JPH0727132A - ジャーナル軸受 - Google Patents
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- JPH0727132A JPH0727132A JP5193027A JP19302793A JPH0727132A JP H0727132 A JPH0727132 A JP H0727132A JP 5193027 A JP5193027 A JP 5193027A JP 19302793 A JP19302793 A JP 19302793A JP H0727132 A JPH0727132 A JP H0727132A
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- bearing
- force
- pad
- skirt
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C23/00—Bearings for exclusively rotary movement adjustable for aligning or positioning
- F16C23/02—Sliding-contact bearings
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C17/00—Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement
- F16C17/02—Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement for radial load only
- F16C17/03—Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement for radial load only with tiltably-supported segments, e.g. Michell bearings
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C25/00—Bearings for exclusively rotary movement adjustable for wear or play
- F16C25/02—Sliding-contact bearings
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Fluid Mechanics (AREA)
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐熱性，耐腐食性等があり、材質の経時変化
等はなく、力の大きさに応じた摩擦力が生じて、衝撃を
緩和し振動を低減させることができる。 【構成】 回転軸２を支承する軸受パッド３を傾動自由
に支持するピボット６を板ばね材をもって断面山形に形
成し、このピボット６の山頂部６ａが嵌入するピボット
受け５を軸受パッド３の背面に設け、ピボット６が押さ
れたとき弾性変形して両裾野部６ｂが開脚し復元するこ
とを許容するように余裕を有して嵌入する裾野嵌入溝９
ｃを軸受ハウジング９の内面に形成した。
等はなく、力の大きさに応じた摩擦力が生じて、衝撃を
緩和し振動を低減させることができる。 【構成】 回転軸２を支承する軸受パッド３を傾動自由
に支持するピボット６を板ばね材をもって断面山形に形
成し、このピボット６の山頂部６ａが嵌入するピボット
受け５を軸受パッド３の背面に設け、ピボット６が押さ
れたとき弾性変形して両裾野部６ｂが開脚し復元するこ
とを許容するように余裕を有して嵌入する裾野嵌入溝９
ｃを軸受ハウジング９の内面に形成した。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、ティルティングパッ
ドジャーナル軸受の緩衝防振手段に関するものである。
ドジャーナル軸受の緩衝防振手段に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図２及び図３は従来のティルティングパ
ッドジャーナル軸受を示す。図２に示すジャーナル軸受
は、軸受ハウジング９にエラストマ８１を挾んで固定板
９５により板ばね７が取り付けられ、板ばね７に取り付
けたピボット６によって傾動自由に支持された軸受パッ
ド３によって回転軸２が支承される。回転軸２から衝
撃，振動を軸受パッド３が受けると、ピボット６を介し
て、板ばね７が撓み弾性変形して衝撃を吸収し、エラス
トマ８１が圧縮されてエネルギーを吸収して振動を低減
させる。図３に示すジャーナル軸受は、軸受ハウジング
９に板ばね７の一端がボルト９６により固着されて片持
ち梁式に取り付けられ、板ばね７に取り付けたピボット
６によって傾動自由に支持された軸受パッド３によって
回転軸２が支承される。板ばね７の他端には摩擦ばね８
３が取り付けられ、摩擦ばね８３は軸受ハウジング９の
摩擦壁９ｆに接触している。回転軸２から衝撃，振動を
軸受パッド３が受けると、ピボット６を介して、板ばね
７が撓み弾性変形して衝撃を吸収し、摩擦ばね８３が摩
擦壁９ｆに摺動する摩擦抵抗により振動を低減させる。
ッドジャーナル軸受を示す。図２に示すジャーナル軸受
は、軸受ハウジング９にエラストマ８１を挾んで固定板
９５により板ばね７が取り付けられ、板ばね７に取り付
けたピボット６によって傾動自由に支持された軸受パッ
ド３によって回転軸２が支承される。回転軸２から衝
撃，振動を軸受パッド３が受けると、ピボット６を介し
て、板ばね７が撓み弾性変形して衝撃を吸収し、エラス
トマ８１が圧縮されてエネルギーを吸収して振動を低減
させる。図３に示すジャーナル軸受は、軸受ハウジング
９に板ばね７の一端がボルト９６により固着されて片持
ち梁式に取り付けられ、板ばね７に取り付けたピボット
６によって傾動自由に支持された軸受パッド３によって
回転軸２が支承される。板ばね７の他端には摩擦ばね８
３が取り付けられ、摩擦ばね８３は軸受ハウジング９の
摩擦壁９ｆに接触している。回転軸２から衝撃，振動を
軸受パッド３が受けると、ピボット６を介して、板ばね
７が撓み弾性変形して衝撃を吸収し、摩擦ばね８３が摩
擦壁９ｆに摺動する摩擦抵抗により振動を低減させる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来のティルティング
パッドジャーナル軸受の緩衝防振手段は上記のようであ
るが、図２に示すエラストマ８１は、高温や腐食性ガス
雰囲気では採用できず、また、材質の経時変化により性
能が劣化しやすい。また、図３に示す摩擦制動方式は、
摩擦力の調整が困難であり、衝撃，振動の大きさに関係
なくある一定の摩擦力が生じ、衝撃，振動の大きさに応
じた制動力が得られないというような課題があった。
パッドジャーナル軸受の緩衝防振手段は上記のようであ
るが、図２に示すエラストマ８１は、高温や腐食性ガス
雰囲気では採用できず、また、材質の経時変化により性
能が劣化しやすい。また、図３に示す摩擦制動方式は、
摩擦力の調整が困難であり、衝撃，振動の大きさに関係
なくある一定の摩擦力が生じ、衝撃，振動の大きさに応
じた制動力が得られないというような課題があった。
【０００４】この発明は上記課題を解消するためになさ
れたもので、耐熱性，耐腐食性，材質の経時変化等の問
題はなく、摩擦力の調整が容易であり、衝撃，振動の大
きさに応じた摩擦力が生じて、衝撃を緩和し振動を低減
させることができるジャーナル軸受を得ることを目的と
する。
れたもので、耐熱性，耐腐食性，材質の経時変化等の問
題はなく、摩擦力の調整が容易であり、衝撃，振動の大
きさに応じた摩擦力が生じて、衝撃を緩和し振動を低減
させることができるジャーナル軸受を得ることを目的と
する。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この発明に係るジャーナ
ル軸受は、回転軸を支承する軸受パッドを傾動自由に支
持するピボットを、板ばね材をもって断面山形に形成
し、このピボットの山形の山頂部が嵌入するピボット受
けを前記軸受パッドの背面に設けて支持させ、この軸受
パッドから力を受けたとき前記ピボットが弾性変形して
前記ピボットの両裾野部が開脚し復元することを許容す
るように余裕を有して嵌入する裾野嵌入溝を前記軸受ハ
ウジングの内面に形成して支持させたものである。
ル軸受は、回転軸を支承する軸受パッドを傾動自由に支
持するピボットを、板ばね材をもって断面山形に形成
し、このピボットの山形の山頂部が嵌入するピボット受
けを前記軸受パッドの背面に設けて支持させ、この軸受
パッドから力を受けたとき前記ピボットが弾性変形して
前記ピボットの両裾野部が開脚し復元することを許容す
るように余裕を有して嵌入する裾野嵌入溝を前記軸受ハ
ウジングの内面に形成して支持させたものである。
【０００６】
【作用】この発明におけるジャーナル軸受のピボット
は、板ばね材をもって断面山形に形成されているので、
回転軸から力が軸受パッドのピボット受けを介してピボ
ットの山頂部に加えられたとき、ピボットは弾性変形し
てその力を吸収し、両裾野部は左右に動く。ピボットの
両裾野部は、軸受ハウジング内面の余裕を有する裾野嵌
入溝内に嵌入しているので、ピボットの両裾野部の底面
はこの裾野嵌入溝内の底面に押し付けられながら、押力
が大きくなれば開き、押力が弱くなれば復元するように
変位して、ピボットの両裾野部の底面と軸受ハウジング
の裾野嵌入溝内の底面との間に摩擦が生じ、加えられた
力のエネルギーを消費する。これにより、衝撃を吸収
し、振動を低減させる。
は、板ばね材をもって断面山形に形成されているので、
回転軸から力が軸受パッドのピボット受けを介してピボ
ットの山頂部に加えられたとき、ピボットは弾性変形し
てその力を吸収し、両裾野部は左右に動く。ピボットの
両裾野部は、軸受ハウジング内面の余裕を有する裾野嵌
入溝内に嵌入しているので、ピボットの両裾野部の底面
はこの裾野嵌入溝内の底面に押し付けられながら、押力
が大きくなれば開き、押力が弱くなれば復元するように
変位して、ピボットの両裾野部の底面と軸受ハウジング
の裾野嵌入溝内の底面との間に摩擦が生じ、加えられた
力のエネルギーを消費する。これにより、衝撃を吸収
し、振動を低減させる。
【０００７】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図１において、２は回転軸、３は回転軸２の径方
向の荷重を支承する軸受パッド、６は軸受パッド３を傾
動自由に支持するピボット、９はピボット６を支持する
軸受ハウジングである。図１に示すように、軸受パッド
３は、回転する回転軸２になるべく少ない摩擦抵抗で滑
接して支承するように適当な軸受材質で製作され、横断
面で円弧状に形成され、回転軸２の外周に複数個（図で
は３個）設けられている。軸受パッド３の内周面は回転
軸２の半径よりやや大きい曲率半径で形成されている。
軸受パッド３の外周面には、中央部より回転軸２の回転
方向にずれた箇所に凹部が形成され、軸受パッド３と回
転軸２との半径方向の関係位置を調整するため、軸受パ
ッド３との間にスペーサ４を挾ませて、図１（Ｂ）にも
示すように、ピボット６の山頂部を受け止めるように凹
部が形成されたピボット受け５が軸受パッド３の前記凹
部に嵌設されている。
する。図１において、２は回転軸、３は回転軸２の径方
向の荷重を支承する軸受パッド、６は軸受パッド３を傾
動自由に支持するピボット、９はピボット６を支持する
軸受ハウジングである。図１に示すように、軸受パッド
３は、回転する回転軸２になるべく少ない摩擦抵抗で滑
接して支承するように適当な軸受材質で製作され、横断
面で円弧状に形成され、回転軸２の外周に複数個（図で
は３個）設けられている。軸受パッド３の内周面は回転
軸２の半径よりやや大きい曲率半径で形成されている。
軸受パッド３の外周面には、中央部より回転軸２の回転
方向にずれた箇所に凹部が形成され、軸受パッド３と回
転軸２との半径方向の関係位置を調整するため、軸受パ
ッド３との間にスペーサ４を挾ませて、図１（Ｂ）にも
示すように、ピボット６の山頂部を受け止めるように凹
部が形成されたピボット受け５が軸受パッド３の前記凹
部に嵌設されている。
【０００８】図１に示すように、軸受パッド３を傾動自
由に支持するようにピボット６が設けられている。ピボ
ット６の山頂部６ａを受け止める上記ピボット受け５の
凹部は、軸受パッド３の傾動を許容するように、ピボッ
ト６の山頂部６ａの角度より大きな角度に形成されてい
る。ピボット６は耐腐食性等の使用目的に応じた材質の
ばね鋼などの板ばね材をもって断面山形に形成されてい
る。ピボット６の断面山形形状は、図１（Ｄ）にも示す
ように、山頂部６ａを頂点とする三角形状であり、裾野
部６ｂはある程度の広さを有するように形成されてい
る。山形の斜面部６ｃの厚さは、想定される衝撃，振動
等の力に対して所望量の弾性変形が生じるように計算し
て設定されている。
由に支持するようにピボット６が設けられている。ピボ
ット６の山頂部６ａを受け止める上記ピボット受け５の
凹部は、軸受パッド３の傾動を許容するように、ピボッ
ト６の山頂部６ａの角度より大きな角度に形成されてい
る。ピボット６は耐腐食性等の使用目的に応じた材質の
ばね鋼などの板ばね材をもって断面山形に形成されてい
る。ピボット６の断面山形形状は、図１（Ｄ）にも示す
ように、山頂部６ａを頂点とする三角形状であり、裾野
部６ｂはある程度の広さを有するように形成されてい
る。山形の斜面部６ｃの厚さは、想定される衝撃，振動
等の力に対して所望量の弾性変形が生じるように計算し
て設定されている。
【０００９】図１に示すように、軸受ハウジング９の内
面には、各ピボット６の裾野部６ｂを嵌入させて支持す
るように裾野嵌入溝９ｃが形成されている。裾野嵌入溝
９ｃは、ピボット６にかかる荷重が零のときに両裾野部
６ｂの内側が当接し、想定される衝撃，振動の最大荷重
がかかったときに裾野部６ｂの外側が当接するように、
円周方向に余裕をもった形状に形成されている。裾野嵌
入溝９ｃを形成する手段は、図１（Ｃ）に示すように、
例えば、軸受ハウジング９の手前側から放電加工などに
よって形成し、ピボット６の裾野部６ｂを入れた後に、
手前側に図示しないカバーを取り付けて、ピボット６が
軸方向に移動しないように塞げばよい。裾野嵌入溝９ｃ
の他の形成手段としては、例えば、裾野嵌入溝９ｃの円
周方向幅より広い幅で、上面開放で軸方向に全通する溝
を形成し、後から取り付ける部品として、裾野嵌入溝９
ｃの軸方向両端部及び円周方向両側部と溝半蓋部９ｅを
含む一体品、すなわち、裾野嵌入溝９ｃの両端及び上側
に張り出す両側からなる一体品を別体で製作して取り付
けるというような手段でもよい。
面には、各ピボット６の裾野部６ｂを嵌入させて支持す
るように裾野嵌入溝９ｃが形成されている。裾野嵌入溝
９ｃは、ピボット６にかかる荷重が零のときに両裾野部
６ｂの内側が当接し、想定される衝撃，振動の最大荷重
がかかったときに裾野部６ｂの外側が当接するように、
円周方向に余裕をもった形状に形成されている。裾野嵌
入溝９ｃを形成する手段は、図１（Ｃ）に示すように、
例えば、軸受ハウジング９の手前側から放電加工などに
よって形成し、ピボット６の裾野部６ｂを入れた後に、
手前側に図示しないカバーを取り付けて、ピボット６が
軸方向に移動しないように塞げばよい。裾野嵌入溝９ｃ
の他の形成手段としては、例えば、裾野嵌入溝９ｃの円
周方向幅より広い幅で、上面開放で軸方向に全通する溝
を形成し、後から取り付ける部品として、裾野嵌入溝９
ｃの軸方向両端部及び円周方向両側部と溝半蓋部９ｅを
含む一体品、すなわち、裾野嵌入溝９ｃの両端及び上側
に張り出す両側からなる一体品を別体で製作して取り付
けるというような手段でもよい。
【００１０】次に、図１に示す実施例の動作について説
明する。軸受パッド３は、回転軸２が回転しながら荷
重，衝撃，振動等によって生じる径方向の力を受ける。
軸受パッド３はその力をスペーサ４，ピボット受け５を
介してピボット６に伝達し、ピボット６は軸受ハウジン
グ９に伝達することにより、軸受ハウジング９は回転軸
２を支持する。ピボット６は軸受パッド３の外面の横断
面である一点で支持しているので、軸受パッド３は傾動
自由であり、軸受パッド３の内面は回転軸２の外面に添
った状態になるが、ピボット６は軸受パッド３の中央よ
り回転軸２の回転方向によった点で支持しているので、
軸受パッド３の支持力の面内分布は回転軸２の回転方向
になるほど大きくなる。したがって、潤滑流体は、回転
軸２の回転に引きずられて、圧力の低い回転上流側から
回転軸２と軸受パッド３との隙間に容易に引き込まれ、
回転方向に進行するとともに圧力が高くなって回転軸２
を押し戻すように働く。この潤滑流体に生じる動圧によ
り、軸受パッド３が回転軸２に金属接触することなく支
持すれば、固体摩擦はなく、流体摩擦のみにより、小さ
い摩擦抵抗損失で回転軸２の回転を支持させることがで
きる。
明する。軸受パッド３は、回転軸２が回転しながら荷
重，衝撃，振動等によって生じる径方向の力を受ける。
軸受パッド３はその力をスペーサ４，ピボット受け５を
介してピボット６に伝達し、ピボット６は軸受ハウジン
グ９に伝達することにより、軸受ハウジング９は回転軸
２を支持する。ピボット６は軸受パッド３の外面の横断
面である一点で支持しているので、軸受パッド３は傾動
自由であり、軸受パッド３の内面は回転軸２の外面に添
った状態になるが、ピボット６は軸受パッド３の中央よ
り回転軸２の回転方向によった点で支持しているので、
軸受パッド３の支持力の面内分布は回転軸２の回転方向
になるほど大きくなる。したがって、潤滑流体は、回転
軸２の回転に引きずられて、圧力の低い回転上流側から
回転軸２と軸受パッド３との隙間に容易に引き込まれ、
回転方向に進行するとともに圧力が高くなって回転軸２
を押し戻すように働く。この潤滑流体に生じる動圧によ
り、軸受パッド３が回転軸２に金属接触することなく支
持すれば、固体摩擦はなく、流体摩擦のみにより、小さ
い摩擦抵抗損失で回転軸２の回転を支持させることがで
きる。
【００１１】図１において、回転軸２が、回転しながら
荷重，衝撃，振動等によって生じる径方向の力を軸受パ
ッド３に加えると、その力はピボット６の山頂部６ａか
ら軸受ハウジング９に裾野部６ｂで支持されたピボット
６に伝達され、板ばね材で形成されたピボット６は弾性
変形する。特に、ピボット６の斜面部６ｃは、この力に
よって前記のように所定の弾性変形が生じるような厚さ
に形成されているので、ピボット６に大きな力がかかれ
ば、斜面部６ｃは開脚するように弾性変形して、ピボッ
ト６の高さが低くなり、裾野部６ｂは外側へ変位移動す
る。また、ピボット６にかかる力が小さくなれば、ピボ
ット６は弾性復元力により元の形状に戻って高さが高く
なり、裾野部６ｂは内側へ戻る。このようにピボット６
の裾野部６ｂが、加えられた力により弾性変形し、弾性
復元力により復元して往復移動するとき、裾野部６ｂの
底面は軸受ハウジング９の裾野嵌入溝９ｃの底面に、ピ
ボット６にかかる力と同一の力で押し付けられながら移
動する。したがって、裾野部６ｂの底面と裾野嵌入溝９
ｃの底面との間には摩擦力が生じるが、摩擦力は押し付
け力と摩擦係数との積で決まるので、ピボット６にかか
る押し付け力に比例する大きさの摩擦力が生じる。
荷重，衝撃，振動等によって生じる径方向の力を軸受パ
ッド３に加えると、その力はピボット６の山頂部６ａか
ら軸受ハウジング９に裾野部６ｂで支持されたピボット
６に伝達され、板ばね材で形成されたピボット６は弾性
変形する。特に、ピボット６の斜面部６ｃは、この力に
よって前記のように所定の弾性変形が生じるような厚さ
に形成されているので、ピボット６に大きな力がかかれ
ば、斜面部６ｃは開脚するように弾性変形して、ピボッ
ト６の高さが低くなり、裾野部６ｂは外側へ変位移動す
る。また、ピボット６にかかる力が小さくなれば、ピボ
ット６は弾性復元力により元の形状に戻って高さが高く
なり、裾野部６ｂは内側へ戻る。このようにピボット６
の裾野部６ｂが、加えられた力により弾性変形し、弾性
復元力により復元して往復移動するとき、裾野部６ｂの
底面は軸受ハウジング９の裾野嵌入溝９ｃの底面に、ピ
ボット６にかかる力と同一の力で押し付けられながら移
動する。したがって、裾野部６ｂの底面と裾野嵌入溝９
ｃの底面との間には摩擦力が生じるが、摩擦力は押し付
け力と摩擦係数との積で決まるので、ピボット６にかか
る押し付け力に比例する大きさの摩擦力が生じる。
【００１２】以上のように、回転軸２からの力が軸受パ
ッド３を介してピボット６にかかったとき、ピボット６
がその力に抗しながら弾性変形して力の方向である外径
方向に高さが低くなることにより、衝撃力のエネルギー
を吸収する。また同時に、裾野部６ｂの底面が裾野嵌入
溝９ｃの底面に上記のように力の大きさに比例する摩擦
力が生じて、運動エネルギーを摩擦熱に変換して消費さ
せる。また、弾性復元力により元に戻るときにも摩擦に
よりエネルギーを消費させる。これらの作用により衝撃
が緩和され、振動が低減される。
ッド３を介してピボット６にかかったとき、ピボット６
がその力に抗しながら弾性変形して力の方向である外径
方向に高さが低くなることにより、衝撃力のエネルギー
を吸収する。また同時に、裾野部６ｂの底面が裾野嵌入
溝９ｃの底面に上記のように力の大きさに比例する摩擦
力が生じて、運動エネルギーを摩擦熱に変換して消費さ
せる。また、弾性復元力により元に戻るときにも摩擦に
よりエネルギーを消費させる。これらの作用により衝撃
が緩和され、振動が低減される。
【００１３】なお、ピボット６の裾野部６ｂの底面又は
軸受ハウジング９の裾野嵌入溝９ｃの底面の粗さを調整
するなどの手段により、接触面の摩擦係数を調整設定し
て、予定された押し付け力に対して所望の摩擦抵抗力を
発揮させるようにすることができる。また、ピボット６
は三角形状に形成すると説明したが、斜面部６ｃは断面
で必ずしも直線である必要はなく、例えば、うねらせた
ような曲線形状として弾性変形しやすい形状とすること
もできる。
軸受ハウジング９の裾野嵌入溝９ｃの底面の粗さを調整
するなどの手段により、接触面の摩擦係数を調整設定し
て、予定された押し付け力に対して所望の摩擦抵抗力を
発揮させるようにすることができる。また、ピボット６
は三角形状に形成すると説明したが、斜面部６ｃは断面
で必ずしも直線である必要はなく、例えば、うねらせた
ような曲線形状として弾性変形しやすい形状とすること
もできる。
【００１４】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、軸受
パッドを支持するピボットを板ばね材をもって断面山形
に形成し、ピボットの両裾野部を軸受ハウジングの余裕
を有する裾野嵌入溝で移動可能に支持したので、ピボッ
トの弾性変形により衝撃力を吸収し、ピボットの両裾野
部と軸受ハウジングとの間の摩擦力により力のエネルギ
ーを消費させ、衝撃，振動を低減させる。これにより、
このジャーナル軸受は回転軸を円滑に支承することがで
きる。なお、ピボットは板ばね材であるので、耐熱性，
耐腐食性等をもたせることは容易であり、材質の経時変
化等はなく、摩擦力の調整は容易であり、力の大きさに
応じた摩擦力が生じて、衝撃を緩和し振動を低減させる
ことができる。
パッドを支持するピボットを板ばね材をもって断面山形
に形成し、ピボットの両裾野部を軸受ハウジングの余裕
を有する裾野嵌入溝で移動可能に支持したので、ピボッ
トの弾性変形により衝撃力を吸収し、ピボットの両裾野
部と軸受ハウジングとの間の摩擦力により力のエネルギ
ーを消費させ、衝撃，振動を低減させる。これにより、
このジャーナル軸受は回転軸を円滑に支承することがで
きる。なお、ピボットは板ばね材であるので、耐熱性，
耐腐食性等をもたせることは容易であり、材質の経時変
化等はなく、摩擦力の調整は容易であり、力の大きさに
応じた摩擦力が生じて、衝撃を緩和し振動を低減させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の一実施例によるジャーナル軸受を示
し、（Ａ）は横断面図、（Ｂ）は軸受パッドの要部斜視
図、（Ｃ）は裾野嵌入溝の斜視図、（Ｄ）はピボットの
斜視図である。
し、（Ａ）は横断面図、（Ｂ）は軸受パッドの要部斜視
図、（Ｃ）は裾野嵌入溝の斜視図、（Ｄ）はピボットの
斜視図である。
【図２】従来のジャーナル軸受を示し、（Ａ）は平面
図、（Ｂ）は横断面図である。
図、（Ｂ）は横断面図である。
【図３】従来の他のジャーナル軸受を示し、（Ａ）は横
断面図、（Ｂ）は平面図である。
断面図、（Ｂ）は平面図である。
２：回転軸、３：軸受パッド、 ４：スペーサ、 ５：
ピボット受け、６：ピボット、 ６ａ：山頂部、 ６
ｂ：裾野部、 ６ｃ：斜面部、９：軸受ハウジング、
９ｃ：裾野嵌入溝。
ピボット受け、６：ピボット、 ６ａ：山頂部、 ６
ｂ：裾野部、 ６ｃ：斜面部、９：軸受ハウジング、
９ｃ：裾野嵌入溝。
Claims (1)
- 【請求項１】 軸受ハウジングに支持されたピボットに
より傾動自由に支持された複数個の軸受パッドにより回
転軸を支承するジャーナル軸受において、前記ピボット
を板ばね材をもって断面山形に形成し、このピボットの
山形の山頂部が嵌入するピボット受けを前記軸受パッド
の背面に設けて支持させ、この軸受パッドから力を受け
たとき前記ピボットが弾性変形して前記ピボットの両裾
野部が開脚し復元することを許容するように余裕を有し
て嵌入する裾野嵌入溝を前記軸受ハウジングの内面に形
成して支持させたことを特徴とするジャーナル軸受。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5193027A JPH0727132A (ja) | 1993-07-09 | 1993-07-09 | ジャーナル軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5193027A JPH0727132A (ja) | 1993-07-09 | 1993-07-09 | ジャーナル軸受 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0727132A true JPH0727132A (ja) | 1995-01-27 |
Family
ID=16300958
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5193027A Pending JPH0727132A (ja) | 1993-07-09 | 1993-07-09 | ジャーナル軸受 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0727132A (ja) |
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1993
- 1993-07-09 JP JP5193027A patent/JPH0727132A/ja active Pending
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