JPH07270733A - 磁気光学素子 - Google Patents

磁気光学素子

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JPH07270733A
JPH07270733A JP8276494A JP8276494A JPH07270733A JP H07270733 A JPH07270733 A JP H07270733A JP 8276494 A JP8276494 A JP 8276494A JP 8276494 A JP8276494 A JP 8276494A JP H07270733 A JPH07270733 A JP H07270733A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベルデ定数の温度変化率が10℃あたり±
0.2%以内と小さい磁界センサー用の磁気光学素子を
提供すること。 【構成】 (Y3-x-y-z Bix Hoy Laz )(Fe
5-u Gau )O12 で表される組成(但し、1.2≦x≦1.6、0≦y≦
1.8、0≦z≦0.1、0.01≦u≦1.4、かつ
4.0≦8y+5u、かつ1.3y+1.75u≦2.
28)を持つ磁性ガーネット結晶よりなる磁界センサー
用磁気光学素子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気光学素子に関し、特
に磁界測定に適した磁性ガーネット結晶より成る磁気光
学素子に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気光学素子はその飽和磁界よりも小さ
い磁界中ではファラデー回転角が磁界に比例する。この
現象を利用して磁気光学素子から磁界測定を行うセンサ
ーを構成することは良く知られており、高電圧が発生す
る変圧器や遮断機、或いは絶縁性が要求される場所で光
ファイバと組み合わせて使用されている。磁界センサー
に使用される代表的な磁気光学素子(ファラデー素子)
には次のものが知られている。 特開昭58−139082によると、一般式 Bix3-x (Fe5-yy )O12 で表される組成を有する磁性ガーネット薄膜において、
RをYや、La等の希土類元素、MをGa、Al、Ge
等の元素で置換した材料は、ベルデ定数の温度変化が小
さく、磁界を測定する装置を構成した場合の温度安定性
に優れていると記載されている。 また、特開平2−196100号によると、特に組
成を(Y3-x-y HoxBiy )Fe512のように限定
した場合、100℃あたりのベルデ定数の温度変化率が
±2%以内という優れた特性を示す組成範囲が示されて
いる。 さらに、松下電器:日本応用磁気学会講演概要集第
7pA−16頁,1992によると、特に組成を(Y
3-x-y-z Gdx Biy Laz )Fe5-u Gau12のよ
うに限定した場合、100℃あたりのベルデ定数の温度
変化率が1%以内である組成が示されている。また飽和
磁界を下げ、低磁界で感度を高くすることが示されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のの文
献については例示されたBi、R、Mの元素比率によっ
ては、ベルデ定数の温度変化率が10℃あたり数%と大
きく、実用に供しない。この文献には使用できる元素と
して二十数種に及ぶ元素から数種を選択して磁性ガーネ
ット構造を構成するように組み合わせることが記載さ
れ、その中にはRとしてY、La、Ho等を選択でき、
MとしてGaを選択できることが記載されてはいるが、
この文献の実施例にはHoもGaも使用されておらず、
ましてやこれらを共存させた際の相乗効果による顕著な
熱安定性と高感度性を示唆していない。実際、例示され
た組成は本発明のものとは全然違い、また熱安定性も後
で説明するように本発明に比べて5倍以上も悪い。
【0004】また上記の文献については、ファラデー
回転の飽和に要する磁界が大きく、特にこの磁気光学素
子(ファラデー素子)を用いて、数百 Oe 以下の低い磁
界を測定するセンサーを構成した場合、感度が低いとい
う欠点があった。
【0005】さらに上記の文献では、Gdのイオン半
径が比較的大きいため、Biの置換量に限度があり、フ
ァラデー回転角を大きくすることができないため、薄い
膜厚にすることが困難である。800nmの波長帯では
磁性ガーネット結晶膜の光吸収が大きいため、その吸収
損失ができるだけ小さいほうが望ましいが、Gdを含有
すると膜厚が厚く、吸収損失が大きくなる。
【0006】また、従来の磁界センサー用のカーネット
結晶膜は設計の自由度が小さく、高飽和磁界の磁性ガー
ネットの組成を調整しても低飽和磁界の磁性ガーネット
は得ることが困難であり、またその逆も真である。更
に、他の問題は磁界センサーの出力を光ファイバーで監
視場所まで導く場合に従来のように800nm程度の波
長を使用すると、磁気光学素子や光ファイバの減衰が大
きいため、損失が大きくなり検出が困難になる。したが
って、1300nm以上の波長で検出する時に高感度を
示す磁気光学素子が望まれる。
【0007】したがって、本発明の目的はベルデ定数の
温度変化率が10℃あたり0.2%%以下と小さい磁気
光学素子を提供することにある。本発明の他の目的は、
飽和磁界が低く、磁界に対する検出感度の高く、しかも
ベルデ定数の温度変化率が10℃あたり±0.2%以内
と小さい磁気光学素子を提供することにある。本発明の
更に他の目的は、1300nm以上の光波長で使用した
時に、損失が小さく、しかもベルデ定数の温度変化率が
10℃あたり±0.2%以内と小さい磁気光学素子を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式 (Y3-x-y-z Bix Hoy Laz )(Fe5-u Gau
12 で表される組成(但し、1.2≦x≦1.6、0≦y≦
1.8、0≦z≦0.1、0.01≦u≦1.4、かつ
4.0≦8y+5u、かつ1.3y+1.75u≦2.
28)を持つ磁性ガーネット結晶よりなる磁界センサー
用磁気光学素子により上記の課題を解決する。この磁気
光学素子は優れた温度安定性を有し、ベルデ定数の温度
変化率が10℃あたり±0.2%以内と小さい。
【0009】本発明はまた、上記一般式において、さら
に3.4≦y+17uを満たすことを特徴とする、磁性
ガーネット結晶よりなる高感度磁界センサー用磁気光学
素子により上記の課題を解決する。この磁気光学素子
は、ベルデ定数の温度変化率が10℃あたり±0.2%
以内と熱安定性が良いだけでなく、更に飽和磁界が12
00 Oe 以下であり、磁界センサーとして使用した時に
感度が高い。
【0010】さらに、上記一般式において、さらに3.
4≦y+17uを満たし、同時に7.2≦9y+8uを
満たすことを特徴とする、高波長1300nm以上の波
長帯の光源を用いて磁界を測定する装置に適した磁性ガ
ーネット結晶よりなる磁界センサー用磁気光学素子によ
り、上記の課題を解決する。この磁気光学素子はベルデ
定数の温度変化率が10℃あたり0.2%以下と熱安定
性が良いだけでなく、飽和磁界が1200 Oe 以下であ
り、磁界センサーとして使用した時に感度が高く、さら
に1300nm以上の光源を使用でき、それにより光損
失が少なくなる。
【0011】本発明では、Biの一部をHoで置換する
ことにより、温度安定性を向上させベルデ定数の温度変
化率が10℃あたり±0.2%以内と小さくできる。そ
の際にHoはイオン半径が前述の従来例のGdより小さ
く、その分イオン半径の大きなBiの量をできるだけ多
くすることができる。Biはファラデー回転能を高める
効果があり、同じファラデー回転角を得るのに、膜厚を
薄くできる利点がある。800nmの波長帯ではガーネ
ット結晶膜の光吸収が大きいため、その吸収損失ができ
るだけ小さいほうが望ましい。従って、Ho置換によ
り、Gd置換よりも膜厚を薄くすることで、吸収損失を
低く押えられる。Hoよりイオン半径の小さい希土類イ
オンを置換した場合は、Hoと違って負のベルデ定数の
温度係数を持つので、温度係数を小さくすることが困難
である。また、Hoを使用すればGdの場合より膜厚が
薄くてよいので、厚膜を形成する際に生じる欠陥やワレ
などが少ないという製造上の利点がある。また、ランニ
ングコストも少なくてすむ。
【0012】Ho置換の場合の一軸磁気異方性はGd置
換の場合よりも小さく、そのため結晶膜の垂直磁化成分
はGdより少ない。一般には、垂直磁化成分が少ないと
ヒステリシスを生じにくくなる。ヒステリシスはGa置
換により、飽和磁界を小さくしていくと起こりやすい。
Ho置換により、Gdよりもヒステリシスの発生する飽
和磁界を低くできる。このため低磁界の使用に有利な、
安定性の良い磁界測定装置を構成できる。
【0013】次に、本発明ではFeの一部をGaで置換
する。Gaは磁性ガーネットの飽和磁界を低下し、磁気
センサーとして使用する時に磁性ガーネット結晶よりな
る磁気光学素子を高感度にすることができる。Gaの置
換量が適当なら、Hoの置換により得られる磁性ガーネ
ットの温度安定性は影響されない。
【0014】こうして、本発明はHoとGaを組み合わ
せることにより、温度特性を安定に維持しながら測定磁
界に応じて磁界センサーとして使用される磁性ガーネッ
ト磁気光学素子の飽和磁界を比較的自由に設計できる。
後で実施例に関連して説明するが、図1は、実施例の組
成点を示すグラフ(横軸:Gaの式量、縦軸:Hoの式
量)で、試料番号を点上に示す。黒枠内は、λ=80
0、または1300nmの光源を使用して測定したベル
デ定数の温度変化率が±0.2%/10℃以内の組成範
囲を表す。この範囲は上記一般式においてx,y,z,
uが所定範囲にあるとき、4.0≦8y+5uで且つ
1.3y+1.75u≦2.28の範囲にある。図2
は、波長800nmの光源を用いて測定されたベルデ定
数の温度変化率と飽和磁界の関係を示す。これから、±
0.2%/10℃以内の温度変化率において飽和磁界を
380 Oe 〜1670 Oe の範囲で任意に設定できるこ
とが分かる。図3は、実施例の組成点を示すグラフで試
料番号を点上に示す。点枠内は波長800、または13
00nmの光源を用いて測定したベルデ定数の温度変化
率が±0.2%/10℃以内で且つ飽和磁界が1.2 k
Oe以内の範囲にある組成範囲を表す。この条件は上記一
般式においてx,y,z,uが所定範囲にあるとき、
4.0≦8y+5u、1.3y+1.75u≦2.28
で、且つ3.4≦y+17uで満足される。こうして高
感度磁界センサーとして好適な磁気光学素子が得られ
る。高感度センサーはほとんどの場合1200 Oe 以下
の磁界を測定する。図3の黒枠内は波長1300nmの
光源を用いて測定したとき、ベルデ定数の温度変化率が
±0.2%/10℃以内で且つ飽和磁界が1.2 kOe以
内の範囲にある組成範囲を表す。この範囲は上記一般式
においてx,y,z,uが所定範囲にあるとき、7.2
≦9y+8u、1.3y+1.75u≦2.28で、且
つ3.4≦y+17uで満足される。こうして低損失磁
界センサーとして好適な磁気光学素子が得られる。
【0015】
【実施例】以下に、本発明の実施例を説明するが、その
前にベルデ定数の温度変化率測定方法と、その10℃あ
たりの温度変化率を定義する。試料を−20℃〜80℃
の範囲でベルデ定数を測定する。測定は−20℃、25
℃、及び80℃で行う。25℃におけるベルデ定数を基
準とし、これをV25とおく。−20℃、80℃における
ベルデ定数をV-20 、V80とすれば、V26に対する平均
的なベルデ定数の偏差は (V80−V-20 )/V25 (%/℃) となり、これは1℃あたりの偏差であるが、これを10
倍して10℃あたりの変化率と定義する。
【0016】実施例1 Bi23 、PbO、B23 を主成分とするフラック
スにY23 、Bi23 、Ho23 、La23
Fe23 、Ga23 を融解し、カルシウム、マグネ
シウム、ジルコニウム置換GGG基板にLPE法を用い
て約100μmのガーネット単結晶膜を育成した。この
膜を約90μmの厚さに鏡面研磨し、蛍光X線分析をお
こなったところ、(Y0.82、Bi1.31、Ho0.83、La
0.04)(Fe4.83、Ga0.17)O12で表される組成であ
った。この膜面に垂直な方向にピーク波長1300nm
の光を入射し、膜面に垂直な磁界を印加し、光学測定を
おこなった。この結果、ファラデー回転角の飽和磁界は
1175 Oe であった。さらに−20〜80℃の温度範
囲でベルデ定数の値を測定したところ、10℃あたりの
変化率は0.14%と、極めて安定であった。次にこの
膜を約25μmの厚みに鏡面研磨し、ピーク波長800
nmの光源を用いて同様な測定をおこなった。その結
果、飽和磁界はほぼ1300nmの場合と同様な値を示
したが、ベルデ定数の温度変化率は10℃あたり−0.
10%と負側にシフトしていた。
【0017】実施例2 Bi23 、PbO、B23 を主成分とするフラック
スにY23 、Bi23 、Ho23 、La23
Fe23 、Ga23 を融解し、カルシウム、マグネ
シウム、ジルコニウム置換GGG基板にLPE法を用い
て約200μmのガーネット単結晶膜を育成した。この
膜を約90μmの厚さに鏡面研磨し、蛍光X線分析をお
こなったところ、(Y1.43、Bi1.43、Ho0.10、La
0.04)(Fe4.18、Ga0.82)O12で表される組成であ
った。この膜面に垂直な方向にピーク波長1300nm
の光を入射し、膜面に垂直な磁界を印加し、光学測定を
おこなった。この結果、ファラデー回転角の飽和磁界は
500 Oe であった。さらに−20〜80℃の温度範囲
でベルデ定数の値を測定したところ、10℃あたりの変
化率は0.18%と、極めて安定であった。次にこの膜
を約25μmの厚みに鏡面研磨し、ピーク波長800n
mの光源を用いて同様な測定をおこなった。その結果、
飽和磁界はほぼ1300nmの場合と同様な値を示した
が、ベルデ定数の温度変化率は10℃あたり0.02%
と負側にシフトしていた。
【0018】実施例3 実施例2と同様な配合比で育成時間を延長し、厚さ約5
00μmのガーネット単結晶を得た。この膜を1300
nmの光源を用いて光学測定したところ、ファラデー回
転能1900deg/cmであった。飽和磁界は500 Oe
で、ベルデ定数の温度特性は実施例2と同様であった。
この膜を420μmの厚さに鏡面研磨したところ、ファ
ラデー回転角は約80°であった。この膜を用いて直流
磁界を印加しながら、光量の変化を測定した(偏光子、
検光子は45°配置)。その結果、測定磁界が±150
Oe 内では光量変化の直線性が±2%以内であった。ま
た、30 Oe の磁界下での光量の温度変化は−20℃〜
80℃の範囲で10℃あたり0.2%と安定であった。
また感度も優れていた。さらにこれを210μmの厚さ
に鏡面研磨したところ、ファラデー回転角は約40°で
あった。同様な光量変化特性を測定したところ、測定磁
界が±300 Oe 内では光量変化の直線性が±1.8%
以内であった。この様に結晶膜を厚くし、ファラデー回
転角を大きくして、ファラデー回転角が約25°になる
様最大測定磁界を決めれば、光量の直線性誤差が2%以
内で、かつ低磁界で感度の良い磁界測定装置を構成でき
た。このように、市場の要求磁界に対し膜厚の制御のみ
で迅速に低コストで対応できた。
【0019】実施例4 酸化物のモル比で表して表1に示す組成(ただしFe2
3 とGa23 の合計で5.00)の磁性ガーネット
を製造した。得られた試料のベルデ定数の温度変化率
(λ=800nm及びλ=1300nm)及び飽和磁化
を測定した結果を表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】表1の結果を図1、2、3に示す。図1
は、実施例の組成点を示すグラフ(横軸:Gaの式量、
縦軸:Hoの式量)で、試料番号を点上に示す。黒枠内
は、λ=800、または1300nmの光源を使用して
測定したベルデ定数の温度変化率が±0.2%/10℃
以内の組成範囲を表す。この範囲は上記一般式におい
て、4.0≦8y+5u、かつ1.3y+1.75u≦
2.28の範囲である。図2は、波長800nmの光源
を用いて測定されたベルデ定数の温度変化率と飽和磁界
の関係を示す。図3は、実施例の組成点を示すグラフで
試料番号を点上に示す。点枠内は飽和磁界が1.2 kOe
以内の範囲で、波長800、または1300nmの光源
を用いて測定したベルデ定数の温度変化率が±0.2%
/10℃以内の組成範囲を表す。この範囲は上記一般式
において、4.0≦8y+5u、かつ1.3y+1.7
5u≦2.28の範囲のほか、さらに3.4≦y+17
uを満足する。図3の黒枠内は飽和磁界が1.2 kOe以
内の範囲で、波長1300nmの光源を用いて測定し
た、ベルデ定数の温度変化率が±0.2%/10℃以内
の組成範囲を表す。この範囲は上記一般式において、
7.2≦9y+8u、1.3y+1.75u≦2.2
8、且つ3.4≦y+17uを満足する。
【0022】
【発明の効果】本発明による磁気光学素子(ファラデー
素子)を用いて、磁界を計測するセンサー装置を構成し
た場合、周囲の温度変化に対し極めて安定した計測値が
得られる。特に図1枠内の組成領域では、広い範囲の計
測波長において温度変化に対し安定である。さらに、図
2のように飽和磁化を任意に選択できるため、高磁界の
測定に用いたり、図3のように低磁界で感度の高い測定
をおこなうといった市場の要求を十分満たすものであ
る。さらに図3の黒枠のように高感度且つ低損失の測定
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の組成点を示すグラフ(横軸:Gaの式
量、縦軸:Hoの式量)で、試料番号を点上に示す。黒
枠内は、ベルデ定数の温度変化率が±0.2%/10℃
以内の組成範囲を表す。
【図2】波長800nmの光源を用いて測定されたベル
デ定数の温度変化率と飽和磁界の関係を示す。
【図3】実施例の組成点を示すグラフで試料番号を点上
に示す。点枠内は飽和磁界が1.2 kOe以内の範囲で請
求項2の範囲を表す。黒枠内は波長1300nmの光源
を用いて測定した、ベルデ定数の温度変化率が±0.2
%/10℃以内の組成範囲を表す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 (Y3-x-y-z Bix Hoy Laz )(Fe5-u Gau
    12 で表される組成(但し、1.2≦x≦1.6、0≦y≦
    1.8、0≦z≦0.1、0.01≦u≦1.4、かつ
    4.0≦8y+5u、かつ1.3y+1.75u≦2.
    28)を持つ磁性ガーネット結晶よりなる磁界センサー
    用磁気光学素子。
  2. 【請求項2】 請求項1において、さらに3.4≦y+
    17uを満たすことを特徴とする、磁性ガーネット結晶
    よりなる高感度の磁界センサー用磁気光学素子。
  3. 【請求項3】 請求項2において、さらに7.2≦9y
    +8uを満たすことを特徴とする、高波長1300nm
    以上の波長帯の光源を用いて磁界を測定する装置に適し
    た磁性ガーネット結晶よりなる磁界センサー用磁気光学
    素子。
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