JPH07275720A - 米質向上装置 - Google Patents

米質向上装置

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JPH07275720A
JPH07275720A JP7570194A JP7570194A JPH07275720A JP H07275720 A JPH07275720 A JP H07275720A JP 7570194 A JP7570194 A JP 7570194A JP 7570194 A JP7570194 A JP 7570194A JP H07275720 A JPH07275720 A JP H07275720A
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JP
Japan
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rice
brown rice
heating
cooling water
storage device
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JP7570194A
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Hirotoshi Doi
洋稔 土居
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Abstract

(57)【要約】 【目的】品質の異なる玄米や生産地の異なる玄米を所望
する配分で混米すると同時に、品質を損なわずに良好な
状態で貯蔵し、供給必要量の玄米を、品質を損なわずに
高い精米歩留率を可能にする米質向上装置を提供するこ
とにある。 【構成】玄米を貯蔵並びに混米処理を行う貯蔵タンク
と、この貯蔵タンクの中心軸に配置され混合用ローター
により混米処理をする混合手段と、前記貯蔵タンクに放
射形状に形成された冷却手段である放射状パイプと、こ
の冷却手段に冷媒として冷却水を供給する冷却水供給手
段と、貯蔵タンクと精米機の間に配置し貯蔵タンクより
供給される混米処理済の玄米を,所望する加温加湿の状
態に処理する加温加湿装置と、この加温加湿装置より供
給される玄米を精米する精米機とを備える構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、米穀の品質の差により
等級化された玄米や生産地の異なる玄米を所定の配分で
混米する、いわゆるブレンド米の混米処理を行った後に
精米処理を行う装置に関する。
【0002】
【従来の技術】玄米を、高温多湿の状態で長期間保管す
ると玄米の保有するでんぷん質や脂肪質の分解が進行
し、精米後における炊飯時の食味の低下という現象を生
じる。そのため、特に夏期においては玄米を低温倉庫等
の貯蔵設備に貯蔵して変質を防止する等の対策が通常行
なわれている。一方、玄米の貯蔵には需要動向に見合っ
た貯蔵設備が必要となるが、都市部の精米業者のように
限定された工場スペースの内でこのような貯蔵設備を保
有することは経済的にも大きな負担となるが、在庫とし
ての玄米をある程度貯蔵する必要があり、前記問題を解
決する各種装置が考えられて開示されている。
【0003】例えば、精米工場に設置された玄米貯蔵用
のタンク内に窒素ガスとともに玄米を密閉貯蔵すること
によって、窒素ガスが玄米の温度及び、湿度を一定に保
持し、玄米のでんぷん質化や脂肪質の分解等の変質を防
止し良好な貯蔵状態を維持させる装置等は周知である。
【0004】また、消費者へ供給する前処理として貯蔵
された玄米の精米処理が行われるが、米粒の温度が同処
理の摩擦熱によって上昇し、これに伴い品質の劣化現象
が発生する。このように処理された精白米を炊飯した場
合、米の食味は大幅に低下する。このような現象を回避
するため精米処理時に米粒を冷却する必要が生ずるが、
冷風や窒素ガスを用いて米粒の冷却処理を行う装置に関
しても各種のものが提案され、開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】各種関連設備の設置広
さが限定される都市部の精米業者では、等級の異なる玄
米や生産地の異る玄米を種別に貯蔵することは大きな負
担となるため、需要に見合った量の供給を元売り業者よ
り受けている。しかし、ある程度の在庫量を貯蔵するの
は通常であるが、わが国のような夏場の気象条件、いわ
ゆる高温多湿条件下で長期貯蔵した玄米は、害虫の発生
を誘発したり、さらには、変質を生じたりして炊飯時の
食味を低下する。
【0006】そこで、貯蔵用の密閉型タンクの内部雰囲
気温度を低下させ、前記タンク内を低温室化することに
より前記問題に対処する等の方法が取られているが、前
記タンク内に窒素ガスとともに玄米を貯蔵する場合に
は、窒素ガスが直接米粒へ触れるために過冷却となる場
合があり温度管理を常に行わなければならず、さらに、
タンク内の上層部と下層部の雰囲気温度が均一に保たれ
ない場合やガスの吐出口の配置箇所によっては玄米の冷
却が不均等化し、貯蔵される玄米に冷却ムラを発生させ
るという欠点がある。
【0007】さらに、精米処理を玄米に施した場合には
米温が同処理による摩擦熱によって上昇すると同時に、
米粒の含水率を低下させる。含水率の低下は、砕米の発
生を増大し精米の歩留率(搗精率)を低下させるととも
に、品質の劣化現象を引き起こし食味を大幅に低下させ
たり、害虫の発生を誘発するという問題がある。
【0008】このような問題を解決するために本発明は
なされたものであり、その目的は、品質の異なる玄米や
生産地の異なる玄米を所望する配分で混米すると同時に
品質を損なうこと無く良好な状態で貯蔵し、供給必要量
の玄米を品質を損なわずに高い精米歩留率を可能にする
米質向上装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明である米質向上装置の第1の特徴は、玄米を
貯蔵並びに混米処理を行う貯蔵装置と、この貯蔵装置の
中心軸に配置され混合用ローターにより混米処理をする
混合手段と、前記貯蔵装置の内部に循環水路を形成する
冷却手段と、この冷却手段に冷媒としての冷却水を供給
する冷却水供給手段と、貯蔵装置と精米機の間に配置し
貯蔵装置より供給される混米処理された玄米を所望の加
温加湿の状態に処理する加温加湿装置と、この加温加湿
装置より供給される玄米を精米する精米機とを備える構
成とする。第2の特長としては、前記冷却手段は、貯蔵
装置の中心軸の上層部及び下層部に放射状に形成される
パイプと、この上層部パイプより下層部パイプに垂下す
るパイプにより形成される冷却水循環水路と冷却水供給
手段により構成され、前記冷却水供給手段より供給する
冷却水が、前記冷却水循環水路を循環し前記貯蔵装置内
を低温室と成す構成とする。また、第3の特長として、
前記混合手段は、貯蔵装置の中心軸に配置される混合用
ローターと、前記混合用ローターの回転駆動を行う駆動
部と、前記駆動部を制御する制御部により構成され、ス
パイラル形状の混合用ローターが一方向回転を行うこと
により、貯蔵装置内の玄米を攪拌作用により混米処理を
行う構造とする。さらに、第4の特長としては、前記加
温加湿装置は、筒体系状に形成された本体内部に搬送用
コンベアと、加熱のためのヒーターと、加湿装置より構
成され、前記貯蔵装置より供給する玄米を、所望する加
温加湿の状態にすべく当該加温加湿装置に内蔵する加熱
のためのヒーター及び加湿装置により玄米の温度、湿度
を制御する構成とする。
【0010】
【作用】このように構成された本発明の米質向上装置
は、以下のように作用する。一基の貯蔵タンクに投入さ
れて一時貯蔵される混合米いわゆるブレンド玄米は、貯
蔵タンク内の循環冷却水路内を循環する冷却水により間
接冷却され、変質すること無く貯蔵される。さらに、こ
のブレンド玄米は前記貯蔵タンク内に配置される混米用
ローターにより充分に攪拌されて混米の均等化が図られ
る。前記貯蔵タンク内の雰囲気温度の調整は、前記貯蔵
タンク内の循環冷却水路内を循環する冷却水温を制御す
ることにより可能であり、従って混米を所望する米温に
設定でき且つ過冷却することなく貯蔵される。このよう
に貯蔵されたブレンド玄米を精米処理直前に貯蔵タンク
より吐出すると、タンク外温度と米温との間に生じた温
度差により結露現象が玄米の表皮に生ずる。結露を玄米
の表皮に発生させることにより玄米の最外層部である果
種皮とその内部の糊粉層及び澱粉層が水分を吸収し、精
米行程における玄米の前記果種皮と糊粉層及び澱粉層の
一部を除去する操作を容易にして精米の歩留率を高め精
白する。外気温度の低い初冬より春先までは貯蔵タンク
外温度とタンク内の米温との間に生じる温度差小さいた
めに結露現象が玄米表皮に発生しにくいため、加温加湿
装置が強制的にその温度差を補正し玄米表皮に結露を発
生させて前記と同様の処理を可能とする。
【0011】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づき説明する。
図1は本発明の米質向上装置にかかる操業工程の構成図
であり、図2は本発明にかかる米質向上装置における混
米装置の斜視図である。さらに、図3は前記混米装置の
断面図であり、図4は玄米の表面付近の縦断面図であ
る。
【0012】図1、図2及び図3に図示するように、本
発明である米質向上装置は、貯蔵装置としての貯蔵タン
ク(1)を形成する外胴(10A)と、玄米混合手段で
ある混合ローター(11)と、この混合ローター(1
1)の外周に配置され玄米を間接冷却する冷却手段とし
ての循環冷却水路と、この循環冷却水路に冷媒としての
冷却水を供給する冷却水供給手段と、貯蔵タンク(1)
と精米機(3)の間に配置し貯蔵タンク(1)より吐出
される混米処理済の玄米を所望の加温加湿の状態に処理
する加温加湿装置(2)と、この加温加湿装置(2)よ
り供給される玄米を精米処理する精米機(3)により構
成されている。
【0013】図2により図示される玄米貯蔵タンク
(1)は略円筒形状の外胴(10A)と、この外胴(1
0A)の天部に米穀投入口(19)を備えた図3により
図示される蓋体(10B)及び、すり鉢状に形成された
底部に貯蔵タンク吐出口(16)を配備した密閉形状と
なっている。前記外胴(10A)の外周部には後述する
循環冷却水流入口(17)及び、流出口(18)が配設
されている。
【0014】前記貯蔵タンク(1)の中心軸には、玄米
を攪拌処理するスパイラル形状の混合ローター(11)
が前記蓋体(10B)に取りつけられた駆動モータ(1
2)によって回転駆動し、前記米穀投入口(19)より
投入される玄米の攪拌処理を行う。さらに、前記貯蔵タ
ンク(1)の蓋体(10B)及び底部付近に前記混合ロ
ーター(11)から放射状に形成される上部放射状パイ
プ(13)と図3により図示される下部放射状パイプ
(14)が配置され、混合ローター(11)と平行して
前記上部放射状パイプ(13)より垂下する複数のパイ
プ(15a、15b、・・・・・、15n)が連設さ
れ、上部放射状パイプ(13)と下部放射状パイプ(1
4)を連結して循環冷却水路を形成している。
【0015】前記上部放射状パイプ(13)には循環冷
却水流出口(18)が、下部放射状パイプ(14)には
流入口(17)が、各々前記外胴(10)に貫通配設さ
れていて、後述する循環冷却水供給手段としてのチラー
ユニット(4)からの冷却処理が行われた冷却水を前記
循環冷却水路へ供給する。循環する冷却水の水温は調整
可能であり、従って、密閉形状を形成する貯蔵タンク
(1)内の雰囲気温度を自在に温度管理ができる。な
お、冷却水の流入口(17)を下部放射状パイプ(1
4)に取り付けることによって貯蔵タンク吐出口(1
6)より吐出される玄米が冷却ムラを起こさず均等に間
接冷却される。
【0016】前記混合ローター(11)は、貯蔵タンク
(1)の蓋体(10B)の中心に取り付けられた駆動モ
ータ(12)に垂下した形態に連結され、スパイラル状
に形成された攪拌刃部を有し、前記貯蔵タンク(1)に
投入されたブレンド玄米を混合ローター(11)が一方
向に回転しロータ刃部が攪拌作用を行う。
【0017】前記貯蔵タンク吐出口(16)と連絡され
る加温加湿装置(2)は、密閉状の筒体の形状であり、
その内側部には、所望する温度設定及び加湿設定を可能
にするヒーターと加湿器が、さらに、当該加温加湿装置
(2)の筒体内側部で前記貯蔵タンク吐出口(16)か
ら投入された玄米を精米機へコンベア搬送するコンベア
(21)を備えている。このコンベア(21)の搬送部
帯部はメッシュ状の金属帯より成り、貯蔵装置内で間接
冷却された米粒が搬送される間に外気の温度及び、湿度
とのバランスが図られる加温加湿制御が成され、結露を
短時間の内に玄米に発生させる。なお、コンベア(2
1)の搬送部帯部をメッシュ状の金属帯としたために前
記加湿器より発生した加湿水分を効率よく且つ均等に搬
送中の玄米に付着可能としている。
【0018】前記加温加湿装置(2)は精米機(3)に
連絡されており、表皮に結露を発生させた玄米を精米機
(3)へ移行させる。この精米処理においても米粒を研
削する摩擦熱により米温が上昇するが、精米処理の前工
程である貯蔵タンク(1)及び、加温加湿装置(2)に
よる温度調整が行われるために米質の変化にまでは至ら
ない。さらに、玄米表皮に発生した結露の水分が玄米の
最表皮部である果種皮A及びその内側に内接する糊粉層
Bを軟化させ、精米時の米粒表皮研削を効率のよいもの
とし精米歩留りを向上させる。
【0019】ここで、玄米の物理的及び化学的な性質を
説明すると、籾より籾殻を除去したものが玄米である
が、図4に図示するように玄米の構造は最外層部に符号
Aである果種皮が有り、その果種皮Aに内接して糊粉層
Bが、さらに糊粉層Bの内部に玄米の大部分を占める澱
粉層Cが有り、そして米粒の一端には胚芽が有る。果種
皮Aは、果皮及び種皮より成り、果種皮Aに内接する糊
粉層Bはたんぱく質及び脂肪に富んでいる。
【0020】通常、玄米の水分は14〜15%であり、
玄米検査規格では15%以下である。水分の多い玄米は
貯蔵性が悪くかびの発生を招いたり、精米の際に砕米が
出やすく、さらに、精米後の白米水分が高いために浸漬
時に吸水率が低く炊飯時には食味の低下したものとな
る。玄米の70〜75%を占める炭水化物はほとんど澱
粉質であり、精米によりその含量は増加する。澱粉質の
ほか微量のしょ糖、麦芽糖、ぶどう糖が存在している。
さらに、たんぱく質が7〜8%含まれていてその主成分
はグルテリンデ、プロテインボディの形で澱粉複粒の周
辺に存在しているが精米による減少度は緩やかである。
また、脂質である粗脂肪は胚芽、ぬか層に多いために精
米による減少率が高く玄米で2%、白米で0.1%以下
の含量となる。無機物(灰分)であるリン、カリウム、
マグネシウムは、玄米中に1.2〜1.3%含まれるが
粗脂肪と同様に胚芽、ぬか層に多いので精米による減少
率が高い。この無機物は、貯蔵中に澱粉層内部に移行す
るため古米の玄米を精米した白米は、これら無機物を多
く含んでいる。また、カリウムは洗米、浸漬の際に水に
溶けやすい性質により流失しやすい。
【0021】上記玄米の物理的及び化学的特性をふま
え、米質向上装置において玄米を処理を行った場合を以
下に説明を加える。冬場の外気温及び湿度が低い状態を
例に上げて説明すると、外気温1.0〜5.1℃の時に
荷受けした玄米を、精米工場内約17℃の室内温度、湿
度45%で計量作業を行うと、玄米温度は14.0〜1
5.2℃と荷受け時に比較し10.1〜13℃上昇す
る。この玄米を貯蔵タンク(1)に投入し、チラーユニ
ット(4)より供給される循環冷却水を前記貯蔵タンク
(1)に内設される循環冷却水路を循環させタンク内を
低温室化することにより玄米を間接冷却する。この循環
冷却水の水温は最低2℃迄調整可能なため、玄米を所望
する米温に設定できるとともに攪拌用の混合ローター
(11)の作用も伴って冷却ムラなく玄米を低温貯蔵す
ることが出来る。一般に米粒と外気温度差が7℃以上あ
る場合には結露を米粒表皮に発生するが、工場室内温度
との兼ね合いにより前記貯蔵タンク(1)内雰囲気温度
を設定する。ここで工場室内温度が17℃である場合、
米温を10℃以下まで下降させれば玄米表皮に結露が生
じるわけであるから、前記貯蔵タンク(1)内雰囲気温
度をそのように設定制御を行い前記貯蔵タンク吐出口
(16)より吐出され約10℃に米温調整された玄米
は、即座にその表皮上に結露を発生する。
【0022】ただし、工場内温度が低く前記した温度条
件が満たされない場合、強制的に温度条件の補正を行う
のが前記加温加湿装置(2)であり、例えば、工場内温
度が5℃湿度40%で貯蔵タンク(1)内雰囲気温度を
最低の2℃に設定を行っても、米温は2℃以下になら
ず、結露発生条件である米粒と外気温度差が7℃迄に至
らず結露の発生に到らない。そのため前記加温加湿装置
(2)の筒体内を加熱用ヒーターにより9℃以上の環境
にすることにより玄米表皮への結露発生を可能にする。
【0023】前記加温加湿装置(2)によって表皮に結
露を発生させた玄米が精米機(3)へ移行する際の米温
は約10℃となるが、精米機(3)で精米を行うと玄米
表皮の研削による摩擦熱により15℃から20℃の米温
上昇があり米温は25℃から30℃となる。一般に、玄
米の米粒温度が30℃以上になると脂肪質の分解やリ
ン、カリウム、マグネシウム等の無機物が澱粉層内に移
行し米質の変化を生じるが、以上のように処理された米
粒は米質の変化に到る米温に迄は到らない。さらに、玄
米表皮に発生した結露の水分が玄米の最表皮部である果
種皮A及びその内側に内接する糊粉層Bを軟化させ、精
米時の米粒表皮研削を効率のよいものとし精米処理の歩
留率の向上を良好なものとする。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明にかかる米質向上装
置は、以下のような効果を奏する。一基の貯蔵タンクに
投入されて一時貯蔵される、いわゆるブレンド玄米が、
当該貯蔵タンク内に形成される循環水路に冷却水を循環
させることによって間接冷却され,さらに、前記貯蔵タ
ンク内に配置されて攪拌刃を備える混米用ローターが回
転し玄米に攪拌作用を行い、混米の均等化を図ることが
可能となる。循環水路を循環する冷却水温を調節できる
ために、低温室化された貯蔵タンク内のブレンド米を所
望する米温に設定でき、従って玄米が過冷却となること
がない。このように貯蔵された玄米を精米処理直前に貯
蔵タンクより吐出することにより結露現象を玄米の表皮
に発生させ、玄米表皮の結露が精米時の米温を低下させ
るとともに、玄米表皮の研削作業を容易にし、精米行程
における精米率を高めることが可能となる。そして、結
露現象が玄米表皮に発生しにくい湿度の低い初冬から春
先までの時期は、貯蔵タンクと精米機の間に配置される
加温加湿装置を通過させることにより、玄米表皮に結露
を強制的に発生させ同様の効果を上げることが可能であ
る。
【0025】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる米質向上装置の操業
工程構成図である。
【図2】本発明の実施例にかかる混米装置の斜視図であ
る。
【図3】本発明の実施例にかかる混米装置の断面図であ
る。
【図4】玄米の表面付近の縦断面図である。
【符号の説明】
1 貯蔵タンク 2 加温加湿装置 3 精米機 4 チラーユニット 10A 外胴 10B 蓋体 11 混合ローター 12 駆動モータ 13 上部放射状パイプ 14 下部放射状パイプ 16 貯蔵タンク吐出口 17 流入口 18 流出口 19 玄米投入口 21 コンベア A 果種皮 B 糊粉層 C 澱粉層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】玄米を貯蔵並びに混米処理を行う貯蔵装置
    と、この貯蔵装置の中心軸に配置され混合用ローターに
    より混米処理をする混合手段と、前記貯蔵装置内部に循
    環水路を形成する冷却手段と、この冷却手段に冷媒とし
    ての冷却水を供給する冷却水供給手段と、貯蔵装置と精
    米機の間に配置し貯蔵装置より供給される混米処理され
    た玄米を所望の加温加湿の状態に処理する加温加湿装置
    と、この加温加湿装置より供給される玄米を精米する精
    米機とを、備えることを特徴とする米質向上装置。
  2. 【請求項2】前記冷却手段は、貯蔵装置の中心軸の上層
    部及び下層部に放射状に形成されるパイプと、この上層
    部パイプより下層部パイプに垂下するパイプにより形成
    される冷却水循環水路と冷却水供給手段により構成さ
    れ、前記冷却水供給手段より供給する冷却水が、前記冷
    却水循環水路を循環し前記貯蔵装置内を低温室と成すこ
    とを特徴とする請求項1記載の米質向上装置。
  3. 【請求項3】前記混合手段は、貯蔵装置の中心軸に配置
    される混合用ローターと、前記混合用ローターの回転駆
    動を行う駆動部と、前記駆動部を制御する制御部により
    構成され、スパイラル形状の混合用ローターが一方向回
    転を行うことにより貯蔵装置内の玄米を攪拌作用により
    混米処理を行う構造とすることを特徴とする請求項1記
    載の米質向上装置。
  4. 【請求項4】前記加温加湿装置は、筒体形状に形成され
    た本体内部に搬送用コンベアと、加熱のためのヒーター
    と、加湿装置より構成され、前記貯蔵装置より供給する
    玄米を、所望する加温加湿の状態にすべく当該加温加湿
    装置に内蔵する加熱のためのヒーター及び加湿装置によ
    り玄米の温度、湿度を制御することを特徴とする請求項
    1記載の米質向上装置。
JP7570194A 1994-04-14 1994-04-14 米質向上装置 Pending JPH07275720A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012187037A (ja) * 2011-03-10 2012-10-04 Tokyo Electric Power Co Inc:The 殺菌システム
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CN109046515A (zh) * 2018-08-08 2018-12-21 湖南长乐粮油贸易有限公司 一种糙米自动加湿调质机

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