JPH07275463A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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Publication number
JPH07275463A
JPH07275463A JP6099142A JP9914294A JPH07275463A JP H07275463 A JPH07275463 A JP H07275463A JP 6099142 A JP6099142 A JP 6099142A JP 9914294 A JP9914294 A JP 9914294A JP H07275463 A JPH07275463 A JP H07275463A
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image
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JP6099142A
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
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Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パチンコ遊技機、コイン遊技機、スロットマ
シン等の画像可変表示装置を有する遊技機に、新規な表
示態様が得られる画像可変表示手段を備え、遊技内容の
多様化と遊技効果の向上を図る。 【構成】 画像可変表示装置を有する遊技機に、特定の
遊技内容が導出されることを条件として、表示部に可変
表示出力される一連の表示データ群を変更し、表示内容
を変化する手段を備える。例えば各種の図柄を含む一連
のデータ群や動画データを複数種類用意し、あるいは、
当たりラインの設定本数や設定位置が異なる複数の表示
設定データを用意しておく。当たり表示が出現して、所
定の遊技価値が付与される当たりの発生を条件として、
表示用データを変更する。表示内容の変化の条件は、当
たりの発生の他、発生する当たりで表示される当たり表
示内容や、変動表示の始動確定数など、他の遊技内容の
成立と当たりの発生との組み合わせなどがある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像可変表示装置を備
える遊技機に関する。詳しくは、遊技盤面の構成に動画
を含む複数面の画像を組み合わせて可変表示制御を行う
手段を用いる、パチンコ遊技機、コイン遊技機、スロッ
トマシン等の遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像可変表示装置を備える遊技機
としては、コイン遊技機、スロットマシン、パチンコ遊
技機等がある。コイン遊技機やスロットマシン等は、画
像可変表示装置が遊技機の基幹となり、その表示部は、
多くの機種では、縦に1面ないし3面が連なる連動表示
領域を横3列に設定し、1×3ないし3×3の絵柄面を
可変表示する。従来、横3列に並んだ連動表示領域それ
ぞれをスロットリールで構成したものが主流であった
が、現在、デジタル電光板や液晶ディスプレイを利用し
た表示部も用いられるようになっている。
【0003】スロットリールの場合、数字や記号を含む
各種の図柄が描かれた絵柄面が連なるリールを回転始動
することにより、それぞれの連動表示領域で変動表示を
行う。デジタル電光板や液晶ディスプレイの場合は、表
示部に絵柄面単位で設定された表示領域に対し、予め用
意された各種表示用データをシーケンシャル、あるいは
ランダムに切換出力することにより、スロットリールに
よる図柄の可変表示態様を画面上で展開する。
【0004】スロットマシン等では、始動レバーやボタ
ンを操作して、変動表示を始動し、各連動表示領域毎に
設けられた停止ボタンを操作して、変動表示停止制御を
作動させる。後述するパチンコ遊技機に備えられる画像
可変表示装置のように、始動スイッチの作動により変動
表示が始動し、一定の変動表示時間を経過すると停止制
御が作動するものもある。
【0005】このような画像可変表示装置の表示部に
は、予め、絵柄面の縦横斜めの配列について、いわゆる
当たりラインが一線ないし複数線設定されている。縦1
面の構成では横1線であるが、3×3の絵柄面からなる
画面構成には横中央1線ないし横3線から最多で縦斜め
を加えて8線の当たりラインが設定される。一方、変動
表示中に画面に出現し得る図柄の中に、予め当たり図柄
となる組み合わせを一種類ないし複数種類設定してあ
る。変動表示に停止制御が作動し、当たり図柄となる組
み合わせが、当たりラインに整列した状態で静止すると
当たりとなり、特定の遊技価値の付与や、コインの払
出、得点の計上が行われる。
【0006】一方、パチンコ遊技機は、打球操作ハンド
ルからパチンコ玉を発射して、平坦な遊技盤に形成され
た遊技領域に送出し、遊技領域に打ち込まれたパチンコ
玉(以下、打玉とする)を遊技領域を流下させるもので
ある。遊技領域には、打玉の流れを誘導ないし妨害する
釘や風車、各種入賞口を設けてあり、入賞口への打玉の
入賞と、打玉の入賞に対する遊技機の応答に興じる遊技
機である。
【0007】入賞口の形態としては、ポケット状のも
の、通孔状のもの開閉動作を可変的に行うハネを有する
もの、往復動作や回転動作を可変的に行う種々の形状の
ハネや回転体により打玉の誘導、排除に関与する役物を
備えた入賞口、可変的な開閉状態を呈する大入賞口等が
あり、これらの形態を組み合わせた様々な入賞口が存在
する。また、一旦入賞した打玉を遊技盤裏面に設けた径
路に導き、遊技盤に設けられた他の玉出口から排出する
ワープ入賞口がある。
【0008】入賞口には、打玉の入賞を検出し、パチン
コ遊技機を構成する各装置の制御に関与するスイッチが
備えられている。入賞球の検出により、画像可変表示装
置の変動表示の始動と停止、役物の動作や配置の変更、
特定の入賞口における入賞確率の変動制御、あるいは、
予め設定した数の賞球の払出などの応答が実行される。
【0009】パチンコ遊技機には、前述のスロットマシ
ン等と同様の表示部を有する画像可変表示装置が設置さ
れている。スロットリールの場合は、各種の絵柄面が連
なるリールを回転始動することにより、デジタル電光板
や液晶ディスプレイの場合は、予め用意された各種表示
用データをシーケンシャル、あるいはランダムに切換出
力することにより、変動表示を行う。
【0010】パチンコ遊技機の場合、遊技領域の中央に
画像可変表示装置を一台配置したものや、さらにもう一
台の画像可変表示装置を組み合わせたものが多く見受け
られる。遊技領域中央に配置された画像可変表示装置
は、表示部に縦横1×2、1×3ないし3×3の絵柄面
からなる画面構成となっている。このような複数絵柄面
で画面を構成する場合、縦1面の構成では横1線、3×
3の画面構成では横中央1線ないし横3線、または斜め
を加えて5線であるが、最多で縦を加えて8線の当たり
ラインが設定され得る。他方の画像可変表示装置は比較
的小型で、表示部は1画面で1絵柄面を表示するもので
ある。
【0011】遊技領域の中央に画像可変表示装置を一台
配置したものや、さらにもう一台の画像可変表示装置を
組み合わせたもののいずれの場合も、一の画像可変表示
装置について始動スイッチが設置された入賞口に打玉が
入賞すると、入賞球が始動口スイッチによって検出さ
れ、一の画像可変表示装置が変動表示を開始する。
【0012】変動表示始動直後に変動表示停止制御が働
き、表示部は何らかの図柄を表示して静止する。デジタ
ル電光板や液晶ディスプレイを用いたパチンコ遊技機の
変動表示停止制御は、始動入賞球に、タイムカウンタや
乱数発生器が生成した数値を付与し、付与された数値を
判定することにより静止表示図柄が制御されている。生
成する数値には、いわゆる当たりとなる特定の数値が含
まれ、付与された数値が当たりと判定された際には、予
め当たり図柄として設定された図柄を表示した状態で静
止する。複数の絵柄面からなる画面を有する表示部で
は、予め当たり図柄として定められた組み合わせが、予
め設定された当たりライン上に配列された状態で静止す
る。
【0013】複数の絵柄面からなる画面の場合、一般的
に、各連動表示領域の静止に若干の時間差を設けてい
る。1の連動表示領域のみが変動表示を続行する時点
で、すでに他の連動表示領域に静止表示されている図柄
が、当たり図柄の組み合わせに含まれ、当たり状態を得
る可能性を有する場合をいわゆるリーチとして設定し、
画面表示や変動表示時間の延長などによりリーチ状態で
あることを報知し、遊技効果を高めている。デジタル電
光板や液晶ディスプレイを用いた場合は、リーチ状態
や、当たりが発生した際に表示領域の分割設定を休止
し、ディスプレイ全面を一表示領域として画面表示を行
うものもある。
【0014】当たりの場合、操作者に特定の遊技価値を
付与し、大入賞口や役物入賞口を一定の時間、入賞球数
に限定して開成し、打玉の入賞を優遇し、あるいは特定
の入賞口への入賞を待遇する。
【0015】遊技領域の中央の画像可変表示装置にさら
にもう一台を組み合わせたパチンコ遊技機の場合、一の
画像可変表示装置の当たり発生時に、遊技価値として開
成した入賞口への入賞等を介在させて得られる始動入賞
によって、他の画像可変表示装置の変動表示を始動す
る。このように、一方の画像可変表示装置に関わる当た
りと、他方に関わる当たりは並立せず、それぞれの当た
りを手順を追って発生させることにより、遊技内容が展
開する。これは、画像可変表示装置に関わる当たりに限
らず、役物の動作に関わる当たりについても同様であ
る。
【0016】役物入賞口や大入賞口などには、入賞した
打玉の振り分けを行うものがある。入賞口内に機械的手
段により特定領域を設定したり、入賞球に計数器で発生
させた乱数を対応させるなどの手段により、入賞球の振
り分けを行う。入賞球が特定領域を通過した場合、ない
しは、特定値が割り振られた場合、特定の遊技価値を付
与する。
【0017】上述の場合を含む様々な過程で、各種入賞
口を開成して入賞を優遇し、あるいは特定の入賞口への
入賞を待遇する他、遊技者に有利な遊技内容を展開した
り、振り分けによる入賞頻度や当たりの出現確率を変更
するなどの遊技価値を付与する。また、付与条件の異な
る遊技価値を組み合わせることにより、遊技内容の展開
を多様化させている。
【0018】このような遊技機は、各機種ごとに、可変
表示する図柄に差異をもたせ、効果音の出力や電飾の点
滅を行い、遊技盤や本体に装飾をこらすなど、さまざま
な手法により遊技効果を高める工夫がなされている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、画像可
変表示装置を備えた遊技機は、各種の工夫により遊技効
果が高められている。画像可変表示装置の表示部は、パ
チンコ遊技機においては、各種の入賞球装置や装飾物等
が備えられた遊技盤のほぼ中心に配置されており、遊技
者の打球操作の結果に対する遊技機の応答を多彩なもの
にしている。コイン遊技機やスロットマシン等において
は、画像可変表示装置は、遊技内容を展開するための基
本構成となっている。遊技機に備えられた画像可変表示
装置は、遊技内容を展開し、遊技効果を高める重要な役
割を果たしている。
【0020】しかし、このような遊技機に備えられてい
る画像可変表示装置は、確率的な手法などの設定に従っ
て表示領域を指定し、予め用意された図柄の中から表示
する図柄の組み合わせを選択し、可変表示を行うのみで
ある。パチンコ遊技機を例に挙げれば、コンピュータに
よる制御手段を導入した結果、打玉の入賞や当たりの確
率設定、効果音や電飾などの動作が自在となり、液晶デ
ィスプレイ等の画像可変表示装置が備えられるようにな
った。画像可変表示装置により、遊技効果が向上し、遊
技内容も多様化しているとはいえ、未だにスロットリー
ルの代用として、一定の図柄の可変表示を単調に繰り返
し、当たりやリーチ状態の報知補助を行う程度の表示を
行うに過ぎない。
【0021】パチンコ遊技機、コイン遊技機やスロット
マシン等は、打玉の入賞、ないし画像可変表示装置の表
示部に出現する図柄の組み合わせを期待する遊技機であ
るため、比較的遊技内容が簡明であるとともに画一的な
展開となる傾向がある。一方、手軽に興じることができ
る遊技機としての需要が多く、絶えず新機種を開発し、
新規な遊技内容を提供することが求められている。
【0022】本発明は、パチンコ遊技機、コイン遊技
機、スロットマシン等の画像可変表示装置を有する遊技
機に、新規な表示態様が得られる画像可変表示手段を備
え、遊技内容の多様化と遊技効果の向上を図ることを目
的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明では、パチンコ遊技機、コイン遊技機、ス
ロットマシン等、画像可変表示装置を備えて、遊技者の
特定操作に対する一応答として画像の可変表示を行う遊
技機において、特定の遊技内容が導出されることを条件
として、表示部に可変表示出力される一連の表示データ
群、または表示領域に係わる表示設定データを変更し、
表示内容を変化する手段を備える。
【0024】一連の表示データ群は、従来の一般的な遊
技機同様に画像処理されて、可変表示される複数の連動
表示領域に各種の図柄を出力表示するものである。表示
領域に係わる表示設定データは、複数の表示領域にいわ
ゆる当たりラインを設定し、当たり図柄の組み合わせが
表示設定で指定された配置で整列する場合を当たりとす
るものである。一連の表示データ群の出力により表示さ
れる図柄の中には、当たり図柄となる組み合わせが設定
されている。当たりラインに当たり図柄の組み合わせが
表示される場合を当たりの発生とし、特定の遊技価値を
付与している。
【0025】このように画像の可変表示は特定の表示内
容から導出される遊技状態と結びついて、遊技効果を高
めていることから、本発明では、遊技機の中で遊技内容
の進行に大きな役割を果たしている画像可変表示装置に
おいて、いわゆる当たりの発生を表示内容の変化の条件
とし、遊技効果の向上と遊技内容の多様化を図る。
【0026】表示内容の変化の条件は、当たりの発生毎
であっても、当たり発生の累積回数が一定数に至る毎で
あってもよい。さらに、発生する当たりが、当たりとし
て設定されている表示内容の中の特定のものである場合
や、変動表示の始動が確定した始動確定回数が所定値に
至った時点で当たりが発生する場合など、当たりの発生
と他の遊技内容の成立とを組み合わせて、表示内容の変
化の条件としてもよい。その他、或る遊技内容が導出さ
れた場合に、特定の遊技内容を出現させ、あるいは特定
の遊技価値を付与する遊技機では、その特定の遊技内容
の出現、特定の遊技価値の付与が生じる際にも表示内容
を変化させてもよい。
【0027】表示内容を変化させるため、例えば各種の
図柄を含む一連のデータ群を複数種類用意し、あるい
は、当たりラインの設定本数や設定位置が異なる複数の
表示設定データを用意する。このような表示用データ
は、遊技機付帯の記憶装置に書き込まれ、遊技機の電源
投入と立ち上げにより、VRAMなどに展開される。表
示内容の変化の条件が成立した場合、表示内容及び結果
の変化に先立って、表示データ群あるいは表示設定デー
タを複数の中から選択指定しておき、条件の成立時に記
憶装置からVRAMに展開し、出力する。
【0028】表示データ群あるいは表示設定データに対
する変更対象の指定は、序列、全種類ないし変更直前の
画面表示に係るデータ群を除く残余からの無作為抽出な
どが考えられる。出現させる特定の遊技内容、付与され
る遊技価値に合わせてデータ群を選定する場合もある。
この場合、表示用データを変更して単に表示内容を変化
するだけでなく、表示結果に応じて導出される特定の遊
技内容の出現率を変更することも可能である。
【0029】本発明の遊技機は、操作者の特定の操作結
果に応答して、画像可変表示装置に設定された一ないし
複数の表示領域を有する表示部に対し、連動表示領域ご
とにスクロールないしシャッフルによる変動表示および
変動表示停止制御を行う手段を備える構成となる。本発
明の遊技機に備える画像可変表示装置には、コンピュー
タ制御下にある液晶ディスプレイやデジタル電光板など
を用いて、表示データ群の変更や表示設定データの変
更、表示内容の変化に対応させる。
【0030】画像可変表示装置は、遊技者の特定操作に
応答して、一ないし複数の表示領域は変動表示を開始
し、続いて変動表示を停止した結果を表示する。複数の
表示領域の変動表示がすべて停止した結果が所定の表示
結果となる場合には、遊技者に対して特定の遊技価値を
付与する。
【0031】本発明の遊技機において、複数の表示領域
に複数の図柄を配列して変動表示し、停止制御を行う手
段については、複数の表示領域それぞれに対する停止制
御に時間差を与え、変動表示の停止した表示領域と一部
の表示領域で変動表示が続行するいわゆるリーチ状態を
介在させてもよい。
【0032】本発明の遊技機は、また、図柄の可変表示
に限定されず、勝敗結果が得られるような、例えば、戦
闘、格闘モード、レースモード等の動画を選択して出力
し、図柄の変動表示停止結果に代えて勝敗結果を遊技内
容の展開としてもよい。この場合、複数種類の動画デー
タを用意し、表示内容を変化する条件が成立する際にデ
ータを選択し、出力を切り換える。通常時には図柄を変
動表示する場合であっても、リーチ状態が得られた際な
ど特定の表示内容の発生によって、このような動画出力
を行ってもよい。
【0033】動画出力する画面データは、一面データで
用意してもよいが、人物、戦闘機等のキャラクタと文字
記号等と背景画像が分離されたデータとして扱い、重ね
合わせ合成して出力することができる。この場合、例え
ばキャラクタのみ、背景画像のみについて、データの選
択と出力切換を行ってもよい。
【0034】いわゆる当たりや当たりに含まれる特定の
遊技内容の出現に際し、表示内容等の変化が生じるた
め、遊技内容に多様な展開が得られ、遊技効果を高める
ことが出来る。また、遊技者の操作結果として、遊技価
値を付与する遊技機においては、遊技価値の付与に対す
る期待感を高めることができる。
【0035】本発明の遊技機は、パチンコ遊技機、コイ
ン遊技機、スロットマシンの他、カードゲーム、ビンゴ
ゲーム等の絵柄合わせを遊技内容とする遊技機全般につ
いて適用が可能である。
【0036】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。本実施例においては、遊技機の一例としてパチン
コ遊技機を示すが、本発明はこれに限定されず、例えば
コイン遊技機やスロットマシン等など、画像可変表示装
置を備える遊技機であって特定表示態様に対して所定の
遊技価値が付与可能となるものも対象になる。また、画
像可変表示装置は、LCD,CRT,ドットマトリクス
LED,プラズマ等が含まれる。以下、実施例1〜実施
例5について順を追って説明する。
【0037】(実施例1)図1は、本発明の一実施例に
おけるパチンコ遊技機の遊技盤面の構成を示す正面図で
ある。パチンコ遊技機の遊技盤1の前面には遊技領域2
が形成されている。パチンコ遊技機には、打球操作ハン
ドルが設けられており、この打球操作ハンドルを遊技者
が操作することにより、パチンコ玉を1つづつ発射する
ことができる。発射されたパチンコ玉は、誘導レール3
によって遊技領域2内に導かれる。誘導レール3から遊
技領域2への出口部分には、弁状の逆流防止部材4が設
けられている。この逆流防止部材4によって、一旦遊技
領域2内に打ち込まれたパチンコ玉が誘導レール3内に
逆戻りすることを防止する。遊技領域2に打ち込まれた
パチンコ玉を以下、打玉として説明する。
【0038】遊技領域2の中央には、図柄や映像、文字
等の複数種類の識別情報を可変表示するための画像可変
表示装置5が設けられている。画像可変表示装置5の下
方には、第1の可変入賞球装置7と第2の可変入賞球装
置8とが一体的に設けられている。また、画像可変表示
装置5の左右両側の通称肩部と呼ばれる位置には、第1
の図柄用始動口9が一対設けられ、第1の図柄用始動口
9のそれぞれの下方の通称袖部と呼ばれる位置には普通
入賞口10が設けられている。第2の可変入賞球装置8
の左右両側の通称落とし部と呼ばれる位置には普通入賞
口11が設けられている。遊技領域2の最下部にはアウ
ト口12が設けられている。
【0039】第2の可変入賞球装置8に打玉が入賞した
場合は、入賞玉1個に対して15個の景品玉が遊技者に
払い出される。第1の可変入賞球装置7と普通入賞口1
0、11に打玉が入賞した場合は、入賞玉1個に対して
7個の景品玉が遊技者に払い出される。打玉は、遊技領
域2を流下する途中で、第1の可変入賞球装置7と第2
の可変入賞球装置8と普通入賞口10、11のいずれか
の入賞口へ入賞するかまたは、アウト口12に導かれて
アウト玉として処理される。
【0040】さらに遊技領域を装飾するとともに打玉の
流下方向を多様化させるための風車飾り13、14が設
けられている。遊技領域やその周辺を装飾して遊技効果
を高め、遊技状態を遊技者に報知するための、以下のよ
うな各種ランプ類及びLEDが配設されている。
【0041】画像可変表示装置5には、画像可変表示装
置用飾りLED15が設けられている。遊技領域の左右
両端部にはサイド用飾りLED16とサイドランプ17
とが設けられている。第2の可変入賞球装置8にはアタ
ッカ用飾りLED18が設けられている。風車飾り13
には、風車ランプ19が設けられている。第1の図柄用
始動口9には肩LED20が設けられている。袖部の普
通入賞口10には、袖ランプ21が設けられている。さ
らに遊技領域2の周囲にはレール飾りランプ22が設け
られている
【0042】画像可変表示装置5は液晶表示装置により
構成された第2の図柄用表示部25を含む。第2の図柄
用表示部25は、点線で図示するように、左側、中央、
右側の3つの連動表示領域を有する。左側、中央、右側
の表示領域は、各々縦に3面の表示領域で構成され、複
数種類の識別情報として図柄が可変表示される。これら
の図柄を第2の図柄という。
【0043】3つの連動表示領域の変動表示は、一斉に
開始され、それぞれ所定のタイミングで始めに左側の連
動表示領域の変動が停止し、次に右側の連動表示領域の
変動が停止し、最後に中央の連動表示領域の変動が停止
する。本実施例では、中央の連動表示領域の変動が維持
される間に、左右の連動表示領域の変動が停止した結果
が、中央の連動表示領域の変動停止結果によっては大当
たりとなる特定の組み合わせを構成する場合をリーチ状
態として、後述するような特有の表示制御を行う。
【0044】3つの連動表示領域の変動表示が停止する
と、破線で図示するように、各連動表示領域において、
上段、中段、下段の各表示領域に3つの図柄が静止表示
され、3行×3列の9個の図柄がマトリックス状に配置
される。この3行×3列のマトリックス上には、上段、
中段、下段の表示領域のそれぞれの通る横3線と右上が
り1線、左上がり1線の計5線の当たりラインが設定さ
れている。この5線の当たりラインのうちいずれかにお
いて、静止表示図柄が特定の組み合わせとなった場合
に、いわゆる大当たりが発生し、後述するように第2の
可変入賞球装置に打玉が入賞しやすい、遊技者にとって
有利な第1の状態となる。
【0045】画像可変表示装置5の頂部には、通過入口
23が設けられている。この通過入口23に入った打玉
は、画像可変表示装置の内部に設けられた玉流下経路を
経て画像可変表示装置の下に設けられた通過出口24か
ら排出される。通過出口24は第1の可変入賞球装置7
および第2の可変入賞球装置8の真上に設けられ、通過
入口23に入った打玉が、通過出口2から下方に落下し
て第1の可変入賞球装置7や、第2の可変入賞球装置8
に入賞しやすいように構成されている。これは、画像可
変表示装置5が遊技領域2において比較的大きな配置ス
ペースを占めており、そのため、第1の可変入賞球装置
7や第2の可変入賞球装置8への入賞頻度が低下するこ
とを防止するためである。
【0046】画像可変表示装置5には、さらに、第2の
図柄用記憶表示LED26が設けられている。第2の図
柄用記憶表示LED26は、第1の可変入賞球装置7に
入賞した打玉の個数をLEDの点灯によって表示するた
めのものである。画像可変表示装置5が変動表示中に第
1の可変入賞球装置7に打玉が入賞すると、その入賞毎
に記憶数が更新され、記憶数に応じた数のLEDが点灯
される。画像可変表示装置5は、1回の変動表示が停止
した後、次の変動表示が開始できる状態になるのを待っ
て、記憶された第2の図柄用の始動入賞に基づいて次の
変動表示を開始する。第2の図柄用の始動入賞記憶の上
限値は4個に定められている。
【0047】画像可変表示装置5は、上部に飾り図柄表
示部27を有する。この飾り図柄表示部27は7セグメ
ント表示器で構成され、0〜9の10個の数字図柄を可
変表示するためのものである。飾り図柄表示部に静止表
示された図柄は、例えば、遊技場側が、静止表示図柄の
種類に応じて大当たり時に遊技者に払い出した景品球を
景品と交換するか、払い出した景品球をそのまま遊技者
に使用させるかなどの条件を設定する場合に用いられ
る。
【0048】次に、第1の可変入賞球装置7について説
明する。第1の可変入賞球装置7は、通称、普通電動役
物と呼ばれるものである。第1の可変入賞球装置7の頂
部には、第2の図柄用始動入賞口29が設けられてい
る。第2の図柄用始動入賞口29に打玉が入賞すること
により、前述の画像可変表示装置5の変動表示が開始さ
れる。第2の図柄用始動入賞口29の左右両側には、遊
技領域の左右方向に所定範囲で回動可能な開閉翼片28
が設けられている。開閉翼片28は互いに離れる方向に
回動した開成状態では、第2の図柄用始動入賞口29の
開口が大きくなり、打玉が入賞しやすくなる。また、開
閉翼片28が互いに近づく方向に回動した閉成状態で
は、第2の図柄用始動入賞口29の開口が狭められて、
打玉が入賞しにくくなる。
【0049】第1の可変入賞球装置7はさらに、第1の
図柄用表示部6を含む。第1の図柄用表示部6は、7セ
グメント表示器で構成され、「0」、「1」、「3」、
「5」、「7」の6種類の数字図柄を可変表示する。こ
れらの図柄を第1の図柄という。第1の図柄用表示部の
図柄の変動は、第1の図柄用始動口のいずれかを打玉が
通過し、その通過玉が検出されたことに応答して開始さ
れる。第1の図柄用表示部における変動が停止した時点
で、「7」の図柄が表示されている場合には、第2の図
柄用始動入賞口29の開閉翼片28が所定時間、開成状
態となる。
【0050】第1の可変入賞球装置7は、さらに第1の
図柄用記憶表示LEDを含む。第1の図柄用記憶表示L
EDは第1の図柄用始動口9を通過した打玉の個数を記
憶するためのものである。第1の図柄用表示部6におい
て変動表示中の時、または、開閉翼片28が開成状態と
なっている時に、第1の図柄用始動口9のいずれかに打
玉が通過すれば、その通過玉の検出が記憶され、その記
憶数に応じたLEDが点灯される。第1の図柄変動用の
始動記憶数の上限値は4個に定められている。第1の図
柄用の始動記憶がある場合は、第1の図柄用表示部6に
おける変動表示が停止した後、または、開閉翼片28が
開成状態から閉成状態へと切り換えられた後に、再度、
第1の図柄用表示部6における変動表示が開始される。
【0051】次に、第2の可変入賞球装置8について説
明する。第2の可変入賞球装置8には、大入賞口30が
設けられている。大入賞口30には、遊技領域2の前後
方向に所定範囲で回動可能な開閉板31が備えられてい
る。第2の可変入賞球装置8は通常時は、開閉板31が
閉成して打玉が入賞不可能な遊技者にとって不利な第2
の状態になっている。そして、第1の可変入賞球装置7
に打玉が入賞したことに基づいて画像可変表示装置5の
第2の図柄用表示部25において変動表示の始動と停止
が制御され、その停止時の表示結果が予め定められた特
定の表示態様となったときにいわゆる大当たりが発生
し、開閉板31が開成して打玉が大入賞口30に入賞可
能な遊技者にとって有利な第1の状態となる。また、第
1の図柄表示部は第2の図柄用表示部を構成する画像可
変表示装置を兼用してもよい。
【0052】第2の可変入賞球装置8の第1の状態は、
開閉板31が開成状態となった後に、29.5秒の経過
あるいは大入賞口30への打玉の10個の入賞のうち、
いずれか早い方の条件が成立したことにより終了して、
第2の可変入賞球装置8の第2の状態となる。
【0053】また、第2の可変入賞球装置8の大入賞口
30の内部には通称Vポケットと呼ばれる特定領域が設
けられている。第1の状態となっている第2の可変入賞
球装置8に入賞した打玉が、この特定領域に入賞すれ
ば、その回の第2の可変入賞球装置8の第1の状態が終
了するのを待って、再度、第2の可変入賞球装置8を第
1の状態に駆動制御する繰返継続制御が行われる。この
繰返継続制御の上限回数は、例えば、16回に定められ
ている。
【0054】第2の可変入賞球装置8の大入賞口30の
内部にはさらに、さらに大入賞口用飾りLEDと大入賞
玉個数表示用LEDが設けられている。大入賞口用飾り
LEDは、第2の可変入賞球装置8が第1の状態とな
り、開閉板31が開成状態となっているときに点灯す
る。また、大入賞玉個数表示用LEDは、大入賞口30
に入賞した打玉の個数を表示するためのものであり、第
2の可変入賞球装置8の第1の状態を終了させる条件の
1つである大入賞玉が10個に至ったことを遊技者に報
知するための手段である。
【0055】前述の遊技盤の構成により、本実施例のパ
チンコ遊技機では、打ち込まれた打玉は、遊技領域2の
上方から流下し、その過程で第1の図柄用始動口9のい
ずれかを通過すれば、第1の図柄用表示部6において図
柄の変動表示が開始される。通常時には、第1の図柄の
中の「7」の図柄が、当たり図柄として定められてい
る。そして、第1の図柄用表示部6における変動表示が
停止した時点で、「7」の図柄が表示されている場合に
は、第1の可変入賞球装置7の開閉翼片28が開成状態
となる。開閉翼片28が開成状態となることにより、打
玉が第1の可変入賞球装置7に入賞しやすい状態とな
る。
【0056】第1の可変入賞球装置7に打玉が入賞する
と、画像可変表示装置5の変動表示が開始される。画像
可変表示装置5の変動表示が停止したときに、その表示
結果が予め定められた特定の表示態様になっていれば、
第2の可変入賞球装置8の開閉板31が開成状態とな
り、遊技者にとって有利な第1の状態となる。第2の可
変入賞球装置が第1の状態となることにより、打玉の入
賞率が可能となり、遊技者に遊技価値が付与されやすい
状態となる。遊技者は、本実施例のパチンコ遊技機にお
いてこれらの一連のパチンコ遊技を楽しむ。
【0057】また、本実施例のパチンコ遊技機において
は、画像可変表示装置5の変動表示の停止結果が予め定
められた所定の表示態様となった場合に、第1の可変入
賞球装置7の開閉翼片28を開成状態とする確率を高く
する高確率変動の制御を行う。以下の説明では、高確率
変動の制御が行われている期間を高確率時という。
【0058】たとえば、第2の図柄用表示部25におい
て静止表示図柄の組み合わせが所定の組み合わせとなっ
た場合に、第1の図柄における当たり図柄の種類を増や
すなどの手法により当たりの出現率を増やす。この時期
に、第1の図柄用始動口9のいずれかを、打玉が通過し
たことによって始動した第1の図柄用表示部6の図柄の
変動表示は、開閉翼片28を開成状態とするきっかけと
なる当たり図柄で停止する確率が高くなる。第1の図柄
用始動口9と第1の図柄用表示部6と第1の可変入賞球
装置7、画像可変表示装置5と第2の可変入賞球装置を
組み合わせることにより、パチンコ遊技が変化に富む面
白味のあるものになる。
【0059】図2は、本発明の一実施例においてパチン
コ遊技機に用いられる制御回路を示すブロック図であ
る。パチンコ遊技機の制御回路は、制御用プログラムに
従ってパチンコ遊技機の各種装置を制御する基本回路
(以下、メイン基本回路とする)と、メイン基本回路か
らの制御指令を受けて各種装置を駆動する各種装置用の
回路を含む。装置用の回路としては、スイッチ回路とL
CD回路、LED回路、ソレノイド回路、情報出力回
路、アドレスデコード回路、ランプ回路、サブCPUコ
マンド回路、定期リセット回路、初期リセット回路、電
源回路などがある。
【0060】メイン基本回路の内部には、制御用プログ
ラム等を記憶しているROMと、そのプログラム等に従
って制御動作を行うCPU、CPUのワークメモリとし
てのRAM、I/Oポート、クロック発生回路とが設け
られている。
【0061】スイッチ回路は、第1の図柄用始動口を通
過する打玉を検出する第1の図柄用始動口スイッチ3
5、第1の可変入賞球装置に入賞した打玉を検出する第
1の可変入賞球装置用スイッチ36、第2の可変入賞球
装置の大入賞口に入賞した打玉を検出する大入賞玉個数
カウントスイッチ37、大入賞口に入賞した打玉数がそ
の上限値、例えば10個に至ったか否かを検出する大入
賞口用上限値検出スイッチ38、大入賞口の内部に設け
られた特定領域に入賞した打玉を検出するための特定領
域用スイッチ39、それぞれからの検出信号をメイン基
本回路に送信するための回路である。
【0062】LCD回路は、メイン基本回路からの制御
信号に従って、画像可変表示装置の第2の図柄用表示部
の表示を行うLCD表示器を駆動制御する回路である。
LCD回路からLCD表示器に送信される信号の中に
は、図示するようにコマンド信号としてのCD0〜CD
7と、初期化信号であるINTが含まれる。LCD回路
とLCD表示器とを接続する信号線には、電源供給のた
めの+12V線、+5V線、3本のグランド信号線であ
るGND線がある。
【0063】LED回路は、第2の可変入賞球装置の大
入賞口を装飾するためのアタッカ用飾りLED32の点
灯制御を行う回路である。
【0064】ソレノイド回路は、開閉翼片を駆動する開
閉翼片用ソレノイド33と、開閉板を駆動する開閉板用
ソレノイド34とに接続する。ソレノイド回路は、メイ
ン基本回路からの指令信号に応じて、所定のタイミング
で開閉翼片用ソレノイド33と、開閉板用ソレノイド3
4とを作動させる。
【0065】情報出力回路は、メイン基本回路から与え
られるデータ信号に基づいて、パチンコ遊戯中に確率変
動の制御が行われたか否かを示す確率変動情報と第1の
図柄用記憶表示LEDおよび第2の図柄用記憶表示LE
Dに記憶された記憶個数のうち、実際に第1の図柄用表
示部と第2の図柄用表示部とにおける図柄の変動表示の
始動に使用された個数を示すための有効始動情報と、第
2の図柄用表示部の変動表示停止の結果、大当たりが発
生したことを示す大当たり情報とをホストコンピュータ
であるホール用管理コンピュータ等に対して出力するた
めの回路である。
【0066】アドレスデコード回路は、メイン基本回路
から送られてきたアドレス信号を解読し、メイン基本回
路の内部に含まれるROM、RAM、I/Oポート等の
うちのいずれか1つを選択するための信号を出力する回
路である。
【0067】ランプ回路は、サイドランプ17、アタッ
カランプ18、風車ランプ19、袖ランプ21、レール
飾りランプ22の点灯を制御する回路である。
【0068】サブCPUコマンド出力回路は、後述する
サブ制御回路のサブ基本回路へデータ信号を出力する回
路である。サブCPUコマンド出力回路からサブ基本回
路に送られるデータ信号としては、DATA0〜DAT
A6がある。
【0069】定期リセット回路は、メイン基本回路に対
し、定期的(たとえば2ms毎)にリセットパルスを与
えて、所定のゲーム制御用プログラムを先頭から繰り返
し実行するための回路である。
【0070】初期リセット回路は、電源投入時にメイン
基本回路をリセットする回路である。初期リセット回路
から送られてきた初期リセットパルスに応答して、メイ
ン基本回路はパチンコ遊技機を初期化する。
【0071】これらのリセット回路が発するリセット信
号R_RESETは、メイン基本回路に送られるととも
にサブ基本回路にも送られる。
【0072】電源回路は、AC24Vの交流電源に接続
して、複数種類の直流電圧をメイン制御回路に供給する
回路である。
【0073】図3は、本発明の一実施例において、図2
に示した制御回路に接続されるサブ制御回路の構成を示
すブロック図である。サブ制御回路には、サブ基本回路
とLED回路と、音声合成回路と音量増幅回路を含む。
【0074】サブ基本回路は、前記図2に示したサブC
PUコマンド出力回路から出力されたデータ信号DAT
A0〜DATA6と定期リセット回路から出力されたリ
セット信号R_RESETを受けて、LED回路と音声
合成回路に制御信号を発する回路である。
【0075】LED回路は、サブ基本回路からの指令信
号を受けて、画像可変表示装置用飾りLED15とサイ
ド用飾りLED16と肩LED20と第2の図柄用記憶
表示LED26と、飾り図柄表示部27と、第1の図柄
用表示部6と第1の図柄用記憶表示LED40を点灯制
御する。
【0076】音声合成回路は、サブ基本回路から出力さ
れた音声発生指令信号に応答して音声データを生成し、
音量増幅回路に送る。音量増幅回路は与えられた音声デ
ータを所定のレベルに増幅してスピーカから効果音とし
て発する。
【0077】図4は、本発明の一実施例において第1の
図柄用表示部に表示される第1の図柄を示す説明図であ
る。第1の図柄用表示部は「0」、「1」、「3」、
「5」、「7」、「9」の6種類の図柄の順次切り換え
て出力することにより変動表示を行う。1図柄の表示期
間は0.020秒であり、6種類の図柄の表示が一巡す
る周期は0.120秒である。
【0078】図5は、本発明の一実施例において、第1
の図柄の変動表示の停止制御に用いられるランダムカウ
ンタの内容を示す説明図である。ランダムカウンタは、
パチンコ遊技機の各装置を制御する乱数値を発生する計
数手段である。第1の図柄用表示部における図柄の変動
を制御するための乱数としてはC_RND2、C_RN
D_Fがある。C_RND2は、第1の図柄用表示部に
おいて静止表示される図柄を当たり図柄とするか否かを
決定する乱数である。C_RND2は3〜13の範囲
で、制御用プログラムによる割り込み処理が1回実行さ
れる度に、+1ずつ加算処理される。
【0079】C_RND_Fは、第1の図柄用表示部に
おける静止表示図柄の種類を決定するための乱数であ
る。C_RND_Fは0〜5の範囲で、制御用プログラ
ムによる割り込み処理の余り時間毎に+1ずつ加算処理
される。
【0080】図6は、本発明の一実施例において、第1
の図柄用表示部における当たり/はずれを決定し、その
静止表示図柄の種類を決定する手順を示すブロック図で
ある。以下の説明中、小当たりとは、第1の図柄用表示
部の変動表示の停止結果による当たりを示す。メイン基
本回路のCPUは前記図5に示したC_RND2の値が
7であれば、第1の図柄用表示部における静止表示が小
当たりとなるように図柄の変動表示を制御する。このと
き静止表示される小当たり図柄は、C_RND_Fの値
が4である場合に対応する図柄であり、後述するように
「7」の図柄となる。
【0081】一方、CPUは、C_RND2の値が7以
外の時は、第1の図柄用表示部の変動表示停止の結果が
はずれとなるように変動表示を停止制御する。このとき
の静止表示図柄はC_RND_Fの値により決定され
る。ただし、CPUは、C_RND_Fの値が、偶然当
たり図柄「7」に対応する4に一致した場合、読み出し
たC_RND_Fの値に1を加算し、強制的にはずれ図
柄を表示するように調整する。C_RND2は3〜13
の11個の値を計数し、そのうちの7を小当たりとして
おり、第1の図柄用表示部において小当たりが発生する
確率は1/11となる。
【0082】また、CPUは、高確率時にC_RND2
の値が8のときをはずれとし、8以外の値であれば小当
たりを発生させる。従って、高確率時には第1の図柄用
表示部において小当たりが発生する確率は10/11と
なる。
【0083】図7は、本発明の一実施例において、第1
の図柄の静止表示図柄を決定するためのC_RND_F
の値と、第1の図柄の静止表示図柄の種類との対応関係
を示す説明図である。C_RND_Fの値と第1の図柄
の種類とは値0と図柄の「0」、値1と図柄の「1」、
値2と図柄の「3」、値3と図柄の「5」、値4と図柄
の「7」、値5と図柄の「9」がそれぞれ対応する。
【0084】図8は、本発明の一実施例において、第1
の図柄用表示部における時間経過に伴う変動と停止を示
すタイミングチャート図である。第1の図柄用始動口を
打玉が通過し、第1の図柄用始動口スイッチに検出され
る。その検出パルスの立ち上がりのタイミングで、メイ
ン基本回路のCPUによりC_RND2が抽出され、そ
の値がメイン基本回路のRAMに格納される。
【0085】続いて、第1の図柄用始動口スイッチの検
出パルスが出力されてから0.005秒後に、CPU
は、RAMに格納したC_RND2の値の読み出しチェ
ックと、C_RND_Fの抽出を行う。同時にCPUか
らの指令により、第1の図柄用表示部における図柄の変
動表示が開始される。
【0086】第1の図柄用表示部における変動表示期間
は、通常時には28.00秒間であるが、高確率時には
8.00秒間に短縮している。高確率時には、第1の可
変入賞球装置への打玉の入賞確率が高いため、打玉入賞
の時間間隔が短くなる。従って、始動入賞記憶数が比較
的早いテンポで更新されるので、第1の図柄の変動表示
期間を通常時同様に長時間に設定すると、打玉の始動入
賞数が始動入賞記憶の上限値4を越えてしまう可能性が
大きくなる。上限値を越えた打玉の始動入賞は記憶され
ずに無効となるため、遊技者は打玉の無駄を避けて、打
球操作ハンドルの操作を止める、いわゆる止め打ちを行
うことが多い。止め打ちが行われる間、遊技効果が損な
われる恐れがあり、また、パチンコ玉の消費が停止する
ため、パチンコ遊技機の稼働率が低下することになる。
【0087】このような不具合を防止するため、本実施
例では、第1の図柄用表示部における変動表示時間を短
縮し、始動入賞から第1の図柄の変動表示が開始される
サイクルを短く構成している。第1の図柄用の始動入賞
記憶が速やかに消化され、また打玉の始動入賞数が始動
入賞記憶の上限値以下に抑えられることにより、止め打
ちが少なくなるため、パチンコ遊技機の稼働率の低下が
防止でき、遊技場を経営する上での不都合を極力発生さ
せないようにすることができる。
【0088】図9は、本発明の一実施例において、第1
の図柄用表示部の変動・停止と第1の可変入賞球装置の
開放・閉鎖との時間経過の関係を示すタイミングチャー
ト図である。第1の図柄用表示部における変動表示が停
止されて0.002秒が経過すると、メイン基本回路の
CPUにより静止表示図柄がチェックされる。CPUは
第1の図柄用表示部における静止表示図柄が小当たり図
柄であれば、第1の可変入賞球装置の開閉翼片を互いに
離れる方向に駆動するよう、ソレノイド回路へ制御指令
を送る。ソレノイド回路は、これに応答して開閉翼片用
ソレノイドを駆動制御して開閉翼片を駆動し、第1の可
変入賞球装置を開放状態とする。第1の可変入賞球装置
がCPUの制御指令に応答して開放状態となるのは、第
1の図柄用表示部の変動表示が停止した後、0.004
秒が経過してからである。
【0089】第1の可変入賞球装置の開放状態は、通常
時は0.500秒、高確率時は2.500秒が経過して
終了する。第1の可変入賞球装置の開放状態が終了する
と、CPUは第1の図柄用始動記憶があるか否かを判定
する。始動記憶があれば、C_RND2の抽出と格納を
行い、第1の可変入賞球装置の開放状態が終了して0.
002秒後にRAMを参照し、格納されたC_RND2
の読み出しチェックと同時にC_RND_Fの抽出を行
う。以降先述と同様に、第1の図柄用表示部の変動表示
を停止制御して静止表示図柄をチェックし、また、小当
たり判定時には第1の可変入賞球装置の開放・閉鎖制御
を行う。
【0090】次に図10〜18に基づき、画像可変表示
装置の可変表示制御について説明する。
【0091】図10は、本発明の一実施例において、画
像可変表示装置の可変表示制御に用いられるランダムカ
ウンタの内容を示す説明図である。画像可変表示装置の
制御に用いられる乱数にはC_RND1と、C_RND
_L、C、R、C_RND_W、C_RND3がある。
【0092】C_RND1は、画像可変表示装置の変動
表示の停止結果を、大当たりとするか否かを決定する乱
数である。C_RND1は0〜219の範囲で、制御用
プログラムによる割り込み処理毎に1ずつ加算される。
【0093】C_RND_L、C、Rは、画像可変表示
装置の第2の図柄用表示部における左側、中央、右側の
連動表示領域内にそれぞれ停止表示される図柄を決定す
るための乱数である。C_RND_Lは0〜19の範囲
で、制御用プログラムによる割り込み処理の余り時間毎
に3ずつ加算される。C_RND_Cは0〜18の範囲
で、C_RND_Lが桁上げされる毎に1ずつ加算され
る。C_RND_Rは0〜19の範囲で、C_RND_
Cが桁上げされる毎に1ずつ加算される。
【0094】C_RND_Wは、C_RND1の値が大
当たりと決定された場合に、その大当たりが設定された
5本の当たりラインのうち、どの当たりラインで大当た
りとするかを決定し、また、当たりラインに表示する図
柄の組み合わせを指定する乱数である。C_RND_W
は0〜37の範囲で、C_RND_Rが桁上げされる毎
に1ずつ加算される。
【0095】C_RND3は、表示用データ群の選択決
定用の乱数である。本実施例では、表示用データを3種
類用いるため、C_RND3は対応する0〜2の範囲を
とり、制御用プログラムの割り込み処理毎に1ずつ加算
される。C_RND3は、用いる表示用データ群の種数
によって、様々な範囲を取り得る。表示用データ群の種
数が少ない場合、切り換え前後のデータ種類が一致して
しまい、出力表示は切り替わらない確率が高くなる。出
力表示が必ず切り替わるよう、切り換え前の表示用デー
タを除く残余から選択してもよい。C_RND3は乱数
抽出せず、出力切り換えを行う際には、その時点の表示
用データを指定する値を更新し、各種の表示用データを
順次出力に用いてもよい。
【0096】図11は、本発明の一実施例において、第
2の図柄用表示部における大当たり/はずれを決定し、
第2の図柄の静止表示図柄の種類を決定する手順を示す
ブロック図である。C_RND1が3のときには、画像
可変表示装置の変動表示を大当たりとなる図柄の組み合
わせで停止することが決定される。大当たりの場合、C
_RND_Wの値により、大当たりとする図柄の種類と
当たりラインの位置を決定する。はずれの場合、C_R
ND_L、C、Rの値により左側、中央、右側の連動表
示領域内の静止表示図柄の種類を決定する。ただし、は
ずれの際にC_RND_L、C、Rの値が偶然大当たり
図柄に対応する値に一致した場合、C_RND_Cの値
に1を加算して強制的にはずれ図柄の組み合わせを成立
させる。
【0097】図12は、本発明の一実施例において、画
像可変表示装置の第2の図柄用表示部に可変表示する図
柄の表示用データの一例を示す説明図である。第1表示
用データ〜第3表示用データの三種のデータを用いる場
合について説明する。C_RNDL、C_RNDC、C
_RNDRの0〜19の値により、第2の図柄用表示部
の左側、中央、右側の連動表示領域内それぞれの表示に
用いる各種の表示用データが指定される。第1表示用デ
ータは、スターマークにトランプの5種のスート、バ
ー、ベル、「7」の図柄を加えた9図柄、第2表示用デ
ータはスターマークに麻雀の8種の字牌の図柄を加えた
9図柄、第3表示用データはスターマークに7種の果物
と「7」の図柄を加えた9図柄が設定されている。
【0098】第1表示用データ〜第3表示用データは、
C_RND3の0〜2の値により指定される。遊技状態
に応じて第2の図柄用表示部の出力を切り換え、用意し
た各種の表示用データを用いる。例えば、大当りが未成
立の間は、第1表示用データを用いて、大当りが成立す
る度に序列あるいは無作為抽出等による選択を行って第
2または第3表示用データに切り換える。あるいは、特
定の図柄(例えば「7」または「7万」で大当りとなる
ものであるか、確率変動状態となる大当りにより第2、
第3表示用データを使い分けるなど、大当りの成立と他
の遊技状態の成立との組み合わせを条件とすることも出
来る。本発明は、一例に挙げた表示用データの切り換え
条件には限定されず、表示用データの種数も問わない
が、表示内容の変化は、大当り状態の終了以降となる。
【0099】大当りの成立と組み合わせる他の遊技状態
の成立は、始動記憶数が所定数(たとえば3以上)であ
る場合がある。この場合、大当りとなる以前の段階で、
始動記憶数を所定数以上にするという緊張感を得ること
ができ、特定の図柄を条件に加える場合には、その特定
の図柄でのリーチ時には緊張感を得ることができる。
【0100】図13は、本発明の一実施例において、画
像可変表示装置に大当たり時に静止表示する図柄および
静止表示図柄を配列する当たりラインの一例の説明図で
ある。図13(1)にあるようにC_RND_Wの値に
より、38通りの大当たり表示が決定される。図中の当
たり図柄に示すA〜Hは前図12中のA〜Hに対応し、
各種の表示用データ中の当たり図柄に該当するものを出
力する。また、当たりライン1〜5は図13(2)に示
す5本の当たりラインを指す。例えば、C_RND_W
の値が3であるときは、Aを当たり図柄とし、右下がり
の当たりライン4に配列して表示する。大当たりに用い
る図柄、表示用データの種類、当たりライン本数につい
ては、一例に限定されない。
【0101】図14は、本発明の一実施例において、表
示用データの切り換えが行われるタイミングチャート図
である。ここでは、表示用データの切り換えに係わる大
当り状態が終了をきっかけとして表示用データの出力切
り換えを行う場合を示している。画像可変表示装置の左
右の連動表示領域の図柄に大当りが成立する時点で、す
でに表示用データの選択に用いるC_RND3の抽出、
格納が済んでいる。中央の連動表示領域の変動表示の停
止と同時に、格納したC_RND3を読み出し、C_R
ND3の抽出値から選択される表示用データの読み出し
を開始し、後述するVRAMの書き換えを行う。次回、
最短では1秒後に発生する連動表示領域の変動表示が行
われる際に、書き換えた表示用データを用いて出力され
る。
【0102】出力表示を切り換える条件は、ここに挙げ
たリーチ状態の終了、変動表示の停止に限定されず、遊
技内容の展開上の様々な条件が考えられる。C_RND
3の抽出から表示用データの選択決定に至るまでのタイ
ミングについても、設定した出力切り換え条件成立に呼
応して出力切り換えが可能であればいつでもよい。
【0103】図15〜18に基づき、画像可変表示装置
における第2の図柄の可変表示の手順を説明する。な
お、各図中において※を記した時間は、高確率時のもの
を示す。
【0104】図15は、本発明の一実施例において、リ
ーチ状態が成立しない場合の画像可変表示装置の可変表
示の制御手順を示すタイミングチャート図である。第1
の可変入賞球装置に打玉が入賞し、その入賞玉が第1の
可変入賞球装置用スイッチにより検出されると、検出パ
ルスが立ち上がるタイミングでメイン基本回路のCPU
によりC_RND1の値が抽出され、RAMに格納され
る。そしてCPUは、第1の可変入賞球装置への打玉の
始動入賞が検出されて0.002秒が経過した後に、検
出パルスの立ち上がりのタイミングでRAMに格納され
たC_RND1の値の読み出し及び判定を行うと同時
に、C_RND_L、C、Rの値を抽出する。
【0105】ここでは、リーチ状態が成立しない場合を
説明しているため、C_RND1の値はCPUの判定に
よりはずれと決定され、C_RND_L、C、Rの値に
ついてもCPUにより、リーチにも大当たりにも一致し
ないことが確認されてから、決定結果に基づいて画像可
変表示装置の可変表示を制御する。
【0106】メイン基本回路は、CPUの決定結果に基
づいてLCD回路に制御指令を送り、LCD回路は制御
指令を受けて、画像可変表示装置のLCD表示器にコマ
ンド信号CD0〜7、INTを送る。これにより画像可
変表示装置において、始動入賞があった後0.216〜
0.230秒が経過すると、左側、中央、右側の連動表
示領域それぞれに一斉に第2の図柄の変動を開始する。
【0107】左側の連動表示領域では、変動を開始して
から5.340秒間は変動状態Aの表示制御を行い、そ
の後、0.900秒間は変動状態Bの制御を行う。変動
状態BではC_RND_Lの値により決定された静止表
示図柄の6図柄手前の図柄がセットされ、0.900秒
間に6図柄分の変動表示を行い、最終的に予定の静止表
示図柄で変動表示が停止するように制御が行われる。高
確率時には、変動状態Aの時間は2.840秒とする。
これは、第1の図柄の変動時間を短縮したのと同様に、
画像可変表示装置における高確率時の第2の図柄の変動
時間を短縮して、第2の図柄の始動記憶が速やかに消化
されるようにするためである。
【0108】右側の連動表示領域では、変動が開始され
てから6.240秒間に変動状態Aの変動表示が制御さ
れ、その後0.900秒間に変動状態Bの変動表示が制
御される。変動状態Bにおける表示制御は、左側の表示
領域と同様に予定の静止表示図柄の6図柄手前の図柄を
セットし、0.900秒間で6図柄分の変動表示を行っ
て、最終的に予定の静止表示図柄で変動表示を停止制御
する。また、高確率時には変動状態Aの時間を3.74
0秒に短縮する。
【0109】中央の連動表示領域では、変動が開始され
てから7.140秒間に変動状態Aで変動表示が制御さ
れ、その後0.650秒間に変動状態Bで変動表示が制
御される。変動状態Bにおける表示制御は、左側、右側
の連動表示領域と同様に予定の静止表示図柄の6図柄手
前の図柄をセットし、0.650秒間で6図柄分の変動
表示を行って、最終的に予定の静止表示図柄で変動表示
を停止制御する。また、高確率時には変動状態Aの持続
時間を4.640秒に短縮する。
【0110】図16は、本発明の一実施例において、画
像可変表示装置の変動表示中にリーチ状態が成立する場
合の表示制御の手順を示すタイミングチャート図であ
る。手順は前出の図15とほぼ同様である。第1の可変
入賞球装置の入賞玉が第1の可変入賞球装置用スイッチ
により検出されると、検出パルスが立ち上がるタイミン
グでメイン基本回路のCPUによりC_RND1の値が
抽出され、RAMに格納される。そしてCPUは、第1
の可変入賞球装置への打玉の始動入賞が検出されて0.
002秒が経過した後に、検出パルスの立ち上がりのタ
イミングでRAMに格納されたC_RND1の値の読み
出し及び判定を行うと同時に、C_RND_L、C、R
ないしC_RND_Wの値を抽出する。
【0111】リーチ状態は、当たりが発生する場合と、
はずれでありながら偶然する成立する場合がある。C_
RND1の値はCPUの判定により当たりと決定された
場合は、C_RND_Wを抽出する。はずれと決定され
た場合は、、C_RND_L、C、Rの値を抽出したの
ち、CPUにより、リーチ状態が成立することが確認さ
れる。いずれの場合も、続いてC_RND3の値を抽
出、格納しておき、決定結果に基づいて画像可変表示装
置の可変表示を制御する。
【0112】メイン基本回路は、CPUの決定結果に基
づいてLCD回路に制御指令を送り、LCD回路は制御
指令を受けて、画像可変表示装置のLCD表示器にコマ
ンド信号CD0〜7、INTを送る。これにより画像可
変表示装置において、始動入賞があった後0.216〜
0.230秒が経過すると、左側、中央、右側の連動表
示領域それぞれに一斉に第2の図柄の変動を開始する。
【0113】左側の連動表示領域では、変動が開始され
てから5.340秒間に変動状態Aで変動表示が制御さ
れ、その後1.00秒間に変動状態Bで変動表示が制御
される。変動状態Bでは、やはり予定の静止表示図柄の
6図柄手前の図柄をセットし、1.00秒間で6図柄分
の変動表示を行って、最終的に予定の静止表示図柄で変
動表示を停止制御する。また、高確率時には変動状態A
の時間を2.840秒に短縮する。
【0114】右側の連動表示領域では、変動が開始され
て6.340秒間は変動状態Aで変動表示が制御され、
その後0.650秒間に変動状態Bで変動表示が制御さ
れる。変動状態Bでは、予定の静止表示図柄の6図柄手
前の図柄をセットし、1.00秒間で6図柄分の変動表
示を行って、最終的に予定の静止表示図柄で変動表示を
停止制御する。また、高確率時には変動状態Aの時間を
3.840秒に短縮する。
【0115】中央の連動表示領域における可変表示の制
御手段には、通常時と短縮時との2通りがある。通常時
は、変動が開始されてから6.990秒間は変動状態A
で変動表示が制御され、その後6.300〜11.10
0秒間は変動状態Cで制御される。変動状態Cでは、
6.300〜11.100秒間に21〜39個の図柄を
変動表示し、C_RND_CないしC_RND_Wによ
って決定された静止表示図柄で変動表示を停止する。
【0116】高確率時には、変動表示時間を短縮し、変
動表示が開始されてから4.490秒間に変動状態Aで
表示を制御した後、0.650秒間で変動状態Bで表示
を制御する。変動状態Bでは前述同様に、6図柄分の変
動表示を制御し、最終的に予定の静止表示図柄で変動を
停止させる。
【0117】変動状態Cは中央の表示領域において、リ
ーチを成立させたときに行う特有の表示制御であり、比
較的長い時間変動表示を行って、遊技者の期待感を煽る
ものである。しかし、高確率時には、速やかに変動表示
を終了させる必要があるため、本実施例では高確率時に
は変動状態Cの表示制御の代わりに変動状態Bの表示制
御を行って時間を短縮している。
【0118】図17は、本発明の一実施例において、第
1の図柄用表示部の可変表示に小当たりを発生させる確
率を向上させるか否かを決定する手順を示すタイミング
チャート図である。図中、画像可変表示装置を条件装置
として示している。条件装置における可変表示が停止状
態から変動状態に切り換えられ、その変動表示が停止し
た結果、「7」の図柄または「(7)万」の図柄が表示
されれば、第1の図柄用表示部において小当たりとする
確率を通常から高確率へ切り換える。なお、第2の図柄
が「7」および「(7)万」の図柄により大当たりが発
生するのは5通りの組み合わせである。
【0119】図18は、本発明の一実施例において、第
2の可変入賞球装置の開放・閉鎖の制御手順を示すタイ
ミングチャート図である。画像可変表示装置において第
2の図柄の変動表示が停止された後、0.450秒が経
過するとメイン基本回路のCPUが、第2の図柄の静止
表示図柄の組み合わせをチェックする。CPUは大当た
り判定した場合、それから16.800秒後にソレノイ
ド回路に制御指令を送る。制御指令に基づいてソレノイ
ド回路が開閉板用ソレノイドを作動させる。第2の可変
入賞球装置が開放され、遊技者にとって有利となる第1
の状態となり、29.500秒間持続する。
【0120】また、第1の状態が終了して2.000秒
間は、特定領域用スイッチからの検出パルスを受け付け
ることが可能な有効時間と定めてある。第2の可変入賞
球装置が第1の状態となってから31.500秒間に特
定領域に打玉が入賞すれば、引き続いて大当たりが継続
制御され、再び第2の可変入賞球装置が遊技者にとって
有利な第1の状態となる。この継続制御は、最大16回
繰り返される。
【0121】図19は、本発明の一実施例において、リ
ーチ状態の成立を条件として表示用データを切り換える
手順を説明するフロー図で、図19(1)はリーチ状態
の成立の都度表示用データを切り換える場合、図19
(2)はリーチ状態が10回成立する度に表示ようデー
タを切り換える場合について示す。
【0122】図19(1)に示す手順では、大当りが成
立すると判定された場合、C_RND3の抽出、格納を
行う。判定に係る大当りが終了するのを待って、C_R
ND3の値により指定される表示用データを読み出し、
VRAMを書き換えて出力表示切り換えを行う。大当り
の成立毎に、次回の変動表示には、書き換えたVRAM
から表示用データが出力される。
【0123】図19(2)に示す手順では、大当りが成
立すると判定された場合、大当りとなった表示内容が特
定の図柄であるか否かを判定する。特定の図柄(たとえ
ば「7」または「7万」)と判定されるとC_RND3
の抽出、格納を行い、大当りが終了するのを待って、C
_RND3の値により指定される表示用データを読み出
し、VRAMを書き換えて出力表示切り換えを行う。特
定の回数で大当りが成立する毎に、次回の変動表示に
は、書き換えたVRAMから表示用データが出力され
る。
【0124】図20は、本発明の一実施例における、L
CD表示器の機能構成を示すブロック図である。LCD
表示器には、画像を表示するためのLCDとLCDの画
像表示を制御するためのLCDコントロール回路とが含
まれている。さらに、LCD表示器には、LCDコント
ロール回路をリセットするためのリセット回路と、LC
Dコントロール回路にクロック信号を入力するための発
振回路と、LCDに表示する画像のうち使用頻度の高い
画像データを予め記憶しておくためのキャラクタROM
と、LCDコントロール回路が生成した画像データを展
開して記憶するためのVRAMとが備えられている。こ
こでいうキャラクタとは、画像可変表示装置に表示され
る人物、動物あるいは文字、図形、記号から成る図柄等
である。
【0125】LCDコントロール回路は、LCD回路
(コントロール基板)からのストローブ(STB)信号
が入力されたことに応答して、COM0〜COM7によ
って表されるコマンドデータの状態を判定し、コマンド
データに従ってキャラクタROMから画像データを読み
出し、LCDに表示するための画像データを生成し、V
RAMに記憶させる。VRAMに記憶させた画像データ
をRGB色信号とC−SYNC信号から成るビデオ信号
としてCRTに送出することにより、LCDに画像が表
示される。背景画像とキャラクタとの重ね合わせにより
画面表示を得る場合、背景画像とキャラクタの重ね合わ
せ合成を処理する回路が必要である。
【0126】図21は、本発明の一実施例において、図
20に示したLCDコントロール回路の基本構成を示す
ブロック図である。図のように、LCDコントロール回
路の内部にはCPUとVDPと制御データROMとが含
まれ、VDPにはキャラクタROMとVRAMが付帯す
る。
【0127】制御データROMは、画像可変表示装置の
制御用プログラムが記憶されたプログラム記憶手段であ
る。LCDは、演算処理を行って、LCD回路からのコ
マンドデータを受け付けて、制御データROMに記憶さ
れている制御用プログラムを随時読み出し、読み出した
プログラムに従って画像表示用指令信号を出力する。キ
ャラクタROMは、画像可変表示装置により表示される
画像データが記憶された画像データ記憶手段である。V
DPは、CPUから出力される画像表示指令信号に従
い、キャラクタROMにアクセスして画像データを読み
出して、画像表示データ等を生成し、VRAMに格納
し、VRAMに格納した画像表示データをビデオ信号に
変換してLCDに送出する。
【0128】このようなLCDコントロール回路により
画像表示処理装置が構成され、以下の動作により画像可
変表示装置に制御を行う。CPUは、LCD回路から入
力されるコマンドデータに従って、制御データROMか
ら画像可変表示装置の表示を制御するためのデータを読
み出し、読み出した制御データに基づいてVDPに制御
信号を送る。VDPは制御信号に従ってキャラクタRO
Mから画像データを読み出し、読み出した画像データを
用いてCRTに表示するための画像データを生成して、
その画像データをVRAMに格納する。VRAMに格納
した画像データはLCDへビデオ信号として送出され、
CRTに画像が表示される。
【0129】本発明の実施例では、画像可変表示装置を
他の表示器で構成することも可能であるが、LCD表示
器を用いる場合、多彩な画像を表示することが出来る。
以上の実施例は、画像可変表示装置の連動表示領域にお
けるリーチ状態の成立を条件として表示用データを切り
換え、表示される図柄の種類が変更されるものである。
【0130】(実施例2)他の実施例として、実施例1
のパチンコ遊技機における表示図柄種類の変更に代わ
り、複数の表示領域を有する表示部における当たりライ
ンの変更と増減を行う場合について説明する。図22
は、本発明の他の実施例において、画像可変表示装置の
第2の図柄用表示部に設定される当たりラインの変更と
増減を示す説明図である。ここではC_RND3は0〜
2の範囲で、(1)C_RND3=0のとき当たりライ
ンは横中央1本、(2)C_RND3=1のときの当た
りラインは横3本、(3)C_RND3=2のときの当
たりラインを横3本と斜め2本の計5本となっている。
本実施例では3×3の表示領域があり、最大8本の当た
りラインについて様々な設定が可能である。当たりライ
ンの変更と増減により、大当たりの出現率を変化させる
ことが出来るため、当たり確率を変動させる機種を構成
することも可能である。
【0131】(実施例3)他の実施例として、実施例1
および2のパチンコ遊技機において、リーチ状態の成立
後、大当たりか否かを図柄の組み合わせ配列で設定表示
する前出の可変表示に代わり、レース、競技等の勝敗結
果が得られる映像により設定表示する場合について示
す。レース、競技等の映像は、画像可変表示装置の表示
開始時から利用してもよいが、平素は図柄の組み合わせ
配列で変動表示を行い、リーチ状態の成立と同時に出力
を切り換えてもよい。前記同様にリーチ状態の成立や成
立回数を条件として、表示用データを切り換え、表示す
る映像の種別を変更する。
【0132】図23は本発明の他の実施例において、画
像可変表示装置の第2の図柄用表示部に表示される映像
の説明図である。図にあるように、C_RND3は0〜
2の範囲で、(1)C_RND3=0の時はレースを、
(2)C_RND3=1の時はボクシングを、(3)C
_RND3=2の時は射撃を映像で表示する。本発明で
は、映像の種類、数等に限定はなく、また、キャラクタ
と背景画像の重ね合わせ合成による画面表示を行う場
合、背景画像のみを切り換えて表示してもよい。
【0133】(実施例4)本実施例は、前出の実施例と
は異なる、いわゆる権利物と呼ばれるパチンコ遊技機に
係るものである。
【0134】図24は、本発明の実施例において、いわ
ゆる権利物のパチンコ遊技機の遊技盤面を示す正面図で
ある。遊技領域42の中央に複数の表示領域を有する画
像可変表示装置45が設けられ、その下部に玉検出器4
4を備えた通過始動口43、さらにその下部に普通入賞
口46がある。遊技領域の左部には、玉検出器48を備
えた可変入賞球装置47、その下部に入賞球装置49が
ある。入賞球装置49の内部には機械的手段等を用いた
振り分けによる特定領域が設けられており、特定領域の
下に玉検出部58がある。遊技領域右部には、回転体5
3を用いた始動入賞球装置52がある。始動入賞球装置
52に入賞した打玉は玉受け部51に入り、回転体53
の回転により落下し、玉検出器54を通過する。始動入
賞球装置52の下部には普通入賞口55がある。また遊
技領域下部には、開閉板57を備えた大型の可変入賞球
装置56があり、内部には入賞球を検出する玉検出器5
0がある。
【0135】図26および図27は、本発明の実施例に
おいて、図24中の遊技領域内左側の可変入賞球装置と
入賞球装置の動作を説明する正面図であって、図26は
開成時、図27は閉成時を示す。図のように、可変入賞
球装置47は、内部に玉検出器48があり、開放状態と
閉鎖状態を可変的に呈する可動部材60を一対有する。
可変入賞球装置47の真下にある入賞球装置49は、障
害部材61で形成された打玉の進入路に袋状の特定領域
62が設定され、特定領域62の下に玉検出器がある。
またソレノイド63で上下動する付勢部材64によっ
て、支軸66を中心に回動する作動部材65が設けられ
ている。
【0136】可変入賞球装置47の頂部には、図26か
らわかるように、閉成時の可動部材60の先端に接近し
た位置に釘が配設されており、閉成時の入賞を困難なも
のとしている。一方、可変入賞球装置47を介して落下
する打玉の流下路は、釘によって確保されており、可変
入賞球装置47に入賞した打玉は、落下して玉検出器4
8により検出され、入賞球装置49に入る仕組みとなっ
ている。入賞球装置49に落下した打玉は、作動部材6
5によって振り分けられて、図中abcいずれかの経路
を辿り、アウト口67から回収される。
【0137】図27にあるように入賞球装置49では、
可変入賞球装置47から落下してきた打玉のうちの一球
は、図中のbの経路をとって、特定領域62に落下し、
作動部材65によって特定領域67内に一時的に貯留さ
れる。貯留されている打玉が、特定領域67を占有する
ため、後続の打玉の進入は左右に振り分けられ、図中a
ないしcの経路を辿って、アウト口67から回収され
る。貯留時間が経過すると、ソレノイド63が付勢部材
64を駆動して作動部材65を退避させ、特定領域62
に貯留されている打玉は、特定領域62から落下する。
特定領域から落下する際、打玉は玉検出器を通過し、入
賞球として検出される。
【0138】図24、図26、図27に示したパチンコ
遊技機の遊技内容は以下の通りである。遊技者の操作に
より遊技領域42に打ち込まれた打玉が通過始動口43
を通過すると、左部の可変入賞球装置47の可動部材4
7が一定時間中、開口し、打玉の入賞が容易になる。可
変入賞球装置47の開放中に、可変入賞球装置47に入
賞し、入賞球装置49に落下した打玉が特定領域62に
入賞した場合、画像可変表示装置45が変動表示を始動
し、当たり図柄となる組み合わせ等、当たりを示す表示
態様の表示が得られると、一定条件が満たされる間、権
利が発生し、右部の始動入賞球装置52の回転体53が
作動する。始動入賞球装置52に打玉が入賞すると一定
時間中、下部の可変入賞球装置56の開閉板57が開成
し、打玉の入賞が可能となる。普通入賞口46、55、
可変入賞球装置56等に入賞した場合、設定された賞球
の払い出しが行われる。また、当たりを示す表示態様の
表示が得られた事に加えて、その表示態様を導出した
(特定領域62に入賞した)打玉をあらためて権利発生
用玉検出器へ誘導させてもよい。
【0139】可変入賞球装置56の開放中に、始動入賞
球装置52に打玉が入賞した際は、一定の上限値を定め
て記憶しておき、可変入賞球装置56の閉鎖を待って、
また、開閉板57を開放する。権利発生中に打玉が通過
始動口43を通過して画像可変表示装置45が可変表示
を行った結果、当たりが発生した場合、または、権利発
生用玉検出器を再度検出した場合、および、始動入賞数
が上限値に至った場合は権利が消滅する。
【0140】図28は、本発明の実施例において、図2
4に示したパチンコ遊技機の遊技内容の手順を説明する
フロー図である。図28(1)は、ゲート通過、特定入
賞口入賞の検出結果に応じて、可変入賞球装置の開放の
可否、画像可変表示装置の変動表示始動可否について判
断を繰り返すルーチンである。始動通過口への打玉の入
賞が検出されると、ゲート通過と判断されて、可変入賞
球装置が0.5秒開放される。この間に可変入賞球装置
に入賞した打玉がさらに特定領域に入賞すると、特定入
賞口入賞と判断されて、画像可変表示装置が変動表示を
開始する。
【0141】図28(2)のルーチンは、権利の発生と
消滅に係る手順を示しており、権利発生中であると判断
された場合、権利消滅条件について判定を行う。権利発
生中に、特定入賞口への入賞により導出される変動表示
結果に当たりが生じる場合、権利の重複を避けるため、
現在生じている権利を消滅させる。また、権利発生中に
入賞可能な始動入賞球数が設定されており、始動入賞球
数が最大に達すると権利が消滅する。権利発生中でない
場合は、特定入賞口入賞により導出される結果から可変
表示について当たり判断を行い、当たりであれば権利を
発生させる。
【0142】本実施例のパチンコ遊技機の画像可変表示
装置において、大当り(権利発生)の成立を条件とする
表示用データの切り換えを適用することができる。表示
用データの切り換え条件は、大当り(権利発生)の成
立、特定の図柄で大当り成立(権利発生)の他、大当り
(権利発生)の成立と他の遊技状態の成立との組み合わ
せなどが考えられる。
【0143】(実施例5)本実施例は、前出と同様の遊
技盤面を備えたいわゆる権利物のパチンコ遊技機であ
る。(実施例4)のパチンコ遊技機は、通過始動口43
の打玉通過により開口した可変入賞球装置47に打玉が
入賞し、内部に特定領域62に入賞すると可変表示装置
が変動表示を開始する手順となっている。一方、本実施
例では同様の遊技盤面のパチンコ遊技機に、異なる遊技
内容を備えている。以下に本発明の実施例における他の
パチンコ遊技機について、図24を読み代えてその遊技
内容を説明する。
【0144】遊技者の操作により遊技領域42に打ち込
まれた打玉が通過始動口43を通過すると、画像可変表
示装置45が変動表示を始動し、当たり図柄等で静止す
ると、左部の可変入賞球装置47の可動部材が一定時間
中、開口し、打玉の入賞が容易になる。この間に可変入
賞球装置47に入賞させた打玉が入賞球装置49の特定
領域に入賞した場合、一定条件が満たされる間、権利が
発生し、右部の始動入賞球装置52が作動する。始動入
賞球装置52に打玉が入賞すると一定時間中、下部の可
変入賞球装置56の開閉板57が開成し、打玉の入賞が
可能となる。普通入賞口、可変入賞球装置等に入賞した
場合、設定された賞球の払い出しが行われる。
【0145】可変入賞球装置56の開放中に、始動入賞
球装置52に打玉が入賞した際は、一定の上限値を定め
て記憶(実施例では1個貯留)しておき、可変入賞球装
置56の閉鎖を待って、また、開閉板57を開放する。
権利発生中に入賞球装置49内の特定領域に入賞がある
か、始動入賞数が上限値に至ると権利は消滅する。
【0146】図25は、本発明の実施例における他のパ
チンコ遊技機の遊技内容の手順を示すフロー図である。
図25(1)は、ゲート通過、画像可変表示装置に係る
当たり判定を行うルーチンである。始動通過口への打玉
の入賞が検出されると、ゲート通過と判断されて、画像
可変表示装置が変動表示を開始する。先立って検出され
た打玉の入賞記憶がある場合についても同様である。ゲ
ート通過により導出される結果から可変表示について当
たり判定を行い、当たりとなる場合、可変入賞球装置を
6秒開放する。
【0147】図25(2)のルーチンは、権利の発生と
消滅に係る手順を示しており、権利発生中であると判断
された場合、権利消滅条件について判定を行う。権利発
生中に、打玉の特定入賞口入賞があった場合、権利の重
複を避けるため、現在生じている権利を消滅させる。ま
た、権利発生中に入賞可能な始動入賞球数が設定されて
おり、始動入賞球数が最大に達すると権利が消滅する。
権利発生中でない場合は、特定入賞口入賞について判断
し、入賞があれば権利を発生させる。
【0148】本実施例のパチンコ遊技機の画像可変表示
装置においても、大当り(権利発生)の成立、特定の図
柄での大当り成立(権利発生)の他、大当り(権利発
生)の成立と他の遊技状態の成立との組み合わせなどを
条件とする表示用データの切り換えを適用することがで
きる。第1実施例から第5実施例においての表示用デー
タは大当りを導出表示するものであったが、デモンスト
レーション画面においても条件により変更してもよい。
また、大当り成立の他に、リーチとなったときにも切り
換えを適用すれば、切り換え数が多くなり、冗長性を解
消するのに効果的である。
【0149】図29は本発明の実施例において、大当り
中のデモ画面をC_RND3により選択表示する場合の
流れ図である。デモ画面とは、電源投入時、あるいは図
柄が所定期間変動していないときに、集客のために表示
する画面である。実際の例としては大当たり時やリーチ
時のデモンストレーションなどがある。
【0150】C_RND3は0〜2の範囲で、(1)C
_RND3=0の時は第1表示用データであるトランプ
のイメージを、(2)C_RND3=1の時は第2表示
用データである麻雀のイメージを、(3)C_RND3
=2の時は第3表示用データであるフルーツのイメージ
を表示する。図30はそれぞれのイメージ画像の一例を
示す。
【0151】
【発明の効果】上記のように本発明の遊技機は、遊技者
の操作結果として生じる遊技内容の変化に対応して、画
像可変処理装置の表示設定を変更する手段を備えること
により、多岐にわたる種類の画像を表示することが出来
る。画像可変処理装置の表示内容を変えることにより、
遊技者に付与する遊技価値を変化することも可能である
ため、遊技内容に多様性を持たせることができる。様々
な遊技内容に応じた表示を行うことにより、遊技内容の
幅広い展開が可能となるため、遊技効果を向上させるこ
とができる。また、操作者による所定の操作により、遊
技価値を付与する遊技機においては、遊技価値の付与に
対する期待感を高めることができる。
【0152】パチンコ遊技機やスロットマシン等におい
ては、当たりの発生は遊技価値の付与を報知し、遊技効
果を高める役割を果たしている。特に打玉の始動口入賞
と大入賞口の開成との間に、画像可変表示装置の変動表
示と大当たり/はずれの発生が介在するような、遊技内
容を展開する遊技機では、画像可変表示装置の当たり表
示内容が遊興度を決定しているため、大当たりの発生を
表示内容の変化の条件とすることにより、遊技内容に変
化を与え、遊技内容の冗長性が解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるパチンコ遊技機の遊
技盤面の構成を示す正面図である。
【図2】本発明の一実施例においてパチンコ遊技機に用
いられる制御回路を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施例において、図2に示した制御
回路に接続されるサブ制御回路の構成を示すブロック図
である。
【図4】本発明の一実施例において第1の図柄用表示部
に表示される第1の図柄を示す説明図である。
【図5】本発明の一実施例において、第1の図柄の変動
表示の停止制御に用いられるランダムカウンタの内容を
示す説明図である。
【図6】本発明の一実施例において、第1の図柄用表示
部における当たり/はずれを決定し、その静止表示図柄
の種類を決定する手順を示すブロック図である。
【図7】図7は、本発明の一実施例において、第1の図
柄の静止表示図柄を決定するためのC_RND_Fの値
と第1の図柄の静止表示図柄の種類との対応関係を示す
説明図である。
【図8】本発明の一実施例において、第1の図柄用表示
部における時間経過に伴う変動と停止を示すタイミング
チャート図である。
【図9】本発明の一実施例において、第1の図柄用表示
部の変動・停止と第1の可変入賞球装置の開放・閉鎖と
の時間経過の関係を示すタイミングチャート図である。
【図10】本発明の一実施例において、画像可変表示装
置の可変表示制御に用いられるランダムカウンタの内容
を示す説明図である。
【図11】本発明の一実施例において、第2の図柄用表
示部における大当たり/はずれを決定し、第2の図柄の
静止表示図柄の種類を決定する手順を示すブロック図で
ある。
【図12】本発明の一実施例において、画像可変表示装
置の第2の図柄用表示部に可変表示する図柄の表示用デ
ータの一例を示す説明図である。
【図13】本発明の一実施例において、画像可変表示装
置に大当たり時に静止表示する図柄および静止表示図柄
を配列する当たりラインの一例の説明図である。
【図14】本発明の一実施例において、表示用データの
切り換えが行われるタイミングチャート図である。
【図15】本発明の一実施例において、リーチ状態が成
立しない場合の画像可変表示装置の可変表示の制御手順
を示すタイミングチャート図である。
【図16】本発明の一実施例において、画像可変表示装
置の変動表示中にリーチ状態が成立する場合の表示制御
の手順を示すタイミングチャート図である。
【図17】本発明の一実施例において、第1の図柄用表
示部の可変表示に小当たりを発生させる確率を向上させ
るか否かを決定する手順を示すタイミングチャート図で
ある。
【図18】本発明の一実施例において、第2の可変入賞
球装置の開放・閉鎖の制御手順を示すタイミングチャー
ト図である。
【図19】本発明の一実施例において、リーチ状態の成
立を条件として表示用データを切り換える手順を説明す
るフロー図である。
【図20】本発明の一実施例における、LCD表示器の
機能構成を示すブロック図である。
【図21】本発明の一実施例において、図20に示した
LCDコントロール回路の基本構成を示すブロック図で
ある。
【図22】本発明の他の実施例において、画像可変表示
装置の第2の図柄用表示部に設定される当たりラインの
変更と増減を示す説明図である。
【図23】本発明の他の実施例において、画像可変表示
装置の第2の図柄用表示部に表示される映像の説明図で
ある。
【図24】本発明の実施例において、いわゆる権利物の
パチンコ遊技機の遊技盤面を示す正面図である。
【図25】本発明の実施例における他のパチンコ遊技機
の遊技内容の手順を示すフロー図である。
【図26】本発明の実施例において、図24中の遊技領
域内左側の可変入賞球装置と入賞球装置の動作を説明す
る正面図である。
【図27】本発明の実施例において、図24中の遊技領
域内左側の可変入賞球装置と入賞球装置の動作を説明す
る正面図である。
【図28】本発明の実施例において、図24に示したパ
チンコ遊技機の遊技内容の手順を説明するフロー図であ
る。
【図29】本発明の実施例において、大当り中のデモ画
面をC_RND3により選択表示する場合の流れ図であ
る。
【図30】本発明の実施例において、大当り中のデモ画
面をC_RND3により選択表示する場合のそれぞれの
イメージ画像の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 遊技盤 2 遊技領域 3 誘導レール 4 逆流防止部材 5 画像可変表示装置 6 第1の図柄用表示部 7 第1の可変入賞球装置 8 第2の可変入賞球装置 9 第1の図柄用始動口 10 普通入賞口 11 普通入賞口 12 アウト口 13 風車飾り 14 風車飾り 15 画像可変表示装置用飾りLED 16 サイド用飾りLED 17 サイドランプ 18 アタッカランプ 19 風車ランプ 20 肩LED 21 袖ランプ 22 レール飾りランプ 23 通過入口 24 通過出口 25 第2の図柄用表示部 26 第2の図柄用記憶表示LED 27 飾り図柄表示部 28 開閉翼片 29 第2の図柄用始動入賞口 30 大入賞口 31 開閉板 32 アタッカ用飾りLED 33 開閉翼片用ソレノイド 34 開閉板用ソレノイド 35 第1の図柄用始動口スイッチ 36 第1の可変入賞球装置用スイッチ 37 大入賞玉個数カウントスイッチ 38 大入賞口用上限値検出スイッチ 39 特定領域用スイッチ 40 第1の図柄用記憶表示LED 42 遊技領域 43 通過始動口 44 玉検出器 45 画像可変表示装置 46 普通入賞口 47 可変入賞球装置 48 玉検出器 49 入賞球装置 50 玉検出器 51 玉受け部 52 始動入賞球装置 53 回転体 54 玉検出器 55 普通入賞口 56 可変入賞球装置 57 開閉板 58 玉検出部 60 可動部材 61 障害部材 62 特定領域 63 ソレノイド 64 付勢部材 65 作動部材 66 支軸 67 アウト口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変表示領域を有し、前記可変表示領域
    の変動表示停止結果が所定の表示結果となる場合に所定
    の遊技価値を付与可能な遊技機において、前記可変表示
    領域の表示出力に用いる表示用データを複数種類記憶す
    る表示用データ記憶手段と、前記可変表示領域の変動表
    示停止結果が所定の表示結果であることを条件として前
    記表示用データ記憶手段から表示用データを選択指定す
    る手段を含むことを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 前記表示用データ記憶手段から表示用デ
    ータを選択指定する条件を、前記可変表示領域の変動表
    示停止結果が所定の表示結果となり、かつ、当該所定の
    表示結果が特定の表示結果であることを特徴とする請求
    項1記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記表示用データ記憶手段から表示用デ
    ータを選択指定する条件を、前記可変表示領域の変動表
    示停止結果が所定の表示結果となり、かつ、前記可変表
    示領域の変動表示停止直後の変動表示に始動されること
    確定した変動表示確定回数記憶値が所定数に至ったこと
    とすることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
JP6099142A 1994-04-14 1994-04-14 遊技機 Withdrawn JPH07275463A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09206437A (ja) * 1996-02-01 1997-08-12 Sankyo Kk 遊技機
JP2001062088A (ja) * 1999-08-31 2001-03-13 Daidoo:Kk パチンコ機
JP2002336486A (ja) * 2001-05-15 2002-11-26 Heiwa Corp 遊技機

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