JPH0727028B2 - 人体位置検知装置 - Google Patents

人体位置検知装置

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JPH0727028B2
JPH0727028B2 JP63127947A JP12794788A JPH0727028B2 JP H0727028 B2 JPH0727028 B2 JP H0727028B2 JP 63127947 A JP63127947 A JP 63127947A JP 12794788 A JP12794788 A JP 12794788A JP H0727028 B2 JPH0727028 B2 JP H0727028B2
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infrared
detection area
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潤治 松島
正博 小林
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Daikin Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、検知エリアの特定領域における赤外線の光量
を検出して、人体位置を検知するようにした人体位置検
知装置に係り、特に人体検知精度の向上対策に関する。
(従来の技術) 従来より、例えば「トランジスタ技術別冊センサ・イン
ターフェーシングNo.1,170〜179頁」に開示されるごと
く、検知エリア内に設置された赤外線センサと、検知エ
リアからの赤外線を赤外線センサ上に集光する反射鏡あ
るいはレンズを利用した集光系と、赤外線センサで検出
された赤外線の光量により人体の存否を判定する信号処
理回路とを備え、人体から発せられる赤外線を利用し
て、検知エリア内に人体が存在することを検知しようと
するものは知られている。
また、例えば特開昭60−178374号公報に開示されるよう
に、赤外センサ等のセンサにより人体等の対象物の存在
を監視する監視モードでは検知エリア全体の赤外線を検
出しながら、人体の存在を検知すると、その対象物を追
尾しながらその近辺を重点的に走査する追尾モードに変
更することで、人体検知を確実に行おうとするものや、
例えば特開昭59−228185号公報に開示されるように、室
内等に人が侵入したことを検知する検知器において、検
知の警戒ゾーンの傾きに連動して検知器の感度を変化さ
せるようにしたものは、公知の技術である。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、検知エリア内で自動的にその中の特定場所に
おいて人体が存在するか否かを検知したい場合がある。
そこで、上記従来のものを利用して、検知エリアを複数
の部分エリアに分割し、各部分エリアについての赤外線
の光量変化の検知を検知エリア全体に亘って走査して行
えば、特定の部分エリアにおける人体の存在を検知する
ことができる。
しかしながら、その場合、各部分エリアの数に対応する
回数だけ走査を行う必要があり、各部分エリアにおける
人体検知のための時間を長く設定すると合計の時間が長
くなってしまい、検知エリア内における変化状況に迅速
に対応できない。その一方、人体検知時間が短いと人体
の移動変化を充分把握することができず、人体検知精度
が低下するという問題がある。
また、上記従来の公報のうち前者の公報では、人体を追
尾する必要があるが、人体の移動速度が早い時には追尾
できない場合が生じ、反面、追尾を確実に行おうとする
と、極めて高性能のセンサ,モータ等を要するので、汎
用機器への適用が困難となる。さらに、上記後者の公報
のものでは、対象物の移動速度を考慮していないので、
人の移動速度の相違に基づく検知時間の最適化を図るこ
とはできない。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目
的は、室内空間に検知エリアと非検知エリアとを設け、
かつ検知エリアを複数の部分エリアに分割して各部分エ
リアの間に非検知エリアを介在させる構成とすることに
より、高い人体検知精度を維持しながら、検知時間の短
縮を図ることにある。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するため本発明の解決手段は、第1図に
示すように、人体位置検知装置として、人体の存在を個
別に検知するための複数の部分エリア(A1)〜(B7)に
分割され、かつ上記各部分エリア(A1)〜(B7)の間に
非検知エリア(Z)が設けられた室内空間に設置され、
上記検知エリア(1a)の赤外線量を検出する赤外線量検
出手段(4)と、上記検知エリア(1a)からの赤外線を
上記赤外線量検出手段(4)に集光しかつ赤外線の集光
範囲を上記検知エリア(1a)全域と各部分エリア(A1
〜(B7)毎とに切換え可能に構成された赤外線集光手段
(6)と、上記赤外線量検出手段(4)で検出される赤
外線量の変化に基づき人体の存在の有無を検出する人体
検出手段(12)と、上記赤外線集光手段(6)による集
光範囲が検知エリア(1a)内で変化するように走査する
走査手段(20)とを設ける。
そして、さらに、各部分エリア(A1)〜(B7)別の人体
検知前に赤外線の集光範囲が検知エリア(1a)全域にな
るように上記走査手段(20)を制御する全域検知制御手
段(21)と、該全域検知制御手段(21)による人体検知
時、上記人体検出手段(12)の出力を受けて、人体検知
回数に基づき検知エリア(1a)全域における人体の検知
頻度を演算する頻度演算手段(22)と、該頻度演算手段
(22)で演算された人体の検知頻度が高いほど、各部分
エリア(A1)〜(B7)別の人体検知時間を短く設定する
検知時間設定手段(23)とを設ける構成としたものであ
る。
(作用) 以上の構成によって、本発明では、全域検知制御手段
(21)により、各部分エリア(A1)〜(B7)における人
体検知を開始する前所定時間τoの間は赤外線の集光範
囲が検知エリア(1a)全域になるように走査手段(20)
が制御されるので、非検知エリア(Z)から検知エリア
(1a)への人体の移動があると、焦電センサー(4)で
赤外線の光量変化が検出され、その光量変化に基づき人
体検出手段(12)により人体の移動が検出される。そし
て、頻度演算手段(22)により、人体検知手段(12)か
らの人体検知回数に基づきその頻度が演算されると、こ
の頻度は室内空間における人体の移動の度合を反映した
ものになる。そして、検知時間設定手段(23)により、
人体検知回数が多いほど、つまり非検知エリア(Z)か
ら検知エリア(1a)への人体の移動が多いほど、各部分
エリア(A1)〜(B7)個別の人体検知のための時間τs
が短く設定されるので、人体の移動が頻度な環境下で
は、室内における人体の頻繁な動作に対応した迅速な人
体検知が行われる。また、人体検知回数が少ないときに
は、各部分エリア(A1)〜(B7)個別の人体検知時間τ
sが長く設定されるので、人体の存在の判断に必要な数
の人体検知信号を得て高い検知精度が維持される。
(実施例) 以下、本発明の実施例について、第2図以下の図面に基
づき説明する。
第2図は本発明の実施例に係る空気調和装置に付設され
た人体位置検知装置の設置状態を示し、(1)は直方体
状室内空間であって、該室内空間(1)の長手方向(以
下、縦方向とする)を仕切る入口側の側壁には、室内空
間(1)内の人体位置を検知するための人体位置検知装
置が取付けられている。
上記人体位置検知装置には、第4図に示すように、単一
の検知用機構(2)と、該検知用機構(2)の全面を遮
蔽する遮蔽部(3)とが備えられている。上記機構
(2)は、第5図に示すように、一側面のみに開口面
(5a)を有し、該開口面(5a)と向い合う側面(固定
面)(5b)で上記室内空間(1)の側壁に固定されてな
る箱状のフレーム(5)と、該フレーム(5)の開口面
(5a)下端側のコーナー近傍で奥側上方につまり図中右
斜上に向かうように取付けられ、赤外線の光量変化に感
応して光量変化信号を出力する赤外線量検出手段として
の焦電センサー(4)と、上記フレーム(5)の開口面
(5a)上端のコーナーから上記取付け面(5b)の下端部
に向かって斜め下に延びるように取付けられ、内側にア
ルミニウム、ニッケル(金)等を表面に蒸着してなる多
分割型の放物面鏡(6)とを備えてなる。
上記放物面鏡(6)は室内空間(1)の横方向(上記縦
方向と直行する方向)と平行を保持しながら途中で略
「く」の字状に折曲げられていて、その上半分で室内空
間(1)の人体検知装置に近い側(入口側)の赤外線
を、下半分で遠い側(奥側)の赤外線を焦電センサー
(4)に集光するようになされている。そして、放物面
鏡(6)の上半分には、第6図に示すように、室内空間
(1)に対して縦方向に多分割された合計8個の部分鏡
(6a1)〜(6a8)が設けられ、下半分には、室内空間
(1)に付して縦方向に分割され、上記上半分の各部分
鏡(6a1)〜(6a8)と同じ幅でかつ半ピッチずつずれる
ように配置された合計7つの部分鏡(6b1)〜(6b7)が
設けられている。
そして、上記室内空間(1)には、第2図に示すよう
に、上記各部分鏡(6a1)〜(6b7)により縦横に合計15
個の部分エリア(A1)〜(B7)に非連続的に分割配置さ
れている。ここで、各部分エリア(A1)〜(B7)は、第
3図に示すように、上半分の部分鏡(6a1)〜(6a8)に
対応して室内空間(1)の入口側で横方向に配置された
8個の部分エリア(A1)〜(A8)と、下半分の部分鏡
(6b1)〜(6b7)に対応して奥側で横方向に配置された
部分エリア(B1)〜(B7)とからなり、これらの全部分
エリア(A1)〜(B7)により検知エリア(1a)が形成さ
れている。また、上記各部分エリア(A1)〜(A8)によ
り横方向第1部分エリア群(X1)が形成され、各部分エ
リア(B1)〜(B7)により横方向第2部分エリア群
(X2)が形成されている。なお、各部分エリア(A1)〜
(B7)の間は上記放物面鏡(6)により赤外線が集光さ
れない非検知エリア(Z)となっている。
一方、上記遮蔽部(3)は、第6図に示すように、長く
フィルム状に設けられ、上記放物面鏡(6)の全面を覆
うための遮蔽板(15)と、上記検知機構(2)のフレー
ム(5)の開口面(5a)両サイドに相対峙して設けら
れ、上記遮蔽板(15)を巻き取るための1対の巻取ロー
ラ(R1),(R2)と、該一方の巻取ローラ(R1)を所定
の角度ずつ回動させて遮蔽板(15)を開口面(5a)の左
右にスライドさせるためにステッピングモータ(14)と
を備えてなる。
そして、上記遮蔽板(15)には、第7図に示すように、
上記放物面鏡(6)の全面に検知エリア(1a)全域から
の赤外線を入光可能に開口された第1開口部(16)と、
放物面鏡(6)の上半分のみに赤外線の入光可能に開口
された第2開口部(17)と、放物面鏡(6)の下半分の
みに赤外線の入光可能に開口された第3開口部(18)
と、放物面鏡(6)の上側および下側の一部に赤外線の
入光可能に上下相異なる所定幅に開口された第4開口部
(19)とが設けられている。
ここで、上記第1開口部(16)は、検知エリア(1a)全
域における人体の動作状況を把握するときに使用される
ものである。
また、上記第2,第3開口部(17),(18)により、上記
検知エリア(1a)の横方向第1部分エリア群(X1)およ
び第2部分エリア群(X2)からの赤外線がそれぞれ各群
(X1),(X2)別に焦電センサー(4)に入光可能にな
されている。
そして、上記第4開口部(19)は、上記放物面鏡(6)
の上側部分鏡(6a1)〜(6a8)の相隣接する2つに入光
可能に開口された上側開口部(19a)と、該上側開口部
(19a)の半分の幅でかつその中央位置に設けられ、放
物面鏡(6)の下側部分鏡(6b1)〜(6b7)の1つに入
光可能に開口された下側開口部(19b)とからなってい
る。例えば第4開口部(19)が開口面(5a)の中央に位
置している場合、上記第2図の実線に示すように、入口
側の2つの部分エリア(A4),(A5)と、該両エリア
(A4),(A5)間に位置する奥側の部分エリア(B4)と
からの赤外線が同時に焦電センサー(4)に入光可能に
なされている。また、遮蔽板(15)全体が1ピッチ移動
すると、入口側の部分エリア(A5),(A6)と奥側の部
分エリア(B5)からの赤外線が入光可能となる。すなわ
ち、入口側の部分エリア(A1)〜(A8)のうち相隣接す
る1対(A1),(A2)と、それらの間に挟まれた奥側部
分エリア(B1)とで縦方向の第1部分エリア群(Y1)が
形成され、次の相隣接する2つの部分エリア(A2),
(A3)と、奥側の部分エリア(B2)とで第2部分エリア
群(Y2)が形成され、以下、順次第7部分エリア群
(Y7)までが形成されている。つまり、上記遮蔽板(1
5)は、各部分エリア(A1)〜(B7)のうち横方向に配
置された各部分エリア群(X1),(X1)および同縦方向
に配置された各部分エリア群(Y1)〜(Y7)の赤外線を
上記焦電センサー(4)に入光可能に遮蔽するようにな
されている。
ここに、この例では、各部分エリア群(YN)と次の部分
エリア群(YN+1)とは、部分エリア(AN+1)でその
一部が重なり合うようになされているが、上記第4開口
部(19)を入口側と奥側の部分エリア(AN),(BN)の
みの赤外線を遮蔽するような矩形の開口にして、各部分
エリア群(Y1)〜(Y7)が互いに重なり合うことがない
ようにしてもよい。
また、上記フレーム(5)の外部には、空気調和装置全
体の運転を制御するための制御装置(7)が設置されて
いて、該制御装置(7)は、第8図に示すように、上記
焦電センサー(4)からの赤外線信号を増幅する増幅器
(8)と、該増幅器(8)で増幅された赤外線信号の中
で人の動作として特徴的に現れるものを抽出するためフ
ィルタ(9)と、上記フィルタ(9)からの赤外線信号
と基準電源(10)の基準電圧とを比較して、その光量変
化が所定値以上になったときには所定の光量変化信号を
出力するコンパレータ(11)と、装置全体を制御するた
めのCPU(12)と、該CPU(12)により制御され、上記ス
テッピングモータ(14)を駆動させるための駆動回路
(13)とで構成されている。
ここで、上記ステッピングモータ(14)は、上記駆動回
路(13)の出力を受け、上記遮蔽部(13)の巻取ローラ
(R1)をその回転軸の回りに間欠的に回転駆動させるこ
とにより、検知エリア(1a)において遮蔽板(15)を開
口面(5a)の全面で水平方向に移動させる。よって、上
記駆動回路(13)、ステッピングモータ(14)および遮
蔽板(15)により、上記放物面鏡(赤外線集光手段)
(6)による集光範囲が検知エリア(1a)内で変化する
ように走査する走査手段(20)が構成されている。
上記検知エリア(1a)において、遮蔽板(15)がステッ
ピングモータ(14)により間欠的に移動させられ、縦横
の各部分エリア群(X1)〜(Y7)からの赤外線が順次焦
電センサー(赤外線量検出手段)(4)に入光される
際、人体の全体又は一部が非検知エリア(Z)から各部
分エリア群(X1)〜(Y7)に入るあるいは各部分エリア
群(X1)〜(Y7)から非検知エリア(Z)へ出ると、焦
電センサー(4)に集光される赤外線の光量が変化し、
制御装置(7)のコンパレータ(11)により、その光量
変化信号が出力される。そして、CPU(12)により、上
記走査手段(20)からの走査場所に関する信号と、各部
分エリア群(X1)〜(Y7)の光量変化信号の組合せから
どの部分エリア(A1)〜(B7)に人体が存在するのかが
特定して検知される。例えば、横方向の部分エリア群
(X1)と縦方向の部分エリア群(Y4)とにおいて、光量
変化信号が出力された場合には、その交差する部分エリ
ア(A4)に人体が存在していると判定され、人体検知信
号が出力されるようになされている。よって、上記CPU
(12)は、焦電センサー(赤外線量検出手段)(4)で
検出される各部分エリア(A1)〜(B7)からの赤外線の
光量の変化に基づき人体の存在の有無を検出して人体検
知信号を出力する人体検出手段としての機能を有するも
のである。次に、上記制御装置(7)の制御について、
第9図のフローチャートに基づき説明する。ただし、一
般的なフローを説明するために、上記検知エリア(1a)
における本実施例の各部分エリア(A1)〜(B7)を第10
図に示すようなK個の部分エリア(AR−1),(AR−
2),…(AR−k),…(AR…K)で置換えるものとす
る。
まず、ステップS1で、上記遮蔽板(15)の第1開口部
(16)を利用した検知エリア(1a)全域における人体の
センシングを行い、ステップS2で、その結果から人体検
知信号の有無を判別して、人体検知信号があればステッ
プS3に進んで空気調和装置が運転中か否かを判別する。
そして、空気調和装置が運転中であればそのままで、運
転中でなければステップS4で空気調和装置を「ON」にし
て、ステップS5に進み、一定時間τの間は検知エリア
(1a)全域を対象とした人体のセンシングを行った後、
ステップS6,S7,S8で人体検知信号を受けた回数(人体検
知回数)nの計数と、人体検知頻度つまり一定時間τに
対する検知回数の割合αの算出と、その結果に基づく所
定の人体センシング時間τsの設定とを順に実行する。
ここで、上記人体センシング時間の設定は第11図に示す
ようになされている。すなわち、検知エリア(1a)全域
を時間τの間センシングしたときに人体検知信号がnO
回得られたとする。このとき、一般的に人体センシング
時間τと人体検知回数nとの間に比例関係が成立するも
のと仮定し、各部分エリア(AR−1)〜(AR−K)にお
ける人体検知の目標回数nIが規定されているとすると、
人体センシング時間τsは τs=(nI/nO)・τ で決定されることになる。
したがって、第11図のように人体検知回数が多いときつ
まり室内における人体の動作が多いとき、普通のとき、
少ないときについてそれぞれ直線H,N,Lのように人体セ
ンシング時間τに対する人体検知回数nの比例関係が設
定されていて、その傾きは人体の動作が多いほど大きく
なるようになされている。その関係にしたがえば、一定
のセンシング時間τに対して、各状態時における検知
回数nOH,nON,nOLが得られるので、実際の検知回数から
そのときの状態を3つのいずれかとして取り扱うことが
できる。一方、各エリア(AR−1)〜(AR−K)の人体
検知回数の目標値をnIとすると、第11図の各直線H,N,L
から各状態時における人体センシング時間τs,τs
,τsが求められることになる。例えば、人体の動
作が多い場合には τs=(nI/nOH)・τ が得られる。
上記により所定時間τsの設定を終了すると、ステップ
S9で、k=1として各部分エリア(AR−1)〜(AR−
K)の走査を行うための初期設定をした後、ステップS
10で、エリア(AR−k)で所定時間τsの間人体センシ
ングを行う。次に、ステップS11で人体検知信号が出力
されたか否かを判別して、人体検知信号が出力されてい
る場合のみステップS12で空気調和装置の垂直ルーバー
および水平ルーバーの傾きを調節して人体検知信号が出
力された部分エリア(AR−k)に空調空気の風向が向か
うように風向制御を行う。そして、ステップS13,S14,S
15でそのエリア(AR−k)について、人体検知回数nkの
計数と、人体検知回数nkのメモリーと、次のエリア(AR
−k+1)への番号更新とを順次行った後、ステップS
16で、全ての部分エリア(AR−1)〜(AR−K)につい
て、上記制御が完了するまで待ってステップS17に進
む。
ステップS17では、上記により得られた人体検知回数nk
が全てのエリア(AR−1)〜(AR−K)について「0」
か否かを判別し、全てが「0」であれば室内から人が出
ていったものと判断して上記ステップS1に戻る一方、人
体検知回数nkが全て「0」でなければ、ステップS
18で、nkが「0」でないエリア(AR−k)について、nk
の大きい順に走査順位を決定する。すなわち、最多の検
知回数nkmaxを示したエリア(AR−kmax)の番地をk=
1と設定し、最少の検知回数nkminを示したエリア(AR
−kmin)の番地をk=Kとして、優先エリア(AR−kma
x)〜(AR−kmin)の設定を行う。そして、ステップS19
で、上記ステップS14で入力したメモリーを消去した
後、ステップS19に戻り、以下、k=1〜Kについて上
記ステップS9〜S19を繰返し実行する。
なお、上記ステップS2における判別が人体検知信号が出
力されていないONである場合には、ステップS20に進ん
で、空気調和装置が運転中でなけばそのままで、運転中
であればステップS21で空気調和装置を「OFF」にしたの
ちステップS22で3分間待機してステップS1に戻るよう
になされている。
上記フローにおいて、ステップS5により、各部分エリア
(A1)〜(B7)別の人体検知前に赤外線の集光範囲が検
知エリア(1a)全域になるように上記走査手段(20)を
制御する全域検知制御手段(21)が構成されている。ま
た、ステップS7により、上記走査手段(20)による検知
エリア(1a)内の走査前に上記人体検出手段(12)の出
力を受けて、人体検知信号の出力回数に基づき検知エリ
ア(1a)全域における人体の検知頻度を演算する頻度演
算手段(22)が構成され、ステップS8により、上記頻度
演算手段(22)で演算された人体の検知頻度が高いほ
ど、上記走査手段(20)による走査時に人体検出手段
(12)による各部分エリア(A1)〜(B7)の人体検知時
間を短く設定する検知時間設定手段(23)が構成されて
いる。
したがって、上記実施例では、全域検知制御手段(21)
により、各部分エリア(A1)〜(B7)における人体検知
を開始する前所定時間τOの間は赤外線の集光範囲が検
知エリア(1a)全域になるように走査手段(20)が制御
され、非検知エリア(Z)と検知エリア(1a)間の人体
動作があると、焦電センサー(4)で赤外線の光量変化
が検出され、その光量変化に基づき人体検出手段(12)
により人体の存在が検出され、人体信号が出力される。
そして、頻度演算手段(22)により、人体検知手段(1
2)からの人体検知信号の出力回数に基づきその頻度が
演算され、検知時間設定手段(23)により、第11図に例
示するようにして次の各部分エリア(A1)〜(B7)につ
いての人体検知時間τsが設定される。
その場合、検知エリア(1a)における人体検知回数が多
いほど、各部分エリア(A1)〜(B7)個別の人体検知の
ための時間τsが短く設定されるので室内空間(1)に
おける人体の頻繁な動作に対応して迅速な人体検知を行
うことができる。ここで、このように人体の動作が頻繁
な状況では、時間を短く設定しても、人体の存在の判断
に必要な数の人体検知信号を得るので、検知精度が低下
することはない。また、検知エリア(1a)における人体
検知回数が少ないときには、各部分エリア(A1)〜
(B7)個別の人体検知時間τsが長く設定されるので、
人体の存在の判断に必要な数の人体検知信号を得て高い
検知精度を維持することができる。よって、高い人体検
知精度を維持しながら、検知のための時間の短縮を図る
ことができるのである。
なお、上記実施例では、赤外線集光手段として、縦に細
分割された多分割型放物面鏡(6)を使用したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、放物面鏡
(6)の代わりに球面鏡、楕円鏡、例えばポリエチレン
製の多分割型フレネルレンズ等を使用することができる
のはいうまでもない。
また、上記実施例では、検知エリア(1a)内の各部分エ
リア(A1)〜(B7)を縦横の部分エリア群(X1),
(X2)および(Y1)〜(Y7)に分けて、各部分エリア群
(X1)〜(Y7)についての赤外線量変化の信号から各部
分エリア(A1)〜(B7)における人体の存在を検知する
ようにしたが、各部分エリア(A1)〜(B7)を1つずつ
順次走査するようにしてもよいことはいうまでもない。
上記実施例の場合、縦横の各部分エリア群(X1)〜
(Y7)のみを走査すればよいので走査回数をさらに減ず
ることができる利点がある。
さらに、上記実施例では、各部分エリア(A1)〜(B7
個別の人体検知を行うに際し、まず検知エリア(1a)全
域を走査して、その結果から特に人体の検知されたエリ
ア(AR−kmax)〜(AR−kmin)のみに限定して、人体検
知を行うようにしているので、例えば室内空間(1)に
大きな構造物等が設置されていて人体が入ることがない
ような部分エリア(A1)〜(B7)については人体検知が
行われず、人体検知時間をより短縮できる効果がある。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明の人体位置検知装置によれ
ば、室内空間内の人体位置を検出するに際し、室内空間
に検知エリアと非検知エリアとを設け、さらに非検知エ
リアを複数の部分エリアに分割して各部分エリアの間に
非検知エリアを介在させておき、各部分エリア個別の人
体検知を行う前に、所定時間の間は検知エリア全域から
集光した赤外線量に基づき人検知を行って、人体検知頻
度の高い時ほど各部分エリア個別の人体検知時間を短く
設定するようにしたので、室内空間における人体の動作
状況に対応して、高い検知精度を維持しながら人体検知
時間の短縮を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成を示すブロック図である。第2図
〜第11図は本発明の実施例を示し、第2図は室内空間の
平面図、第3図は室内空間の縦断面図、第4図は検知用
機構の概略を示す斜視図、第5図はその縦断面図、第6
図はその正面図、第7図は遮蔽板の詳細を示す展開図、
第8図は人体位置検知装置の制御系を示す信号経路図、
第9図は制御のフローを示すフローチャート図、第10図
は人体検知制御時における検知エリアの説明図、第11図
は人体センシング時間と人体検知回数との関係を示す特
性図である。 (1a)……検知エリア、(A1)〜(B7)……部分エリ
ア、(4)……焦電センサー(赤外線量検出手段)、
(6)……放物面鏡(赤外線集光手段)、(12)……CP
U(人体検出手段)、(20)……走査手段、(21)……
全域検知制御手段、(22)……頻度演算手段、(23)…
…検知時間設定手段。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】人体の存在を個別に検知するための複数の
    部分エリア(A1)〜(B7)に分割され、かつ上記各部分
    エリア(A1)〜(B7)の間に非検知エリア(Z)が設け
    られた室内空間に設置され、上記検知エリア(1a)の赤
    外線量を検出する赤外線量検出手段(4)と、上記検知
    エリア(1a)からの赤外線を上記赤外線量検出手段
    (4)に集光しかつ赤外線の集光範囲を上記検知エリア
    (1a)全域と各部分エリア(A1)〜(B7)毎とに切換え
    可能に構成された赤外線集光手段(6)と、上記赤外線
    量検出手段(4)で検出される赤外線量の変化に基づき
    人体の存在の有無を検出する人体検出手段(12)と、上
    記赤外線集光手段(6)をによる集光範囲が検知エリア
    (1a)内で変化するように走査する走査手段(20)とを
    備えるとともに、各部分エリア(A1)〜(B7)別の人体
    検知前に赤外線の集光範囲が検知エリア(1a)全域にな
    るように上記走査手段(6)を制御する全域検知制御手
    段(21)と、上記該全域検知制御手段(21)による人体
    検知時、上記人体検出手段(12)の出力を受けて、人体
    検知回数に基づき検知エリア(1a)全域における人体の
    検知頻度を演算する頻度演算手段(22)と、該頻度演算
    手段(22)で演算された人体の検知頻度が高いほど、各
    部分エリア(A1)〜(B7)別の人体検知時間を短く設定
    する検知時間設定手段(23)とを備えたことを特徴とす
    る人体位置検知装置。
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