JPH0727387B2 - 小型残響室 - Google Patents

小型残響室

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JPH0727387B2
JPH0727387B2 JP62242448A JP24244887A JPH0727387B2 JP H0727387 B2 JPH0727387 B2 JP H0727387B2 JP 62242448 A JP62242448 A JP 62242448A JP 24244887 A JP24244887 A JP 24244887A JP H0727387 B2 JPH0727387 B2 JP H0727387B2
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徳雄 小峰
亨 佐々木
潔 坂田
徹 中野
基行 酒井
辰巳 矢野
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Honda Motor Co Ltd
Nittobo Acoustic Engineering Co Ltd
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Nittobo Acoustic Engineering Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 イ.発明の目的 〔産業上の利用分野〕 本発明は、各種材料の音響特性測定用の残響室に関し、
特に低周波領域における音響測定有効値が得られる室内
容積の小さい小型残響室の提供を目的とするものであ
る。
〔従来の技術〕
材料の吸音率,音響透過損失などの音響特性測定のため
に用いられる残響室は、通常125〜4000Hzの均一な音場
が形成できる室内容積を有することが望まれている。
残響室における許容下限周波数cは、幾何残響理論に
基づき近似式 (▽;室内容積m3)により拡散音場が得られるものであ
り、したがって125Hzを下限周波数とすれば室容積は207
m3以上を必要とするものであるが、実際上大容積設備の
困難性からして、吸音率測定の場合は150m3以上(JISA1
409)、音響透過損失測定の場合においては音源用,受
音用とも100m3以上(JISA1416)であればよいとされて
いる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
残響室を用いる音響特性測定において、低周波領域にお
ける測定値の信頼性は、前記のように主として残響室の
内容積に関連するものであるが、一方において残響室を
成るべく小型とし、小寸法試料によって有効な測定を行
い得るような技術の開発が望まれ、これに応じて複数音
源,拡散板使用条件などの改良手段が提案されている。
しかしこれらの手段によっても室内容積が70m3以下の小
型残響室では200Hz以下の標準偏差を2dB以下とすること
は不可能で、実用性は不充分であった。
ロ.発明の構成 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は室内容積を著しく小として、しかも低周波領域
における信頼性のある測定値が得られる小型残響室を得
ることに成功したものである。
すなわち、本発明は、室内容積が70m3以下の残響室にお
いて、室内に分布配設した複数のスピーカーのそれぞれ
を別個の非相関ランダムノイズ音響回路に接続するとと
もに、該室内容積に応じた測定下限周波数を包含し且つ
測定下限周波数以下にピークを持つ複数の共鳴型吸音体
を、前記の複数のスピーカーからの非相関ランダムノイ
ズを発生せしめた室内音場空間中に生ずる特異な高音圧
点に最も接近した室内面位置に配設したことを特徴とす
る小型残響室を要旨とし、該要旨における複数の共鳴型
吸音体の全吸音面積が、残響室内表面積の10%以下であ
ることを実施の態様とするものである。
残響室自体は従来と同様6面ないし8面によって平行す
る面がないようにして全体として非対称形をなすよう
に、音圧反射性板で囲った内容積70m3以下の室である。
複数のスピーカーは主として室内隅角部に近接した位置
で、相互の間隔が成るべく大なる2〜5箇所にそれぞれ
1個を配設し、この複数のスピーカーは、各個に対応し
て室外に設けた複数の相互に相関性のないランダムノイ
ズ発生回路に接続される。
室内面に分布配設する吸音体は、室内容積によって決ま
る測定下限周波数を包含し且つ該測定下限周波数以下に
ピークを持った吸音性を有したもので、その配設位置は
つぎのようにして行う。
前述の許容下限周波数cを含む非相関ランダムノイズ
音場を形成した残響室内の空間の音圧分布を測定し、特
に音圧レベルの大なる位置に最も近接した壁面,天井
面,床面上に位置して前記の吸音体を配設する。
残響室の音場改善のために吸音体を設置することは残響
時間が減少するので、好ましくないものとして従来ほと
んど採用されていないものである。
前記スピーカーの配設個数,配設位置並びにこれに入力
する非相関ランダムノイズの条件は、残響室内容積,空
間形状によって実験的に決定するものであり、特にスピ
ーカーは7個までの範囲で、その配設個数の増加ととも
に音圧分布が向上するが、8個以上としても格別の効果
の向上は得られなく、また吸音体の配設個数,配設位置
も前記スピーカー配置によって得られる音圧分布状態に
よって実験的に決定するものであり、通常2〜7個によ
って所望の低周波領域の音圧分布の改善が得られ、この
さいのすべての吸音体の全吸音面積は、通常残響室内表
面積の10%以下とし、残響時間の減少を必要最小限とす
ることが望ましい。
〔作用〕
本発明によれば、非相関ランダムノイズを発生する複数
のスピーカーの配設と、室内容積に応ずる測定下限周波
数以下の帯域を吸収減衰する複数の吸音体の設置の相乗
的な室内音圧レベルの平均化作用によって、従来の残響
室では実用性が得られない70m3以下の室内容積における
測定下限周波数範囲以下の音圧分布の改善を図ることが
できる。
〔実施例〕
本発明の一実施例を図面によって説明する。
第1図は残響室の模式的斜視図、第2図は該残響室を平
面図とした装置配置ブロック図である。
残響室は非対称五角形板よりなる天井,床、非対称四角
形板よりなる5枚の側壁によって、すべての内面が非平
行をなして囲まれた全体として非対称空間を形成した箱
体であり、各板は音圧反射性のプレキャストコンクリー
ト板であり、該箱体の5垂直稜長は最低162cm,最高202c
m、天井,底の五角形板の各辺長は最短127cm,細長223cm
で何れも異なる長さを有し、室内容積は9m3,室内面総
面積は25.3m3である。
この残響室は、測定下限周波数 の式から355Hzであり、1/3オクターブバンド中心周波数
では400Hzとなる。
この残響室内には3個のスピーカー(S1〜S3)が、図示
のように相互の間隔が成るべく大となる室内隅角部に配
設される。
各スピーカーはそれぞれ別個に、ランダムノイズ発生機
(NG),増幅機(AMP)よりなる三つの相互に非相関で
あるランダムノイズ音源回路に接続される。
また、側壁,天井の室内面に分布して、7個の吸音体
(A1〜A3)が配設される。
上記の吸音体(A)は、共鳴周波数が約200〜300Hz内に
ある吸音箱であり、その断面図である第3図のように、
高さ45mmの枠11の下面に5mm厚の合板よりなる底板10、
その底板10上に、密度約25kg/m3のガラスウール吸音材1
3を貼着し、枠11の上面に孔径9mm開口20を16個分布穿設
した12mm厚の合板よりなる多孔表板12を設けて20mm厚の
空気層19を有せしめた受音表面が25cm2の正方形をなし
たものである。
この吸音体の分布配設位置は下記のようにして決定し
た。
吸音体を配設しない状態の残響室において、3個のスピ
ーカー(S1〜S3)を、各ランダムノイズ音源回路によっ
て、雑音を発生せしめて、室内の高さ方向の二断面にお
いて各10点計20点の音圧測定を行い、特異な高音圧点を
求めて、これらの高音圧点に最も近い室内面位置を吸音
体設置箇所とした。
かくして7個の吸音体の全吸音面積は約1.75m2で、残響
室内総面積の約7%であった。
なお、Mは室内に設けたマイクロホンであり、室外の増
幅機(AMP),リアルタイムアナライザー(RA)に接続
される。
前述のようにして構成した残響室の音圧分布の標準偏差
は、第4図に示すように250Hzにおいて約1.9dBであり、
これに対し、スピーカー1個のみの場合は315Hzで2dBで
り、本発明の残響室の低周波領域特性は極めて優れたも
のであることが確認できた。
この残響室を用いて、吸音率,音響透過率について測定
を行ったところ、JIS規定の装置によって得られ測定値
に殆んど完全に一致し、十分信頼できるものであった。
ハ.発明の効果 以上説明したとおり、本発明によれば複数配設したスピ
ーカーにそれぞれ非相関ランダムノイズを発生せしめる
とともに、所定の吸音体配設によって、残響室の小容積
小型化が可能となり、小型試料による音響特性測定を能
率的,経済的になし得る。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図は残響室の
模式的斜視図、第2図は該残響室を平面図とした装置配
置ブロック図、第3図は吸音体の断面図、第4図は残響
室内音圧分布の標準偏差を示すグラフ図である。 S1〜S3……スピーカー A1〜A3……吸音体
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G10K 15/00 H04R 3/00 310 (72)発明者 佐々木 亨 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 坂田 潔 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 中野 徹 東京都墨田区緑1丁目13番12号 日東紡音 響エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 酒井 基行 東京都墨田区緑1丁目13番12号 日東紡音 響エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 矢野 辰巳 東京都墨田区緑1丁目13番12号 日東紡音 響エンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−24751(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】室内容積が70m3以下の残響室において、室
    内に分布配設した複数のスピーカーのそれぞれを別個の
    非相関ランダムノイズ音響回路に接続するとともに、該
    室内容積に応じた測定下限周波数を包含し且つ測定下限
    周波数以下にピークを持つ複数の共鳴型吸音体を、前記
    の複数のスピーカーからの非相関ランダムノイズを発生
    せしめた室内音場空間中に生ずる特異な高音圧点に最も
    接近した室内面位置に配設したことを特徴とする小型残
    響室。
  2. 【請求項2】前記の複数の共鳴型吸音体の全吸音面積
    が、残響室内表面積の10%以下である特許請求の範囲第
    1項記載の小型残響室。
JP62242448A 1987-09-29 1987-09-29 小型残響室 Expired - Fee Related JPH0727387B2 (ja)

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