JPH07270230A - レーザ出力検出装置 - Google Patents

レーザ出力検出装置

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JPH07270230A
JPH07270230A JP8401294A JP8401294A JPH07270230A JP H07270230 A JPH07270230 A JP H07270230A JP 8401294 A JP8401294 A JP 8401294A JP 8401294 A JP8401294 A JP 8401294A JP H07270230 A JPH07270230 A JP H07270230A
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JP
Japan
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laser
light
temperature
output
laser light
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JP8401294A
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Inventor
Shinichi Nakayama
伸一 中山
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Miyachi Technos Corp
Original Assignee
Miyachi Technos Corp
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Publication date
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  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 [目的]周囲温度に関係なく高精度で信頼性の高いレー
ザ出力測定値を得る。 [構成]ハウジング12内に入ったレーザ光LBは、反
射ミラー14で光路を90゜曲げて、ガラス板36、光
拡散板40、NDフィルタ42および可視光遮断フィル
タ44を通ってフォトダイオード46の受光面に入射す
る。光学フィルタ42,44およびフォトダイオード4
6は高熱伝導性の第2保持体28に一体的に保持されて
いる。第2保持体28は、発熱体48、温度センサ50
および温調制御回路からなる温調システムによって設定
温度(たとえば約45゜C)に温調されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光検出方式のレーザ出
力検出装置に関する。
【0002】たとえばレーザ加工分野では、加工品質を
自動的に管理するために、レーザ光の出力(光強度)を
検出するレーザ出力検出装置が使われている。一般に、
レーザ出力検出装置は、カロリーメータのような光熱変
換器を用いる熱量計測方式のものと、フォトダイオード
のような光電変換素子を用いる光検出方式のものとに大
別される。熱量計測方式は、レーザ光の出力をいったん
熱に変換するため、応答速度が低く、計測値が得られる
までに数十秒もかかるという欠点があり、最近は光検出
方式が主流になっている。
【0003】図6および図7は光検出方式による従来の
レーザ出力検出装置の構成を示す図であって、図6は横
断面図および図7は正面図である。
【0004】このレーザ出力検出装置において、取付基
板100上には、一側面にレーザ光導入窓102aを有
するハウジング102が立設されている。ハウジング1
02内には該レーザ光導入窓102aに対して45゜の
向きで反射ミラー104が配設されている。反射ミラー
104からみて反射方向に位置するハウジング102の
側面には開口102bが設けられ、この開口102bに
支持部材106を介して絶縁材からなる筒状の第1保持
体108の一方の開口部(レーザ光入口部)108aが
ボルト(図示せず)等で固定されている。そして、第1
保持体108の他方の開口部(レーザ光出口部)108
bに金属からなる筒状の第2保持体110の一方の開口
部(レーザ光入口部)110aが嵌め込みで固定され、
第2保持体110の他方の開口部(レーザ光出口部)1
10b側に回路基板112が取り付けられている。取付
基板100の四隅にはボルトを通すための取付穴100
aが設けられている。
【0005】第1保持体108のレーザ光入口部108
aには平凸レンズ114が凸面を反射ミラー104側に
向けて配置されている。第2保持体110のレーザ光入
口部110aには複数枚たとえば3枚のNDフィルタ1
16と1枚の可視光遮断フィルタまたは赤外線透過フィ
ルタ118が光軸方向に並べて配置され、第2保持体1
10のレーザ光出口部110bには光電変換素子たとえ
ばフォトダイオード120が受光面をフィルタ側に向け
て回路基板112上に取り付けられている。
【0006】かかる構成において、レーザ光導入窓10
2aには、たとえばレーザ発振部(図示せず)より出射
されたレーザ光をビームスプリッタ(図示せず)に通
し、そこで反射した一部(たとえば1%)のレーザ光L
Bが入射される。ハウジング102内に入ったレーザ光
LBは、反射ミラー104で光路を90゜曲げ、平凸レ
ンズ114、NDフィルタ116および可視光遮断フィ
ルタ118を通ってフォトダイオード120の受光面に
入射する。この際、平凸レンズ114はレーザ光LBを
フォトダイオード120の受光面に集光せしめ、NDフ
ィルタ116はレーザ光LBの光強度を所定の減衰率で
減衰させ、可視光遮断フィルタ118はレーザ光LBか
ら可視光成分をノイズ成分として除去する。フォトダイ
オード120の出力端子からは、受光したレーザ光LB
の出力ひいてはレーザ光導入窓102aに入射されたレ
ーザ光LBの出力あるいはレーザ発振部より出射された
レーザ光LBの出力を表す電気信号が得られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、フォトダイ
オード等の光電変換素子は、周囲温度に応じて光電変換
特性が変化し、同じ出力のレーザ光を受光しても出力信
号が変わってしまう。上記したような従来のレーザ出力
検出装置においても、たとえばレーザ加工場において朝
と昼とではレーザ光LBの出力が同じでもフォトダイオ
ード120の出力信号が違ってくるという不具合があっ
た。
【0008】このような光電変換素子の光電変換特性を
温度補償する回路が知られてはいるが、レーザ出力検出
装置では光学的にフォトダイオード120の前段に位置
するNDフィルタ116や可視光遮断フィルタ118等
の光学フィルタも周囲温度によってフィルタ特性が変動
するために、光電変換素子の光電変換特性だけを温度補
償しても正確なレーザ出力測定値は得られない。
【0009】また、光学フィルタおよび光電変換素子の
それぞれの特性は周囲温度だけでなくレーザ光のエネル
ギによっても影響されるため、信号処理回路で両者の特
性を同時に温度補償するのは極めて難しい。とりわけ、
従来のレーザ出力検出装置では、測定開始直後つまりレ
ーザ光の透過または入射の直後に光学フィルタの透過率
および光電変換素子の光電変換率がそれぞれ大きく変動
しやすく、このためにレーザ出力測定値が大きく変動し
やすかった。
【0010】このような測定開始直後におけるレーザ出
力測定値の変動は、レーザ出力をフィードバック制御す
る場合に大きなネックとなっていた。つまり、フィード
バック制御では、レーザ発振開始直後から正確なレーザ
出力測定値がレーザ制御部に与えられなければならず、
レーザ出力測定値に相当の誤差があると、所望のレーザ
出力が得られないばかりか、乱調の原因にもなる。
【0011】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
もので、周囲温度に関係なく高精度で信頼性の高いレー
ザ出力測定値を保証するレーザ出力検出装置を提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の第1のレーザ出力検出装置は、レーザ光
の出力を検出するレーザ出力検出装置において、前記レ
ーザ光を通す光学フィルタと、前記光学フィルタを通っ
た前記レーザ光を受光して前記レーザ光の出力を電気信
号に変換する光電変換素子と、前記光学フィルタと前記
光電変換素子とを保持する熱伝導率の高い保持体と、前
記保持体の温度を所定温度に制御する温調手段とを具備
する構成とした。
【0013】また、本発明の第2のレーザ出力検出装置
は、レーザ光の出力を検出するレーザ出力検出装置にお
いて、前記レーザ光を通す光拡散板と、前記光拡散板を
通った前記レーザ光を通す光学フィルタと、前記光学フ
ィルタを通った前記レーザ光を受光して前記レーザ光の
出力を電気信号に変換する光電変換素子と、前記光学フ
ィルタおよび前記光電変換素子を保持する熱伝導率の高
い保持体と、前記保持体の温度を所定温度に制御する温
調手段と、前記光拡散板と前記光学フィルタとの間のレ
ーザ光路を外部から遮光する遮光体とを具備する構成と
した。
【0014】
【作用】第1のレーザ出力検出装置では、光学フィルタ
および光電変換素子を保持する保持体が温調手段によっ
て所定温度に温調されるため、周囲温度やレーザ光の状
態等に左右されることなく光学フィルタおよび光電変換
素子がそれぞれ動作し、レーザ光の出力を正確に表す高
精度な電気信号が得られる。
【0015】第2のレーザ出力検出装置では、上記第1
のレーザ出力検出装置において、光拡散板により光束断
面積を大きくしたレーザ光を光学フィルタに通して光電
変換素子に入射させるようにしているので、光学フィル
タを光電変換素子に近接した位置に配置することで、保
持体を小型で熱容量の小さなものに構成することができ
る。
【0016】
【実施例】以下、図1〜図5を参照して本発明の実施例
を説明する。
【0017】図1は本発明の一実施例によるレーザ出力
検出装置の全体構成を示す横断面図であり、図2はこの
レーザ出力検出装置の要部の構成を示す側断面図であ
る。
【0018】このレーザ出力検出装置10において、取
付基板11上には、一側面にレーザ光導入窓12aを有
する箱状のハウジング12が設けられている。ハウジン
グ12内には該レーザ光導入窓12aに対して45゜の
向きで反射ミラー14がミラー支持体16に取り付けら
れている。反射ミラー14からみて反射方向に位置する
ハウジング12の側面には開口12bが設けられてい
る。
【0019】ハウジング12の中央部には光軸と垂直な
方向に一対の棒状支持部材18がハウジング12の側面
にボルト20で固定されている。これらの棒状支持部材
18に遮光性の絶縁材たとえば樹脂からなる四角筒状の
第1保持体22の一方の開口部(レーザ光入口部)22
aがボルト24で固定されている。
【0020】そして、ハウジング12の開口12b付近
で、第1保持体22の他方の開口部(レーザ光出口部)
22bに遮光性の絶縁材たとえば樹脂からなる四角筒状
の連結部材26を介して熱伝導率の高い金属たとえばア
ルミニウムからなる四角筒状の第2保持体28の一方の
開口部(レーザ光入口部)28aが接続され、第2保持
体28の他方の開口部(レーザ光出口部)28bに回路
基板30が接続されている。棒状支持部材18には光軸
と平行に4本の棒状支持部材32の一端が固定され、こ
れらの棒状支持部材32の他端に回路基板30がボルト
34で固着されている。取付基板11の四隅にはボルト
を通すための取付穴11aが形成されている。
【0021】第1保持体22のレーザ光入口部22aに
は防塵用のガラス板36が取り付けられ、このガラス板
36の内側にOリング38を介して光拡散板40が取り
付けられている。第2保持体28には、レーザ光入口部
28aから内奥へ向かって順に複数枚たとえば3枚のN
Dフィルタ42と1枚の可視光遮断フィルタまたは赤外
線透過フィルタ44が光軸方向に並べて配置され、レー
ザ光出口部28b付近に光電変換素子たとえばフォトダ
イオード46が受光面をフィルタ側に向けて回路基板3
0上に取り付けられている。第2保持体28の内壁面に
おいて、フォトダイオード46の受光面より少し中心部
寄りの位置に段部28cが形成され、この段部28cを
ストッパにして光学フィルタ42,44が筒状連結部材
26の端面で押し込められることにより、光学フィルタ
42,44が第2保持体28内でしっかりと保持されて
いる。
【0022】第2保持体28の4辺の側壁は、図1に示
すように相対向する一対の肉薄な側壁と、図2に示すよ
うに相対向する一対の肉厚な側壁とからなる。
【0023】図2に示すように、第2保持体28の一方
の肉厚側壁28dの外壁面にはたとえば金属被膜抵抗体
からなる発熱体48が接着または貼付されている。この
発熱体48は、取付基板10が取付される回路基板(図
示せず)あるいは回路基板30上に実装されている温調
制御回路(図示せず)の制御の下で電源(図示せず)よ
り電力を供給され、抵抗発熱することによって、第2保
持体28を加熱する。
【0024】第2保持体28の他方の肉厚側壁28eの
中には温度センサたとえばサーミスタ50が埋め込まれ
ている。このサーミスタ50の端子50aは、回路基板
30の外側に突出し、回路基板30上の配線を介して上
記温調制御回路に接続されている。温調制御回路は、第
2保持体28の温度を設定温度(たとえば約45゜C)
に維持するように、サーミスタ50の出力信号(温度検
出信号)をフィードバック信号として入力し、発熱素子
48の発熱量を可変制御するように構成されている。
【0025】第2保持体28の他方の肉厚側壁28eの
外壁面にはサーマルガードまたはサーマルプロテクタ5
2が貼付されている。このサーマルガード52は、熱応
動素子たとえばサーモスタットを内蔵している。温調シ
ステムが暴走するなどして第2保持体28の温度が所定
の過熱温度(たとえば約65゜C)まで上昇すると、サ
ーマルガード52のサーモスタットが動作して発熱素子
48への給電を断つようになっている。
【0026】かかる構成において、レーザ光導入窓12
aには、たとえばレーザ発振部(図示せず)より出射さ
れたレーザ光をビームスプリッタ(図示せず)に通し、
そこで反射した一部(たとえば1%)のレーザ光LBが
入射される。ハウジング12内に入ったレーザ光LB
は、反射ミラー14で光路を90゜曲げて、ガラス板3
6、光拡散板40、NDフィルタ42および可視光遮断
フィルタ44を通ってフォトダイオード46の受光面に
入射する。
【0027】この際、光拡散板40はレーザ光LBを拡
散させる。これによって、レーザ光LBの光束断面積が
拡がる。第1保持体22および連結部材26がそれぞれ
遮光性であるため、レーザ光LBは外部へ漏れることは
なく、かつ外部の光がレーザ光路に入ってくることもな
く、レーザ光LBの全部が第2保持体28のレーザ光入
口28aに配置されているNDフィルタ42に入射す
る。NDフィルタ42はレーザ光LBの光強度を所定の
減衰率で減衰させる。可視光遮断フィルタ44はレーザ
光LBから可視光成分をノイズ成分として除去する。フ
ォトダイオード46は、受光したレーザ光LBの光強度
を電気信号に変換する。この電気信号は、レーザ光導入
窓12aに入射されたレーザ光LBの出力を表し、ひい
てはレーザ発振部より出射されたレーザ光LBの出力を
表す。
【0028】このように光電変換方式でレーザ光LBの
出力が検出される時、光学フィルタ42,44およびフ
ォトダイオード46を一体的に保持している高熱伝導性
の第2保持体28は発熱体48、温度センサ50および
温調制御回路からなる温調システムによって設定温度
(約45゜C)に温調されている。これにより、光学フ
ィルタ42,44およびフォトダイオード46は、周囲
温度に関係なく、またレーザ光LBのエネルギに影響さ
れることなく、ほぼ一定の温度で動作する。したがっ
て、レーザ発振開始直後から精度の高いレーザ出力測定
値が得られる。
【0029】また、本実施例のレーザ出力検出装置で
は、光拡散板40により光束断面積を大きくしたレーザ
光LBを光学フィルタ42,44に通してフォトダイオ
ード46に入射させるようにしているので、光学フィル
タ42,44を光拡散板40の後方の任意の位置に配置
することが可能であり、好ましくはフォトダイオード4
6に近接した位置に配置することによって、高熱伝導性
の第2保持体28を小型で熱容量の小さいものに構成す
ることが可能である。このように第2保持体28の熱容
量が小さいと、設定温度まで立ち上げる時間が短く、温
調に要する電力も少なくて済む。この点に関し、従来の
レーザ出力検出装置(図6)においては、集光レンズ1
14によって光電変換素子120の受光面付近に集光さ
れるレーザ光が光学フィルタ116,118を通るた
め、発熱による変動を避けるためには光学フィルタ11
6,118をできるだけレーザ光束断面積の大きな位置
つまり集光レンズ114に近い位置に配置せざるを得
ず、そうすると必然的に第2保持体110が長くなって
大型化し、その熱容量が大きくなってしまうという不具
合があった。
【0030】図3は、本実施例におけるレーザ出力検出
装置を適用したYAGレーザ加工システムの構成を示す
ブロック図である。図3において、図1および図2中の
ものと対応する部分には同一の符号を付してある。
【0031】このYAGレーザ加工システムは、YAG
レーザ発振器62より発振出力されるレーザ光LBの出
力をフィードバック方式で制御するようにしたものであ
る。YAGレーザ発振器62にはYAGロッド、励起ラ
ンプおよび光共振器等が内蔵されており、レーザ電源6
0からのランプ電流に応じて励起ランプが点灯し、その
光エネルギで励起されたYAGロッドから所定の波長成
分を有する光が出射され、光共振器で特定波長の光が共
振増幅されて、レーザ光LBが出力される。このレーザ
光LBはビームスプリッタ64を通され、そこで反射し
た一部のレーザ光LBが本実施例のレーザ出力検出装置
10に導かれる。上記のようにして、レーザ出力検出装
置10のフォトダイオード46より、レーザ光LBの出
力を表す電気信号ILBが得られる。
【0032】ビームスプリッタ64を透過した大部分の
レーザ光LBは、そのまま光学レンズ(図示せず)を介
して被加工物(図示せず)に照射されるか、あるいはい
ったん入射ユニット(図示せず)に入射され、そこから
光ファィバ(図示せず)を介して遠隔の出射ユニットへ
送られ、出射ユニットから被加工物に照射される。
【0033】レーザ出力検出装置10のフォトダイオー
ド46より出力される電気信号ILBは光電流としての信
号であり、この光電流の信号が光電流−電圧変換回路6
6で電圧信号SLBに変換される。変換回路66より得ら
れる電圧信号SLBは、サンプ・ホールド回路70および
ディジタル/アナログ変換回路72によってディジタル
信号に変換されてからCPU74に入力される。
【0034】CPU74は、メモリ76に格納されてい
るプログラムによって動作し、入力したレーザ出力検出
信号SLBに所定の校正または補正演算等を施して、レー
ザ光LBの出力の測定値を求める。そして、CPU74
は、求めたレーザ出力測定値を入力部80より入力され
メモリ76に格納されているレーザ出力設定値と比較し
て比較誤差を求め、その比較誤差を零にするような制御
信号CSをレーザ電源60に与える。また、必要に応じ
てレーザ出力測定値その他のデータを表示部78を通じ
て表示する。さらに、CPU74は、温調制御回路82
に対しても、入力部80より入力された温度設定値等の
データや所要の制御信号TSを与える。
【0035】このレーザ加工システムでは、周囲温度の
影響を受けることなく、YAGレーザ発振器62の発振
開始直後からレーザ光LBの出力を正確に表すレーザ出
力検出信号ILBがレーザ出力検出装置10より得られる
ので、精度の高い安定したフイードバック制御で所望の
レーザ出力波形を得ることができる。
【0036】図4は、パワーメータを比較基準とした場
合のレーザ出力測定値の安定性について本実施例のレー
ザ出力検出装置と従来のレーザ出力検出装置との精度の
違いを示す実験データである。従来のレーザ出力検出装
置(図6,7)によれば、誤差があるだけでなく、時間
とともに変動する。これに対して、本実施例のレーザ出
力検出装置によれば、誤差が小さく、時間的にも安定し
ている。なお、図4において、縦軸の値は比較基準との
比を示し、「1.00」は比較基準に等しい値であるこ
とを意味している。
【0037】図5は、参考迄に、可視光遮断フィルタま
たは赤外線透過フィルタの透過光強度の温度依存性を温
調した場合と温調しない場合とで比較して示す実験デー
タである。温調しない場合には、フィルタ特性が温度に
大きく依存して変動する。これに対して、本実施例のよ
うにして温調した場合には、フィルタ特性が温度に左右
されることなく安定している。図5において、縦軸の値
は基準値または設定値との比を示し、「1.00」は基
準値に等しい値であることを意味している。NDフィル
タの温度依存性においても同様の比較結果が得られる。
【0038】上記した実施例では、第2保持体28の熱
容量を可及的に小さくするために筒状連結部26を別体
にしていたが、これらを一体に構成することも可能であ
る。上記実施例における光学フィルタ42,44の種類
および枚数は一例であり、任意の種類の光学フィルタを
それぞれ任意の枚数用いることが可能である。光電変換
素子もフォトダイオード以外のものを用いることが可能
である。検出対象となるレーザ光はYAGレーザ光に限
らず、CO2 レーザ光や半導体レーザ光等の他のレーザ
光でも可能である。
【0039】また、上記実施例では第2保持体28を抵
抗発熱素子48で加熱して常温よりも高い設定温度(約
45゜C)に温調するようにしたが、冷却水やペルチェ
素子等を用いて常温よりも低い設定温度での冷却式の温
調も可能である。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のレーザ
出力検出装置によれば、周囲温度やレーザ発振状態等に
左右されずに高精度で信頼性の高いレーザ出力測定値を
保証することができる。
【0041】また、請求項2のレーザ出力検出装置によ
れば、光学フィルタおよび光電変換素子を保持する保持
体を小型で熱容量の小さなものに構成し、温調効果を一
層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるレーザ出力検出装置の
全体の構成を示す縦断面図である。
【図2】実施例によるレーザ出力検出装置の要部の構成
を示す側断面図である。
【図3】実施例におけるレーザ出力検出装置を適用した
YAGレーザ加工システムの構成を示すブロック図であ
る。
【図4】パワーメータを比較基準とした場合のレーザ出
力測定値の安定性について本実施例のレーザ出力検出装
置と従来のレーザ出力検出装置との精度の違いを示す実
験データの図である。
【図5】可視光遮断フィルタまたは赤外線透過フィルタ
の透過光強度の温度依存性を温調した場合と温調しない
場合とで比較して示す実験データの図である。
【図6】従来のレーザ出力検出装置の構成を示す縦断面
図である。
【図7】従来のレーザ出力検出装置の構成を示す背面図
である。
【符号の説明】
10 レーザ出力検出装置 22 第1保持体 26 筒状連結部材 28 第2保持体 40 光拡散板 42 NDフィルタ 44 可視光遮断フィルタ 46 フォトダイオード 48 発熱素子 50 サーミスタ(温度センサ) 52 サーマルガード 82 温調制御回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光の出力を検出するレーザ出力検
    出装置において、前記レーザ光を通す光学フィルタと、
    前記光学フィルタを通った前記レーザ光を受光して前記
    レーザ光の出力を電気信号に変換する光電変換素子と、
    前記光学フィルタと前記光電変換素子とを保持する熱伝
    導率の高い保持体と、前記保持体の温度を所定温度に制
    御する温調手段とを具備したことを特徴とするレーザ出
    力検出装置。
  2. 【請求項2】 レーザ光の出力を検出するレーザ出力検
    出装置において、前記レーザ光を通す光拡散板と、前記
    光拡散板を通った前記レーザ光を通す光学フィルタと、
    前記光学フィルタを通った前記レーザ光を受光して前記
    レーザ光の出力を電気信号に変換する光電変換素子と、
    前記光学フィルタおよび前記光電変換素子を保持する熱
    伝導率の高い保持体と、前記保持体の温度を所定温度に
    制御する温調手段と、前記光拡散板と前記光学フィルタ
    との間のレーザ光路を外部から遮光する遮光体とを具備
    したことを特徴とするレーザ出力検出装置。
JP8401294A 1994-03-30 1994-03-30 レーザ出力検出装置 Pending JPH07270230A (ja)

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JP8401294A JPH07270230A (ja) 1994-03-30 1994-03-30 レーザ出力検出装置

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JPH07270230A true JPH07270230A (ja) 1995-10-20

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103162817A (zh) * 2011-12-19 2013-06-19 三星电机株式会社 照度和光量测量模块及使用该测量模块的多通道测量装置

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