JPH07270443A - 風速センサ - Google Patents

風速センサ

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JPH07270443A
JPH07270443A JP6088032A JP8803294A JPH07270443A JP H07270443 A JPH07270443 A JP H07270443A JP 6088032 A JP6088032 A JP 6088032A JP 8803294 A JP8803294 A JP 8803294A JP H07270443 A JPH07270443 A JP H07270443A
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JP
Japan
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resistor
wind speed
speed sensor
resistance
resistance value
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JP6088032A
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English (en)
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Shinichi Osada
慎一 長田
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 量産性に優れ、製造コストを抑えることが可
能であるとともに、調整が容易で、しかも、可変抵抗器
の抵抗値の変動に起因する測定誤差の発生を抑制するこ
とが可能な、信頼性の高い風速センサを提供する。 【構成】 トリマブル抵抗4,5として、シャフトなど
の抵抗調整用の操作部を持たず、調整後の抵抗値が、前
記操作部に加わる機械的な力や時間の経過によって変動
することのない抵抗(器)を用いる。また、トリマブル
抵抗4,5として、レーザなどの光学的な方法でトリミ
ングすることが可能な抵抗膜を有する抵抗を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、風速センサに関し、
詳しくは、気体の流速に対応した発熱体の放熱を利用し
て風速を検知する風速センサに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】気体の
流速(風速)を検知するための風速センサとしては、風
車(プロペラ)または風杯の回転数を発電機や回転計で
検出する風車式の風速センサ、カルマン渦の発生数を計
数する風速センサ、発熱体の放熱現象を利用する熱式の
風速センサなどがある。
【0003】上記風速センサのうち、風車式の風速セン
サは、最も直接的なものであり、従来より広く用いられ
ているが、回転という機械的ストレスが常に加わるため
特性劣化が早くメンテナンスが必要になるばかりでな
く、小型化が困難で、しかも高価であるという問題点が
ある。
【0004】また、カルマン渦式の風速センサは、カル
マン渦をカウントする装置が比較的大がかりになるとと
もに、コスト、応答性の点でも必ずしも満足なものが得
られていないのが実情である。
【0005】これらに対して、抵抗体を発熱させ、発熱
した抵抗体に対する気流の放熱作用の大きさから風速を
検出する熱式の風速センサがある。
【0006】この熱式の風速センサは、高精度、高信頼
性を低コストで実現することが可能であることから、近
年、特に注目されており、自動車の電子制御ガソリン噴
射装置用のエアフローセンサや空調システムの空気量セ
ンサなどに広く用いられている。
【0007】図6は、上記従来の熱式の風速センサの回
路構成の一例を示す図である。図6に示すように、ヒー
タ用抵抗体RHの一方側の接続端子はグランド側に接続
され、他方側の接続端子は抵抗体R1と直列接続されて
第1の抵抗回路62が形成されている。また、温度補償
用抵抗体RTの一方側の接続端子はグランド側に接続さ
れ、他方側の接続端子は可変抵抗VR1と直列接続さ
れ、さらに、この可変抵抗VR1と抵抗体R2が直列接続
されて第2の抵抗回路63が形成されている。
【0008】そして、第1の抵抗回路62の出力側が第
1のブリッジ出力平衡端Aとなり、第2の抵抗回路63
の出力側が第2のブリッジ出力平衡端Bとなるように構
成されており、第1のブリッジ出力平衡端Aには抵抗体
3が接続され、第2のブリッジ出力平衡端Bには抵抗
体R4、可変抵抗VR2が接続されて抵抗ブリッジ回路が
形成されている。
【0009】第1のブリッジ出力平衡端Aは差動演算回
路として機能する差動増幅器(演算増幅器)64のマイ
ナス側入力端子66に接続され、第2のブリッジ出力平
衡端Bは差動増幅器64のプラス側入力端子67と接続
されている。そして、差動増幅器64は電流増幅用のト
ランジスタ65と接続されている。なお、抵抗体R1
2、R3、R4としては、上記のヒータ用抵抗体RHや温
度補償用抵抗体RTと比べて1桁以上小さい抵抗温度係
数(±100ppm/℃)を有する抵抗体が用いられてお
り、これらの抵抗体R1、R2、R3、R4の抵抗値を適切
に選定することによりバランスのとれたブリッジ回路が
形成されている。したがって、周囲温度が変化したとき
に、ヒータ用抵抗体RHと温度補償用抵抗体RTによって
周囲温度の影響がキャンセルされるので、風速センサの
温度特性をフラットにすることが可能になる。また、第
2の抵抗回路63内の可変抵抗VR1は、温度特性の微
調整を行うために用いられ、第2の抵抗回路63に接続
された可変抵抗VR2は、風速センサの出力レベルを調
整するために用いられている。
【0010】そして、この風速センサにおいては、風速
センサに当たる風の速度(風速)が増大するとヒータ用
抵抗体RHの温度が低下する。一方、温度補償用抵抗体
Tは発熱していないので、温度変化を生じない。した
がって、前記A点電位は低下するが、B点電位は変化せ
ず、差動増幅器64の出力端子電圧Voutが増大し、風
速増大を示す信号が出力される。一方、風速センサに当
たる風の速度(風速)が低下すると、上記の風速センサ
に当たる風の速度(風速)が増大した場合とは逆のメカ
ニズムでヒータ用抵抗体RHの温度が上昇してA点電位
が上昇することにより、差動増幅器64の出力端子電圧
outが低下して風速減少を示す信号が出力される。
【0011】ところで、従来の熱式の風速センサにおい
ては、上記可変抵抗VR1,VR2として、シャフトなど
の抵抗調整用の操作部を有し、該駆動操作部を操作する
ことにより抵抗値を所定の範囲内で調整できるようにし
たポテンショメータなどの可変抵抗(器)が一般に用い
られている。
【0012】しかし、ポテンショメータのような操作部
を有する機構部品は高価であり、製造コストが増大する
という問題点があるばかりでなく、手作業に近い調整作
業が必要であることから、大量生産に適さないという問
題点がある。
【0013】さらに、抵抗調整後に操作部に加わる機械
的な力による抵抗値の変動や、半固定抵抗の構造に起因
する摺動部の位置ずれや接触抵抗の変化などによる抵抗
値の経時的な変動などによって測定誤差が発生するた
め、信頼性が低いという問題点がある。
【0014】この発明は、上記問題点を解決するもので
あり、量産性に優れ、製造コストを抑えることが可能で
あるとともに、調整が容易で、しかも、可変抵抗器の抵
抗値の変動に起因する測定誤差の発生を抑制することが
可能な、信頼性の高い風速センサを提供することを目的
とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の風速センサは、気体の流速に対応した発
熱体の放熱を利用して風速を検知する風速センサにおい
て、少なくとも一つの感温抵抗体と、前記感温抵抗体か
らの信号を処理することにより風速を検出する信号処理
回路と、温度特性や出力オフセットなどを調整するため
のトリマブル抵抗とを具備し、かつ、前記トリマブル抵
抗として、シャフトなどの抵抗調整用の操作部を持た
ず、調整後の抵抗値が、前記操作部に加わる機械的な力
や時間の経過によって変動することのない抵抗を用いた
ことを特徴とする。
【0016】また、前記トリマブル抵抗が、レーザート
リミングなどの光学的な方法によりトリミングすること
が可能な抵抗膜を有しており、該抵抗膜をトリミングす
ることによって抵抗値の調整が行われるものであること
を特徴とする。
【0017】さらに、トリマブル抵抗と固定抵抗を並列
接続することにより、前記抵抗値調整幅を小さくして、
抵抗値の微調整を行えるようにしたことを特徴とする。
【0018】また、第1のトリマブル抵抗と固定抵抗を
並列接続するとともに、該並列接続部と第2のトリマブ
ル抵抗とを直列接続し、第2のトリマブル抵抗により抵
抗値の粗調整を行い、第1のトリマブル抵抗により抵抗
値の微調整を行うようにしたことを特徴とする。
【0019】
【作用】この発明の風速センサにおいては、温度特性や
出力オフセットなどを調整するためのトリマブル抵抗と
して、シャフトなどの抵抗調整用の操作部を持たず、調
整後の抵抗値が外部からの機械的な力や時間の経過によ
って変動することのない抵抗器が用いられているため、
可変抵抗器の抵抗値の変動に起因する測定誤差の発生を
抑制して、信頼性を向上させることができるようにな
る。
【0020】また、前記トリマブル抵抗として、レーザ
ートリミングなどの光学的な方法で抵抗膜をトリミング
して抵抗値を調整することが可能な抵抗を用いることに
より、調整後の抵抗値が機械的な力や時間の経過などに
よって変動することを確実に防止して、この発明をより
実効あらしめることが可能になる。例えば、風速センサ
の出力オフセット調整は、通常、一定風速(例えば、1
0m/s)を風洞装置にて発生させ、その条件下で実施
する方法か、または、気流を完全に遮断し、0m/sの
条件下で実施する方法により行われる。そして、ポテン
ショメータのシャフトを回転させて手作業で出力オフセ
ット調整を行う場合、上記風速条件への風速センサの設
置作業及び出力オフセット調整作業のために、作業者が
その作業に掛かりきりになり、大量生産を行う場合の生
産性が悪いという問題点がある。しかしながら、風速セ
ンサを一定の風速条件、例えば、上述のように0m/s
一定の風速条件となるように適切な気流遮断用のカバー
にて風速センサを覆い、レーザトリミングによって出力
オフセット調整を行うことにより、生産性が格段に向上
する。通常、レーザートリミングでの出力オフセット調
整は、風速センサ20〜100個を一組として、1回の
バッチ処理で実施することができるため、1個ずつ調整
を行うポテンショメータ式の調整方法に比べて能率が2
0〜100倍に向上する。なお、この調整は、汎用のレ
ーザートリミング装置に上述の気流遮断用のカバーを設
けるだけで容易に実施することができる。
【0021】さらに、前記トリマブル抵抗と固定抵抗を
並列接続することにより、抵抗値調整幅を小さくして抵
抗値の微調整を容易に行うことが可能になり、精度をさ
らに向上させることができる。
【0022】また、第1のトリマブル抵抗と固定抵抗を
並列接続するとともに、前記並列接続部と第2のトリマ
ブル抵抗とを直列接続することにより、第2のトリマブ
ル抵抗により抵抗値の粗調整を行い、第1のトリマブル
抵抗により抵抗値の微調整を行うことが可能になり、容
易かつ確実に抵抗値の微調整を行うことが可能になり、
精度をさらに向上させることが可能になる。
【0023】
【実施例】以下、この発明の実施例を図に基づいて説明
する。
【0024】[実施例1]図1は、この発明の一実施例
にかかる風速センサを示す図である。この実施例の風速
センサは、基板上に感温抵抗体及び信号処理回路(ハイ
ブリッドIC)を配設することにより形成されている。
すなわち、この風速センサは、エポキシ樹脂からなる基
板(ハイブリッドIC基板)1と、該基板1上に配設さ
れたオペアンプ2、電流増幅用トランジスタ3、温度特
性調整用及び出力オフセット調整用のトリマブル抵抗
(器)4,5、固定抵抗(チップ固定抵抗)6、ヒータ
用抵抗体RH及び温度補償用抵抗体RT(この実施例で
は、アルミナ基板にくし歯状の回路(電極)と信号処理
回路に接続される接続用パッド(電極)を配設してなる
白金温度センサが用いられている)、及び信号引出リー
ド線7を備えて構成されている。なお、この実施例の風
速センサの回路構成は、前述した従来の風速センサの回
路構成(図6)と同等であるため、従来の風速センサの
回路構成についての説明を援用してその説明を省略す
る。
【0025】そして、この実施例では、温度特性調整用
のトリマブル抵抗(器)4及び出力オフセット調整用の
トリマブル抵抗(器)5として、例えば、図2に示すよ
うに、アルミナからなる基板21上に抵抗膜22を形成
するとともに、基板21の両端側に、抵抗膜22と導通
する電極(側面電極)23a,23bを配設し、抵抗膜
22を透明なオーバーコートガラス24で被覆すること
により形成された抵抗(トリマブルチップ抵抗(器))
が用いられている。
【0026】このトリマブルチップ抵抗(器)4,5
は、上述のように、オーバーコートガラス24が透明で
あるため、レーザー光線を用いる方法などの光学的な方
法により、オーバーコートガラス24により被覆された
抵抗膜22をトリミングして、自由に抵抗値を調整する
ことが可能であり、また、従来のチップ抵抗と同様に、
両端側に電極(側面電極)23a,23bを有している
ため、リフロー式の半田付けを行うことが可能である。
【0027】また、トリマブルチップ抵抗(器)4,5
は、ポテンショメータのように、シャフトなどの抵抗調
整用の操作部を持たず、抵抗調整後に操作部に加わる機
械的な力による抵抗値の変動や、半固定抵抗の構造に起
因する摺動部の位置ずれや接触抵抗の変化などによる抵
抗値の経時的な変動などが発生することを確実に防止す
ることができる。
【0028】上述のように、この実施例の風速センサに
おいては、温度特性や出力オフセットなどを調整するた
めのトリマブル抵抗として、トリマブルチップ抵抗
(器)4,5が用いられており、従来の風速センサで
は、例えばポテンショメータ(半固定抵抗器)で行って
いた調整をトリマブルチップ抵抗(器)4,5によって
行うように構成されているため、可変抵抗器の抵抗値の
変動に起因する測定誤差の発生を抑制することが可能に
なる。すなわち、この発明の風速センサにおいては、実
装後に、レーザートリミングを行うことによりトリマブ
ルチップ抵抗(器)4,5の抵抗値を調整することが可
能で、例えば、ポテンショメータのシャフトを回転させ
て抵抗の調整を行うようにした従来の風速センサに比べ
て、トリミング作業の大幅な効率化、抵抗の長期安定性
の向上などを実現することが可能になる。
【0029】なお、トリマブルチップ抵抗(器)は、通
常、下限値が100Ω程度であるが、回路中のトリマブ
ルチップ抵抗(器)(温度特性調整用や出力オフセット
調整用のトリマブルチップ抵抗(器)4,5)の調整
は、0.1〜20Ω程度の微調整が必要である。そのた
め、この実施例では、トリマブルチップ抵抗4,5と固
定抵抗(チップ固定抵抗)6を並列に挿入して可変範囲
を狭くする方法が用いられている。なお、図3は、トリ
マブルチップ抵抗RV(4または5)と固定抵抗R
U(6)を並列に挿入した状態を示す回路図である。
【0030】図3に示すように、抵抗値の変化幅が10
0〜200Ωのトリマブルチップ抵抗RVと、抵抗値が
10Ωの固定抵抗RUを並列に配置することにより、ト
リマブルチップ抵抗RVの抵抗値の変化幅100〜20
0Ωが合成抵抗Rとして9.09〜9.52Ωの変化幅
に縮小されるため、抵抗の微調整を容易かつ確実に行う
ことができる。
【0031】また、図4に示すように、第1のトリマブ
ルチップ抵抗RV1と固定抵抗RUを並列接続するととも
に、該並列接続部と第2のトリマブルチップ抵抗RV2
を直列接続し、第2のトリマブルチップ抵抗RV2により
抵抗値の粗調整を行い、第1のトリマブルチップ抵抗R
V1により抵抗値の微調整を行うことによって、抵抗のト
リミングをさらに容易かつ高精度に行うことが可能にな
る。
【0032】なお、上記実施例の風速センサにおいて
は、ヒータ用抵抗体RH及び温度補償用抵抗体RTとし
て、白金温度センサを用いた場合について説明したが、
感温抵抗体としては、これに限らず、抵抗体本体にリー
ド線を取り付けてなる感温抵抗体などを用いることが可
能である。
【0033】また、上記実施例では、基板1として、エ
ポキシ樹脂からなる基板が用いられているが、基板1を
構成する材料は、ヒータ用抵抗体RH、温度補償用抵抗
体RT及び信号処理回路の三者間の熱的な分離を確実に
行う見地からすれば、熱伝導率の小さい材料(熱伝導率
が1.0W/m℃以下の材料)を用いることが好ましい
が、アルミナなどからなる基板を用いることも可能であ
る。
【0034】[実施例2]図5は、この発明の他の実施
例を示す図である。この実施例の風速センサは、アルミ
ナからなる基板(ハイブリッドIC基板)1に、オペア
ンプ2、電流増幅用トランジスタ3、温度特性調整用及
び出力オフセット調整用のトリマブルチップ抵抗(器)
(実施例1のトリマブルチップ抵抗(器)と同じもの)
4,5、固定抵抗(チップ固定抵抗)6、ヒータ用抵抗
体RH及び温度補償用抵抗体RT、及び信号引出リード線
7を備えて構成されている。なお、図5において符号が
付された各部分は、図1の風速センサにおいて同一符号
が付された部分と同一または相当する部分を示す。
【0035】そして、この実施例では、ヒータ用抵抗体
H及び温度補償用抵抗体RTとして、円筒形状の抵抗体
本体の両端にリード線8,9が取り付けられたアキシャ
ルリード型の感温抵抗体が用いられている。
【0036】また、アルミナからなる基板1の上端部に
は2つの突出部1a,1bが配設されており、ヒータ用
抵抗体RH及び温度補償用抵抗体RTを接続するためのパ
ッド(電極)11がこの突出部1a,1bの先端側に配
設されている。そして、ヒータ用抵抗体RHと温度補償
用抵抗体RTは、それぞれのリード線8及び9を、空間
10を介して基板1上に配設されたパッド(電極)11
に半田付けなどの方法によって接続することにより、基
板1に機械的に保持されるとともに信号処理回路に電気
的に接続されている。
【0037】この実施例の風速センサにおいては、ヒー
タ用抵抗体RHと温度補償用抵抗体RTのリード線8及び
9を、空間10を介してパッド(電極)11に半田付け
などの方法で接続するようにしているため、基板1とし
てアルミナからなる基板を用いているにもかかわらず、
ヒータ用抵抗体RH、温度補償用抵抗体RT及び信号処理
回路の三者間の熱的な分離を行うことが可能になるとと
もに、温度特性調整用及び出力オフセット調整用のトリ
マブル抵抗(器)4,5として、前記実施例1で用いた
ものと同じトリマブルチップ抵抗(器)が用いられてい
るため、可変抵抗器の抵抗値の変動に起因する測定誤差
の発生を抑制することができるようになり、例えば、ポ
テンショメータのシャフトを回転させて抵抗の調整を行
うようにした従来の風速センサに比べて、トリミング作
業の効率化、抵抗の長期安定性の向上などを実現するこ
とができる。
【0038】なお、基板として、熱伝導率の小さいエポ
キシ基板を用い、さらにその形状を、ヒータ用抵抗体及
び温度補償用抵抗体のリード線が接続される、一対をな
すパッド(電極)が空間を介して対向する位置に配設さ
れるような形状(実施例2の基板1(図5)のような形
状)とすることにより、ヒータ用抵抗体、温度補償用抵
抗体及び信号処理回路の三者間の熱的な分離をさらに確
実に行うことが可能になる。
【0039】なお、この発明は、上記実施例に限定され
るものではなく、基板の具体的な形状や材質、トリマブ
ル抵抗の構造、信号処理回路の構成などに関し、発明の
要旨の範囲において、種々の応用、変形を加えることが
できる。
【0040】
【発明の効果】上述のように、この発明の風速センサに
おいては、シャフトなどの抵抗調整用の操作部を持た
ず、調整後の抵抗値が、前記操作部に加わる機械的な力
や時間の経過によって変動することのない抵抗(器)が
用いられているため、可変抵抗器の抵抗値の変動に起因
する測定誤差の発生を確実に抑制することができるよう
になるとともに、ポテンショメータなどの高価な機構部
品を用いることが不要になり、製造コストを低減するこ
とが可能になる。また、機構部品による手作業に近い調
整が不要になるため、温度特性や出力オフセットなどの
調整が容易になり、製造工程を簡略化することが可能に
なる。
【0041】また、前記トリマブル抵抗として、レーザ
ートリミングなどの光学的な方法で抵抗膜をトリミング
して抵抗値を調整することが可能な抵抗を用いることに
より、調整後の抵抗値が機械的な力や時間の経過などに
よって変動することを確実に防止して、この発明をより
実効あらしめることができる。
【0042】さらに、前記トリマブル抵抗と固定抵抗を
並列接続することにより、抵抗値調整幅を小さくして抵
抗値の微調整を容易に行うことが可能になり、精度をさ
らに向上させることができる。
【0043】また、第1のトリマブル抵抗と固定抵抗を
並列接続するとともに、前記並列接続部と第2のトリマ
ブル抵抗とを直列接続することにより、第2のトリマブ
ル抵抗により抵抗値の粗調整を行い、第1のトリマブル
抵抗により抵抗値の微調整を行うことが可能になり、容
易かつ確実に抵抗値の微調整を行うことが可能になり、
精度をさらに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる風速センサを示す
図である。
【図2】この発明の一実施例にかかる風速センサにおい
て、トリマブル抵抗(器)として用いられているトリマ
ブルチップ抵抗(器)を示す図であり、(a)は平面図、
(b)は正面断面図である。
【図3】トリマブルチップ抵抗と固定抵抗を組み合わせ
て抵抗の微調整を行う方法を示す図である。
【図4】トリマブルチップ抵抗と固定抵抗を組み合わせ
て抵抗の微調整を行う方法を示す図である。
【図5】この発明の他の実施例にかかる風速センサを示
す図である。
【図6】風速センサの回路構成を示す図である。
【符号の説明】
1 基板(ハイブリッドIC基板) 1a,1b 突出部 2 オペアンプ 3 電流増幅用トランジスタ 4 温度特性調整用のトリマブルチップ
抵抗(器) 5 出力オフセット調整用のトリマブル
チップ抵抗(器) 6 固定抵抗(チップ固定抵抗) 7 信号引出リード線 8,9 抵抗体のリード線 10 空間 11 パッド(電極) RH ヒータ用抵抗体 RT 温度補償用抵抗体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気体の流速に対応した発熱体の放熱を利
    用して風速を検知する風速センサにおいて、 少なくとも一つの感温抵抗体と、 前記感温抵抗体からの信号を処理することにより風速を
    検出する信号処理回路と、 温度特性や出力オフセットなどを調整するためのトリマ
    ブル抵抗と、 を具備し、かつ、 前記トリマブル抵抗として、シャフトなどの抵抗調整用
    の操作部を持たず、調整後の抵抗値が、前記操作部に加
    わる機械的な力や時間の経過によって変動することのな
    い抵抗を用いたことを特徴とする風速センサ。
  2. 【請求項2】 前記トリマブル抵抗が、レーザートリミ
    ングなどの光学的な方法によりトリミングすることが可
    能な抵抗膜を有しており、該抵抗膜をトリミングするこ
    とによって抵抗値の調整が行われるものであることを特
    徴とする請求項1記載の風速センサ。
  3. 【請求項3】 トリマブル抵抗と固定抵抗を並列接続す
    ることにより、前記抵抗値調整幅を小さくして、抵抗値
    の微調整を行えるようにしたことを特徴とする請求項1
    または2記載の風速センサ。
  4. 【請求項4】 第1のトリマブル抵抗と固定抵抗を並列
    接続するとともに、該並列接続部と第2のトリマブル抵
    抗とを直列接続し、第2のトリマブル抵抗により抵抗値
    の粗調整を行い、第1のトリマブル抵抗により抵抗値の
    微調整を行うようにしたことを特徴とする請求項1また
    は2記載の風速センサ。
JP6088032A 1994-03-31 1994-03-31 風速センサ Withdrawn JPH07270443A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102495230A (zh) * 2011-11-29 2012-06-13 中能电力科技开发有限公司 一种用于预测风速的修正方法

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CN102495230A (zh) * 2011-11-29 2012-06-13 中能电力科技开发有限公司 一种用于预测风速的修正方法

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