JPH07272882A - 放電ランプ用安定化電源装置 - Google Patents
放電ランプ用安定化電源装置Info
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- JPH07272882A JPH07272882A JP8748294A JP8748294A JPH07272882A JP H07272882 A JPH07272882 A JP H07272882A JP 8748294 A JP8748294 A JP 8748294A JP 8748294 A JP8748294 A JP 8748294A JP H07272882 A JPH07272882 A JP H07272882A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 スイッチング素子の損失を低減させつつ、チ
ョークコイル,トランスなどのインダクタンス素子を小
さくして、小型,軽量化を図ることができる放電ランプ
用安定化電源装置を提供することを目的としている。 【構成】 制御手段14が、放電ランプ10の点灯の有
無を検出して、並列に配置した複数のスイッチング素子
Q1,Q2 を放電ランプ10の点灯始動時に同相動作に切
り換えるので、点灯始動時の給電能力を上げることがで
きる。また、点灯安定時には異相動作に切り換えるの
で、安定時に応じた電力を供給することができるととも
に、スイッチング素子Q1,Q2 の発振周波数の複数倍の
高い周波数を単一のインダクタンス素子(チョークコイ
ル)Lに与えるので、単一のインダクタンス素子Lを小
さくすることができる。
ョークコイル,トランスなどのインダクタンス素子を小
さくして、小型,軽量化を図ることができる放電ランプ
用安定化電源装置を提供することを目的としている。 【構成】 制御手段14が、放電ランプ10の点灯の有
無を検出して、並列に配置した複数のスイッチング素子
Q1,Q2 を放電ランプ10の点灯始動時に同相動作に切
り換えるので、点灯始動時の給電能力を上げることがで
きる。また、点灯安定時には異相動作に切り換えるの
で、安定時に応じた電力を供給することができるととも
に、スイッチング素子Q1,Q2 の発振周波数の複数倍の
高い周波数を単一のインダクタンス素子(チョークコイ
ル)Lに与えるので、単一のインダクタンス素子Lを小
さくすることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、放電ランプなどに用
いられる安定化電源装置に関するものである。
いられる安定化電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、1気圧前後の金属蒸気中の放電
発光を利用した高圧放電ランプには、高圧水銀ランプや
メタルハライド・ランプなどがある。例えば、メタルハ
ライド・ランプは、発光管内に、水銀,アルゴンのほか
にハロゲン化金属(メタルハライド)を封入し、水銀ア
ーク中で分解した金属原子の発光を利用するランプで、
効率が高く寿命が長いという特徴を有する。これら高圧
放電ランプは、その電極や封入ガスの影響で高い始動電
圧を要する。また、放電ランプは、通常、これに流れる
電流が増えると端子電圧が減少するというように電力で
制限される性質を有する。このため、放電ランプに安定
化電源装置を接続して供給電力を制御し、放電ランプに
安定した給電を行う必要がある。
発光を利用した高圧放電ランプには、高圧水銀ランプや
メタルハライド・ランプなどがある。例えば、メタルハ
ライド・ランプは、発光管内に、水銀,アルゴンのほか
にハロゲン化金属(メタルハライド)を封入し、水銀ア
ーク中で分解した金属原子の発光を利用するランプで、
効率が高く寿命が長いという特徴を有する。これら高圧
放電ランプは、その電極や封入ガスの影響で高い始動電
圧を要する。また、放電ランプは、通常、これに流れる
電流が増えると端子電圧が減少するというように電力で
制限される性質を有する。このため、放電ランプに安定
化電源装置を接続して供給電力を制御し、放電ランプに
安定した給電を行う必要がある。
【0003】図4に、この従来の放電ランプ用安定化電
源装置を示す。この装置は、直流電源1,チョッパ回路
4,インバータ回路6,高圧パルス発生回路8,放電ラ
ンプ10を備えている。チョッパ回路4は、単一のスイ
ッチング素子Q,ダイオードD,チョークコイルL,平
滑コンデンサCからなり、スイッチング素子Qをオン・
オフ制御することにより、直流電力の制御を行う。イン
バータ回路6はこの直流電力を交流電力に変換し、高圧
パルス発生回路8の高圧パルスによる放電ランプ10の
放電開始後、放電ランプ10に給電する。
源装置を示す。この装置は、直流電源1,チョッパ回路
4,インバータ回路6,高圧パルス発生回路8,放電ラ
ンプ10を備えている。チョッパ回路4は、単一のスイ
ッチング素子Q,ダイオードD,チョークコイルL,平
滑コンデンサCからなり、スイッチング素子Qをオン・
オフ制御することにより、直流電力の制御を行う。イン
バータ回路6はこの直流電力を交流電力に変換し、高圧
パルス発生回路8の高圧パルスによる放電ランプ10の
放電開始後、放電ランプ10に給電する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来装置を小型・軽量化する場合には次のような問
題点があった。装置を小型,軽量化するには、構成部品
のスイッチング素子や、チョークコイルを小さくする必
要がある。一般に知られているように、トランスやチョ
ークコイルなどのインダクタンス素子を小さくするため
には、スイッチング素子の発振周波数fを高くすればよ
い。しかし、この周波数fを高くすると、スイッチング
回数が多くなるので、スイッチング素子の損失が増加し
てしまう。
うな従来装置を小型・軽量化する場合には次のような問
題点があった。装置を小型,軽量化するには、構成部品
のスイッチング素子や、チョークコイルを小さくする必
要がある。一般に知られているように、トランスやチョ
ークコイルなどのインダクタンス素子を小さくするため
には、スイッチング素子の発振周波数fを高くすればよ
い。しかし、この周波数fを高くすると、スイッチング
回数が多くなるので、スイッチング素子の損失が増加し
てしまう。
【0005】一方、スイッチング素子の損失を低減する
ための制御方式としては、例えば、図5に示すようなス
イッチング電源の制御方式(特開平5-336749号公報参
照)が知られている。この方式は、スイッチング素子Q
1 ,トランスT1 ,ダイオードD1,D2 からなる1組の
一石式フォワード型コンバータと、スイッチング素子Q
2 ,トランスT2 ,ダイオードD3,D4 からなる1組の
一石式フォワード型コンバータとを並列接続して、モー
ド切替回路によりスイッチングモードを所望の出力電圧
に応じて、同相モードまたは180度位相をシフトさせ
るモードに切り替えるものである。この方式により、出
力Voの電圧が高く電流が小さいときと、電圧が低く電
流が大きいときのスイッチング素子Q1,Q2 の負担を同
じにすることにより、スイッチング素子Q1,Q2 の小型
化を図る。しかし、この回路によっても、スイッチング
素子Q1,Q2 の発振周波数fと、トランスT1,T2 、チ
ョークコイルL(インダクタンス素子)に印加される電
圧の周波数とは同一であるので、これらインダクタンス
素子を小さくすることは困難であった。
ための制御方式としては、例えば、図5に示すようなス
イッチング電源の制御方式(特開平5-336749号公報参
照)が知られている。この方式は、スイッチング素子Q
1 ,トランスT1 ,ダイオードD1,D2 からなる1組の
一石式フォワード型コンバータと、スイッチング素子Q
2 ,トランスT2 ,ダイオードD3,D4 からなる1組の
一石式フォワード型コンバータとを並列接続して、モー
ド切替回路によりスイッチングモードを所望の出力電圧
に応じて、同相モードまたは180度位相をシフトさせ
るモードに切り替えるものである。この方式により、出
力Voの電圧が高く電流が小さいときと、電圧が低く電
流が大きいときのスイッチング素子Q1,Q2 の負担を同
じにすることにより、スイッチング素子Q1,Q2 の小型
化を図る。しかし、この回路によっても、スイッチング
素子Q1,Q2 の発振周波数fと、トランスT1,T2 、チ
ョークコイルL(インダクタンス素子)に印加される電
圧の周波数とは同一であるので、これらインダクタンス
素子を小さくすることは困難であった。
【0006】この発明は上記の問題点を解決して、スイ
ッチング素子の損失を低減させつつ、チョークコイル,
トランスなどのインダクタンス素子を小さくして、小
型,軽量化を図ることができる放電ランプ用安定化電源
装置を提供することを目的としている。
ッチング素子の損失を低減させつつ、チョークコイル,
トランスなどのインダクタンス素子を小さくして、小
型,軽量化を図ることができる放電ランプ用安定化電源
装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の放電ランプ用安定化電源装置は、直流入
力を、チョッパ回路によって電力制御し、インバータ回
路により交流に変換して、放電ランプに給電する放電ラ
ンプ用安定化電源装置であって、上記チョッパ回路は、
電気エネルギの蓄積および放出を行う単一のインダクタ
ンス素子と、上記直流入力をオン・オフ制御して上記イ
ンダクタンス素子に供給する互いに並列接続された複数
のスイッチング素子と、放電ランプの点灯の有無を検出
して、上記複数のスイッチング素子を放電ランプの点灯
始動時には同相動作に、点灯安定時には異相動作に切り
換える制御手段とを備えている。
に、この発明の放電ランプ用安定化電源装置は、直流入
力を、チョッパ回路によって電力制御し、インバータ回
路により交流に変換して、放電ランプに給電する放電ラ
ンプ用安定化電源装置であって、上記チョッパ回路は、
電気エネルギの蓄積および放出を行う単一のインダクタ
ンス素子と、上記直流入力をオン・オフ制御して上記イ
ンダクタンス素子に供給する互いに並列接続された複数
のスイッチング素子と、放電ランプの点灯の有無を検出
して、上記複数のスイッチング素子を放電ランプの点灯
始動時には同相動作に、点灯安定時には異相動作に切り
換える制御手段とを備えている。
【0008】
【作用】この発明の放電ランプ用安定化電源装置によれ
ば、制御手段が、放電ランプの点灯の有無を検出して、
並列に配置した複数のスイッチング素子を放電ランプの
点灯始動時に同相動作に切り換えるので、点灯始動時の
給電能力を上げることができる。また、点灯安定時には
異相動作に切り換えるので、安定時に応じた電力を供給
することができるとともに、スイッチング素子の発振周
波数の複数倍の高い周波数を単一のインダクタンス素子
に与えるので、単一のインダクタンス素子を小さくする
ことができる。
ば、制御手段が、放電ランプの点灯の有無を検出して、
並列に配置した複数のスイッチング素子を放電ランプの
点灯始動時に同相動作に切り換えるので、点灯始動時の
給電能力を上げることができる。また、点灯安定時には
異相動作に切り換えるので、安定時に応じた電力を供給
することができるとともに、スイッチング素子の発振周
波数の複数倍の高い周波数を単一のインダクタンス素子
に与えるので、単一のインダクタンス素子を小さくする
ことができる。
【0009】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1に、この発明の一実施例に係る放電ランプ
用安定化電源装置のブロック図を示す。この装置は、直
流電源1、チョッパ回路12、インバータ回路6、高圧
パルス発生回路8,放電ランプ10を備え、さらにチョ
ッパ回路12は、並列に配置したスイッチング素子Q1,
Q2 および転流ダイオードD、電気エネルギの蓄積およ
び放出を行うインダクタンス素子の一例であるチョーク
コイルL、コンデンサC、制御部14を備えている。
明する。図1に、この発明の一実施例に係る放電ランプ
用安定化電源装置のブロック図を示す。この装置は、直
流電源1、チョッパ回路12、インバータ回路6、高圧
パルス発生回路8,放電ランプ10を備え、さらにチョ
ッパ回路12は、並列に配置したスイッチング素子Q1,
Q2 および転流ダイオードD、電気エネルギの蓄積およ
び放出を行うインダクタンス素子の一例であるチョーク
コイルL、コンデンサC、制御部14を備えている。
【0010】制御部14は、チョッパ回路12の出力に
基づいてスイッチング素子Q1,Q2を同相または異相動
作させるように制御する。スイッチング素子Q1,Q2 の
動作状態を図2に示す。図2(A)は同相動作を、図2
(B)においては、互いに180度位相を異ならした異
相動作を示す。なお、このスイッチング素子Q1,Q2に
は、パワーMOS−FETやバイポーラトランジスタな
どの電力素子が用いられる。以下、この放電ランプ用安
定化電源装置の動作を説明する。この例では、チョッパ
回路12には、放電ランプ10の点灯始動時に10Aの
電流が流れ、点灯安定時には5Aの電流が流れるものと
する。また、スイッチング素子Q1,Q2は、それぞれ5
A電流耐量の素子であるとする。
基づいてスイッチング素子Q1,Q2を同相または異相動
作させるように制御する。スイッチング素子Q1,Q2 の
動作状態を図2に示す。図2(A)は同相動作を、図2
(B)においては、互いに180度位相を異ならした異
相動作を示す。なお、このスイッチング素子Q1,Q2に
は、パワーMOS−FETやバイポーラトランジスタな
どの電力素子が用いられる。以下、この放電ランプ用安
定化電源装置の動作を説明する。この例では、チョッパ
回路12には、放電ランプ10の点灯始動時に10Aの
電流が流れ、点灯安定時には5Aの電流が流れるものと
する。また、スイッチング素子Q1,Q2は、それぞれ5
A電流耐量の素子であるとする。
【0011】(1)点灯前。まず、図示しない動作スイ
ッチのONにより、直流電源1から直流入力(例えば、
電圧200〜400V)がチョッパ回路12に与えられ
る。制御部14は、これにより動作を開始し、チョッパ
回路12は、インバータ回路6に対し直流電圧を出力す
る。このとき、放電ランプ10は導通しておらずその負
荷インピーダンスは高いので、チョッパ回路12の出力
部12aの出力電圧が高くなる。制御部14は、この高
い出力電圧を検出し、放電ランプ10は点灯していない
と判断する。
ッチのONにより、直流電源1から直流入力(例えば、
電圧200〜400V)がチョッパ回路12に与えられ
る。制御部14は、これにより動作を開始し、チョッパ
回路12は、インバータ回路6に対し直流電圧を出力す
る。このとき、放電ランプ10は導通しておらずその負
荷インピーダンスは高いので、チョッパ回路12の出力
部12aの出力電圧が高くなる。制御部14は、この高
い出力電圧を検出し、放電ランプ10は点灯していない
と判断する。
【0012】(2)点灯始動時。次に、高圧パルス発生
回路8によって、高圧パルス(約15kV)を、放電ラ
ンプ10に放電ランプ10が放電を開始するまで(又は
所定時間2秒〜4秒)印加する。なお、この高圧パルス
にはインバータ回路6の出力電圧も重畳されている。こ
の高圧パルスに基づいて、制御部14はスイッチング素
子Q1,Q2 を同相動作に切り換え、図2(A)に示すよ
うに、スイッチング素子Q1,Q2 を同時にON・OFF
制御する。このとき、チョークコイルLへの印加電圧の
周波数は、スイッチング素子Q1,Q2 の発振周波数と同
じである(図2(A)(c) 参照)。放電ランプ10が高
圧パルスにより放電を開始すると、放電ランプ10の負
荷インピーダンスが下がり、大きな10Aの電流が流れ
る。この電流はスイッチング素子Q1,Q2 にも同時に流
れるが、スイッチング素子Q1,Q2 は同相動作している
ため、スイッチング素子Q1,Q2 には、それぞれ半分の
5Aの電流が流れることになる。従って、スイッチング
素子Q1,Q2 は、5A電流耐量の素子で足りることにな
る。
回路8によって、高圧パルス(約15kV)を、放電ラ
ンプ10に放電ランプ10が放電を開始するまで(又は
所定時間2秒〜4秒)印加する。なお、この高圧パルス
にはインバータ回路6の出力電圧も重畳されている。こ
の高圧パルスに基づいて、制御部14はスイッチング素
子Q1,Q2 を同相動作に切り換え、図2(A)に示すよ
うに、スイッチング素子Q1,Q2 を同時にON・OFF
制御する。このとき、チョークコイルLへの印加電圧の
周波数は、スイッチング素子Q1,Q2 の発振周波数と同
じである(図2(A)(c) 参照)。放電ランプ10が高
圧パルスにより放電を開始すると、放電ランプ10の負
荷インピーダンスが下がり、大きな10Aの電流が流れ
る。この電流はスイッチング素子Q1,Q2 にも同時に流
れるが、スイッチング素子Q1,Q2 は同相動作している
ため、スイッチング素子Q1,Q2 には、それぞれ半分の
5Aの電流が流れることになる。従って、スイッチング
素子Q1,Q2 は、5A電流耐量の素子で足りることにな
る。
【0013】なお、この同相動作時、発振周波数が高く
スイッチング回数が多いので、スイッチング素子Q1,Q
2 のスイッチング損失が増加するが、短時間であるの
で、素子の耐力としては問題はない。
スイッチング回数が多いので、スイッチング素子Q1,Q
2 のスイッチング損失が増加するが、短時間であるの
で、素子の耐力としては問題はない。
【0014】(3)点灯安定時。次に、放電ランプ10
が放電を開始して発熱すると、ランプ電圧が次第に上昇
しそれに伴ってランプ電流が低下して、最終的に放電ラ
ンプ10の特性に応じたランプ電圧およびランプ電流で
安定することになる。従って、点灯安定時には、チョッ
パ回路12の出力部12aの出力電圧は、(1)の点灯
前に比して低くなる。制御部14は、この出力部12a
の低い出力電圧を検出すると、同相動作を終了すると同
時に、互いに180度位相を異ならした異相動作に切り
換えてスイッチング素子Q1,Q2 を交互にONにして、
放電ランプ10に電力を供給する。この状態を図2
(B)に示す。
が放電を開始して発熱すると、ランプ電圧が次第に上昇
しそれに伴ってランプ電流が低下して、最終的に放電ラ
ンプ10の特性に応じたランプ電圧およびランプ電流で
安定することになる。従って、点灯安定時には、チョッ
パ回路12の出力部12aの出力電圧は、(1)の点灯
前に比して低くなる。制御部14は、この出力部12a
の低い出力電圧を検出すると、同相動作を終了すると同
時に、互いに180度位相を異ならした異相動作に切り
換えてスイッチング素子Q1,Q2 を交互にONにして、
放電ランプ10に電力を供給する。この状態を図2
(B)に示す。
【0015】この互いに180度位相を異ならした異相
動作のときには、スイッチング素子Q1,Q2 にはそれぞ
れ5Aの電流が流れるので、スイッチング素子Q1,Q2
は、5A電流耐量の素子で足りることになる。さらに、
このときには、1素子当たりの動作時間間隔を点灯始動
時の2倍にしているので、スイッチング素子Q1,Q2の
発振周波数をそれぞれ1/2に下げても、チョークコイ
ルLへの印加電圧の周波数は点灯始動時のままにするこ
とができる(図2(B)(c) 参照)。従って、スイッチ
ング素子Q1,Q2 の発振周波数を下げることにより、ス
イッチング損失を低減させるとともに、チョークコイル
Lへの印加電圧の周波数を高く維持できるので、チョー
クコイルLを小さくすることができる。
動作のときには、スイッチング素子Q1,Q2 にはそれぞ
れ5Aの電流が流れるので、スイッチング素子Q1,Q2
は、5A電流耐量の素子で足りることになる。さらに、
このときには、1素子当たりの動作時間間隔を点灯始動
時の2倍にしているので、スイッチング素子Q1,Q2の
発振周波数をそれぞれ1/2に下げても、チョークコイ
ルLへの印加電圧の周波数は点灯始動時のままにするこ
とができる(図2(B)(c) 参照)。従って、スイッチ
ング素子Q1,Q2 の発振周波数を下げることにより、ス
イッチング損失を低減させるとともに、チョークコイル
Lへの印加電圧の周波数を高く維持できるので、チョー
クコイルLを小さくすることができる。
【0016】図3に、この発明の一実施例に係る放電ラ
ンプ用安定化電源装置のブロック図を示す。この装置
は、直流電源1、チョッパ回路20、インバータ回路
6,高圧パルス発生回路8,放電ランプ10を備えてい
る。
ンプ用安定化電源装置のブロック図を示す。この装置
は、直流電源1、チョッパ回路20、インバータ回路
6,高圧パルス発生回路8,放電ランプ10を備えてい
る。
【0017】このチョッパ回路20は、並列に配置した
複数(この例では、2個)のスイッチング素子Q1,Q2
、単一のトランス(インダクタンス素子)2、ダイオ
ードD1,D2 、チョークコイル(インダクタンス素子)
L、コンデンサCおよび直流入力を電力制御するため制
御部24を備えており、この場合も、上記と同様に制御
部24がチョッパ回路20の出力部20aの出力を受け
て、放電ランプ10の点灯の有無を検出して、スイッチ
ング素子Q1,Q2を同相動作または互いに180度位
相を異ならした異相動作させるように制御する。
複数(この例では、2個)のスイッチング素子Q1,Q2
、単一のトランス(インダクタンス素子)2、ダイオ
ードD1,D2 、チョークコイル(インダクタンス素子)
L、コンデンサCおよび直流入力を電力制御するため制
御部24を備えており、この場合も、上記と同様に制御
部24がチョッパ回路20の出力部20aの出力を受け
て、放電ランプ10の点灯の有無を検出して、スイッチ
ング素子Q1,Q2を同相動作または互いに180度位
相を異ならした異相動作させるように制御する。
【0018】これにより、従来装置において、2個のス
イッチング素子ごとにトランスを設けていたものを単一
のトランスにすることにより、上記と同様に、スイッチ
ング素子Q1,Q2 の発振周波数を下げることができ、ス
イッチング素子Q1,Q2 の損失を低減させるとともに、
トランス2,チョークコイルLへの印加電圧の周波数を
高く維持できるので、単一のトランスでかつ小さくで
き、チョークコイルLの小型化と相まって、装置を小型
化することができる。
イッチング素子ごとにトランスを設けていたものを単一
のトランスにすることにより、上記と同様に、スイッチ
ング素子Q1,Q2 の発振周波数を下げることができ、ス
イッチング素子Q1,Q2 の損失を低減させるとともに、
トランス2,チョークコイルLへの印加電圧の周波数を
高く維持できるので、単一のトランスでかつ小さくで
き、チョークコイルLの小型化と相まって、装置を小型
化することができる。
【0019】なお、この実施例では、2つのスイッチン
グ素子を同相または互いに180度位相を異ならした異
相動作させているが、3つ以上のスイッチング素子を用
いてもよい。例えば、3つのスイッチング素子を用いた
場合には、120度ずつ位相を異ならせて動作させるこ
とになる。
グ素子を同相または互いに180度位相を異ならした異
相動作させているが、3つ以上のスイッチング素子を用
いてもよい。例えば、3つのスイッチング素子を用いた
場合には、120度ずつ位相を異ならせて動作させるこ
とになる。
【0020】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、制御
手段が、放電ランプの点灯の有無を検出して、並列に配
置した複数のスイッチング素子を放電ランプの点灯始動
時に同相動作に切り換えるので、点灯始動時の給電能力
を上げることができる。また、点灯安定時には異相動作
に切り換えるので、安定時に応じた電力を供給すること
ができるとともに、スイッチング素子の発振周波数の複
数倍の高い周波数を単一のインダクタンス素子に与える
ので、単一のインダクタンス素子を小さくすることがで
きる。これにより、スイッチング素子の損失を低減させ
つつ、チョークコイル,トランスなどのインダクタンス
素子を小さくして、小型,軽量化を図ることができる放
電ランプ用安定化電源装置を提供することができる。
手段が、放電ランプの点灯の有無を検出して、並列に配
置した複数のスイッチング素子を放電ランプの点灯始動
時に同相動作に切り換えるので、点灯始動時の給電能力
を上げることができる。また、点灯安定時には異相動作
に切り換えるので、安定時に応じた電力を供給すること
ができるとともに、スイッチング素子の発振周波数の複
数倍の高い周波数を単一のインダクタンス素子に与える
ので、単一のインダクタンス素子を小さくすることがで
きる。これにより、スイッチング素子の損失を低減させ
つつ、チョークコイル,トランスなどのインダクタンス
素子を小さくして、小型,軽量化を図ることができる放
電ランプ用安定化電源装置を提供することができる。
【図1】この発明の一実施例に係る放電ランプ用安定化
電源装置を示すブロック図である。
電源装置を示すブロック図である。
【図2】スイッチング素子の同相または異相動作の状態
を示す。
を示す。
【図3】他の実施例に係る放電ランプ用安定化電源装置
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図4】従来の放電ランプ用安定化電源装置を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図5】従来の安定化電源装置を示すブロック図であ
る。
る。
6…インバータ回路、10…放電ランプ、12…チョッ
パ回路、14…制御回路、L…チョークコイル(インダ
クタンス素子)、Q1 ,Q2 …スイッチング素子。
パ回路、14…制御回路、L…チョークコイル(インダ
クタンス素子)、Q1 ,Q2 …スイッチング素子。
Claims (1)
- 【請求項1】 直流入力を、チョッパ回路によって電力
制御し、インバータ回路により交流に変換して、放電ラ
ンプに給電する放電ランプ用安定化電源装置であって、 上記チョッパ回路は、電気エネルギの蓄積および放出を
行う単一のインダクタンス素子と、 上記直流入力をオン・オフ制御して上記インダクタンス
素子に供給する互いに並列接続された複数のスイッチン
グ素子と、 放電ランプの点灯の有無を検出して、上記複数のスイッ
チング素子を放電ランプの点灯始動時には同相動作に、
点灯安定時には異相動作に切り換える制御手段とを備え
ている放電ランプ用安定化電源装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8748294A JPH07272882A (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | 放電ランプ用安定化電源装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8748294A JPH07272882A (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | 放電ランプ用安定化電源装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07272882A true JPH07272882A (ja) | 1995-10-20 |
Family
ID=13916168
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8748294A Pending JPH07272882A (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | 放電ランプ用安定化電源装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07272882A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007195362A (ja) * | 2006-01-20 | 2007-08-02 | Fuji Electric Device Technology Co Ltd | Dc−dcコンバータ |
JP2009136045A (ja) * | 2007-11-29 | 2009-06-18 | Rohm Co Ltd | スイッチングレギュレータおよびその制御回路 |
JP2009148048A (ja) * | 2007-12-13 | 2009-07-02 | Asti Corp | 電源装置 |
JP2009533807A (ja) * | 2006-04-11 | 2009-09-17 | オスラム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 電子安定器(evg)における低減された損失出力 |
JP2012100490A (ja) * | 2010-11-04 | 2012-05-24 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 共振スイッチを用いた降圧チョッパおよび電力供給システム |
-
1994
- 1994-03-31 JP JP8748294A patent/JPH07272882A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040720 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041130 |