JPH07272864A - 可変色照明装置 - Google Patents

可変色照明装置

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JPH07272864A
JPH07272864A JP6057844A JP5784494A JPH07272864A JP H07272864 A JPH07272864 A JP H07272864A JP 6057844 A JP6057844 A JP 6057844A JP 5784494 A JP5784494 A JP 5784494A JP H07272864 A JPH07272864 A JP H07272864A
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JP
Japan
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light
color
light source
selection unit
amount
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JP6057844A
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Inventor
Shigeo Goshima
成夫 五島
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】調色、調光に必要なデータ量の少ない可変色照
明装置を提供する。 【構成】発光部1は、発光色の異なる複数の光源2R,
2G,2Bを備える。データ記憶部7は、各光源の発光
色および最大出力光束と、光色光量選択部8で選択可能
な光色の種類よりも少ない種類の光色に対応した混合比
である基準データとを記憶している。光色光量選択部8
で光色を選択すると、演算部9は基準データに基づいて
光色に対応する混合比を求める。また、演算部9は、各
光源2R,2G,2Bの最大出力光量に基づき上記混合
比が得られる調光比を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、住宅や事務所などの一
般的な生活空間で用いる照明装置であって、発光色の異
なる複数個の光源を備えた発光部を備え、発光部におけ
る各光源の発光量を調節することによって、混色光とし
て得られる照明光の光色および光量をほぼ連続的に調節
できるようにした可変色照明装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明者は、この種の可変色照明装置と
して、図8に示すように、赤色系(R)、緑色系
(G)、青色系(B)の3色の光源2R,2G,2Bを
1つの器具本体に収納した発光部1を持ち、あらかじめ
光色および光量に応じて各光源2R,2G,2Bの調光
量に対応する調光比を記憶したデータ記憶部7に対し
て、光色光量選択部8から光色および光量を指示するこ
とによって、各光源2R,2G,2Bの発光量を調節す
るものを先に提案した(たとえば、特開平4−4858
4号公報)。すなわち、上記公報に記載された可変色照
明装置では、光色光量選択部8においてアップスイッチ
とダウンスイッチとを操作して色温度の上昇または下降
を選択するとアップダウンカウンタによって出力される
アドレスデータが増減し、このアドレスデータによって
データ記憶部7のアドレスを指定するようになってい
る。また、データ選択部5では、指定したアドレスの調
光比をデータ記憶部7から読み出して調光信号発生部6
に渡す。調光比は、上述したように指定された色温度に
対応する各光源2R,2G,2Bの調光量に対応する3
つ組のデータであって、調光信号発生部6では調光比に
対応した調光量の調光信号を生成して調光器4R,4
G,4Bに渡し、各調光器4R,4G,4Bは調光信号
に従って各光源2R,2G,2Bを調光制御するのであ
る。たとえば、調光器4R,4G,4Bにおいて位相制
御を行なうものとすれば調光信号として調光比に対応し
た位相角を与える信号を発生し、調光器4R,4G,4
Bにおいて共振回路を介して光源2R,2G,2Bに電
力を与えこの共振回路に与える周波数を変化させること
で光源2R,2G,2Bへの供給電力を調節するものと
すれば調光信号として調光比に対応した周波数の信号を
発生するようにすればよい。
【0003】ところで、データ記憶部7には、表1に示
すような形で調光比が記憶されている。すなわち、デー
タ記憶部7には、各アドレスに対応して色温度に応じた
3つ組の調光比(表1では色温度のみを記載している)
が格納されているのであって、データ選択部5で所望の
アドレスが指示されると、そのアドレスの調光比が読み
出されるのである。
【0004】
【表1】
【0005】表1に示したようにアドレスを対応付けた
調光比を用いるとすれば、色温度を3000Kから33
00Kまで連続的に変化させる場合には、データ選択部
5においてアドレスを00h(末尾のhは16進数を示
す)から19h(色温度は3290Kになる)まで連続
的に変化させることになる。ここに、表1に示した調光
比では1段階ごとの色温度の逆数(=1/色温度)の変
化が略等しくなるように設定してある。すなわち、色温
度をミレッドに換算したときに略等間隔になるように1
段階ごとに色温度の変化を設定してあり、このことによ
って1段階ごとの色変化が略等間隔に知覚されるように
なっている。また、光色光量選択部8では光量について
も選択でき、たとえばデータ記憶部7のアドレスについ
て上位ビットが光量に対応し、下位ビットが光色に対応
することで、光色、光量の組み合わせに対応することが
できるようにしてある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、表1に示し
た調光比は、3000〜30000Kの範囲において色
温度を256段階でほぼ連続的に変化させる場合の例で
あって、一定光量に対して調光比の3つ組を256組必
要とすることになる。また、一定光色で光量を変化させ
る場合に、たとえば、各色温度について光量を256段
階でほぼ連続的に変化させるようにするとすれば、25
6×256=65536組の調光比が必要になる。これ
らの調光比は、光源2R,2G,2Bの最大出力光量な
どに応じてあらかじめ計算されてデータ記憶部7に格納
されている。したがって、データ記憶部7に格納する調
光比のデータ量が非常に多くなり、データ記憶部7に用
いる記憶素子(RAMやROM)の容量が大きくなって
コスト高になるという問題が生じる。
【0007】ここで、調光比の演算方法について概説す
る。いま、各光源2R,2G,2Bの発光色の色度図上
での座標値がそれぞれ(xR ,yR ),(xG
G ),(xB ,yB )であるとし、出力光束がそれぞ
れYR ,YG ,YB であるとすると、混色光の光色に対
する色度図上での座標値(x0 ,y0 )と光束Y0
は、数1の関係になることが知られている。
【0008】
【数1】
【0009】したがって、数1の関係式を用いれば、目
的とする光色(x0 ,y0 )および光束Y0 を得るため
の各光源2R,2G,2Bの光束YR ,YG ,YB を求
めることができる。たとえば、表2で示している光源2
R,2G,2Bを用いて、色温度が3000K、すなわ
ち色度座標が(0.435,0.401)である混色光
を得ようとすれば、数1の関係式から発光色の混合比Y
R :YG :YB は40:57:3になる。
【0010】
【表2】
【0011】このような条件で、混色光の出力光束Y0
を5200ルーメンに設定するものとすれば、 YR =5200×0.40=2100ルーメン YG =5200×0.57=2964ルーメン YB =5200×0.03=156ルーメン となり、各光源2R,2G,2Bの最大出力光束は、表
2によりそれぞれ2100ルーメン、3800ルーメ
ン、840ルーメンであることがわかっているから、各
光源2R,2G,2Bに対する調光比は、それぞれ 2100/2100=100% 2964/3800=78% 156/840=19% になる。
【0012】上記従来構成のデータ記憶部7には、上述
した演算を行なった結果の調光比が、光色光量選択部8
で選択可能なすべての光色および光量の組み合わせにつ
いて格納されるのであって、データ記憶部7に格納する
調光比のデータ数が多いものであるから、調光比を計算
して作成するのに手間がかかるという問題もある。本発
明は上記問題点の解決を目的とするものであり、従来構
成とほぼ等しい範囲で調色、調光を可能としながらも、
データ記憶部に格納するデータ量を大幅に削減すること
ができる可変色照明装置を提供しようとするものであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、発光色の異なる複数の光源を備
えた発光部と、発光部に設けた光源の混色光の光色を選
択する光色選択部と、発光部に設けた光源の混色光の光
量を選択する光量選択部と、光色選択部で選択された光
色に基づいて各光源の発光色の混合比を決定し光量選択
部で選択された光量と各光源の発光色の混合比とに基づ
いて各光源の調光比を決定するためのデータを格納した
データ記憶部と、光色選択部および光量選択部により選
択された光色および光量とデータ記憶部に格納されたデ
ータとを用いて光源ごとの調光比を算出する演算部と、
演算部で算出された調光比により各光源の調光量を制御
する調光器とを備え、データ記憶部には、各光源の発光
色および最大出力光束と、光色選択部で選択可能な光色
の種類よりも少ない種類の複数の光色に対応した各光源
の発光色の混合比である基準データとが格納され、演算
部は、光色選択部での光色および光量選択部での光量の
選択毎に、選択された光色に対応する混合比を基準デー
タに基づいて求め、各光源の最大出力光量に基づいて上
記混合比が得られる調光比を算出することを特徴とす
る。
【0014】請求項2の発明は、上記目的を達成するた
めに、発光色の異なる複数の光源を備えた発光部と、発
光部に設けた光源の混色光の光色を選択する光色選択部
と、発光部に設けた光源の混色光の光量を選択する光量
選択部と、光色選択部で選択された光色に基づいて各光
源の調光比を決定するためのデータを格納したデータ記
憶部と、光色選択部および光量選択部により選択された
光色および光量とデータ記憶部に格納されたデータとを
用いて光源ごとの調光比を算出する演算部と、演算部で
算出された調光比により各光源の調光量を制御する調光
器とを備え、データ記憶部には、光色選択部で選択可能
な光色の種類よりも少ない種類の複数の光色に対応した
各光源の調光比である基準データが格納され、演算部
は、光色選択部での光色および光量選択部での光量の選
択毎に、選択された光色に対応する調光比を基準データ
に基づいて算出することを特徴とする。
【0015】発光部を構成する光源の発光色は3色以上
とするのが望ましく、また発光部を構成する光源の発光
色のうちの1色を白色系としてもよい。
【0016】
【作用】請求項1または請求項2の発明の構成によれ
ば、データ記憶部に、光色選択部で選択された光色に基
づいて各光源の発光色の混合比を決定し光量選択部で選
択された光量と各光源の発光色の混合比とに基づいて各
光源の調光比を決定するためのデータを格納しておき、
光色選択部での光色および光量選択部での光量の選択毎
に、選択された光色および光量とデータ記憶部に格納さ
れたデータとを用いて演算部において光源ごとの調光比
を算出するのである。また、従来構成とは、調光比を求
める演算を行なった後のデータを記憶部に格納するか、
記憶部に格納したデータに基づいて調光比を求めるかの
相違であって、調色、調光の範囲については従来構成と
同様の範囲に設定することが可能である。すなわち、デ
ータ記憶部の容量を従来構成に比較して大幅に小さくす
ることができる。
【0017】請求項1の発明の構成では、データ記憶部
に格納するデータとして、各光源の発光色および最大出
力光束と、光色選択部で選択可能な光色の種類よりも少
ない種類の複数の光色に対応した各光源の発光色の混合
比である基準データとを採用し、演算部では、選択され
た光色に対応する混合比を基準データに基づいて求める
ことにより少数のデータで広範囲の調色を可能にしてい
る。また、データ記憶部に各光源の発光色および最大出
力光束をデータとして格納し、光色選択部で選択した光
色に対応する混合比を演算部で求め、各光源の最大出力
光量に基づいて上記混合比が得られる調光比を算出する
ようにすることで、発光部を構成する各光源の発光色に
変更がなければ、各光源の最大出力光束が変更されたと
しても、データ記憶部において光源の最大出力光束に関
する少数のデータを変更するだけで、他のデータや構成
に影響を与えることなく対応が可能になり、仕様変更に
対する柔軟な対応が可能になる。
【0018】請求項2の発明の構成では、データ記憶部
に格納するデータとして、光色選択部で選択可能な光色
の種類よりも少ない種類の複数の光色に対応した各光源
の調光比である基準データを採用し、演算部では、選択
された光色に対応する調光比を基準データに基づいて算
出することにより少数のデータで広範囲の調色を可能に
している。
【0019】請求項3の発明では、発光部を構成する光
源の発光色を3色以上とすることで調色の範囲を広げて
いる。また、請求項4の発明では、発光部を構成する光
源の発光色のうちの1色を白色系とすることによって、
一般の生活照明で用いられる白色系の照明光を、白色系
の範囲内で調色可能としながらも比較的少ない電力で大
きな光量を得ることができるようにしてある。すなわ
ち、白色系の照明光を得る場合には、通常の蛍光ランプ
や白熱電球を光源として用いることで必要な光量を確保
し、白色系の範囲で暖色寄りないし寒色寄りとすること
ができる程度に他の光色について最大出力光束の比較的
少ない光源を選択すればよいことになる。その結果、白
色系以外の光源の発光効率が低いとしても、その光源で
の電力消費は少なくなり、電力の利用効率が高くなるの
である。
【0020】
【実施例】
(実施例1)本実施例では、図8に示した従来構成のデ
ータ選択部5は、光色光量選択部8からの指示によって
データ記憶部7から調光比を読み出し、読み出した調光
比を調光信号発生部6に与えるものであったが、図1に
示すように、本実施例ではデータ選択部5に代えて演算
部9を設けている。すなわち、データ記憶部7には、各
光源2R,2G,2Bに関する最大出力光束と、調色範
囲を数段階程度に分割し各段階ごとの色温度に対応した
光源2R,2G,2Bの発光色の混合比とが格納され、
演算部9では光色選択部と光量選択部とを兼ねた光色光
量選択部8からの指示によってデータ記憶部7に格納さ
れた混合比のうちの所要の1ないし2個の値を読み出
し、読み出した混合比と各光源2R,2G,2Bに関す
る発光色および最大出力光量とに基づいて光色光量選択
部8での指示に対応した調光比を演算して求めるように
なっている。ここに、調光信号発生部6、データ記憶部
7、演算部9はマイクロコンピュータよりなる制御部3
として実現されている。光色光量選択部8には、光色を
選択するアップスイッチやダウンスイッチのほか、光量
を選択するためのアップスイッチやダウンスイッチが設
けられる。また、データ記憶部7に格納される各光源2
R,2G,2Bに関する発光色は色度図上の座標値で与
えられ、表2のような形でデータ記憶部7に格納され
る。なお、表2では各光源2R,2G,2Bの発光色を
色度座標の座標値で示して併記してあるが、データ記憶
部7に格納するデータとしては最大出力光束のみで十分
である。また、各段階の色温度に対する混合比は、色温
度の可変範囲が3000〜30000Kであるとすれ
ば、たとえば7段階に分割され、色温度の逆数が等間隔
になるようにして、表3のように設定される。
【0021】
【表3】
【0022】ここで、表3におけるアドレスは、表1に
おけるアドレスと同じ色温度に対応している。すなわ
ち、各色温度について光源2R,2G,2Bの発光色に
対応した混合比がデータ記憶部7に格納されているので
ある。このようにしてデータ記憶部7に格納した色温度
(すなわち、アドレス)と混合比との組を基準データと
し、演算部9では光源2R,2G,2Bに関するデータ
と基準データとを用いて調光比を算出する。調光比の算
出の際には、光色光量選択部8により指示された色温度
が基準データの色温度に一致すれば(すなわち、演算部
9で求めたアドレスがデータ記憶部7の基準データのア
ドレスに一致すれば)、一致した1個の基準データのみ
を読み出し、不一致の場合には、指示された色温度に対
して上下両側の色温度に対応した2個の基準データを選
択する。2個の基準データを選択した場合には、2個の
基準データのアドレス値と指示されたアドレス値との関
係に基づいて混合比を内挿(補間)することで、目的と
する混合比を求める。この演算は具体的には次のように
なる。
【0023】いま、光色光量選択部8で選択した色温度
が5500Kであって、演算部9においてこの色温度に
対して発生するアドレス値が81h(末尾のhは16進
数であることを示す)であるものとすると、このアドレ
ス値は上記基準データのアドレス値のうち71hと99
hとの間の値であることがわかる。ここに、アドレスが
1だけ変化したときの色温度の逆数の変化量は一定とし
てあるから、アドレスが1だけ変化したときの混合比の
変化はアドレスにほぼ比例する。そこで、演算部9で
は、次のような比例演算を行なうことで、光色光量選択
部8から与えられた色温度に対応する混合比(YR :Y
G :YB )を求める。 (81h−71h):(99h−71h) =(YR −25):(22−25) (81h−71h):(99h−71h) =(YG −63):(60−63) (81h−71h):(99h−71h) =(YB −12):(18−12) ∴ YR :YG :YB =24:62:14 演算部9では、光色光量選択部8で選択した光色に対応
した混合比を上述のようにして求め、次に、光色光量選
択部8で選択された光量について光源2R,2G,2B
に関する表2のようなデータを参照して各光源2R,2
G,2Bごとの調光比を求める。すなわち、光色光量選
択部8において6100ルーメンの光量を選択したとす
ると、YR +YG +YB =6100ルーメンとなるよう
に調光比を設定するのであるから、 YR =6100×0.24=1464ルーメン YG =6100×0.62=3782ルーメン YB =6100×0.14=854ルーメン となり、各光源2R,2G,2Bの最大出力光束は、表
2によりそれぞれ2100ルーメン、3800ルーメ
ン、840ルーメンであることがわかっているから、各
光源2R,2G,2Bに対する調光比は、それぞれ 1464/2100=70% 3782/3800=100% 854/840=101% になる。ただし、100%を越えることはできないか
ら、実際には68%、98%、100%という調光比に
調整される。
【0024】以上のようにして各光源2R,2G,2B
ごとの調光比を求めれば、この調光比が得られるように
作成した調光比を調光信号発生部6に渡すことで、従来
構成と同様に、各調光器3R,3G,3B介して各光源
2R,2G,2Bの調光量を制御することができるので
ある。演算部9における上記演算処理の手順をまとめる
と、図2のようになる。すなわち、光色光量選択部8か
ら光色および光量がアドレスデータとして指示されると
(S1)、指示された光色に対応するアドレスがデータ
記憶部7に格納されている表3のような基準データのア
ドレスに一致するか否かが判定される(S2)。判定結
果が一致であれば一致したアドレスに対応する基準デー
タの混合比が読み出され(S3)、不一致であればその
アドレスの前後の基準データのアドレス値を読み出し
(S4)、上述した補間演算により対応する混合比を求
める(S5)。このようにして、光色光量選択部8から
指示された光色に対応する混合比が求められると、各光
源2R,2G,2Bに要求される出力光束が求められ、
求めた光束と表2のような各光源2R,2G,2Bの最
大出力光束との比率によって調光比が求められる(S
6)。このようにして求めた調光比を調光信号発生部6
に渡すのである。
【0025】上述のように光色光量選択部8で選択した
光色および光量に対して調光比を作成する処理は、光色
光量選択部8での選択(アドレス)を変更するたびに行
なわれるから、すべての選択肢に対する調光比をあらか
じめデータ記憶部7に格納している場合に比較して光色
光量選択部8での選択に対する調光比の精度を低下させ
ることがなく、しかもデータ記憶部7に格納するデータ
量は大幅に低減されるのである。また、上述の例では隣
合う基準データの間を直線で補間しているが、調色範囲
の変更などによって直線で補間できない区間が発生する
ような場合には表3に示したような基準データを変更す
ることで容易に対応することができる。さらに、基準デ
ータには混合比を用いているから、光源2R,2G,2
Bの発光色に関する情報が基準データに折り込まれてい
るが、各光源2R,2G,2Bの発光色に変更がなけれ
ば、光源2R,2G,2Bの灯数を増減させて各発光色
の最大出力光束を変更するような仕様変更では表2に示
した光源2R,2G,2Bに関する最大出力光束のデー
タのみを変更すればよいのであって、各種仕様変更に対
して少数のデータ変更のみで容易に対応することができ
るのである。ここにおいて、直線による補間を行なう代
わりに曲線による補間を行なうようにしてもよく、さら
に基準データの間の区間ごとに補間の方法を変更するよ
うにしてもよい。たとえば、基準データ間で直線に近い
区間は直線で補間し、曲線に近い区間は曲線で補間する
ようにしてもよい。
【0026】上記実施例では、光量が一定で光色を変化
させる場合についてのみ説明したが、光色が一定で光量
を変化させる場合も同様であって、光色光量選択部8で
光色と光量とを選択すると、上述した手順で各光源2
R,2G,2Bの調光比が決定されるのである。なお、
上記実施例では色温度を可変とする例を説明したが、色
温度に限らず光色を任意に可変とするようにしてもよ
く、光色光量選択部8で選択可能なアドレスの個数、デ
ータ記憶部7に格納された基準データの個数、基準デー
タのアドレスなどは光色や光量の可変範囲に応じて適宜
設定することができる。
【0027】(実施例2)実施例1では、データ記憶部
7に対して光源2R,2G,2Bの発光色に関する情報
を折り込んだ基準データとしての混合比を格納していた
が、本実施例では、光源2R,2G,2Bの発光色と最
大出力光束とを折り込んだ基準データとしての調光比を
データ記憶部7に格納している。すなわち、データ記憶
部7に調光比を格納する点では、従来構成と同様である
が、従来構成では光色光量選択部8で選択可能なすべて
の組み合わせについて調光比を格納していたのに対し
て、本実施例では光色光量選択部8で選択可能な光色お
よび光量の組み合わせについて、少数の基準データをデ
ータ記憶部7に格納し、必要に応じて調光比を補間演算
で求めるようにしているのである。
【0028】いま、発光部1の出力光束(光量)は一定
として光色のみを変更する場合について説明する。デー
タ記憶部7には、表4のように、色温度と、その色温度
に対応した各光源2R,2G,2Bの調光比とが対応付
けて格納される。ここで、色温度は従来構成と同様に
(すなわち、表1で示したように)光色光量選択部8で
選択されるアドレスに一対一に対応している。ただし、
従来構成のように光色光量選択部8で選択可能なすべて
の色温度に関してデータが格納されているのではなく、
数組(5組)のデータのみが格納されている。
【0029】
【表4】
【0030】したがって、光色光量選択部8で選択した
色温度がデータ記憶部7に格納されている基準データの
色温度(アドレス)に一致すれば、演算部9ではその基
準データの調光比を読み出して調光信号発生部7に与え
る。たとえば、選択された色温度が5300Kであれ
ば、71、100、100という調光比が採用される。
一方、選択された色温度が基準データの色温度に一致し
ないときには、補間演算によって調光比を算出する。た
とえば、色温度3000Kに対してアドレスが00h
(hは16進数を示す)であって、色温度とアドレスと
は、3100Kが09h、3700Kが34hにそれぞ
れ対応するものとする。ここで、基準データにおける隣
合うデータ間では色温度と調光比とが比例関係にあると
すると、光色光量選択部8で色温度3100Kを選択し
た場合の調光比(ZR :ZG :ZB )は、ZR =100
%、ZG =82%、ZB =23%と求めることができる
のである。上述した手順をまとめると図3のようにな
る。
【0031】以上のようにして、光色光量選択部8で光
色を選択するたびに、調光比を補間演算で求めることに
よって、従来構成では256組のデータを必要としてい
たのに対して、5組の基準データのみを設定すればよい
ことになり、データ記憶部7の容量が大幅に低減し、ま
たデータ記憶部7に格納するデータの設定作業の労力も
大幅に低減するのである。光量の変化に対する調光比も
同様にして5段階に設定しておけば、5×5=25組の
基準データのみで従来構成と同様の範囲の調光、調色を
行なうことができ、データ記憶部7のデータ量は約60
0分の1に低減するのである。本実施例での調光比の基
準データの設定例と演算部9から発生する調光比の例を
図4に示す。ただし、図4において、R,G,Bは、赤
色系、緑色系、青色系を示す。他の構成および動作は実
施例1と同様である。
【0032】(実施例3)実施例1、実施例2では、発
光部1として赤色系、緑色系、青色系の3色の光源2
R,2G,2Bを用いていたが、一般の生活空間では白
色系の発光色を用いることが多い。一方、青色系の光源
2Bは一般に最大出力光束が他の発光色の光源2R,2
Gに比較して少なく、混色光を白色系にしようとすると
青色系の光源2Bの最大出力光束によって全体の光束が
規制されることになる。そこで、本実施例では、図5に
示すように、発光部1に白色系の光源2Wを付加するこ
とで、主として白色系の発光色を得る場合に十分な光束
を確保できるようにした例を示す。
【0033】すなわち、各光源2R,2G,2B,2W
の発光色の色度図上での座標値がそれぞれ(xR
R ),(xG ,yG ),(xB ,yB ),(xW ,y
W )であり、出力光束がそれぞれYR ,YG ,YB ,Y
W であるとき、データ選択処理部9では、混色光の光色
に対する色度図上での座標値(x0 ,y0 )と光束Y0
とを数2のように設定するのである。
【0034】
【数2】
【0035】数2を用いれば、混合比YR :YG
B :YW を求めることができるから、データ記憶部7
に、実施例1と同様に混合比YR :YG :YB :YW
基準データを格納するか、あるいは実施例2と同様に混
合比YR :YG :YB :YW から求めた調光比の基準デ
ータを格納し、実施例1ないし実施例2と同様の手順で
各光源2R,2G,2B,2Wの調光比を求めることが
できる。たとえば、実施例1と同様の基準データであれ
ば、色温度を3000K、4000K、5000K、7
000K、8000K、10000Kの6段階などとし
て設定すればよい。本実施例は、数2の関係式を適用す
る点を除き、実施例1ないし実施例2と同様の手順で光
色および光量に応じた各光源2R,2G,2B,2Wの
調光比を決定することができるのである。図6は本実施
例に実施例1の手順を適用したときの演算部9の出力例
であり、図7は本実施例に実施例2の手順を適用したと
きの演算部9の出力例である。ただし、図6、図7にお
いてR,G,B,Wは、それぞれ赤色系、緑色系、青色
系、白色系を示す。
【0036】
【発明の効果】請求項1または請求項2の発明の構成に
よれば、データ記憶部に、光色選択部で選択された光色
に基づいて各光源の発光色の混合比を決定し光量選択部
で選択された光量と各光源の発光色の混合比とに基づい
て各光源の調光比を決定するためのデータを格納してお
き、光色選択部での光色および光量選択部での光量の選
択毎に、選択された光色および光量とデータ記憶部に格
納されたデータとを用いて演算部において光源ごとの調
光比を算出するので、従来のようにあらかじめ演算した
データをデータ記憶部に格納している場合に比較する
と、光色および光量の選択毎に演算を行なうことで、デ
ータ記憶部に格納すべきデータ数を削減することができ
るという利点がある。また、従来構成とは、調光比を求
める演算を行なった後のデータを記憶部に格納するか、
記憶部に格納したデータに基づいて調光比を求めるかの
相違であって、調色、調光の範囲については従来構成と
同様の範囲に設定することが可能である。すなわち、デ
ータ記憶部の容量を従来構成に比較して大幅に小さくす
ることができるという利点を有する。
【0037】とくに、請求項1の発明は、データ記憶部
に格納するデータとして、各光源の発光色および最大出
力光束と、光色選択部で選択可能な光色の種類よりも少
ない種類の複数の光色に対応した各光源の発光色の混合
比である基準データとを採用し、演算部では、選択され
た光色に対応する混合比を基準データに基づいて求める
ので、少数のデータで広範囲の調色が可能になるという
利点を有する。また、データ記憶部に各光源の発光色お
よび最大出力光束をデータとして格納し、光色選択部で
選択した光色に対応する混合比を演算部で求め、各光源
の最大出力光量に基づいて上記混合比が得られる調光比
を算出するようにすることで、発光部を構成する各光源
の発光色に変更がなければ、各光源の最大出力光束が変
更されたとしても、データ記憶部において光源の最大出
力光束に関する少数のデータを変更するだけで、他のデ
ータや構成に影響を与えることなく対応が可能になり、
仕様変更に対する柔軟な対応が可能になるという効果が
得られる。
【0038】請求項2の発明の構成では、データ記憶部
に格納するデータとして、光色選択部で選択可能な光色
の種類よりも少ない種類の複数の光色に対応した各光源
の調光比である基準データを採用し、演算部では、選択
された光色に対応する調光比を基準データに基づいて算
出するので、この場合も光色および光量の選択のたびに
調光比を求めるから、少数のデータで広範囲の調色が可
能になるという効果を奏する。
【0039】請求項3の発明では、発光部を構成する光
源の発光色を3色以上としているから、調色の範囲を広
くなるという利点を有する。請求項4の発明では、発光
部を構成する光源の発光色のうちの1色が白色系である
から、一般の生活照明で用いられる白色系の照明光を、
白色系の範囲内で調色可能としながらも比較的少ない電
力で大きな光量を得ることができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を示すブロック図である。
【図2】実施例1の動作説明図である。
【図3】実施例2の動作説明図である。
【図4】実施例2の動作説明図である。
【図5】実施例3を示すブロック図である。
【図6】実施例3の構成に実施例1を適用したときの動
作説明図である。
【図7】実施例3の構成に実施例2を適用したときの動
作説明図である。
【図8】従来例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 発光部 2R 光源 2G 光源 2B 光源 2W 光源 3 制御部 4R 調光器 4G 調光器 4B 調光器 4W 調光器 5 データ選択部 6 調光信号発生部 7 データ記憶部 8 光色光量選択部 9 演算部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光色の異なる複数の光源を備えた発光
    部と、発光部に設けた光源の混色光の光色を選択する光
    色選択部と、発光部に設けた光源の混色光の光量を選択
    する光量選択部と、光色選択部で選択された光色に基づ
    いて各光源の発光色の混合比を決定し光量選択部で選択
    された光量と各光源の発光色の混合比とに基づいて各光
    源の調光比を決定するためのデータを格納したデータ記
    憶部と、光色選択部および光量選択部により選択された
    光色および光量とデータ記憶部に格納されたデータとを
    用いて光源ごとの調光比を算出する演算部と、演算部で
    算出された調光比により各光源の調光量を制御する調光
    器とを備え、データ記憶部には、各光源の最大出力光束
    と、光色選択部で選択可能な光色の種類よりも少ない種
    類の複数の光色に対応した各光源の発光色の混合比であ
    る基準データとが格納され、演算部は、光色選択部での
    光色および光量選択部での光量の選択毎に、選択された
    光色に対応する混合比を基準データに基づいて求め、各
    光源の最大出力光量に基づいて上記混合比が得られる調
    光比を算出することを特徴とする可変色照明装置。
  2. 【請求項2】 発光色の異なる複数の光源を備えた発光
    部と、発光部に設けた光源の混色光の光色を選択する光
    色選択部と、発光部に設けた光源の混色光の光量を選択
    する光量選択部と、光色選択部で選択された光色に基づ
    いて各光源の調光比を決定するためのデータを格納した
    データ記憶部と、光色選択部および光量選択部により選
    択された光色および光量とデータ記憶部に格納されたデ
    ータとを用いて光源ごとの調光比を算出する演算部と、
    演算部で算出された調光比により各光源の調光量を制御
    する調光器とを備え、データ記憶部には、光色選択部で
    選択可能な光色の種類よりも少ない種類の複数の光色に
    対応した各光源の調光比である基準データが格納され、
    演算部は、光色選択部での光色および光量選択部での光
    量の選択毎に、選択された光色に対応する調光比を基準
    データに基づいて算出することを特徴とする可変色照明
    装置。
  3. 【請求項3】 発光部を構成する光源の発光色は3色以
    上であることを特徴とする請求項1または請求項2記載
    の可変色照明装置。
  4. 【請求項4】 発光部を構成する光源の発光色のうちの
    1色は白色系であることを特徴とする請求項1または請
    求項2記載の可変色照明装置。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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