JPH07274A - 酒燗器 - Google Patents

酒燗器

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JPH07274A
JPH07274A JP16621293A JP16621293A JPH07274A JP H07274 A JPH07274 A JP H07274A JP 16621293 A JP16621293 A JP 16621293A JP 16621293 A JP16621293 A JP 16621293A JP H07274 A JPH07274 A JP H07274A
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sake
tank
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liquor container
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Izumi Morimoto
泉 森元
Masabumi Minami
正文 南
Masayuki Takemoto
昌之 武本
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KYOEI HATSUJO KOGYO KK
Toppan Inc
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KYOEI HATSUJO KOGYO KK
Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 タンク3に貯留される酒を加熱する手段4
と、そのタンク3に開閉バルブ7を介し接続される酒流
出口60とを備える。そのタンク3の下部に配管21を
介し接続されると共にタンク3よりも上方に位置する酒
容器接続室22に、接続手段25により酒容器101の
注出口102を下向きとしてシール手段を介し接続す
る。そのタンク3の上部を大気中に連通させる圧力開放
手段8、73、75と、酒容器接続室22に大気を導入
する大気導入手段73、75とを備える。 【効果】 酒容器からタンクに酒を注入する際に酒が零
れてしまうのを防止でき、酒が劣化するのを防止でき、
酒容器からタンクへの酒を注入を円滑に行って酒器への
酒の採取時間を短縮できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙パック等の酒容器に
入った酒を燗するのに適する酒燗器に関する。
【0002】
【従来の技術】酒の貯留用タンクと、このタンクに貯留
される酒を加熱する手段と、そのタンクに開閉バルブを
介し接続される酒流出部と、そのタンクに接続されると
共にタンクよりも上方に位置する酒容器接続部とを備え
る酒燗器が従来より用いられている(特公昭54‐17
814号公報参照)。その酒容器接続部はタンクの上部
に接続され、また、その酒容器接続部には倒立した酒瓶
が瓶口開閉用の浮子を介し接続される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のように酒容器接
続部をタンクの上部に接続した場合、たとえ浮子により
瓶口を閉鎖しても、タンク内で加熱された酒が対流によ
り上昇し、その熱により酒瓶に残存する未使用の酒を劣
化させてしまう。
【0004】また、最近は紙容器に入った酒が市場に広
く出回っていることから、そのような紙容器から酒燗機
に酒を注入することが要望されている。しかし、一般的
な紙容器は箱形であり、その注出口は容器の一側に形成
され、その注出口の周囲が短筒状の注出部材により覆わ
れており、注出口の構造は酒瓶とは異なる。そのため、
従来の酒瓶に適した酒燗器のように浮子のみで注出口を
開閉して酒の零れを防止するのは困難である。
【0005】本発明は、上記従来技術の問題を解決する
ことのできる酒燗器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の酒燗器は、酒の
貯留用タンクと、このタンクに貯留される酒を加熱する
手段と、そのタンクに開閉バルブを介し接続される酒流
出口と、そのタンクの下部に配管を介し接続されると共
にタンクよりも上方に位置する酒容器接続室と、その酒
容器接続室に酒容器の注出口を下向きとしてシール手段
を介し接続する接続手段と、そのタンクの上部を大気中
に連通させる圧力開放手段と、その酒容器接続室に大気
を導入する大気導入手段とを備える。その接続手段は酒
容器接続室と酒容器の注出口とに対し着脱可能なチェッ
クバルブを有し、そのチェックバルブは、開口を有する
バルブボディと、その開口を開閉するバルブ本体と、そ
のバルブ本体を閉じ方向に押すバネとを有し、シール手
段は酒容器接続室とバルブボディとの間に配置されるシ
ール部材を有し、そのシール部材が酒容器接続室とバル
ブボディとの間に介在された後にバルブ本体をバネの弾
性力に抗して開口の開き方向に押す突き上げ部が酒容器
接続室に設けられているのが好ましい。その圧力開放手
段は、一端がタンクに接続されると共に他端が大気中に
開放される空気配管により構成され、その空気配管の他
端は少なくとも酒容器接続室よりも上方に配置されるの
が好ましい。その大気導入手段は、一端が酒容器接続室
に接続されると共に他端が大気中に開放される空気配管
により構成され、その空気配管の他端は少なくとも酒容
器接続室よりも上方に配置されるのが好ましい。その大
気導入手段は酒容器接続室に、下向きの開口を介し連通
するのが好ましい。その大気導入手段は酒容器接続室
に、酒容器接続室の周方向全域に亘る開口を介し連通す
るのが好ましい。その大気導入手段と酒容器接続室とを
連通する開口は、圧力波の伝播を阻止可能な寸法に設定
されているのが好ましい。
【0007】
【作用】本発明の構成によれば、酒容器は酒容器接続室
にシール手段を介し接続されるので、酒容器の注出口と
酒容器接続室との間から周囲に酒が零れてしまうのを防
止できる。
【0008】その酒容器接続室はタンクの下部に配管を
介し接続されるので、タンク内で加熱された酒が対流に
より酒容器接続室に至るのを防止できる。
【0009】タンクと酒流出口との間の開閉バルブは、
その酒流出口から流出する酒を採取する場合以外は閉鎖
される。そのため、酒容器からタンクに酒を注入する際
にタンクが密閉されると、タンクの内圧が上昇して酒容
器からタンクへの酒の注入ができなくなる。これを防止
するため、タンクの上部を大気中に連通させる圧力開放
手段が設けられている。
【0010】上記のように酒容器は酒容器接続室にシー
ル手段を介し接続され、酒容器接続室とタンクとを接続
する配管はタンクの下部に接続される。そのため、酒容
器からタンクに酒を注入する場合、その酒容器接続室の
上方は酒容器とシール手段により密閉され、また、その
酒容器接続室とタンクとを接続する配管は酒で満たされ
るので酒容器接続室とタンクとの間は水封されることに
なる。この場合、酒容器接続室が密閉状態になると、酒
容器の注出口から流出する酒と置換されて酒容器に入る
べき大気が不足し、酒容器内が負圧になり、酒容器から
タンクへの酒の注入ができなくなる。これを防止するた
め、酒容器接続室に大気を導入する大気導入手段が設け
られている。
【0011】チェックバルブを有する接続手段により酒
容器の注出口と酒容器接続室との接続を行なうには、ま
ず、チェックバルブを酒容器の注出口に接続し、注出口
を下向きとしても酒容器から酒が流出しないようにす
る。次に、酒容器の注出口を下向きとし、チェックバル
ブを酒容器接続室に接続し、酒容器接続室とチェックバ
ルブのバルブボディとの間にシール部材を介在させる。
これにより、酒容器の注出口と酒容器接続室との間から
周囲に酒が零れてしまうことはない。しかる後に、突き
上げ部によってチェックバルブのバルブ本体をバネの弾
性力に抗して開口の開き方向に押すことで、酒容器の注
出口から酒を流出させてタンクに酒を注入することがで
きる。
【0012】一端がタンクに接続されると共に他端が大
気中に開放される空気配管により圧力開放手段を構成
し、一端が酒容器接続室に接続されると共に他端が大気
中に開放される空気配管により大気導入手段を構成する
場合、酒容器の容量がタンクの容量よりも大きいと、タ
ンクと各配管内は酒で満たされ、また、各配管内の酒の
液面は酒容器内に酒が残存する限り少なくとも酒容器接
続室よりも上方に位置する。よって、各空気配管の他端
を少なくとも酒容器接続室よりも上方に配置すること
で、その空気配管の他端から酒が零れ出るのを防止でき
る。
【0013】大気導入手段を空気配管により構成する場
合、その空気配管の径を大きくすると、その空気配管を
満たす酒の量が多くなり、空気に触れて酒の劣化が早く
なる。一方、その空気配管の径を小さくすると、酒容器
接続室への大気導入用開口の径が小さくなって大気の導
入が円滑に行なわれなくなり、銚子等の酒器に酒を短時
間で採取することができなくなる。この原因として、酒
容器接続室を流れ落ちる酒の一部は酒容器接続室の内周
面を伝うため、その大気導入用の開口が酒により形成さ
れる水膜により閉鎖されて大気導入が阻害されることが
挙げられる。よって、酒容器接続室に下向きの開口を介
し大気を導入することで、その開口が水膜により閉鎖さ
れるのを防止して大気の導入を確保できる。また、大気
導入手段が酒容器接続室に、酒容器接続室の周方向全域
に亘る開口を介し連通することで、その開口の全域が水
膜により閉鎖されるのを防止して大気の導入を確保でき
る。さらに、酒容器接続室とタンクとの間が水封された
状態では、酒容器接続室内の圧力は酒が流れ落ちること
で脈動して一次的に大気圧よりも大きくなり、酒容器接
続室への大気の導入を阻害する。よって、その大気導入
用開口の寸法を、圧力波の伝播を阻止可能な寸法に設定
することで、その開口よりも大気側における圧力が上昇
するのを防止し、酒容器接続室内の圧力が脈動して大気
圧よりも小さくなった際に円滑に大気を導入できる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。
【0015】図1〜図3に示す酒燗器1は、紙容器10
1から注入される酒を燗するために用いられる。その紙
容器101は、図8に示すように、その上部に注出口1
02が形成され、その注出口102を囲む筒状の注出部
103を有し、その注出部103の外周にキャップ(図
示省略)をねじ合わすための雄ねじ103aが形成され
ている。
【0016】その酒燗機1は、ハウジング2と、このハ
ウジング2に内蔵される酒貯留用タンク3と、このタン
ク3の下部外周に巻き付けられる酒加熱用バンド状ヒー
ター4とを備える。
【0017】そのタンク3の上部に二股状の配管接続具
5が取り付けられ、この配管接続具5の一方の接続口に
配管を介して電磁開閉バルブ7が接続され、他方の接続
口にタンク3の上部を大気中に連通させるための第1の
空気配管8の一端が接続されている。その電磁開閉バル
ブ7に可撓性配管9を介し後述のロータリーノズル10
が接続され、このノズル10に酒の流出口60が形成さ
れている。そのノズル10の下方においてハウジング2
に酒器載置部14が取り付けられている。その酒器載置
部14は、受皿14aと、この受皿14aの上部を覆う
開口付き載置板14bとを有し、その載置板14bに銚
子等の酒器15が載置される。
【0018】そのタンク3の下部に二股状の配管接続具
20が取り付けられ、この配管接続具20の一方の接続
口に配管21を介して酒容器接続室22が接続され、他
方の接続口に配管23を介して残酒排出用開閉バルブ2
4が接続されている。その酒容器接続室22はタンク3
の上方に位置するようにハウジング2に設けられてい
る。この酒容器接続室22に後述のジョイント25によ
って紙容器101の注出口102が下向きとされて接続
される。また、ハウジング2の上部に制御装置30が取
り付けられ、この制御装置30を覆うカバー31に、紙
容器101を挟んで保持する一対の保持プレート32、
33が取り付けられている。
【0019】そのハウジング2の前面に、酒の定量採取
用押釦スイッチ32と、連続採取用押釦スイッチ33
と、電源スイッチ34と、温度設定ダイヤル35と、加
熱表示ランプ36と、電源投入ランプ37とが取り付け
られ、その加熱表示ランプ36は前記ヒーター4により
タンク3内の酒を加熱中は点灯し、そのタンク3内の温
度が温度設定ダイヤル35により設定された温度になる
と消灯し、その電源投入ランプ37は電源投入時に点灯
し、電源を切った時に消灯する。
【0020】そのロータリーノズル10は、図4、図5
にも示すように、側面視L字形のプレート50と、この
プレート50を貫通するシャフト51と、このシャフト
51に嵌合される中空ブロック52と、このブロック5
2に連結されるノズル本体53と、ノズルカバー54と
を有する。
【0021】そのプレート50は上下方向に長い一対の
長孔50a、50bを有し、前記ハウジング2の前面に
一対のピン55、56が設けられ、そのピン55、56
が長孔50a、50bに挿入されることでプレート50
はピン55、56に案内されて上下動する。そのプレー
ト50の上方において、ハウジング2にブラケット57
が固定され、このブラケット57に頭部58a付きのノ
ズル高さ調節ネジ58が、軸心を上下として回転可能に
挿入されると共に抜け止め部材59により抜け止めさ
れ、そのネジ58はプレート50に形成された雌ねじ部
50cにねじ合わされている。これにより、そのネジ5
8を回転させるとプレート50は上下動する。
【0022】そのシャフト51はプレート50に固定さ
れ、軸方向に沿うと共にハウジング2の内部において開
口する酒流路51aと、その酒流路51aに連通する径
方向に沿う通孔51bと、外周に形成されたフランジ5
1c、ハウジング2の外部に位置する他端に形成された
雄ねじ部51dとを有し、その酒流路51aが前記可撓
性配管9を介し前記電磁開閉バルブ7に接続される。
【0023】そのノズル本体53は筒状で、上端が雄ね
じ部53aとされてブロック52に形成された雌ねじ孔
52aにねじ合わされ、外周に形成されたフランジ53
bがブロック52の外周に当接することでそのねじ込み
量が規制され、内周孔53cがブロック52の内部とシ
ャフト51の径方向に沿う通孔51bを介し酒流路51
aに連通する。これにより、そのノズル本体53の内周
孔52cの下端が酒の流出口60とされている。
【0024】そのブロック52は、そのシャフト51に
一対のリング状シール部材61を介し回転可能に嵌合さ
れ、そのシャフト51の他端にナット62がねじ合わさ
れることで、そのシャフト51の外周の前記フランジ5
1cと、そのシャフト51に嵌合されたリング部材65
とによってシール部材61を介し挟まれる。そのシール
部材61は、シャフト51に対してブロック52を円滑
に回転させることができるように、例えばテフロンのよ
うな摩擦係数の小さな材質とするのが好ましい。そのシ
ャフト51の他端にはロックナット63がねじ合わされ
る。そのシャフト51の外周のフランジ51cにキック
バネ64が嵌合され、そのキックバネ64の一端はシャ
フト51に接続され、他端はブロック52に接続されて
いる。そのキックバネ64は、ノズル本体53の下端の
流出口60が下向きとなるように弾性力を作用させる。
これにより、ノズル本体53は流出口60の上方位置に
おいてハウジング2に対し、シャフト51の中心を通る
横軸中心に回転可能に支持されている。
【0025】そのノズル本体53の外周に液面検知セン
サ66が取り付けられている。このセンサ66は、酒器
15に採取された酒の液面に接すると、前記制御装置3
0に液面検知信号を送る。その制御装置30は、前記定
量採取用押釦スイッチ32のオン信号により前記電磁開
閉バルブ7を開き、そのオン信号が解除されても電磁開
閉バルブ7を開き続け、その液面検知信号の入力により
電磁開閉バルブ7を閉じる。また、前記連続採取用押釦
スイッチ33のオン信号により制御装置30は電磁開閉
バルブ7を開き、そのオン信号が解除されない限り液面
検知信号が入力されても電磁開閉バルブ7を開き続け、
そのオン信号が解除されることで電磁開閉バルブ7を閉
じる。
【0026】前記酒容器接続室22は、図6に示すよう
に、ハウジング2にネジ70によって固定される筒部材
71の内部に設けられている。その筒部材71の下端は
小径部71aとされ、この小径部71aに前記タンク3
との接続用配管21が接続される。その酒容器接続室2
2に大気を導入するため、その筒部材71にねじ込まれ
た筒状接続具72に第2の空気配管73の一端が接続さ
れている。この第2の空気配管73の他端と、前記タン
ク3の上部を大気中に連通させるための第1の空気配管
8の他端とは、図1に示すように、三叉状の配管接続具
74に接続され、その配管接続具74に第3の空気配管
75の一端が接続され、その第3の空気配管75の他端
は、酒容器接続室22の上方において大気中に開放され
ている。本実施例では、酒燗器1に接続される紙容器1
01の容量はタンク3の容量よりも大きくされ、その第
3の空気配管75の他端は、酒燗器1に接続される紙容
器101の上端と略同一高さとされる。その筒部材71
の内部にスリーブ76が取り付けられ、そのスリーブ7
6の外周と筒部材71の内周との間に隙間δが形成さ
れ、この隙間δに第2の空気配管73の一端が接続具7
2を介し連通する。その隙間δの上部は、そのスリーブ
76の上部がフランジを介し筒部材71の内周の段差面
に係合されることで閉鎖されている。これにより、酒容
器接続室22は空気配管73に、酒容器接続室22の周
方向全域に亘る下向きの開口を介し連通する。また、そ
の隙間δは、酒容器接続室22における酒の落下により
生じる圧力波の伝播を阻止可能な寸法に設定され、その
隙間δ内における圧力が大気圧よりも大きくなるのが阻
止される。
【0027】図6、図7に示すように、その酒容器接続
室22に紙容器101の注出口102を下向きとして接
続する前記ジョイント25は、その酒容器接続室22と
注出口102とに対し着脱可能なチェックバルブ78を
有する。そのチェックバルブ78は、筒状のバルブボデ
ィ79と、このバルブボディ79の一端の開口79aを
開閉するボール状のバルブ本体80と、そのバルブ本体
80を閉じ方向に押す圧縮コイルバネ81とを有する。
そのバルブボディ79の内周に、図8に示すように、紙
容器101の注出部103の外周の雄ねじ103aにね
じ合わされる雌ねじ79bが形成され、また、バルブボ
ディ79の端面に紙容器101との間に介在するリング
状のシール部材82が取り付けられている。そのバルブ
ボディ79の外周に、酒容器接続室22との間のシール
手段としてOリング83が嵌合され、このOリング83
を介しバルブボディ79は筒部材71に抜き差し可能と
されている。また、筒部材71の内部に突き上げ部84
が設けられている。この突き上げ部84は、バルブボデ
ィ79を筒部材71に挿入する場合、図6において一点
鎖線よりも右方に示すようにOリング83が筒部材71
とバルブボディ79との間に介在された後に、図6にお
いて一点鎖線よりも左方に示すようにバルブボディ79
がさらに筒部材71内に進入することで、バネ81の弾
性力に抗しバルブ本体80を開口79aの開き方向(上
方)に押すように配置されている。
【0028】そのハウジング2の上面にリリースレバー
90が横軸91中心に回転可能に取り付けられている。
このリリースレバー90の一端は二股部90a、90b
とされ、バルブボディ79の外周に形成されたフランジ
79cの下面に当接可能とされている。このリリースレ
バー90の他端を、図6において仮想線で示すように下
方に揺動させることで、その二股部90a、90bとフ
ランジ79cとを介しチェックバルブ78を上方に移動
させ、筒部材71から抜くことができる。これにより、
筒部材71とバルブボディ79との嵌合がOリング83
を介するものであっても、紙容器101を酒燗器1から
取り外す際に大きな力を要することなくチェックバルブ
78を筒部材71から抜くことができる。なお、リリー
スレバー90の他端を上方に付勢するバネ92が設けら
れ、また、リリースレバー90には前記ロータリーノズ
ル10を上下動させるネジ58の頭部58aとの干渉防
止用開口90cが形成されている。
【0029】上記構成において、紙容器101の注出口
102を酒容器接続室22に接続するには、まず、図8
に示すようにチェックバルブ78を注出部103にねじ
合わせ、注出口102を下向きとしても紙容器101か
ら酒が流出しないようにする。なお、この図8の状態で
チェックバルブ78のバルブ本体80を押し上げてバル
ブボディ79の開口79aを開き、紙容器101の注出
口102を下向きとすると、酒が流出すると共に大気が
酒と置換されて紙容器101に入るように、その注出口
102や開口79aの開き面積は設定されている。次
に、その注出口102を下向きとし、チェックバルブ7
8のバルブボディ79をジョイント25の筒部材71に
挿入し、バルブボディ79と筒部材71との間にOリン
グ83を介在させ、チェックバルブ78と酒容器接続室
22との間からの酒の漏洩を防止する。しかる後に、突
き上げ部84によってチェックバルブ78のバルブ本体
80をチェックバルブ78の開口79aの開き方向に押
すことで、注出口102から酒を流出させてタンク3に
注入する。
【0030】そのタンク3とノズル本体53の流出口6
0との間の電磁開閉バルブ7は、その流出口60から流
出する酒を酒器15に採取する場合に開かれ、それ以外
は閉鎖される。その閉鎖によりタンク3が密閉されて紙
容器101からタンク3に酒を注入する際にタンク3の
内圧が上昇することがないように、タンク3の上部が圧
力開放用の空気配管8、75を介し大気中に連通されて
いる。また、酒容器接続室22の上方は紙容器101と
Oリング83とにより密閉され、その酒容器接続室22
とタンク3とを接続する配管21は酒で満たされるので
酒容器接続室22とタンク3との間は水封されるが、酒
容器接続室22には空気配管73、75を介し大気が導
入されるので、紙容器101の注出口102から流出す
る酒と置換されて紙容器101に入るべき大気が不足す
ることはなく、紙容器101の内部が負圧になるのが防
止されている。これにより、紙容器101からタンク3
への酒の注入を円滑に行うことができる。
【0031】また、上記実施例では、その酒容器接続室
22におけるスリーブ76の外周と筒部材71の内周と
の間の隙間δの下部開口を介し酒容器接続室22に大気
を導入するものであり、その隙間δの下部開口は下向き
であって酒容器接続室22の周方向全域に亘るので、そ
の開口が流れ落ちる酒により形成される水膜により閉鎖
されるのを防止し円滑に大気を導入できる。さらに、酒
が流れ落ちることで酒容器接続室22内の圧力が脈動し
ても、その隙間δ内が大気圧よりも大きくなるのが防止
され、酒容器接続室22への大気の導入が円滑に行われ
る。これにより、これにより、その大気導入用の空気配
管73、75の径を小さくし、その空気配管73、75
が後述のように酒で充満される場合に空気に触れる酒の
量を可及的少なくして酒の早期劣化を防止した場合で
も、紙容器101からタンク3への酒の注入を円滑に行
なえ、かつ、酒器15への酒の採取時間を短縮できる。
【0032】その圧力開放用と空気導入用に共通の空気
配管75の他端は、酒燗器1に接続される紙容器101
の上端と略同一高さにおいて大気中に開放されているの
で、酒燗器1に接続される紙容器101の容量がタンク
3の容量よりも大きく、タンク3と空気配管75とが酒
で充満され、図9に示すように、その空気配管75内の
酒の液面Sが酒容器接続室22よりも上方に位置して
も、その空気配管75から酒が零れることはない。な
お、紙容器101に未使用の酒が残存する場合、その空
気配管75内の酒の液面Sは紙容器101内の未使用の
酒の液面S′よりも下方に位置する。これは、空気導入
用の空気配管73、75が酒で充満され、紙容器101
の注出口102から流出する酒と置換されて紙容器10
1に入るべき大気がなくなった時点で、紙容器101の
注出口102から酒が流出しなくなるからである。この
状態から電磁開閉バルブ7が開かれてノズル本体53の
流出口60から酒が流出し、その空気配管75内の酒の
液面Sが酒容器接続室22よりも低下すると、紙容器1
01の注出口102から酒が流出してタンク3に補給さ
れる。
【0033】そのタンク3に貯留された酒はヒーター4
により加熱される。この際、その酒容器接続室22はタ
ンク3の下部に配管21を介し接続されるので、タンク
3内で加熱された酒が対流により酒容器接続室22に至
るのを防止できる。
【0034】そのタンク3に貯留された酒は、図1、図
2に示すようにノズル本体53を酒器載置部14に載置
した酒器15に挿入した後に、電磁開閉バルブ7を開く
ことで流出口60から流出して酒器15に採取される。
その採取後に、図2において矢印Aで示すように酒器1
5を横方向に移動させてノズル本体53を押せば、ノズ
ル本体53は流出口60の上方のシャフト51を中心と
して回転するので、酒器15を傾斜させることなくノズ
ル本体53を酒器15から抜くことができ、採取した酒
が酒器から零れるのを防止できる。
【0035】その酒器15への酒の採取を定量採取用押
釦スイッチ32のオン信号により行った場合、液面検知
センサ66が酒器15内の酒の液面を検知すると、制御
装置30が電磁開閉バルブ7を閉じるので、その酒器1
5に採取される酒の液面高さを一定にすることができ
る。その液面検知のために酒器15内に挿入したノズル
本体53の外周のセンサ66を酒器15から抜く際、酒
器15を傾斜させる必要がないので、酒器15から酒が
零れるのを防止して酒器15に採取する酒の量を一定量
にできる。
【0036】また、そのノズル本体53と酒器載置部1
4との上下間距離は、ノズル高さ調節ネジ58を回転さ
せることで変更できるので、液面検知センサ66により
検知する酒器15内の酒の液面高さを変更し、酒の採取
量を変更でき、また、上下高さの異なる酒器にも上記同
様に酒を採取することができる。
【0037】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではない。例えば、図10、図11に示すように、チ
ェックバルブ78のバルブ本体80′を外周にリング形
シール部材95が嵌合された筒状とし、バルブボディ7
9にそのバルブ本体80′を上下に案内する筒状ガイド
95を3本の支持片96を介し取り付け、また、酒容器
接続室22と大気導入用配管73の一端とを上記実施例
のような隙間を介することなく連通してもよい。なお、
図10、図11において上記実施例と同様部分は同一符
号で示す。また、上記実施例では圧力開放用空気配管と
大気導入用空気配管とを共通の空気配管に接続したが、
それぞれ別個の配管としてもよく、また、酒容器接続室
への大気導入手段を大気導入用配管にかえて空気室によ
り構成してもよい。また、酒の容器は紙容器101に限
定されず、酒の容器であれば本発明を適用できる。
【0038】
【発明の効果】本発明の酒燗器によれば、酒容器からタ
ンクに酒を注入する際に酒が零れてしまうのを防止で
き、酒が劣化するのを防止でき、酒容器からタンクへの
酒の注入を円滑に行って酒器への酒の採取時間を短縮で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の酒燗器の正面図
【図2】本発明の実施例の酒燗器の側面図
【図3】本発明の実施例の酒燗器の斜視図
【図4】本発明の実施例の酒燗器のノズルの断面図
【図5】本発明の実施例の酒燗器のノズルの正面図
【図6】本発明の実施例の酒燗器のジョイントの断面図
【図7】本発明の実施例の酒燗器のジョイントの平面図
【図8】液体容器の注出口とチェックバルブの構造を示
す断面図
【図9】本発明の実施例の酒燗器の構成説明図
【図10】本発明の変形例のジョイントの断面図
【図11】本発明の変形例のジョイントの平面図
【符号の説明】
3 タンク 4 ヒーター 7 電磁開閉バルブ 8、73、75 空気配管 21 配管 22 酒容器接続室 25 ジョイント 60 流出口 83 Oリング 101 紙容器 102 注出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武本 昌之 東京都台東区台東一丁目5番1号凸版印刷 株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酒の貯留用タンクと、このタンクに貯留
    される酒を加熱する手段と、そのタンクに開閉バルブを
    介し接続される酒流出口と、そのタンクの下部に配管を
    介し接続されると共にタンクよりも上方に位置する酒容
    器接続室と、その酒容器接続室に酒容器の注出口を下向
    きとしてシール手段を介し接続する接続手段と、そのタ
    ンクの上部を大気中に連通させる圧力開放手段と、その
    酒容器接続室に大気を導入する大気導入手段とを備える
    酒燗器。
  2. 【請求項2】 接続手段は酒容器接続室と酒容器の注出
    口とに対し着脱可能なチェックバルブを有し、そのチェ
    ックバルブは、開口を有するバルブボディと、その開口
    を開閉するバルブ本体と、そのバルブ本体を閉じ方向に
    押すバネとを有し、シール手段は酒容器接続室とバルブ
    ボディとの間に配置されるシール部材を有し、そのシー
    ル部材が酒容器接続室とバルブボディとの間に介在され
    た後にバルブ本体をバネの弾性力に抗して開口の開き方
    向に押す突き上げ部が酒容器接続室に設けられている請
    求項1に記載の酒燗器。
  3. 【請求項3】 圧力開放手段は、一端がタンクに接続さ
    れると共に他端が大気中に開放される空気配管により構
    成され、その空気配管の他端は少なくとも酒容器接続室
    よりも上方に配置される請求項1または請求項2に記載
    の酒燗器。
  4. 【請求項4】 大気導入手段は、一端が酒容器接続室に
    接続されると共に他端が大気中に開放される空気配管に
    より構成され、その空気配管の他端は少なくとも酒容器
    接続室よりも上方に配置される請求項1〜請求項3のい
    ずれかに記載の酒燗器。
  5. 【請求項5】 大気導入手段は酒容器接続室に、下向き
    の開口を介し連通する請求項1〜請求項4のいずれかに
    記載の酒燗器。
  6. 【請求項6】 大気導入手段は酒容器接続室に、酒容器
    接続室の周方向全域に亘る開口を介し連通する請求項1
    〜請求項5のいずれかに記載の酒燗器。
  7. 【請求項7】 大気導入手段と酒容器接続室とを連通す
    る開口は、圧力波の伝播を阻止可能な寸法に設定されて
    いる請求項5または請求項6に記載の酒燗器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008509850A (ja) * 2004-08-14 2008-04-03 イーバック リミテッド ビン詰め液体ディスペンサー
JP2015156984A (ja) * 2014-02-25 2015-09-03 株式会社 レルヒ 日本酒試飲装置
KR20150118054A (ko) * 2014-04-11 2015-10-21 수스 마이크로텍 리소그라피 게엠바하 보틀 공급 시스템 및 보틀 캡 어댑터

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