JPH07273637A - 同期回路とそれを用いたレベル変換方法 - Google Patents

同期回路とそれを用いたレベル変換方法

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JPH07273637A
JPH07273637A JP6318721A JP31872194A JPH07273637A JP H07273637 A JPH07273637 A JP H07273637A JP 6318721 A JP6318721 A JP 6318721A JP 31872194 A JP31872194 A JP 31872194A JP H07273637 A JPH07273637 A JP H07273637A
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signal
clock
clock signal
gtl
generating
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JP6318721A
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Ee Angu Maikeru
マイケル・エー・アング
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K3/00Circuits for generating electric pulses; Monostable, bistable or multistable circuits
    • H03K3/02Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses
    • H03K3/353Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use, as active elements, of field-effect transistors with internal or external positive feedback
    • H03K3/356Bistable circuits
    • H03K3/356017Bistable circuits using additional transistors in the input circuit
    • H03K3/356052Bistable circuits using additional transistors in the input circuit using pass gates
    • H03K3/35606Bistable circuits using additional transistors in the input circuit using pass gates with synchronous operation
    • HELECTRICITY
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    • H03K3/353Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use, as active elements, of field-effect transistors with internal or external positive feedback
    • H03K3/356Bistable circuits
    • H03K3/356104Bistable circuits using complementary field-effect transistors
    • H03K3/356113Bistable circuits using complementary field-effect transistors using additional transistors in the input circuit
    • H03K3/356147Bistable circuits using complementary field-effect transistors using additional transistors in the input circuit using pass gates
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明の目的は、最小の遅延でGTL信号を
CMOSレベル信号に高速に変換することが可能なセル
フタイム式の同期回路及びそれを用いたレベル変換方法
を提供する。 【構成】GTL信号−CMOSレベル信号変換器10
は、検出増幅手段40を有し、これはGTL信号とクロ
ック信号とを取り込み、これらの信号に応答して、第1
の信号を発生する。バッファ80は上記クロック信号と
第1の信号とを取り込み、CMOS信号を発生する複数
のクロック同期ステージ81、85を有する。クロック
発生手段20はクロック信号を発生し、このクロック信
号を上記検出増幅手段40とバッファ80に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、GTL信号をCMOS
レベル信号に変換する方法および装置に係り、特に、G
TL信号をCMOSレベル信号に変換するセルフタイム
式同期回路に関する。
【0002】
【従来の技術】CMOSレベル信号のようなデジタル電
気信号は、この技術分野ではよく知られている。一般的
に、デジタル回路の応用において、デジタル信号は0V
(1つの状態を表す)から5V(別の1つの状態を表
す)の範囲で変化する。低電圧CMOSレベル信号は、
0Vから約3.3Vの範囲で変化する。CMOS回路構
成部品は電力損失が小さいため、CMOSレベル信号
は、種々の用途に利用されている。しかしながら、CM
OSレベル信号は伝送速度の点で限界がある。
【0003】ある応用例では、別の周知の標準であるT
TL電気信号が用いられている。しかし、TTL信号
は、最大約80〜100mHzでの使用が限界である。
さらに、TTL信号は遮蔽されていない場合、電磁干渉
(EMI)の問題を引き起こす。
【0004】最近、ガンニング・トランシーバ論理(Gu
nning Tranceiver Logical:GTL)と呼ばれる別の標準が
提案されている。GTL信号において、信号は約0.8
Vの基準電圧を中心として、0.4Vと1.2Vとの間
で変化する。したがって、GTL信号は低電圧スイング
論理信号である。すなわち、論理の状態を実現するに
は、中央、すなわち0.8Vの基準電圧から最大約0.
4Vの振れが必要であり、この偏りをGTL信号が示
す。レシーバは電圧が一方向へ50mVスイングするこ
とを検出できる回路を用いて、GTL信号をCMOSレ
ベル信号に変換する。GTL信号の特長は、低電力損失
と非常に高い周波数で動作できることである。その理由
は、1.2Vという低終端電圧が抵抗性素子間の電圧降
下を減少する結果、その抵抗性終端によりきれいな信号
環境が実現されるためである。さらに、スイングが小さ
いのでEMIを抑制できる。
【0005】従来技術において、GTL信号からCMO
Sレベル信号への変換は、差動検出増幅器(differenti
al sense amplifier)によって行われている。差動検出
増幅器は周知の技術である。例えば、米国特許第5,2
28,106号を参照されたい。差動検出増幅器は線形
回路であり、静電流を消費する。GTL信号からCMO
Sレベル信号への変換の入力段で約1.5〜2.0ミリ
アンペアの電流を消費することが予想される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】電流消費の問題を解決
するための一つの方法として、従来技術では、差動検出
増幅器への電流を減少させることが行われている。しか
し、この方法では、利得又は帯域幅に影響を与え、変換
器の速度を低下させる。さらに、入力信号は、しばしば
変換の後、直ぐにラッチ/記録されるため、レジスタ・
セットアップ時間とクロックによるQ遅延が生じる。完
全に包括的な解決では、これらの遅延を全て一体的に扱
い、総合的に遅延が最小となるようにする。
【0007】この発明は上記課題を解決するものであ
り、その目的とするところは、最小の遅延でGTL信号
をCMOSレベル信号に高速に変換することが可能なセ
ルフタイム式の同期回路及びそれを用いたレベル変換方
法を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の回路は、GTL
信号を取り込み、このGTL信号をCMOSレベル信号
に変換するための同期回路であって、前記GTL信号、
基準信号、およびクロック信号を取り込み、これらの信
号に応答して、第1の信号を発生するための検出増幅手
段と、複数のクロック同期ステージを有し、前記クロッ
ク信号と前記第1の信号とを取り込み、前記CMOSレ
ベル信号を発生するためのバッファ手段と、前記クロッ
ク信号を発生し、前記クロック信号を前記検出増幅手段
とバッファ手段とに供給するための手段とを具備してい
る。
【0009】本発明の方法は、GTL信号をCMOSレ
ベル信号に変換するレベル変換方法であって、クロック
信号を発生するステップと、電源と検出増幅器手段との
間に挿入され、前記クロック信号に応答して、前記検出
増幅器手段を前記電源に接続するスイッチ手段に、前記
クロック信号を供給するステップと、前記クロック信号
により駆動されたとき、前記検出増幅器手段により差動
的に前記GTL信号を検出して第1の信号を発生するス
テップと、複数のクロック同期ステージを介して、前記
第1の信号をバッファするステップとから成る。
【0010】
【作用】本発明において、GTL信号−CMOSレベル
信号変換器は、GTL信号とクロック信号とを取り込
み、検出増幅手段はそれらに応答して第1の信号を発生
する。バッファ手段は複数のクロック同期ステージを有
し、このバッファ手段は上記クロック信号と第1の信号
とを取り込みCMOSレベル信号を発生する。クロック
信号発生器はクロック信号を検出増幅器手段とバッファ
手段とに供給する。
【0011】
【実施例】図1に、本発明の変換回路10が示されてい
る。変換回路10は、クロック発生器20と、検出増幅
手段(sense amplifier )40と、バッファ手段80に
よって構成されている。
【0012】クロック発生器20は、直列に接続された
実質的に類似する複数のインバータ22,24,26,
28,30から成る。クロック信号CLKは、第1のイ
ンバータ22の入力として供給される。第1のインバー
タ22の出力からクロック信号Aが作られ、第2のイン
バータ24の入力として供給される。第2のインバータ
24の出力からクロック信号Bが作られ、第3のインバ
ータ26の入力として供給される。第3のインバータ2
6の出力からクロック信号Cが作られ、第4のインバー
タ28の入力として供給される。第4のインバータ28
の出力からクロック信号Dが作られ、第5のインバータ
30の入力として供給される。第5のインバータ30の
出力からクロック信号Eが作られる。
【0013】検出増幅手段40は、差動検出増幅器(S
/A)50を有する。差動検出増幅器50は、PMOS
トランジスタ52を介して、電圧Vccの供給源と直列に
接続されている。PMOSトランジスタ52は、周知の
ようにソース、ゲート、ドレインを有する。前記ソース
とドレインは検出増幅器50と電圧Vccの供給源とに接
続されている。周知のように、ソースとドレインの用語
は交換して用いてもよい。前記ゲートはクロック信号A
を取り込むように接続される。この信号は検出増幅器5
0への電圧Vccの供給を制御する。
【0014】また、差動検出増幅器50は、NMOSト
ランジスタ54を介して、接地電位に直列に接続されて
いる。NMOSトランジスタ54は、そのゲートに供給
されるクロック信号Bにより制御される。また、差動検
出増幅器50は2個の直列に接続されたNMOSトラン
ジスタ56と58とを介して供給されたGTL入力信号
を取り込む。NMOSトランジスタ56と58とは、そ
れぞれゲートに供給されるクロック信号CとEとにより
制御される。また、差動検出増幅器50は2個の直列に
接続されたNMOSパス・トランジスタ60と62とを
介して、基準電圧(0.8V)の供給源に接続されてい
る。NMOSパス・トランジスタ60と62は、それぞ
れゲートにクロック信号EとCとを取り込むように接続
されている。
【0015】最後に、差動検出増幅器50は、クロック
信号AとDとを取り込み、出力信号Oと、その反転信号
/Oとを発生する。このステージにおいて出力信号Oと
/OはCMOSレベル信号の規則に従った信号である。
【0016】出力信号Oと/Oは、バッファ手段80に
供給される。さらに、クロック信号BとCは、バッファ
手段80に供給される。バッファ手段80は第1のクロ
ック同期ステージ(clocked stage )81と、インバー
タ・ステージ83と、クロック同期フィードバック・ス
テージ85とによって構成されている。クロック同期フ
ィードバック・ステージ85の出力から、本発明の変換
回路10の出力信号Qを出力する。
【0017】図2は、本発明の変換回路10を詳細に示
している。前述したように、変換回路10のクロック発
生手段20は、直列に接続された実質的に類似する複数
のインバータ22,24,26,28,30によって構
成されている。これらインバータは、それぞれPMOS
トランジスタとNMOSトランジスタとから成る周知の
CMOSインバータである。したがって、例えば第1の
インバータ22は、PMOSトランジスタ22aとNM
OSトランジスタ22bとから成る。PMOSトランジ
スタ22aとNMOSトランジスタ22bのゲートは、
互いに接続されて、クロック信号CLKを取り込む入力
を形成する。第1のインバータ22の出力は、PMOS
トランジスタ22aの共通に接続されたソースとNMO
Sトランジスタ22bのドレインとから供給される。P
MOSトランジスタ22aのドレインは、電力Vccの供
給源に接続され、NMOSトランジスタ22bのソース
は接地されている。
【0018】検出増幅器50は、交差接続された2個の
PMOSトランジスタ64と66、及び交差接続された
2個のNMOSトランジスタ68と70によって構成さ
れている。これら交差接続されたPMOSトランジスタ
64と66、及び交差接続されたNMOSトランジスタ
68と70とは、周知の方法で接続され、検出増幅器5
0を形成している。PMOSトランジスタ64と66の
共通ソースは互いに接続され、ノード51でPMOSト
ランジスタ52のドレインに接続されている。このPM
OSトランジスタ52のソースは、電Vccの供給源に接
続されている。前述したように、PMOSトランジスタ
52のゲートには、クロック信号Aが供給されている。
【0019】PMOSトランジスタ64と66のゲート
は、次のように交差接続されている。すなわち、PMO
Sトランジスタ66のゲートは、PMOSトランジスタ
64のドレインにノード57で電気的に接続され、PM
OSトランジスタ64のゲートは、PMOSトランジス
タ66のドレインにノード61で電気的に接続されてい
る。PMOSトランジスタ64と66のドレインは、そ
れぞれノード57と61で、NMOSトランジスタ68
と70のドレインに接続されている。さらに、NMOS
トランジスタ68と70とは交差して接続されている。
したがって、NMOSトランジスタ70のドレインは、
ノード61でNMOSトランジスタ68のゲートに接続
され、NMOSトランジスタ68のドレインは、ノード
57でNMOSトランジスタ70のゲートに接続されい
る。NMOSトランジスタ68と70の共通ソースは、
ノード53でNMOSトランジスタ54のドレインに接
続されている。NMOSトランジスタ54のソースは接
地されている。さらに、前述したように、NMOSトラ
ンジスタ54のゲートは、クロック信号Bを受けてい
る。
【0020】さらに、検出増幅器50は、イコライザー
(equalizer )部71を有する。イコライザー部71
は、NMOSトランジスタ72、74、76、78を有
する。NMOSトランジスタ72、74、76、78
は、交差接続されている。NMOSトランジスタ72の
ゲートは、NMOSトランジスタ78のゲートに接続さ
れている。NMOSトランジスタ74のゲートは、NM
OSトランジスタ76のゲートに接続されている。NM
OSトランジスタ76と78のソースは、互いに接続さ
れている。NMOSトランジスタ72と74のソース
は、互いに接続されている。NMOSトランジスタ72
と76のドレインは互いに接続され、ノード57でPM
OSトランジスタ64のドレインとNMOSトランジス
タ68のドレインとに接続されている。NMOSトラン
ジスタ74と78のドレインは互いに接続され、ノード
61でPMOSトランジスタ66のドレインとNMOS
トランジスタ70のドレインとに接続されている。NM
OSトランジスタ76と78のゲートは、それぞれクロ
ック信号AとDとを受けるように接続されている。
【0021】変換回路10のバッファ部80は、第1の
クロック同期ステージ(clocked stage )81から成
る。このステージはPMOSトランジスタ82を有す
る。このトランジスタのドレインは、PMOSトランジ
スタ84に直列に接続されている。このトランジスタの
ドレインは、NMOSトランジスタ86に直列に接続さ
れている。このトランジスタのソースは、NMOSトラ
ンジスタ88に直列に接続されている。出力Oは、PM
OSトランジスタ82のゲートとNMOSトランジスタ
88のゲートとに接続されている。クロック信号Cは、
PMOSトランジスタ84のゲートに供給されている。
クロック信号Bは、NMOSトランジスタ86のゲート
に供給されている。
【0022】前述したように、PMOSトランジスタ8
2と、PMOSトランジスタ84と、NMOSトランジ
スタ86と、NMOSトランジスタ88とは、直列に接
続されている。第1クロック・ステージ81の出力は、
PMOSトランジスタ84のドレインとNMOSトラン
ジスタ86のドレインとがノード79で接続されている
接続点から取り出され、これはレベル・サステーナ・ス
テージ(level sustainer stage )に供給される。この
ステージは、インバータ・ステージ83とクロック同期
フィードバック・ステージ85とから成る。
【0023】インバータ・ステージ83は、PMOSト
ランジスタ90とNMOSトランジスタ92とから成
り、これらは互いに直列に接続され、PMOSトランジ
スタ90のドレインがNMOSトランジスタ92のドレ
インに接続されて、インバータを形成している。PMO
Sトランジスタ90とNMOSトランジスタ92のゲー
トは接続され、第1のクロック・ステージ81の出力
は、インバータ・ステージ83への入力として供給され
る。インバータ・ステージ83の出力は、PMOSトラ
ンジスタ90のドレインとNMOSトランジスタ92の
ドレインとの接続点から取り出され、クロック同期フィ
ードバック・ステージ85に供給される。さらに、クロ
ック信号BとCとが、クロック同期フィードバック・ス
テージ85に供給される。
【0024】クロック同期フィードバック・ステージ8
5は、次の点で第1のクロック同期ステージ81と同一
である。すなわち、このフィードバック・ステージは、
PMOSトランジスタ94を有する。このトランジスタ
のドレインは、PMOSトランジスタ96に直列に接続
されている。このトランジスタのドレインは、NMOS
トランジスタ98に直列に接続されている。このトラン
ジスタのソースは、NMOSトランジスタ100に直列
に接続されている。インバータ・ステージ83の出力
は、PMOSトランジスタ94とNMOSトランジスタ
100のゲートに供給されている。クロック信号Bは、
PMOSトランジスタ96のゲートに供給される。最後
に、クロック信号Cは、NMOSトランジスタ98のゲ
ートに供給される。クロック同期フィードバック・ステ
ージ85の出力は、PMOSトランジスタ96のドレイ
ンとNMOSトランジスタ98のドレインとの接続点で
作られ、本発明の変換回路10の出力Qを形成する。さ
らに、インバータ・ステージ83の入力は、クロック同
期フィードバック・ステージ85の出力に接続されてい
る。
【0025】最後に、検出増幅器50の出力/Oは、P
MOSトランジスタ102のゲートとNMOSトランジ
スタ104のゲートとに供給される。これらのトランジ
スタ102と104のソースとドレインは互いに接続さ
れ、それぞれVccと接地に接続される。
【0026】(動作理論)最初、クロック信号CLKは
ローであると仮定する。これは第1フェーズ、又はフェ
ーズIと定義される。クロック回路20からの信号の状
態は次のようになる。すなわち、クロック信号Aはハ
イ、クロック信号Bはロー、クロック信号Cはハイ、ク
ロック信号Dはロー、クロック信号Eはハイである。こ
れらのクロック信号A〜Eは、検出増幅手段40に供給
され、その効果は次のようになる。
【0027】ハイのクロック信号Aは、PMOSトラン
ジスタ52をオフにする。したがって、検出増幅器50
はVccから切り離される。さらに、ローのクロック信号
Bは、NMOSトランジスタ54をオフにする。これに
より検出増幅器50は接地電位から切り離される。ハイ
のクロック信号CとEとは、パス・トランジスタ56,
58,60,62をオンとし、その結果、GTL信号が
ノード57に現れ、基準電圧がノード61に現れる。ク
ロック信号Dがローの状態において、トランジスタ7
2,74,76,78から成るイコライザー部71はオ
フとなる。
【0028】次のフェーズ、すなわちフェーズIIにお
いて、クロック信号CLKがハイになると、クロック信
号の状態変化は、直列接続されたインバータ22,2
4,26,28,30を介して伝えられる。最初、ハイ
のクロック信号CLKは、第1のインバータ22の出力
のみ変化させる。その結果、クロック信号Aがローにな
る。クロック信号Aがローになると、これによりPMO
Sトランジスタ52はオンとなり、電力をVccからノー
ド51へ供給する。
【0029】その後、1つのゲート遅延(第2のインバ
ータ24)を介して、ローのクロック信号Aは、クロッ
ク信号Bをハイにする。ハイのクロック信号Bは、NM
OSトランジスタ54をオンとし、ノード53を接地す
る。
【0030】Vcc電力を検出増幅器50に供給するよう
に、PMOSトランジスタ52を切り換え、且つ、検出
増幅器50を接地に接続するように、NMOSトランジ
スタ54を切り換えると、Vccと接地との間に電流路が
形成される。これにより検出増幅器50が駆動される。
Vccがノード51に供給された状態で、PMOSトラン
ジスタ64と66とがオンになる。ノード57に供給さ
れているGTL信号は、ノード61に供給されている基
準電圧とは、電圧レベルが僅かに異なるため、PMOS
トランジスタ64又は66の一方が他方と比べて、“よ
り強く”オン状態になる。PMOSトランジスタ64と
66はこの電圧の僅かな差を増幅する。
【0031】第3のインバータ26を通過するクロック
信号Bに起因する別のゲート遅延の後、クロック信号C
が生成される。このクロック信号Cはローとなる。トラ
ンジスタ52と56とを通過するようにクロック信号が
供給されると、GTL入力信号と基準信号とが、それぞ
れノード57と61とにさらに供給されることが阻止さ
れる。クロック信号Cがローとなる前の期間に、少量の
電流がノード57と61とからトランジスタ54を介し
て接地電位に流される。
【0032】第4のインバータ28を通過するクロック
信号に起因する別のゲート遅延の後、クロック信号Dが
生成される。現在、クロック信号Dはハイである。クロ
ック信号Aは依然としてローであるため、イコライザー
部71はオフのままである。
【0033】最後に、クロック信号が第5のインバータ
30を通過して、クロック信号Eをローとした後、パス
・トランジスタ60と58はオフになる。この動作はフ
ェーズIにおいて、検出処理に影響を与えない。
【0034】次のフェーズ(すなわち、フェーズII
I)において、クロック信号CLKがローになると、こ
の信号は第1のインバータ22を通過し、クロック信号
Aをハイにする。クロック信号Aがハイになると、これ
によりPMOSトランジスタ52はオンになる。さら
に、クロック信号Aはクロック信号Dがハイの間ハイに
なり、クロック信号AとDはこの短い遷移時間の間ハイ
になることにより、イコライザー部71がオンになる。
これによりノード57と61がイコライズされる。すな
わち、同じ電圧がノード57と61とに保持される。
【0035】クロック信号Aは、第2のインバータ24
を通過した後、クロック信号Bをローにする。これによ
りNMOSトランジスタ54はオフとなり、検出増幅器
50を切り離す。クロック信号Cは第3のインバータ2
6を通過した後ハイとなり、パス・トランジスタ56と
62をオンにする。しかし、この時点で、GTL信号と
基準信号は、まだ、ノード57と61に供給されていな
い。その後、クロック信号Dがローとなり、イコライザ
ー部71をオフにする。これによりノード57と61は
互いに切り離されるがイコライズされる。最後に、クロ
ック信号Eがハイになると、パス・トランジスタ60と
58がオンになり、GTL信号と基準信号はそれぞれノ
ード57と61に供給される。
【0036】検出増幅器50の出力としてノード61か
ら信号Oが供給され、ノード57からその反転信号/O
が供給される。これらの信号はクロック信号BとCとと
もにバッファ部80に供給される。出力信号Oは、0V
〜Vccの範囲で変化するCMOS信号である。その反転
信号/Oも、勿論、0V〜Vccの範囲で変化する。
【0037】フェーズIにおいて、クロック信号CLK
がローのとき、クロック信号Aがハイとなり、PMOS
トランジスタ52をオフにする。クロック信号Bがロー
でNMOSトランジスタ54をオフとし、これにより検
出増幅器50はオフとなる。この条件で、出力信号Oは
GTLドメイン信号である。しかし、第1のクロック同
期ステージ81のトランジスタの状態は次のようにな
る。すなわち、PMOSトランジスタ82は不定であ
る。しかし、PMOSトランジスタ84は、クロック信
号Cがハイであるため、オフである。NMOSトランジ
スタ86は、クロック信号Bがローであるため、オフで
ある。NMOSトランジスタ88も、不定である。PM
OSトランジスタ84とNMOSトランジスタ86のソ
ース/ドレインの接続点での第1のステージ81の出力
は、バス・サステーナ(83と85)により保持され
る。サステーナは、3状態出力(tri-state otuput)Q
を保持する。フェーズIにおけるクロックの状態によ
り、バス・サステーナ(83と85)は出力Qを決定す
る。
【0038】上記動作のフェーズIIにおいて、クロッ
ク信号CLKがハイになると、クロック信号Aはローに
なる。クロック信号Bがハイになると、クロック信号C
はローになる。このフェーズで検出増幅器50はオンに
なり、GTL出力信号の電圧に応じて、ノード61に出
力O信号を発生し、ノード57に出力/O信号を発生す
る。GTL出力信号がREF電圧より高い電圧電位の場
合、PMOSトランジスタ66はPMOSトランジスタ
64より弱くオンになる。PMOSトランジスタ66よ
り強くオンになっているPMOSトランジスタ64は、
ノード51の電荷をPMOSトランジスタ64を介して
流し、ノード57の電圧電位をノード61の電圧電位よ
りさらに高いレベルとする。これによりPMOSトラン
ジスタ66はPMOSトランジスタ64より一層弱くオ
ンとされ、PMOSトランジスタ64はノード57の電
圧をVccに達するまでさらに高い状態とする。
【0039】同時に、ノード57の高電圧(ノード61
の電圧と比較して)により、NMONトランジスタ70
は、NMOSトランジスタ68より強くオンにされる。
これによりノード61の電圧は、ノード57の電圧と比
較して低められる。
【0040】最終的に、ノード61の電圧は接地レベル
になるのに対して、ノード57の電圧はVccになる。こ
れは接地電位の出力信号OとVccの出力信号/Oという
形で現れる。GTL入力信号が0.8Vより低い場合、
状態は逆になる。すなわち、出力信号OがVccとなり、
出力信号/Oは接地電位となる。
【0041】GTL入力信号が0.8Vより低いと仮定
すると、出力信号OはVccとなり、したがって、このフ
ェーズにおいて、出力ステージ81のトランジスタは次
のように動作する。すなわち、PMOSトランジスタ8
2はオフとなり、PMOSトランジスタ84はオンとな
り、NMOSトランジスタ86はオンとなり、NMOS
トランジスタ88はオンとなる。これによりノード79
は接地電位となる。
【0042】第1の出力ステージ81の出力が接地電位
で、これがインバータ・ステージ83に供給される。イ
ンバータ・ステージ83は単なるインバータであるた
め、インバータ83の出力はVccとなる。Vccがクロッ
ク同期フィードバック・ステージ85の入力の場合、ク
ロック同期フィードバック・ステージ85のトランジス
タの状態は次のようになる。すなわち、PMOSトラン
ジスタ94はオフで、PMOSトランジスタ96はオ
フ、NMOSトランジスタ98はオフで、NMOSトラ
ンジスタ100はオンである。
【0043】フェーズIIIにおいて、クロック信号B
はローとなり、クロック信号Cはハイになる。これによ
り第1の出力ステージ81のPMOSトランジスタ84
とNMOSトランジスタ86はオフとなる。インバータ
・ステージ83への入力は、逆へ切り換えられていない
ため、依然として接地電位のままである。これによりイ
ンバータ・ステージ83の出力はVccのままである。ク
ロック同期フィードバック・ステージ85への入力は、
内部のトランジスタを次のように動作させる。すなわ
ち、PMOSトランジスタ94はオフで、PMOSトラ
ンジスタ96はオンで、NMOSトランジスタ98はオ
ン、NMOSトランジスタ100はオンである。これに
よりクロック同期フィードバック・ステージ85の出力
Q、すなわち、PMOSトランジスタ96とNMOSト
ランジスタ98のソース/ドレイン接続点のノードが接
地電位に保持される。この出力はインバータ・ステージ
83の入力に送り返される。したがって、このフェーズ
において、Qは接地電位のままである。
【0044】上記説明から明かなように、フェーズII
Iにおいて、出力QはフェーズIIからの出力と同一
で、フェーズIIからの出力Qは、フェーズIIIの
間、その出力状態を保持する。
【0045】さらに、本発明の変換回路10のセットア
ップ時間は殆ど無視でき、クロックから出力までの遅延
は、約1つの複合ゲートである。最後に、回路10は、
クロックに同期しているため静電流は最小となり、この
回路はセルフタイム式となる。
【0046】
【発明の効果】以上、詳述したようにこの発明によれ
ば、最小の遅延でGTL信号をCMOSレベル信号に高
速に変換することが可能なセルフタイム式の同期回路及
びそれを用いたレベル変換方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る変換回路であり、3つの
構成部品を示すブロック図。
【図2】図1に示した本発明の変換回路の詳細な回路
図。
【符号の説明】
10…変換回路、20…クロック発生手段、22、2
4、26、28、30…第1乃至第5のインバータ、4
0…検出増幅手段、50…差動検出増幅器、71…イコ
ライザー部、80…バッファ手段、81…第1のクロッ
ク同期ステージ、83…インバータ・ステージ、85…
クロック同期フィードバック・ステージ。

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 GTL信号を取り込み、このGTL信号
    をCMOSレベル信号に変換するための同期回路であっ
    て、 前記GTL信号、基準信号、およびクロック信号を取り
    込み、これらの信号に応答して、第1の信号を発生する
    ための検出増幅手段と、 複数のクロック同期ステージを有し、前記クロック信号
    と前記第1の信号とを取り込み、前記CMOSレベル信
    号を発生するためのバッファ手段と、 前記クロック信号を発生し、前記クロック信号を前記検
    出増幅手段とバッファ手段とに供給するための手段とを
    具備することを特徴とする同期回路。
  2. 【請求項2】 前記バッファ手段は、複数で奇数のクロ
    ック同期インバータから成る請求項1記載の同期回路。
  3. 【請求項3】 前記検出増幅手段は、前記GTL信号を
    取り込み、前記第1の信号を発生させるための差動増幅
    手段と、 前記クロック信号に応答して駆動され、前記差動検出増
    幅手段を電源に接続するためのスイッチ手段とを有する
    ことを特徴とする請求項1記載の同期回路。
  4. 【請求項4】 前記スイッチ手段は、前記クロック信号
    を取り込むためのゲートを有するPMOSトランジスタ
    であることを特徴とする請求項3記載の同期回路。
  5. 【請求項5】 前記発生手段は、複数のクロック信号を
    発生することを特徴とする請求項4記載の同期回路。
  6. 【請求項6】 前記発生手段は、直列に接続された複数
    のインバータから成り、各インバータはクロック信号を
    発生することを特徴とする請求項5記載の同期回路。
  7. 【請求項7】 前記複数のクロック信号の1つに応答し
    て駆動され、前記差動増幅手段を接地に接続するための
    第2のスイッチ手段をさらに含むことを特徴とする請求
    項6記載の同期回路。
  8. 【請求項8】 前記第2のスイッチ手段は、前記1つの
    クロック信号を取り込むためのゲートを有するNMOS
    トランジスタであることを特徴とする請求項7記載の同
    期回路。
  9. 【請求項9】 GTL信号をCMOSレベル信号に変換
    するレベル変換方法であって、 クロック信号を発生するステップと、 電源と検出増幅器手段との間に挿入され、前記クロック
    信号に応答して、前記検出増幅器手段を前記電源に接続
    するスイッチ手段に、前記クロック信号を供給するステ
    ップと、 前記クロック信号により駆動されたとき、前記検出増幅
    器手段により差動的に前記GTL信号を検出して第1の
    信号を発生するステップと、 複数のクロック同期ステージを介して、前記第1の信号
    をバッファするステップとから成ることを特徴とするレ
    ベル変換方法。
  10. 【請求項10】 前記バッファするステップは、最後の
    クロック同期ステージの出力が一番最初のクロック同期
    ステージに接続されている奇数個のクロック同期ステー
    ジを介して、前記第1の信号をバッファすることを特徴
    とする請求項9記載のレベル変換方法。
  11. 【請求項11】 前記発生するステップは、複数のクロ
    ック信号を発生することを特徴とする請求項9記載のレ
    ベル変換方法。
  12. 【請求項12】 前記複数のクロック信号の1つは、前
    記スイッチ手段に供給されることを特徴とする請求項1
    1記載のレベル変換方法。
  13. 【請求項13】 前記スイッチ手段は、PMOSトラン
    ジスタであることを特徴とする請求項12記載のレベル
    変換方法。
  14. 【請求項14】 前記検出増幅器手段と接地との間に挿
    入され、前記検出増幅器手段を前記接地に接続する第2
    のスイッチ手段に、前記複数のクロック信号のうち別の
    1つを供給するステップをさらに含むことを特徴とする
    請求項13記載のレベル変換方法。
  15. 【請求項15】 GTL信号を取り込み、このGTL信
    号をCMOSレベル信号に変換するための同期回路であ
    って、 前記GTL信号、基準信号、及びクロック信号を取り込
    み、これらの信号に応答して、第1の信号を発生するた
    めの検出増幅手段と、 前記クロック信号と前記第1の信号とを取り込み、前記
    CMOSレベル信号を発生するためのバッファ手段であ
    って、前記クロック信号の変化時、前記CMOSレベル
    信号を維持するための手段をさらに含むバッファ手段
    と、 前記クロック信号を発生し、前記クロック信号を前記検
    出増幅手段とバッファ手段とに供給するための手段とを
    具備することを特徴とする同期回路。
  16. 【請求項16】 前記バッファ手段は、複数のクロック
    同期インバータから成ることを特徴とする請求項15記
    載の同期回路。
  17. 【請求項17】 前記検出増幅手段は、 前記GTL信号を取り込み、前記第1の信号を発生させ
    るための差動増幅手段と、 前記クロック信号に応答して駆動され、前記差動増幅手
    段を電力源に接続するためのスイッチ手段とを有するこ
    とを特徴とする請求項15記載の同期回路。
  18. 【請求項18】 前記スイッチ手段は、前記クロック信
    号を取り込むためのゲートを有するPMOSトランジス
    タであることを特徴とする請求項17記載の同期回路。
  19. 【請求項19】 前記発生手段は、複数のクロック信号
    を発生することを特徴とする請求項18記載の同期回
    路。
  20. 【請求項20】 前記発生手段は、直列に接続された複
    数のインバータから成り、各インバータはクロック信号
    を発生することを特徴とする請求項19記載の同期回
    路。
  21. 【請求項21】 前記複数のクロック信号の1つに応答
    して駆動でき、前記差動増幅手段を接地に接続するため
    の第2のスイッチ手段をさらに含むことを特徴とする請
    求項20記載の同期回路。
  22. 【請求項22】 前記第2のスイッチ手段は、前記1つ
    のクロック信号を取り込むためのゲートを有するNMO
    Sトランジスタであることを特徴とする請求項21記載
    の同期回路。
JP6318721A 1993-12-21 1994-12-21 同期回路とそれを用いたレベル変換方法 Pending JPH07273637A (ja)

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