JPH07272747A - 容量指示器を有する鉛蓄電池 - Google Patents

容量指示器を有する鉛蓄電池

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JPH07272747A
JPH07272747A JP6045497A JP4549794A JPH07272747A JP H07272747 A JPH07272747 A JP H07272747A JP 6045497 A JP6045497 A JP 6045497A JP 4549794 A JP4549794 A JP 4549794A JP H07272747 A JPH07272747 A JP H07272747A
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battery
lead acid
acid battery
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electrode
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Chaan Jin-In
チャーン ジン−イン
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GNB Battery Technologies Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電池中の電解質の平均比重を信頼性よく迅速
に測定することによって信頼性よく効率的に充電状態を
表示する指示器を含む鉛蓄電池の提供する。 【構成】 容量指示器を有し、電槽、該電槽をセルに分
割する少なくとも1つの隔壁を含み、各々の該セルは正
極プレート、負極プレート、及び正極プレートと負極プ
レート間に位置するセパレーターを含み、該セルの1つ
は負極末端セルであり、該セルの1つは正極末端セルで
あり、さらに、該電槽に取り付けて少なくとも1つの該
セルの近くに設けた少なくとも1つの孔を有するカバ
ー、正極末端セルの正極プレートに電気接続した正極端
子、負極末端セルの負極プレートに電気接続した負極端
子、該セルに入れた電解質、電解質と電気的接触する参
照電極、参照電極と1つのセルの負極プレートの間の電
圧測定を可能にする電気接続手段を含んで鉛蓄電池を構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鉛蓄電池、より詳しく
は、鉛蓄電池の容量指示計に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】鉛蓄電
池の容量の信頼性のある測定方法が存在すれば非常に望
ましいとは従来より認識されている。多年の間、経済的
で信頼性のある鉛蓄電池の容量を指示する手段の提供に
相当な努力がなされている。鉛蓄電池において、電解質
全体の平均濃度はその電池の容量に比例することが認め
られている。硫酸は鉛蓄電池の電気化学反応に次のよう
に関係する: Pb+PbO2 +2H2 SO4 ⇔2PbSO4 +H2 O したがって、上記の電気化学反応から理解できるよう
に、電解質の比重は電池を充電又は放電するとそれぞれ
増加又は低下する。
【0003】原理は簡単であるが、鉛蓄電池中の平均酸
濃度の測定は、電池の寸法、酸の層別、腐食性の電池環
境のために簡単ではない。例えば、鉛蓄電池の充電や放
電時に酸濃度の勾配や層別が生じる。このため、比重の
測定に上部の硫酸のみを用いると、測定値は容易に30
%以上の誤差を有する。実際は、特定の条件下では何処
の場所でも50〜100%の誤差を有することがある。
【0004】恐らく理想的には開路電圧を電解質の比重
の指標として使用できるのであろう。しかしながら残念
なことに、鉛蓄電池の開路電圧の使用は、活発なガス発
生又は他の機械的手段で酸の層別をなくし、PbO2
レートを長期間安定化させた後でなければ全体の平均酸
濃度の正確な指標を与えない。Pitschらの米国特許第36
59193 号は電解質に浸した2本の電極を利用して電解質
の濃度を測定している。Swain の米国特許第4045721 号
はいわゆる強い電解質の比例電気コンパーターを開示し
ている。検出する電解質中に検出電極、安定な電解質中
に参照電極を配置し、電解質を細管接続電解質で電気的
に接続して検出器を形成する。通常この検出器はその電
気抵抗が接続電解質の抵抗率に比例するように構成す
る。
【0005】Howes の米国特許第4129824 号は溶液の比
重を検査するための電気比重計を開示している。この比
重計は、検査すべき溶液を間に入れるに適する間隔を設
けたプローブを含み、プローブの電極とシリーズで電気
的に接続した交流抵抗を提供し、プーロブと共に分圧器
のネットワークを形成する。Yonezuらの米国特許第4689
571 は、技術的背景、電解質の比重の変化によって変化
する出力を与える各種の開発した比重検出器、及びこれ
ら各種のタイプの短所と考えられる事項を開示してい
る。Yonezuらは電解質に浸した鉛電極と酸化鉛電極を開
示しており、これらの電極間の電位は電解質の比重を指
示するデータに変換される。また、用いる電極の電位を
安定化する方法を開示している。
【0006】このように、この技術分野においてかなり
の努力がなされてきたが、鉛蓄電池の容量を測定するた
めの信頼性があり効率的な手段への要求が依然として存
在する。したがって、本発明の主な目的は、信頼性があ
り効率的な指示計を有する鉛蓄電池の提供である。より
具体的な目的は、電池中の電解質の平均比重を高い信頼
性で迅速に測定することができる指示計を含む電池の提
供である。
【0007】本発明のもう1つの目的は、その精度が電
池中の酸の層別の程度に本質的に依存しない容量指示計
を有する鉛蓄電池の提供である。さらにもう1つの目的
は、既存の市販鉛蓄電池の構造の中に容易に経済的に組
み込むことができる容量指示計の提供である。本発明の
さらにもう1つの目的は、鉛蓄電池の予想寿命よりも長
持ちすることができる容量指示計の提供である。
【0008】本発明のもう1つのより具体的な目的は、
シール鉛蓄電池に使用することができる容量指示計の提
供である。本発明のさらにもう1つの目的は、鉛蓄電池
の容量の動的測定を可能にする容量指示計の提供であ
る。本発明の付加的な目的は、鉛蓄電池の充電及び/又
は放電を制御するための電気装置に直接の電気信号出力
を提供することである。
【0009】これらの他の本発明の目的と長所は以降の
説明より明らかになるであろう。本発明は種々の態様や
変化が可能であり、次に特定の態様を説明する。ここ
で、本発明は特定の態様に限定されることを意図するも
のではなく、請求の範囲と同等な変更は全て本発明の範
囲の中に含まれる。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用効果】一般的に言
って、本発明は、PbO2 電極が開回路電圧条件下で平
衡に達するにはかなりの時間を要するが、鉛蓄電池の鉛
プレートは、このプレートを線形平均酸濃度の測定に用
いることを可能にするような比較的速い酸の輸送と速度
論を有するといった発見に基づく。本発明においては、
この目的のために、1つの電池セルの中に電池の充電と
放電に関与しない参照電極を採用することによって線形
平均酸濃度のデータを取り出す。この仕方において、電
池の容量は、よく知られたNernstの式により電圧の読み
から直ちに計算することができる。好ましい態様におい
て、参照電極は負極末端セルに配置し、参照電極と負極
末端セルの負極プレートとの間の電圧を測定する。
【0011】図1は電池容量を指示するセンサーを組み
込んだ本発明の電池の略図を示す。図示するように電池
は全体を10と示し、隔壁14で一連のセルに分割した電槽
12を含む。1つの末端セルは正極末端セル16を含み、も
う1つの末端セルは負極末端セル18である。各々のセル
はその中に交互に配置した負極プレートと正極プレート
(まとめて20と示した)、及びその間に位置する適切な
セパレーター21を有する。
【0012】正極末端セル16の中で正極プレートを外部
正極端子22に接続する。同様に、負極末端セル18の中で
負極プレートを外部負極端子24に接続する。通常の連結
ガス抜き26を電槽ふた28の上に配置する。電池の中の電
解質30は、電槽12中のヘッドスペース32の中のプレート
の高さより高いレベルにある。図1の鉛蓄電池の設計は
例示の態様を説明するためだけの通常のものであるこが
分かるであろう(本発明の容量指示計を除く)。本発明
で用いるセンサーは任意の鉛蓄電池において使用可能で
ある。
【0013】本発明によるとセンサー(34とまとめて示
した)を電池10の中に組み込み、電解質全体の平均比重
(average specific gravity)を利用することによって電
池容量の信頼できる迅速な測定を提供する。この目的に
おいて、例示の態様に示すように、センサー34は、プラ
スチックプラグ36を備えて適所に装着した連結ガス抜き
26を使用し、電池の電解質30の中に配置する。所望によ
り、プラスチックプラグ36は図2に示す例示の態様のよ
うにガス抜き孔にネジ込むように設計することができ
る。センサー34を適所に配置・支持する任意の手段が利
用可能である。また、電槽ふたの任意の孔をセンサー34
の配置に利用することができる。現実的には、所望によ
り、電槽ふた28にセンサー34を収める寸法の特別の孔を
設計することができる。
【0014】電池の容量を指示する電圧出力は所望のと
きに使用することができる。したがって、例えば負極電
極24、センサー34からのそれぞれのリード線38、40を通
常のLCD表示装置42に接続することができる。或い
は、又はそれに加えてリード線44と46を充電器又は充電
状態のデータを、利用することができる乗り物の電子制
御装置に接続することができ、電池容量を自動車等の乗
り物の装置パネル等に表示することができる。
【0015】このように、鉛蓄電池の信頼できる充電状
態の指示を有することは管理すべき各種の機能を可能に
する。1例として、本発明を自動車電池の効率的充電管
理を提供することができる計装に接続することが可能で
ある。もう1つの例として、本発明の実施は、電池の交
換の必要を合図するような警報信号を自動車の装置パネ
ルに表示する(例えば、通常のLEDを用いて)ことを
可能にし、又は充電状態の割合の表示を可能にするであ
ろう。また、電気自動車等に使用した場合、通常の自動
車等のガソリンメーターと若干類似した機能が可能であ
ろう。本発明を用いて充電容量指示計に信頼性があれ
ば、この他の種々の用途も考えられる。
【0016】例示の態様は負極末端セルの中に配置した
センサーを示しているが、センサーは任意の他のセルの
中に、所望により選択したセルの中の負極プレート又は
複数のプレートを利用して配置することができると認識
すべきである。ここで、他のセルを使用した場合に必要
なことがある配線が負極末端セルを使用すると不要にな
るのであれば、負極末端セルを使用することが便利であ
ると分かっている。
【0017】また、本発明は負極末端セル中の硫酸電解
質の平均比重は他のセルの電解質の比重を代表すること
ができるとの考えに基づいている。この考えは殆どの用
途に正しいであろう。ここで、理解できるように、特定
の用途において要求があれば、また所望により、1以上
のセルの中にセンサーを配置することができる。図2は
本発明の鉛蓄電池に使用するセンサーの例示の好ましい
態様を示す。本発明にしたがうと、まとめて34と示した
センサーは鉛プレートと組の、硫酸電解質の平均比重を
指示する電位を提供する可逆参照電極48を含む。硫酸環
境中で安定な任意の可逆電極を使用することができ、こ
の要求を満足する多数の電極が知れている。例えば、代
表的な例として、参照電極は二酸化鉛電極、水銀/水銀
スルフェート電極、燃料電池の酸素電極でよい。
【0018】図2に示す例示の態様において、参照電極
48は二酸化鉛電極を含む。鉛金属が二酸化鉛電極の中に
存在しないため、二酸化鉛物質は次のメカニズムによっ
て極めて遅い速度で自己放電することができる。 PbO2 +H2 SO4 → H2 O+PbSO4 +1/2
2 したがって、この参照電極は電池の硫酸環境中で数年間
長持ちすることができるであろう。使用する多孔質酸化
鉛の量は、特定の用途における鉛蓄電池の期待電池寿命
以上に長持ちするに充分であるはずの量を使用すること
ができる。特定の用途に必要な固有の量は簡潔な寿命試
験で容易に求めることができる。例えば、2グラムのP
bO2 を含む参照電極は、80°Fの温度に連続的に曝
したときでも2年以上長持ちすることが見出されてい
る。
【0019】或いは、当然であるが、参照電極を周期的
に交換してもよい(例、1回/年)。この方法では、本
発明に使用する容量指示計は電池の有効寿命に容易に耐
えることができる。例示の態様において、酸化鉛参照電
池は小手のような電解質浸透性の容器50の中に保持す
る。鉛蓄電池のセパレーター材料として用いるに適切な
任意の材料を酸化鉛参照電極の容器に使用することがで
きる。明らかなように、小手又は他の容器は必要な導電
率を提供するために電解質浸透性であることが必要であ
る。鉛−酸のセパレーターとして適切な材料は種々のも
のが知られている。例示の態様はポリエステル生地を使
用し、ポリエステル小手は一般に管状の鉛蓄電池に使用
される。
【0020】PbO2 参照電極は電流導体に電気的接触
する。この目的に適切な材料は種々のものがよく知られ
ている。例示の態様において、電流導体はチタンロッド
52を含む。チタンロッドを電流導体として使用する場
合、チタンロッド52が参照電極48と接触する領域の間に
二酸化チタン絶縁層の形成を防ぐ手段を用いるべきであ
り、チタンが空気に曝される場合やPbO2 を使用する
場合にこの形成は比較的速く発生することがある。チタ
ンの酸化を防ぐためにはPbO2 参照電極に接触するチ
タンロッド52の表面部分に二酸化錫のコーティング54を
用いることが適切であると分かっている。導電性の任意
のコーティングや層などを使用することができる。
【0021】所望により、小手50は、センサーの一体性
と強度を提供するため及びチタンロッドや他の電流導体
を適所に支持することを助けるためにカバーなどを含む
ことができる。図2に示す例示の態様において、この目
的のために小手50にカバー56を用意している。小手50の
カバー56は別なプラスチック材料から形成することがで
き、又は鉛蓄電池で使用するようなホットメルト接着剤
を含むことができる。代表的な例として、使用可能な適
切なホットメルト接着剤はエチレン対プロピレンが1:
9の比のエチレン−プロピレンコポリマーを含む。
【0022】集電器は関係の電流を運ぶ能力だけが必要
である。したがって、この目的を満足するに必要な材料
の量は比較的少ない。有効で比較的安価であるが、得ら
れる集電器は所望とする耐久性と一体性に乏しいことが
ある。したがって、本発明の任意な面にしたがうと、集
電器は保護スリーブ又はホルダー内に配置する。保護ス
リーブはセンサーの一体性を増加し、集電器を鉛蓄電池
の腐食性環境から保護するのに役立つ。
【0023】鉛蓄電池の内部環境に耐え、所望の一体性
を提供する任意の材料を使用することができる。各種の
プラスチック材料が通常の鉛蓄電池に使用されており、
そのような材料をこの目的に使用することができる。代
表的な例として、例えば保護スリーブを、自動車のSL
I電槽、カバー等にしばしば使用されているエチレン−
プロピレンコポリマーで作成することができる。
【0024】この目的のため及び本発明のこの任意な面
にしたがって、図2に示すようにプラスチックのスリー
ブ58を使用している。所望により、一体のデザインを提
供するようにセンサー34を組み立てるために、プラスチ
ックのスリーブ58を、ホットメルトカバー56などによっ
て小手50に、ホットメルト接着剤60などによってプラス
チックのプラグ36にくっ付けることができる。或いは、
プラスチックのプラグ36とプラスチックのスリーブ58を
一体に形成し、次いで接着剤又は他の手段によって容器
50に結合させることができる。
【0025】本発明の次の面にしたがうと、シール鉛蓄
電池は前記の容量センサーを組み込むことができる。公
知のように、シール鉛蓄電池は流動する電解質が無いこ
と、即ち実質的に全ての電解質がプレートとセパレータ
ーの中に吸収されているこを特徴とする。したがって、
このタイプの電池に使用した場合、本発明のセンサー
は、センサーがプレートとセパレーターの中の電解質と
接触できることを保証するように設計すべきである。
【0026】このことは、例えばこのタイプの電池に使
用するセパレーターの上部の上にセンサーを配置するこ
とによって達成可能である。操作中は充分な吸上作用が
生じて参照電極に電解質との必要な接触をもたらすはず
である。所望により、当然ながら、参照電極のチューブ
状などの容器をシール電池そのものに使用したと同じ電
解質で含浸することができる。次の例は例証のためであ
り、本発明の範囲を限定するものではない。
【0027】
【実施例】例1 この例は本発明の通常の鉛蓄電池についての使用を例証
し、種々の充電、放電、繰り返しの条件下での容量を示
す。使用した電池は市販のグループ58G電池である。
これらの電池は公称容量が60アンペア時の通常の液入
タイプ(flooded type)の鉛蓄電池であった。
【0028】図2に示したようなセンサーを再充電を全
くせずに80°Fの電池中に17カ月入れた。この参照
電極の容量は約0.1アンペア時であった。4アンペア
の充電中に30分間電流を止めて測定を行い(結果を図
3に示す)、5アンペアの放電(結果を図4に示す)、
及び繰り返し条件下で4アンペアの放電、10分間の休
止、5アンペアの充電、10分間の休止にて測定を行っ
た(結果を図5と図6に示す)。図3〜6から分かるよ
うに、本発明の使用は非常に迅速で信頼性のある応答を
提供する。約0.01ボルト未満と考えられる誤差を伴
う信頼性のある電圧の読みを短時間(例、しばしば数秒
以内)に得ることができる。
【0029】本発明の応答時間と精度をさらに試験する
ために、市販のグループ58G電池を11.5アンペア
の速度での5アンペア時(AH)の放電、10分間の休
止、4.1アンペアの速度での3アンペア時の充電、1
0分間の休止に供した。負極末端セルのセンサー負極端
子の電圧を、充電の完了の後の休止時間に種々のサイク
ルの間の周期的時間で測定した。結果を図7に示す。理
解できるように、本発明の使用は時間に対して極めて一
定の電圧を提供する。
【0030】また、通常の電池の開路電圧(CTV)と
センサーを用いた補助回路電圧(AEV、1つのセル電
圧を6つ実験的に重ねて得た)と各種充電状態の電池の
理論開路電圧を比較するために、この例から得られたデ
ータをグラフ化した。結果を図8に示す。理解できるよ
うに、本発明の電池の使用は、現状の電池の開路電圧(o
pen circuit voltage,OCV)の使用が理論開路電圧か
ら非常に離れていても、充電状態が変化について理論開
路電圧に極めて近い結果を提供する。
【0031】また、前記の市販のグループ58G電池
を、電池を充電又は放電しながら電流を遮断せずに動的
測定に供した。電池を10アンペアで所定の充電状態(s
tate of charge, SOC)に放電した。次いで電池を充
電と放電に供しながら電池電圧を監視した。結果を図9
に示す。理解できるように、補助電極対負極端子の電圧
(AEV)は線形で再現性のある曲線を示したが、負極
端子と正極端子の間の電圧(CTV)はそうではなかっ
た。したがって、この仕方において、電池電流とAEV
が分かっている場合、電池の容量は所定の曲線、例えば
図9のような図を用いて求めることができる。
【0032】例2 この例はシール鉛蓄電池について本発明の使用を例証す
る。使用したシール鉛蓄電池は表示容量60アンペア時
のグループ58Gシール鉛蓄電池であった。センサーは
水銀/水銀スルフェート参照電極を使用した。センサー
はガス抜き孔を通して装入し、エチレン−プロピレンホ
ットメルトで適所に保持した。センサーは、電気的接触
がセパレーターの上部で得られるように配置した。
【0033】使用したHg/HgSO4 参照電極を図1
0に示す。図示したように、参照電極は外側ガラスチュ
ーブ62と内側ガラスチューブ64を含む。外側ガラスチュ
ーブ62はガラスフリット66を含み、電池から電解質68を
吸引する。水銀70と水銀スルフェート72は内側チューブ
64の底とガラスウール74の上に接して位置する。また、
電流コレクターとして使用する白金線76、及び金属とガ
ラスのシール78を提供する。電気リード線80は電圧の測
定を可能にするため、及び次に述べる電池を試験するた
めに使用した。
【0034】シール鉛蓄電池はコンピューター制御の放
電・充電装置を用いて試験した。図11は種々のレベル
の放電に供した後の参照電極の開路電圧を示す(即ち、
参照電極の電圧に対する電池の負極端子)。図12は参
照開路電圧と電池の充電状態の関係、及び放電のアンペ
ア時(AH)の関係を示す。DV1〜DV4のデータは
完全に充電した電池を放電することによって採取し、C
V1〜CV3のデータは完全に放電した電池を充電する
ことによって採取した。これらのデータに基づくと、本
発明を用いた容量センサーはシール鉛蓄電池に好適に使
用可能であることが明らかである。
【0035】このように、本発明は全電解質の平均比重
を用いて非常に迅速で信頼性のある仕方で容量を測定す
ることができる電池を提供する。電池容量センサーのコ
スト増加は多くの他の従来法に比較してかなり低い。ま
た、二酸化鉛のような導電性金属酸化物で被覆した電流
導体の使用は参照電極の自己放電速度を無視できる程度
まで下げることができる。可逆鉛プレートを使用するこ
とによって、酸の層別が厳しくても電池の酸濃度を電池
の上部から底部まで平均化する。この方法の可逆性によ
り他の従来技術よりも誤差が極めて小さいはずである。
また、電池容量の動的測定は図5に示したような様式で
行うことができ、又は電流を数秒間止めて参照電極と負
極端子の開路電圧の読みを得ることができる。重要なこ
とに、本発明で使用するセンサーは従来の液入タイプ鉛
蓄電池及びシール鉛蓄電池の両方に完全に適合する。
【0036】さらにまた、本発明の電池は、電池の容量
又は充電状態を指示する直接の電気信号出力を提供し、
これは電池充電器又は電気的装置の直接のインタフェー
スであることができる。このことは、1例としてより正
確な制御、したがってより効率的な電池充電を可能にす
る。図7る示した結果から明らかなように、電池電流を
止めずに電池容量の測定を可能にする動的測定を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鉛蓄電池の側面図であり、鉛蓄電池中
の容量指示センサーの配置が分かるように電槽を部分的
に破断して示す。
【図2】本発明によるセンサーの好ましい態様の側面図
であり、PbO2 参照電極と内部構造が分かるように外
側を部分的に破断して示す。
【図3】本発明による電池で測定した電圧と時間のグラ
フである。
【図4】本発明による電池で測定した電圧と時間のグラ
フである。
【図5】本発明による電池で測定した電圧と時間のグラ
フである。
【図6】本発明による電池で測定した電圧と時間のグラ
フである。
【図7】センサー電池と負極端子の電圧に対する時間の
グラフであり、測定電圧の本質的な不変を示す。
【図8】充電状態に対する種々の開路電圧のグラフであ
り、その電圧を種々の充電状態における理論開路電圧と
比較する。
【図9】本発明の電池を使用して生じた動的電圧信号の
曲線を示す。
【図10】シール鉛蓄電池の容量を測定するために使用
したセンサーの略図である。
【図11】本発明のシール鉛蓄電池について使用した結
果を示すグラフである。
【図12】本発明のシール鉛蓄電池について使用した結
果を示すグラフである。
【符号の説明】
12…電槽 14…隔壁 34…センサー 48…可逆参照電極 68…電解質

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容量指示器を有する鉛蓄電池であって、
    電槽、該電槽をセルに分割する少なくとも1つの隔壁を
    含み、各々の該セルは正極プレート、負極プレート、及
    び正極プレートと負極プレート間に位置するセパレータ
    ーを含み、該セルの1つは負極末端セルであり、該セル
    の1つは正極末端セルであり、さらに、該電槽に取り付
    けて少なくとも1つの該セルの近くに設けた少なくとも
    1つの孔を有するカバー、正極末端セルの正極プレート
    に電気接続した正極端子、負極末端セルの負極プレート
    に電気接続した負極端子、該セルに入れた電解質、電解
    質と電気的接触する参照電極、参照電極と1つのセルの
    負極プレートの間の電圧測定を可能にする電気接続手段
    を含み、該電圧は該鉛蓄電池の容量を指示する鉛蓄電
    池。
  2. 【請求項2】 該参照電極を該負極末端セルに配置し、
    該電圧を該参照電極と該負極端子との間で測定する請求
    項1に記載の鉛蓄電池。
  3. 【請求項3】 該参照電極がPbO2 電極である請求項
    1に記載の鉛蓄電池。
  4. 【請求項4】 電解質浸透性の容器、該容器中に保持し
    た該参照電極、該参照電極に電気接触する電流コレクタ
    ー、及び該参照電極と該1つのセルの負極プレートに電
    気接触したリード線を含む電気接触手段を含むセンサー
    を含んでなる請求項1に記載の鉛蓄電池。
  5. 【請求項5】 該電流コレクターはチタンロッドであ
    り、該ロッドの一部が該参照電極と電気接触する請求項
    4に記載の鉛蓄電池。
  6. 【請求項6】 該参照電極がPbO2 電極である請求項
    5に記載の鉛蓄電池。
  7. 【請求項7】 二酸化錫の層が、該参照電極と電気接触
    する該チタンロッドの部分を覆う請求項6に記載の鉛蓄
    電池。
  8. 【請求項8】 該センサーが該容器(container) のカバ
    ーを含む請求項7に記載の鉛蓄電池。
  9. 【請求項9】 該センサーが該チタンロッドの一部を囲
    む保護スリーブを含む請求項8に記載の鉛蓄電池。
  10. 【請求項10】 該センサーが、該チタンロッドの一部
    を囲んで該保護スリーブに隣接して配置したプラスチッ
    クプラグを含む請求項9に記載の鉛蓄電池。
  11. 【請求項11】 該センサーを該カバーの孔に配置し、
    該プラスチックプラグは該孔を塞ぐ寸法である請求項1
    0に記載の鉛蓄電池。
  12. 【請求項12】 該容器をポリエステル布で形成した請
    求項11に記載の鉛蓄電池。
  13. 【請求項13】 該カバーをホットメルト接着剤で形成
    し、該保護スリーブを該容器に取り付けた請求項11に
    記載の鉛蓄電池。
  14. 【請求項14】 容量指示器を有する鉛蓄電池であっ
    て、電槽、交互に正極と負極の複数のプレート、隣接し
    た正極プレートと負極プレートに間に配置した多孔質の
    セパレーター、該電池に含まれて該プレートと該セパレ
    ーターに吸収された電解質、及び参照電極と少なくとも
    いくつかの負極プレートとの間の電圧を測定することを
    可能にする電気接続手段を備えた参照電極を含み、該電
    圧は該鉛蓄電池の容量を指示するシール鉛蓄電池。
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