JPH072754Y2 - 洗剤液注出装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この考案は蛇口上にセットする洗
剤液注出装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】洗髪用、手洗い用、食器洗い用などのシ
ャンプー液、石鹸液、洗剤液（本書では総称して洗剤液
と記す。）を入れたビンの上部に押し下げ式ポンプを一
体に組込み、ビンから上に突出した吐出口兼用の押し下
げ具を付勢に抗して指で押し下げる都度、ビン内の洗剤
液が吐出口から外に少量宛、出るようにしたポンプ付き
洗剤容器は従来から公知である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】上記従来のポンプ付き
洗剤容器は、洗面所や流しのシンクの傍に置くので場所
をとり、邪魔になることが多い。又、他の場所に持って
行って使用し、元の所に戻さないと使うときにすぐ使え
ないことになる。

【０００４】

【課題を解決するための手段】そこで本考案は洗剤液の
収容タンクと、このタンク内の洗剤液を吸上げて外に吐
出するポンプを、蛇口の止水、出水用の操作具を兼ねて
蛇口にセットすることで上述の課題を解消したのであっ
て、蛇口の止水、出水を制御するため蛇口上に突出した
回動スピンドルから半径方向外向きに突出するレバーを
備えた本体を有し、上記本体は前記回動スピンドルと一
体に結合する下部本体と、洗剤液の容器を内蔵すると共
に、該容器内の洗剤液を吸上げて外に吐出するポンプを
備え、前記下部本体上に取外し可能に取付けられた上部
本体とからなることを特徴とする。

【０００５】

【実施例】図示の実施例において、１は本体、２と３は
本体１を構成する下部本体と上部本体であり、下部本
体、上部本体の材質は任意であるが、この実施例ではプ
ラスチックで成形してある。本体１は、蛇口の止水、出
水を制御するためのレバー４を有し、この実施例ではレ
バー４は下部本体２に設けてあるが、上部本体３に設け
ても、或いは下部本体と上部本体とに部分的に設け、下
部本体上に上部本体を取付けたときに合体するように設
けてもよい。

【０００６】図１，２に示す実施例は、蛇口２０の、弁
駒を下端に取付けた、止水、出水制御用の回動スピンド
ル２１の上端部からハンドルを外し、ハンドルに代えて
下部本体２を結合するようにしたのであって、下部本体
２には回動スピンドル２１の上端部外周に対応した回り
止め溝を内周に有する盲孔５が設けてあり、盲孔５を回
動スピンドル２１の上端部に被せ、ハンドルを固定して
いた押しネジ２２を盲孔５の上壁からスピンドルにしめ
付けることで下部本体２は回動スピンドル２１に結合さ
れる。

【０００７】上部本体３は中空で、下部本体２に上から
浅く被さる嵌合部６を下端部に有する。この嵌合部６の
回りには複数の孔６′を開設してあるので、嵌合部を少
し拡げ、上記孔６′を下部本体２の回りに突設した突起
２′に嵌めながら上部本体３を下部本体上に被せて取付
けることができる。又、上記操作を逆に行なって下部本
体上から上部本体を外すことができる。

【０００８】７はビンの形をした洗剤液の容器で、外周
に雄ねじを有する上向きの壜口８を備え、壜口８を上部
本体３の頂部の開口３′に下から上に通すことによって
容器７の胴部７′は上部本体の中空部に包まれる。

【０００９】９は前述した公知の押し下げ式ポンプで、
吸上筒１０と、この吸上筒１０の上端から上に突出した
吐出口１１を有する押し下げ具１２と、吸上筒１０の上
端部外周に回動自在に保持され、前記壜口８にねじ係合
して被さる袋ナット形の壜蓋１３とを備え、上部本体の
頂部の開口３′から上に突出する壜口８に壜蓋１３を上
からねじ込んで締付けると容器７と一体に上部本体１に
回動可能に取付けられ、吸上筒１０の下端は容器７の底
の直上に位置する。

【００１０】従って、前述したように蛇口のハンドルを
回動スピンドル２１の上端部から外して代りに下部本体
２を結合し、洗剤液の入った容器７と、ポンプ９を取付
けた上部本体３の嵌合部６を下部本体２に被せて固定す
ることにより、レバー４で回動スピンドル２１を正逆に
回して蛇口から水を出したり、水を止めたりできると共
に、ポンプ９の押し下げ具１２を上向きの付勢力に抗し
て押し下げ、容器７に入っている洗剤液を吸上筒１０、
押し下げ具１２の中空部を通じ吐出口１１から少量宛、
吐出することができる。

【００１１】そして、押し下げ具１２を押し下げても洗
浄液が出なくなったら、容器７内の洗剤液が無くなった
ので、上部本体３を下部本体から外し、ポンプの壜蓋１
３を容器の壜口８から外して空の容器を取除き、上部本
体の頂部の開口３′に新しい容器の壜口を下から上に通
し、ポンプの壜蓋１３を再び壜口にねじ込んでポンプと
容器を上部本体に取付け、上部本体を下部本体上に固定
すればよい。

【００１２】図３は本考案の他の一実施例であって、上
述の実施例では蛇口のハンドルを回動スピンドル２１か
ら外し、下部本体２を回動スピンドルの上端部に直接結
合したが、この実施例では下部本体の底にハンドル２３
が嵌合する上向きの窪み１４を設け、ハンドルを外すこ
となく窪み１３をハンドル２３に上から被せ、下部本体
をハンドルを介して間接的に蛇口の回動スピンドルに結
合してある。又、上部本体３の下端部の嵌合部６は、下
部本体の上端部外周の雄ねじにねじ係合する雌ねじを有
し、上部本体は下部本体にねじ込んで取付けるようにな
っている。それ以外の構成は、前述の実施例と同じであ
る。従って、この実施例でも蛇口の上に取付け、レバー
４を正逆に回動して蛇口の出水、止水を制御できると共
に、ポンプの押し下げ具１２を押し下げ、洗剤液を吐出
口から吐出することができる。

【００１３】図示の実施例ではポンプの押し下げ具１２
の上端部を鳥の顔、吐出口１１を嘴、上部本体３と下部
本体２を鳥の胴体、レバー４を尾に象ったが、全体を鳥
以外の動物や、キャラクタに象ることもできる。

【００１４】

【考案の効果】本考案により洗剤液を吐出するポンプ付
きの容器を洗面台や、流しのシンクの脇に置くことな
く、蛇口上の空間にセットできる。そして、容器を内蔵
した本体のレバー４で蛇口の出水、止水を制御するので
蛇口の使用は何等、支障がない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の断面図である。

【図２】図１の装置の分解斜視図である。

【図３】本考案の他の一実施例の断面図である。

【符号の説明】

１ 本体 ２ 下部本体 ３ 上部本体 ４ レバー ７ 容器 ９ ポンプ ２０ 蛇口 ２１ 回動スピンドル ２３ ハンドル

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 蛇口上にセットする洗剤液注出装置にお
   いて、蛇口の止水、出水を制御するため蛇口上に突出し
   た回動スピンドルから半径方向外向きに突出するレバー
   を備えた本体を有し、上記本体は前記回動スピンドルと
   一体に結合する下部本体と、洗剤液の容器を内蔵すると
   共に、該容器内の洗剤液を吸上げて外に吐出するポンプ
   を備え、前記下部本体上に取外し可能に取付けられた上
   部本体とからなることを特徴とする洗剤液注出装置。