JPH07275335A - 蒸散装置の薬液カートリッジ - Google Patents

蒸散装置の薬液カートリッジ

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JPH07275335A
JPH07275335A JP6099108A JP9910894A JPH07275335A JP H07275335 A JPH07275335 A JP H07275335A JP 6099108 A JP6099108 A JP 6099108A JP 9910894 A JP9910894 A JP 9910894A JP H07275335 A JPH07275335 A JP H07275335A
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core
mounting
liquid
container
cartridge
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Yoichiro Tajima
陽一郎 田島
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸液芯の外径に多少バラツキがあっても、芯
取付部材に確実に密着させることができ、輸送時などに
薬液が漏れることのない蒸散装置の薬液カートリッジを
提供する。 【構成】 薬液容器31内に収容された薬液32を外部
に浸出させる吸液芯34を薬液容器31の芯取付口33
に取り付ける芯取付部材35の芯保持部41は、弾性を
有し、その芯挿入孔の孔径が吸液芯34の外径よりも少
し大きく形成されているので、吸液芯34の外径に多少
バラツキがあっても、容易に吸液芯34を芯挿入孔40
に挿入させることができる。また、芯取付部材35の容
器装着部42を薬液容器31の芯取付口33の内面に圧
入嵌合させると、芯取付口33に圧入嵌合した容器装着
部42の圧入力に伴う圧縮応力が連結リブ43を介して
芯保持部41に作用するので、芯保持部41を弾性変形
させて吸液芯34に密着させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、芳香剤、消臭剤、殺
菌剤、殺虫剤などの薬液を蒸散させる蒸散装置の薬液カ
ートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、蒸散装置は、装置本体と薬液カー
トリッジとを備え、装置本体内のカートリッジ装填部に
薬液カートリッジを着脱可能に装填し、この状態で装置
本体内の加熱ヒータで薬液カートリッジの吸液芯の先端
部を加熱することにより、吸液芯に浸出した薬液を蒸散
させるようになっている。このような薬液カートリッジ
の一例を図10に示す。この薬液カートリッジ1は、芳
香性などの所定の効能を有する薬液2が収容された薬液
容器3を備えている。薬液容器3の上端部には芯取付口
4が設けられており、この芯取付口4には芯取付部材5
によって吸液芯6が薬液容器3の底部から芯取付口4の
外部に突出した状態で取り付けられている。吸液芯6は
薬液容器3内の薬液2を外部に浸出させる多孔質セラミ
ックである。また、芯取付部材5は、吸液芯6が挿入す
る芯挿入孔7を有する芯保持部8と、芯取付口4の口縁
に嵌着する凹溝9を有する取付口装着部10とを合成樹
脂で一体に形成した構造となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この薬液カートリッジ
1では、芯取付部材5を芯取付口4に取り付けるのに際
して、芯取付口4の口縁に取付口装着部10の凹溝9を
嵌着させているので、取付口装着部10の圧着嵌合に伴
う圧縮応力が芯保持部8に十分に作用せず、このため吸
液芯6の外径が芯保持部8の芯挿入孔7の孔径よりも小
さいと確実に吸液芯6を芯保持部8の芯挿入孔7に密着
させることができない。したがって、この薬液カートリ
ッジ1では、芯保持部8の芯挿入孔7を吸液芯6が密着
するように吸液芯6の外径よりも少し小さい孔径に形成
している。しかしながら、このような薬液カートリッジ
1では、吸液芯6が多孔質セラミックであるから、外径
を均一に形成することが困難であり、外径にバラツキが
多い。そのため、例えば、吸液芯6の外径が基準径より
も小さいと、吸液芯6が芯保持部8の芯挿入孔7に密着
しないため、輸送時などに薬液容器3内の薬液2が漏れ
てしまうという問題がある。また、吸液芯6の径が基準
径よりも大きいと、吸液芯6を芯保持部8の芯挿入孔7
にねじ込むことが困難になり、しかも吸液芯6が多孔質
セラミックであるから脆いため、吸液芯6が折れたりす
るという問題がある。
【0004】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
ので、吸液芯の外径に多少バラツキがあっても、芯取付
部材に確実に密着させることができ、輸送時などに薬液
が漏れることのない蒸散装置の薬液カートリッジを提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、薬液容器の芯取付口に芯取
付部材によって取り付けられた吸液芯により薬液容器内
に収容された薬液が外部に浸出する薬液カートリッジを
装置本体に装填し、発熱部の発熱により吸液芯から薬液
成分を蒸散させる蒸散装置の薬液カートリッジにおい
て、前記芯取付部材は、吸液芯の外径よりも大きい孔径
の芯挿入孔が形成された弾性を有する芯保持部と、芯取
付口の内面に圧入嵌合する容器装着部と、芯取付口に圧
入嵌合した容器装着部の圧入力に伴う圧縮応力を芯保持
部に作用させる連結リブと、芯保持部と容器装着部との
間を閉塞する閉塞部とが一体に形成されていることを特
徴とするものである。
【0006】請求項4記載の発明は、薬液容器の芯取付
口に芯取付部材によって取り付けられた吸液芯により薬
液容器内に収容された薬液が外部に浸出する薬液カート
リッジを装置本体に装填し、発熱部の発熱により吸液芯
から薬液成分を蒸散させる蒸散装置の薬液カートリッジ
において、前記芯取付部材は、吸液芯の外径よりも大き
い孔径の芯挿入孔が形成された弾性を有する芯保持部
と、芯取付口に取り付けられかつ中心に芯保持部が装着
される装着孔が形成された容器装着部とからなり、吸液
芯が芯挿入孔に挿入された芯保持部を容器装着部の装着
孔に嵌着させることにより、容器装着部が芯保持部を弾
性変形させて吸液芯に密着させることを特徴とするもの
である。
【0007】
【作用】請求項1記載の発明では、弾性を有する芯保持
部の芯挿入孔の孔径が吸液芯の外径よりも大きく形成さ
れているので、芯取付部材の芯保持部の芯挿入孔に吸液
芯を多少の隙間をもって挿入させることができ、このた
め吸液芯の外径に多少バラツキがあっても、容易に吸液
芯を芯挿入孔に挿入させることができる。また、芯取付
部材の容器装着部を薬液容器の芯取付口の内面に圧入嵌
合させると、芯保持部と容器装着部との間が閉塞部で閉
塞された状態で、芯取付口に圧入嵌合した容器装着部の
圧入力に伴う圧縮応力が連結リブを介して芯保持部に作
用するので、芯保持部を弾性変形させて吸液芯に密着さ
せることができる。したがって、吸液芯の外径に多少バ
ラツキがあっても、芯取付部材に確実に密着させること
ができ、輸送時などに薬液が漏れるのを確実に防ぐこと
ができる。
【0008】請求項4記載の発明では、弾性を有する芯
保持部の芯挿入孔の孔径が吸液芯の外径よりも大きく形
成されているので、芯取付部材の芯保持部の芯挿入孔に
吸液芯を多少の隙間をもって挿入させることができ、こ
のため吸液芯の外径に多少バラツキがあっても、容易に
吸液芯を芯挿入孔に挿入させることができる。また、芯
取付部材の容器装着部を芯取付口に取り付け、この容器
装着部の装着孔に吸液芯が芯挿入孔に挿入された芯保持
部を圧入嵌合させると、容器装着部の装着孔によって芯
保持部が弾性変形するので、芯保持部を吸液芯に密着さ
せることができる。したがって、吸液芯の外径に多少バ
ラツキがあっても、芯取付部材に確実に密着させること
ができ、輸送時などに薬液が漏れるのを確実に防ぐこと
ができる。
【0009】
【実施例】以下、図1〜図3を参照して、この発明を適
用した蒸散装置の第1実施例について説明する。この蒸
散装置は、図1に示したように、装置本体20と、この
装置本体20に着脱自在に装填される薬液カートリッジ
21とから構成されている。装置本体20は本体ケース
22を有している。本体ケース22の内部には、薬液カ
ートリッジ21が着脱自在に装填されるカートリッジ装
填部23が設けられている。カートリッジ装填部23
は、右端側にカートリッジ挿入口24が設けられ、左端
側に空気流通路25が上下方向に設けられ、本体ケース
22の右側方から薬液カートリッジ21が挿脱可能に装
填される構造になっている。空気流通路25の下部には
空気流通路25の内径とほぼ同じ大きさの空気取入口2
6が設けられており、空気流通路25の上部には空気流
通路25の内径よりも小径の蒸散口27が設けられてい
る。また、空気流通路25内には、ヒータユニット28
が設けられている。ヒータユニット28は、空気流通路
25の内面にほぼ垂直に固定された発熱用回路基板29
と、この回路基板29に端子30aを介して右斜め下に
向けて傾斜して配置された加熱ヒータ30とからなって
いる。
【0010】薬液カートリッジ21は、図1に示すよう
に、左側から右側に向かうに従って次第に薄くなる形状
の薬液容器31を有している。薬液容器31の内部に
は、芳香剤、消臭剤、殺菌剤、殺虫剤などの薬液32が
収容されている。また、薬液容器31の左側上部には、
芯取付口33が斜め左上に向けて突設されている。芯取
付口33には、吸液芯34が芯取付部材35によって取
り付けられている。吸液芯34は、多孔質セラミックや
素焼きカーボンファイバなどからなり、全体が傾斜した
状態で、下端部が薬液容器31内の底部付近に位置し、
上端部が薬液容器31の外部に突出して配置され、この
突出した上端部に薬液容器31内の薬液32が浸出する
ようになっている。なお、吸液芯34の上端部には、断
面ほぼ「コ」字状の加熱用金属板36が吸液芯34の上
部側を開放させた状態で装着されている。この金属板3
6は、薬液カートリッジ21が装置本体20のカートリ
ッジ装填部23に装填されたときに、空気流通路25内
の加熱ヒータ30に接触し、加熱ヒータ30の熱を吸液
芯34に伝達するものである。
【0011】芯取付部材35は、図3に示すように、吸
液芯34の外径よりも少し大きい孔径の芯挿入孔40が
形成された弾性を有する円筒状の芯保持部41と、芯取
付口33の内面に圧入嵌合するリング状の容器装着部4
2と、この容器装着部42の内面と芯取付部41の外面
との間に設けられた複数の連結リブ43と、芯保持部4
1の上端と容器装着部42の上端との間を閉塞する閉塞
部44とを一体に形成した構造となっている。この場
合、芯保持部41は容器装着部42よりも長く形成され
ており、これにより連結リブ43は、その下部が容器装
着部42の下端から芯保持部41の下端に向けて傾斜し
ている。この連結リブ43は、芯取付口33の内面に圧
入嵌合した容器装着部42の圧入力に伴う圧縮応力を芯
保持部41に作用させることにより、芯保持部41を弾
性変形させて吸液芯34に密着させるようになってい
る。なお、容器装着部42の上部外周には、芯取付口3
3の先端面に当接する鍔部42aが設けられている。こ
【0012】ところで、薬液容器31の芯取付口33の
外周面には、図1に示すように、蒸散通路カバー45が
着脱可能に取り付けられている。すなわち、蒸散通路カ
バー45は、空気流通路25の内面に蒸散した薬液32
の薬液成分が付着して汚れるのを防ぐためのものであ
り、その右下に形成された取付筒部46の内面に雌ねじ
46aが設けられ、この雌ねじ46aが芯取付口33の
外周面に設けられた雄ねじ33aに螺合するようになっ
ている。この蒸散通路カバー45の取付筒部46の基端
部には、芯取付部材35の容器装着部42の鍔部42a
を芯取付口33の口縁に押し付けるリング状の押圧部4
7が設けられている。また、蒸散通路カバー45の左側
面には薬液カートリッジ21の装填時に空気流通路25
内の加熱ヒータ30が挿入するヒータ挿入口48が設け
られており、蒸散通路カバー45の上面には複数の蒸散
孔49が本体ケース22の蒸散口27に対応して設けら
れている。
【0013】また、薬液容器31の芯取付口33に取り
付けられた芯取付部材35の外面には、図2に示すよう
に、外部に突出した吸液芯34を覆う円筒状のキャップ
50が配置され、このキャップ50の下端外周に設けら
れた鍔部50aが蒸散通路カバー45の押圧部47によ
って芯取付部材35に押し付けられて挾持されることに
より取り付けられている。
【0014】このような蒸散装置の薬液カートリッジ2
1では、吸液芯34を薬液容器31に芯取付部材35を
介して取り付ける際、予め芯取付部材35の芯保持部4
1の芯挿入孔40に吸液芯34を挿入するのであるが、
このときには芯保持部41の芯挿入孔40が吸液芯34
の外径よりも少し大きく形成されているので、芯保持部
41の芯挿入孔40に吸液芯34を多少隙間をもたせて
挿入させることができる。このため、吸液芯34の外径
に多少バラツキがあっても、容易に吸液芯34を芯挿入
孔40に挿入させることができる。
【0015】そして、吸液芯34が取り付けられた芯取
付部材35を薬液容器31の芯取付口33に取り付ける
際には、芯取付部材35の容器装着部42を芯取付口3
3の内面に圧入嵌合させる。すると、芯取付口33に圧
入嵌合した容器装着部42の圧入力に伴う圧縮応力が連
結リブ43を介して芯保持部41に作用し、これにより
芯保持部41が弾性変形して芯挿入孔40の内面が吸液
芯34の外面に密着する。このため、吸液芯34の外径
に多少バラツキがあっても、芯保持部41を吸液芯34
に確実に密着させることができ、輸送時などに吸液芯3
4と芯保持部41との間から薬液32が漏れるのを確実
に防ぐことができる。
【0016】また、薬液容器31の芯取付口33に芯取
付部材35を取り付ける際には、芯取付部材35を芯取
付口33に少し挿入させておくか、あるいは芯取付部材
35を蒸散通路カバー45の取付筒部46内に配置する
かし、この状態で取付筒部46の雌ねじ46aを芯取付
口33の雄ねじ33aに螺合させると、取付筒部46の
押圧部47が容器装着部42の鍔部42aを芯取付口3
3の口縁に向けて押し付けるので、特殊な工具を用いず
に、簡単かつ確実に芯取付口33に芯取付部材35を取
り付けることができる。このときには、予め芯取付部材
35の外面側に吸液芯34の外部へ突出した部分を覆う
キャップ50を配置しておけば、蒸散通路カバー45を
芯取付口33に取り付けるのと同時に、キャップ50を
取り付けることができる。このようにキャップ50を取
り付けておけば、輸送時や非使用などのときに吸液芯3
4による薬剤成分の自然蒸散を防ぐことができる。
【0017】この薬液カートリッジ21を用いて蒸散を
行なう場合には、まず、蒸散通路カバー45を一度取り
外してキャップ50を取り除いた上、再び蒸散通路カバ
ー45を取り付け、この薬液カートリッジ21を右側か
ら本体ケース22のカートリッジ装填部23内に装填す
る。すると、蒸散通路カバー45がカートリッジ装填部
23の空気流通路25内に配置されるとともに、空気流
通路25内の加熱ヒータ30が蒸散通路カバー45のヒ
ータ挿入口48から挿入して吸液芯34の上端部に取り
付けられた加熱用金属板36に接触する。この状態で、
加熱ヒータ30が発熱動作すると、加熱ヒータ30の発
熱が加熱用金属板36を介して良好に吸液芯34に伝達
され、これにより吸液芯34の上端部に浸出した薬液3
2の薬液成分が蒸散し、この蒸散した薬液成分が空気の
対流に伴って蒸散通路カバー45の蒸散孔49を通り、
本体ケース22の蒸散口27から外部に放出されること
になる。
【0018】このように、薬液32の薬液成分が蒸散す
るときには、本体ケース22の空気流通路25内に蒸散
通路カバー45が配置されているので、蒸散した薬液成
分は空気流通路25の内面に付着することがなく、蒸散
通路カバー45の内面に付着するので、薬液カートリッ
ジ21を異なる薬液が収容された別の薬液カートリッジ
と交換しても、前回使用した薬液成分と今回使用する薬
液成分とが混ざり合うことがなく、これに伴う異臭の発
生を防ぐことができる。
【0019】なお、上記第1実施例では、輸送時などに
薬液容器31の外部に突出した薬液芯34を円筒状のキ
ャップ50で覆うようにしたが、これに限らず、例えば
図4および図5に示すように、シート状のキャップ材5
1を用いても良い。この場合には、図4(a)に示すよ
うに、シート状のキャップ材51を薬液芯34の前方
(同図では上方)に配置し、このキャップ材51を図4
(b)および図4(c)に示すように薬液芯34の先端
部に被せることにより、キャップ52を形成し、この状
態で図5に示すように蒸散通路カバー45を薬液容器3
1の芯取付口33の外周面に装着することにより、蒸散
通路カバー45の押圧部47でキャップ52の基端の鍔
状部分52aを芯取付33に押し付けるようにすれば良
い。
【0020】次に、図6および図7を参照して、この発
明を適用した蒸散装置の第2実施例について説明する。
この蒸散装置は、図6に示すように、装置本体60と、
この装置本体60に着脱自在に装着される薬液カートリ
ッジ61とを備えている。装置本体60は本体ケース6
2を有している。本体ケース62の上面には蒸散口63
が設けられ、下面には薬液カートリッジ61が挿入する
カートリッジ挿入口64が設けられている。また、本体
ケース60の内部には、薬液カートリッジ61が装填さ
れるカートリッジ装填部65がカートリッジ挿入口64
に対応して設けられている。カートリッジ装填部65の
上部には、円筒状の取付部66が蒸散口63に対応して
設けられている。取付部66の内周面には雌ねじ66a
が設けられており、取付部66の上端部には中央に芯挿
通孔67を有する円板状の加熱ヒータ68が設けられて
いる。
【0021】薬液カートリッジ61は、図6に示すよう
に、芳香剤などの薬液70が収容された断面円形状の薬
液容器71を有している。薬液容器71の上端面には円
筒状の芯取付口72が設けられている。芯取付口72に
は、芯取付部材73を介して吸液芯74が取り付けられ
ている。吸液芯74は、多孔質セラミックや素焼きカー
ボンファイバなどからなり、垂直な状態で、下端部が薬
液容器71内の底部付近に位置し、上端部が薬液容器7
1の外部に突出して配置され、この突出した上端部に薬
液容器71内の薬液70が浸出するようになっている。
【0022】芯取付部材73は、図7(a)に示すよう
に、ゴムなどの弾性材料からなる芯保持部75と、芯取
付口72に取り付けられかつ中心に芯保持部75が装着
される装着孔76が形成された容器装着部77とからな
っている。芯保持部75はほぼ逆円錐形状に形成されて
おり、その中心には吸液芯74の外径よりも少し大きい
孔径の芯挿入孔78が形成されている。この芯保持部7
5の上面は緩やかな円弧面に形成され、その上部外周面
にはほぼ垂直な面を有する嵌着部79が形成されてい
る。容器装着部77は芯保持部75よりも硬質の材料か
らなっており、その外周部には芯取付口72の口縁に嵌
着するリング状の凹溝80が形成されている。容器装着
部77の装着孔76は、芯保持部75の逆円錐面とほぼ
同じテーパ面と、このテーパ面の上端部に形成されて芯
保持部75の嵌着部79が圧入されて嵌着する座ぐり部
とからなっている。
【0023】また、薬液容器71の芯取付口72には、
図7(b)および図7(c)に示すように、その上方に
突出した吸液芯74を覆うキャップ81が着脱可能に取
り付けられるようになっている。すなわち、キャップ8
1は、上方に突出した吸液芯74が遊挿する小径筒部8
2と、芯取付口72に装着する大径筒部83とからな
り、大径筒部83の内面に雌ねじ83aが設けられ、こ
の雌ねじ83aが芯取付口72の外周面に設けられた雄
ねじ72aに螺合するようになっている。
【0024】このような蒸散装置の薬液カートリッジ6
1では、吸液芯74を薬液容器71に芯取付部材73を
介して取り付ける際、予め芯取付部材73の芯保持部7
5の芯挿入孔78に吸液芯74を挿入するのであるが、
このときには芯保持部75の芯挿入孔78が吸液芯74
の外径よりも少し大きく形成されているので、第1実施
例と同様、芯保持部75の芯挿入孔78に吸液芯74を
多少隙間をもたせて挿入させることができる。このた
め、吸液芯74の外径に多少バラツキがあっても、容易
に吸液芯74を芯挿入孔78に挿入させることができ
る。
【0025】そして、吸液芯74が取り付けられた芯取
付部材73を薬液容器71の芯取付口72に取り付ける
際には、芯取付部材73の容器装着部77の凹溝80を
芯取付口72の口縁に嵌着させることにより、容器装着
部77を芯取付口72に取り付け、この後、吸液芯74
が取り付けられた芯保持部75を容器装着部77の装着
孔76に圧入し、芯保持部75の嵌着部79を装着孔7
6の座ぐり部に圧着させる。すると、芯保持部75は容
器装着部77の装着孔76によって弾性変形されるの
で、芯挿入孔78の内面が吸液芯74の外面に密着す
る。このため、吸液芯74の外径に多少バラツキがあっ
ても、芯保持部75を吸液芯74に確実に密着させるこ
とができ、輸送時などに吸液芯74と芯保持部75との
間から薬液70が漏れるのを確実に防ぐことができる。
【0026】また、薬液容器71の芯取付口72に芯取
付部材73を取り付ける際には、図7(a)に示すよう
に、予め芯取付部材73の容器装着部77を芯取付口7
2の口縁に取り付け、この容器装着部77の装着孔76
に吸液芯74が取り付けられた芯保持部75を挿入配置
する。この後、図7(b)に示すように、キャップ81
の小径筒部82内に吸液芯74の上端部を遊挿させると
ともに、大径筒部83を芯取付口72に配置し、この状
態でキャップ81を回して大径筒部83の雌ねじ83a
と芯取付口72の雄ねじ72aとを螺合させる。する
と、図7(c)に示すように、大径筒部83の内部上面
が芯保持部75の上面を押圧するので、第1実施例と同
様、特殊な工具を用いずに、簡単かつ確実に芯保持部7
5を弾性変形させて芯保持部75の嵌着部79を装着孔
76の座ぐり部に嵌着させることができる。このように
キャップ81を取り付ければ、輸送時や非使用などのと
きに吸液芯74による薬剤成分の自然蒸散を防ぐことが
できる。
【0027】この薬液カートリッジ61を用いて蒸散を
行なう場合には、薬液容器71の芯取付口72からキャ
ップ81を取り外し、この後、薬液カートリッジ61を
本体ケース62の下面のカートリッジ挿入口63からカ
ートリッジ装填部65内に挿入し、この状態で薬液カー
トリッジ61を回して芯取付口72の雄ねじ72aをカ
ートリッジ装填部65の取付部66の雌ねじ66aに螺
着させる。すると、薬液カートリッジ61がカートリッ
ジ装填部65内に装着され、吸液芯74の上端部が加熱
ヒータ68の芯挿通孔67に挿入して本体ケース60の
蒸散口63の真下に対応する。この状態で、加熱ヒータ
68が発熱動作すると、加熱ヒータ68の発熱により吸
液芯34の上端部が加熱され、これにより吸液芯34の
上端部に浸出した薬液70の薬液成分が蒸散され、この
蒸散した薬液成分が空気の対流に伴って蒸散口63から
外部に放出されることになる。
【0028】なお、上記第2実施例では、容器装着部7
7の装着孔76の上部に座ぐり部を設け、この座ぐり部
に芯保持部75の上部の嵌着部79を圧入により嵌着さ
せるようにしたが、これに限らず、例えば図8に示すよ
うに、容器装着部77の装着孔76のテーパ面の中間に
環状の突起85を設け、この突起85を芯保持部75の
周面に食い込ませて嵌着させるようにしても良い。ま
た、上記第2実施例では、容器装着部77の凹溝80を
芯取付口72の口縁に嵌着させることにより、容器装着
部77を芯取付口72に取り付けているが、これに限ら
ず、例えば図9に示すように、容器装着部77を芯取付
口72の口縁に一体に形成しても良い。このようにすれ
ば、部品点数を削減することができ、組立て作業の向上
を図ることができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、弾性を有する芯保持部の芯挿入孔の孔径が
吸液芯の外径よりも大きく形成されているので、芯取付
部材の芯保持部の芯挿入孔に吸液芯を多少の隙間をもっ
て挿入させることができ、このため吸液芯の外径に多少
バラツキがあっても、容易に吸液芯を芯挿入孔に挿入さ
せることができる。また、芯取付部材の容器装着部を薬
液容器の芯取付口の内面に圧入嵌合させると、芯保持部
と容器装着部との間が閉塞部で閉塞された状態で、芯取
付口に圧入嵌合した容器装着部の圧入力に伴う圧縮応力
が連結リブを介して芯保持部に作用するので、芯保持部
を弾性変形させて吸液芯に密着させることができる。し
たがって、吸液芯の外径に多少バラツキがあっても、芯
取付部材に確実に密着させることができ、輸送時などに
薬液が漏れるのを確実に防ぐことができる。
【0030】請求項4記載の発明によれば、弾性を有す
る芯保持部の芯挿入孔の孔径が吸液芯の外径よりも大き
く形成されているので、芯取付部材の芯保持部の芯挿入
孔に吸液芯を多少の隙間をもって挿入させることがで
き、このため吸液芯の外径に多少バラツキがあっても、
容易に吸液芯を芯挿入孔に挿入させることができる。ま
た、芯取付部材の容器装着部を芯取付口に取り付け、こ
の容器装着部の装着孔に吸液芯が芯挿入孔に挿入された
芯保持部を圧入嵌合させると、容器装着部の装着孔によ
って芯保持部が弾性変形するので、芯保持部を吸液芯に
密着させることができる。したがって、吸液芯の外径に
多少バラツキがあっても、芯取付部材に確実に密着させ
ることができ、輸送時などに薬液が漏れるのを確実に防
ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の蒸散装置の第1実施例を示す断面
図。
【図2】図1の蒸散装置の輸送時における薬液カートリ
ッジの断面図。
【図3】図1の芯取付部材を示し、(a)はその一部を
破断した正面図、(b)はその底面図。
【図4】キャップの変形例を示し、(a)〜(c)はそ
のキャップの装着過程を示す図。
【図5】図4のキャップの取付状態を示す断面図。
【図6】この発明の蒸散装置の第2実施例を示す断面
図。
【図7】(a)〜(c)は図6の薬液容器に芯取付部材
を介して薬液芯を取り付ける過程を示す各断面図。
【図8】芯取付部材の容器装着部の装着孔と芯保持部と
の取付構造の変形例を示す要部拡大断面図。
【図9】芯取付部材の変形例を示す断面図。
【図10】従来の蒸散装置の薬液カートリッジを示す断
面図。
【符号の説明】
20、60 装置本体 21、61 薬液カートリッジ 30、68 加熱ヒータ 31、71 薬液容器 32、70 薬液 33、72 芯取付口 34、74 薬液芯 35、73 芯取付部材 40、78 芯挿入孔 41、75 芯保持部 42、77 容器装着部 43 連結リブ 44 閉塞部 45 蒸散通路カバー 50、52、81 キャップ 76 装着孔

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬液容器の芯取付口に芯取付部材によっ
    て取り付けられた吸液芯により前記薬液容器内に収容さ
    れた薬液が外部に浸出する薬液カートリッジを装置本体
    に装填し、発熱部の発熱により前記吸液芯から薬液成分
    を蒸散させる蒸散装置の薬液カートリッジにおいて、 前記芯取付部材は、前記吸液芯の外径よりも大きい孔径
    の芯挿入孔が形成された弾性を有する芯保持部と、前記
    芯取付口の内面に圧入嵌合する容器装着部と、前記芯取
    付口に圧入嵌合した前記容器装着部の圧入力に伴う圧縮
    応力を前記芯保持部に作用させる連結リブと、前記芯保
    持部と前記容器装着部との間を閉塞する閉塞部とが一体
    に形成されていることを特徴とする蒸散装置の薬液カー
    トリッジ。
  2. 【請求項2】 前記芯取付口の外周部には、前記芯取付
    部材を前記芯取付口の内面に嵌着させるための蒸散通路
    カバーが装着されていることを特徴とする請求項1記載
    の蒸散装置の薬液カートリッジ。
  3. 【請求項3】 前記蒸散通路カバーは、前記芯取付部材
    から外部に突出した前記吸液芯を覆うキャップを着脱可
    能に取り付けることを特徴とする請求項2記載の蒸散装
    置の薬液カートリッジ。
  4. 【請求項4】 薬液容器の芯取付口に芯取付部材によっ
    て取り付けられた吸液芯により前記薬液容器内に収容さ
    れた薬液が外部に浸出する薬液カートリッジを装置本体
    に装填し、発熱部の発熱により前記吸液芯から薬液成分
    を蒸散させる蒸散装置の薬液カートリッジにおいて、 前記芯取付部材は、前記吸液芯の外径よりも大きい孔径
    の芯挿入孔が形成された弾性を有する芯保持部と、前記
    芯取付口に取り付けられかつ中心に前記芯保持部が装着
    される装着孔が形成された容器装着部とからなり、 前記吸液芯が前記芯挿入孔に挿入された前記芯保持部を
    前記容器装着部の前記装着孔に嵌着させることにより、
    前記容器装着部が前記芯保持部を弾性変形させて前記吸
    液芯に密着させることを特徴とする蒸散装置の薬液カー
    トリッジ。
  5. 【請求項5】 前記容器装着部は前記芯取付口に一体に
    設けられていることを特徴とする請求項4記載の蒸散装
    置の薬液カートリッジ。
  6. 【請求項6】 前記芯取付口の外周部には、前記芯取付
    部材から外部に突出した前記吸液芯を覆い、かつ前記芯
    保持部を前記容器装着部の装着孔に嵌着させるキャップ
    が着脱可能に取り付けられていることを特徴とする請求
    項4または5記載の蒸散装置の薬液カートリッジ。
JP6099108A 1994-04-14 1994-04-14 蒸散装置の薬液カートリッジ Pending JPH07275335A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009232915A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Dainippon Jochugiku Co Ltd 水性消臭剤組成物の加熱蒸散方法
JP2018507726A (ja) * 2015-02-24 2018-03-22 プロデュイ・ベルジェProduits Berger 芳香剤の触媒拡散のための装置

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