JPH07273972A - カラー画像処理装置 - Google Patents

カラー画像処理装置

Info

Publication number
JPH07273972A
JPH07273972A JP6062963A JP6296394A JPH07273972A JP H07273972 A JPH07273972 A JP H07273972A JP 6062963 A JP6062963 A JP 6062963A JP 6296394 A JP6296394 A JP 6296394A JP H07273972 A JPH07273972 A JP H07273972A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
circuit
processing
image data
processing apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6062963A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Suzuki
隆史 鈴木
Akiko Sugano
明子 菅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP6062963A priority Critical patent/JPH07273972A/ja
Priority to US08/353,906 priority patent/US6434266B1/en
Publication of JPH07273972A publication Critical patent/JPH07273972A/ja
Priority to US10/119,757 priority patent/US6927877B2/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 領域処理特性を設定することで、操作者のニ
ーズに応じた色判定を行う。 【構成】 複数成分の画像データに対する領域処理特性
を設定するための設定手段、<実施例では、図16調整
キー1603、1604に相当> 前記複数成分の画像データに対して前記設定手段の設定
に応じた特性の領域処理を行う処理手段、<実施例で
は、図10、スムージング回路118に相当> 前記処理手段によって処理された複数成分の画像データ
に基づき該画像データの色判定を行う判定手段、<実施
例では、図10判定回路114に相当> とを有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー画像処理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のカラー画像処理装置では特定色の
色変換を行う際、被変換色を指定して入力されるカラー
画像信号と前記被変換色を比較して比較の結果入力画像
信号が被変換色と同等色と判定された場合に色変換が行
われた。
【0003】しかしながらカラー複写機等で形成された
網点画像の読み取りデータが入力カラー画像データであ
る場合には、単純に入力カラー画像データと被変換色を
比較すると網点画像は複数色のドットをずらし重ね合わ
せ形成されている性格上、視覚的には同等色にもかかわ
らず画素単位の判定では、重なり合っていない部分の画
素は同等色と判定出来なかった。その結果正確な色変換
ができなかった。
【0004】上記の点を改善するために近年、網点画像
を読み取った入力カラー画像のフィルター処理を行った
後の画像データを用いて被色変換色と判定を行い色変換
がなされている。
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら従来
フィルタ処理を行う際、用いるフィルタが固定であった
ためフィルタ処理後の画像データは1通りでありその画
像データを用いて同等色判定がなされるため、操作者が
思ったような色変換後の画像が得られない場合があり更
に調整を行うこともできなかった。
【0006】また、網点の線数にかかわらず均一のフィ
ルタを用いていたため入力画像に対するフィルタ処理後
の画像の精度が必要以上に低下する場合があり忠実な同
等色判定が行えない場合があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本願の第1の発明では複数成分の画像データに対
する領域処理特性を設定するための設定手段、前記複数
成分の画像データに対して前記設定手段の設定に応じた
特性の領域処理を行う処理手段、前記処理手段によって
処理された複数成分の画像データに基づき該画像データ
の色判定を行う判定手段、とを有することを特徴とする
カラー画像処理装置を提供する。
【0008】更に第2の発明では網点画像の線数を検出
する検出手段、前記検出手段の検出に応じて網点画像を
形成する複数成分の画像データに対する領域処理特性を
制御する制御手段、前記制御手段によって制御された領
域処理特性に応じて前記複数成分の画像データを処理す
る処理手段、前記処理手段によって処理された複数成分
の画像データに基づいて色判定を行う判定手段、とを有
することを特徴とするカラー画像処理装置を提供する。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を説
明する。
【0010】図1は、本発明の一実施例の概略構成ブロ
ック図を示し、図2は、図1に示す実施例を使用するデ
ィジタル・フルカラー複写機の概略機能ブロック図を示
す。
【0011】先ず、図2を説明する。図2は、本実施例
を適用するディジタル・フルカラー複写機を、その処理
の流れに注目した機能ブロックとして示している。10
は原稿からの反射光を色分解して電気信号に変換する3
ラインCCD式ライン・センサ、12はライン・センサ
10のアナログRGB出力信号をディジタル信号に変換
するA/D変換器、14は、A/D変換器12の出力に
対し、ライン・センサの画素ごとの出力ムラや光源の光
量の傾きを補正するシェーディング補正回路、16は、
センサ10のRGB分光特性を標準RGB空間に補正す
る入力マスキング回路である。
【0012】18は、色関連の各種変換を行なう色処理
回路であり、図1に示す回路構成からなる。20は、標
準RGB空間に分布する画像信号を出力装置(プリン
タ)で再現できる範囲に圧縮する色空間圧縮回路、22
は、RGB系の輝度信号を、シアン(C)、マゼンタ
(M)及びイエロー(Y)からなる濃度信号に変換する
光量/濃度変換回路である。24は、3色濃度信号C,
M,Yをトナーの分光特性にあわせて補正すると同時に
黒信号BKを生成し、プリンタの記録色に合わせて一色
ずつ面順次に出力する下色除去(UCR)及び出力マス
キング回路である。
【0013】26は、濃度指定に合わせて濃度値(F
値)を各色ごとに補正するF値補正テーブル、28は、
画像の大きさを変更する変倍回路、30は、画像をエッ
ジ強調し、スムージングする空間フィルタ、32は、接
続するプリンタ34の色味の特性に合わせて、印刷出力
すべき画像信号(空間フィルタ30の出力)を補正する
プリンタ特性補正テーブルである。
【0014】ディジタル・フルカラー複写機では、ライ
ン・センサ10で読み取られた原稿画像は、図2に機能
ブロック12〜32で示す処理を受けてから、プリンタ
34により印刷出力される。
【0015】図13は後述の説明でも使われるCPUバ
ス(CPUアドレスバス、CPUデータバス)に接続し
ている制御部213のブロック図である。
【0016】1301は本装置の制御を司るマイクロコ
ンピュータ(以下CPU)であり、1302はCPU1
301を動作させるプログラムを格納したROM、13
03は各種プログラムを実行するワークエリアとして用
いるRAMである。1304はCPU1301に接続さ
れる入出力ポート(以下I/Oポート)である。130
5は操作部214上の液晶を制御するための液晶コント
ローラであり、1306は液晶に表示するデータを格納
したVRAMでありその内容は液晶コントローラ130
5を介してCPU1301で書き換える事ができる。
【0017】制御部213と接続されている操作部21
4は、本発明の一実施例のディジタル・フルカラー複写
機の操作モードをユーザーが設定するためのものであ
る。図12は操作部214の図であり、液晶画面120
1、テンキー1202、リセットキー1203、コピー
スタートキー1204、カセット選択キー1205、等
倍設定キー1207、ズームキー1206、色変換キー
1208、OKキー1209からなる。
【0018】次に、図1を説明する。図1に示す回路
は、図2の色処理回路18として使用される。図1にお
いて、40は、RGB色空間を、色相HUE(H)、彩
度SATURATION(S)及び明度LIGHTNE
SS(L)のHSL色空間に変換する座標変換回路であ
り、入力マスキング回路16の出力信号である入力信号
Rin,Gin,Binに対して出力信号Hin,Si
n,Linを出力する。42は、変換回路40の出力H
in,Sin,Lin、又はCPUバス44(CPUア
ドレス・バス)上のHSL色空間データを選択する選択
回路である。
【0019】46は、選択回路42からの色相(H)、
彩度(S)及び明度(L)の色成分をそれぞれ関数f
(H),f(S),f(L)に従って変換する関数変換
回路である。関数変換回路46は具体的には、関数変換
のテーブルを格納するRAMからなり、入力はそのアド
レス、出力はテーブル値である。尚関数変換テーブルは
後述する設定された色処理に応じて、その都度、図13
の1301のCPUから出力されるCPUアドレス、C
PUデータによって書き変えられる。CPUACCは関
数変換テーブルを書き変える時にはHiを出力する。結
果、CPUアドレス、CPUデータは関数変換回路46
に出力されテーブルが書き変えられる。
【0020】一方、CPUACCからLowの時には変
換回路40からのHin,Sin,Linが関数変換回
路46によって処理されHout,Sout,Lout
として出力されるものである。
【0021】48は、関数変換回路46の出力又はCP
Uデータ・バス50上のデータを選択する選択回路、5
2は選択回路48から出力されるHSL色空間の色成分
をRGB色空間に戻す座標逆変換回路である。座標逆変
換回路52の出力Rout,Gout,Boutは、図
2の色空間圧縮回路20に印加される。
【0022】図3は、座標変換回路40及び座標逆変換
回路52で使用されるHSL色空間の説明図である。公
知の演算により、RGB色空間の各8bitの画像信号
R,G,Bは、H(0°〜360°)、S(8bit)
及びL(8bit)に変換される。座標変換回路40及
び座標逆変換回路52は、スルーに設定できるようにな
っており、関数変換回路46は、RGB画像を変換する
のにも利用できる。
【0023】以下のケース(1),(2)を例に、図1
に示す回路で任意色の単色画像を生成する手段を説明す
る。
【0024】(1) 明度Lを保存し、色相H及び彩度
Sを固定したいとき。
【0025】この場合、始めにプリスキャンにより原稿
画像からサンプリングするか、又は登録色中から選択す
ることにより、目的の単色(指定色)の色情報(H0、
S0、L0)を設定し、関数変換回路46に以下の値を
書き込む。
【0026】f(H)=H0(一定) f(S)=S0(一定) f(L)=L(スルー) Rin,Gin,Binからなる入力画像は、回路4
0,42を通過して関数変換回路46に入力し、関数変
換回路46で、色相H及び彩度を一定値H0,S0に固
定される。関数変換回路46の出力は選択回路48を介
して座標逆変換回路52に印加され、RGB色空間に戻
される。座標逆変換回路52の出力Rput,Gou
t,Boutは、明度は入力のままで、色相及び彩度が
一定値に固定された画像になっている。
【0027】この変換では、原稿中の「黒」は、変換後
も「黒」のままである。指定色と同じ画素は、変換前後
で同じ色になる。
【0028】(2) 明度Lを圧縮し、原稿の「黒」を
「指定色」に対応させる。
【0029】このときには、関数変換回路46に f(H)=H0(一定) f(S)=S0(一定) f(L)=(L×(255−L0)/255)+L0 を設定する。L0は、圧縮後の最低明度及び圧縮の傾き
を決定する定数である。この変換では、原稿画像中の
「黒」は、最低明度の指定色に変換される。
【0030】なお、色相Hの数値が一定であっても、プ
リンタの特性及び色空間の歪み等により違う色に見える
場合がある。補正関数を考慮した関数f(H),f
(S),f(L)を関数変換回路46に設定すればよ
い。
【0031】本実施例では、関数変換回路46に設定す
る関数f(H),f(S),f(L)を変更することに
より、例えば、HSLポスタリゼーションも容易に実現
できる。この場合には、 f(H)=int(H/30) f(S)=0 (S=0のとき) =int(S/128) (S≠0) f(L)=int(L/64) を関数変換回路46に設定する。int()は周知の通
り整数を求める関数である。
【0032】色相/彩度/コントラスト調整の場合に
は、 f(H)=H+δH f(S)=S+δS f(L)=L+δL とする。δH,δS,δLは、調整用のバイアス又はオ
フセット値である。
【0033】以上の処理の組み合わせは、各処理の関数
の合成関数を用いることで実現できる。その他の処理
も、関数f(H),f(S),f(L)を適宜に設定す
ることで実現できることは明らかである。更に、座標変
換回路40及び座標逆変換回路52をスルーに設定する
ことにより、RGB色空間での、各色の階調を減らすポ
スタリゼーション、及び、色ごとに途中から階調を反転
するソラリゼーションなどの処理も実現できる。
【0034】上記実施例では、RGB色空間からHSL
色空間への座標変換を例にあげているが、色相・彩度・
明度の3座標をもつ座標系は上述の例に限られないの
で、例えば、L*a*B*空間から極座標への変換など
も利用できる。
【0035】上記各種機能を、1画面内の任意の領域に
設定できるようにするには、指定領域毎に関数変換の関
数を選択できるようにすればよい。図4は、その実施例
の概略構成ブロック図を示す。
【0036】図4において、60は、注目画素が所属す
る領域を示すエリアコード信号AREA、CPUアドレ
ス(アドレス・バス)62又はCPUデータ(データ・
バス)64を選択する選択回路、66は、選択回路60
の出力に従い、関数変換で使用する関数を選択する選択
信号を出力するエリアコードRAMである。エリアコー
ドRAM66には予め、各領域で施す関数変換の関数を
指定するコード(アドレス信号)が格納される。
【0037】68は座標変換回路40と同様の座標変換
回路、70は、座標変換回路68の出力Hin,Si
n,Lin及びエリアコードRAM66の出力、又は、
CPUバス62(CPUアドレス・バス)上のHSL色
空間データ及びエリアコードRAM66の出力に代わる
データを選択する選択回路である。
【0038】72は、選択回路70の選択出力に従い、
エリアコードに応じた関数f(H、AREA),f
(S,AREA),f(L,AREA)で色相(H)、
彩度(S)及び明度(L)の色成分データを関数変換す
る関数変換回路である。74は、関数変換回路72の出
力又はCPUバス(データ・バス)64上のデータを選
択する選択回路、76は選択回路74から出力されるH
SL色空間の色成分をRGB色空間に戻す座標逆変換回
路である。座標逆変換回路76の出力Rout,Gou
t,Boutは、図2の色空間圧縮回路20に印加され
る。
【0039】図4において、エリアコード信号AREA
は、画像信号に同期し、注目画素が所属する領域を示し
ている。信号AREAは選択回路60を介してエリアコ
ードRAM66に入力する。RAM66には、予め、任
意の指定領域に施される処理コードが書き込まれてお
り、その出力は、関数変換回路72に使用される関数変
換用RAMの上位ビットである。こうして、処理コード
を変えることにより関数変換回路72で使用する変換用
関数を領域毎に切り替えることができ、1画面内で複数
の色処理を任意の領域ごとに適用できる。その他の動作
は、図1と同じであるので、説明を省略する。
【0040】図1に示す実施例のHSL座標系では、そ
の特性上、1つのH値を指定しても、S値及びL値によ
り、印刷色がかなり異なる場合がある。図5は、Lと見
た目の色相の一例を示す。この例で、例えば、H=20
0゜のユーザーズ・カラーを設定した場合、薄い(明度
の大きい)方では、「青」を狙ったのに、濃い(明度の
小さい)方ではシアンに近い色に変わったように見えて
しまう。
【0041】そこで、Lの全範囲でHを変換する場合
(色相変換及びユーザーズカラー)、L変換テーブルを
H補正係数テーブルとして利用し、座標系の特性を補正
するようにするのが望ましい。この機能を実現する色処
理回路18の回路構成を図6に示す。
【0042】図6において、80は、注目画素が所属す
る領域を示すエリアコード信号AREA又はCPUアド
レス(アドレス・バス)82を選択する選択回路、86
は、選択回路80の出力に従い、関数変換で使用する関
数を選択する選択信号及び1ビットの補正モード信号を
出力するエリアコードRAMである。エリアコードRA
M86には予め、各領域で施す関数変換の関数を指定す
るコード(アドレス信号)とその領域での補正の有無を
示す補正モード信号が格納される。
【0043】88は座標変換回路40と同様の座標変換
回路、90は、選択回路70と同様の選択回路、92は
関数変換回路72と同様の関数変換回路、94は選択回
路74と同様に、関数変換回路92の出力又はCPUバ
ス(データ・バス)84上のデータを選択する選択回路
である。
【0044】96は、選択回路94の選択出力の内、H
成分とL成分を演算する演算回路、98は、エリアコー
ドRAM86から出力される補正モード信号に応じて、
選択回路94のH成分出力、S成分出力及びL成分出
力、又は演算回路96の出力、選択回路90のS成分出
力及び選択回路90のL成分出力を選択する選択回路、
100は、選択回路98の出力を、座標逆変換回路76
と同様にHSL色空間からRGB色空間に戻す座標逆変
換回路である。座標逆変換回路100の出力Rout,
Gout,Boutは、図2の色空間圧縮回路20に印
加される。
【0045】回路88,90,92,94による処理は
図4と同じである。H補正モードとするときには、エリ
アコードRAM86には、関数変換回路92のf(H,
AREA)としてH補正係数テーブルを選択するような
アドレス値を格納しておく。これにより、関数変換回路
92は、H補正モード時に、L成分出力にH補正係数を
出力する。演算回路96は、そのH補正係数をH成分に
演算し、補正されたH信号を出力する。選択回路98は
エリアコードRAM86からの補正モード信号に従い、
演算回路96の出力、選択回路90のS成分出力及び選
択回路90のL成分出力を選択する。この結果、選択回
路98は、S成分及びL成分はそのまま、色相のみを補
正した信号を出力する。このようにして、全明度範囲に
わたって色相を単一にする場合、明度による色の差をよ
り少なくできる。
【0046】図6に示す実施例では、L変換テーブルと
H補正テーブルを兼用することにより回路規模の低減を
図っているが、色相補正手段がこの構成に限定されな
い。例えば、H変換関数前段に補正回路を設け、明度L
と色相Hを、さらに必要があれば彩度Sを、その関数変
換の前に補正するようにしてもよい。
【0047】H補正モード以外では、選択回路98は、
選択回路94のH成分出力、S成分出力及びL成分出力
を選択する。その他の作用効果は、図4と同じである。
【0048】図1に示す実施例では、例えば「赤を青に
する」処理では、図7に示すような変換関数、即ち、変
換テーブルが用いられ、「白」から「黒」に至るまで、
赤に近い色相を持った色すべてが青に変換される。これ
に対して、「真っ赤だけを青にする」という、彩度及び
明度も限定した色処理機能も望まれる。この機能を実現
するには、H,S,Lの各信号値と「特定色」の各信号
値とをウインドウ・コンパレータで比較し、全成分が特
定色から一定距離以内にある場合のみ色変換するように
すればよい。
【0049】図8は、色処理回路18としてそのように
構成した実施例の概略構成ブロック図を示す。図1と同
じ構成要素には同じ符号を付してある。図8において、
102,104,106,108,110,112はそ
れぞれ、色相Hの上限値、色相Hの下限値、彩度Sの上
限値、彩度Sの下限値、明度Lの上限値及び明度Lの下
限値を保持するレジスタ、114は、座標変換回路40
から出力されるH,S,L値をレジスタ102〜112
の対応する上限値及び下限値と比較し、全成分が指定範
囲に入っているかどうかを判定する判定回路である。レ
ジスタ102〜112及び判定回路114がウインドウ
・コンパレータを構成する。
【0050】116は、判定回路114の判定結果に従
い、H,S,Lが全て指定範囲内にあるとき、座標逆変
換回路52のRGB出力を選択し、H,S,Lの1つで
も指定範囲内にないとき、入力Rin,Gin,Bin
を選択する選択回路である。選択回路116の出力が、
Rout,Gout,Boutとして、色処理回路18
の出力となる。
【0051】判定回路114は、座標変換回路40から
出力されるH値をレジスタ102,104の上限値及び
下限値と比較し、座標変換回路40から出力されるS値
をレジスタ106,108の上限値及び下限値と比較
し、座標変換回路40から出力されるL値をレジスタ1
10,112の上限値及び下限値と比較する。そして、
H値、S値及びL値の全部が、それらの上限値と下限値
で限定される範囲に入っているとき、判定回路114
は’1’を出力し、一つでもその範囲に入らないときに
は、’0’を出力する。選択回路116は、判定回路1
14の出力が’1’のとき、座標逆変換回路52のRG
B出力を選択し、判定回路114の出力が’0’のと
き、入力Rin,Gin,Binを選択する。
【0052】判定回路114の出力を必要により反転す
ることにより、例えば添削原稿中の赤ペン部分のみを消
す機能(「赤」を指定し、該当する部分を白に置き換え
る)と、赤ペンのみを残す機能(「赤」を指定し、赤以
外の部分を白に置き換える)の両方を選択的に実現でき
る。
【0053】色変換で「赤」を検出する場合と「白」を
検出する場合とで、レジスタ102〜112の上限値及
び下限値を変更する必要がある。
【0054】例えば、「赤(H=0、S=255、L=
128)」検出でレジスタ102〜112により、 −10≦H≦10 255−50≦S≦255+50 128−50≦L≦128+50 が設定されていたとする。同じ設定で「白(H=不定、
S=0、L=255)」を検出しようとすると、本来、
色相が設定できない(即ち、すべてのHを含む)「白」
のうち、たまたまHが設定値に近かったもののみが選択
され、まだらになる。また、Lが50くらいとかなりの
濃度をもつ部分まで選択されてしまう。これを防ぐに
は、「白」に近い値が「特定色」として選択された場
合、例えば H=全範囲(又は範囲指定なし) −10≦S≦10 255−10≦L≦255+10 といったように、ウィンドウ設定を変更する。
【0055】これに限らず、例えば、明るい色のほうが
暗い色より色の違いが分かりやすい、「青」は「赤」よ
り見た目の色変化が小さい、といった見た目の違いがあ
るので、これらを考慮して、ウインドウの設定値を変更
すると、より見た目に近い特定色を判別できる。
【0056】実際には、図13のCPU1301が、予
め「特定色」と「ウインドウ設定値」のテーブルを持
ち、ユーザの「特定色」指定に応じて自動的にウインド
ウ設定値、即ちレジスタ102〜112の保持値を選択
する。
【0057】印刷物のようなカラー網点原稿に対しウィ
ンドウで特定色判定を行う場合、図9に示すように、網
点に応じて判定結果が点状になり、変換後の色が指定色
と見た目に異なったものになり、画像にがさつきが生じ
たりすることがある。そこで、座標変換後にスムージン
グ回路を設け、R,G,B又はH,S,Lの各値をなま
らせてから色判定を行う。これにより、見た目で同じ色
の部分と判定部分とが一致するようになる。図10は、
その実施例の概略構成ブロック図を示す。図10に示す
実施例は、図8に示す実施例に対して、座標変換回路4
0の後段にスムージング回路118を設けた。また、判
定回路114の判定結果を処理する判定信号処理回路1
20の設け、判定信号処理回路120の出力により、選
択回路116を制御するようにした。
【0058】この実施例では、Rin,Gin,Bin
で表わされる入力画像の解像度は400dpiであると
し、5×5のスムージング回路118は、一般的な印刷
物の網点のスクリーン線数である133〜175dpi
をなまらせる。このスムージングの度合はユーザーによ
って操作部から可変することができる。図12操作部2
14において色変換キー1208を押すと、タッチキー
付き液晶画面が図14のように変わる。ここでテンキー
1202を使って色変換前の色を番号で選ぶ。その番号
は、予め色と番号が対応づけられている色カードを参照
して選択する。OKキー1401を押すと、図15の画
面になり、変換後の色を同様にして選択する。尚、変換
前、後の色の選択は色カードからの選択に限られるもの
ではなく、予め不図示のROMに色と番号の対応表を書
き込んでおき、操作部214からの指示に応じて対応表
の画面に切換え、その画面に基づき任意に選択するもの
であってもよい。
【0059】図14の画面において、調整キー1402
を押すと図16の画面に変わり、スムージングの度合を
可変できる。設定は「調整キー」1602と1603の
キーを使ってカーソル1604を移動させる事で例えば
図17に示す様な5つのフィルタから選択できる。OK
キー1601を押すと通常の図12の画面に戻る。
【0060】尚、フィルタは強いほど画像のなまりは強
くなるものである。又、フィルタの係数は図17に示さ
れているものに限らずCPU1301によって可変に決
められるものであり、上述の様に中心画素と周辺画素の
重み付け係数を変えることでフィルタの強弱を決めるも
の以外にも、フィルタのサイズを可変にすることによっ
ても画像のなまりは変えることができる。又、サイズ、
重み付け係数の両方が切り変わるものでもよい。
【0061】選択されたフィルタのスムージング回路1
18への設定方法を以下に述べる。前記操作部214に
よって、指定に応じてフィルタはCPUで決定され、図
13に記されたCPUバスを介して選択回路42及び4
8に送られる。そしてCPUからの出力のスムージング
回路118への書き込みがCPUACCによって指示さ
れることによりスムージング回路118に書込まれるも
のである。上記の様にフィルタが可変であるためフィル
タの設定を変えることにより複数種類の画像データが得
られるので操作者の好みに応じた色変換が可能となる。
又、上記例ではフィルタをユーザーが設定する構成であ
ったがプリスキャンを行って、自動的に網点画像の線数
を判定し、フィルタを切換えるようにしてもよい。自動
切換を用いることによって、原画の網点画像に忠実な色
再現がなされるので色判定、色変換を行う際に高精度な
処理が可能となる。判定信号処理回路120は、色と色
の変わり目て判定結果がずれた部分を、多数決などによ
り太らせ又は細らせる。その他の作用効果は、図8と同
じである。
【0062】なお、スムージング回路118で、色相信
号Hを処理する部分には、色相信号Hが360゜で一回
転するので、S,Lと共通の積和演算回路に加え、信号
値の実際の距離を計算する前処理回路が設けらる。
【0063】図10に示す実施例では、指定範囲に該当
しない画素については色処理されない画像信号を出力す
る。これにより、スムージング回路118のスムージン
グによる不必要な解像度の低下を防ぐ。また、スムージ
ング回路118によりスムージングした信号を判定回路
114にのみ入力するようにして、スムージングによる
解像度劣化を少なくしてもよい。
【0064】図10に示す実施例では、HSL信号をス
ムージングしているが、入力RGB信号Rin,Gi
n,BinをそれぞれスムージングしてからHSL信号
に変換し、判定回路114で判定するようにしてもよ
い。
【0065】図2に示す色空間圧縮回路20は、以上に
説明した構成からなる色処理回路18と一体化できるこ
とは明らかである。図11は、色空間圧縮回路20を色
処理回路18に一体化した場合の、色空間を示す図であ
る。プリスキャン時、0°(R)、60°(Y)、12
0°(G)、180°(C)、240°(B)及び30
0°(M)の各色相において、もっとも彩度Sの大きい
信号値をサンプリングする。この値をプリンタ再現可能
色空間の最大値と比較し、プリンタで再現不可能な値が
画像中に含まれる場合には、その色相成分の彩度成分を
圧縮して再現可能にする。
【0066】その後に各色処理機能を実行する際は、プ
リスキャンで求めた色空間圧縮用関数と各処理用の関数
を合成して変換回路46,72,92のRAMに書き込
む。
【0067】尚、上記実施例では網点画像をなまらせる
ために、フィルタの重み付けやフィルタサイズが異なる
様々なフィルタを自動的に又は操作者が設定することで
決定しスムージングを行い色判定処理をしたが、多数決
(注目画素を含むm×mのウインドのうち、所定数n以
上が特定色と同等と判定された時注目画素を特定色とす
る。)のウインドサイズや、所定数を可変にすることに
よっても同様の効果が得られることは明らかである。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の発
明によれば領域処理を行う際、領域処理特性を設定し
て、その処理特性に応じて処理された画像データによっ
て色判定がなされるため、設定を変える事で複数種類の
色判定が可能になり、例えば操作者が色変換を行う際、
思ったような色変換後の画像が得られない場合でも前記
設定を変える事で複数種類の色変換後の画像を得ること
ができる。
【0069】また、第2の発明によれば網点画像の網点
の線数に応じて領域処理特性が制御されるため、前記網
点画像の線数によらず忠実な色が再現され良好かつ高精
度な色判定が可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の概略構成ブロック図であ
る。
【図2】本実施例を利用するディジタル・フルカラー複
写機の画像処理の機能ブロック図である。
【図3】図1に示す実施例で用いるHSL色空間を示す
図である。
【図4】本発明の第2実施例の概略構成ブロック図であ
る。
【図5】明度による見た目の色の変化例である。
【図6】本発明の第3実施例の概略構成ブロック図であ
る。
【図7】「赤を青にする」処理の変換テーブルf
(E),f(S),f(L)の一例である。
【図8】本発明の第4実施例の概略構成ブロック図であ
る。
【図9】カラー網点原稿で特定色を判定する場合の判定
結果の一例である。
【図10】本発明の第5実施例の概略構成ブロック図で
ある。
【図11】色空間を示す図である。
【図12】操作部214を示す図である。
【図13】制御部213のブロック図である。
【図14】変換前の色選択の操作部を示す図である。
【図15】変換後の色選択の操作部を示す図である。
【図16】スムージングの度合を調整するための操作部
を示す図である。
【図17】本実施例におけるフィルタを示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/46 H04N 1/46 Z

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数成分の画像データに対する領域処理
    特性を設定するための設定手段、 前記複数成分の画像データに対して前記設定手段の設定
    に応じた特性の領域処理を行う処理手段、 前記処理手段によって処理された複数成分の画像データ
    に基づき該画像データの色判定を行う判定手段、 とを有することを特徴とするカラー画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記設定手段は操作部であることを特徴
    とする請求項第1項記載のカラー画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記領域処理とはフィルタ処理または多
    数決処理であることを特徴とする請求項第1項記載のカ
    ラー画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記フィルタ処理とは空間フィルタによ
    るスムージングである事を特徴とする請求項第3項記載
    のカラー画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記空間フィルタは空間フィルタの中心
    からの距離が離れるほど重み付け係数が小さくなること
    を特徴とする請求項第4項記載のカラー画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記判定手段は同等色判定手段を有し該
    同等色判定手段は前記処理された複数成分の画像データ
    のうち予め指定した色と同等色である画像データを判定
    することを特徴とする請求項第1項記載のカラー画像処
    理装置。
  7. 【請求項7】 網点画像の線数を検出する検出手段、 前記検出手段の検出に応じて網点画像を形成する複数成
    分の画像データに対する領域処理特性を制御する制御手
    段、 前記制御手段によって制御された領域処理特性に応じて
    前記複数成分の画像データを処理する処理手段、 前記処理手段によって処理された複数成分の画像データ
    に基づいて色判定を行う判定手段、 とを有することを特徴とするカラー画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記領域処理とはフィルタ処理または多
    数決処理であることを特徴とする請求項7記載のカラー
    画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記フィルタ処理とは空間フィルタによ
    るスムージングである事を特徴とする請求項第8項記載
    のカラー画像処理装置。
  10. 【請求項10】 前記空間フィルタは空間フィルタの中
    心からの距離が離れるほど係数が小さくなることを特徴
    とする請求項第9項記載のカラー画像処理装置。
  11. 【請求項11】 前記判定手段は同等色判定手段を有し
    該同等色判定手段は前記処理された複数成分の画像デー
    タのうち予め指定した色と同等色である画像データを判
    定することを特徴とする請求項第7項記載のカラー画像
    処理装置。
JP6062963A 1993-12-17 1994-03-31 カラー画像処理装置 Pending JPH07273972A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6062963A JPH07273972A (ja) 1994-03-31 1994-03-31 カラー画像処理装置
US08/353,906 US6434266B1 (en) 1993-12-17 1994-12-12 Image processing method and apparatus for converting colors in a color image
US10/119,757 US6927877B2 (en) 1993-12-17 2002-04-11 Image processing method and apparatus for converting colors in a color image

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6062963A JPH07273972A (ja) 1994-03-31 1994-03-31 カラー画像処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07273972A true JPH07273972A (ja) 1995-10-20

Family

ID=13215503

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6062963A Pending JPH07273972A (ja) 1993-12-17 1994-03-31 カラー画像処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07273972A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100463831B1 (ko) * 2001-11-23 2004-12-29 한국전자통신연구원 인간 시각 특성을 이용한 최적화 화질 추출장치 및 방법
JP2007293827A (ja) * 2006-03-29 2007-11-08 Fujitsu Ltd テーブル値変換装置及びテーブル値変換書き込み方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100463831B1 (ko) * 2001-11-23 2004-12-29 한국전자통신연구원 인간 시각 특성을 이용한 최적화 화질 추출장치 및 방법
JP2007293827A (ja) * 2006-03-29 2007-11-08 Fujitsu Ltd テーブル値変換装置及びテーブル値変換書き込み方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6434266B1 (en) Image processing method and apparatus for converting colors in a color image
JP2887158B2 (ja) 画像処理装置
US6023527A (en) Method and system of selecting a color space mapping technique for an output color space
US6421141B2 (en) Image process apparatus and method
JPH0322117B2 (ja)
JPH0832827A (ja) ディジタル画像の階調補正装置
JP2906974B2 (ja) カラー画像処理方法および装置
US6178010B1 (en) Image processing device
US20060187506A1 (en) Color image processing apparatus and color image processing method
JPH07203231A (ja) カラー画像処理装置
US5805295A (en) Image processing apparatus and method for applying special image effects to output images
JPH07273972A (ja) カラー画像処理装置
JPH07177366A (ja) カラー画像処理装置
JPH08275010A (ja) 画像処理方法及び装置
JPH08289143A (ja) カラー画像画質調整装置
JP2002218271A (ja) 画像処理装置、画像形成装置、並びに画像処理方法
JPH07264426A (ja) カラー画像処理装置
JP3023374B2 (ja) 複写機の像域別画像処理装置
US6763135B1 (en) Image processing apparatus
JP2751256B2 (ja) カラー画像出力方法及び装置
JPH11136527A (ja) 画像処理装置と画像データの処理方法
JPH05344328A (ja) 印刷装置
JP2001352456A (ja) 画像処理方法及び画像処理装置並びにそれを備えた画像形成装置
JP4618152B2 (ja) 色変換装置、画像形成システム及び色変換方法
JP2744437B2 (ja) 色変換装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020827