JPH0727302A - 貫流ボイラの炉壁構造 - Google Patents

貫流ボイラの炉壁構造

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Publication number
JPH0727302A
JPH0727302A JP17534693A JP17534693A JPH0727302A JP H0727302 A JPH0727302 A JP H0727302A JP 17534693 A JP17534693 A JP 17534693A JP 17534693 A JP17534693 A JP 17534693A JP H0727302 A JPH0727302 A JP H0727302A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
furnace
side wall
sub
boiler
once
Prior art date
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Pending
Application number
JP17534693A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshimitsu Tsumita
佳満 積田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
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Publication of JPH0727302A publication Critical patent/JPH0727302A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 副側壁の火炉側コーナー部に応力が集中しな
いようにしてクラックが発生しないようにする。 【構成】 火炉1と後部伝熱部2とを副側壁3で連結し
てなる貫流ボイラにおける前記火炉1内に配設されたプ
レート形過熱器12の設置位置側部の火炉側壁1aの水
管10を1本おきに外部に導出し、該導出した水管13
により前記副側壁3の火炉1側部分を火炉水管副側壁1
4として構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、副側壁の火炉側コーナ
ー部と火炉との間に熱応力によるクラックが発生するの
を防止し得るようにした貫流ボイラの炉壁構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の貫流ボイラとその炉壁構造を図4
及び図5によって説明すると、ボイラを構成する火炉1
と後部伝熱部2が副側壁3によって接続されており、火
炉1及び後部伝熱部2は、やぐら状の鉄骨4から吊棒5
によって吊下げられている。火炉1、後部伝熱部2、副
側壁3は、多数の水管10を並設してフィン11で繋い
だ構成となっており、副側壁3の下部と上部には、副側
壁3を構成する水管10の入口管寄6、出口菅寄7が取
付けられている。
【0003】燃料は火炉1の下部に吹き込まれて燃焼
し、燃焼ガスは火炉1の上部から後部伝熱部2に送ら
れ、図示しない煙道により外部に排出される。
【0004】また、火炉1の上部には気水分離器8が取
付けられており後部伝熱部2の内部には図示しない過熱
器、再熱器、節炭器等が取付けられて水及び蒸気を加熱
するようになっており、更に火炉1の内部には火炉側壁
1a,1a間に亘るように多数のプレート形過熱器12
が吊下げられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したような貫流ボ
イラでは、副側壁3の側壁下方端部が火炉側壁1a及び
火炉後壁1bと3次元接続されるコーナー部9,9’の
特に火炉1側のコーナー部9付近にクラックが発生する
問題を有していた。発見されたクラックは、その都度補
修され更に適宜補強も施されているが、補修及び補強後
も定期検査を行う度に、同じ副側壁3の火炉側コーナー
部9付近に新たなクラックが発見され、補修及び補強を
行ってもクラック発生を防止することはできなかった。
【0006】もともと、副側壁3の火炉側コーナー部9
は応力が集中し易い部分となっている。ボイラは、運転
停止中の冷缶時と運転を行う暖缶時とでは伸びによる変
形量が各部で異なり、このために各部の重心が移動し
て、例えば暖缶時には吊棒5によって支持される火炉1
の下部が図4の左方に変位し、後部伝熱部2の下部が図
4の右方に変位する傾向になって副側壁3の下部に生じ
る引張力(即ち股裂き現象)、及び火炉1及び後部伝熱
部2と副側壁3との温度差による夫々の伸び量の差が基
になって生じる引張力及び剪断力等が複雑に関係して、
コーナー部9,9’に応力が集中してクラックが発生す
るものと考えられている。このようなクラックが発生す
ると、ボイラ炉壁に燃焼ガスや蒸気の漏れが生じたり、
ボイラが破損する恐れがあり、大きな問題となってい
る。
【0007】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなし
たもので、副側壁の火炉側コーナー部に応力が集中しな
いようにしてクラックが発生しない貫流ボイラの炉壁構
造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、火炉と後部伝
熱部とを副側壁で連結してなる貫流ボイラにおける前記
火炉内に配設されたプレート形過熱器の設置位置側部の
火炉側壁の水管を1本おきに外部に導出し、該導出した
水管により前記副側壁の火炉側部分を火炉水管副側壁を
構成したことを特徴とする貫流ボイラの炉壁構造、に係
るものである。
【0009】
【作用】本発明では、火炉内に配設されたプレート形過
熱器の設置位置側部の火炉側壁の水管を、1本おきに外
部に導出し折り曲げることによって副側壁の火炉側位置
に火炉水管副側壁を構成するようにしているので、副側
壁の火炉側コーナー部の温度が火炉側壁の温度と略同等
となることにより、火炉側コーナー部の応力を低減でき
る。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照しつつ説明
する。
【0011】図1は本発明の一実施例を示す正面図、図
2は図1の構成を立体的に示した斜視図であり、図中図
4、図5と同一の部分に同一の符号を付すことによって
説明の重複を省略している。
【0012】図3に示すように、火炉1内に設置されて
いるプレート形過熱器12の側部位置における火炉側壁
1aの水管10を、図1及び図2に示すように1本おき
に外部に導出し、該導出した水管13を後方に折曲げ、
再び内側に折曲げた後、上方に立上げることにより、火
炉側壁1aに連続するようにした火炉水管副側壁14を
構成する。また、火炉水管副側壁14の後側には従来と
同様に下端に入口管寄6を有した後部伝熱部側副側壁1
5を構成している。
【0013】前記火炉1の水管10を1本おきに折曲げ
ることにより火炉側壁1aの水管10の間隔が広くなっ
た位置には、隣の曲げられていない水管10にショート
ベントエルボを用いて接続した分岐管16を配設するよ
うにしている。
【0014】本発明では、火炉1内に配設されたプレー
ト形過熱器12の設置位置側部の火炉側壁1aの水管1
0を、1本おきに外部に導出して折り曲げることにより
副側壁3に火炉1との境界部分(火炉側コーナー部9)
を形成する火炉水管副側壁14を構成するようにしてい
るので、前記火炉側コーナー部9には火炉1との温度差
が無くなり、従って温度差による伸び差が原因となって
発生していた引張力等の応力の集中による火炉側コーナ
ー部9へのクラックの発生が防止されるようになる。
【0015】この際、火炉水管副側壁14と後部伝熱部
側副側壁15との境目位置には温度差が生じるようにな
るが、該境目位置の形状は応力が集中しにくい形状とな
るので、上記した温度差を原因とする引張力等によるク
ラックの発生は生じない。
【0016】また、前記火炉側壁1aの水管10に分岐
管16を接続した部分は内部の流量が減少することにな
るが、前記分岐管16が設置されている部分は火炉側壁
1aのプレート形過熱器12の影となっている側部位置
であり、該位置はもともと他の火炉側壁1a部に対して
プレート形過熱器12の収熱の影響によって収熱率が低
下している部分であるので、前記分岐管16が設置され
ている部分が過度に高温に加熱されることを防げる。
【0017】尚、本発明は前記実施例にのみ限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内に於い
て種々変更を加え得ることは勿論である。
【0018】
【発明の効果】本発明の貫流ボイラの炉壁構造によれ
ば、火炉内に配設されたプレート形過熱器の設置位置側
部の火炉側壁の水管を、1本おきに外部に導出し折り曲
げることによって副側壁の火炉側に火炉水管副側壁を構
成するようにしているので、副側壁の火炉側コーナー部
の温度が火炉側壁の温度と略同等となることにより、温
度差による伸び差が原因となって発生していた引張力等
の応力の集中により火炉側コーナー部にクラックが発生
するのを防止することができるという優れた効果を奏し
得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す要部の正面図である。
【図2】図1の一部を示した斜視図である。
【図3】本発明を適用したボイラの全体切断平面図であ
る。
【図4】従来技術を示すボイラの全体正面図である。
【図5】図4のボイラの全体切断平面図である。
【符号の説明】
1 火炉 1a 火炉側壁 2 後部伝熱部 3 副側壁 10 水管 12 プレート形過熱器 13 導出した水管 14 火炉水管副側壁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 火炉と後部伝熱部とを副側壁で連結して
    なる貫流ボイラにおける前記火炉内に配設されたプレー
    ト形過熱器の設置位置側部の火炉側壁の水管を1本おき
    に外部に導出し、該導出した水管により前記副側壁の火
    炉側部分を火炉水管副側壁として構成したことを特徴と
    する貫流ボイラの炉壁構造。
JP17534693A 1993-07-15 1993-07-15 貫流ボイラの炉壁構造 Pending JPH0727302A (ja)

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JP17534693A JPH0727302A (ja) 1993-07-15 1993-07-15 貫流ボイラの炉壁構造

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JP17534693A JPH0727302A (ja) 1993-07-15 1993-07-15 貫流ボイラの炉壁構造

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JPH0727302A true JPH0727302A (ja) 1995-01-27

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JP17534693A Pending JPH0727302A (ja) 1993-07-15 1993-07-15 貫流ボイラの炉壁構造

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