JPH07273128A - 電界効果型トランジスタ - Google Patents
電界効果型トランジスタInfo
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- JPH07273128A JPH07273128A JP6044994A JP6044994A JPH07273128A JP H07273128 A JPH07273128 A JP H07273128A JP 6044994 A JP6044994 A JP 6044994A JP 6044994 A JP6044994 A JP 6044994A JP H07273128 A JPH07273128 A JP H07273128A
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- gate electrode
- semiconductor substrate
- electrode
- blade
- gate
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 Y型ゲート電極の寄生ゲート容量のゲート形
状依存性を抑制し、電界効果型トランジスタの劣化及び
バラツキを抑制する。 【構成】 Y型ゲートを有する電界効果型トランジスタ
において、ゲート電極形状を、ゲート電極の翼と半導体
基板10とのなす角θを20度に、ゲート翼付け根と半
導体基板との距離Hg と、Y型ゲート電極の翼下部分に
位置するn型GaAsコンタクト層表面もしくはオーミ
ック電極表面を半導体基板表面から測った高さHr との
差Hを240nmにする。
状依存性を抑制し、電界効果型トランジスタの劣化及び
バラツキを抑制する。 【構成】 Y型ゲートを有する電界効果型トランジスタ
において、ゲート電極形状を、ゲート電極の翼と半導体
基板10とのなす角θを20度に、ゲート翼付け根と半
導体基板との距離Hg と、Y型ゲート電極の翼下部分に
位置するn型GaAsコンタクト層表面もしくはオーミ
ック電極表面を半導体基板表面から測った高さHr との
差Hを240nmにする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体基板上に形成さ
れた電界効果型トランジスタに関し、特にゲート電極の
断面形状がY型である電界効果型トランジスタに関す
る。
れた電界効果型トランジスタに関し、特にゲート電極の
断面形状がY型である電界効果型トランジスタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】GaAsなどIII−V族化合物半導体
電界効果型トランジスタを用いたLSIの研究開発にお
いて、高速化及び低消費電力化が盛んに行われている。
LSIの開発では、集積回路に含まれる素子特性の均一
性を向上させる必要がある。また、高速化に関しては素
子の微細化が必要である。低消費電力化に関しては電源
電圧の低電圧化が有効であり、電源電圧の低電圧化に伴
い、素子特性の向上、すなわち素子の微細化が必要とな
る。素子の微細化には、短ゲート化、寄生抵抗の低減等
があるが、短ゲート化に伴いゲート抵抗が増加するた
め、短ゲート化と共にゲート抵抗の低減が必要となる。
電界効果型トランジスタを用いたLSIの研究開発にお
いて、高速化及び低消費電力化が盛んに行われている。
LSIの開発では、集積回路に含まれる素子特性の均一
性を向上させる必要がある。また、高速化に関しては素
子の微細化が必要である。低消費電力化に関しては電源
電圧の低電圧化が有効であり、電源電圧の低電圧化に伴
い、素子特性の向上、すなわち素子の微細化が必要とな
る。素子の微細化には、短ゲート化、寄生抵抗の低減等
があるが、短ゲート化に伴いゲート抵抗が増加するた
め、短ゲート化と共にゲート抵抗の低減が必要となる。
【0003】従来、この種の電界効果型トランジスタ
は、短ゲート化に伴うゲート抵抗の増加を抑制する目的
で、ゲート電極のドレイン電流が流れる方向に平行であ
る断面形状をT型としていた。
は、短ゲート化に伴うゲート抵抗の増加を抑制する目的
で、ゲート電極のドレイン電流が流れる方向に平行であ
る断面形状をT型としていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この従来の電界効果型
トランジスタは、T型ゲート電極形状によりゲート・ソ
ース間及びゲート・ドレイン間容量、すなわちゲート容
量が増加するため、素子の高周波特性が劣化する。ゲー
ト容量の増加を抑制するには、ゲート電極の翼と半導体
基板との間隔を広くする事が有効であるが、ゲート長と
T型ゲート電極の翼の付け根部分と半導体基板との距離
の比、すなわちアスペクト比が高くなるため、ゲート電
極形成時のゲート開口技術、ゲート金属埋め込み技術等
ゲート電極形成が困難になる。
トランジスタは、T型ゲート電極形状によりゲート・ソ
ース間及びゲート・ドレイン間容量、すなわちゲート容
量が増加するため、素子の高周波特性が劣化する。ゲー
ト容量の増加を抑制するには、ゲート電極の翼と半導体
基板との間隔を広くする事が有効であるが、ゲート長と
T型ゲート電極の翼の付け根部分と半導体基板との距離
の比、すなわちアスペクト比が高くなるため、ゲート電
極形成時のゲート開口技術、ゲート金属埋め込み技術等
ゲート電極形成が困難になる。
【0005】また、ゲート容量の一成分である寄生ゲー
ト容量がT型ゲート電極形状に依存して変化するため、
素子特性と共に特性の均一性にも影響を与える。
ト容量がT型ゲート電極形状に依存して変化するため、
素子特性と共に特性の均一性にも影響を与える。
【0006】本発明の目的は、T型ゲート電極形状によ
る寄生ゲート容量の増加を抑制し、かつ、寄生ゲート容
量のゲート電極形状依存性が小さい電界効果型トランジ
スタを提供することにある。
る寄生ゲート容量の増加を抑制し、かつ、寄生ゲート容
量のゲート電極形状依存性が小さい電界効果型トランジ
スタを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の、Y型ゲートを
有する電界効果型トランジスタでは、Y型ゲート電極の
翼と半導体基板とのなす角θと、Y型ゲート電極の翼下
部分に位置するコンタクト層表面もしくはオーミック電
極表面をゲ−ト電極方向に延長したときそれがゲ−ト電
極とぶつかる点とY型ゲート電極の翼の付け根部分との
距離Hが、以下の不等式を満足することを特徴とする。
有する電界効果型トランジスタでは、Y型ゲート電極の
翼と半導体基板とのなす角θと、Y型ゲート電極の翼下
部分に位置するコンタクト層表面もしくはオーミック電
極表面をゲ−ト電極方向に延長したときそれがゲ−ト電
極とぶつかる点とY型ゲート電極の翼の付け根部分との
距離Hが、以下の不等式を満足することを特徴とする。
【0008】
【数2】
【0009】(但し、θはY型ゲート電極の翼と半導体
基板とのなす角であり、Hg はY型ゲート電極の翼の付
け根部分と半導体基板との間の距離であり、Hr はY型
ゲート電極の翼下部分に位置するコンタクト層表面もし
くはオーミック電極表面を半導体基板表面から測った高
さであり、Lw はY型ゲート電極の翼を半導体基板上に
投影したY型ゲート電極の翼の付け根部分とゲート翼先
端部分との間の距離であり、Lr は半導体基板直上のゲ
ート電極側面とリセス構造をとるコンタクト層側面もし
くはオーミック電極側面との間の距離である。)
基板とのなす角であり、Hg はY型ゲート電極の翼の付
け根部分と半導体基板との間の距離であり、Hr はY型
ゲート電極の翼下部分に位置するコンタクト層表面もし
くはオーミック電極表面を半導体基板表面から測った高
さであり、Lw はY型ゲート電極の翼を半導体基板上に
投影したY型ゲート電極の翼の付け根部分とゲート翼先
端部分との間の距離であり、Lr は半導体基板直上のゲ
ート電極側面とリセス構造をとるコンタクト層側面もし
くはオーミック電極側面との間の距離である。)
【作用】前記のようなゲート電極形状を有する電界効果
型トランジスタは、寄生ゲート容量の、Y型ゲート電極
の翼の付け根部分と半導体基板との間の距離を除いた、
ゲート電極形状依存性、特にY型ゲート電極の翼と半導
体基板とのなす角依存性が無視できる程に小さい。従っ
て、Y型ゲート形状によるゲート容量の増加及びゲート
電極形状の変化に伴う寄生ゲート容量の変化がない。
型トランジスタは、寄生ゲート容量の、Y型ゲート電極
の翼の付け根部分と半導体基板との間の距離を除いた、
ゲート電極形状依存性、特にY型ゲート電極の翼と半導
体基板とのなす角依存性が無視できる程に小さい。従っ
て、Y型ゲート形状によるゲート容量の増加及びゲート
電極形状の変化に伴う寄生ゲート容量の変化がない。
【0010】図1に示すように、電界効果型トランジス
タにおいて、ゲート電極3をY型にした場合、ゲート容
量は、ゲート電極3と半導体基板10の内部のチャネル
層11との間に誘起される真性ゲート容量Cg と、ゲー
ト電極3とコンタクト層もしくはオーミック電極8との
間の寄生ゲート容量Cf に分解される。このとき、真性
ゲート容量Cg のゲート電極3の形状依存性は、寄生ゲ
ート容量Cf のそれと比較して、無視できる程小さい。
従って、ゲート容量のゲート電極3形状依存性は寄生ゲ
ート容量Cf のゲート電極3の形状依存性と考えてよ
い。
タにおいて、ゲート電極3をY型にした場合、ゲート容
量は、ゲート電極3と半導体基板10の内部のチャネル
層11との間に誘起される真性ゲート容量Cg と、ゲー
ト電極3とコンタクト層もしくはオーミック電極8との
間の寄生ゲート容量Cf に分解される。このとき、真性
ゲート容量Cg のゲート電極3の形状依存性は、寄生ゲ
ート容量Cf のそれと比較して、無視できる程小さい。
従って、ゲート容量のゲート電極3形状依存性は寄生ゲ
ート容量Cf のゲート電極3の形状依存性と考えてよ
い。
【0011】寄生ゲート容量Cf は、二電極間の容量導
出方法を、電極のある部分において最短距離を電極間距
離とするような微小平行平板容量を考え、それを電極面
積で積分する仮定を用いると、以下のようになる。
出方法を、電極のある部分において最短距離を電極間距
離とするような微小平行平板容量を考え、それを電極面
積で積分する仮定を用いると、以下のようになる。
【0012】
【数3】
【0013】ここで、ε0 は真空の誘電率であり、xは
コンタクト層もしくはオーミック電極の解析点を表す座
標7であり、yはゲート幅方向を示す座標であり、d
(x,θ)は解析点xにおけるゲート電極とコンタクト
層もしくはオーミック電極との最短距離5であり、Lr
は半導体基板直上のゲート電極側面とリセス構造をとる
コンタクト層側面もしくはオーミック電極側面との間の
距離であり、Lw はY型ゲート電極の翼を半導体基板上
に投影したY型ゲート電極の翼の付け根部分とゲート翼
先端部分との間の距離であり、θはY型ゲート電極の翼
と半導体基板とのなす角であり、Hg はY型ゲート電極
の翼の付け根部分と半導体基板との間の距離であり、H
r はY型ゲート電極の翼下部分に位置するコンタクト層
表面もしくはオーミック電極表面を半導体基板表面から
測った高さである。
コンタクト層もしくはオーミック電極の解析点を表す座
標7であり、yはゲート幅方向を示す座標であり、d
(x,θ)は解析点xにおけるゲート電極とコンタクト
層もしくはオーミック電極との最短距離5であり、Lr
は半導体基板直上のゲート電極側面とリセス構造をとる
コンタクト層側面もしくはオーミック電極側面との間の
距離であり、Lw はY型ゲート電極の翼を半導体基板上
に投影したY型ゲート電極の翼の付け根部分とゲート翼
先端部分との間の距離であり、θはY型ゲート電極の翼
と半導体基板とのなす角であり、Hg はY型ゲート電極
の翼の付け根部分と半導体基板との間の距離であり、H
r はY型ゲート電極の翼下部分に位置するコンタクト層
表面もしくはオーミック電極表面を半導体基板表面から
測った高さである。
【0014】たとえば、図2は本発明の計算結果を示す
ものであり、寄生ゲート容量Cf のθ依存性を、Y型ゲ
ート電極の翼の付け根部分と半導体基板との間の距離H
g とコンタクト層またはオーミック電極の膜厚Hr との
差Hをパラメータとして示している線図である。
ものであり、寄生ゲート容量Cf のθ依存性を、Y型ゲ
ート電極の翼の付け根部分と半導体基板との間の距離H
g とコンタクト層またはオーミック電極の膜厚Hr との
差Hをパラメータとして示している線図である。
【0015】図2において、横軸に図1のθをとってお
り、縦軸には、上記解析方法により得られた、コンタク
ト層の膜厚Hr が60nm、ゲート電極とコンタクト層も
しくはオーミック電極との間の距離Lr が20nm、Y型
ゲート翼の長さLw が510nm、ゲート幅が100μm
の場合の、寄生ゲート容量Cf を示している。図2にお
いて、距離Hg とコンタクト層もしくはオーミック電極
の膜厚Hr との差Hが大きくなるに従い、θ依存性が小
さくなる。
り、縦軸には、上記解析方法により得られた、コンタク
ト層の膜厚Hr が60nm、ゲート電極とコンタクト層も
しくはオーミック電極との間の距離Lr が20nm、Y型
ゲート翼の長さLw が510nm、ゲート幅が100μm
の場合の、寄生ゲート容量Cf を示している。図2にお
いて、距離Hg とコンタクト層もしくはオーミック電極
の膜厚Hr との差Hが大きくなるに従い、θ依存性が小
さくなる。
【0016】次に寄生ゲート容量Cf のθ依存性につい
て考察する。
て考察する。
【0017】θが0度から80度の範囲で、寄生ゲート
容量Cf の変化量△Cf が、ゲート幅Wg が100μm
の場合、1fF以下であれば、寄生ゲート容量Cf のY
型ゲート電極の翼と半導体基板とのなす角θ依存性が無
視できると考えてよい。従って、寄生ゲート容量Cf の
θ依存性が無視できる事は、寄生ゲート容量Cf のθに
関する偏微分
容量Cf の変化量△Cf が、ゲート幅Wg が100μm
の場合、1fF以下であれば、寄生ゲート容量Cf のY
型ゲート電極の翼と半導体基板とのなす角θ依存性が無
視できると考えてよい。従って、寄生ゲート容量Cf の
θ依存性が無視できる事は、寄生ゲート容量Cf のθに
関する偏微分
【0018】
【数4】
【0019】が以下の不等式を満足する事となる。
【0020】
【数5】
【0021】但し、f(H,θ)は寄生ゲート容量Cf
をθで偏微分した結果であり、単位ゲート幅(1μm )
で示している。
をθで偏微分した結果であり、単位ゲート幅(1μm )
で示している。
【0022】図3は、寄生ゲート容量Cf をθで偏微分
した結果f(H,θ)の絶対値の、H依存性を、θをパ
ラメータとして示した線図である。
した結果f(H,θ)の絶対値の、H依存性を、θをパ
ラメータとして示した線図である。
【0023】図3において、横軸にHをとり、縦軸には
f(H,θ)の絶対値を、単位ゲート幅(1μm )で示
している。図3において、破線以下の部分は、前記不等
式 |f(H,θ)|≦1.25×10-19 を満足する事、すなわち、寄生ゲート容量Cf のθ依存
性が無視できる領域を示している。θが20度以上の場
合、ゲート翼の付け根部分と半導体基板10との間の距
離Hg とコンタクト層もしくはオーミック電極の膜厚H
r との差Hが240nm以上であれば、寄生ゲート容量C
f のθ依存性が無視できることが分かる。
f(H,θ)の絶対値を、単位ゲート幅(1μm )で示
している。図3において、破線以下の部分は、前記不等
式 |f(H,θ)|≦1.25×10-19 を満足する事、すなわち、寄生ゲート容量Cf のθ依存
性が無視できる領域を示している。θが20度以上の場
合、ゲート翼の付け根部分と半導体基板10との間の距
離Hg とコンタクト層もしくはオーミック電極の膜厚H
r との差Hが240nm以上であれば、寄生ゲート容量C
f のθ依存性が無視できることが分かる。
【0024】
【実施例】次に本発明の実施例について説明する。図4
は、本発明の実施例の電界効果型トランジスタを示す斜
視概略断面図である。
は、本発明の実施例の電界効果型トランジスタを示す斜
視概略断面図である。
【0025】図4で、24は半絶縁性GaAs基板、2
5は膜厚約400nmでアンドープのGaAs層、26は
膜厚約200nmでアンドープのAlGaAs層、27は
膜厚約60nmでアンドープのGaAs層、28は膜厚約
15nmでアンドープのInGaAs層、29は膜厚約3
0nmで不純物濃度が約2×1018cm-3のn型AlGaA
s層、30は膜厚約60nmで不純物濃度が約4×1018
cm-3のn型GaAs層(コンタクト層)であり、分子線
エピタキシャル(MBE)法を用いて作製した。
5は膜厚約400nmでアンドープのGaAs層、26は
膜厚約200nmでアンドープのAlGaAs層、27は
膜厚約60nmでアンドープのGaAs層、28は膜厚約
15nmでアンドープのInGaAs層、29は膜厚約3
0nmで不純物濃度が約2×1018cm-3のn型AlGaA
s層、30は膜厚約60nmで不純物濃度が約4×1018
cm-3のn型GaAs層(コンタクト層)であり、分子線
エピタキシャル(MBE)法を用いて作製した。
【0026】次にCVD法により、絶縁膜22を形成
し、ホトレジストをマスクにしてドライエッチングする
事により絶縁膜22を開口し、ドライエッチングにより
n型GaAs層30をエッチングしてリセス構造を形成
し、スパッタ法及び蒸着によりゲート電極23を形成
し、ゲート電極をマスクにして蒸着することによりオー
ミック電極21をゲート電極23に自己整合的に形成す
る。本実施例においては、ゲート電極23としてWSi
/Ti/Pt/Auを、オーミック電極21としてAu
Ge/Ni/Auを、絶縁膜としてSiO2 をそれぞれ
用いている。
し、ホトレジストをマスクにしてドライエッチングする
事により絶縁膜22を開口し、ドライエッチングにより
n型GaAs層30をエッチングしてリセス構造を形成
し、スパッタ法及び蒸着によりゲート電極23を形成
し、ゲート電極をマスクにして蒸着することによりオー
ミック電極21をゲート電極23に自己整合的に形成す
る。本実施例においては、ゲート電極23としてWSi
/Ti/Pt/Auを、オーミック電極21としてAu
Ge/Ni/Auを、絶縁膜としてSiO2 をそれぞれ
用いている。
【0027】実施例のトランジスタのY型ゲート電極形
状は、コンタクト層30の膜厚Hrが60nm、ゲート電
極23とコンタクト層30との間の距離Lr が20nm、
Y型ゲート翼の長さLw が510nm、Y型ゲート電極の
翼の付け根部分と半導体基板(本実施例の場合は電子供
給層29)との間の距離Hg が300nm、Hg とHrの
差Hが240nm、ゲート長Lg が0.25μm 、ゲート
幅が100μm である。
状は、コンタクト層30の膜厚Hrが60nm、ゲート電
極23とコンタクト層30との間の距離Lr が20nm、
Y型ゲート翼の長さLw が510nm、Y型ゲート電極の
翼の付け根部分と半導体基板(本実施例の場合は電子供
給層29)との間の距離Hg が300nm、Hg とHrの
差Hが240nm、ゲート長Lg が0.25μm 、ゲート
幅が100μm である。
【0028】図5は、図4の場合の効果を示す線図であ
る。図5において、横軸はY型ゲート電極の翼と半導体
基板とのなす角θ、縦軸は測定結果から得られたゲート
−ソース間容量とゲート−ドレイン間容量の和をとって
いる。本実施例では、Hは240nmであり、図5から明
らかなように、従来の電界効果型トランジスタ、すなわ
ち、Hが0nmである場合と比較して、ゲート−ソース間
容量とゲート−ドレイン間容量の和のθ依存性がほとん
ど見られない。これは、ゲート電極形状依存性を持つ、
寄生ゲート容量のθ依存性が低減されたためであり、寄
生ゲート容量のゲート形状依存性の低減は、Y型ゲート
電極の翼の付け根部分とコンタクト層との間の距離を、
前記条件式に従い設計した為である。
る。図5において、横軸はY型ゲート電極の翼と半導体
基板とのなす角θ、縦軸は測定結果から得られたゲート
−ソース間容量とゲート−ドレイン間容量の和をとって
いる。本実施例では、Hは240nmであり、図5から明
らかなように、従来の電界効果型トランジスタ、すなわ
ち、Hが0nmである場合と比較して、ゲート−ソース間
容量とゲート−ドレイン間容量の和のθ依存性がほとん
ど見られない。これは、ゲート電極形状依存性を持つ、
寄生ゲート容量のθ依存性が低減されたためであり、寄
生ゲート容量のゲート形状依存性の低減は、Y型ゲート
電極の翼の付け根部分とコンタクト層との間の距離を、
前記条件式に従い設計した為である。
【0029】尚、以上の説明は、基板材料がGaAsの
場合であるが、基板材料としてSi、SiGe、Ge、
InP、InAlAs、GaSb、InSb、GaIn
Pなど、他の半導体材料を用い、また、ドーピング方法
としてδドーピング、チャネルドーピングなど、他のド
ーピング方法を用い、また、ゲート電極材料としてA
l、Ti/Auなど、他のゲート電極材料を用い、ま
た、オーミック電極材料としてAuMg、NiGeな
ど、他のオーミック電極材料またはノンアロイコンタク
ト法などの、他のオーミック電極形成法を用い、更にS
iN、AlNなど、他の絶縁膜材料などに対しても同様
の効果が得られる事は容易に類推できる。
場合であるが、基板材料としてSi、SiGe、Ge、
InP、InAlAs、GaSb、InSb、GaIn
Pなど、他の半導体材料を用い、また、ドーピング方法
としてδドーピング、チャネルドーピングなど、他のド
ーピング方法を用い、また、ゲート電極材料としてA
l、Ti/Auなど、他のゲート電極材料を用い、ま
た、オーミック電極材料としてAuMg、NiGeな
ど、他のオーミック電極材料またはノンアロイコンタク
ト法などの、他のオーミック電極形成法を用い、更にS
iN、AlNなど、他の絶縁膜材料などに対しても同様
の効果が得られる事は容易に類推できる。
【0030】また、上記実施例では、オーミック電極2
1の形成を、ゲート電極23に対して自己整合的に行っ
ているが、ホトレジスト等のマスク材料を用いてオーミ
ック電極形成を行う場合に対しても同様な効果が得られ
る事は容易に類推できる。
1の形成を、ゲート電極23に対して自己整合的に行っ
ているが、ホトレジスト等のマスク材料を用いてオーミ
ック電極形成を行う場合に対しても同様な効果が得られ
る事は容易に類推できる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明による電界効
果型トランジスタは、寄生ゲート容量のゲート形状依存
性が無視できるY型ゲート電極を形成しているため、ゲ
ート形状に依存したゲート−ソース間容量及びゲート−
ドレイン間容量の増加を防止できる。その結果、素子特
性の劣化を抑制し、均一性を向上する事ができる。
果型トランジスタは、寄生ゲート容量のゲート形状依存
性が無視できるY型ゲート電極を形成しているため、ゲ
ート形状に依存したゲート−ソース間容量及びゲート−
ドレイン間容量の増加を防止できる。その結果、素子特
性の劣化を抑制し、均一性を向上する事ができる。
【図1】本発明の一実施例に係わるY型ゲートを有する
電界効果型トランジスタの断面図である。
電界効果型トランジスタの断面図である。
【図2】本発明の実施例において、Y型ゲート電極の翼
の付け根部分と半導体基板との間の距離を変化させた場
合の作用を示す線図である。
の付け根部分と半導体基板との間の距離を変化させた場
合の作用を示す線図である。
【図3】本発明の実施例において、Y型ゲート電極の翼
と半導体基板とのなす角を変化させた場合の作用を示す
線図である。
と半導体基板とのなす角を変化させた場合の作用を示す
線図である。
【図4】本発明の一実施例を示す電界効果型トランジス
タの断面図である。
タの断面図である。
【図5】本発明の一実施例である図4の場合の効果を示
す線図である。
す線図である。
Hg Y型ゲート電極の翼の付け根と半導体基板との間
の距離 Lw Y型ゲート電極の翼長 3 ゲート電極 θ Y型ゲート電極の翼と半導体基板とのなす角 5 任意の解析点におけるコンタクト層とゲート電極の
最短距離 Cf 寄生ゲート容量 7 コンタクト層の任意の解析点 8 コンタクト層もしくはオーミック電極 Hr コンタクト層の膜厚 10 半導体基板 11 チャネル層 Lr ゲート電極側面とコンタクト層のリセス側面との
間の距離 Lg ゲート長 Cg 真性ゲート容量 21 オーミック電極 22 絶縁膜 23 ゲート電極 24 半導体基板
の距離 Lw Y型ゲート電極の翼長 3 ゲート電極 θ Y型ゲート電極の翼と半導体基板とのなす角 5 任意の解析点におけるコンタクト層とゲート電極の
最短距離 Cf 寄生ゲート容量 7 コンタクト層の任意の解析点 8 コンタクト層もしくはオーミック電極 Hr コンタクト層の膜厚 10 半導体基板 11 チャネル層 Lr ゲート電極側面とコンタクト層のリセス側面との
間の距離 Lg ゲート長 Cg 真性ゲート容量 21 オーミック電極 22 絶縁膜 23 ゲート電極 24 半導体基板
Claims (4)
- 【請求項1】半導体基板上に形成されたY型ゲートを有
する電界効果型トランジスタであって、Y型ゲート電極
の翼と半導体基板とのなす角θと、Y型ゲート電極の翼
下部分に位置するコンタクト層表面もしくはオーミック
電極表面をゲ−ト電極方向に延長したときそれがゲ−ト
電極とぶつかる点とY型ゲート電極の翼の付け根部分と
の距離Hが、以下の不等式を満足することを特徴とする
電界効果型トランジスタ。 【数1】 (但し、θはY型ゲート電極の翼と半導体基板とのなす
角であり、Hg はY型ゲート電極の翼の付け根部分と半
導体基板との間の距離であり、Hr はY型ゲート電極の
翼下部分に位置するコンタクト層表面もしくはオーミッ
ク電極表面を半導体基板表面から測った高さであり、L
w はY型ゲート電極の翼を半導体基板上に投影したY型
ゲート電極の翼の付け根部分とゲート翼先端部分との間
の距離であり、Lr は半導体基板直上のゲート電極側面
とリセス構造をとるコンタクト層側面もしくはオーミッ
ク電極側面との間の距離である。) - 【請求項2】Y型ゲート電極の翼の先端部分から半導体
基板に対して垂線を下ろし、オーミック電極の端部が垂
線と半導体基板との交点にあるか、もしくは、交点より
もゲート電極に近いところに位置していることを特徴と
する請求項1に記載の電界効果型トランジスタ。 - 【請求項3】Y型ゲート電極の翼と半導体基板とのなす
角が20度以上であることを特徴とする請求項1または
2に記載の電界効果型トランジスタ。 - 【請求項4】Y型ゲート電極の翼下部分の半導体基板の
最上部に位置するコンタクト層表面もしくはオーミック
電極表面をゲート電極方向に延長したときそれがゲート
電極とぶつかる点とY型ゲート電極の付け根部分との間
の距離が240nm以上であることを特徴とする請求項
1、2または3に記載の電界効果型トランジスタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6044994A JPH07273128A (ja) | 1994-03-30 | 1994-03-30 | 電界効果型トランジスタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6044994A JPH07273128A (ja) | 1994-03-30 | 1994-03-30 | 電界効果型トランジスタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07273128A true JPH07273128A (ja) | 1995-10-20 |
Family
ID=13142603
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6044994A Pending JPH07273128A (ja) | 1994-03-30 | 1994-03-30 | 電界効果型トランジスタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07273128A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003059949A (ja) * | 2001-08-20 | 2003-02-28 | Nec Corp | 電界効果トランジスタ及び電界効果トランジスタの製造方法 |
JP2008124440A (ja) * | 2006-11-13 | 2008-05-29 | Cree Inc | 埋設フィールドプレートを有するGaNベースのHEMT |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04360543A (ja) * | 1991-06-06 | 1992-12-14 | Mitsubishi Electric Corp | 化合物半導体装置の製造方法 |
JPH0574817A (ja) * | 1991-09-12 | 1993-03-26 | Fujitsu Ltd | 半導体装置の製造方法 |
-
1994
- 1994-03-30 JP JP6044994A patent/JPH07273128A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
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