JPH07272186A - プロセス入力装置 - Google Patents

プロセス入力装置

Info

Publication number
JPH07272186A
JPH07272186A JP6058698A JP5869894A JPH07272186A JP H07272186 A JPH07272186 A JP H07272186A JP 6058698 A JP6058698 A JP 6058698A JP 5869894 A JP5869894 A JP 5869894A JP H07272186 A JPH07272186 A JP H07272186A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
filter
reference voltage
switch circuit
output signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6058698A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Azegami
忠 畔上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokogawa Electric Corp filed Critical Yokogawa Electric Corp
Priority to JP6058698A priority Critical patent/JPH07272186A/ja
Publication of JPH07272186A publication Critical patent/JPH07272186A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arrangements For Transmission Of Measured Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 脈動を除去しつつ応答を早くすると共に、近
似信号AVがアナログ入力信号PVに安定に追従するプ
ロセス入力装置を提供すること。 【構成】 アナログ入力信号PVと近似信号AVと比較
するコンパレータ12と、このコンパレータの出力する
信号をクロック信号CLKの周期でサンプリングするレ
ジスタ13と、このレジスタの出力する2値信号をスイ
ッチング制御信号として正負の基準電圧Vref+,-を択一
的に接続するスイッチ回路15と、このスイッチ回路の
出力信号を平滑化する帰還フィルタ16を有するプロセ
ス入力装置において、前記帰還フィルタの出力信号を保
持するアナログバッファ17と、この正基準電圧よりも
小さな値の正小基準電圧LVref+とこの負基準電圧より
も小さな値の負小基準電圧LVref-を有する直列回路1
8と、前記スイッチ回路と同期してスイッチングする後
段スイッチ回路19と、この後段スイッチ回路の出力信
号を平滑化して近似信号として出力する近似信号フィル
タ20とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は温度・圧力・流量等のプ
ロセス情報を取り込むプロセス入力装置に掛り、特にア
ナログ入力信号を2値信号に変換してから伝送し、受信
側でこの2値信号からプロセス情報を解読する場合の信
号変換が安定して行える改良に関する。
【0002】
【従来の技術】プロセス入力装置は、例えば本出願人の
提案にかかる特開昭56−140494号公報に開示さ
れている。図6はこのような従来のプロセス入力装置の
構成ブロック図である。図において、入力フィルタ11
は抵抗R1とコンデンサC1より構成される回路で、ア
ナログ入力信号PVを平滑化してノイズ成分を除去す
る。コンパレータ12は入力フィルタ11より送られる
アナログ入力信号PVと、帰還フィルタ16より送られ
る近似信号AVとを比較して、比較結果を出力する。レ
ジスタ13はD型フリップフロップで、D端子にコンパ
レータ12より送られた比較信号を入力し、T端子にク
ロック信号CLKを入力して、Q端子よりバッファ14
を介して送信用の2値信号DOを出力している。ここ
で、2値信号とは"1","0"の1ビットのビット列信号で
ある。
【0003】また、スイッチ回路15はレジスタ13の
Q出力信号をスイッチング制御信号として入力し、基準
電圧Vref+,-を相補的にスイッチングして帰還フィルタ
16に送っている。即ちSW1,2は相補的にオンオフ
し、Q出力信号が"1"のときはSW1がオンして正基準
電圧Vref+が接続され、Q出力信号が"0"のときはSW
2がオンして負基準電圧Vref-が接続される。帰還フィ
ルタ16は抵抗R2とコンデンサC2より構成される回
路で、レジスタ12のQ出力信号として出力される2値
信号の平均値を求め、コンパレータ12に近似信号AV
として送っている。
【0004】このように構成された装置において、温度
・圧力・流量等のプロセス情報を含むアナログ入力信号
PVが入力フィルタ11を介してコンパレータ12に送
られ、近似信号AVと比較される。レジスタ13はクロ
ック信号CLKの到来毎にコンパレータ12の出力値を
サンプリングして保持する。そして、レジスタ13の出
力信号DOの近似信号AVを求める為、スイッチ回路1
5と帰還フィルタ16よりなる帰還回路が設けられてい
る。そして、この内部ループによりアナログ入力信号P
Vと近似信号AVが略一致するように追従制御がなされ
る。
【0005】図7は図6の装置に比較的大きな値のアナ
ログ入力信号PVが印加されたときの動作を説明する波
形図で、(A)は近似信号AVで100%を示しており、
(B)は近似信号AVとアナログ入力信号PVの偏差信
号、(C)はレジスタ13のQ端子出力信号、(D)は
D端子入力信号、(E)はT端子のクロック信号CLK
である。尚、偏差信号の振幅は近似信号AVに比較して
40倍に拡大してある。
【0006】偏差信号が負の場合は、コンパレータ12
でD端子入力信号が"1"となり、続くクロック信号CL
Kのパルスタイミングでレジスタ13にラッチされ、Q
端子出力信号が"1"となる。他方、偏差信号が正の場合
は、コンパレータ12でD端子入力信号が"0"となり、
続くクロック信号CLKのパルスタイミングでレジスタ
13にラッチされ、Q端子出力信号が"0"となる。そし
て、Q端子出力信号のレベル遷移毎に偏差信号の値を小
さくする方向に帰還がなされて、偏差が修正されてお
り、ここでは約0.4mS周期でジグザグの脈動が生じて
いる。
【0007】図8は図6の装置に比較的小さな値のアナ
ログ入力信号PVが印加されたときの動作を説明する波
形図で、(A)は近似信号AVで0.5%を示しており、
(B)は近似信号AVとアナログ入力信号PVの偏差信
号、(C)はレジスタ13のQ端子出力信号、(D)は
D端子入力信号、(E)はT端子のクロック信号CLK
である。尚、偏差信号の振幅は近似信号AVに比較して
40倍に拡大してある点は図7と同様である。また、動
作も偏差信号がQ端子出力信号のレベル遷移毎にジグザ
グに変動する点も同様であり、ここでは約0.2mS周期
でジグザグの脈動が生じている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、アナログ入
力信号PVの振幅が中間の場合は『うなり』を生じる現
象が発生する。図9は図6の装置に中間値のアナログ入
力信号PVが印加されたときの動作を説明する波形図
で、(A)は近似信号AVで5%を示しており、(B)
は近似信号AVとアナログ入力信号PVの偏差信号、
(C)はレジスタ13のQ端子出力信号、(D)はD端
子入力信号、(E)はT端子のクロック信号CLKであ
る。尚、偏差信号の振幅は近似信号AVに比較して40
倍に拡大してある点は図7と同様である。また、動作も
偏差信号がQ端子出力信号のレベル遷移毎にジグザグに
変動する点も同様であり、ここでは約0.2mS周期でジ
グザグの脈動が生じているが、更に3mS周期でのうな
りも生じている。
【0009】ところで、バッファ14の出力信号DO
は、光カプラ等の伝送路により受信回路に送られる。受
信回路ではスイッチ回路15と帰還フィルタ16に類似
する構造の変換回路を用いて、伝送された2値信号DO
から近似信号AVに対応する信号を復元している。この
時、再現される近似信号に対応する定常的な脈動(前述
の例では0.2〜0.4mS程度の周期)についてはフィルタ
回路を付加して除去できる。しかし、うなり成分は遅い
周期で起こるデータの突変に類似する現象として再現さ
れた近似信号に残存するという課題がある。このように
うなりが残存すると、動作としては不安定なプロセス入
力装置となる。
【0010】そこで図6の回路で脈動を削減する為に、
帰還フィルタ16の時定数を長くすることが行われる。
例えば、100mSとすると脈動は0.20%と低減され
る。しかし、プロセスの早い応答にプロセス入力装置が
追従できなくなり用途が限定されるという課題がある。
【0011】図10は脈動を除去しつつ応答を早くする
ため、図6の装置に近似信号フィルタを付加した回路の
構成図である。図において、アナログバッファ17は帰
還フィルタ16の出力信号を保持するボルテージフォロ
ワである。近似信号フィルタ20はアナログバッファ1
7の出力信号を平滑化するもので、抵抗R3とコンデン
サC3よりなり、近似信号AVとしてコンパレータ12
に帰還される。
【0012】ここで、帰還フィルタ16の時定数を5m
S、近似信号フィルタ20の時定数を20mSとする
と、脈動は0.02%と小さくなり好ましい。また、帰還フ
ィルタ16と近似信号フィルタ20の時定数も、帰還フ
ィルタのみで脈動を小さくする場合に比較して時定数が
小さいから、アナログ入力信号PVの変動にも迅速に応
答できるという効果がある。しかし、このように2段フ
ィルタ構成とすると、位相回転が大きくなり、2値信号
の位相がずれて制御用には使用できないという課題があ
る。
【0013】図11は図10の装置の動作を説明する波
形図で、(A)はレジスタ13のQ出力信号、(B)は
帰還フィルタ16の出力信号、(C)は近似信号フィル
タ20の出力信号である。尚、近似信号フィルタ20の
出力信号の振幅は帰還フィルタ16に比較して100倍
に拡大してある。Q出力信号がHレベルのとき、帰還フ
ィルタ16の出力信号は上昇する。しかし、帰還フィル
タ16の出力信号を更に平滑化した近似信号フィルタ2
0の出力信号は、Q出力信号がHレベルのときに下降す
る区間を持ち、Q出力信号がLレベルのときに上昇する
区間を持つ。この近似信号フィルタ20の出力信号を近
似信号AVとして用いると、コンパレータ12では近似
信号AVがアナログ入力信号PVに追従するように修正
されず、拡大的振動波となり、不安定になるという課題
があった。
【0014】本発明は上述の課題を解決したもので、脈
動を除去しつつ応答を早くすると共に、近似信号AVが
アナログ入力信号PVに安定に追従するプロセス入力装
置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
る本発明は、アナログ入力信号PVを所定の時定数で平
滑化する入力フィルタ11と、この入力フィルタの出力
信号と近似信号AVと比較するコンパレータ12と、こ
のコンパレータの出力する信号をクロック信号CLKの
周期でサンプリングするレジスタ13と、このレジスタ
の出力する2値信号をスイッチング制御信号として正負
の基準電圧Vref+,-を択一的に接続するスイッチ回路1
5と、このスイッチ回路の出力信号を平滑化する帰還フ
ィルタ16を有するプロセス入力装置において、次の構
成としたものである。
【0016】即ち、前記帰還フィルタの出力信号を保持
するアナログバッファ17と、正基準電圧Vref+と負基
準電圧Vref-との間に設けられた第1の抵抗R3、この
正基準電圧よりも小さな値の正小基準電圧LVref+、こ
の負基準電圧よりも小さな値の負小基準電圧LVref-
びに第2の抵抗R4の直列回路であって、この正小基準
電圧と負小基準電圧との接続点に当該アナログバッファ
の出力信号が接続される前記直列回路18と、この直列
回路の第1の抵抗と正小基準電圧との接続点に接続され
た第1のスイッチSW3と、この直列回路の負小基準電
圧と第2の抵抗との接続点に接続された第2のスイッチ
SW4とを有し、前記スイッチ回路と同期してスイッチ
ングする後段スイッチ回路19と、この後段スイッチ回
路の出力信号を平滑化して、前記近似信号として出力す
る近似信号フィルタ20とを具備することを特徴として
いる。
【0017】
【作用】入力フィルタ、コンパレータ及びレジスタは、
アナログ入力信号に対応する2値信号を出力する。スイ
ッチ回路と帰還フィルタは、コンパレータに帰還する近
似信号の基本となる信号を生成する。アナログバッフ
ァ、直列回路、後段スイッチ回路と近似信号フィルタ
は、2値信号に含まれる脈動成分を低減させながら、コ
ンパレータにおけるフィードバック効果が確実に得られ
るように、スイッチ回路と帰還フィルタの出力する信号
を補償して、近似信号としてコンパレータに帰還する。
【0018】
【実施例】以下図面を用いて、本発明を説明する。図1
は本発明の一実施例を示す構成回路図である。尚、図1
において前記図6と同一作用をするものには同一符号を
付して、説明を省略する。図において、アナログバッフ
ァ17は帰還フィルタ16の出力信号を保持するボルテ
ージフォロワである。直列回路18は、正基準電圧Vre
f+と負基準電圧Vref-との間に設けられた第1の抵抗R
3、この正基準電圧よりも小さな値の正小基準電圧LV
ref+、この負基準電圧よりも小さな値の負小基準電圧L
Vref-並びに第2の抵抗R4が直列に接続されたもの
で、この正小基準電圧と負小基準電圧との接続点にアナ
ログバッファ17の出力信号が与えられる。ここでは、
正小基準電圧LVref+と負小基準電圧LVref-として定
電圧を発生するゼナーダイオードが用いられている。
【0019】後段スイッチ回路19は、直列回路18の
第1の抵抗R3と正小基準電圧LVref+との接続点に接
続された第1のスイッチSW3と、直列回路18の負小
基準電圧LVref-と第2の抵抗R4との接続点に接続さ
れた第2のスイッチSW4とを有し、スイッチ回路15
と同期してスイッチングする。即ち、即ちSW3,4は
相補的にオンオフし、Q出力信号が"1"のときはSW3
がオンして正小基準電圧LVref+が接続され、Q出力信
号が"0"のときはSW4がオンして負小基準電圧LVref
-が接続される。近似信号フィルタ20は後段スイッチ
回路19の出力信号を平滑化するもので、抵抗R3とコ
ンデンサC3よりなり、近似信号AVとしてコンパレー
タ12に帰還される。
【0020】このように構成された装置の動作を次に説
明する。図2は図1の装置の動作を説明する波形図で、
(A)はレジスタ13のQ出力信号、(B)は帰還フィ
ルタ16の出力信号、(C)は近似信号フィルタ20の
入力信号、(D)は近似信号フィルタ20の出力信号で
ある。尚、近似信号フィルタ20の出力信号の振幅は帰
還フィルタ16に比較して100倍に拡大してある。
【0021】Q出力信号がHレベルのとき、帰還フィル
タ16の出力信号は上昇する。直列回路18と後段スイ
ッチ回路19は、帰還フィルタ16の出力信号に正小基
準電圧LVref+と負小基準電圧LVref-を重畳して出力
するから、近似信号フィルタ20の入力信号は矩形波若
しくは三角波に近い波形となる。即ち、正小基準電圧L
Vref+と負小基準電圧LVref-の値は、Q出力信号の
H,Lの各周期において、帰還フィルタ16の出力信号
と加算しても信号の符号が反転しない程度に定める。具
体的な数値は、正小基準電圧LVref+と負小基準電圧L
Vref-の値を、帰還フィルタ16の時定数やクロック周
期並びに基準電圧Vrefを考慮して定めると良い。具体
的な数値としては、例えば正小基準電圧LVref+と負小
基準電圧LVref-の値を、それぞれ正基準電圧Vref+と
負基準電圧Vref-の1/20程度に定めると良い。
【0022】そして、近似信号フィルタ20の出力信号
は、ほぼ帰還フィルタ16の出力信号に同期する位相の
信号になっている。従って、コンパレータ12に近似信
号AVとして送っても、フィードバックループは安定と
なり、近似信号AVはアナログ入力信号PVに追従す
る。
【0023】図3は図1の装置に比較的大きな値のアナ
ログ入力信号PVが印加されたときの動作を説明する波
形図で、(A)は近似信号AVで100%を示しており、
(B)は近似信号AVとアナログ入力信号PVの偏差信
号、(C)はレジスタ13のQ端子出力信号、(D)は
D端子入力信号、(E)はT端子のクロック信号CLK
である。尚、偏差信号の振幅は近似信号AVに比較して
200倍に拡大してある。
【0024】図1の装置で、帰還フィルタ16の時定数
が5mS、近似信号フィルタ20の時定数が20mに選
定されている。他方、従来装置の動作を示す図7におい
て、図6の装置の帰還フィルタ16の時定数は50mS
に選定されている。近似信号AVとアナログ入力信号P
Vの偏差信号を両者について比較すると、本実施例では
従来例に比較して脈動の振幅が1/5程度に低減されて
いるのが了解される。
【0025】図4は図1の装置に中間値のアナログ入力
信号PVが印加されたときの動作を説明する波形図で、
(A)は近似信号AVで5%を示しており、(B)は近
似信号AVとアナログ入力信号PVの偏差信号、(C)
はレジスタ13のQ端子出力信号、(D)はD端子入力
信号、(E)はT端子のクロック信号CLKである。
尚、偏差信号の振幅は近似信号AVに比較して200倍
に拡大してある点は図3と同様である。ここで、従来装
置の動作を示す図9と比較すると、本実施例では偏差信
号にうなりは発生しておらず、また脈動の振幅も1/1
0程度に低減されているのが了解される。
【0026】図5は本発明の第2の実施例を示す構成回
路図である。図1との相違を簡単に説明すると、図1の
帰還フィルタ16、アナログバッファ17、直列回路1
8並びに後段スイッチ回路19に相当する機能を、図5
では同期補償信号部21で行わせるものである。同期補
償信号部21はスイッチ回路15の出力する2値信号を
抵抗R21,R22で分圧すると共に、抵抗R21,R
22とコンデンサC2より構成されるフィルタ回路を兼
用している。また抵抗R21,R22で分圧した信号は
アナログバッファ17を介して近似信号フィルタ20に
送られる。
【0027】このように構成された装置の動作を図2を
援用して説明する。図2に対する図5の装置の動作を説
明する波形図では、(A)はレジスタ13のQ出力信
号、(C)は同期補償信号部21の出力信号、(D)は
近似信号フィルタ20の出力信号で、(B)に対応する
ものはない。同期補償信号部21の出力信号の値は、同
期補償信号部21のフィルタとしての機能によりアナロ
グ入力信号PVに対応する信号に、分圧抵抗R21,R
22の機能として正基準電圧Vref+と負基準電圧Vref-
をスイッチングした信号を抵抗分圧した信号を加算した
ものとなっている。この分圧抵抗R21,R22の抵抗
比は、図10の回路では図11に示したような2値信号
の位相ずれが生じない値に定めるのがよく、例えばR2
1:R22=20:1に選定する。
【0028】次に、図5の装置ではスイッチ回路15、
同期補償信号部21、バッファ17並びに近似信号フィ
ルタ20よりなる帰還ループにおいて、多少の脈動は含
まれるものの平均電位は同期補償信号部21の出力電圧
と等しくなっている。そこで、2値信号DOを受信する
受信回路側では、受信した2値信号DOをアナログ量等
に変換する場合に単純な平滑化回路を用いて差し支えな
い。これに対して、図1の装置では途中で直列回路18
と後段スイッチ回路19により、帰還フィルタ16と近
似信号フィルタ20の出力信号の平均電位は相違する。
そこで、2値信号DOを受信する受信回路側では、受信
した2値信号DOをアナログ量等に変換する場合に帰還
フィルタ16と近似信号フィルタ20の出力信号の平均
電位の相違を補償する変換回路が必要になり、構成が複
雑になる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
帰還フィルタ16と近似信号フィルタ20の2段フィル
タを用いて近似信号AVを生成しているので、フィルタ
の時定数を短くしながら脈動を低減でき、プロセス入力
信号に迅速に追従する2値信号がえられる効果がある。
また、直列回路18と後段スイッチ回路19により近似
信号フィルタの出力信号が帰還フィルタの出力信号と同
期するようにしているので、帰還ループも安定に動作す
るという効果がある。
【0030】また、第2の発明によれば同期補償信号部
21により実質的に帰還フィルタ16、直列回路18並
びに後段スイッチ回路19の機能を実現しているので、
構成が単純になるという効果がある。更に、受信回路で
送信された2値信号DOをアナログ量に変換する場合に
も、変換回路が簡単になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成回路図である。
【図2】図1の装置の動作を説明する波形図である。
【図3】図1の装置に比較的大きな値のアナログ入力信
号PVが印加されたときの動作を説明する波形図であ
る。
【図4】図1の装置に中間値のアナログ入力信号PVが
印加されたときの動作を説明する波形図である。
【図5】本発明の第2の実施例を示す構成回路図であ
る。
【図6】従来のプロセス入力装置の構成ブロック図であ
る。
【図7】図6の装置に比較的大きな値のアナログ入力信
号PVが印加されたときの動作を説明する波形図であ
る。
【図8】図6の装置に比較的小さな値のアナログ入力信
号PVが印加されたときの動作を説明する波形図であ
る。
【図9】図6の装置に中間値のアナログ入力信号PVが
印加されたときの動作を説明する波形図である。
【図10】図6の装置に近似信号フィルタを付加した回
路の構成図である。
【図11】図10の装置の動作を説明する波形図であ
る。
【符号の説明】
11 入力フィルタ 12 コンパレータ 13 レジスタ 15 スイッチ回路 16 帰還フィルタ 17 アナログバッファ 18 直列回路 19 後段スイッチ回路 20 近似信号フィルタ 21 同期補償信号部 AV 近似信号 DO 2値信号 PV アナログ入力信号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アナログ入力信号(PV)を所定の時定数
    で平滑化する入力フィルタ(11)と、この入力フィル
    タの出力信号と近似信号(AV)と比較するコンパレー
    タ(12)と、このコンパレータの出力する信号をクロ
    ック信号CLKの周期でサンプリングするレジスタ(1
    3)と、このレジスタの出力する2値信号をスイッチン
    グ制御信号として正負の基準電圧(Vref+,-)を択一的
    に接続するスイッチ回路(15)と、このスイッチ回路
    の出力信号を平滑化する帰還フィルタ(16)を有する
    プロセス入力装置において、 前記帰還フィルタの出力信号を保持するアナログバッフ
    ァ(17)と、 正基準電圧(Vref+)と負基準電圧(Vref-)との間に
    設けられた第1の抵抗(R3)、この正基準電圧よりも
    小さな値の正小基準電圧(LVref+)、この負基準電圧
    よりも小さな値の負小基準電圧(LVref-)並びに第2
    の抵抗(R4)の直列回路であって、この正小基準電圧
    と負小基準電圧との接続点に当該アナログバッファの出
    力信号が接続される前記直列回路(18)と、 この直列回路の第1の抵抗と正小基準電圧との接続点に
    接続された第1のスイッチ(SW3)と、この直列回路
    の負小基準電圧と第2の抵抗との接続点に接続された第
    2のスイッチ(SW4)とを有し、前記スイッチ回路と
    同期してスイッチングする後段スイッチ回路(19)
    と、 この後段スイッチ回路の出力信号を平滑化して、前記近
    似信号として出力する近似信号フィルタ(20)とを具
    備することを特徴とするプロセス入力装置。
  2. 【請求項2】アナログ入力信号(PV)を所定の時定数
    で平滑化する入力フィルタ(11)と、この入力フィル
    タの出力信号と近似信号(AV)と比較するコンパレー
    タ(12)と、このコンパレータの出力する信号をクロ
    ック信号CLKの周期でサンプリングするレジスタ(1
    3)と、このレジスタの出力する2値信号をスイッチン
    グ制御信号として正負の基準電圧(Vref+,-)を択一的
    に接続するスイッチ回路(15)と、このスイッチ回路
    の出力信号を平滑化する帰還フィルタ(16)と、この
    帰還フィルタの出力信号を保持するアナログバッファ
    (17)と、この後段スイッチ回路の出力信号を平滑化
    して、前記近似信号として出力する近似信号フィルタ
    (20)とを有するプロセス入力装置であって、 前記帰還フィルタとして、前記スイッチ回路の出力信号
    を分圧抵抗(R21,R22)で分圧して前記アナログ
    バッファに送ると共に、この分圧抵抗とコンデンサ(C
    2)によりフィルタを構成する同期補償信号部(21)
    を設けたことを特徴とするプロセス入力装置。
JP6058698A 1994-03-29 1994-03-29 プロセス入力装置 Pending JPH07272186A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6058698A JPH07272186A (ja) 1994-03-29 1994-03-29 プロセス入力装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6058698A JPH07272186A (ja) 1994-03-29 1994-03-29 プロセス入力装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07272186A true JPH07272186A (ja) 1995-10-20

Family

ID=13091756

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6058698A Pending JPH07272186A (ja) 1994-03-29 1994-03-29 プロセス入力装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07272186A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6861902B2 (en) * 2001-02-01 2005-03-01 K.U. Leuven Research & Development Self oscillating power amplifier

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6861902B2 (en) * 2001-02-01 2005-03-01 K.U. Leuven Research & Development Self oscillating power amplifier

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2953992B2 (ja) Pll回路
JPH07272186A (ja) プロセス入力装置
JP3293756B2 (ja) 電圧制御回路及びそれを用いた温度補償型圧電発振器
JP2950493B2 (ja) 映像処理システムのバースト信号発生回路
JP2723052B2 (ja) 自動調整回路
US6108428A (en) Tone control device and sound volume/tone control device for reducing noise at the time of tone modification
JP2843728B2 (ja) パルス幅変調増幅回路
US6124743A (en) Reference voltage generation circuit for comparator
US5483295A (en) Adaptive clamping circuit for video signal receiving device
JP2979934B2 (ja) ディジタル温度補償発振器
JPH01101026A (ja) 多相ロック発生器及びこれに使用する位相セル
JP3161481B2 (ja) インターリーブ方式のa/dコンバータのオフセット補償回路
US5075676A (en) LCD control device
US5949263A (en) Integrated circuit comprising a phase-control loop with programmable phase shift
JPH07282381A (ja) プロセス入力装置
JP3372564B2 (ja) Pwm信号発生装置
JP3131643B2 (ja) デジタル光信号受信回路
JP2853723B2 (ja) パルス幅変調回路
JP3486914B2 (ja) パルス幅変調装置
JP2869831B2 (ja) ディジタルpll回路
HU195600B (en) Method and circuit arrangement for eliminating deterministic phase noise derived from the principle of operation of the digital direct frequency-synthezer
JPH03207114A (ja) レベル識別回路
JPH10190419A (ja) パルス発生装置及びその方法
JPH07295756A (ja) アナログ信号の入力装置
SU1742980A1 (ru) Генератор пилообразного напр жени

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20040114

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040121

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees