JPH0727049B2 - 原子炉格納容器の空気からエーロゾルを除去する装置 - Google Patents

原子炉格納容器の空気からエーロゾルを除去する装置

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JPH0727049B2
JPH0727049B2 JP2153831A JP15383190A JPH0727049B2 JP H0727049 B2 JPH0727049 B2 JP H0727049B2 JP 2153831 A JP2153831 A JP 2153831A JP 15383190 A JP15383190 A JP 15383190A JP H0727049 B2 JPH0727049 B2 JP H0727049B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、原子炉プラントの格納容器内の過度な圧力の
際に該格納容器から脱出する空気に含まれる煙霧質（エ
ーロゾル）を排除し、格納容器に結合される導管を経て
水浴へ該空気を送る装置に関する。
従来の技術 この種類の周知の装置では、ベンチュリスクラバーは、
水浴中に配置され、エーロゾルを帯びた空気は、該ベン
チュリスクラバーへ送られ、水は、各ベンチュリ管を流
通する空気に添加され、該添加は、該管の最も細い個所
で行われる。エーロゾルの著しい割合は、水と空気との
混合することによって水に固定される。水浴を収容する
タンク内の水浴の上には、高級鋼繊維のフィルタが配置
され、水浴から出る空気は、煙突を経て大気へ排出可能
な以前に該フィルタを通過せねばならない。従って、残
留エーロゾルは、該フィルタに保持されることが必要で
ある。
該周知の装置では、別個の容器が水浴およびフィルタを
収容するために必要である。フィルタの極めて微細な高
品質鋼繊維は、２μｍの太さを有し、腐蝕に対して特別
な保存手順を必要とする。該装置の任意の試運転の後、
各フィルタは、通常、交換されねばならない。更に、フ
ィルタ保持力は、制限される。水浴中に垂直に配置され
るベンチュリスクラバーは、比較的著しい高さを占め
る。従って、該周知の装置の構造要件および全体の体積
は、全く著しい。
発明の要約 本発明の目的は、序文で述べた型式の装置に対する建設
費が該装置を去る空気の少なくとも一定の程度の純度に
対して著しく低減される様に該装置を改良することであ
る。
この目的のため、本発明によると、導管は、水浴中に配
置される複数のノズルに結合され、孔明きバッフル板
は、該ノズルの上に配置され、ジャケットに包囲される
１組の静的ミキサー要素は、水浴中で該バッフル板の上
に配置される。
孔明きバッフル板との複数のノズルの使用は、周知のベ
ンチュリスクラバーに比較して全体の高さを著しく低減
し、従って、空間の要求が低減される。静的ミキサー要
素の使用は、実際上総てのエーロゾルが固定されるのを
可能にし、従って、水浴から出る空気は、直接に、即ち
フィルタの通過を要することなく周囲へ排出されてもよ
い。本発明による装置に対して特別な閉鎖容器を設ける
必要はない。ノズル、バッフル板および静的ミキサー要
素は、いずれにしても原子炉プラントに存在する水浴に
収容されてもよい。試験は、後で如何なる部品をも交換
する如何なる必要もなしに新しい装置によって任意の時
に実施されてもよい。該装置の部品は、容易に点検さ
れ、静的ミキサー要素は、容易に除去可能であり、所要
により通常の方法によって清掃されてもよい。
以下、添付図面を参照して本発明の一好適実施例を詳細
に説明する。
実施例 第１図を参照すると、符号１は、ベイスン２のコンクリ
ート壁を示し、ベイスン２は、水でほぼ充満され、同時
に、例えば詳細には示さない原子炉プラントの燃料要素
棒の貯蔵ベイスンとして作用する。第１図に関してベイ
スン２の左側の壁は、貫通する導管３を有し、一方、第
１図に示されない導管３の端部は、格納容器ないし安全
容器の内部に結合される。導管３は、格納容器内の過度
な圧力の際に開く格納容器隔離弁４を格納容器とベイス
ン２との間に有している。導管３は、ベイスン２の内部
を降下してほぼ水平のディストリビュータ５に達し、８
本のチューブ６（第２図）は、ディストリビュータ５か
ら分岐してベイスンの内部をほぼ水平に延び、第１図に
関して右側のそれ等の端部において閉じられる。８本の
垂直なチューブ７は、各チューブ６から分岐して、ノズ
ルおよびバッフル板から成るユニット８に各々が達し、
該ユニットは、第３図、第４図に関連して下記で詳細に
説明される。従って、総てにおいて矩形の面積にわたっ
て分配される64個のユニット８があり、総ては、水平面
において同一の高さに配置される。
静的ミキサー要素21の組20は、ベイスン２内で64個のユ
ニット８の全体の上に設けられ、該要素21は、ベイスン
２に充満する水に完全に浸漬される。矩形の水平断面の
組20（第２図）は、ジャケット22によって包囲され、ジ
ャケット22の下端は、ユニット８の領域内に延びる。導
管23は、ベイスン２の頂上１′に結合され、通気煙突
（図示せず）に達する。
第３図を参照すると、各ユニット８は、ノズル９と、孔
明きバッフル板10とから成っている。ノズル９は、垂直
チューブであって、該チューブの断面は、該チューブの
長さのほぼ中間において或る程度まで円錐形に先細りで
ある。該ノズルチューブは、溶接によってキャップナッ
ト11にその下端で固定される。キャップナット11は、ノ
ズル９に一致する孔12と、雌ねじ13とを有し、対応する
雄ねじを有するチューブ７に雌ねじ13によってねじ込ま
れる。バッフル板10は、キャップナットの周辺のまわり
に均等に分配される３本のロッド14によって各キャップ
ナット11に固定される。この目的のため、３つの軸方向
凹所は、キャップナットの外周に形成され、ロッド14の
下端を収容し、ロッド14は、キャップナットに溶接され
る。バッフル板10は、対のナット15の間でノズル９のオ
リフィスから特定の距離においてロッド14に保持され
る。バッフル板10の全体にわたる孔16の分布は、一例に
過ぎないが第４図から認められる。
静的ミキサー要素21は、周知の態様で例えば金属シート
の波付きないしひだ付きの積層材から成ってもよい。要
素21は、それ等の間に開放し交差する流路を形成する様
に組立てられる。該ミキサー要素の詳細な構造は、例え
ばスイス国特許第547120号に記載される。
該ミキサー要素21の一例は、第５図に示される。静的ミ
キサー要素は、相互に平行な関係で垂直に対して所定の
角度に延びシート31に直角に溶接されるガイド要素32を
有する複数の垂直なシート31から成っている。シート31
は、ガイド要素32が他の要素32に交差する様な態様で交
代に並んで配置される。ノズル９から上昇する空気は、
約90°の角度で相互に交差する幾つかの細流にミキサー
要素21において分割される。ミキサー要素21は、１つの
ミキサー要素の垂直なシート31が隣接するミキサー要素
の垂直なシートに零度とは異なる角度をなす様に組20に
おいて相互に堆積される。第１図では、この角度は、例
えば45°である。
記載される装置は、次の通りに作用する。過度な圧力が
例えば炉心の溶融（メルトダウン）によって格納容器内
に生じる際、隔離弁４は、開放する。次に、格納容器か
らのエーロゾルを帯びた空気は、導管３、チューブ6,7
およびノズル９を経てベイスン２の水浴中に流れる。ノ
ズル９から出る空気は、周囲からの水を同伴してバッフ
ル板10の孔16を通過する際に強烈に混合する。次に、水
と空気の混合物は、上方へ流れて静的ミキサー要素21に
入る。水と空気の混合物の連続的な分割、伸長および再
係合は、ミキサー要素の交差する流路において生じる。
これ等の状態では、エーロゾルを同伴する空気は、水中
に消散する。エーロゾルは、空気から水またはミキサー
へ分離される。従って、エーロゾルを除去された空気
は、組20の上端を去った後、別のフィルタを通過するこ
とを必要とすることなく導管23を経て排出煙突へ送られ
る。組20の上端において出る水は、ジャケット22の外側
を下方へ循環し、この目的のため、充分な空間は、壁１
とジャケット22との間に残されねばならない。水は、ジ
ャケット22の下端においてノズル９の領域へ逆に流入す
る。
上述の実施例の反対に、各ノズル９に１枚のバッフル板
を配置する代りに、総てのノズルに共通のバッフル板ま
たはノズルの特定のグループに対して共通のバッフル板
を設けることは、可能である。
【図面の簡単な説明】
第１図は本発明による装置を有する水ベイスンの略図の
垂直断面図、第２図は第１図の水ベイスンのほぼ水レベ
ルにおける部分的な水平断面図、第３図は本発明による
装置のノズルおよびバッフル板の一部断面の立面図、第
４図はバッフル板の平面図、第５図はミキサー要素の斜
視図を示す。 ２…ベイスン、３…導管、９…ノズル、10…孔明きバッ
フル板、20…組、21…静的ミキサー要素、22…ジャケッ
ト。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】原子炉プラントの格納容器内の過度な圧力
    の際に該格納容器から脱出する空気に含まれるエーロゾ
    ルを除去し、該空気が、該格納容器に結合される導管を
    経て水浴へ送られる装置において，前記導管が、前記水
    浴中に配置される複数のノズルに結合され，孔明きバッ
    フル板が、該ノズルの上に配置され，ジャケットに包囲
    される１組の静的ミキサー要素が、前記水浴中で該バッ
    フル板の上に配置されることを特徴とする装置。
  2. 【請求項２】特許請求の範囲第１項に記載の装置におい
    て、前記水浴が、前記原子炉プラントのベイスンによっ
    て形成されることを特徴とする装置。
  3. 【請求項３】特許請求の範囲第１項または第２項に記載
    の装置において、前記静的ミキサー要素の組を包囲する
    前記ジャケットが、前記ノズルの領域までその下端にお
    いて延びることを特徴とする装置。
JP2153831A 1989-06-14 1990-06-12 原子炉格納容器の空気からエーロゾルを除去する装置 Expired - Lifetime JPH0727049B2 (ja)

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