JPH0726922U - データカートリッジ駆動機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置の薄型化及び構造の簡素化に有効なデー
タカートリッジ駆動機構を提供すること。 【構成】 データカートリッジにおけるキャプスタン２
５の駆動機構として、出力軸１２−１を上側にしたモー
タ１２と、前記キャプスタンに隣接するように配置した
ベルト支持軸１３と、前記出力軸と前記ベルト支持軸と
の間に架け渡した駆動ベルト１４とを含み、該駆動ベル
トを前記キャプスタンに接触させて直接駆動するように
した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は補助記憶ユニットやデータストリーマ等として利用されているデータ カートリッジの駆動機構に関し、特に２つのテープリール間に架け渡された磁気 テープにキャプスタンを接触させ、このキャプスタンをモータ及びベルトを介し て間接駆動することで磁気テープを走行させると共に、２つのテープリールを回 転させるベルト駆動方式のデータカートリッジ駆動機構に関する。

【０００２】

【従来の技術】

図２、図３を参照して従来のデータカートリッジ及びその駆動機構について説 明する。カートリッジ２０は、ベースプレート２１上に２つのテープリール２２ ａ，２２ｂを並設し、これら２つのテープリールの間にはガイドローラ２３ａ， ２３ｂを介して磁気テープ２４を架け渡してある。ガイドローラ２３ａと２３ｂ との中間部にはキャプスタン２５を磁気テープ２４に接触させて配置している。 キャプスタン２５は、後述するドライブローラ３０により駆動されて磁気テープ ２４を走行させると共に、２つのテープリール２２ａ，２２ｂを同じ方向に回転 させる。すなわち、キャプスタン２５は、キャプスタン２５−テープリール２２ ａ−ガイドローラ２６ａ−ガイドローラ２６ｂ−テープリール２２ｂ−キャプス タン２５の経路で架け渡されたベルト２７で２つのテープリール２２ａ，２２ｂ を回転駆動する。

【０００３】 カートリッジ２０は、ドライブローラ３０、磁気ヘッド３１等を有するデータ 記録・再生装置とは別置である。カートリッジ２０がデータ記録・再生装置の所 定位置にセットされると、磁気テープ２４の経路に沿って設けられた窓を通して ドライブローラ３０がキャプスタン２５に接触し、磁気ヘッド３１は磁気テープ ２４に接触する。ドライブローラ３０は、ゴム製のローラ３０−１と回転軸３０ −２とを有する。データ記録・再生装置の上部シャーシ３２にはモータ３３が出 力軸３３−１を下に向けて設置されている。そして、ドライブローラ３０の回転 軸３０−２とモータ３３の出力軸３３−１との間には駆動ベルト３４が架け渡さ れている。なお、ローラ３０−１は、キャプスタン２５との間に磁気テープ２４ を挟んだ状態にてキャプスタン２５に接触している。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、上述したデータカートリッジ駆動機構では、その厚み方向の寸法縮 小に制約があり、データ記録・再生装置の薄型化には限界があった。

【０００５】 そこで、本考案の課題は、装置全体の薄型化及び構造の簡素化に有効なデータ カートリッジ駆動機構を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、データカートリッジ内に並設された２つのテープリール間に架け渡 された磁気テープにキャプスタンを接触させ、該キャプスタンを回転駆動するこ とで前記磁気テープを走行させると共に、前記２つのテープリールを回転させる ようにしたデータカートリッジに適用されるものであり、前記キャプスタンの駆 動機構として、出力軸を上側にしたモータと、前記キャプスタンに隣接するよう に配置したベルト支持軸と、前記出力軸と前記ベルト支持軸との間に架け渡した 駆動ベルトとを含み、該駆動ベルトを前記キャプスタンに接触させて直接駆動す るようにしたことを特徴とする。

【０００７】

【実施例】

図１を参照して本考案の実施例を説明する。本考案によるデータカートリッジ 駆動機構は、データ記録・再生装置の下部シャーシ１１を利用して構成される。 すなわち、モータ１２はその出力軸１２−１を上に向けて下部シャーシ１１上に 設けられている。データカートリッジがセットされた時にキャプスタン２５に隣 接すべき位置には、ベルト支持軸１３が図示しない下部シャーシに回転可能に軸 着されている。ベルト支持軸１３とモータ１２の出力軸１２−１との間には、平 形ベルト又はタイミングベルトによる駆動ベルト１４が架け渡されている。なお 、駆動ベルト１４は、ベルト支持軸１３側においてはキャプスタン２５とベルト 支持軸１３との間に挟まれるように架けられている。

【０００８】 このようにして、モータ１２が回転すると駆動ベルト１４が回転することによ りベルト支持軸１３とキャプスタン２５とが回転する。データカートリッジは図 ２に示したものと同じ構造であり、キャプスタン２５の回転により磁気テープが 走行すると共に、２つのテープリールが回転する。

【０００９】 以上のように、本考案では図３に示したローラ３０−１を省いたことで、その 分の厚み寸法の縮小及び構造の簡素化に効果がある。また、モータ１２を下部シ ャーシ１１に出力軸１２−１を上向きにして設置していることにより、駆動ベル ト１４の修理、交換に際しては上部シャーシを取り外すだけで行うことができ、 モータを上部シャーシに下向きに設置する従来例に比べて保守の面で有利である 。

【００１０】

【考案の効果】

以上説明してきたように、本考案によるデータカートリッジ駆動機構は、厚み 方向の寸法縮小化、構造の簡素化に有効であるだけでなく、保守性も改善するこ とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるデータカートリッジ駆動機構の主
要部を側方から見た図である。

【図２】データカートリッジと従来の駆動機構との関係
を概略的に示した平面図である。

【図３】図２における駆動機構とデータカートリッジに
おけるキャプスタンとの関係を側方から見た図である。

【符号の説明】

１１ 下部シャーシ １２，３３ モータ １３ ベルト支持軸 １４，３４ 駆動ベルト ２０ データカートリッジ ２１ ベースプレート ２２ａ，２２ｂ テープリール ２４ 磁気テープ ２５ キャプスタン ２７ ベルト ３０ ドライブローラ ３１ 磁気ヘッド

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 データカートリッジ内に並設された２つ
   のテープリール間に架け渡された磁気テープにキャプス
   タンを接触させ、該キャプスタンを回転駆動することで
   前記磁気テープを走行させると共に、前記２つのテープ
   リールを回転させるようにしたデータカートリッジにお
   いて、前記キャプスタンの駆動機構として、出力軸を上
   側にしたモータと、前記キャプスタンに隣接するように
   配置したベルト支持軸と、前記出力軸と前記ベルト支持
   軸との間に架け渡した駆動ベルトとを含み、該駆動ベル
   トを前記キャプスタンに接触させて直接駆動するように
   したことを特徴とするデータカートリッジ駆動機構。