2〜3倍であ
る。従って、もしガイドパイプ5とスピンドル4との嵌
合隙間が0.2mmあったとすれば、この隙間の一方にスピ
ンドル4が偏って作動する場合、一方の隙間dは0.3m
m、他方の隙間dは0.5mmとなる。ヨーク3とスピンドル
4との間に働く吸引力のFrの軸方向成分Fの3倍とすれ
ば、この場合にスピンドル4とガイドパイプ5との間に
働く吸引力Fpは磁束密度がヨークの材料として部分的に
飽和しない範囲で次式で算出することができる。
となり、吸引力F以上の力でガイドパイプ5とスピンド
ル4は吸引されていることになる。両者の間の摩擦係数
を0.2としても 0.2×1.35F =0.25F 即ち吸引力Fの約25%の摩擦力が働いていることとな
り、スピンドル4の前進、後退により逆向きの力となる
のでコイル1に流す電流によってスピンドル4の位置を
制御することはかなり困難である。これに対し、第1図
に示す実施例の場合はスペーサー6を設けることによっ
てヨーク3の円筒部7とスピンドル4との間の距離d
は、実験的に適当な値として1.7mmと定めた。この場合
に前述と同様にガイドパイプ5とスピンドル4との隙間
を0.2mmとして同様の計算をすると、 摩擦力は 0.2×0.19F =0.038F となり摩擦力は吸引力Fの4%以下となるのでスピンド
ル4の位置をコイルに流す電流によって制御することが
十分可能になる。またスペーサー6によりヨーク3とス
ピンドル4との距離が大きくなり、このままでは磁気抵
抗大きくなるがヨーク3に円筒部7を設けて、スピンド
ル4との対向面積を2倍程度大きくすることによってこ
れを補い、実質的な吸引力の低下を防止することができ
る。
また、摩擦力が小さいということはスピンドル4及びガ
イドパイプ5の摺動面の摩耗を少なくし、電磁石として
の寿命を大幅にのばすことができる。従って従来電磁石
の寿命が一般に装置全体の寿命より短い為に稼働中にそ
の交換等の作業が必要であったが、本考案の電磁石は寿
命が従来の電磁石の数倍も長くなるので、多くの場合こ
のような交換作業は不要となる。
またスピンドル4は先端部に2方向からのカットした斜
平面部8でカットしたごとき形状となっているがこの形
状による吸引力発生の理由を補足説明する。スピンドル
4の吸引作動ストロークによって円筒部7と体面するス
ピンドル4の外周長が増加するのでこのバーミュアンス
の増加率がその位置における吸引力に比例したものとな
る。従ってこの形状のスピンドル4は製作が簡単なわり
には、作動ストローク全般において吸引力の設定が容易
であるという特徴をもっている。
スピンドルの形状としては、この他に先端外径を円錐状
にしたもの及び、逆に先端面に円錐状の穴を設けたもの
等がある。特に前者は加工が容易であること、後者は作
動ストローク内で吸引力を一定に保てること及びスピン
ドルとガイドパイプとの嵌合長が長いので作動を安定性
がよいという利点を有する。このような各種スピンドル
についても本考案は、スピンドルの作動における摩擦力
を軽減するうえで極めて有効である。
第3図は本考案の他の実施例の構造を示す部分断面斜視
図である。
第3図においてスペーサー6はボビン2と一体化して形
成されている。このようにすると、部品価格及び組立工
数を軽減することができ、性能的には第1図、第2図の
場合と同様である。
(ト)考案の効果 以上の説明で明らかなごとく、本考案の電磁石は簡単な
構造で従来の電磁石の欠点を排し、コイルに流す電流に
よってスピンドルの位置を規制することができるごとく
なした上、通常の使用状態においてもその寿命を大幅に
長くすることができるのものであり、その実用的効果か
極めて著しい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の構造を示す側断面図であ
り、第2図、第3図は本考案の他の実施例の構造を示す
部分斜視図である。 1……コイル、2……ボビン、3……ヨーク、4……ス
ピンドル、5……ガイドパイプ、6……スペーサー、7
……円筒部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】コイルと、これを囲むヨークと、該ヨーク
    の両端面に設けられた穴を挿通するスピンドルとによっ
    てなる電磁石において、コイルの両端面にリング状のス
    ペーサーを設け、該スペーサーの中心穴内をスピンドル
    が摺動し、スペーサの外径と同径で円筒状に形成した穴
    をヨークの両端面に設けて、スピンドルとの対向面積を
    大きくするための円筒部を形成したことを特徴とする電
    磁石。
JP1986068039U 1986-05-06 1986-05-06 電磁石 Expired - Lifetime JPH0727615Y2 (ja)

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JPS62180910U JPS62180910U (ja) 1987-11-17
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ID=30907492

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Citations (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS432210Y1 (ja) * 1965-11-26 1968-01-30

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59103405U (ja) * 1982-12-28 1984-07-12 松下電工株式会社 ソレノイド

Patent Citations (1)

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JPS432210Y1 (ja) * 1965-11-26 1968-01-30

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