JPH0727114B2 - 温度補償を施した対物レンズ系 - Google Patents
温度補償を施した対物レンズ系Info
- Publication number
- JPH0727114B2 JPH0727114B2 JP61295602A JP29560286A JPH0727114B2 JP H0727114 B2 JPH0727114 B2 JP H0727114B2 JP 61295602 A JP61295602 A JP 61295602A JP 29560286 A JP29560286 A JP 29560286A JP H0727114 B2 JPH0727114 B2 JP H0727114B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lens
- positive
- negative
- temperature
- lens system
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Lenses (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、プラスチックレンズよりなる凸レンズと凹
レンズを併用することにより、温度変化による焦点距離
変動、共役距離変動、収差変動等の光学特性の変動を少
なくした複写機等の有限倍率で使用されるのに適した対
物レンズ系に関するものである。
レンズを併用することにより、温度変化による焦点距離
変動、共役距離変動、収差変動等の光学特性の変動を少
なくした複写機等の有限倍率で使用されるのに適した対
物レンズ系に関するものである。
(従来の技術) 従来、複写機等に使用されるレンズ系は、低コスト化の
要求に応えるため、光学ガラスを用いることに換えて、
プラスチックを用いることが検討されてきた。
要求に応えるため、光学ガラスを用いることに換えて、
プラスチックを用いることが検討されてきた。
しかしながら、プラスチック材料は、温度による屈折率
の変化があったり、熱膨張が大きかったりして、単にガ
ラス材料の代りにプラスチック材料と置き換えただけで
は、レンズ系の光学性能が著しく変化する。特に複写機
等に使用されるレンズ系では、物体面及び感材面(結像
面)が固定されているために、周囲の温度変化によりレ
ンズ系の焦点距離が変化して、共役距離が大きく変化し
てしまう。このため、設定された感材面とこれに一致す
べき実際の結像面が大きく離れてしまい、実用上問題が
生じていた。
の変化があったり、熱膨張が大きかったりして、単にガ
ラス材料の代りにプラスチック材料と置き換えただけで
は、レンズ系の光学性能が著しく変化する。特に複写機
等に使用されるレンズ系では、物体面及び感材面(結像
面)が固定されているために、周囲の温度変化によりレ
ンズ系の焦点距離が変化して、共役距離が大きく変化し
てしまう。このため、設定された感材面とこれに一致す
べき実際の結像面が大きく離れてしまい、実用上問題が
生じていた。
温度変化による焦点の移動を補正する一手段として、レ
ンズ間隔を変化させる手段が、例えば特開昭57−202507
号公報や特開昭57−202508号公報に提案されている。
ンズ間隔を変化させる手段が、例えば特開昭57−202507
号公報や特開昭57−202508号公報に提案されている。
しかしながら、温度変化による焦点の移動を補正するた
めに、上記公知技術に記載の如くレンズ間隔を変化させ
ると、鏡筒の構造が複雑になり、大きなスペースが必要
となって、その結果コストが高くなり、レンズをプラス
チック化して安くするというメリットを得ることができ
なくなる。
めに、上記公知技術に記載の如くレンズ間隔を変化させ
ると、鏡筒の構造が複雑になり、大きなスペースが必要
となって、その結果コストが高くなり、レンズをプラス
チック化して安くするというメリットを得ることができ
なくなる。
また、温度変化による焦点の移動を補正するために、レ
ンズの間隔を変化させると、焦点の位置は補正できて
も、像面湾曲等の収差が悪化し、従って結像性能が悪化
するという不具合も生じる。さらにまた、レンズの間隔
を変化させるときに、各レンズの光軸の一致精度を保つ
ことも難しい。
ンズの間隔を変化させると、焦点の位置は補正できて
も、像面湾曲等の収差が悪化し、従って結像性能が悪化
するという不具合も生じる。さらにまた、レンズの間隔
を変化させるときに、各レンズの光軸の一致精度を保つ
ことも難しい。
(発明が解決しようとする問題点) この本発明は、上述した如き欠点や不具合の生じない、
プラスチック材料を使用した対物レンズの提供を目的と
するものである。
プラスチック材料を使用した対物レンズの提供を目的と
するものである。
一般に、正のパワーのレンズにプラスチック材料を用い
ると、温度の上昇にともなって、プラスチック材料の屈
折率は小さくなり、曲率半径が熱膨張により大きくなる
ため、焦点距離は大きくなる(正のパワーが小さくな
る)。従って、結像レンズ系に正のパワーのプラスチッ
クレンズが含まれていると、該プラスチックレンズは、
温度が上昇した場合に、この結像レンズ系の焦点距離を
大きくするように作用する。また負のパワーのレンズに
プラスチック材料を用いると、温度の上昇にともなって
プラスチック材料の屈折率は小さくなり、曲率半径が熱
膨張により大きくなるため、負のパワーが小さくなり、
従って結像レンズ系に負のパワーのプラスチックレンズ
が含まれていると、このプラスチックレンズは、温度が
上昇した場合に、該結像レンズ全系の焦点距離を小さく
するように作用する。
ると、温度の上昇にともなって、プラスチック材料の屈
折率は小さくなり、曲率半径が熱膨張により大きくなる
ため、焦点距離は大きくなる(正のパワーが小さくな
る)。従って、結像レンズ系に正のパワーのプラスチッ
クレンズが含まれていると、該プラスチックレンズは、
温度が上昇した場合に、この結像レンズ系の焦点距離を
大きくするように作用する。また負のパワーのレンズに
プラスチック材料を用いると、温度の上昇にともなって
プラスチック材料の屈折率は小さくなり、曲率半径が熱
膨張により大きくなるため、負のパワーが小さくなり、
従って結像レンズ系に負のパワーのプラスチックレンズ
が含まれていると、このプラスチックレンズは、温度が
上昇した場合に、該結像レンズ全系の焦点距離を小さく
するように作用する。
従って、レンズ系の一部に正のパワーのプラスチックレ
ンズと負のパワーのプラスチックレンズを併用し、焦点
距離を変化させる作用を補償させることが可能である。
ンズと負のパワーのプラスチックレンズを併用し、焦点
距離を変化させる作用を補償させることが可能である。
(問題点を解決するための手段) この発明によれば、上述の如き問題点を解決するため
に、複数枚のレンズからなり、少なく共その一部にプラ
スチックレンズを使用した対物レンズにおいて、これら
のプラスチックレンズの材料の常温での屈折率、同じく
常温での温度変化係数及び同じく常温での焦点距離を適
切に選択しかつ組合せてなる対物レンズ系を構成し、こ
れによって温度変化による光学特性の変動を補償するこ
とのできる対物レンズ系を提供するものである。
に、複数枚のレンズからなり、少なく共その一部にプラ
スチックレンズを使用した対物レンズにおいて、これら
のプラスチックレンズの材料の常温での屈折率、同じく
常温での温度変化係数及び同じく常温での焦点距離を適
切に選択しかつ組合せてなる対物レンズ系を構成し、こ
れによって温度変化による光学特性の変動を補償するこ
とのできる対物レンズ系を提供するものである。
(実施例) 第1図は、この発明に基づく対物レンズ系の一実施例の
基本適構成図を示すものである。図において、対物レン
ズ系は、例えば複写機用レンズとして使用できるもので
あって、物体側より順次、いずれも凸面r1,r2を物体側
に向けた正メニスカスの第1レンズ、凸面r3,r4を物体
側に向けた負メニスカスの第2レンズ及び凸面r5,r6を
物体側に向けた正メニスカスの第3レンズの3群3枚か
らなる前群と、第3レンズの後方に配置された絞りと、
絞りの後方に絞り側より順次いずれも凸面r7,r8を結像
面側に向けた正メニスカスの第4レンズ、凸面r9,r10を
結像面側に向けた負メニスカスの第5レンズ及び凸面r
11,r12を結像面側に向けた正メニスカスの第6レンズの
3群3枚からなる後群で形成された6群6枚レンズから
なる。
基本適構成図を示すものである。図において、対物レン
ズ系は、例えば複写機用レンズとして使用できるもので
あって、物体側より順次、いずれも凸面r1,r2を物体側
に向けた正メニスカスの第1レンズ、凸面r3,r4を物体
側に向けた負メニスカスの第2レンズ及び凸面r5,r6を
物体側に向けた正メニスカスの第3レンズの3群3枚か
らなる前群と、第3レンズの後方に配置された絞りと、
絞りの後方に絞り側より順次いずれも凸面r7,r8を結像
面側に向けた正メニスカスの第4レンズ、凸面r9,r10を
結像面側に向けた負メニスカスの第5レンズ及び凸面r
11,r12を結像面側に向けた正メニスカスの第6レンズの
3群3枚からなる後群で形成された6群6枚レンズから
なる。
表1乃至表3はF=6.3,f=100mmの複写機用レンズにこ
の発明を適用した場合の3つの実施例を示すものであっ
て、いずれも第1,第2,第5及び第6の各レンズに表1乃
至表3の各表に示す如きプラスチック材料からなるレン
ズを用いるものである。すなわち、第3レンズ及び第4
レンズの材質としては、SF11,SSK−n 1等のガラスを用
い、これらに対して第1レンズ,第2レンズ,第5レン
ズ及び第6レンズには、各々アクリル、商品名「パンラ
イトAD−5503」及び商品名「クリアラックM−100」か
らなるプラスチック材料が適宜組合せて使用される。な
お、表における記号は、 F:レンズの口径比 f:レンズ全系の焦点距離 ω:レンズの半画角 γ:レンズ各面の曲率半径 d:レンズ厚み又は空気間隔 Nd:レンズ材料のd線に対する屈折率 νd:レンズ材料のアッベ数 レンズ材料の屈折率の温度変化係数で単位は×10-5/℃ α:レンズ材料の線膨張係数で単位は×10-5cm/cm/℃ で、ここで f1:第1レンズ単体の常温(20℃)での焦点距離 f2:第2レンズ単体の常温(20℃)での焦点距離 f5:第5レンズ単体の常温(20℃)での焦点距離 f6:第6レンズ単体の常温(20℃)での焦点距離 N1:第1レンズの材料の常温(20℃)での屈折率 N2:第2レンズの材料の常温(20℃)での屈折率 N5:第5レンズの材料の常温(20℃)での屈折率 N6:第6レンズの材料の常温(20℃)での屈折率 第1レンズの材料の屈折率の温度変化係数で、単位は×
10-5/℃ 第2レンズの材料の屈折率の温度変化係数で、単位は×
10-5/℃ 第5レンズの材料の屈折率の温度変化係数で、単位は×
10-5/℃ 第6レンズの材料の屈折率の温度変化係数で、単位は×
10-5/℃ としたとき を満足する如く、N1,N2,N5,N6,f1,f2,f5,f6, を選択する。
の発明を適用した場合の3つの実施例を示すものであっ
て、いずれも第1,第2,第5及び第6の各レンズに表1乃
至表3の各表に示す如きプラスチック材料からなるレン
ズを用いるものである。すなわち、第3レンズ及び第4
レンズの材質としては、SF11,SSK−n 1等のガラスを用
い、これらに対して第1レンズ,第2レンズ,第5レン
ズ及び第6レンズには、各々アクリル、商品名「パンラ
イトAD−5503」及び商品名「クリアラックM−100」か
らなるプラスチック材料が適宜組合せて使用される。な
お、表における記号は、 F:レンズの口径比 f:レンズ全系の焦点距離 ω:レンズの半画角 γ:レンズ各面の曲率半径 d:レンズ厚み又は空気間隔 Nd:レンズ材料のd線に対する屈折率 νd:レンズ材料のアッベ数 レンズ材料の屈折率の温度変化係数で単位は×10-5/℃ α:レンズ材料の線膨張係数で単位は×10-5cm/cm/℃ で、ここで f1:第1レンズ単体の常温(20℃)での焦点距離 f2:第2レンズ単体の常温(20℃)での焦点距離 f5:第5レンズ単体の常温(20℃)での焦点距離 f6:第6レンズ単体の常温(20℃)での焦点距離 N1:第1レンズの材料の常温(20℃)での屈折率 N2:第2レンズの材料の常温(20℃)での屈折率 N5:第5レンズの材料の常温(20℃)での屈折率 N6:第6レンズの材料の常温(20℃)での屈折率 第1レンズの材料の屈折率の温度変化係数で、単位は×
10-5/℃ 第2レンズの材料の屈折率の温度変化係数で、単位は×
10-5/℃ 第5レンズの材料の屈折率の温度変化係数で、単位は×
10-5/℃ 第6レンズの材料の屈折率の温度変化係数で、単位は×
10-5/℃ としたとき を満足する如く、N1,N2,N5,N6,f1,f2,f5,f6, を選択する。
このようにすることによって、正のパワーを有するプラ
スチック材料からなる第1及び第6レンズは温度上昇時
に屈折率が小さくなって、曲率半径が熱膨張により大き
くなるため、対物レンズ全系の焦点距離を大きくする如
く作用し、負のパワーを有するプラスチック材料からな
る第2及び第5レンズは、同じく温度上昇時に、屈折率
が小さくなって、曲率半径が大きくなり、全系の焦点距
離を小さくする如く作用する。
スチック材料からなる第1及び第6レンズは温度上昇時
に屈折率が小さくなって、曲率半径が熱膨張により大き
くなるため、対物レンズ全系の焦点距離を大きくする如
く作用し、負のパワーを有するプラスチック材料からな
る第2及び第5レンズは、同じく温度上昇時に、屈折率
が小さくなって、曲率半径が大きくなり、全系の焦点距
離を小さくする如く作用する。
前式(i)及び(ii)は、この発明の対物レンズ系の温
度変化による焦点移動のずれを上述の関係を巧みに利用
して補償しようとするものである。前式(i)及び(i
i)において式の上限値を越えると、温度が上昇したと
きに共役距離が長くなり、式の下限値を越えると温度が
上昇したときに共役距離が短かくなり、いずれの場合に
も温度が変動したときに所定の結像面(常温での焦点
面)から結像位置が大きくずれてしまう。
度変化による焦点移動のずれを上述の関係を巧みに利用
して補償しようとするものである。前式(i)及び(i
i)において式の上限値を越えると、温度が上昇したと
きに共役距離が長くなり、式の下限値を越えると温度が
上昇したときに共役距離が短かくなり、いずれの場合に
も温度が変動したときに所定の結像面(常温での焦点
面)から結像位置が大きくずれてしまう。
温度変動による結像位置移動量は、使用温度範囲内で解
像深度の半分程度以内に留める必要があるが、通常F=
6.3程度で結像倍率1×前後(0.5×〜2.0×程度)で使
用する複写機用のレンズに要求される解像深度は3〜4m
m程度であるので温度の変動による結像位置移動量は1.5
〜2mm程度に留める必要がある。
像深度の半分程度以内に留める必要があるが、通常F=
6.3程度で結像倍率1×前後(0.5×〜2.0×程度)で使
用する複写機用のレンズに要求される解像深度は3〜4m
m程度であるので温度の変動による結像位置移動量は1.5
〜2mm程度に留める必要がある。
表1乃至表3は、本願発明の実施例とその実施例の数値
を前式に代入して計算された演算結果を示す。
を前式に代入して計算された演算結果を示す。
第2図(A)、第3図(A)、第4図(A)は、各々こ
の発明に基づく表1乃至表3の各実施例の常温(20℃)
における倍率0.7×のときの各収差図及び光学的諸元に
係る数値を示す。第2図(B)、第3図(B)、第4図
(B)は、各々この発明に基づく表1乃至表3に示され
る各実施例の常温から30℃上った50℃における倍率0.7
×のときの各収差図及び光学的諸元に係る数値を示す。
前記第2図(A)乃至第4図(B)から明らかなよう
に、温度変動が30℃あっても球面収差や非点収差の変動
はごく僅かであり、実用上問題とならない程度に良好に
補正されている。更に、焦点距離の変動値と共役距離の
変動値はそれぞれ±0.4mm以内及び±1.6mm以内であり、
これらの数値はいずれも実用上許容できる範囲内にあ
る。
の発明に基づく表1乃至表3の各実施例の常温(20℃)
における倍率0.7×のときの各収差図及び光学的諸元に
係る数値を示す。第2図(B)、第3図(B)、第4図
(B)は、各々この発明に基づく表1乃至表3に示され
る各実施例の常温から30℃上った50℃における倍率0.7
×のときの各収差図及び光学的諸元に係る数値を示す。
前記第2図(A)乃至第4図(B)から明らかなよう
に、温度変動が30℃あっても球面収差や非点収差の変動
はごく僅かであり、実用上問題とならない程度に良好に
補正されている。更に、焦点距離の変動値と共役距離の
変動値はそれぞれ±0.4mm以内及び±1.6mm以内であり、
これらの数値はいずれも実用上許容できる範囲内にあ
る。
(発明の効果) 以上の如くこの発明は、複数枚のレンズにより構成され
る対物レンズ系中の正のパワー及び負のパワーを有する
レンズの一部をプラスチックレンズで構成したので、前
記正及び負のプラスチックレンズの温度変動による焦点
移動を補償することが可能となる。それ故、従来例の如
くレンズ鏡筒を複雑な構成にする必要がなくコストの安
いかつ光学性能を殆んど劣化させることなく温度補償を
行なうことのできる対物レンズ系を提供することができ
る。またスリット露光タイプの複写機用レンズにおいて
は、スリット長手方向に垂直な方向のレンズの光束の通
らない部分をスペース節約のために短冊状に加工する場
合が増えてきている。これについて従来のガラスレンズ
を用いる場合は、レンズ系の外側の、レンズ径の大きく
なるレンズを円形に研磨後、切断して短冊形状を得る方
法が取られてきた。しかしながらこの発明の如くプラス
チック材料を使用する場合には、成型により希望の形状
に製造が可能となり、切断工程を省略することができ、
場合によっては鏡筒も含めた一体成形が可能となって、
このような点からも低コスト化を達成した対物レンズ系
を提供できるなど、極めて高い実施効果を得ることがで
きる。
る対物レンズ系中の正のパワー及び負のパワーを有する
レンズの一部をプラスチックレンズで構成したので、前
記正及び負のプラスチックレンズの温度変動による焦点
移動を補償することが可能となる。それ故、従来例の如
くレンズ鏡筒を複雑な構成にする必要がなくコストの安
いかつ光学性能を殆んど劣化させることなく温度補償を
行なうことのできる対物レンズ系を提供することができ
る。またスリット露光タイプの複写機用レンズにおいて
は、スリット長手方向に垂直な方向のレンズの光束の通
らない部分をスペース節約のために短冊状に加工する場
合が増えてきている。これについて従来のガラスレンズ
を用いる場合は、レンズ系の外側の、レンズ径の大きく
なるレンズを円形に研磨後、切断して短冊形状を得る方
法が取られてきた。しかしながらこの発明の如くプラス
チック材料を使用する場合には、成型により希望の形状
に製造が可能となり、切断工程を省略することができ、
場合によっては鏡筒も含めた一体成形が可能となって、
このような点からも低コスト化を達成した対物レンズ系
を提供できるなど、極めて高い実施効果を得ることがで
きる。
また、プラスチックの成形では表面形状を比較的自由な
形状にする事ができるので、対物レンズ系のより高性能
化を狙うために面の非球面化をはかる事が容易に考えら
れるというメリットがある。
形状にする事ができるので、対物レンズ系のより高性能
化を狙うために面の非球面化をはかる事が容易に考えら
れるというメリットがある。
第1図は、この発明の正と負のパワーを有するプラスチ
ックレンズを構成要素とした対物レンズ系の基本的構成
図を示す。第2図(A)、第3図(A)、第4図(A)
は、各々この発明による表1乃至表3の各例の常温(20
℃)における0.7×時の各収差図、及び光学的諸元に係
る数値を示し、第2図(B)、第3図(B)、第4図
(B)は各々この発明による表1乃至表3の各例の50℃
における0.7×時の各収差図及び光学的諸元に係る数値
を示す。 r1,r2,r3,r4,…,r11,r12,:第1〜第6レンズの曲率半径 d1,d2,d3,…,d11:レンズの厚みあるいは空気間隔 f:レンズ全系の焦点距離 β:結像倍率 ▲▼:レンズ全系の0.7×時の共役距離
ックレンズを構成要素とした対物レンズ系の基本的構成
図を示す。第2図(A)、第3図(A)、第4図(A)
は、各々この発明による表1乃至表3の各例の常温(20
℃)における0.7×時の各収差図、及び光学的諸元に係
る数値を示し、第2図(B)、第3図(B)、第4図
(B)は各々この発明による表1乃至表3の各例の50℃
における0.7×時の各収差図及び光学的諸元に係る数値
を示す。 r1,r2,r3,r4,…,r11,r12,:第1〜第6レンズの曲率半径 d1,d2,d3,…,d11:レンズの厚みあるいは空気間隔 f:レンズ全系の焦点距離 β:結像倍率 ▲▼:レンズ全系の0.7×時の共役距離
Claims (2)
- 【請求項1】物体側より順次、正の第1レンズ、負の第
2レンズ及び正の第3レンズの3群3枚からなる前群
と、第3レンズの後方に配置された絞りと、絞りの後方
に絞り側より順次、正の第4レンズ、負の第5レンズ及
び正の第6レンズの3群3枚からなる後群で構成され、
第1,第2,第5及び第6の各レンズにプラスチック材料を
使用した対物レンズ系において、 第1,第2,第5及び第6の各レンズに使用されたプラスチ
ック材料の常温での屈折率をそれぞれN1,N2,N5及びN6、
屈折率の温度変化係数(単位は×10-5/℃)をそれぞれ 第1,第2,第5及び第6レンズの常温での焦点距離をそれ
ぞれf1,f2,f5及びf6としたとき、 なる条件を満足するようにしたことを特徴とする温度補
償を施した対物レンズ系。 - 【請求項2】前記正の第1レンズ、負の第2レンズ及び
正の第3レンズは、それぞれ物体側に凸面を向けた正メ
ニスカスレンズ、物体側に凸面を向けた負メニスカスレ
ンズ、物体側に凸面を向けた正のメニスカスレンズから
なり、前記正の第4レンズ、負の第5レンズ及び正の第
6レンズは、それぞれ結像面側に凸面を向けた正メニス
カスレンズ、結像面側に凸面を向けた負メニスカスレン
ズ、結像面側に凸面を向けた正メニスカスレンズからな
ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の温度補
償を施した対物レンズ系。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61295602A JPH0727114B2 (ja) | 1986-12-11 | 1986-12-11 | 温度補償を施した対物レンズ系 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61295602A JPH0727114B2 (ja) | 1986-12-11 | 1986-12-11 | 温度補償を施した対物レンズ系 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63147122A JPS63147122A (ja) | 1988-06-20 |
JPH0727114B2 true JPH0727114B2 (ja) | 1995-03-29 |
Family
ID=17822745
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61295602A Expired - Fee Related JPH0727114B2 (ja) | 1986-12-11 | 1986-12-11 | 温度補償を施した対物レンズ系 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0727114B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2811751B2 (ja) * | 1989-06-06 | 1998-10-15 | ミノルタ株式会社 | 対称型広角レンズ系 |
JP2775971B2 (ja) * | 1990-03-20 | 1998-07-16 | 松下電器産業株式会社 | 電気湯沸し器の温度制御装置 |
JP2775998B2 (ja) * | 1990-06-14 | 1998-07-16 | 松下電器産業株式会社 | 電気湯沸し器 |
JP5571967B2 (ja) * | 2010-01-27 | 2014-08-13 | 株式会社オーク製作所 | 投影光学系と投影露光装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59211013A (ja) * | 1983-05-16 | 1984-11-29 | Fuji Photo Optical Co Ltd | 温度補償を施したプラスチツク対物レンズ系 |
-
1986
- 1986-12-11 JP JP61295602A patent/JPH0727114B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63147122A (ja) | 1988-06-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2679017B2 (ja) | 2焦点切替レンズ系 | |
JPH0354325B2 (ja) | ||
JPH05264902A (ja) | ズームレンズ | |
JPH045168B2 (ja) | ||
JPS6038687B2 (ja) | 全長の短い広角写真用レンズ | |
JPH0642017B2 (ja) | コンパクトなズ−ムレンズ | |
US4086000A (en) | Viewfinder optics with zero power doublet | |
JPH0850243A (ja) | 温度変化補償のズームレンズ | |
JP3005905B2 (ja) | 撮影レンズ | |
US3885862A (en) | Zoom lens | |
JPH0727114B2 (ja) | 温度補償を施した対物レンズ系 | |
JPH05241072A (ja) | ズームレンズ | |
US4398807A (en) | Zoom lens | |
JPH0727113B2 (ja) | 温度補償を施した対物レンズ系 | |
JPS5813887B2 (ja) | 複写変倍レンズ系 | |
JP2842642B2 (ja) | 広角を包括するコンパクトカメラ用ズームレンズ | |
JP2707766B2 (ja) | ズームレンズ | |
JPH04214515A (ja) | プロジェクター用投影レンズ | |
JPH03293613A (ja) | ズームレンズ | |
JPH01163716A (ja) | 歪曲収差の少ないマイクロフィルム投影用ズームレンズ系 | |
JPH09184979A (ja) | 簡易ズームレンズ | |
JPH0139563B2 (ja) | ||
JPH1096858A (ja) | ズームレンズ | |
JPH10232350A (ja) | 小型ズームレンズ | |
JP2876491B2 (ja) | 小型のズームレンズ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |