JPH07264426A - カラー画像処理装置 - Google Patents

カラー画像処理装置

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Publication number
JPH07264426A
JPH07264426A JP6055729A JP5572994A JPH07264426A JP H07264426 A JPH07264426 A JP H07264426A JP 6055729 A JP6055729 A JP 6055729A JP 5572994 A JP5572994 A JP 5572994A JP H07264426 A JPH07264426 A JP H07264426A
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JP
Japan
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hue
color
adjustment
circuit
component
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JP6055729A
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English (en)
Inventor
Akiko Sugano
明子 菅野
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 使い勝手の良く自在に色調整を行う。 【構成】 少なくとも色相成分、彩度成分を含む複数成
分の画像信号を供給する供給手段、前記色相成分のう
ち、特定色相成分か全体色相成分のいずれかを選択し、
被調整色相として指定する指定手段(図(b)、(c)
において全体209又は各色203〜208のいずれか
を指定する。)、及び前記指定手段によって指定された
被調整色相の画像信号の色相成分又は彩度成分の変更度
合いを設定する設定手段(図(b)、(c)、(d)に
おいて色相微調整210、211又は彩度微調節キー2
12を設定する。)を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカラー画像処理装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来カラー複写機における色調整処理と
しては原稿上の特定色を被調整色として変更の度合いを
設定しその値に応じて先の被調整色の色変換をする色調
整処理、原稿全面を被調整色とし、前記被調整色を色相
環上で等量ずつ変更し色調整を行う色調整処理、複数色
の画像を任意の色の単色画像に変換する単色変換処理、
カラーバランス調整処理及び画像の色数を減らしてポス
ター画のようにするポスタリゼーション機能等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来色調整処理として
は、原稿上の特定色を被調整色として変更の度合いを設
定しその値に応じて先の被調整色の色調整をする特定色
に対する色調整処理及び、原稿全面を被調整色とし前記
被調整色を色相環上で等量ずつ変更する色変換を行う原
稿全面に対する色調整処理があった。しかしながら上述
した2つの調整処理を共に有しているものがなかった。
【0004】したがって使い勝手の上で改善の余地があ
った。そこで本発明は使い勝手よく自在に色調整を行う
ことができる装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本発明は、少なくとも色相成分、彩度成分を含む複数
成分の画像信号を供給する供給手段(本実施例では図1
座標変換回路40)、前記色相成分のうち特定色相成分
か全体色相成分のいずれかを選択し被調整色相として指
定する指定手段(同図12(b)、(c)において全体
209又は各色203〜208のいずれかを指定するこ
とに相当)、前記指定手段によって指定された被調整色
相の画像信号の色相成分または彩度成分の変更度合いを
設定する設定手段(同図12(b)、(c)、(d)に
おいて色相微調整キー210、211又は彩度微調節キ
ー212を設定することに相当)とを有することを特徴
とする。
【0006】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の一実施例を
説明する。
【0007】図1は、本発明の一実施例の概略構成ブロ
ック図を示し、図2は、図1に示す実施例を使用するデ
ィジタル・フルカラー複写機の概略機能ブロック図を示
す。
【0008】先ず、図2を説明する。図2は、本実施例
を適用するディジタル・フルカラー複写機を、その処理
の流れに注目した機能ブロックとして示している。10
は原稿からの反射光を色分解して電気信号に変換する3
ラインCCD式ライン・センサ、12はライン・センサ
10のアナログRGB出力信号をディジタル信号に変換
するA/D変換器、14は、A/D変換器12の出力に
対し、ライン・センサの画素ごとの出力ムラや光源の光
量の傾きを補正するシェーディング補正回路、16は、
センサ10のRGB分光特性を標準RGB空間に補正す
る入力マスキング回路である。
【0009】18は、色関連の各種変換を行なう色処理
回路であり、図1に示す回路構成からなる。20は、標
準RGB空間に分布する画像信号を出力装置(プリン
タ)で再現できる色空間の範囲に圧縮する色空間圧縮回
路、22は、RGB系の輝度信号を、シアン(C)、マ
ゼンタ(M)及びイエロー(Y)からなる濃度信号に変
換する光量/濃度変換回路である。24は、3色濃度信
号C,M,Yをトナーの分光特性にあわせて補正すると
同時に黒信号BKを生成し、プリンタの記録色に合わせ
て一色ずつ面順次に出力する下色除去(UCR)及び出
力マスキング回路である。
【0010】26は、濃度指定に合わせて濃度値(F
値)を各色ごとに補正するF値補正テーブル、28は、
画像の大きさを変更する変倍回路、30は、画像をエッ
ジ強調し、スムージングする空間フィルタ、32は、接
続するプリンタ34の色味の特性に合わせて、印刷出力
すべき画像信号(空間フィルタ30の出力)を補正する
プリンタ特性補正テーブルである。
【0011】ディジタル・フルカラー複写機では、ライ
ン・センサ10で読み取られた原稿画像は、図2に機能
ブロック12〜32で示す処理を受けてから、プリンタ
34により印刷出力される。
【0012】次に、図1を説明する。図1に示す回路
は、図2の色処理回路18として使用される。図1にお
いて、40は、RGB色空間を、色相HUE(H)、彩
度SATURATION(S)及び明度LIGHTNE
SS(L)のHSL色空間に変換する座標変換回路であ
り、入力マスキング回路16の出力信号である入力信号
Rin,Gin,Binに対して出力信号Hin,Si
n,Linを出力する。この変換によって後記するカラ
ー調整を「色相」、「明度」、「彩度」という人にわか
りやすい色空間上で処理が可能となる。42は、変換回
路40の出力Hin,Sin,Lin、又はCPUバス
44(CPUアドレス・バス)上のHSL色空間データ
を選択する選択回路である。
【0013】46は、選択回路42からの色相(H)、
彩度(S)及び明度(L)の色成分をそれぞれ関数f
(H),f(S),f(L)に従って変換する関数変換
回路である。関数変換回路46は具体的には、関数変換
のテーブルを格納するRAMからなり、入力はそのアド
レス、出力はテーブル値である。尚、関数変換テーブル
は後述する設定された色処理に応じてその都度不図示の
CPUから出力されるCPUアドレス、CPUデータに
よって書き換えられる。CPUACCは関数変換テーブ
ルを書き換える時にはHiを出力する。結果CPUアド
レス、CPUデータは関数変換回路46に出力されたテ
ーブルが書き換えられる。一方、CPUACCがLow
の時には変換回路40からのHin、Sin、Linが
関数変換回路46によって処理されRout、Gou
t、Boutとして出力されるものである。
【0014】48は、関数変換回路46の出力又はCP
Uデータ・バス50上のデータを選択する選択回路、5
2は選択回路48から出力されるHSL色空間の色成分
をRGB色空間に戻す座標逆変換回路である。座標逆変
換回路52の出力Rout,Gout,Boutは、図
2の色空間圧縮回路20に印加される。
【0015】図3は、座標変換回路40及び座標逆変換
回路52で使用されるHSL色空間の説明図である。公
知の演算により、RGB色空間の各8bitの画像信号
R,G,Bは、H(0°〜360°)、S(8bit)
及びL(8bit)に変換される。座標変換回路40及
び座標逆変換回路52は、スルーに設定できるようにな
っており、関数変換回路46は、RGB画像を変換する
のにも利用できる。
【0016】以下のケース(1),(2)を例に、図1
に示す回路で任意色の単色画像を生成する手段を説明す
る。
【0017】(1)明度Lを保存し、色相H及び彩度S
を固定したいとき。
【0018】この場合、始めにプリスキャンにより原稿
画像からサンプリングするか、又は登録色中から選択す
ることにより、目的の単色(指定色)の色情報(H0、
S0、L0)を設定し、関数変換回路46に以下の値を
書き込む。
【0019】f(H)=H0(一定) f(S)=S0(一定) f(L)=L(スルー) Rin,Gin,Binからなる入力画像は、回路4
0,42を通過して関数変換回路46に入力し、関数変
換回路46で、色相H及び彩度を一定値H0,S0に固
定される。関数変換回路46の出力は選択回路48を介
して座標逆変換回路52に印加され、RGB色空間に戻
される。座標逆変換回路52の出力Rput,Gou
t,Boutは、明度は入力のままで、色相及び彩度が
一定値に固定された画像になっている。
【0020】この変換では、原稿中の「黒」は、変換後
も「黒」のままである。指定色と同じ画素は、変換前後
で同じ色になる。
【0021】(2)明度Lを圧縮し、原稿の「黒」を
「指定色」に対応させる。
【0022】このときには、関数変換回路46に f(H)=H0(一定) f(S)=S0(一定) f(L)=(L×(255−L0)/255)+L0 を設定する。L0は、圧縮後の最低明度及び圧縮の傾き
を決定する定数である。この変換では、原稿画像中の
「黒」は、最低明度の指定色に変換される。
【0023】なお、色相Hの数値が一定であっても、プ
リンタの特性及び色空間の歪み等により違う色に見える
場合がある。補正関数を考慮した関数f(H),f
(S),f(L)を関数変換回路46に設定すればよ
い。
【0024】本実施例では、関数変換回路46に設定す
る関数f(H),f(S),f(L)を変更することに
より、例えば、HSLポスタリゼーションも容易に実現
できる。この場合には、 f(H)=int(H/30) f(S)=0 (S=0のとき) =int(S/128) (S≠0) f(L)=int(L/64) を関数変換回路46に設定する。int()は周知の通
り整数を求める関数である。
【0025】色相/彩度/コントラスト調整の場合に
は、 f(H)=H+δH f(S)=S+δS f(L)=L+δL とする。δH,δS,δLは、調整用のバイアス又はオ
フセット値である。δH、δS、δLの値は一定でも、
入力色相、彩度、明度によって変化させてもよい。
【0026】色相調整の動作例を以下に示す。操作部の
表示例を図12に示す。初めに、図示しない「カラー調
整」ハードキーを押すと、図12(a)のような画面が
表示される。ここで「色相調整」201を選択し、「o
k」202を押す。次に、図12(b)の画面が表示さ
れ画面上に表示される各選択色キー203〜209によ
って、原稿上で調整したい色相を203〜209の「レ
ッド」,「イエロー」,「グリーン」,「シアン」,
「ブルー」,「マゼンタ」、全体の中から選択する。
尚、図12(b)が表示された初期状態時には「全体」
が選択されており選択をし忘れた場合には全体の色相調
整が設定されている。具体的には「全体」209を選択
した場合は図12(b)の左側「色相微調整キー」21
0からの指示で原稿上の全ての色が指示された調整値に
応じて色相環上で、等量ずつ変換される。又選択色とし
て、例えば「イエロー」204を選択指示した場合は図
12(c)の様に、その色を色相環上においてどちら向
きに何レベル調整するかを設定する各色毎の「色相微調
整キー」211の画面が現れる。本実施例では選択色が
イエローのため「色相微調整キー」211は隣接する色
相であるレッド方向、グリーン方向の調整を行うべく、
標準からレッド方向、グリーン方向にそれぞれ3レベル
まで調整可能としている。所望の値を「色相微調整キ
ー」210、又は211によって指定したら、「ok」
202を押して設定を終了し、コピースタートする。
尚、「選択色」の指定は1色に限られるものではなく複
数色を指定してそれぞれの色に対して色相調整を行うこ
とも可能である。
【0027】図13は、Yを2レベルG方向に、Cを1
レベルG方向に調整した例における関数変換回路46に
おける変換前後の変換特性を示すH−f(H)グラフで
ある。操作部1レベルにつき色相は10度変化する。こ
の例では全面オフセット=0、Yが+2、Cが−1、他
色相は0であるので、図13のように各色相の変化値を
決定し、各色相間のHについては補間演算により求め
る。コピースタートと同時に関数変換回路46にこの内
容がセットされ、読み取り画像データはこの関数変換回
路46によって色相変換される。尚彩度調整、コントラ
スト調整についても同様にしてf(s)、f(l)の内
容を書き換えることにより実施する。次に彩度調整の画
面の例を図12(d)に示す。彩度調整の場合も色相調
整同様各「選択色」キー203〜209により選択色又
は原稿全体を指定し、「彩度微調節キー」212によっ
て調整度合いを設定することにより彩度調整が可能とな
る。又、明度調整も「明度調整」199を選択し彩度調
整時と同様の処理を行うことで明度調整が行える。な
お、調整量はf(X)=X+δX(X:H、S、L)の
ようなオフセットではなく、f(X)=αXのようなゲ
イン調整、あるいはその他の関数でもよく、上記の例に
限られるものではない。また、それぞれの調整は組み合
わせて(例えば色相調整と、彩度調整など)設定するこ
とも可能である。
【0028】以上により、色相調整、彩度調整、明度調
整が、原稿上の特定色及び全体のいづれに対しても可能
であり、更に、各調整は関数変換回路46によって設定
可能なため組み合せた調整も合成関数を用いることによ
り容易になしえる。
【0029】したがって使い勝手よく自在な色調整が行
えるという効果がある。
【0030】更に、座標変換回路40及び座標逆変換回
路52をスルーに設定することにより、RGB色空間で
の、各色の階調を減らすポスタリゼーション、及び、色
ごとに途中から階調を反転するソラリゼーションなどの
処理も実現できる。
【0031】上記実施例では、RGB色空間からHSL
色空間への座標変換を例にあげているが、色相・彩度・
明度の3座標をもつ座標系は上述の例に限られないの
で、例えば、L*a*B*空間から極座標への変換など
も利用できる。
【0032】上記各種機能を、1画面内の任意の領域に
設定できるようにするには、指定領域毎に関数変換の関
数を選択できるようにすればよい。図4は、その実施例
の概略構成ブロック図を示す。
【0033】図4において、60は、注目画素が所属す
る領域を示すエリアコード信号AREA、CPUアドレ
ス(アドレス・バス)62又はCPUデータ(データ・
バス)64を選択する選択回路、66は、選択回路60
の出力に従い、関数変換で使用する関数を選択する選択
信号を出力するエリアコードRAMである。エリアコー
ドRAM66には予め、各領域で施す関数変換の関数を
指定するコード(アドレス信号)が格納される。
【0034】68は座標変換回路40と同様の座標変換
回路、70は、座標変換回路68の出力Hin,Si
n,Lin及びエリアコードRAM66の出力、又は、
CPUバス62(CPUアドレス・バス)上のHSL色
空間データ及びエリアコードRAM66の出力に代わる
データを選択する選択回路である。
【0035】72は、選択回路70の選択出力に従い、
エリアコードに応じた関数f(H、AREA),f
(S,AREA),f(L,AREA)で色相(H)、
彩度(S)及び明度(L)の色成分データを関数変換す
る関数変換回路である。74は、関数変換回路72の出
力又はCPUバス(データ・バス)64上のデータを選
択する選択回路、76は選択回路74から出力されるH
SL色空間の色成分をRGB色空間に戻す座標逆変換回
路である。座標逆変換回路76の出力Rout,Gou
t,Boutは、図2の色空間圧縮回路20に印加され
る。
【0036】図4において、エリアコード信号AREA
は、画像信号に同期し、注目画素が所属する領域を示し
ている。信号AREAは選択回路60を介してエリアコ
ードRAM66に入力する。RAM66には、予め、任
意の指定領域に施される処理コードが書き込まれてお
り、その出力は、関数変換回路72に使用される関数変
換用RAMの上位ビットである。こうして、処理コード
を変えることにより関数変換回路72で使用する変換用
関数を領域毎に切り替えることができ、1画面内で複数
の色処理を任意の領域ごとに適用できる。具体例として
領域を2つ指定し、領域1で色相調整、領域2で彩度調
整を行う場合について説明する。図11は領域指定した
場合の操作画面の推移を示す。初めに図示しない「エリ
ア指定」ハードキーを押し、操作部に図14(a)が表
示されたら、デジタイザで調整したいエリアを「矩形」
220、「非矩形」221を選択し原稿面に対応してい
る「ウインドウ」222上で指定する。まず領域1を入
力し、図14(b)の様に領域1の指定が終わって「o
k」キー223が表示されたら「ok」キーを押す。次
に図14(c)に、領域1に実施する処理が表示され、
ここでは「色相調整」キー224を選択する(本体側で
はこれを参照し、エリアコードRAM66のアドレス1
(領域1を表わすアドレス)に「色相調整」の機能コー
ドを設定する。)。色相調整時の各バラメータ設定は図
12、図13により先に説明したものと同様である。領
域1の設定を終了すると、図14(d)のように次の領
域を入力する画面になるので、以下同様に領域2の領域
指定後「彩度調整」キー225により領域2に対する処
理として彩度調整を指定し各パラメータを設定する。行
いたい処理の設定が済んだら、次の領域に入力画面で領
域を入力せずに「ok」キー226を押し、エリア入力
を終了する。尚、同様に「明度調整」キー227による
指定で明度調整を行うこともできる。
【0037】以上の様に入力画面上に複数の領域を設け
て領域毎に任意の調整が可能となり、多種多様な色調整
が可能となる。
【0038】図1に示す実施例のHSL座標系では、そ
の特性上、1つのH値を指定しても、S値及びL値によ
り、印刷色がかなり異なる場合がある。図5は、Lと見
た目の色相の一例を示す。この例で、例えば、H=20
0゜のユーザーズ・カラーを設定した場合、薄い(明度
の大きい)方では、「青」を狙ったのに、濃い(明度の
小さい)方ではシアンに近い色に変わったように見えて
しまう。
【0039】そこで、Lの全範囲でHを変換する場合
(色相変換及びユーザーズカラー)、L変換テーブルを
H補正係数テーブルとして利用し、座標系の特性を補正
するようにするのが望ましい。この機能を実現する色処
理回路18の回路構成を図6に示す。
【0040】図6において、80は、注目画素が所属す
る領域を示すエリアコード信号AREA又はCPUアド
レス(アドレス・バス)82を選択する選択回路、86
は、選択回路80の出力に従い、関数変換で使用する関
数を選択する選択信号及び1ビットの補正モード信号を
出力するエリアコードRAMである。エリアコードRA
M86には予め、各領域で施す関数変換の関数を指定す
るコード(アドレス信号)とその領域での補正の有無を
示す補正モード信号が格納される。
【0041】88は座標変換回路40と同様の座標変換
回路、90は、選択回路70と同様の選択回路、92は
関数変換回路72と同様の関数変換回路、94は選択回
路74と同様に、関数変換回路92の出力又はCPUバ
ス(データ・バス)84上のデータを選択する選択回路
である。
【0042】96は、選択回路94の選択出力の内、H
成分とL成分を演算する演算回路、98は、エリアコー
ドRAM86から出力される補正モード信号に応じて、
選択回路94のH成分出力、S成分出力及びL成分出
力、又は演算回路96の出力、選択回路90のS成分出
力及び選択回路90のL成分出力を選択する選択回路、
100は、選択回路98の出力を、座標逆変換回路76
と同様にHSL色空間からRGB色空間に戻す座標逆変
換回路である。座標逆変換回路100の出力Rout,
Gout,Boutは、図2の色空間圧縮回路20に印
加される。
【0043】回路88,90,92,94による処理は
図4と同じである。H補正モードとするときには、エリ
アコードRAM86には、関数変換回路92のf(H,
AREA)としてH補正係数テーブルを選択するような
アドレス値を格納しておく。これにより、関数変換回路
92は、H補正モード時に、L成分出力にH補正係数を
出力する。演算回路96は、そのH補正係数をH成分に
演算し、補正されたH信号を出力する。選択回路98は
エリアコードRAM86からの補正モード信号に従い、
演算回路96の出力、選択回路90のS成分出力及び選
択回路90のL成分出力を選択する。この結果、選択回
路98は、S成分及びL成分はそのまま、色相のみを補
正した信号を出力する。このようにして、全明度範囲に
わたって色相を単一にする場合、明度による色の差をよ
り少なくできる。
【0044】図6に示す実施例では、L変換テーブルと
H補正テーブルを兼用することにより回路規模の低減を
図っているが、色相補正手段がこの構成に限定されな
い。例えば、H変換関数前段に補正回路を設け、明度L
と色相Hを、さらに必要があれば彩度Sを、その関数変
換の前に補正するようにしてもよい。
【0045】H補正モード以外では、選択回路98は、
選択回路94のH成分出力、S成分出力及びL成分出力
を選択する。その他の作用効果は、図4と同じである。
【0046】図1に示す実施例では、例えば「赤を青に
する」処理では、図7に示すような変換関数、即ち、変
換テーブルが用いられ、「白」から「黒」に至るまで、
赤に近い色相を持った色すべてが青に変換される。これ
に対して、「真っ赤だけを青にする」という、彩度及び
明度も限定した色処理機能も望まれる。この機能を実現
するには、H,S,Lの各信号値と「特定色」の各信号
値とをウインドウ・コンパレータで比較し、全成分が特
定色から一定距離以内にある場合のみ色変換するように
すればよい。
【0047】図8は、色処理回路18としてそのように
構成した実施例の概略構成ブロック図を示す。図1と同
じ構成要素には同じ符号を付してある。図8において、
102,104,106,108,110,112はそ
れぞれ、色相Hの上限値、色相Hの下限値、彩度Sの上
限値、彩度Sの下限値、明度Lの上限値及び明度Lの下
限値を保持するレジスタ、114は、座標変換回路40
から出力されるH,S,L値をレジスタ102〜112
の対応する上限値及び下限値と比較し、全成分が指定範
囲に入っているかどうかを判定する判定回路である。レ
ジスタ102〜112及び判定回路114がウインドウ
・コンパレータを構成する。
【0048】116は、判定回路114の判定結果に従
い、H,S,Lが全て指定範囲内にあるとき、座標逆変
換回路52のRGB出力を選択し、H,S,Lの1つで
も指定範囲内にないとき、入力Rin,Gin,Bin
を選択する選択回路である。選択回路116の出力が、
Rout,Gout,Boutとして、色処理回路18
の出力となる。
【0049】判定回路114は、座標変換回路40から
出力されるH値をレジスタ102,104の上限値及び
下限値と比較し、座標変換回路40から出力されるS値
をレジスタ106,108の上限値及び下限値と比較
し、座標変換回路40から出力されるL値をレジスタ1
10,112の上限値及び下限値と比較する。そして、
H値、S値及びL値の全部が、それらの上限値と下限値
で限定される範囲に入っているとき、判定回路114
は’1’を出力し、一つでもその範囲に入らないときに
は、’0’を出力する。選択回路116は、判定回路1
14の出力が’1’のとき、座標逆変換回路52のRG
B出力を選択し、判定回路114の出力が’0’のと
き、入力Rin,Gin,Binを選択する。
【0050】判定回路114の出力を必要により反転す
ることにより、例えば添削原稿中の赤ペン部分のみを消
す機能(「赤」を指定し、該当する部分を白に置き換え
る)と、赤ペンのみを残す機能(「赤」を指定し、赤以
外の部分を白に置き換える)の両方を選択的に実現でき
る。
【0051】色変換で「赤」を検出する場合と「白」を
検出する場合とで、レジスタ102〜112の上限値及
び下限値を変更する必要がある。例えば、「赤(H=
0、S=255、L=128)」検出でレジスタ102
〜112により、 −10≦H≦10 255−50≦S≦255+50 128−50≦L≦128+50 が設定されていたとする。同じ設定で「白(H=不定、
S=0、L=255)」を検出しようとすると、本来、
色相が設定できない(即ち、すべてのHを含む)「白」
のうち、たまたまHが設定値に近かったもののみが選択
され、まだらになる。また、Lが50くらいとかなりの
濃度をもつ部分まで選択されてしまう。これを防ぐに
は、「白」に近い値が「特定色」として選択された場
合、例えば H=全範囲(又は範囲指定なし) −10≦S≦10 255−10≦L≦255+10 といったように、ウィンドウ設定を変更する。
【0052】これに限らず、例えば、明るい色のほうが
暗い色より色の違いが分かりやすい、「青」は「赤」よ
り見た目の色変化が小さい、といった見た目の違いがあ
るので、これらを考慮して、ウインドウの設定値を変更
すると、より見た目に近い特定色を判別できる。
【0053】実際には、図示しないCPUが、予め「特
定色」と「ウインドウ設定値」のテーブルを持ち、ユー
ザの「特定色」指定に応じて自動的にウインドウ設定
値、即ちレジスタ102〜112の保持値を選択する。
【0054】印刷物のようなカラー網点原稿に対しウィ
ンドウで特定色判定を行う場合、図9に示すように、網
点に応じて判定結果が点状になり、変換後の色が指定色
と見た目に異なったものになり、画像にがさつきが生じ
たりすることがある。そこで、座標変換前にスムージン
グ回路を設け、R,G,B又はH,S,Lの各値をなま
らせてから色判定を行う。これにより、見た目で同じ色
の部分と判定部分とが一致するようになる。図10は、
その実施例の概略構成ブロック図を示す。図10に示す
実施例は、図8に示す実施例に対して、座標変換回路4
0の後段にスムージング回路118を設けた。また、判
定回路114の判定結果を処理する判定信号処理回路1
20の設け、判定信号処理回路120の出力により、選
択回路116を制御するようにした。選択回路43,4
8は不要なので、削除してある。
【0055】この実施例では、Rin,Gin,Bin
で表わされる入力画像の解像度は400dpiであると
し、5×5のスムージング回路118は、一般的な印刷
物の網点のスクリーン線数である133〜175dpi
をなまらせる。判定信号処理回路120は、色と色の変
わり目て判定結果がずれた部分を、多数決などにより太
らせ又は細らせる。その他の作用効果は、図8と同じで
ある。
【0056】なお、スムージング回路118で、色相信
号Hを処理する部分には、色相信号Hが360゜で一回
転するので、S,Lと共通の積和演算回路に加え、信号
値の実際の距離を計算する前処理回路が設けらる。
【0057】図10に示す実施例では、指定範囲に該当
しない画素については色処理されない画像信号を出力す
る。これにより、スムージング回路118のスムージン
グによる不必要な解像度の低下を防ぐ。また、スムージ
ング回路118によりスムージングした信号を判定回路
114にのみ入力するようにして、スムージングによる
解像度劣化を少なくしてもよい。
【0058】図10に示す実施例では、HSL信号をス
ムージングしているが、入力RGB信号Rin,Gi
n,BinをそれぞれスムージングしてからHSL信号
に変換し、判定回路114で判定するようにしてもよ
い。
【0059】図2に示す色空間圧縮回路20は、以上に
説明した構成からなる色処理回路18と一体化できるこ
とは明らかである。図11は、色空間圧縮回路20を色
処理回路18に一体化した場合の、色空間を示す図であ
る。プリスキャン時、0°(R)、60°(Y)、12
0°(G)、180°(C)、240°(B)及び30
0°(M)の各色相において、もっとも彩度Sの大きい
信号値をサンプリングする。この値をプリンタ再現可能
色空間の最大値と比較し、プリンタで再現不可能な値が
画像中に含まれる場合には、その色相成分の彩度成分を
圧縮して再現可能にする。
【0060】その後に各色処理機能を実行する際は、プ
リスキャンで求めた色空間圧縮用関数と各処理用の関数
を合成して変換回路46,72,92のRAMに書き込
む。
【0061】
【発明の効果】以上より本発明は、特定色相成分か全体
色相成分のいずれかを選択し被調整色相として指定する
指定手段及び前記指定手段によって指定された被調整色
相の画像信号の色相成分または彩度成分の変更度合いを
設定する設定手段とを有するので使い勝手よく自在に色
調整を行うことができるという効果を奏する。
【0062】又例えば原稿の特定色を被調整色として指
定し、変更する成分の変更度合いを設定しその後画像の
全色相に対して色相環上で等量の色変換を行うことによ
り特定色相と全体色相の調整をミックスして行うことが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の概略構成ブロック図であ
る。
【図2】本実施例を利用するディジタル・フルカラー複
写機の画像処理の機能ブロック図である。
【図3】図1に示す実施例で用いるHSL色空間を示す
図である。
【図4】本発明の第2実施例の概略構成ブロック図であ
る。
【図5】明度による見た目の色の変化例を示す図であ
る。
【図6】本発明の第3実施例の概略構成ブロック図であ
る。
【図7】「赤を青にする」処理の変換テーブルf
(E),f(S),f(L)の一例を示す図である。
【図8】本発明の第4実施例の概略構成ブロック図であ
る。
【図9】カラー網点原稿で特定色を判定する場合の判定
結果の一例を示す図である。
【図10】本発明の第5実施例の概略構成ブロック図で
ある。
【図11】色空間を示す図である。
【図12】色相調整処理を行う際の操作部を示す図であ
る。
【図13】Yを2レベルG方向に、Cを1レベルG方向
に調整した際のH−f(H)特性を示す図である。
【図14】エリア指定処理を行う際の操作部を示す図で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/46 G06F 15/68 310 A H04N 1/46 Z

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも色相成分、彩度成分を含む複
    数成分の画像信号を供給する供給手段、 前記色相成分のうち特定色相成分か全体色相成分のいず
    れかを選択し被調整色相として指定する指定手段、 前記指定手段によって指定された被調整色相の画像信号
    の色相成分または彩度成分の変更度合いを設定する設定
    手段とを有することを特徴とするカラー画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記指定手段は初期状態時には前記被調
    整色相として全体色相成分が選択されていることを特徴
    とする請求項第1項記載のカラー画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記供給手段は3原色の入力信号を前記
    複数成分に変換し供給することを特徴とする請求項第1
    項記載のカラー画像処理装置。
  4. 【請求項4】 更に前記設定手段の設定に応じて前記被
    調整色相を有する画像信号のレベル調整を行う調整手段
    を有する請求項第1項記載のカラー画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記調整手段は色相成分と彩度成分双方
    の成分に調整度合いの設定がなされている場合、レベル
    調整を同時に行うことを特徴とする請求項第4項記載の
    カラー画像処理装置。
  6. 【請求項6】 更に前記指定手段の指定状態及び前記設
    定手段の設定状態を表示する表示手段を有することを特
    徴とする請求項第1項記載のカラー画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記表示手段は前記指定状態と前記設定
    状態を同一画面上に表示することを特徴とする請求項第
    6項記載のカラー画像処理装置。
  8. 【請求項8】 更に前記指定手段により指定される被調
    整色相の指定及び前記設定手段による変更度合いの設定
    を行う領域として前記複数色成分の画像信号のうち任意
    の画像信号よりなる領域を指定する領域指定手段を有す
    ることを特徴とする請求項第1項記載のカラー画像処理
    装置。
  9. 【請求項9】 前記領域指定手段は前記指定する領域と
    して少なくとも1つの領域を指定することを特徴とする
    請求項第8項記載のカラー画像処理装置。
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US10/119,757 US6927877B2 (en) 1993-12-17 2002-04-11 Image processing method and apparatus for converting colors in a color image

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007293827A (ja) * 2006-03-29 2007-11-08 Fujitsu Ltd テーブル値変換装置及びテーブル値変換書き込み方法
JP2020072402A (ja) * 2018-10-31 2020-05-07 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法、および、プログラム

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