JPH07272569A - フランジ接合構造体 - Google Patents
フランジ接合構造体Info
- Publication number
- JPH07272569A JPH07272569A JP5743294A JP5743294A JPH07272569A JP H07272569 A JPH07272569 A JP H07272569A JP 5743294 A JP5743294 A JP 5743294A JP 5743294 A JP5743294 A JP 5743294A JP H07272569 A JPH07272569 A JP H07272569A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flange
- contact surface
- bolt hole
- bolt
- outer peripheral
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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Landscapes
- Insulators (AREA)
- Connection Of Plates (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 搬送時にフランジの外周部が衝撃を受けても
気密が損なわれることがなく、また屋外に設置しても雨
水によりボルトが腐食することがないフランジ接合構造
体を提供する。 【構成】 フランジ1の内側に平坦な密着面2を形成
し、外周部の端面に所定長さにわたり間隙形成用の段部
6を形成する。このようなフランジを、密着面2に設け
たボルト孔3に挿通したボルト7によって相手方のフラ
ンジに固定する。なお、ボルト孔3よりも内側にOリン
グ4を設け、Oリング4よりも外側の密着面2の全体に
防食材8を塗布しておくことが好ましい。
気密が損なわれることがなく、また屋外に設置しても雨
水によりボルトが腐食することがないフランジ接合構造
体を提供する。 【構成】 フランジ1の内側に平坦な密着面2を形成
し、外周部の端面に所定長さにわたり間隙形成用の段部
6を形成する。このようなフランジを、密着面2に設け
たボルト孔3に挿通したボルト7によって相手方のフラ
ンジに固定する。なお、ボルト孔3よりも内側にOリン
グ4を設け、Oリング4よりも外側の密着面2の全体に
防食材8を塗布しておくことが好ましい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば大型ブッシング
のような屋外に設置される重量物に用いるに適したフラ
ンジ接合構造体に関するものである。
のような屋外に設置される重量物に用いるに適したフラ
ンジ接合構造体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図1に示すように、送電用のブッシング
の碍管11は、その下端をバンド金具12と呼ばれる接地側
金具にフランジ接合している。この従来のフランジ接合
構造体は、図5に示すようにフランジ13の外周部の端面
に平坦な密着面14が形成され、この密着面14のボルト孔
15にボルト16を通して固定する構造となっていた。とこ
ろがこのような従来のフランジ接合構造体には、次の2
つの問題点があった。
の碍管11は、その下端をバンド金具12と呼ばれる接地側
金具にフランジ接合している。この従来のフランジ接合
構造体は、図5に示すようにフランジ13の外周部の端面
に平坦な密着面14が形成され、この密着面14のボルト孔
15にボルト16を通して固定する構造となっていた。とこ
ろがこのような従来のフランジ接合構造体には、次の2
つの問題点があった。
【0003】第1に、ブッシングが大型のものである場
合にはフランジ13も重くなり、これを図6に示すように
クレーン等で搬送して床面17に接地させる際には、注意
していてもなお最初に床面17と接触する外周部が衝撃を
受けて変形することがある。そして従来のフランジ接合
構造体ではフランジ13の外周部の端面に平坦な密着面14
が設けられていたため、この変形が密着面14の密着性を
阻害し、気密に重大な影響を及ぼす。このため、密着面
14の再加工が必要となることがあった。
合にはフランジ13も重くなり、これを図6に示すように
クレーン等で搬送して床面17に接地させる際には、注意
していてもなお最初に床面17と接触する外周部が衝撃を
受けて変形することがある。そして従来のフランジ接合
構造体ではフランジ13の外周部の端面に平坦な密着面14
が設けられていたため、この変形が密着面14の密着性を
阻害し、気密に重大な影響を及ぼす。このため、密着面
14の再加工が必要となることがあった。
【0004】第2に、ブッシングが屋外に設置されると
雨水が毛細管現象により密着面14の内部に侵入し、一旦
侵入した水は外部へ逃げることなくその場所に留まるた
め、次第にボルト16を腐食するおそれがあった。
雨水が毛細管現象により密着面14の内部に侵入し、一旦
侵入した水は外部へ逃げることなくその場所に留まるた
め、次第にボルト16を腐食するおそれがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決し、搬送時に外周部が衝撃を受けても気
密が損なわれることがなく、また屋外に設置しても雨水
等が侵入してボルトを腐食させることがないフランジ接
合構造体を提供することを目的とするものである。
の問題点を解決し、搬送時に外周部が衝撃を受けても気
密が損なわれることがなく、また屋外に設置しても雨水
等が侵入してボルトを腐食させることがないフランジ接
合構造体を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明は、内側の平坦な密着面にボルト孔
が形成され、外周部の端面に所定長さにわたり間隙形成
用の段部が形成されたフランジを、前記ボルト孔に挿通
したボルトによって相手方のフランジに固定したことを
特徴とするものである。なお、平坦な密着面のボルト孔
よりも内側にOリングを設け、このOリングよりも外側
の密着面全体に防食材を塗布しておくことが好ましい。
めになされた本発明は、内側の平坦な密着面にボルト孔
が形成され、外周部の端面に所定長さにわたり間隙形成
用の段部が形成されたフランジを、前記ボルト孔に挿通
したボルトによって相手方のフランジに固定したことを
特徴とするものである。なお、平坦な密着面のボルト孔
よりも内側にOリングを設け、このOリングよりも外側
の密着面全体に防食材を塗布しておくことが好ましい。
【0007】
【作用】本発明のフランジ接合構造体は、フランジの外
周部の端面に所定長さにわたり間隙形成用の段部を形成
したので、仮に搬送時にフランジの外周部が衝撃を受け
ても、変形は外周部に留まりその内側の平坦な密着面に
は及ばない。従って密着面の密着性が損なわれることが
ない。また、上記の間隙形成用の段部があるために毛細
管現象が生じにくく、雨水等はフランジの端面から落下
して内側の平坦な密着面に侵入することがない。このた
めに密着面のボルト孔に挿通されたボルトが腐食するお
それがない。
周部の端面に所定長さにわたり間隙形成用の段部を形成
したので、仮に搬送時にフランジの外周部が衝撃を受け
ても、変形は外周部に留まりその内側の平坦な密着面に
は及ばない。従って密着面の密着性が損なわれることが
ない。また、上記の間隙形成用の段部があるために毛細
管現象が生じにくく、雨水等はフランジの端面から落下
して内側の平坦な密着面に侵入することがない。このた
めに密着面のボルト孔に挿通されたボルトが腐食するお
それがない。
【0008】
【実施例】以下に本発明を図示の実施例によって更に詳
細に説明する。図2は本発明の実施例を示すもので、1
はフランジ、2はその内側に形成された平坦な密着面で
ある。この平坦な密着面2にはボルト孔3が形成されて
おり、その内側にOリング4が収納される凹溝5が設け
られている。またフランジ1の外周部の端面には段部6
が形成され、隣接するフランジ1の外周部との間に間隙
を形成している。実施例ではこの段部6はフランジ1の
外周部の端面から内側へ10mmの長さで全周にわたり形成
されている。そして段部6と密着面2との段差は2mmで
あり、段部6の外周部には幅2mmの面取りが施されてい
る。
細に説明する。図2は本発明の実施例を示すもので、1
はフランジ、2はその内側に形成された平坦な密着面で
ある。この平坦な密着面2にはボルト孔3が形成されて
おり、その内側にOリング4が収納される凹溝5が設け
られている。またフランジ1の外周部の端面には段部6
が形成され、隣接するフランジ1の外周部との間に間隙
を形成している。実施例ではこの段部6はフランジ1の
外周部の端面から内側へ10mmの長さで全周にわたり形成
されている。そして段部6と密着面2との段差は2mmで
あり、段部6の外周部には幅2mmの面取りが施されてい
る。
【0009】上記の形状の複数枚のフランジ1は、ボル
ト孔3に挿通されたボルト7によって相手方のフランジ
に固定されている。なおこのとき、Oリング4よりも外
側の密着面2の全体に防食材8を塗布しておくことが好
ましい。
ト孔3に挿通されたボルト7によって相手方のフランジ
に固定されている。なおこのとき、Oリング4よりも外
側の密着面2の全体に防食材8を塗布しておくことが好
ましい。
【0010】図2の実施例では隣接する両側のフランジ
1に段部6を互いに向かい合うように形成したので、間
隙の高さは4mmとなっているが、図3の実施例では片側
のフランジ1のみに段差が2mmの段部6を形成してあ
る。しかしその他の構成は図2の実施例と同一である。
1に段部6を互いに向かい合うように形成したので、間
隙の高さは4mmとなっているが、図3の実施例では片側
のフランジ1のみに段差が2mmの段部6を形成してあ
る。しかしその他の構成は図2の実施例と同一である。
【0011】このように構成された本発明のフランジ接
合構造体は、図1に示したようなブッシングの碍管11の
下端をバンド金具12にフランジ接合する場合等に使用さ
れることは従来のものと同様である。しかし本発明のフ
ランジ接合構造体は、フランジ1の外周部の端面の全周
に例えば10mmの長さにわたり間隙形成用の段部6を形成
したので、図4に示すようにクレーン等でフランジ1を
搬送する際に外周部に衝撃を受けても段部6が変形する
のみであり、その内側の密着面2は変形することがな
い。このため、組立てた状態において密着面2の密着性
が損なわれることがない。
合構造体は、図1に示したようなブッシングの碍管11の
下端をバンド金具12にフランジ接合する場合等に使用さ
れることは従来のものと同様である。しかし本発明のフ
ランジ接合構造体は、フランジ1の外周部の端面の全周
に例えば10mmの長さにわたり間隙形成用の段部6を形成
したので、図4に示すようにクレーン等でフランジ1を
搬送する際に外周部に衝撃を受けても段部6が変形する
のみであり、その内側の密着面2は変形することがな
い。このため、組立てた状態において密着面2の密着性
が損なわれることがない。
【0012】また、本発明のフランジ接合構造体は屋外
に設置されて雨に濡れた場合にも、フランジ1の外周部
の端面に段部6によって間隙が形成されているため、雨
水は単にフランジ1の外周部の端面から単に落下するの
みであり、フランジ1の外周部の端面から毛細管現象に
よって雨水が内部に侵入することはない。このため、内
側の平坦な密着面2に設けられたボルト7が腐食される
おそれがない。しかも実施例のように密着面2の全体に
防食材8を塗布しておけば、より確実な防食効果を得る
ことができる。
に設置されて雨に濡れた場合にも、フランジ1の外周部
の端面に段部6によって間隙が形成されているため、雨
水は単にフランジ1の外周部の端面から単に落下するの
みであり、フランジ1の外周部の端面から毛細管現象に
よって雨水が内部に侵入することはない。このため、内
側の平坦な密着面2に設けられたボルト7が腐食される
おそれがない。しかも実施例のように密着面2の全体に
防食材8を塗布しておけば、より確実な防食効果を得る
ことができる。
【0013】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のフラン
ジ接合構造体は、フランジの搬送時に外周部に衝撃を受
けても気密が損なわれることがなく、また屋外に設置し
ても雨水等が侵入してボルトを腐食させることがない。
よって本発明は大型ブッシングのような屋外に設置され
る重量物に用いるに適したものであるが、その他一般の
フランジ接合される重量物にも広く適用することができ
ることはいうまでもない。
ジ接合構造体は、フランジの搬送時に外周部に衝撃を受
けても気密が損なわれることがなく、また屋外に設置し
ても雨水等が侵入してボルトを腐食させることがない。
よって本発明は大型ブッシングのような屋外に設置され
る重量物に用いるに適したものであるが、その他一般の
フランジ接合される重量物にも広く適用することができ
ることはいうまでもない。
【図1】ブッシングのフランジ接合部を示す断面図であ
る。
る。
【図2】本発明の第1の実施例を示す断面図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示す断面図である。
【図4】本発明のフランジの端部が衝撃を受けた状態を
説明する正面図である。
説明する正面図である。
【図5】従来のフランジ接合構造体を示す断面図であ
る。
る。
【図6】従来のフランジの端部が衝撃を受けた状態を説
明する正面図である。
明する正面図である。
1 フランジ、2 平坦な密着面、3 ボルト孔、4
Oリング、5 凹溝、6 段部、7 ボルト、8 防食
材
Oリング、5 凹溝、6 段部、7 ボルト、8 防食
材
Claims (2)
- 【請求項1】 内側の平坦な密着面にボルト孔が形成さ
れ、外周部の端面に所定長さにわたり間隙形成用の段部
が形成されたフランジを、前記ボルト孔に挿通したボル
トによって相手方のフランジに固定したことを特徴とす
るフランジ接合構造体。 - 【請求項2】 平坦な密着面のボルト孔よりも内側にO
リングが設けられ、このOリングよりも外側の密着面全
体に防食材が塗布された請求項1に記載のフランジ接合
構造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5743294A JPH07272569A (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | フランジ接合構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5743294A JPH07272569A (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | フランジ接合構造体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07272569A true JPH07272569A (ja) | 1995-10-20 |
Family
ID=13055500
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5743294A Withdrawn JPH07272569A (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | フランジ接合構造体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07272569A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015222043A (ja) * | 2014-05-23 | 2015-12-10 | 株式会社ジェイテクト | ポンプ |
-
1994
- 1994-03-28 JP JP5743294A patent/JPH07272569A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015222043A (ja) * | 2014-05-23 | 2015-12-10 | 株式会社ジェイテクト | ポンプ |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010605 |