JPH07273967A - 画像データ編集装置および方法 - Google Patents

画像データ編集装置および方法

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JPH07273967A
JPH07273967A JP5258813A JP25881393A JPH07273967A JP H07273967 A JPH07273967 A JP H07273967A JP 5258813 A JP5258813 A JP 5258813A JP 25881393 A JP25881393 A JP 25881393A JP H07273967 A JPH07273967 A JP H07273967A
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Tadashi Chishima
正 千嶋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 階調を有するモノクロ写真あるいはカラー写
真などの原画像の形状を自在に変形可能とする画像編集
装置および方法を提供すること。 【構成】 原画像データ読み取り手段2と、パラメータ
座標形成手段3と、変形外形枠形状読み取り手段4と、
変形パラメータ座標形成手段5と、実座標算出手段6
と、画像変形描画単位設定手段7と、原画像濃度値取得
手段8と、画像描画手段9とを有することを特徴として
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータおよび複
写機などの画像編集装置および方法に係り、特に、階調
を有するモノクロ写真あるいはカラー写真などの原画像
の画像データを読み込んで所定の形状に変形させるのに
好適な画像編集装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、文字、図形等の原画像の形状を
読み取り、これを原画像データとしてコンピュータ等に
取り込み、この原画像データを所望の形状に変形させ、
CRT、プロッタ等の出力装置で描画したり、FD等の
記憶媒体に記録したりする画像データ編集が盛んに行な
われている。
【0003】このような従来の画像データ編集を行なう
場合には、図示しない略矩形の原画像を、図25に示す
ような形状に変形させる射影変形が移用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の射影変形を用いた画像データ編集においては、
変形後の画像が変形方向に徐々に大きくなるとともに、
変形方向の先端側に大きな空間が形成され、変形後の画
像の品質が劣るという問題点があった。また、このよう
な従来の射影変形を用いた原画像の画像データ編集にお
いては、曲線形状への変形ができないという問題点があ
った。
【0005】このような問題点に対処するために、本出
願人は、特願平4−264858号に記載した画像デー
タ編集装置および方法を提案した。
【0006】しかしながら、特願平4−264858号
に記載した画像データ編集方法においては、文字や図形
などの2値化可能な原画像の画像データ(ベクトルデー
タ)を曲線形状に変形することを対象としている。
【0007】そこで、さらに画像データとして深さの画
像情報(濃度値)を有する点(画素:ピクセル)の集合
により構成されている階調を有するモノクロ写真あるい
はカラー写真などを曲線形状に良好に変形することので
きるものが望まれていた。
【0008】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、階調を有するモノクロ写真あるいはカラー写真
などの原画像の形状を自在に変形可能とする画像編集装
置および方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため請求項1に記載の本発明の画像データ編集装置は、
原画像の画像情報を読み取る原画像データ読み取り手段
と、前記原画像データ読み取り手段により読み取られた
原画像データの画素を基準外形枠を座標軸とする整数の
メッシュ座標とした後に、その座標軸の最大値を1とし
たパラメータ座標に展開するパラメータ座標形成手段
と、少なくとも関数により記述可能とされる所望の形状
の変形外形枠の形状を読み取る変形外形枠形状読み取り
手段と、前記変形外形枠形状読み取り手段により読み取
られた変形外形枠の画素を変形外形枠を座標軸とする実
座標とした後に、その実座標軸の最大値を1とした変形
パラメータ座標に変換する変形パラメータ座標形成手段
と、前記パラメータ座標上の原画像データの画素を前記
変形パラメータ座標上に変換した後にその変形パラメー
タ座標上の原画像データの画素を実座標上にフロートメ
ッシュの座標として展開する実座標算出手段と、前記フ
ロートメッシュの座標を変形処理最小単位に分割する画
像変形描画単位設定手段と、前記画像変形描画単位毎
に、これに対応する原画の画像濃度値を取得する原画像
濃度値取得手段と、前記変形処理最小単位に対して対応
する原画の画像濃度値を書き込む画像描画手段とを有す
ることを特徴としている。
【0010】また、請求項2に記載の本発明の画像編集
方法は、原画像データとしての原画像の画像情報を略矩
形の基準外形枠に収納し、その基準外形枠に対する原画
像データの相対位置を算出し、当該基準外形枠を少なく
とも関数により記述可能な所望の形状の変形外形枠に変
形し、当該変形外形枠内に前記原画像データが前記基準
外形枠に対する原画像データの相対位置と同一位置とな
るように変換するとともに、変形基準枠内の領域を複数
の変形処理最小単位としてのブロックに分割し、前記各
ブロックを各ブロックの相対位置と等しい原画の画像濃
度値をもって塗りつぶすことを特徴としている。
【0011】
【作用】前述した構成からなる本発明の画像データ編集
装置を本発明の画像データ編集方法にしたがって動作さ
せることにより、原画像を所定の基準外形枠内に収納
し、原画像の基準外形枠に対する相対位置を決定するこ
とができる。そして、前記基準外形枠を所望の形状の変
形外形枠に変形させると、その変形外形枠に従って原画
像の基準外形枠に対する相対位置と同一の位置関係を保
持させた状態で変形外形枠内に原画像を変形させるとと
もに、変形外形枠内に原画像の濃度値を付与させること
ができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1から図24につ
いて説明する。
【0013】本実施例は、本発明による画像データ編集
装置および方法を、写真原稿を変形させる(写真変形)
場合に用いたものであり、図1は画像データ編集装置の
要部の構成を示すブロック図である。
【0014】図1に示すように、本実施例の画像データ
編集装置1は、原画像データ読み取り手段2と、パラメ
ータ座標形成手段3と、変形外形枠形状読み取り手段4
と、変形パラメータ座標形成手段5と、実座標算出手段
6と、画像変形描画単位設定手段7と、原画像濃度値取
得手段8と、画像描画手段9とにより形成されている。
【0015】つぎに、各部の構成をさらに説明すると、
前記原画像データ読み取り手段2は、例えば長方形状を
した写真等の原画の画像情報(原画像データ)としての
画素および画素属性(濃度値)などを読み取り適宜なメ
モリ等へ記憶させるスキャナ、メモリ、CPU等(図示
せず)から形成されている。
【0016】また、前記パラメータ座標形成手段3は、
前記原画像データ読み取り手段2により読み取られた原
画像データを図示しないコンピュータなどで処理可能な
単位のピクセルの集合体とし、この各ピクセルを矩形の
基準外形枠を座標軸とする整数のメッシュ座標として適
宜なメモリ等に記憶させた後に、その座標軸の最大値を
1としたパラメータ座標に展開し、適宜なメモリ等に記
憶させるメモリ、CPU等(図示せず)から形成されて
いる。
【0017】また、前記変形外形枠形状読み取り手段4
は、少なくとも関数、例えば3次ベジエ関数等により記
述可能とされる所望の形状に変形された基準外形枠とし
ての変形外形枠の画像データ(形状データ)としての画
素を図示しないスキャナ等により読み取ったり、予め与
えられた複数の所望の変形外形枠から選択することによ
り適宜なメモリ等に読み取るスキャナ、メモリ、CPU
等(図示せず)から形成されている。
【0018】また、前記変形パラメータ座標形成手段5
は、前記変形外形枠形状読み取り手段4により読み取ら
れた変形外形枠の形状データ(輪郭)の画素を処理可能
な単位のピクセルとし、このピクセルにより形成された
を変形外形枠を座標軸とする実座標として適宜なメモリ
等に記憶させた後に、その実座標軸の最大値を1とした
変形パラメータ座標に展開し、適宜なメモリ等に記憶さ
せるメモリ、CPU等(図示せず)から形成されてい
る。
【0019】また、前記実座標算出手段6は、前記パラ
メータ座標上のピクセルを前記変形パラメータ座標上に
変換した後に、所望の処理精度とする処理精度設定部1
0を介して変形パラメータ座標上の各ピクセルを実座標
上に整数のフロートメッシュ座標として展開し、適宜な
メモリ等に記憶させるメモリ、CPU等(図示せず)か
ら形成されている。
【0020】また、前記画像変形描画単位設定手段7
は、前記実座標のフロートメッシュ座標上に展開された
各ピクセルを画像品質および処理速度を勘案し、一旦バ
ンド処理と称する列分割し、その後各列を行分割するこ
とにより、変形外形枠(実座標のフロートメッシュ座
標)内の領域を所望の4点のピクセルにて形成される適
宜な変形処理最小単位(ブロック)に分割して適宜なメ
モリ等に記憶させるメモリ、CPU等(図示せず)から
形成されている。
【0021】また、前記原画像濃度値取得手段8は、前
記各ブロックを形成する4点のピクセルに対応する元の
濃度値(前記基準外形枠の整数メッシュ座標上の4点の
ピクセルの濃度値:本実施例においては、メッシュ座標
上の4点のピクセルの内の左上の1点のピクセルの濃度
値)を適宜なメモリ等に記憶させるメモリ、CPU等
(図示せず)から形成されている。
【0022】また、前記画像描画手段9は、前記実座標
の各ブロックをそれに対応する前記基準外形枠のメッシ
ュ座標上のピクセルの濃度値に基づいて塗りつぶすこと
により変形後の画像データを形成するとともに、その変
形後の画像データをCRT、プロッタ等の適宜な出力装
置に出力するメモリ、CPU等(共に図示せず)から形
成されている。
【0023】なお、前記処理精度設定部10は必要に応
じて各手段に付設するようにしてもよく、特に、本実施
例の構成に限定されるものではない。また、前記各メモ
リおよび各CPU等を制御部等に一括させて設けること
もできる。
【0024】つぎに、前述した構成からなる本実施例の
画像データ編集装置1を用いた画像データ編集方法の作
用について説明する。
【0025】本実施例の画像データ編集方法の概略につ
いて説明すると、写真等の原画の画像情報(原画像デー
タ)としての画素および画素属性(濃度値)を図示しな
いコンピュータで処理可能な単位のピクセルとし、その
ピクセルを基準外形枠を座標軸とする整数のメッシュ座
標として基準外形枠内に収納し、この基準外形枠をその
座標軸の最大値を1としたパラメータ座標に展開し、基
準外形枠を関数、本実施例では3次ベジエ関数にて記述
可能な所望の形状に変形させて変形外形枠とし、この変
形外形枠を座標軸とする実座標とし、その実座標軸の最
大値を1とした変形パラメータ座標に変換し、前記パラ
メータ座標上のピクセルを変形パラメータ座標上に変換
し、その変形パラメータ座標上のピクセルを実座標上に
整数のフロートメッシュ座標として展開するとともに、
変形外形枠(実座標)内の領域を複数の変形処理最小単
位としてのブロックに分割し、各ブロックを各ブロック
の相対位置と等しい基準外形枠上のピクセルの濃度値
(画像濃度値)をもって塗りつぶすことにより、写真等
の原画の変形を行なうようにされている。つまり、原画
像データの収納された基準外形枠を、関数にて記述可能
な所望の形状の変形外形枠に変形させることにより原画
像データを変換させている。
【0026】このような画像データ編集方法を、図2に
示すフローチャートにより説明するる。
【0027】まず、ステップST10において、写真な
どの原画像の画像情報である画素および画素属性(濃度
値)をスキャナなどの適宜な原画像データ読み取り手段
2により所望の分解能をもって読み取り、つぎのステッ
プST11に進行する。
【0028】つぎに、ステップST11において、原画
像の画像情報を適宜なパラメータ座標形成手段3により
画像データ編集装置1にて処理可能な単位のピクセルと
するとともに、このピクセルを整数のメッシュ座標から
なる基準外形枠に収納した後、基準外形枠に対するパラ
メータ座標に展開し、つぎのステップST12に進行す
る。
【0029】つぎに、ステップST12において、所望
の形状の変形外形枠の形状を適宜な変形外形枠形状読み
取り手段4により読み取り、つぎのステップST13に
進行する。
【0030】つぎに、ステップST13において、変形
外形枠に対する変形パラメータ座標を適宜な変形パラメ
ータ座標形成手段5により形成し、つぎのステップST
14に進行する。
【0031】つぎに、ステップST14において、適宜
な実座標算出手段6により前記パラメータ座標上のピク
セルを変形パラメータ座標上に変換し、その変形パラメ
ータ座標上に変換したピクセルを整数のフロートメッシ
ュ座標として実座標(変形外形枠)に展開し、つぎの、
ステップST15に進行する。
【0032】つぎに、ステップST15において、実座
標(フロートメッシュ座標)上に展開された各ピクセル
を適宜な画像変形描画単位設定手段7により変形処理最
小単位(ブロック)に分割し、つぎのステップST16
に進行する。
【0033】つぎに、ステップST16において、適宜
な原画像濃度値取得手段8により各ブロックのピクセル
に対応する基準外形枠上のピクセルの濃度値(元の濃度
値)を取得し、つぎのステップST17に進行する。
【0034】つぎに、ステップST17において、変形
外形枠(実座標)内の各ブロックを適宜な画像描画手段
9により元の濃度値にて塗りつぶすとともに、所望の出
力装置に出力することにより一連の処理を終了させる。
【0035】このような、上述した画像データ編集方法
の要部について具体的に詳しく説明する。
【0036】まず、本実施例の画像データ編集の基準外
形枠の変形時の線分の組み合わせについて図3のaから
hにより説明する。
【0037】図3は基準外形枠の変形時の線分の組み合
わせを説明する説明図であり、aは原画像の一例を示
し、bは基準外形枠を示し、cは基準外形枠の縦方向変
形時の線分の組み合わせを示し、dは縦方向変形後の変
形外形枠を示し、eは縦方向変形した画像を示し、fは
基準外形枠の横方向変形時の線分の組み合わせを示し、
gは横方向変形後の変形外形枠を示し、hは横方向変形
した画像を示す。
【0038】図3のaに示す原画(写真)の画像情報の
外側の適宜な位置に、図3のbに示すような点A,点
B,点C,点Dから構成される矩形形状のA−B−C−
Dからなる基準外形枠11が形成される。そして、ベク
トルの方向を考慮し、図3のcに示す基準外形枠11の
図中上下の線分A−B:A(t)と線分D−C:B
(t)との組み合わせを用いて図3のdに示すように、
縦方向に基準外形枠11を変形させて変形外形枠12を
形成し、図3のeに示す縦方向に変形した画像を得る場
合と、図3のfに示すように、基準外形枠11の図中左
右の線分A−D:A(t)と線分B−C:B(t)との
組み合わせを用いて図3のgに示すように、横方向に基
準外形枠11を変形させて変形外形枠12を形成し、図
3のhに示す縦方向に変形した画像を得る場合の何れか
一方の組み合わせを用いて原画の変形を行なう。
【0039】つぎに、画像データ編集としての変形の原
理について縦方向変形を例示して図4のaからgにより
説明する。
【0040】図4は縦方向変形について説明する説明図
であり、aは基準外形枠に収納されたピクセルを示し、
bは基準外形枠上のピクセルを示し、cは基準外形枠上
のピクセルの位置を示し、dはパラメータ座標上のピク
セルの位置を示し、e変形外形枠を示し、fは変形パラ
メータ座標上のピクセルの位置を示し、gは変形外形枠
上に変換されたピクセルの位置を示す。
【0041】図4のaに示すように、矩形形状のA−B
−C−Dからなる基準外形枠11の左上の点Aを原点と
し、線分A−B方向を座標軸x(x軸)とし、そのx軸
の最大値(ピクセルの数=距離)をXSとするととも
に、線分A−D方向を座標軸y(y軸)とし、そのy軸
の最大値(ピクセルの数=距離)をYSとする。つま
り、基準外形枠11を形成する点Aの座標値を(0,
0)、点Bの座標を(XS,0)、点Dの座標値を
(0,YS)とし、ピクセルのx軸方向をxbaseと
称し、ピクセルのy軸方向をybaseと称するととも
に、変形方向の線分をpxlcnt、直線方向の線分を
baseと称す。そして、このx軸とy軸とにより形成
されるピクセルを単位とする整数のメッシュ座標13
(x−y座標)内に原画の画像情報としてのピクセルが
収納される。この基準外形枠11上のピクセル(メッシ
ュ座標)を図4のbに示す。ここで、図4のcに示すよ
うに、ピクセルPのx−y座標13における座標値はP
=(Px,Py)となる。
【0042】つぎに、図4のdに示すように、x−y座
標13におけるx軸の最大値XSを1とするu軸に変換
するとともに、y軸の最大値YSを1とするv軸に変換
し、このu軸とv軸とにより形成される座標をパラメー
タ座標14(u−v座標)とすると、x−y座標13に
おけるピクセルPの座標値P=(Px,Py)は、u−
v座標14において、パラメータ座標値P=(u,v)
で表すことができる(ただし、0≦u,v≦1)。
【0043】つぎに、矩形形状の基準外形枠11(A−
B−C−D)を構成する線分の内の線分A−Bと線分D
−Cが3次ベジエ関数により記述可能な所望の形状に横
方向変形し、図4のeに示すA’−B’−C’−D’か
らなる変形外形枠12を前記と同様に、点A’を原点と
し、線分A’−B’方向を座標軸x(x軸)とし、その
x軸の最大値をXS’とするとともに、線分A’−D’
方向を座標軸y(y軸)とし、そのy軸の最大値をY
S’とする実座標15とした後に、実座標15における
x軸の最大値XS’を1とするu軸に変換するととも
に、y軸の最大値YS’を1とするv軸に変換し、図4
のfに示すように、u軸とv軸とにより形成される変形
パラメータ座標16(u−v座標)とする。なお、変形
外形枠12の変形方向の線分の一方(上または左)をF
(t)にて記述されるfcurve、他方(下または
右)をG(t)にて記述されるgcurveと称し、変
形外形枠12の直線方向の線分の一方(左または上)を
aline、他方(右または下)をblineと称する
(図4のe)。
【0044】ここで、前記パラメータ座標14のu軸と
v軸とが変化してもパラメータ座標値は変化しないとし
て、ピクセルPの変形パラメータ座標値を算出すると、
図4のfに示すように、変形パラメータ座標16の曲線
A’−B’から曲線D’−C’に変化する過程において
発生する曲線の内のvjにより決定される曲線F(Lj
0−Lj1)を算出し、この算出した曲線FをLj
(u)と表したとき、uiにより決定される点P’(L
jx(ui),Ljy(ui))が点Pの変形パラメー
タ座標値となる。
【0045】そして、この変形パラメータ座標値を実座
標15上に整数のフロートメッシュ座標として変換する
ことにより、変形が終了する。この変形が終了した実座
標15としての整数のフロートメッシュ座標を図4のg
に示す。
【0046】つぎに、原画像データの縦方向変換および
横方向変換における中間曲線の算出方法について説明す
る。
【0047】図5は中間曲線の算出方法を説明する説明
図である。
【0048】図5に示すように、曲線A0−A3を A(t)=(1−t)・A0+(1−t)・t・A
1+(1−t)・t・A2+t・A3 曲線B0−B3を B(t)=(1−t)・B0+(1−t)・t・B
1+(1−t)・t2・B2+t ・B3 と表されているとする。
【0049】そして、曲線A0−A3から曲線B0−B
3に変化する途中の中間曲線をF(t)(ただし、0≦
t≦1)とすると、 F(t)=(1−t)・F0+(1−t)・t・F
1+(1−t)・t・F2+t・F3 として記述することができる。
【0050】ここで、中間曲線F(t)により記述され
る記述パラメータF0,F1,F2,F3を一般的に記
述すると、 F0=(1−u)・A0+u・B0 F1=(1−u)・A1+u・B1 F2=(1−u)・A2+u・B2 F3=(1−u)・A3+u・B3 と表すことができる(ただし、0≦u≦1)。
【0051】この式のuに、横方向変形の場合には前述
したvの値を用い、縦方向変形の場合には前述したuの
値を用いて、それぞれの変形パラメータ座標16におけ
る中間曲線を算出することができる。
【0052】つぎに、画像変形描画単位設定について図
6から図10により説明する。
【0053】図6は列分割を説明する模式図であり、図
7は行分割を説明する模式図であり、図8はブロックを
説明する模式図であり、図9はバンドの設定を説明する
説明図であり、図10はブロックの設定を説明する説明
図であり、図11はブロックを説明する説明図である。
【0054】前記画像変形描画単位設定は、変形外形枠
12の実座標15上に整数のフロートメッシュ座標とし
て展開された各ピクセルを、図6に示すように、一旦バ
ンド処理と称するバンドに列分割し、その後各バンドを
図7に示すように行分割することにより、変形外形枠1
2(実座標のフロートメッシュ座標16)内の領域を、
図8に示すように、所望の4点のピクセルP(図示せ
ず)にて形成される変形処理最小単位17(ブロック)
に分割することによりなされる。
【0055】前記バンドの設定は、図9に示すように、
例えば、P00,P01なる開始点が既に設定されてい
る時、P10,P11の設定は、fcurve上のピク
セル数(flpxl)およびgcurve上のピクセル
数(glpxl)の両方が、所定のしきい値以上になる
まで処理バンド幅を徐々に拡張することにより行われ
る。この具体的なしきい値の値は、画像品質と処理速度
のかねあいから決定すればよいが、例えば、3ピクセル
程度とするとよい。なお、バンドを初めて設定する場合
に、開始点としてのP00およびP01の位置は、それ
ぞれがaline上に位置することになる。
【0056】前記ブロックの設定は、図10に示すよう
に、例えば、B00,B10なる開始点が既に設定され
ている時、B01,B11の設定は、直線方向(B00
−B01)のピクセル数(cpxl)および直線方向
(B10−B11)のピクセル数(blpxl)の両方
が、所定のしきい値以上になるまで処理バンド幅を広げ
てゆくことにより行われる。この具体的なしきい値の値
は、画像品質と処理速度のかねあいから決定すればよい
が、例えば、3ピクセル程度とするとよい。なお、ブロ
ックを初めて設定する場合に、開始点としてのB00お
よびB10の位置は、それぞれがfcurve上に位置
することになる。
【0057】以上のようにして、バンドおよびブロック
が設定され、図11に示すように、4点のピクセルによ
り形成されたB00−B01−B11−B10からなる
四角形が変形処理最小単位17(ブロック)とされる。
【0058】すなわち、図8に示すように、第i,jブ
ロックは、変形曲線jおよびj+i、直線iおよびi+
1にて構成されることとなる。
【0059】つぎに、原画像濃度値取得について説明す
る。
【0060】前記原画像濃度値取得は、前述した各ブロ
ックを塗りつぶす濃度値として、本実施例においては、
各ブロックの塗りつぶしの処理速度を勘案して図11に
示す4点のピクセル(B00,B01,B11,B1
0)の内の左方上方のピクセル(B00)に対応する原
画の画像濃度値(濃度値:G00)を取得することによ
り行われる。つまり、変形処理最小単位17(ブロッ
ク:B00−B01−B11−B10)を決定した時点
で対応する原画の位置座標は一意に決定され、ピクセル
(B00)に対応する原画の濃度値を容易に取得するこ
とができる。
【0061】つぎに、画像描画について図12および図
13により説明する。
【0062】図12はブロックを囲む矩形の四角形を説
明する説明図であり、図13は変形外形枠の塗りつぶし
を説明する説明図である。
【0063】前記画像描画は、前述した各ブロック17
を対応する原画の濃度値をもって塗りつぶすとともに、
所望の出力装置に出力することにより行われる。
【0064】前記塗りつぶしは、図12に示すように、
ブロック17を形成する四角形(B00−B01−B1
1−B10)を塗りつぶすのではなく、この四角形(B
00−B01−B11−B10)を囲む実座標15上の
矩形の四角形(Q0−Q1−Q2−Q3)を塗りつぶす
ことにより行われる。ブロック17を矩形の四角形とし
て塗りつぶすのは、ブロック17を直接塗りつぶすため
に斜め線の処理を行うことになり、通常のパーソナルコ
ンピュータを用いた場合に、コンピュータの処理速度が
遅くなるのを防止するためであり、処理速度の非常に速
いコンピュータ(非常に高価で特殊な科学計算用のコン
ピュータ)を用いる場合には必ずしも必要ではない。
【0065】そして、この矩形の四角形は、その最小値
を(xmin,ymin)とし、最大値を(xmax,
ymax)とした場合に、Q0=(xmin,ymi
n),Q1=(xmin,ymax),Q2=(xma
x,ymax),Q3=(xmax,ymin)と表す
ことができ、座標の最大値/最小値を容易に算出するこ
とができる。
【0066】さらに、図13に示すように、矩形の四角
形による変形外形枠の塗りつぶしは、塗りつぶす部分が
オーバーラップするので、各矩形の四角形にて塗りつぶ
す場合に、オーバーラップ部分をオーバーライトさせる
ようにして変形外形枠内を塗りつぶすことにより、画像
描写の処理速度を高速とすることができる。
【0067】つぎに、このような画像データ編集方法の
アルゴリズム(処理構造)について図14および図15
に示すフローチャートならびに図16から図21により
さらに説明する。
【0068】図14および図15は画像データ編集方法
のアルゴリズムを説明するフローチャートであり、図1
4はフローチャートを2分割した一方を示し、図15は
フローチャートを2分割した他方を示し、図16は3次
ベジエ関数およびそのパラメータを示す模式図であり、
図17は3次ベジエ関数を説明する説明図であり、図1
8は曲線の距離の計算方法を説明する説明図であり、図
19は曲線の距離の計算方法の一例を説明する説明図で
あり、図20は曲線の距離の計算方法の他例を説明する
説明図であり、図21は直線状の3次ベジエ関数を説明
する説明図である。
【0069】図14および図15に示すように、画像デ
ータ編集方法の処理構造が開始されると、まず、ステッ
プST20において最初に初期設定が行われ、つぎのス
テップST21に進行する。
【0070】ステップST20における初期設定は、以
下の8項目の内容を順に行なうことにより遂行される。
【0071】(1)原画のpxlcnt(変形方向ピク
セル数)およびbase(直線方向ピクセル数)の設定
(変形方向により設定)。つまり、縦方向変形および横
方向変形の選定を行う。これにより整数のメッシュ座標
からなる基準外形枠11に原画の画像のピクセルを収納
することができる。
【0072】2)変形対(fcurve,gcurv
e)の曲線パラメータ(3次ベジエパラメータ)の係数
値(中間曲線算出用)の算出。ここで係数値とは”形状
パラメータの演算係数”と称するものであり、図16に
示す3次ベジエ関数B(t)のパラメータをP0,P
1,P2,P3とした場合に、 B(t)=(−P0+3P1−3P2+P3)t+3
(P0−2P1+P2)t+3(−P0+P1)t+
P0 =M3t+M2t+M1t+M0 と表したときの、M3,M2,M1,M0を示す。つま
り、変形外形枠12の変形方向の線分が、この3次ベジ
エパラメータとして記述されることとなる。
【0073】(3)3次ベジエ曲線(fcurve)の
連続輪郭ピクセル数(fcpxl)の算出(図4のe,
図9)。ここで、連続輪郭ピクセル数(fcpxl)の
算出とは、曲線の距離を算出することである。
【0074】曲線の距離の計算について説明すると、一
般的に、プログラムにより曲線の距離を計算するには困
難が伴うが、3次のベジエ関数は、図17に示すよう
に、4つのパラメータP0,P1,P2,P3により決
定することができ、この関数B(t)は、媒介変数tを
用いて、 B(t)=(−P0+3P1−3P2+P3)t+3
(P0−2P1+P2)t+3(−P0+P1)t+
P0 と表すことができる。そして、tによる一次微分をB’
(t)として曲線距離DHは で表すことができる。
【0075】しかし、実際の計算をプログラムにて行う
には処理時間などの問題があるため、処理時間と計算の
複雑度を考慮して、図18に示すように、曲線を細かい
直線に分解し、その直線距離の総和を曲線距離として扱
うことが望ましい。
【0076】すなわち、曲線距離を算出するには、以下
に示す2つの方法から選択するとよい。
【0077】第1の曲線距離の算出方法は、図19に示
すように、曲線上の代表点を予め決めて折れ線を形成
し、その直線距離の総和に相当する数を分割点の数とす
るものである。この場合の精度を向上させるには、直線
にする度合(分割数)を増加すればよい。
【0078】第2の曲線距離の算出方法は、図20に示
すように、曲線の曲率に応じて分割点を形成し、その直
線距離の総和を曲線距離とするものである。
【0079】(4)3次ベジエ曲線(gcurve)の
連続輪郭ピクセル(gcpxl)数の算出((3)と同
様)。
【0080】(5)直線(aline)の連続輪郭ピク
セル数(alpxl)の算出(図4のe,図9)。ここ
で、連続輪郭ピクセル数(alpxl)の算出とは、直
線の距離を算出することである。
【0081】直線の距離の計算について説明すると、図
21に示すように、直線の開始点/終了点を各々P0
(P0x,P0y)、P1(P1x,P1y)とした場
合に、2点間の距離は、 で表すことができる。これは、プログラム的に容易に算
出することができる。
【0082】(6)直線(bline)の連続輪郭ピク
セル数(blpxl)の算出((5)と同様)。
【0083】(7)処理精度(丸め誤差リカバー値:X
ERR,YERR)設定。
【0084】処理精度の設定とは、前述した適宜な処理
精度設定部10により、基準外形枠11を形成する整数
のメッシュ座標13上に展開された各ピクセルを、変形
外形枠12を形成する整数のフロートメッシュ座標15
上に隙間なく連続させて展開するものである。
【0085】上記(2)から(7)をもって整数のフロ
ートメッシュ座標15(実座標)からなる変形外形枠1
2に、原画の画像のピクセルを展開することができる。
【0086】(8)ループ処理のための初期設定。つま
り、変形外形枠12を列分割するためのバンド処理にお
ける第1バンドの左側端点(図9に示すP00(左
上),P01(左下))の座標値をセットする。
【0087】つぎに、ステップST21において、すべ
ての処理を終了したか否か(処理終了?)を判断し、Y
ES(処理終了)の場合には処理を終了し、NO(処理
が終了していない)の場合にはつぎのステップST22
に進行する。
【0088】つぎに、ステップST22において、処理
バンド初期設定を行いつぎのステップST23に進行す
る。
【0089】ステップST22における処理バンド初期
設定は、以下の3項目の内容を順に行なうことにより遂
行される。
【0090】(1)処理バンドの右側端点(図9に示す
P10(右上),P11(右下))の座標値をセットす
る。
【0091】この処理バンドの右側端点をセットするに
は、 (a)変形方向上下の処理単位を終了し、tパラメータ
値(t0)を算出 (b)3次ベジエ曲線上の対応する座標値(P10,P
11)を求める ことにより行われる。
【0092】(2)変形方向の直線(P00−P10)
の連続輪郭ピクセル数(flpxl)の算出(図9)。
ここで連続輪郭ピクセル数(flpxl)の算出とは、
直線の距離を算出することである。直線の距離の算出方
法については、前述したものと同様である。
【0093】(3)変形方向の直線(P01−P11)
の連続輪郭ピクセル数(glpxl)の算出(図9)。
ここで連続輪郭ピクセル数(glpxl)の算出とは、
直線の距離を算出することである。
【0094】つぎに、ステップST23において、fl
pxlの距離がglpxlの距離より長いか否か(fl
pxl>glpxl?)を判断し、NO(flpxlの
距離がglpxlの距離より短い)の場合には、つぎの
ステップST24aに進行し、ステップST24aにお
いて、長い方のglpxlの距離が予め設定された所定
のしきい値より小さいか否か(予め設定したバンドの幅
より小さくて処理不適合か否か)を判断し、NO(しき
い値より大きい)の場合にはつぎのステップST26
(図15)に進行し、ステップST24aの判断がYE
S(しきい値より小さい)の場合には、つぎのステップ
ST25aに進行し、ステップST25aにおいて最終
処理単位であり、かつ1点ではないか否かを判断し、Y
ES(最終処理単位)の場合にはつぎのステップST2
6(図15)に進行し、NO(最終処理単位でない)の
場合にはステップST21に戻り、ステップST24a
の判断がNOになるか、ステップST25aの判断がY
ESとなるまで繰り返す。
【0095】前記ステップST23の判断がYES(f
lpxlの距離がglpxlの距離より大きい)の場合
には、つぎのステップST24bに進行し、ステップS
T24bにおいて、長い方のflpxlの距離が予め設
定された所定のしきい値より小さいか否か(予め設定し
たバンドの幅より小さくて処理不適合か否か)を判断
し、NO(しきい値より大きい)の場合にはつぎのステ
ップST26(図15)に進行し、ステップST24b
の判断がYES(しきい値より小さい)の場合には、つ
ぎのステップST25bに進行し、ステップST25b
において最終処理単位であり、かつ1点ではないか否か
を判断し、YES(最終処理単位)の場合にはつぎのス
テップST26に進行し、NO(最終処理単位でない)
の場合にはステップST21に戻り、ステップST24
bの判断がNOになるか、ステップST25bの判断が
YESとなるまで繰り返す。
【0096】すなわち、ステップST23からステップ
ST25(25a,25b)により、flpxlの距離
およびglpxlの距離の両者がしきい値より大きくな
るまで処理を繰り返して処理単位となるバンドの幅を決
定している。
【0097】つぎに、ステップST26において、処理
(対称バンド内の全ブロック処理)を終了したか否か
(処理終了?)を判断し、YES(処理終了)の場合に
は後述するステップST32に進行し、NO(処理が終
了していない)の場合にはつぎのステップST27に進
行する。
【0098】つぎに、ステップST27において処理ブ
ロック初期設定を行いつぎのステップST28に進行す
る。
【0099】ステップST27における処理ブロック初
期設定は、以下の4項目の内容を順に行なうことにより
遂行される。
【0100】(1)ループ処理のための初期設定。つま
り、変形外形枠12を列分割したバンドをさらに行分割
するブロック処理における第1ブロックの上部端点(図
10に示すB00(左上),B10(右上))の座標値
をセットする。
【0101】(2)変形処理最小単位17の端点座標値
(実数値:B00,B01,B11,B10)の設定。
つまり、変形外形枠12(フロートメッシュ座標15)
内の領域を所望の4点のピクセル(B00,B01,B
11,B10)により形成される四角形(B00−B0
1−B11−B10)からなる変形処理最小単位17
(ブロック)とする4点のピクセルの座標値を設定す
る。
【0102】(3)直線方向(B00−B01)の直線
連続輪郭ピクセル数(cpxl)の算出(図10)。こ
こで連続輪郭ピクセル数(cpxl)の算出とは、直線
の距離を算出することである。直線の距離の算出方法に
ついては、前述したものと同様である。
【0103】(4)直線方向(B10−B11)の直線
連続輪郭ピクセル数(dpxl)の算出(図10)。こ
こで連続輪郭ピクセル数(dpxl)の算出とは、直線
の距離を算出することである。直線の距離の算出方法に
ついては、前述したものと同様である。
【0104】つぎに、ステップST28において、cp
xlの距離がdpxlの距離より長いか否か(cpxl
>dpxl?)を判断し、NO(cpxlの距離がdp
xlの距離より短い)の場合には、つぎのステップST
29aに進行し、ステップST29aにおいて、長い方
のdpxlの距離が予め設定された所定のしきい値より
小さいか否か(予め設定したブロック17の幅より小さ
くて処理不適合か否か)を判断し、NO(しきい値より
大きい)の場合にはつぎのステップST31に進行し、
ステップST29aの判断がYES(しきい値より小さ
い)の場合には、つぎのステップST30aに進行し、
ステップST30aにおいて最終処理単位であり、かつ
1点ではないか否かを判断し、YES(最終処理単位)
の場合にはつぎのステップST31に進行し、NO(最
終処理単位でない)の場合にはステップST26に戻
り、ステップST29aの判断がNOになるか、ステッ
プST30aの判断がYESとなるまで繰り返す。
【0105】前記ステップST28の判断がYES(c
pxlの距離がdpxlの距離より大きい)の場合に
は、つぎのステップST29bに進行し、ステップST
29bにおいて、長い方のcpxlの距離が予め設定さ
れた所定のしきい値より小さいか否か(予め設定したブ
ロック17の幅より小さくて処理不適合か否か)を判断
し、NO(しきい値より大きい)の場合にはつぎのステ
ップST31に進行し、ステップST29bの判断がY
ES(しきい値より小さい)の場合には、つぎのステッ
プST30bに進行し、ステップST30bにおいて最
終処理単位であり、かつ1点ではないか否かを判断し、
YES(最終処理単位)の場合にはつぎのステップST
31に進行し、NO(最終処理単位でない)の場合には
ステップST26に戻り、ステップST29bの判断が
NOになるか、ステップST30bの判断がYESとな
るまで繰り返す。
【0106】すなわち、ステップST28からステップ
ST30(30a,30b)により、cpxlの距離お
よびdpxlの距離の両者がしきい値より大きくなるま
で処理を繰り返して変形処理最小単位17(ブロック)
の幅(大きさ)を決定している。
【0107】つぎに、ステップST31において、描画
/印刷出力処理を行いつぎのステップST32に進行す
る。
【0108】ステップST31における描画/印刷出力
処理は、以下の5項目の内容を順に行なうことにより遂
行される。
【0109】(1)画像濃度値の取得。つまり、変形処
理最小単位17(ブロック)を形成する4点のピクセル
(B00,B01,B11,B10)の内の左方上方の
ピクセル(B00)に対応する原画の濃度値(画像濃度
値:G00)をブロック全体の濃度値とする。
【0110】(2)変形処理最小単位17を囲む矩形
(fmax,fmin)の算出。ここで、変形処理最小
単位17を囲む矩形(fmax,fmin)の算出と
は、ブロック17を形成する四角形(B00−B01−
B11−B10)を囲む矩形の四角形を形成するもので
ある。
【0111】(3)丸め誤差リカバー値を加えて塗りつ
ぶし整数矩形領域を決定。これは、ブロック17を形成
する四角形(B00−B01−B11−B10)を囲む
矩形の四角形の4つの端点を、変形外形枠12を形成す
る整数のフロートメッシュ座標15(実座標)上の座標
に展開し、図12に示すように、四角形(B00−B0
1−B11−B10)を囲む矩形の四角形(Q0−Q1
−Q2−Q3)を形成して整数のフロートメッシュ座標
15上に隙間なく連続させて展開するものである。
【0112】(4)整数矩形領域を濃度値G00で塗り
つぶす。これは、変形外形枠12を形成する整数のフロ
ートメッシュ座標15(実座標)上の座標に展開した四
角形(B00−B01−B11−B10)を囲む矩形の
四角形(Q0−Q1−Q2−Q3)内を原画の濃度値
(画像濃度値:G00)にて塗りつぶすものである。
【0113】(5)上下座標値の更新(B00<−B0
1,B10<−B11)。これは、つぎのブロック17
の処理を行うために、塗りつぶしを施したブロック17
の下部端点B01およびB11をつぎに処理するブロッ
ク17の上部端点B00およびB10に置き換えるもの
である。
【0114】つぎに、ステップST32において、変形
方向上部の座標値更新(P00<−P10,P01<−
P11)を行ないステップST21へ戻りすべての処理
を終了するまでステップST21からステップST32
を繰り返すようにされている。
【0115】ステップST32における変形方向上部の
座標値更新(P00<−P10,P01<−P11)
は、つぎのバンドの処理を行うために、塗りつぶしを施
したバンドの右側端点P10およびP11をつぎに処理
するバンドの左側端点P00およびP01に置き換える
ものである。
【0116】以上のようにして、基準外形枠11に対す
る原画像データの相対位置関係を保持するようにして、
原画像データを所望の形状に変形させることができるの
で、写真などの画素により形成される原画像データを円
形形状、楕円形状、扇形形状、四角形状、短冊形状、円
筒形状、アーチ形状等に自在に変形可能であるととも
に、変形後の画像の品質を優れたものとすることができ
る。
【0117】また、基準外形枠11の変形形態である変
形外形枠12の形状は、図22に示すように、台形、円
形、円筒形またはアーチ形、扇形などをデフォルト変形
形状とし、このデフォルト変形形状と、台形を四角形変
形したり、円形を楕円変形したり、円筒形またはアーチ
形をアーチの深さ変更したり、扇形をコントロール・ポ
イント操作による任意変形するなどしてデフォルト変形
形状を修正した修正変形形状とを用いるとよい。
【0118】また、画像データ編集としてカラー写真の
変形例を図23に示す。
【0119】また、本発明に用いる原画としては、前述
した画像データとして深さの画像情報(濃度値)を有す
る点(画素:ピクセル)の集合により構成されている階
調を有するモノクロ写真あるいはカラー写真ばかりでな
く、文字や図形などの2値化可能な原画像の画像データ
(ベクトルデータあるいはドットデータ)を用いること
ができる。すなわち、2値のイメージ画像から濃淡/カ
ラー画像までの極めて広範囲の原画の画像に対応させる
ことができる。この2値のイメージ画像の変形例を図2
4に示す。
【0120】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、必要に応じて変更することができる。
【0121】
【発明の効果】以上説明したように本発明の画像データ
編集装置および方法によれば、基準外形枠を所望の形状
に変形させることにより、基準外形枠に対する原画像デ
ータのの相対位置関係を保持させた状態で、原画像デー
タを変形させることができるので、2値のイメージ画像
から濃淡/カラー画像からなる原画像データを円形形
状、楕円形状、扇形形状、四角形状、短冊形状、円筒形
状、アーチ形状等に自在に変形可能であるとともに、変
形後の画像の品質を優れたものとすることができるとい
う極めて優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像データ編集装置の要部の構成
を示すブロック図
【図2】本発明に係る画像データ編集を示すフローチャ
ート
【図3】基準外形枠の変形時の線分の組み合わせを説明
する説明図であり、aは原画像の一例を示し、bは基準
外形枠を示し、cは基準外形枠の縦方向変形時の線分の
組み合わせを示し、dは縦方向変形後の変形外形枠を示
し、eは縦方向変形した画像を示し、fは基準外形枠の
横方向変形時の線分の組み合わせを示し、gは横方向変
形後の変形外形枠を示し、hは横方向変形した画像を示
【図4】縦方向変形について説明する説明図であり、a
は基準外形枠に収納されたピクセルを示し、bは基準外
形枠上のピクセルを示し、cは基準外形枠上のピクセル
の位置を示し、dはパラメータ座標上のピクセルの位置
を示し、e変形外形枠を示し、fは変形パラメータ座標
上のピクセルの位置を示し、gは変形外形枠上に変換さ
れたピクセルの位置を示す。
【図5】中間曲線の算出方法を説明する説明図
【図6】列分割を説明する模式図
【図7】行分割を説明する模式図
【図8】ブロックを説明する模式図
【図9】バンドの設定を説明する説明図
【図10】ブロックの設定を説明する説明図
【図11】ブロックを説明する説明図
【図12】ブロックを囲む矩形の四角形を説明する説明
【図13】変形外形枠の塗りつぶしを説明する説明図
【図14】本発明に係る画像データ編集方法のアルゴリ
ズムを説明するフローチャートを2分割した一方
【図15】本発明に係る画像データ編集方法のアルゴリ
ズムを説明するフローチャートを2分割した他方
【図16】3次ベジエ関数およびそのパラメータを示す
模式図
【図17】3次ベジエ関数を説明する説明図
【図18】曲線の距離の計算方法を説明する説明図
【図19】曲線の距離の計算方法の一例を説明する説明
【図20】曲線の距離の計算方法の他例を説明する説明
【図21】直線状の3次ベジエ関数を説明する説明図
【図22】基準外形枠および変形外形枠の形状例を示す
【図23】本発明方法に従ったカラー写真の変形例を示
す図
【図24】本発明方法に従った2値のイメージ画像の変
形例を示す図
【図25】従来の射影変形を用いた変形後の画像を示す
【符号の説明】
1 画像データ編集装置 2 原画像データ読み取り手段 3 パラメータ座標形成手段 4 変形外形枠形状読み取り手段 5 変形パラメータ座標形成手段 6 実座標算出手段 7 画像変形描画単位設定手段 8 原画像濃度値取得手段 9 画像描画手段 10 処理精度設定部 11 基準外形枠 12 変形外形枠 13 整数のメッシュ座標(x−y座標) 14 パラメータ座標 15 整数のフロートメッシュ座標(実座標) 16 変形パラメータ座標 17 変形処理最小単位(ブロック)
【手続補正書】
【提出日】平成7年2月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】基準外形枠の変形時の線分を組み合わせを説明
する説明図であり、aは原画像の一例を示すモノクロ写
、bは基準外形枠を示す線図、cは基準外形枠の縦方
向変形時の線分の組み合わせを示す線図、dは縦方向変
形後の変形外形枠を示す線図、eは縦方向変形した画像
を示すディスプレー上に表示した中間画像例を示す図
fは基準外形枠の横方向変形時の線分の組み合わせを示
す線図、gは横方向変形後の変形外形枠を示す線図、h
は横方向変形した画像を示すディスプレー上に表示した
中間画像例を示す図
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図23
【補正方法】変更
【補正内容】
【図23】本発明方法に従った原画像の一例を示すモノ
クロ写真およびその変形例を示すディスプレー上に表示
した中間画像例を示す図
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図23
【補正方法】変更
【補正内容】
【図23】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G09G 5/36 510 C 9471−5G 520 D 9471−5G H04N 1/405

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原画像の画像情報を読み取る原画像デー
    タ読み取り手段と、 前記原画像データ読み取り手段により読み取られた原画
    像データの画素を基準外形枠を座標軸とする整数のメッ
    シュ座標とした後に、その座標軸の最大値を1としたパ
    ラメータ座標に展開するパラメータ座標形成手段と、 少なくとも関数により記述可能とされる所望の形状の変
    形外形枠の形状を読み取る変形外形枠形状読み取り手段
    と、 前記変形外形枠形状読み取り手段により読み取られた変
    形外形枠の画素を変形外形枠を座標軸とする実座標とし
    た後に、その実座標軸の最大値を1とした変形パラメー
    タ座標に変換する変形パラメータ座標形成手段と、 前記パラメータ座標上の原画像データの画素を前記変形
    パラメータ座標上に変換した後にその変形パラメータ座
    標上の原画像データの画素を実座標上にフロートメッシ
    ュの座標として展開する実座標算出手段と、 前記フロートメッシュの座標を変形処理最小単位に分割
    する画像変形描画単位設定手段と、 前記画像変形描画単位毎に、これに対応する原画の画像
    濃度値を取得する原画像濃度値取得手段と、 前記変形処理最小単位に対して対応する原画の画像濃度
    値を書き込む画像描画手段とを有することを特徴とする
    画像データ編集装置。
  2. 【請求項2】 原画像データとしての原画像の画像情報
    を略矩形の基準外形枠に収納し、その基準外形枠に対す
    る原画像データの相対位置を算出し、当該基準外形枠を
    少なくとも関数により記述可能な所望の形状の変形外形
    枠に変形し、当該変形外形枠内に前記原画像データが前
    記基準外形枠に対する原画像データの相対位置と同一位
    置となるように変換するとともに、変形基準枠内の領域
    を複数の変形処理最小単位としてのブロックに分割し、
    前記各ブロックを各ブロックの相対位置と等しい原画の
    画像濃度値をもって塗りつぶすことを特徴とする画像デ
    ータ編集方法。
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