JPH07270560A - 高速増殖炉 - Google Patents

高速増殖炉

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Publication number
JPH07270560A
JPH07270560A JP6057651A JP5765194A JPH07270560A JP H07270560 A JPH07270560 A JP H07270560A JP 6057651 A JP6057651 A JP 6057651A JP 5765194 A JP5765194 A JP 5765194A JP H07270560 A JPH07270560 A JP H07270560A
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JP
Japan
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core
reactor
reactor vessel
fuel
fast breeder
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Application number
JP6057651A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Shimizu
博 清水
Norihiko Iida
式彦 飯田
Shigeo Kasai
重夫 笠井
Takao Araki
隆夫 荒木
Kenichi Kubota
健一 久保田
Koji Matsumoto
浩二 松本
Takao Sato
孝男 佐藤
Yasuhiro Sakai
康弘 坂井
Takashi Ishitori
隆司 石鳥
Nobuyuki Tanaka
信之 田中
Hiroshi Hirayama
浩 平山
Tokuyuki Takeshima
徳幸 竹島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH07270560A publication Critical patent/JPH07270560A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】回転プラグを廃止することにより、原子炉上部
構造を簡素化する。また原子炉容器の炉壁熱応力を低減
し、炉心の耐震性を向上させる。 【構成】炉心2および冷却材3を内包する原子炉容器1
と、この原子炉容器1の上部蓋10を形成し且つ原子炉
容器1と等温状態とした上部鏡17と、上部蓋10の上
方から原子炉容器1内に設置され核反応を制御する制御
棒35を駆動する制御棒駆動機構25と、燃料交換時に
炉心2上方に配置され任意の位置の燃料を交換可能な燃
料交換機42と、制御棒駆動機構25を燃料交換機42
の移動可能な範囲まで引き上げる昇降装置24とを備え
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高速増殖炉に係り、特に
回転プラグを使用せず固定式の上部蓋を使用するととも
に、この上部蓋を上部鏡により形成し、制御棒駆動機構
を燃料交換時に引上げ可能な高速増殖炉に関する。
【0002】
【従来の技術】高速増殖炉は、ウランとプルトニウムの
混合酸化物の燃料を使用し、Pu239を核分裂させる
とともに、生れ出た余剰の高速中性子を周囲のU238
に吸収させ、燃やす量よりも多くのプルトニウムを作り
出すことから、今後のエネルギー源として大きな期待が
かけられている。
【0003】図10に従来の高速増殖炉の概略構成を示
す。図10に示すように、有底円筒状の原子炉容器1の
内部には、核反応によって熱エネルギーを発生させる炉
心2が設けられている。また、原子炉容器1の内部に
は、一次冷却材として液体金属(通常液体ナトリウム)
3を炉心2へ導く複数の冷却材入口配管4、炉心2から
原子炉容器1の外部に設置された中間熱交換器(図示せ
ず)へ冷却材を導く複数の冷却材出口配管5がそれぞれ
配設されている。これら複数の冷却材入口配管4および
複数の冷却材出口配管5は、いずれも原子炉容器1内に
周方向に対し等間隔に配置されている。
【0004】炉心2の下部には炉心入口プレナム部6が
設けられ、これら炉心2および炉心入口プレナム部6は
原子炉容器1内の底部に設けられた炉心支持体7により
支持されている。そして、炉心2の上方には炉心上部機
構8が設置されている。
【0005】原子炉容器1の外側には、万一の冷却材漏
洩事故に備えて有底円筒状の安全容器(ガードベッセ
ル)14が設けられ、この安全容器14を介して耐震サ
ポート13が設置されている。このように構成された高
速増殖炉は、上部外周に設けられた支持部材15を介し
て原子炉建屋のキャビティー・ウォール16に支持され
ている。
【0006】また、原子炉容器1の上部開口は、上蓋を
構成するルーフデッキ12で閉塞されており、このルー
フデッキ12下面には冷却層18が設置され、この冷却
層18に冷却ガスを循環させることによって、ルーフデ
ッキ12の加熱を防止するようにしている。そして、原
子炉容器1には一次冷却材として液体金属3が収容され
ており、この液体金属3の液面とルーフデッキ12との
間にはアルゴンガスなどの不活性ガスが充填され、カバ
ーガス空間19が形成されている。
【0007】さらに、炉心上部機構8には制御棒駆動機
構が据え付けられ、この制御棒駆動機構は原子炉運転中
に炉心から制御棒を出入れして出力制御を行う。燃料交
換時は回転プラグ20を回転して炉心2上部から炉心上
部機構8を移動させ、燃料交換機で炉心2の燃料を交換
する。
【0008】このように従来技術の原子炉上部構造で
は、燃料交換のために炉心上部機構8を炉心2上部から
退避させ、燃料交換機を炉心2の各燃料位置に移動する
ため、巨大な回転プラグ20を設けていた。
【0009】次に、従来の高速増殖炉の作用について説
明する。
【0010】まず、一次冷却材である液体金属3は、冷
却材入口配管4に導かれて炉心入口プレナム部6に流入
する。この炉心入口プレナム部6から入って炉心2を上
方に向かって通過する間に、液体金属3は核反応による
熱エネルギーを受けて高温となり、冷却材出口配管5に
導かれて原子炉容器1の外部に設置された中間熱交換器
(図示せず)へ流入する。この中間熱交換器で加熱され
た二次冷却材としての液体金属はタービン駆動用の蒸気
を加熱することになる。そして、原子炉の運転制御は、
炉心2の上部に設置される炉心上部機構8の制御棒を炉
心2に挿入したり、引抜きしたりすることにより行う。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように構成された従来の高速増殖炉において、燃料交換
機と炉心上部機構8を搭載して回転する回転プラグ20
は、放射線遮蔽や断熱構造を含めると重量は数百トンに
達する。この回転駆動により必要となる多数の機器設備
(歯車、駆動装置、軸受、回転部気密装置、回転部ケー
ブル処理装置など)により原子炉上部は極めて複雑な構
造となっている。その結果、設計、製作、据付、組立、
試験、検査に多大な労力を要している。
【0012】このように、従来の高速増殖炉は回転プラ
グ20を使用して燃料交換を行っているため、原子炉上
部に占めるスペースが大きくなり、結果として原子炉容
器の大型化を招く課題がある。
【0013】また、高速増殖炉においては、冷却材であ
るナトリウムの熱膨張による体積の増加を吸収するた
め、一次ナトリウムのループ内において自由液面を設定
し、残りのガス空間で体積膨張を吸収することが必要で
ある。原子炉容器1の液面より下側はナトリウムに接
し、ナトリウムとの熱伝達がよいため、容器の温度はナ
トリウムの温度に追従する。一方、液面より上側はアル
ゴンガスなどの不活性ガスが充填されたカバーガス空間
19で覆われている。このカバーガス空間19の温度は
ナトリウムの温度変化に追従する。
【0014】そして、ルーフデッキ12の構造は、溶接
組立構造であることから、100℃程度以下の比較的低
い温度に制限する必要がある。これは、温度分布による
大きな変形を回避するためであったり、コンクリート製
のキャビティー・ウォール16に直接接しているためで
あったり、またコンクリートの健全性を確保するためで
ある。
【0015】このため、カバーガス空間19の温度にル
ーフデッキ12が追従しないようにルーフデッキ12の
下面に冷却層18が設置されている。このような構造で
は、原子炉容器1の鉛直軸方向の温度分布が発生し、原
子炉容器1とルーフデッキ12との接合部に大きな熱応
力が発生するおそれがある。このため、原子炉容器1の
ルーフデッキ12付け根部近傍を断熱材21で保護し、
温度分布を適正化して熱応力を低減させている。
【0016】すなわち、回転プラグ20が冷却される一
方、原子炉容器1の液体金属3の液面近傍は高温であ
り、結果的にこの領域における原子炉容器1の軸方向温
度格差が大きく、軸方向長さが短いために、温度勾配が
大きなものとなる。このことは熱応力の増大を招くこと
となるため、耐熱性の観点から原子炉容器1の液体金属
3の液面レベルの部分に断熱材21のような炉壁熱保護
構造を設ける必要があった。
【0017】しかし、図10に示す直径10m程度、板
厚50mm程度の原子炉の場合のように、ルーフデッキ
12付け根部近傍の熱応力は、図11に示すように断熱
材21の性能に敏感であり、設計の自由度を低下させて
いた。
【0018】また、従来の高速増殖炉では、原子炉容器
1が上部外周に設けられた支持部材15を介して原子炉
建屋のキャビティー・ウォール16に支持されているた
め、炉心重量の荷重伝達経路は原子炉容器1の胴部およ
び下部鏡からなり、原子炉容器1の振動性状が炉心2に
影響し易くなる。そのため、地震入力を軽減させる原子
炉建屋の免震構造または地震応答を低減する耐震サポー
トなどを設ける必要があった。
【0019】さらに、従来の高速増殖炉では、炉心2の
燃料集合体の閉塞状態を検知するため、200〜300
本の燃料集合体の出口にそれぞれ熱電対を配置し、各燃
料集合体毎に温度上昇の監視を行っている。そして、上
記熱電対を各燃料集合体の出口に導くためには、炉上部
に多数の熱電対案内管を設置する必要があり、そのため
炉心上部機構の構造が複雑化する課題があった。
【0020】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、その目的とするところは、回転プラグを廃止す
ることにより、原子炉上部構造を簡素化した高速増殖炉
を提供することにある。
【0021】また、本発明の他の目的とするところは、
原子炉容器の炉壁熱応力を低減することができるととも
に、炉心の耐震性を向上させることのできる高速増殖炉
を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明の請求項1は、炉心および冷却材を内包
する原子炉容器と、この原子炉容器の上部蓋を形成し且
つ上記原子炉容器と等温状態とした上部鏡と、上記上部
蓋の上方から原子炉容器内に設置され核反応を制御する
制御棒を駆動する制御棒駆動機構と、燃料交換時に上記
炉心上方に配置され任意の位置の燃料を交換可能な燃料
交換機と、上記制御棒駆動機構を上記燃料交換機の移動
可能な範囲まで引き上げる昇降装置とを備えたことを特
徴とする。
【0023】請求項2は、請求項1記載の高速増殖炉に
おいて、上記制御棒駆動機構は、上記昇降装置にて引き
上げられる駆動軸を案内する上部案内管を取り除いたこ
とを特徴とする。
【0024】請求項3は、請求項1項記載の高速増殖炉
において、上記炉心を構成する燃料集合体の出口温度を
測定する燃料集合体出口温度計装を支持する炉心上部機
構を有し、この炉心上部機構は燃料交換時に上記制御棒
駆動機構とともに上記燃料交換機の移動可能な範囲まで
引き上げられることを特徴とする。
【0025】請求項4は、請求項1記載の高速増殖炉に
おいて、上記上部鏡の外側に保温材を設けたことを特徴
とする。
【0026】請求項5は、請求項1記載の高速増殖炉に
おいて、上記炉心および原子炉容器を下方から支持する
支持体を設けたことを特徴とする請求項6は、請求項1
または3記載の高速増殖炉において、上記炉心の燃料集
合体の上部周囲に、その温度を検出する超音波センサを
複数設置したことを特徴とする。
【0027】
【作用】請求項1においては、原子炉容器の上部蓋を形
成する上部鏡を原子炉容器と等温状態としたことによ
り、原子炉容器と上部鏡との間に大きな温度差は生じな
い。したがって、原子炉容器と上部鏡との接合部の熱応
力を容易に低減させることができる。
【0028】また、請求項1においては、燃料交換時に
制御棒駆動機構を昇降装置によって燃料交換機の移動可
能な範囲まで引き上げることにより、燃料交換機は任意
の位置の燃料を交換することができる。したがって、従
来のような回転プラグを不要とし、原子炉上部構造を簡
素化することができる。
【0029】請求項2において、請求項1記載の制御棒
駆動機構は、昇降装置にて引き上げられる駆動軸を案内
する上部案内管を取り除いたことにより、燃料交換時に
制御棒駆動機構の引き上げ操作が簡略化される。
【0030】請求項3においては、請求項1項記載の炉
心を構成する燃料集合体の出口温度を測定する燃料集合
体出口温度計装を支持する炉心上部機構を有し、この炉
心上部機構は燃料交換時に制御棒駆動機構とともに燃料
交換機の移動可能な範囲まで引き上げられることによ
り、燃料交換機は任意の位置の燃料を交換することがで
きる。したがって、従来のような回転プラグを不要と
し、原子炉上部構造を簡素化することができる。
【0031】請求項4においては、請求項1記載の上部
鏡の外側に保温材を設けたことにより、上部鏡は内部の
冷却材からの輻射および冷却材と接液している原子炉容
器からの熱伝導で容易に原子炉容器と同等の温度に追従
する。このため、冷却層を設置せずに、軸方向に大きな
温度分布が作用することなく、原子炉容器と上部鏡との
接合部の熱応力を低く抑えることができる。
【0032】請求項5においては、請求項1記載の原子
炉容器を下方から支持する支持体を設けたことにより、
上部蓋がコンクリートと接する必要がなくなり、上部蓋
を冷却する必要がない。したがって、請求項4と同様の
作用をなす。
【0033】また、請求項5においては、炉心が支持体
により下方から支持されるため、地震荷重入力位置が下
方に移動するとともに、原子炉容器が荷重伝達経路から
除外されて炉心から原子炉建屋までの荷重伝達経路が短
縮され、原子炉建屋の地震荷重が増幅されて炉心に伝達
される増倍率が減少することから、炉心位置での地震応
答が緩和される。
【0034】請求項6においては、請求項1または3記
載の炉心の燃料集合体の上部周囲に、その温度を検出す
る超音波センサを複数設置したことにより、燃料集合体
の出口温度を超音波を使用して音速の変化として検知
し、遠隔測定により監視を行うことができる。
【0035】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0036】図1は本発明に係る高速増殖炉の一実施例
を示す縦断面図である。なお、従来の構成と同一または
対応する部分には図10と同一の符号を用いて説明す
る。図1に示すように、有底円筒状の原子炉容器1の内
部には、核反応によって熱エネルギーを発生させる炉心
2が設けられている。また、原子炉容器1の内部には、
一次冷却材として液体金属(通常液体ナトリウム)3を
炉心2へ導く複数の冷却材入口配管4、炉心2から原子
炉容器1の外部に設置された中間熱交換器(図示せず)
へ冷却材を導く複数の冷却材出口配管5がそれぞれ配設
されている。これら複数の冷却材入口配管4および複数
の冷却材出口配管5は、いずれも原子炉容器1内に周方
向に対し等間隔に配置されている。
【0037】炉心2の下部には炉心入口プレナム部6が
設けられ、これら炉心2および炉心入口プレナム部6は
原子炉容器1内の底部に設けられた炉心支持体7により
支持されている。そして、炉心2の上方には炉心2を構
成する燃料集合体の出口温度を測定する燃料集合体出口
温度計装を支持する炉心上部機構8が設置されている。
【0038】原子炉容器1の上部開口は、上部蓋10を
形成し且つ原子炉容器1と等温状態とした上部鏡17に
より閉塞されている。原子炉容器1には一次冷却材とし
て液体金属3が収容されており、この液体金属3の液面
と上部鏡17との間にはアルゴンガスなどの不活性ガス
が充填され、カバーガス空間19が形成されている。上
部鏡17の内部には断熱層および冷却層を設けず、その
内面はカバーガス空間19と接しており、外面に断熱性
能に優れた保温材9が配設され、上部鏡17の温度が液
体金属3の液面近傍温度から急激に変化しないようにし
ている。
【0039】また、原子炉容器1の外側には、万一の冷
却材漏洩事故に備えて有底円筒状の安全容器14が設け
られている。そして、原子炉容器1および炉心2は、原
子炉建屋のベースマット22上に載置した支持体として
の支持スカート23により下方から支持されている。
【0040】次に、本実施例の全体的な作用を説明す
る。
【0041】一次冷却材である液体金属3は、従来と同
様に原子炉容器1の外部に設置された中間熱交換器(図
示せず)へ送られ、この中間熱交換器で加熱された二次
冷却材としての液体金属はタービン駆動用の蒸気を加熱
することになる。
【0042】原子炉を低温状態から高温待機状態を経て
定格出力運転状態に移行させる場合において、原子炉容
器1内の液体金属3の液面近傍は温度が上昇していく
が、原子炉容器1の上部鏡17もカバーガス空間19を
介して液体金属3の液面から輻射熱伝達および対流熱伝
達により温度上昇していき、さらに上部鏡17の外側は
保温材9により断熱されているために、原子炉容器1の
液面近傍から上方の原子炉容器1に沿った温度格差は大
きくならない。また、原子炉の出力上昇とは逆に高温状
態から低温状態に移行させる停止操作においても、液体
金属3の液面近傍での温度変化に原子炉容器1の上部鏡
17も起動時と同様に追従することが可能になる。
【0043】すなわち、上部鏡17では内側に断熱材お
よび冷却層を設置せず、外側に保温材9を設置している
ことから、内部の液体金属3からの輻射、および液体金
属3に接液している原子炉容器1からの熱伝導により、
容易に原子炉容器1と同等の温度に追従する。このた
め、軸方向に大きな温度分布が作用することなく、原子
炉容器1と上部鏡17との接合部の熱応力を低く抑える
ことができる。
【0044】一方、炉心2が支持スカート23を介して
原子炉建屋のベースマット22から直接支持されている
ため、入力地震荷重が減少することになる。加えて、原
子炉容器1の円筒胴部が荷重伝達経路から除外され、炉
心2から原子炉建屋までの荷重伝達距離が短縮されるこ
とにより、原子炉建屋の地震荷重が増幅されて炉心2に
伝達される増倍率が減少することから、炉心2位置での
地震応答が緩和される。
【0045】ここで、原子炉容器1の円筒胴部が荷重伝
達経路から除外されるので、地震荷重としては水平地震
だけでなく、鉛直地震時の上下動に対しても緩和効果が
あり、その結果、水平地震と鉛直地震との重ね合せに対
しても炉心2位置での地震応答緩和に効果を発揮する。
【0046】このように本実施例によれば、従来の原子
炉構造において最も厳しい熱応力が発生していた原子炉
容器1の液面近傍での温度勾配が緩やかになり、熱応力
の低減のために必要とされた炉壁冷却装置や炉壁熱保護
構造が不要となる。加えて、炉心2位置での地震時応答
荷重が軽減されることから、炉心2に加わる荷重を軽減
するための原子炉建屋免震構造や地震応答を低減する耐
震サポートなども不要となり、これにより炉内で原子炉
容器1の周囲に余分の装置を配置することなく、原子炉
容器1の直径を小さくすることが可能となる。
【0047】次に、上部蓋10の上方から原子炉容器1
内に設置され核反応を制御する制御棒を駆動する制御棒
駆動機構25を図2に基づいて説明する。この制御棒駆
動機構25は、燃料交換時に昇降装置24によって後述
する燃料交換機の移動可能な範囲まで引き上げられる。
制御棒駆動機構25は、図2に示すようにハウジング2
6を有し、このハウジング26内の上部にはモータ27
が設置され、このモータ27を駆動させることにより図
示しないギヤなどを介してねじ軸28,28が回転す
る。このねじ軸28,28にはボールナット29が螺合
され、このボールナット29に電磁石30が固定されて
いる。
【0048】また、電磁石30にはラッチ機構31が接
離可能に取り付けられ、ラッチ機構31の下部に駆動軸
32が取り付けられ、この駆動軸32のハウジング26
の挿通部分にはカバーガスシール33が設けられてい
る。この駆動軸32にはその移動を案内するための上部
案内管が取り除かれている一方、炉心上部機構8に短尺
の案内管34が配設されている。そして、駆動軸32の
下端には下部案内管36内に配設された制御棒35が接
離可能に取り付けられている。
【0049】駆動軸32にはダッシュラム37が設けら
れ、このダッシュラム37を支持するダッシュポット3
8が案内管34の内面に固定されている。そして、原子
炉の緊急停止時には、電磁石30を消磁することによ
り、駆動軸32および制御棒35を一体で落下させ、こ
の時の衝撃はダッシュラム37とダッシュポット38と
で吸収される。
【0050】また、燃料交換時には、図3に示すように
駆動軸32の下端と制御棒35とを切り離した後、モー
タ27を駆動させることにより、ねじ軸28,28が回
転する。このねじ軸28,28の回転により、回転方向
に拘束されたボールナット29が上方に移動し、電磁石
30およびラッチ機構31を介して駆動軸32を引上
げ、燃料交換に必要なスペースSを確保することができ
る。
【0051】したがって、駆動軸32を案内するための
上部案内管を取り除いたことにより、燃料交換時に制御
棒駆動機構25の引き上げる際に支障となるものがなく
なり、その操作が簡略化される。また、制御棒駆動機構
25が軽量・簡素化され、容易に燃料交換を行うことが
できる。
【0052】図4は本実施例に係る高速増殖炉の燃料交
換時の状態を示す縦断面図である。燃料交換時の制御棒
駆動機構25は前述のように引き上げられる一方、炉心
上部機構8は昇降駆動装置40により支柱41を介して
引き上げられる。その後、燃料交換機42は上部蓋10
に搭載支持され、伸縮自在の可変アーム43を所定の位
置に伸ばし、炉心2内の所定の燃料要素をグリッパ装置
44に引き抜き収納した後、燃料交換機42全体を移動
させ、燃料中継槽45に燃料要素を収納する。このよう
にして、全ての炉心2内の燃料要素を燃料中継槽45に
移送できることになる。
【0053】また、燃料中継槽45から炉外へ燃料を取
り出すには、原子炉容器1の上部鏡17を貫通して設置
された燃料出入機46のシュート47から図示しないグ
リッパを炉内に挿入して燃料中継槽45内の燃料要素を
把持し、引上げることにより行う。
【0054】したがって、燃料交換時に制御棒駆動機構
25を昇降装置24によって燃料交換機42の移動可能
な範囲まで引き上げることにより、燃料交換機42は任
意の位置の燃料を交換することができる。したがって、
従来のように燃料交換機や制御棒駆動機構を搭載して回
転する回転プラグが不要となり、回転に必要な多数の機
器設備(歯車、駆動装置、軸受、回転部気密装置、回転
部ケーブル処理装置)が不要となる。この結果、構造は
極めて簡略化され、設計、製作・据付組立・試験装置が
簡素になる。また、原子炉上部に配置する機器が小型と
なり、結果的に原子炉容器の直径を小さくすることが可
能となる。
【0055】図5は本実施例に係る高速増殖炉において
超音波センサを設置した炉心上部を示す平面図である。
図5に示すように、炉心2には炉心燃料集合体50およ
び制御棒35などが配置されるとともに、炉心2の上部
には6本の支柱41が設置され、これらの支柱41間に
は炉心燃料集合体50頂部から50〜100mm程度上
部に梁51がそれぞれ架け渡されている。これらの梁5
1には、超音波センサ52(52a〜52d)が炉心燃
料集合体50を取り囲むように複数個配置されており、
互いに超音波の送受信が可能なように配置されている。
【0056】図6は炉心上部機構の垂直方向の構造を示
し、図6に示すように、超音波センサ52は支柱41を
経由した案内管53により所定の位置まで導かれてお
り、この案内管53は図7に示すように矩形状に形成さ
れ、鉱物絶縁(MI)ケーブル54に接続した超音波セ
ンサ52が内挿されている。
【0057】次に、本実施例における超音波センサ5の
作用を説明する。
【0058】超音波センサ52は、支柱41を経由した
案内管53により、炉心燃料集合体50の出口温度を走
査することが可能で、炉心燃料集合体50を取り囲む位
置まで導かれている。また、矩形状に形成された案内管
53を使用することにより、超音波センサ52を対向す
る超音波センサの向きへ合わせることができる。
【0059】ところで、液体金属であるナトリウムの温
度T(℃)と超音波の音速C(m/sec) とは、以下の関係
がある。
【0060】
【数1】C=2577.25−0.524×T
【0061】したがって、ナトリウムの温度が上昇する
と、音速は遅くなる。ここで、炉心燃料集合体50の出
口温度が上昇したと仮定する。超音波センサ52aから
パルス波を発信し、超音波センサ52bで受信すると、
燃料集合体出口温度の上昇に伴い、発信と受信のパルス
間隔が大きくなる。また、超音波センサ52cからパル
ス波を発信し、超音波センサ52dで受信すると、燃料
集合体出口温度の上昇に伴い、発信と受信のパルス間隔
が大きくなる。つまり、2方向以上の超音波パルスの送
信および受信により、温度上昇した炉心燃料集合体50
の位置を同定でき、またパルス間隔の増加した値より温
度測定が可能である。
【0062】上記のように超音波センサ52を配置した
ので、超音波センサ52の不具合時の交換が可能とな
り、また案内管53は超音波センサ52に対応した本数
のみであり、案内管53の本数を大幅に削減することが
できる。さらに、炉心燃料集合体50の出口温度を超音
波を使用して音速の変化として検知し、遠隔測定により
全ての炉心燃料集合体50の出口温度を監視することが
できる。
【0063】図8および図9は本実施例における超音波
センサの他の配置態様を示し、図8は炉心上部機構の垂
直方向の構造を示している。図8に示すように、各支柱
41の間には梁51がそれぞれ架け渡されており、支柱
41および梁51には、支柱41から梁51を通るガイ
ドレール55が設置されている。このガイドレール55
内には複数のホルダー56が連結されて収納され、これ
らのホルダー56内には超音波センサ52が設けられて
いる。
【0064】そして、図9に示すように複数のホルダー
56の連結部には、ガイドローラ57が取り付けられ、
このガイドローラ57により連結した複数のホルダー5
6をガイドレール55に沿って誘導できるようにしてい
る。
【0065】次に、上記のように配置した超音波センサ
52の作用を説明する。
【0066】超音波センサ52は、支柱41から梁51
を通るガイドレール55により、炉心燃料集合体50の
出口温度を走査することが可能で、炉心燃料集合体50
を取り囲む位置まで導かれている。また、2本のガイド
レール55に沿ってガイドローラ57を回転させてホル
ダー56を移動させるようにしたので、ホルダー56の
向きが規定され、超音波センサ52を対向する超音波セ
ンサに合わせることができる。
【0067】上記のように構成することにより、超音波
センサ52の不具合時の交換が可能となり、支柱41か
ら梁51を通るガイドレール55により、超音波センサ
52を誘導するため、上記のような案内管が不要とな
り、炉上部構造を簡素化し、且つ信頼性を高めることが
できる。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
によれば、原子炉容器の上部蓋を形成する上部鏡を原子
炉容器と等温状態としたことにより、原子炉容器と上部
鏡との間に大きな温度差は生じない。したがって、原子
炉容器と上部鏡との接合部の熱応力を容易に低減させる
ことができ、原子炉の効率的な運転に寄与する。
【0069】また、請求項1によれば、燃料交換時に制
御棒駆動機構を昇降装置によって燃料交換機の移動可能
な範囲まで引き上げることにより、燃料交換機は任意の
位置の燃料を交換することができる。したがって、従来
のように燃料交換機や制御棒駆動機構を搭載して回転す
る回転プラグを不要となり、原子炉上部構造を簡素化す
ることができる。
【0070】請求項2によれば、請求項1記載の制御棒
駆動機構は、昇降装置にて引き上げられる駆動軸を案内
する上部案内管を取り除いたことにより、燃料交換時に
制御棒駆動機構の引き上げ操作が簡略化されるととも
に、制御棒駆動機構を軽量化することができる。。
【0071】請求項3によれば、請求項1項記載の炉心
を構成する燃料集合体の出口温度を測定する燃料集合体
出口温度計装を支持する炉心上部機構を有し、この炉心
上部機構は燃料交換時に制御棒駆動機構とともに燃料交
換機の移動可能な範囲まで引き上げられることにより、
燃料交換機は任意の位置の燃料を交換することができ
る。したがって、従来のような回転プラグを不要とし、
原子炉上部構造を簡素化することができる。
【0072】請求項4によれば、請求項1記載の上部鏡
の外側に保温材を設けたことにより、上部鏡は内部の冷
却材からの輻射および冷却材と接液している原子炉容器
からの熱伝導で容易に原子炉容器と同等の温度に追従す
る。このため、冷却層を設置せずに、軸方向に大きな温
度分布が作用することなく、原子炉容器と上部鏡との接
合部の熱応力を低く抑えることができる。
【0073】請求項5によれば、請求項1記載の原子炉
容器を下方から支持する支持体を設けたことにより、上
部蓋がコンクリートと接する必要がなくなり、上部蓋を
冷却する必要がない。したがって、請求項4と同様の効
果が得られる。
【0074】また、請求項5によれば、炉心が支持体に
より下方から支持されるため、地震荷重入力位置が下方
に移動するとともに、原子炉容器が荷重伝達経路から除
外されて炉心から原子炉建屋までの荷重伝達経路が短縮
され、原子炉建屋の地震荷重が増幅されて炉心に伝達さ
れる増倍率が減少することから、炉心位置での地震応答
が緩和される。その結果、炉心に加わる荷重を軽減する
ための原子炉建屋免震構造や地震応答を低減する耐震サ
ポートなども不要となり、炉内で原子炉容器の周囲に余
分の装置を配置することなく、原子炉容器の直径を小さ
くすることが可能となる。
【0075】請求項6によれば、請求項1または3記載
の炉心の燃料集合体の上部周囲に、その温度を検出する
超音波センサを複数設置したことにより、燃料集合体の
出口温度を超音波を使用して音速の変化として検知し、
遠隔測定により監視を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高速増殖炉の一実施例を示す縦断
面図。
【図2】図1における制御棒駆動機構を示す構成図。
【図3】図1における制御棒駆動機構の燃料交換時の状
態を示す構成図。
【図4】図1における高速増殖炉の燃料交換時の状態を
示す縦断面図。
【図5】図1における高速増殖炉において超音波センサ
を設置した炉心上部を示す平面図。
【図6】図5における超音波センサの炉心上部機構への
配置態様を示す概略図。
【図7】図6における超音波センサの配置態様を示す拡
大図。
【図8】炉心上部機構において超音波センサの他の配置
態様を示す概略図。
【図9】図8の超音波センサを示す拡大図。
【図10】従来の高速増殖炉を示す縦断面図。
【図11】従来の高速増殖炉において断熱材の性能をパ
ラメータとしたルーフデッキと原子炉容器接合部の熱応
力の計算例を示す図。
【符号の説明】
1 原子炉容器 2 炉心 3 液体金属 8 炉心上部機構 9 保温材 10 上部蓋 17 上部鏡 19 カバーガス空間 22 ベースマット 23 支持スカート(支持体) 24 昇降装置 25 制御棒駆動機構 32 駆動軸 35 制御棒 40 昇降駆動装置 41 支柱 42 燃料交換機 46 燃料出入機 47 シュート 50 炉心燃料集合体 51 梁 52 超音波センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒木 隆夫 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 久保田 健一 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 松本 浩二 神奈川県横浜市鶴見区末広町2の4 株式 会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 佐藤 孝男 神奈川県横浜市鶴見区末広町2の4 株式 会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 坂井 康弘 神奈川県横浜市鶴見区末広町2の4 株式 会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 石鳥 隆司 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 田中 信之 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 平山 浩 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 竹島 徳幸 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉心および冷却材を内包する原子炉容器
    と、この原子炉容器の上部蓋を形成し且つ上記原子炉容
    器と等温状態とした上部鏡と、上記上部蓋の上方から原
    子炉容器内に設置され核反応を制御する制御棒を駆動す
    る制御棒駆動機構と、燃料交換時に上記炉心上方に配置
    され任意の位置の燃料を交換可能な燃料交換機と、上記
    制御棒駆動機構を上記燃料交換機の移動可能な範囲まで
    引き上げる昇降装置とを備えたことを特徴とする高速増
    殖炉。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の高速増殖炉において、上
    記制御棒駆動機構は、上記昇降装置にて引き上げられる
    駆動軸を案内する上部案内管を取り除いたことを特徴と
    する高速増殖炉。
  3. 【請求項3】 請求項1項記載の高速増殖炉において、
    上記炉心を構成する燃料集合体の出口温度を測定する燃
    料集合体出口温度計装を支持する炉心上部機構を有し、
    この炉心上部機構は燃料交換時に上記制御棒駆動機構と
    ともに上記燃料交換機の移動可能な範囲まで引き上げら
    れることを特徴とする高速増殖炉。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の高速増殖炉において、上
    記上部鏡の外側に保温材を設けたことを特徴とする高速
    増殖炉。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の高速増殖炉において、上
    記炉心および原子炉容器を下方から支持する支持体を設
    けたことを特徴とする高速増殖炉。
  6. 【請求項6】 請求項1または3記載の高速増殖炉にお
    いて、上記炉心の燃料集合体の上部周囲に、その温度を
    検出する超音波センサを複数設置したことを特徴とする
    高速増殖炉。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012207964A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Japan Atomic Energy Agency 炉心上部機構引き抜き用の締結装置
CN112670003A (zh) * 2020-12-21 2021-04-16 华南理工大学 一种为深海空间站提供核动力的溴盐冷却小型熔盐堆

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JP2012207964A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Japan Atomic Energy Agency 炉心上部機構引き抜き用の締結装置
CN112670003A (zh) * 2020-12-21 2021-04-16 华南理工大学 一种为深海空间站提供核动力的溴盐冷却小型熔盐堆
CN112670003B (zh) * 2020-12-21 2024-01-30 华南理工大学 一种为深海空间站提供核动力的溴盐冷却小型熔盐堆

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