JPH07275679A

JPH07275679A - 流動可能物質混合機

Info

Publication number: JPH07275679A
Application number: JP10165194A
Authority: JP
Inventors: Toru Yamaguchi; 透山口
Original assignee: AIKA ENG KK; TECHNO RAND KK; YUUEI KK
Current assignee: AIKA ENG KK; TECHNO RAND KK; YUUEI KK
Priority date: 1994-04-06
Filing date: 1994-04-06
Publication date: 1995-10-24

Abstract

(57)【要約】【目的】各種工業材料や化学製品・医薬品製造におい
て、流体・グリス状物質およびそれらと微小固体の混合
物などの広範な流動可能な物質を、小さな体積で効率的
に確実な混合のすることができ、しかも槽造が簡単で洗
浄の容易な流動可能物質混合機を提供することを目的と
する。【構成】相対する２つの物体として回転対称物体４と
それを取り囲む物体６とで間隙５を構成し、その間隙５
内に流動可能な物質を入れて、流動可能な物質に混合せ
ん断流が生ずるよう回転対称物体４を運動させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、各種工業材料や化学製
品・医薬品製造において、流体・グリス状物質およびそ
れらと微小固体の混合物などの流動可能な物質を、小さ
な体積で効率的に確実な混合のすることのできる流動可
能物質混合機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、流体の混合は容器中で羽や凹凸の
ついたものを回転させて行う装置が用いられているが、
羽の根元や容器の隅などは極めて混合されにくく従って
効率が悪く、また無駄な体積を有し、更に洗浄がしにく
かった。特に、粘度の高い流体やグリス状物質の混合で
は以上の欠点はより顕著となり、２液硬化型接着剤など
の混合では充分な混合をしようとすると内部で固まりだ
して、使用不能にいたるなどの不都合があった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、高粘度な流
体やグリス状物質および粉体を含む広範な流動可能な物
質の混合を、均質かつ効率的に、小さな体積で行うこと
ができ、しかも構造が簡単で洗浄が容易である装置を提
供することを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、流動可能物質
混合機であって、上記問題点を解決するため、相対する
２つの物体１と３の間隙２内に流動可能な物質を入れ、
物体１と３を多方向に頻繁にすり合わせるなどの繰り返
し相対運動させる手段を講じたもの、または、物体１と
３の相対運動の１形態として、回転対称物体４とそれを
取り囲む物体６との相対運動とする手段を講じたもの、
または、注入穴７と出口穴８を設けて間隙５内に流動可
能な物質を流入させながら回転対称物体４とそれを取り
囲む物体６とを相対回転運動させる手段を講じたもので
ある。

【０００５】

【作用】本発明は、前述の手段を講じたので、間隙内に
おいて流動可能な物質は、粘性によって、間隙を構成す
る物体から直ちに全体にせん断流状の運動を発生させら
れるので、即座に均質な混合がなされる。

【０００６】使用後は、必要に応じ、単純な形状である
ため流動可能な物質に接する部分を容易に洗浄すること
ができる。

【０００７】

【実施例】以下、本考案の実施例を図面に従って説明す
る。

【０００８】図１に示すものは、請求項１の実施例であ
って、平面を有する物体１とその平面に間隙２を介して
平行な面を有する物体３において、間隙２に流動可能な
物質を入れておき、平面を有する物体１を前後移動、左
右移動、回転運動等およびこれらの合成運動を行う事に
より、間隙２内の物質を混合するものである。

【０００９】図２に示すものは、請求項２の実施例であ
って、回転対称物体４と、間隙５を介してそれを取り囲
む物体６において、間隙５に流動可能な物質を入れてお
き、回転対称物体４を回転させる事により、間隙５内の
物質を混合するものである。

【００１０】図３及び図４に示すものは、請求項３の実
施例であって、ベース板１１に固着されたモータ取付板
１６にはモータ１２が取り付けられ、モータのシャフト
１５とシャフト支持板１４に支持されたた混合シャフト
１０とは、カップリング１３により接続されている。こ
こで混合シャフト１０と固着された回転対称物体フラン
ジ９は、回転対称物体を取り囲む物体６と回転可能な密
着状態に有り、かつ回転対称物体４と回転対称物体を取
り囲む物体６との間には、間隙５があり、回転対称物体
を取り囲む物体６は、シリング支持板１７により、ベー
ス板１１に固着されている。モータ１２を回転させてお
いて、注入穴７より間隙５に混合したい流動可能な物質
を注入する事により、混合された物質が出口穴８より排
出するものである。

【００１１】回転対称物体フランジ９と回転対称物体を
取り囲む物体６の間は回転可能な程度に密着していれば
よいが、流動可能な物質がより漏れにくいようにＯリン
グ等のシールを配置してもよい。

【００１２】流動可能な物質用の注入穴７は図３では２
つ設けているが、必要であれば、１つでも、３つ以上で
もよい。

【００１３】混合された物質用の出口穴８は、図示のよ
うに回転中心とずれて配置されているが、加工のしやす
い回転中心とおなじでもよい。

【００１４】図２、図３において回転対称物体４には、
細い溝、小さなくぼみ、または回転対称物体を囲む物体
６に触れない程度の出っぱりを設けても良い。

【００１５】

【発明の効果】本発明は、簡単で安価な構進を実現しな
がら、極めて広範な流動可能な物質の混合を、均質かつ
効率的に、小さな体積で行うことができ、しかも洗浄な
どのメンテナンス作業が容易となる。

【００１６】さらに、請求項３においては、上記効果を
連続的に流動可能な物質を供給しながら実現でき、しか
も、混合される物質は装置内の微小な体積を停留するこ
となく瞬時に供給量に反応して正確に吐出されるため、
供給量の制御だけで、本装置の後に定量吐出装置を設け
ずして、そのまま精密な混合吐出作業をすることもでき
る。したがって、従来の混合作業を単に精密化・効率化
するばかりでなく、従来不可能であった２液性短時間硬
化型接着剤などの精密吐出作業を実現することにより、
量産部品組立において高剛性な面接着組立が可能になる
など、精密機械工業、電機部品工業、産業機械工業など
の発展におおきく貢献するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の請求項１の実施例の断面図である。

【図２】本発明の請求項２の実施例の断面図である。

【図３】本発明の請求項３の実施例の断面図である。

【図４】本発明の請求項３の実施例の外観斜視図であ
る。

【符号の説明】

１・・・平面を有する物体２・・・間隙３・・・平行な面を有する物体４・・・回転対称物体５・・・間隙６・・・回転対称物体を取り囲む物体７・・・注入穴８・・・出口穴９・・・回転対称物体フランジ１０・・・混合シャフト１１・・・ベース板１２・・・モータ１３・・・カップリング１４・・・シャフト支持板１５・・・モータのシャフト１６・・・モータ取付版１７・・・シリンダ支持板

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】相対する２つの物体（１）と（３）で間隙
（２）を構成し、その間隙（２）内に流動可能な物質を
入れて、物体（１）と（３）を繰り返し相対運動させる
ことにより、流動可能な物質の混合を行う装置。
【請求項２】請求項１の装置で、相対する２つの物体と
して、回転対称物体（４）とそれを取り囲む物体（６）
とで間隙（５）を構成し、その間隙（５）内に流動可能
な物質を入れて、回転対称物体（４）とそれを取り囲む
物体（６）とを繰り返し相対運動させることにより、流
動可能な物質の混合を行う装置。
【請求項３】請求項２の装置で、間隙（５）を密封し、
外部から間隙（５）に通じる流動可能な物質用の注入穴
（７）と混合された物質用の出口穴（８）を設けて、流
動可能な物質を間隙（５）内に流動させながら、回転対
称物体（４）とそれを取り囲む物体（６）とを相対回転
運動させることにより、流動可能な物質の混合を行う装
置。