JPH0727576Y2 - 多芯型コネクタにおける極保持部材 - Google Patents

多芯型コネクタにおける極保持部材

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JPH0727576Y2
JPH0727576Y2 JP1989088973U JP8897389U JPH0727576Y2 JP H0727576 Y2 JPH0727576 Y2 JP H0727576Y2 JP 1989088973 U JP1989088973 U JP 1989088973U JP 8897389 U JP8897389 U JP 8897389U JP H0727576 Y2 JPH0727576 Y2 JP H0727576Y2
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cylindrical
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female fitting
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章俊 鈴木
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株式会社茂治
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、複数のコンタクトを具備する多芯コネクタに
おいて、複数のコンタクトを保持せしめる極保持部材に
ついての改良に関する。
[従来の技術] 丸型コネクタまたはミニデン型コネクタと呼ばれる多芯
コネクタは、通常、第1図に示しているように、金属材
で筒状に成形した金属スリーブ1の内腔に、合成樹脂材
で栓状に成形した極保持部材2を、それに成形してある
極保持穴20…に、接触端子片となるコンタクト3…を保
持せしめた状態として組付けることで、コネクタ本体a
を組立て、それの前記極保持部材2に保持せしめた複数
のコンタクト3…の後端側(第1図で右端側)に、コー
ドbの芯線40…の各先端側を、ハンダ付けまたは接続端
子を介し接続してコードbをつなぎ、コネクタ本体aの
後端側に、前記コードbとの接続部位を被い込むように
合成樹脂材または金属材で成形したボディ5(または本
体ケース)を組付けることで構成してある。
ところで、このように組立てられる多芯型コネクタAの
極保持部材2は、それにコンタクト3…を嵌挿して保持
せしめるための極保持穴20…を成形しておく制約から、
第2図に示している如く、前半側2aと後半側2bとに分け
て別々に成形し、それら前半側2aと後半側2bとを、それ
らの接合面側にそれぞれ形成せる円筒状の雌型嵌合部21
とそれの内周側に嵌り込む円柱状の雄型嵌合部22との嵌
合により一体の極保持部材2に組立てるようにしてあ
る。そして、この前半側2aと後半側2bとを、雌型嵌合部
21と雄型嵌合部22との嵌め合いにより連結するときに、
前半側2aに形成してある極保持穴20の前半部20a…と後
半側2bに形成してある極保持穴20の後半部20b…とが、
正しく軸線方向を揃えて接合する状態となるように、雌
型嵌合部21と雄型嵌合部22には、適宜数の突条23…とそ
れに嵌合する凹条24…とを形成しておいて、この突条23
…と凹条24…を定規として位置合わせを行なって雌型嵌
合部21と雄型嵌合部22とを嵌め合わすようにしている。
[考案が解決しようとする課題] しかし、この従前の多芯型コネクタの極保持部材2に
は、 .円筒状の雌型嵌合部21とそれの内周側に嵌合さす雄
型嵌合部22とが密に嵌り合うようにするために、嵌め合
いの精度を高めて成形する必要があることから、成形の
コストが高くなる。
.円筒状の雌型嵌合部21と円柱状の雄型嵌合部22との
嵌め合いをかために形成しておくことで、位置決めのた
めに形成しておく突条23と凹条24とが正しく嵌り合う位
置にあるようにする位置合わせの操作およびその確認が
むづかしいことから、それらが正しく一致していない状
態での無理な押し込みを行なうことが多く、そのため、
円筒状の雌型嵌合部21および円柱状の雄型嵌合部22に破
損変形を生ぜしめる場合が多い。
の問題がある。
[目的] 本考案は、この問題を解消せしめるためになされたもの
であって、各別に成形する極保持部材2の前半側2aと後
半側2bとを、それらを一体的に結合させるための円筒状
の雌型嵌合部21および円柱状の雄型嵌合部22の嵌め合い
精度をそれほど高くしないで、弾性的に嵌り合うことで
確実に嵌り合うようにし、かつ、嵌め合いの際の位置合
わせが、誤操作を生ぜしめることなく、迅速・適確に行
なわれるようにする新たな手段を提供することを目的と
する。
[課題を解決するための手段] そして、本考案においては、この目的を達成するための
手段として、合成樹脂材により各別に成形される前半側
と後半側の各接合面側に、一方には円筒状の雌型嵌合部
21を成形し他方には該円筒状の雌型嵌合部の内周側に密
に嵌合する円柱状の雄型嵌合部を成形して、それらの嵌
合により前半側と後半側とを一体的に結合せしめてなる
多芯型コネクタの極保持部材2において、円筒状に形成
する雌型嵌合部には周方向の一部にその周方向の連続を
断つ切欠部を適宜数設け、該円筒状の雌型嵌合部21の内
周側に嵌合する栓状の雄型嵌合部にはそれの外周側に、
前記切欠部wに密に嵌合する膨出部yを設けてなる多芯
型コネクタにおける極保持部材を提供するものである。
[実施例] 次に実施例を図面に従い詳述する。なお、図面符号は同
効の構成部材については従前手段のものと同一の符号を
用いるものとする。
第3図は本考案を実施せる多芯型コネクタAの縦断した
側面図で、同図において、aはコネクタ本体、bはコー
ドである。
コネクタ本体aは、金属材よりなる金属スリーブ1の内
部に、複数のコンタクト3…を保持せしめた合成樹脂材
よりなる極保持部材2を組付けて構成せる通常のもの
で、金属スリーブ1の後端側(第3図で右端側)には、
接続するコードbを一体的に係着せしめるためのコード
クランプ6が組付けられている。
コードbは複数の芯線40…を束ねて外皮41により被覆し
た通常のもので、外皮41から剥き出した芯線40…の各先
端側を、前記コネクタ本体aの極保持部材2の極保持穴
20に保持せしめたコンタクト3…の各後端側に、接続端
子による圧着またはハンダ付けまたはそれらの共用によ
り接続せしめることで、コネクタ本体aに対し接続せし
めてある。そして、該コードbは、それの接続端側にお
ける外皮41の外周に加締め付けたコードクランプ6を、
金属スリーブ1の後端部に一体的に組付け止着すること
で、コネクタ本体aに対してそのコードクランプ6を介
し一体的に結合させてある。
5は、コードbを接続したコネクタ本体aの外周に、つ
まみとなるように設けたボディで、合成樹脂材によりコ
ードbとコネクタ本体aとの接続部位を取り囲むととも
にコードbのコネクタ本体aからの引出部を保護するフ
レキシブルな保護筒50が連続する形態に成形してある。
しかして、コネクタ本体aの前述の極保持部材2は、第
5図にあるよう、前半側2aと後半側2bとに分けて、それ
らを各別に合成樹脂材により成形し、かつ、それらの接
合部位に、前半側2aにあっては、円筒状の雌型嵌合部21
を成形しておき、後半側2bにあっては、前記円筒状の雌
型嵌合部21の内周に嵌合していく円柱状の雄型嵌合部22
を成形しておいて、これらの嵌合により、該前半側2aと
後半側2bとを接合連結して、第7図の如く、一体的に連
結した極保持部材2を構成するようになっているもので
あり、この点は従来手段のものと変わりない。
しかし、この極保持部材2の前半側2aと後半側2bの接合
部位に設ける雌型嵌合部21および雄型嵌合部22には、円
筒状の雌型嵌合部21にあっては、第5図および第6図に
示している如く、周方向の一部に、円筒状の連続を断つ
切欠部wが適宜数設けられ、また、円柱状の雄型嵌合部
22にあっては、それの外周部に前記円筒状の雌型嵌合部
21に設けた切欠部wと密に嵌合してその切欠部wを埋め
る膨出部yが設けられている。
そして、これにより、前半側2aと後半側2bとを接合し
て、雌型嵌合部21と雄型嵌合部22との嵌合によって一体
的に結合させるときに、円筒状の雌型嵌合部21に設けた
切欠部wと円柱状の雄型嵌合部22の外周側に設けた膨出
部yとが、互いに嵌り合うようにすることで、位置合わ
せと嵌合工程のガイドとが行なわれ、また、円筒状の雌
型嵌合部21と円柱状の雄型嵌合部22との嵌合を終えたと
きに、この切欠部wと膨出部yとの嵌合で前半側2aと後
半側2bとの周方向の動きがロックされるようにしてあ
る。
なお、極保持部材2の前半側2aおよび後半側2bとに分け
て設けられる各極保持穴20…は、前半側2aに設けられる
前半部20aにあっては、前面側における開口が第8図に
あるようコンタクト3の接触端子部となるピン状の先端
部30を透通される小径の透孔で、後面側における開口
が、第6図の左側に示しているよう、コンタクト3の基
端部31を収容する径の角穴となる形状に形成してある。
また、後半側2bに設けられる極保持穴20の後半部20bに
あっては、接合面側となる前面側における開口が第6図
の右側に示している如く、前述の前半側2aの後面側に開
放する前半部20aの開放口よりも左右の巾が狭い角穴
で、後面側が第9図にあるように前記角穴をなす前面側
の開口よりも拡径した角穴に形成してある。
そして、これら極保持穴20の前半部20aおよび後半部20b
は、極保持部材2の前半側2aと後半側2bとを、正しく位
置合わせした状態で接合して一体的に結合して極保持部
材2に組立てたときに、第10図の縦断側面図および第10
図の横断平面図にあるように、嵌挿するコンタクト3を
所定の姿勢として正しく保持せしめる極保持穴20となっ
て連続するようになる。
このように構成せる実施例装置は次のように作用する。
前後に2分されて合成樹脂材により各別に成形される極
保持部材2の前半側2aおよび後半側2bは、それらの接合
面側に設けた円筒状の雌型嵌合部21とそれの内周側に嵌
合する円柱状の雄型嵌合部22との嵌合によって一体的に
結合させるとき、円筒状の雌型嵌合部21に設けた切欠部
wに円柱状の雄型嵌合部22の外周側に設けた膨出部yと
が、互いに嵌合していくようにすることで、前半側2aと
後半側2bとの結合を終えたときに極保持穴20の前半部20
aと後半側20bとが正しく前後に揃って連続する状態とな
るように位置合わせを正しく行なったことになる。
そして、この切欠部wを、膨出部yに嵌め合わせていく
ことで、前半側2aの円筒状の雌型嵌合部21を後半側2bの
円柱状の雄型嵌合部22に嵌め込んでいく作動を正しくガ
イドするようになる。
また、前半側2aに設けた円筒状の雌型嵌合部21は、後半
側2bに設けた円柱状の雄型嵌合部22の外周に嵌合してい
くとき、その嵌め合いが少しきつめ目となるように成形
しておくことで、周方向の一部に形設してある切欠部w
によって、径方向に拡がるようになって円柱状の雄型嵌
合部22の外周に嵌合していき、嵌合し終えたときに、極
保持部材2を成形する合成樹脂材が具備する弾力性によ
って拡径するよう変形した円筒状の雌型嵌合部21の変形
が復元してくることで、その円筒状の雌型嵌合部21の内
周面が弾性的に円柱状の雄型嵌合部22の外周面に喰い付
くよう圧着していき、前半側2aと後半側2bとの結合を強
固なものとしていく。
そして、このことから、前半側2aおよび後半側2bに形成
する円筒状の雌型嵌合部21および円柱状の雄型嵌合部22
は、それらの嵌め合いの精度が粗いものであっても良い
ことになるので、それの成形のためのコストを低減する
ようになる。
[考案の効果] 以上説明したように本考案による多芯型コネクタにおけ
る極保持部材は、合成樹脂材により各別に成形される前
半側2aと後半側2bの各接合面側に、一方には円筒状の雌
型嵌合部21を成形し他方には該円筒状の雌型嵌合部21の
内周側に密に嵌合する円柱状の雄型嵌合部22を成形し
て、それらの嵌合により前半側2aと後半側2bとを一体的
に結合せしめてなる多芯型コネクタの極保持部材2にお
いて、円筒状に形成する雌型嵌合部21には周方向の一部
にその周方向の連続を断つ切欠部wを適宜数設け、該円
筒状の雌型嵌合部21の内周側に嵌合する円柱状の雄型嵌
合部22にはそれの外周側に、前記切欠部wに密に嵌合す
る膨出部yを設けて構成してあるのだから、各別に成形
する極保持部材2の前半側2aと後半側2bとを一体的に結
合さすためにそれらに形成しておいた円筒状の雌型嵌合
部21と円柱状の雄型嵌合部22とを嵌め合わせるときに、
円筒状の雌型嵌合部21が、それの周方向の一部に開裂状
に設けた切欠部wによって、拡径するように弾性的に変
形して円柱状の雄型嵌合部22の外周に嵌合していき、嵌
合後における変形の復元により円柱状の雄型嵌合部22の
外周に弾性的に嵌着していくようになるので、その円筒
状の雌型嵌合部21と円柱状の雄型嵌合部22とを、それら
の嵌め合いの精度をそれほど高くしないで成形してよい
ことになって、極保持部材2の前半側2aおよび後半側2b
を低コストで成形できるようになる。
また、円筒状の雌型嵌合部21を円柱状の雄型嵌合部22の
外周に嵌合させていくとき、必然的に行なう切欠部wと
膨出部yとを嵌め合わせていく操作が、前半側2aに形成
してある極保持穴20…の各前半部20aと後半側2bに形成
してある極保持穴20…の各後半部20bとを、正しく揃え
て連続する状態とするための、位置合わせの操作となる
ので、この位置合わせの操作が目視により確認しながら
楽にかつ適確に行なえるようになる。そして、このと
き、位置合わせのために、前半側2aを後半側2bに対して
回転させる操作が、両者が浅く嵌合した状態で行なわれ
るようになっても、円筒状の雌型嵌合部21が切欠部wに
より拡径していくようになるので、楽に位置合わせが行
なえるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は多芯型コネクタの縦断側面図、第2図は同上の
極保持部材の組立前の状態の斜視図である。 第3図は本考案を実施せる多芯型コネクタの縦断側面
図、第4図は同上の前面図、第5図は同上の極保持部材
の組立前の状態の展開した状態の斜視図、第6図は同上
極保持部材の組立前の状態の展開図、第7図は同上極保
持部材の組立てた状態の一部破断した側面図、第8図は
同上の前面図、第9図は同上の後面図、第10図は同上極
保持部材の前半側と後半側とを接続した状態における一
部の拡大縦断側面図、第11図は同上一部の拡大横断平面
図である。 図面符号の説明 A…多芯型コネクタ、a…コネクタ本体 b…コード、w…切欠部 y…膨出部、1…金属スリーブ 2…極保持部材、2a…前半側 2b…後半側、20…極保持穴 20a…前半部、20b…後半部 21…雌型嵌合部、22…雄型嵌合部 23…突条、24…凹条 3…コンタクト、30…先端部 31…基端部、40…芯線 41…外皮、5…ボディ 50…保護筒、6…コードクランプ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂材により各別に成形される前半側
    2aと後半側2bの各接合面側に、一方には円筒状の雌型嵌
    合部21を成形し他方には該円筒状の雌型嵌合部21の内周
    側に密に嵌合する円柱状の雄型嵌合部22を成形して、そ
    れらの嵌合により前半側2aと後半側2bとを一体的に結合
    せしめてなる多芯型コネクタの極保持部材2において、
    円筒状に形成する雌型嵌合部21には周方向の一部にその
    周方向の連続を断つ切欠部wを適宜数設け、該円筒状の
    雌型嵌合部21の内周側に嵌合する円柱状の雄型嵌合部22
    にはそれの外周側に、前記切欠部wに密に嵌合する膨出
    部yを設けてなる多芯型コネクタにおける極保持部材。
JP1989088973U 1989-07-28 1989-07-28 多芯型コネクタにおける極保持部材 Expired - Lifetime JPH0727576Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0052540A3 (en) * 1980-11-14 1982-06-09 The Bendix Corporation Molded plastic connector
JPS5937984Y2 (ja) * 1982-08-28 1984-10-22 有限会社茂治製作所 プラグにおける極保持部材

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