JPH07275302A - 診療台の髪受けカバー - Google Patents

診療台の髪受けカバー

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Publication number
JPH07275302A
JPH07275302A JP6075133A JP7513394A JPH07275302A JP H07275302 A JPH07275302 A JP H07275302A JP 6075133 A JP6075133 A JP 6075133A JP 7513394 A JP7513394 A JP 7513394A JP H07275302 A JPH07275302 A JP H07275302A
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JP
Japan
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hair
headrest
backrest
cover
covering
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Application number
JP6075133A
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English (en)
Inventor
Mitsuru Higashida
満 東田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HOUYUU KOEKI KK
J Morita Manufaturing Corp
Original Assignee
HOUYUU KOEKI KK
J Morita Manufaturing Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低コストで容易に着脱可能で、患者の頭髪の
垂下を確実に防止する。 【構成】 髪受けカバー21の係止部24が有する開口
部25から診療台31のヘッドレスト33を挿入するこ
とによって髪受けカバー21が装着される。カバー本体
22は、ヘッドレスト33の表面とバックレスト32の
少なくとも一部表面とを覆う大きさに選ばれ、芯材23
はカバー本体22の周縁部であって、左右周縁部および
上方の周縁部に設けられる。水平状態のバックレスト3
2とヘッドレスト33に装着された髪受けカバー21上
に患者43が横臥すると、患者43の両肩および頭部の
3点とバックレスト32およびヘッドレスト33の表面
とによってカバー本体22が係着される。このとき、カ
バー本体22の芯材23が設けられた周縁部が持ち上が
り、該カバー本体22は芯材23によって持ち上がった
状態で保持される。したがって、患者43の頭髪の垂下
が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば歯科用の診療
台のヘッドレスト周辺から患者の頭髪が垂下するのを防
止するための診療台の髪受けカバーに関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば歯科用の診療台は、バックレス
トと、該バックレストの上方に設けられるヘッドレスト
とを含む。ヘッドレストは、バックレストに仰向けに横
臥した患者の頭部を支持するものであり、たとえば、頭
部を傾動できるように傾動装置を具備している。
【0003】本体に取付けられるバックレストをほぼ水
平状態として、前記診療台に長髪の患者が横臥した場合
には、その頭をヘッドレストに載せると、頭髪がヘッド
レストの外側へ、あるいはヘッドレストとバックレスト
との間から逸脱して、下方に垂下することとなる。この
ように頭髪が垂下すると、ヘッドレストの下方やバック
レストの側面部に頭髪が接触することになる。このた
め、治療作業の支障となり、また垂下した頭髪が術者の
手や足に触れると不潔になる場合もある。また、頭髪が
ヘッドレストの傾動機構や治療器具の可動部分に絡付い
たりする可能性もある。このような問題を解消するため
に、髪受けカバーが提案されている。
【0004】図9は、本件出願人が実開平4−1362
19として提案した従来の髪受けカバー1を診療台5に
装着した状態を示す平面図である。診療台5は、バック
レスト2と、該バックレスト2の一方側に傾動係止機構
4によって取付けられるヘッドレスト3とを含む。たと
えば、バックレスト2の側面部には、ハンドピースおよ
びバキュームシリンジなどの複数の治療器具6が設けら
れ、該治療器具6を用いて、診療台5に仰向けに横臥し
た患者に対する歯科治療が施される。
【0005】患者の頭髪が前記治療器具6に接触するの
を防ぐための髪受けカバー1は、ヘッドレスト3とバッ
クレスト2との間に張り渡されており、ヘッドレスト3
とバックレスト2との間隙を被覆している。髪受けカバ
ー1は、該髪受けカバー1のバックレスト2側に付設さ
れた複数の面ファスナ7と、バックレスト2のたとえば
バックレストカバーに付設された複数の面ファスナとに
よって、バックレスト2に固定され、また髪受けカバー
1のヘッドレスト3側に付設された複数の面ファスナ8
と、ヘッドレスト3のたとえばヘッドレストカバーに付
設された複数の面ファスナとによって、ヘッドレスト3
に固定される。
【0006】図10は、従来の他の髪受けカバー11を
診療台5に装着した状態を示す平面図である。また、図
11はその斜視図である。髪受けカバー11は、前述し
たのと同様にヘッドレスト3とバックレスト2との間に
張り渡されており、ヘッドレスト3とバックレスト2と
の間隙を被覆している。該髪受けカバー11の一方の端
部13aは、ヘッドレスト3が汚れるのを防ぐために当
該ヘッドレスト3に装着されるヘッドレストカバー12
に縫合されている。ヘッドレストカバー12は、ヘッド
レスト3を、その上面を覆うように包込み、ヘッドレス
ト3の裏面で折返された周縁部12aに、たとえばゴム
紐が挿通されて固定されている。
【0007】髪受けカバー11の前記端部13aに対向
する他方の端部13bは、バックレスト2を横切るよう
に張設されている。すなわち、髪受けカバー11の2つ
の前記端部13a,13bとは異なる互いに対向する端
部13c,13dには、それぞれ紐状の縁芯材14が取
付けられており、該縁芯材14の一方端部14aはヘッ
ドレストカバー12に固定され、他方端部14bはバッ
クレスト2の側面に取付けられた筒管15に挿通され、
着脱可能な状態で係止されている。したがって、前記筒
管15から出ている縁芯材14をともに引張ることによ
って、髪受けカバー11がバックレスト2を横切るよう
に張設される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】また、髪受けカバー1
は、布または紙などの可燃性のシート状体から成り、自
己支持性を有さない。このため、図9で示される従来技
術では、患者の頭髪が垂下がらないよう髪受けカバー1
を張設するために、髪受けカバー1とバックレスト2お
よびヘッドレスト3とを面ファスナ7,8で固定してい
る。したがって髪受けカバー1を確実に固定するために
は、図示されるように面ファスナ7,8を複数設けなけ
ればならない。あるいは、髪受けカバー1のバックレス
ト2側およびヘッドレスト3側のほぼ全面に面ファスナ
7,8を設けなければならない。このため、コストが嵩
んでしまうという問題がある。さらに、髪受けカバー1
を装着するには、バックレスト2およびヘッドレスト3
側に付設された面ファスナと、髪受けカバー1側に付設
された面ファスナ7,8とを位置合わせしなければなら
ず、装着に時間がかかる。
【0009】図10および図11で示される従来技術で
は、髪受けカバー11をヘッドレストカバー12に縫合
しなければならない。また、側面14c,14dに取付
けられた縁芯材14の一方端部14aを、ヘッドレスト
カバー12に固定しなければならない。このため、髪受
けカバー11の作成に手間がかかる。また、髪受けカバ
ー11の着脱にも時間がかかる。さらにまたこの従来技
術の場合、筒管15から出ている縁芯材14の端部14
bを引張ることによって該髪受けカバー11の周縁部を
上方に持上げるように張設することが可能であるけれど
も、縁芯材14が挿通する筒管15をバックレスト12
に取付けなければならず、該筒管15を取付けていない
バックレストには髪受けカバーを装着できないという問
題もある。
【0010】本発明の目的は、簡単な構成で容易に着脱
可能であり、患者の頭髪の垂下を確実に防止することが
できる診療台の髪受けカバーを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、バックレスト
と、該バックレストの上方に取付けられるヘッドレスト
とを含む診療台に装着される髪受けカバーであって、前
記ヘッドレスト表面とバックレストの少なくとも一部表
面とを覆うシート状のカバー本体と、前記カバー本体の
上方裏面に取付けられて、下方側に向かって開口してい
る開口部を有し、前記ヘッドレストに係止される係止部
と、前記カバー本体の左右周縁部および上方の周縁部に
亘って設けられる弾性を有する芯材とを備える診療台の
髪受けカバーである。
【0012】また本発明は、前記係止部は、袋状である
ことを特徴とする。
【0013】さらにまた本発明は、少なくとも前記カバ
ー本体に抗菌または/および消臭処理が施されているこ
とを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明に従えば、診療台の髪受けカバーは、カ
バー本体と、係止部と、芯材とを備える。診療台は、た
とえば歯科治療時に患者が横臥するものであり、少なく
とも、バックレストと、ヘッドレストとを含む。患者の
頭部を載置し、保持するためのヘッドレストは、前記バ
ックレストの一方側である上方に取付けられる。
【0015】前記髪受けカバーのカバー本体の上方裏面
に取付けられる係止部を前記ヘッドレストに係止するこ
とによって、当該髪受けカバーが診療台に装着される。
前記係止部は、カバー本体の上方に取付けられ、下方
側、すなわちバックレスト側に向かって開口部を有し、
診療台のヘッドレストを開口部から係止部に挿入するこ
とによって髪受けカバーが装着される。また好ましく
は、前記係止部は袋状である。シート状のカバー本体
は、ヘッドレスト表面と、バックレストの少なくとも一
部表面とを覆い、該カバー本体の左右周縁部および上方
の周縁部に亘って弾性を有する芯材が設けられる。この
ような髪受けカバーを装着した診療台上に患者が横臥す
ると、バックレストおよび断面凹状のヘッドレストの表
面と患者の両肩および頭部の3点によって髪受けカバー
の周縁部が持上がるように係着される。
【0016】前記髪受けカバーは、係止部をヘッドレス
トに係止する、すなわち前記開口部からヘッドレストを
挿入するだけで装着が可能であり、従来技術のように面
ファスナを取付けた場合や、ヘッドレストに縫合し、筒
管に縁芯材を挿通する場合と比較すると、着脱が非常に
容易である。このため、着脱にかかる時間が短縮され
る。また、係止部の構造が簡単であり、髪受けカバーを
低コストで作成することができる。
【0017】前記ヘッドレストは、その表面の中央部が
両端部よりも低くなるよう断面凹状に湾曲した形状とな
っている。このため、診療台の本体に取付けられるバッ
クレストをほぼ水平状態として、該診療台上に患者が横
臥し、ヘッドレストに患者が頭部を載置すると、カバー
本体の弾性を有する芯材が設けられた周縁部が持上が
る。カバー本体は弾性を有する芯材によって支持される
ので、持上がった状態で保持され、患者の頭髪は患者の
体軸に近接する方向に集まり、ヘッドレストやバックレ
ストの側面付近から垂下することが防止される。したが
って、たとえばヘッドレストの下方やバックレストの側
面に設けられる治療器具に患者の頭髪が接触することが
なくなり、治療作業が円滑に行える。また、接触した頭
髪による衛生上の不都合は生じない。さらに、患者の頭
髪が治療器具およびヘッドレストの傾動係止機構などの
可動部分に絡付いたりすることがなくなり、安全性が向
上する。
【0018】また好ましくは、少なくとも前記カバー本
体に抗菌処理が施される。抗菌処理としては、たとえば
熱可塑性樹脂で実現されるカバー本体に、たとえば銀や
銅などの抗菌性金属イオンを担持するゼオライト微粒子
などの抗菌材を混入させる方法が用いられ、抗菌材を混
入した熱可塑性樹脂を所望の形状に加工することによっ
て前記カバー本体が作成される。カバー本体に抗菌処理
を施すことによって、細菌の付着や増殖を抑制すること
ができる。髪受けカバーは、歯科に限らず耳鼻科や眼科
などの医療用の衛生管理の厳しい環境で用いられるの
で、前述したように抗菌処理を施すことによって、より
清潔となり、好ましい。
【0019】
【実施例】図1は、本発明の一実施例である髪受けカバ
ー21を示す背面図であり、図2はその正面図であり、
図3はその側面図であり、図4はその平面図である。ま
た、図5は本発明の他の実施例である髪受けカバー51
を示す斜視図である。さらに、図6は前記髪受けカバー
21を装着した診療台31を示す側面図であり、図7は
その平面図であり、図8はその正面図である。髪受けカ
バー21は、カバー本体22と、芯材23と、係止部2
4とを備える。カバー本体22の一端に取付けられる係
止部24は、カバー本体22の上方裏面に開口部25を
有した袋状であり、該開口部25から後述する診療台3
1のヘッドレスト33を挿入して、該髪受けカバー21
が診療台31に装着される。
【0020】前記カバー本体22は、たとえばポリエチ
レンまたは塩化ビニルなどで実現される熱可塑性樹脂か
ら成るシート状体であり、その表面22aとは反対側の
裏面22bの一端に前記係止部24が取付けられる。本
実施例の係止部24は、前記カバー本体22と同様な材
料から成り、前記開口部25を開けてカバー本体22
に、たとえば熱融着によって接着されている。
【0021】係止部24は、診療台31に髪受けカバー
21を係止できる構造を有していればよく、本実施例の
ように開口部25を有する袋状に限るものではない。な
お、袋状にすることによって、前記開口部25からヘッ
ドレスト33を挿入するだけで髪受けカバー21を装着
することができ、髪受けカバー21の着脱が容易とな
る。
【0022】前記カバー本体22は、診療台31のヘッ
ドレスト33の表面と、バックレスト32の少なくとも
一部表面とを覆う大きさに選ばれる。芯材23は、弾性
および自己支持性を有し、軸線方向に伸縮しない索条か
ら成り、たとえばポリエチレン、ポリプロピレンなどか
ら成る。該芯材23は、カバー本体22の裏面の周縁部
において、カバー本体22の下方側に開口部を形成する
ように、すなわち診療台31に装着したときにバックレ
スト32を横断しない部分のカバー本体22の左右周縁
部および上方周縁部に亘って設けられ、たとえばカバー
本体22と熱融着によって接着されている。
【0023】診療台31は、たとえば歯科用の診療台で
あり、該診療台31は、バックレスト32、ヘッドレス
ト33、傾動係止機構34、座席シート35、昇降台3
6、ベースンポール38、アームレスト39、治療器具
40、テーブル41およびフートコントローラ42を備
える。
【0024】座席シート35は、昇降台36によって床
37に固定され、座席シート35には傾動自在にバック
レスト32が取付けられ、さらにバックレスト32には
傾動係止機構34によってヘッドレスト33が取付けら
れる。前記昇降台36は、座席シート35の床37から
の高さを調節できるよう、その支持高さを自由に変える
ことができる。
【0025】前記髪受けカバー21は、図示されるよう
に係止部24の開口部25からヘッドレスト33が挿入
されて診療台31に装着される。髪受けカバー21が装
着されたバックレスト32、ヘッドレスト33および座
席シート35上に、バックレスト32をほぼ水平状態と
して、患者43を仰向けに横臥させて、該患者43に対
して一方側面側から術者44が治療を施す。
【0026】術者44は、たとえば椅子45に腰掛け、
バックレスト32の一方の側面に取付けられた複数の治
療器具40を用いて治療を施す。この際、術者44はフ
ートコントローラ42を操作して、治療器具40の動作
を制御する。治療器具40としては、たとえばハンドピ
ース、スリウェイシリンジおよびバキュームシリンジな
どが設けられ、これらの器具40は、それぞれ診療台3
1に内設された滑車に巻付けられたホースの先端部に設
けられている。使用しない場合には、前記滑車にホース
が巻付けられ、器具40がバックレスト32の側面に収
納されており、使用する場合には、ホースが延びて器具
40が取出される。
【0027】また、バックレスト32の一方側面には、
テーブル41がバックレスト32からの支持アーム41
aによって設けられており、治療時に必要な器具や薬品
などが載置される。バックレスト32の前記一方側面と
は反対の他方側面には、たとえばベースンポール38が
設けられている。アームレスト39は、たとえば図示さ
れるように座席シート35の一方側面に設けられ、たと
えば患者43の診療台31への乗降を補助する。
【0028】本実施例の髪受けカバー21は、袋状の係
止部24の開口部25からヘッドレスト33を挿入する
だけで、該髪受けカバー21を装着することができる。
従来技術の面ファスナを設けた場合や、ヘッドレストカ
バーに縫合し、縁芯材を筒管に挿通する場合と比較する
と、着脱が非常に容易であり、着脱にかかる時間が短縮
される。また、係止するための構造が簡単であり、係止
部24の構造も簡単であるので、髪受けカバー21を低
コストで作成することができる。
【0029】また、図5に示す本発明の他の実施例であ
る髪受けカバー51は、前記髪受けカバー21のカバー
本体22の中央部に2本のタック50,52を入れたも
のであり、一方のタック50は、カバー本体22の上方
から中央部に亘って形成され、他方のタック52は、カ
バー本体22のほぼ中央部において前記タック50と垂
直な左右方向に亘って形成される。前記一方のタック5
0を入れることにより、該髪受けカバー51の上部は、
ヘッドレスト33の凹状湾曲表面に沿って凹状になるよ
う形成され、該髪受けカバー51をヘッドレスト33に
係止した際、確実にカバー本体22の周縁部を上方へ持
ち上げることができ、前記他方のタック52を入れるこ
とにより、カバー本体22の周縁部の終端部付近53
a,53bが持ち上がり過ぎ、めくれ上がることを防
ぎ、バックレスト32に沿うようにすることができる。
【0030】前記ヘッドレスト33の形状は、その中央
部が両端部よりも低くなるように断面凹状に湾曲したも
のとなっている。したがって、髪受けカバー21,51
を装着し、患者が横臥すると、患者43の両肩部および
頭部の3点で、バックレスト32およびヘッドレスト3
3の表面にカバー本体22が係着される。このとき、図
8に示すようにヘッドレスト33とバックレスト32と
の間に亘って、カバー本体22の芯材23が取付けられ
たカバー本体22の左右の周縁付近が持ち上がった状態
で保持される。このため、患者43の頭髪は該患者43
の体軸方向に近接するように集まり、ヘッドレスト33
やバックレスト32の側面付近から垂下することが防止
される。
【0031】したがって、治療器具40に頭髪が接触
し、術者44の治療作業の支障となることはない。ま
た、接触した頭髪による不快感をまねくおそれもなく、
また衛生上の不都合がなくなる。さらに、頭髪が治療器
具40および傾動係止機構34などの可動部分に絡付い
たりすることもなくなり、安全性が向上する。以上のよ
うに本実施例によれば、簡単な構成で容易に着脱するこ
とができ、患者43の頭髪の垂下を確実に防止すること
ができる。
【0032】なお、本実施例のカバー本体22および係
止部24として用いた樹脂材料中に、抗菌材を混入させ
て細菌の増殖を抑制することが可能である。抗菌材とし
ては、たとえば銀や銅などの抗菌性金属イオンを担持す
るゼオライト微粒子などであり、たとえばポリエチレン
中に混入させてカバー本体22および係止部24を作成
することによって抗菌処理が施される。このような抗菌
処理を施すことによって、付着した感染菌の増殖を防ぐ
ことができる。また、消臭材を、たとえばポリエチレン
中に混入させてカバー本体22および係止部24を作成
することによって消臭処理が施され、においを消すこと
も可能である。消臭材としては、たとえば水に難溶性の
固体酸であり、大きな酸性度を有し、アンモニア、アミ
ン系の塩基性悪臭物質を含む塩基性物質を吸着する性質
を持つ消臭材、たとえば商標名アンフラーム・マルなど
の消臭材が利用できる。
【0033】またこのような髪受けカバー21は着脱が
容易であり、簡単に作成できることから、患者毎に取換
えて使用することも可能である。さらに本実施例では、
歯科用の治療台31に用いる例を説明したけれども、歯
科用に限らず、たとえば耳鼻科、眼科などの他の医療用
の診療台においても用いることが可能である。
【0034】実施例では座席シート35とバックレスト
32とが別体となっている例を示したけれども、座席シ
ート35とバックレスト32とがベッド状に一体となっ
て形成され、そのバックレスト32にヘッドレスト33
が取付けられている診療台に前記髪受けカバー21,5
1を装着する例も本発明の範囲に属するものである。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、髪受けカ
バーの係止部を診療台のヘッドレストに係止することに
よって髪受けカバーが装着され、前記係止部は、カバー
本体の上方裏面に開口部を有し、前記開口部からヘッド
レストを係止部に挿入することによって髪受けカバーが
係止される。また、好ましくは前記係止部は袋状であ
る。バックレストをほぼ水平状態として、装着した髪受
けカバー上に患者が横臥すると、髪受けカバーのカバー
本体の周縁部が持ち上がり、該周縁部に設けられた芯材
によってシート状の該カバー本体が持ち上がった状態で
保持され、患者の頭髪が該患者の体軸方向に近接する方
向に集まる。
【0036】したがって、患者の頭髪がヘッドレストや
バックレストの側面付近から下方に垂下することが防止
される。このため、ヘッドレストの下部やバックレスト
の側面に設けられる治療器具に患者の頭髪が接触するこ
とがなくなり、治療作業が円滑に行える。また、頭髪が
接触することによる衛生上の不都合が低減する。さら
に、患者の頭髪が治療器具および診療台の傾動係止機構
などの可動部分に絡付いたりすることがなくなり、安全
性が向上する。またさらに髪受けカバーの着脱が容易で
あり、着脱にかかる時間が短縮される。また構造が簡単
であり、低コストで作成することができる。
【0037】また好ましくは、髪受けカバーの少なくと
も前記カバー本体には抗菌または/および消臭処理が施
される。したがって、細菌の増殖が防止されて、髪のに
おいを消す消臭効果もあり、より清潔となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である髪受けカバー21を示
す背面図である。
【図2】前記髪受けカバー21を示す正面図である。
【図3】前記髪受けカバー21を示す側面図である。
【図4】前記髪受けカバー21を示す平面図である。
【図5】本発明の他の実施例である髪受けカバー51を
示す斜視図である。
【図6】前記髪受けカバー21を装着した診療台31を
示す側面図である。
【図7】前記診療台31を示す平面図である。
【図8】前記診療台31を示す正面図である。
【図9】従来の髪受けカバー1を診療台5に装着した状
態を示す平面図である。
【図10】従来の他の髪受けカバー11を診療台5に装
着した状態を示す平面図である。
【図11】前記髪受けカバー11を診療台5に装着した
状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
21,51 髪受けカバー 22 カバー本体 23 芯材 24 係止部 25 開口部 31 診療台 32 バックレスト 33 ヘッドレスト 34 傾動係止機構 35 座席シート 50,52 タック

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バックレストと、該バックレストの上方
    に取付けられるヘッドレストとを含む診療台に装着され
    る髪受けカバーであって、 前記ヘッドレスト表面とバックレストの少なくとも一部
    表面とを覆うシート状のカバー本体と、 前記カバー本体の上方裏面に取付けられて、下方側に向
    かって開口している開口部を有し、前記ヘッドレストに
    係止される係止部と、 前記カバー本体の左右周縁部および上方の周縁部に亘っ
    て設けられる弾性を有する芯材とを備える診療台の髪受
    けカバー。
  2. 【請求項2】 前記係止部は、袋状であることを特徴と
    する請求項1記載の診療台の髪受けカバー。
  3. 【請求項3】 少なくとも前記カバー本体に抗菌または
    /および消臭処理が施されていることを特徴とする請求
    項1記載の診療台の髪受けカバー。
JP6075133A 1994-04-13 1994-04-13 診療台の髪受けカバー Pending JPH07275302A (ja)

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JP6075133A JPH07275302A (ja) 1994-04-13 1994-04-13 診療台の髪受けカバー

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5730497A (en) * 1996-02-19 1998-03-24 J. Morita Manufacturing Corporation Medical treatment table
CN107184356A (zh) * 2017-06-26 2017-09-22 新生医疗美容有限公司 一种智能化植发用可调控手术床

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